ジュビロの守備は
1.ライン形成によるゾーン
2.マンツーマン
の2つの流れからなる。
現在のフォーメーション3421だと、最終ラインの3バックと3列目の4人ラインの2重ラインでゾーンを構築している。
WB__DH__DH__WB
__CB__CB__CB__
しかしボールホルダーに一人が寄るのでその背後にスペースが出来てしまう。
__(BH)_____
___DH______
WB■■■■■DH__WB
__CB__CB__CB__
通常だと、このスペースを同ラインの選手が狭めたり、背後のスペースの選手が埋めたりする。
__(BH)______
___DH______
WB__DH__WB__
__CB__CB__CB__
__(BH)_____
___DH______
WB__CB__DH__WB
______CB__CB__
ジュビロはこの部分がない。よって前に出てマンツーマン化してしまうことで元居た場所のスペースが空き放題となってワンツーやフェイントからのドリブルなどでかわされてスペースを使われたり、縦パスを入れられたりする。
問題点はこの3,4列目だけではない。
3421の前2列が3トップ化してハイプレスに出てしまうと2列目の場所に大きなスペースが出来てしまう。流れとしては、この1,2列目のハイプレスから上のマンツーマンの状況に至ってしまう。
__OH__FW__OH__
■■■■■■■■■■■■■■
WB__DH__DH__WB
__CB__CB__CB__
4ラインから3ライン化した時はその中間スペースを埋めなければならない。
ハイプレスをすると、4ラインで作っていた中央のボックスが崩れてしまい、中央の支配率が下がってしまう。
問題なのはジュビロのボランチ=DHが3列目で低い位置を取り続けているということ。
このせいで相手の中盤が自由になってしまっている。
442ベースのチームは2CHがDHタイプの場合とCHタイプの場合とがある。
DHタイプ=ボランチなのでCBと一緒に攻撃時に後方でボックスを作って守るスタイルなので中央の圧力は余りない。
しかし、CHタイプだと高い位置にいるのでセカンドボールを奪いやすい。そしてCHタイプは中央で攻撃してくるタイプなのでSHとの連携でボランチをかわしてバイタルに侵入しようとしてくる。
4バックとの連携によって、SBが攻撃参加するタイプだとDHとCBで中央ボックスを作って守るタイプ、SBが中に締めて4CB化しているなら中央をライン守備で守りつつCHが前に出るタイプを作りやすい。
■DHタイプの442
SH__________SH
SB__DH__DH__SB
____CB__CB____
■CHタイプの442
SH__CH__CH__SH
______________
_SB_CB__CB_SB_
ジュビロは3列目がDHとして低い位置を取り続ける為に中央を空けてしまいやすい。
ライン守備の基本は横に並んで隙を作らずパスコースを消す事。しかし個として分断されると意味がない。ジュビロは個で守ってしまう。大事なのは「罠」を仕掛けておくこと。ライン守備は「網」として機能する。
■ライン状態
WB__DH__DH__WB
■WBが囲みに行った時
__WB_(BH)_WB__
____DH__DH____
4人ライン状態から両サイドを中に絞ることで中央のDHにボールを狩り取らせる。WBが網の両端になって網を縮め、DHが待ち構えて取りきる。
サイドでの場合はOHの参加で3人で囲む
■サイドで囲む
OH_____OH__
(BH)DH__DH__
WB_____WB__
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