2022年3月21日月曜日

データとプレー

インターセプト回数

コーナーキック回数

共に最下位なんだと


インターセプト回数 → ボール奪取出来ない

コーナーキック回数 → サイド前方にボールが侵入していない


3列目、ボランチの所でボールカットできていないので反撃の起点が作れない

ショートパスばかりでハイボールのミドル、ロングボールを使わないのでサイド前方に起点を作れない=3421のフォーメーション問題とも重なる


ここで書いていることと同じことがデータとしてもきちんと出ている

守備力がなさ過ぎてボール奪取できないのでポゼッションできない

サイドの高い位置に選手がいないので放り込み出来ない、無理にショートパスを繋げて反撃の起点を自ら作ってしまう

中央からサイドへの放り込みが出来れば相手はボールを掻き出さなければならない

シュートまで行けていない、サイドの高い位置でプレッシャーを与えられていない=相手がボールを書き出す必要がない=コーナーキックが少ないということ

京都戦で得点出来たパターンは結構重要で、ワイドの起点から中央に向かって繋げて得点している

あれが多分今のジュビロの攻め方としては一番効果が出ていた

ただ、3421の初期状態からはできないのでポジションを変えながらの起点作りが必要

2列目の人数を増やせれば初期位置の状態で同じ事は出来る

とりあえず攻撃特化で2列目増やして押し切るスタイルやるしかない

どうせ守備を厚くすると手も足も出なくなる

浦和戦で5バックに意味が無かったのと一緒

それなら中盤に5人ラインを作って前で止めた方が後ろはカバーしやすくなる

後ろで5人並べても一人抜かれたらカバーできない

多段カバーを考えるなら前に人数を置いて抜かれないように徐々に下がって後ろのスペースを埋めた方が相手はやりにくいはず




駒特科

ジュビロは選手のバランスが良くない。よって駒である選手をベースに考えてチームを作らないといけない。

伊藤監督が戦術家であったとしても戦術に選手を当てはめて使おうとしても絶対に上手く行かない。

選手の特徴を組み合わせて特徴を活かした、補い合った組み合わせでフォーメーションも組み直して考えないと戦い切れない。

既にかなり破綻している状況なので勝てる相手は限られている上に既にその相手とは戦い終えている。

ジュビロは現時点でJ1.5くらいの実力程度なので10位以下~降格圏でしかない。

選手の個性を最大限に活かす+相乗効果を狙った攻撃+システムで守備を補う、というような考え方でチームを再構成しないと残留すら厳しくなってくる。

実力的には降格圏と言って差し支えない。

守備面の弱さ脆さがあからさま+攻撃戦術が酷く守備の弱さと相まって攻守においてかなり酷い状態。

頭の中をゼロから切り替えないと降格する。

2列目選手が多い割りに2列目の人数が少ないので2列目をもっと厚くして前から攻撃するスタイルに変更。その為にショートパスを捨てて中盤カット。前にボールをまず入れて厚い2列目で攻撃。

後ろが薄くなってしまうので4バックに変更。

3バック+アンカーでも良し。

4人できっちり守るスタイル。

その代りに2列目にWBSBタイプをワイドに置いて中央に3人IHCHを置いて厚くする。

451のスタイルで中盤5人とも2列目タイプのIHCH3人+SHWBSBタイプ2人の5人のラインを作って前から攻撃する。

ボールはGKCBからFWかSHWBへ入れる。IHCHはやや低めで回収優先して再度FWかSHWBを前に出す為に前にパスを出す。

2列目コレクターの癖にキックアンドラッシュをせず全くいない3列目に4人置くという全く意味不明な選手起用とフォーメーション。守備が弱すぎるからこそもっと前から攻撃してチャレンジ回数を増やさなければならない。それなのにポゼッションにこだわりパス回しに無駄な時間を費やしすぎている。パス回しが多い=攻め所がない=手詰まり、なのでパスが何本通ったとしてもそれ自体に何の意味もない。本当にただの数字の羅列に過ぎない。無駄なものに価値を見出そうとしてそれを売りにするのは詐欺師の手口。だからパス本数やポゼッション率には何の意味もない。それに踊らされてポゼッションサッカーやりたがるのは頭の悪い奴。

得点できないチームがポゼッションしても無意味。ボール奪えないチームにはポゼッションすら無理。つまりポゼッションは強者の戦術であって弱者では絶対できないということ。そもそもの発想が間違っている。ポゼッションだから強いのではなく、強いからポゼッションが出来るのだ。


今立て直すこと

今ならまだ立て直せる。

J2でやるべきだった守備の改善を攻撃力で誤魔化してきたツケを支払った。

中盤の守備にテコ入れしない限り最終ラインの選手を変えても全く改善しない。

浦和のスタイルはJ1全体のスタイルに近い。ほとんどのチームはポゼッションxプレスの構成でチームを作っている。浦和と同じようなチームが複数ある。

既に順位は中の下。降格争いに巻き込まれる寸前まで来ている。勝ち点の離れていない今こそ改善する必要がある。

バケツの穴を防がない限り勝ち点をこぼし続けることになる。

負ける時はかたくなにミドル、ロングボールを使わない。ショートパスを無理やり入れようとして跳ね返されて脆い守備を突破される。


プレスの回避方法をどうするかが問題点。そして相手のポゼッションをどう崩すのか。ジュビロはリトリートとブロックで引き込むがそこからのポジティブトランジションがない。ロングカウンターをしない為にボールを中盤で繋ごうとしてプレスにかかり攻めの形を全く作ることが出来ない。

ブロックの位置と背後のスペース=ボールの逃げ場所+ロングボールを入れる為の余裕のある空間、を作る事。バックパスをしっかり縦に出すことでプレスエリアを避けること。中盤のプレスをショートパスでかわそうとすること自体が無理。

ミドル、ロングのハイボールを入れるタイミングでラッシュして決めたい。ラッソ、ジャーメインなど機動性のあるFWとOHを置いて後ろの7人は守備、回収、放り込みをし続ける。攻撃サッカーで相手を潰したければショートパスなんかにこだわる必要はない。ショートパスの有用性って低い。

ショートパスは相手を引き付ける為のものでショートパス+ミドル、ロングで混ぜて使わないと意味がない。ショートパスで釣って中を通そうとすること自体が判断が悪い。まずショートパスを囮に相手のプレスを釣って相手を誘導してスペースを空けさせないと意味がない。プレスの速度に間に合わないようなパス連携も意味がない。

プレス回避する以前にプレスにかかるようなパスを使う場合は使いどころを考える事。味方がカバーできないような位置で使わない。カウンターされた時に厳しくなる位置で使わない。

やはりプレスエリアをかわすのが一番。ミドルのハイボールを蹴ってポストから中盤の囲みで前向きに奪う。FWの位置とその背後の味方が囲みやすい位置取りをすること。相手のプレス、囲みの無い位置でこちらが囲めること。相手の守備の薄い場所で囲んで前向きに運ぶ。

3421だと前の21が中央にいて相手の守備ブロックの中なので位置が良くない。前が31だとFWがスライドしてもSHとOHが囲みに来れるので中央の囲みの外で起点を作ることが出来る。またトップ下がいることでFWのポストを回収したタイミングでFWが前向きに動き直せる。

中盤が2列目型ばかりで3列目の守備型がいないのに3列目に4人置くというのもどうか。5バックが微妙。中盤ラインに5人並べて後ろに4人の方がより守備力があるように感じる。これはサイドから攻められる時に54だと中盤のスライドが必要で結局WBが前に出てしまうことになり背後にスペースがあく。それより中盤5人でスペースを作らなければ4バックはスライドせず、中盤5人のSHが下がることで疑似5バック化するのでスペースが必然的に無くなる。それにゴールは中央なので後ろに5人置くよいサイドまで広く使う中盤の方に5人置いた方が相手に対しても抑えになる。


2022年3月19日土曜日

2022 第5節 レッズ戦

レッズは3バックWボランチの3223のように見える。

ジュビロはゾーン2にブロックを作っていつもよりやや高めの位置。ジャーメインのみ敵陣にいる。

初動はレッズの支配。レッズの距離感よりジュビロの距離感が狭くボールを入れるスペースがない。ジュビロの守備ブロックの密度が高い。

押し込まれて前にクリアするが押し上げができない。レッズの戦列が高い位置でワイドまでいるのでジュビロは7バック化して守る。

サイドから侵入されて中央に入れられるが三浦が弾き出す。レッズのCK。これは厳しい。
CKを決められ失点。ニアに入った選手にヘディングを決められる。

ジュビロの541のブロックはCBが前に出てくるが中盤が連動して取りに行かないのでDFが弾き返すだけで終わってボール奪取できていない。このせいでずっとレッズのボール。

10分
最終ラインでボール回ししてハイプレスで引っかけられて失点。2失点目。

既に2失点。これは相当まずい流れ。
やはり受けに回ると相当弱いジュビロ。

ジュビロは中央3トップ気味の配置だがレッズも中央を固めて防ぎきる。
雄斗がファールをもらってPA横から遠藤がFK。ここは決めたい。
雄斗がヘディングで決める。
15分で既に1-2のゲーム。
ある意味ザルの試合なのでどれだけ攻勢に行くかで勝負が決まる。守備寄りではなく攻撃的に行かないと負ける。

15分
サイドから侵入するがGKからのロングボールで戻されてしまう。
ワイドにボールを入れて揺さぶる。レッズが少し引いているのでジュビロがボール支配。レッズはカウンター狙い。ジュビロはボールホルダーに強く行かない。カード対策?
CBから中盤抜いたボールが出るが前が反応せず。
ジュビロはゾーン2低めから徐々に対応する形で無理に押し上げず。レッズはジュビロが食いつてきたタイミングで前線にフィード。
PA外の遠目からシュートを受けるが枠に飛ばず。

20分
正面からシュートを受けるが三浦が防ぐ。

25分
相変わらずレッズの支配。自陣でボールを持つが敵陣に詰めた時には既にブロックが形成済み。ロングボール速攻を捨てているのでこうなるのは想定内。
ジュビロのカウンター。レッズの守備ラインを崩せず。
レッズはジュビロがボールを縦に入れたタイミングだけプレスして奪い返す。それも中側に入れさせて人の多い場所でプレスして奪う。

30分
ジュビロ側に全く攻める気がない。ボールを持っているだけ。ハイプレスされてシュートされつづける。ロングボール出さないから相手のプレスは前からくる。ボール繋げばいいわけじゃない。繋げられる状況を作る為にロングボールを使わないといけない。その為のジャーメイン。どうしてそれができないのか。

せっかくチャンスがあっても前の選択肢を選ばない。ブロックが中央にあるのにサイドの縦を選択しない。相手の守備の誘導と味方の連動ができていない。

35分
大井のスライディングでPK取られて決められる。1-3
レッズは無駄なプレスをしてこない。大事な部分だけ徹底的にプレスに来る為に効率が良い。無駄パスで~という文脈は意味を持たない。
サイド突破しようとするが既にスペースがどこにもない状態で同サイドを突破しようとする。無理だから。
レッズは単純に縦に入れてくる。ジュビロとは正反対。組み立てがシンプルだからミス後の修正も容易。ジュビロは自陣で回さざるを得ないのでミスの修正が非常に難しい。

40分
ジュビロは中盤を広く使おうと展開するがレッズの守備はボールサイドだけに展開しているので逆サイドに余りがいない。ジュビロは逆サイドに2人くらい余っている。戦力が分散しているので対抗できない。

レッズは裏のスペースにどんどんボールを入れてくる。縦にボールを展開して押し込んでくる+失っても高い位置でハイプレスするので奪還後の位置も高く2次攻撃に繋げられている。一方でジュビロは中盤でノロノロ繋いでばかりいるのでレッズのブロックは素早く揃いブロック回避するのが難しい。遅攻のデメリットばかりが出ている試合。ロングボールの速攻を選択肢として入れないので結果としてずっと押し込まれる。ジャーメインを入れた意味が全くない。

前半終了
前半で1-3となってしまいほぼ試合終了に近い。後半同点まで巻き返せたら奇跡の勝ち点1奪取。完全にポゼッション遅攻の悪い点が出まくり。選択肢を持たないという結果がこれ。どんな小さな選択肢でも必ず持った方が良い。それはスタイルどうこうの話しではない。

勝ちたいならロングボールや速攻の選択肢は必ず持つこと。相手をコントロールできない時点でポゼッションの意味が全くない。ボールを持つ意味は相手をコントロールできるから。選択肢を無くすことはコントロールを手放す事。

後半
ラッソイン

レッズのボール回しは最終ラインから中央に楔、中央に食いついた時に戻してサイド展開から前線中央に入れるシンプルなビルド。前線中央に入れることでサイドから速攻でチャンスを作っている。

浮いたボールの競り合いからボール奪取できずにそのままドリブルで突破されて決められる。フェイントの入れ方が上手くDFが開くようにフェイクしてそれに反応してコースを空けてしまった。まず正面のコースを切ればよいのに中央空けて左右に反応はまずくない?
1-4

これは酷い大量失点の試合。得失点差で相当負けることになるからこのゲームの得失点差は今後の順位に大きく影響する。今の時点で‐3はかなり痛い。

50分
とにかくボールを奪取できない。ずっと説明しているがポゼッションの第一の条件は「ボール奪取力」、攻撃サッカーやりたいならまずボールを狩り取れ。それがまったくできないからこういう試合になる。いつになったら理解するのか。中盤が攻撃型メインで守備型がいないという欠点が結果として現れている。守備ラインから飛び出してボールを下げさせる守備しかしていないので中盤で奪い切る守備ができない。そもそもそういう選手がいない。

ラッソのシュートは大きく上がってしまう。

ワンタッチでボールを繋いで敵陣まで入り込むが身体で止められる。

レッズのカウンター。中盤ワンタッチで繋いでフィニッシュまでの手数が少ない。シンプルに縦に出すことを第一にしている。厚い守備に対しては遅攻が有効だが薄い守備には速攻が有効なのを理解している。

雄斗から中のラッソに繋げたが中央から追い出される。

ジュビロ3枚替え
上原イン
小川イン
黒川イン

残り30分なので交代で入った選手は全力で動いてもらわないと追いつけない。
ジュビロのプレスは簡単にかわされる。ボール奪取ができない。
ラッソのプレスバックでようやく奪取。中盤がボール刈り取れないのでゲームが作れない。

60分
ボールを繋ぐがSBが待ってましたとインターセプト。
サイドを持ち上がって雄斗がクロスを入れるが遠藤のヘッドは当たらず。
レッズのドリブルに2枚で挟み込むが通用せず。
サイドで潰されシュートされるが三浦が弾き出す。
サイドに2枚いてターンしたがキープし過ぎて3枚に囲まれ奪われる。早めに展開出来たらよかった。
レッズは中盤のボール奪取が非常に上手い。ジュビロは全く機能せず。

65分
レッズが3人で囲むのに対してジュビロは一人行くだけ。当然取れるわけもない。
ワンタッチで繋いで前線までもっていく。相手がサイドアウトしてスローイン。シュートまでいくが枠に行かず。

70分
サイドを縦にパスを入れるが前が反応せず。
ジュビロは442の4バックか。
プレスをロングボールで回避しようとしないので常にプレスに晒されてパスが繋がらない。それがプレスの効果なのでプレスエリアを飛ばしてしまうロングボールは対プレスには必須。しかしかたくなに使わないジュビロ。自ら餌になってるだけ。そりゃ負けますわ。幅の無い凝り固まった考えは簡単に転覆されてしまう。複数の選択肢があるということがどれだけ重要なのか理解した方が良い。

ラッソがチャンスを作るがCKに。シュートまで行くがGKが弾く。

75分
袴田イン
左サイドを押し上げてロングスローを入れるがカウンターに。サイドアウトで再攻撃。戻したボールを奪われてシュート。三浦が防ぐ。

80分
3枚替えから20分経過して1点も奪えず。完全な実力負け。戦術的にも選手の質でも負けている。

1対2の場面を作って自らドリブルで突っ込んでロスト寸前ってどういう考え方なんだろうか。意味不明。

ジュビロはパスの事を考えてボール奪取するタイミングでも1人しか行かない。それが結果的に取り逃すことになっている。

最終ラインで幅を取っているが中盤や前線が幅を取らないので攻めのサイドチェンジができない。

85分
無駄にボールを回すだけ。ブロックの外側で回すだけなのでただの時間潰し。こうなるとポゼッションは何の意味も無くなる。ポゼッションが強みを持つのはあくまで勝っているか同点の場面のみ。負けている場面ではポゼッションは最悪手。唯一の目的は失点を減らす事だけ。それが目的の時点で完敗。

やはり最終ラインだけワイドで中盤前線にワイドが置かれないからサイドチェンジが出来ない。無理に同サイドを攻めようとして密な守備に突っ込んで潰される。

90分+AT3
ラッソがターンからシュートも枠に行かず。
三浦が最後だけロングボールを蹴る。全てがおかしい。

まぁ最初から分かりきってるけどプレス対策全然していないんだからこうなる。J1のほとんどがプレスxポゼッションのチームでプレス全盛期なのだからメタを用意するのは必須事項。準備していなければこうなる。
プレス対策=最終ラインを増やしてボール保持という考え方だけでロングボールでリセットするという手段を持たないので局面が煮詰まってしまう=2次攻撃3次攻撃を受け続ける=大量失点と定番の形になってしまった。サイドアウトしてもいいからロングボールで逃げるのは局面をリセットすることでプレーを切ることが出来る=連続攻撃を防ぐことが出来る。自分達で逃げ道を塞いでいる時点で攻められ続けるのはしょうがない。自分達で選択したこと。

パンチングカウンター

コシェレフはハイボールをパンチングで跳ね返すがこれを味方がしっかり収めて縦に出せればポジティブトランジションの速攻カウンターができる。

GKがキャッチしてコントロールするのも良いがパンチングだとキャッチ→キックの動作を短縮できる。

相手が前がかりで攻めてきてシュートやクロスまで来ている状態なのでパンチングで跳ね返すと前向きの動きの裏を取ることが出来る。

味方がポジティブトランジションの最初の数秒間は速攻の選択肢で統一できればまず縦選択を考えて行動できる。

相手はシュートやクロスのこぼれを押し込むことを狙って前がかりで走っているので背後への向き直しは運動エネルギーを180度変えないといけないのでパンチング起点のカウンターへの対処は難しくなる。

相手が前線からハイプレスをかけてくる相手に対しても有効でハイボールをパンチングで返すと相手の頭の上を飛び越えるのでプレスを回避できる。


2022年3月17日木曜日

FC東京戦ハイライト

ハイライトだけなのでどうとも言えないが全く悪くない。

ラッソのプレーを見るとプレスバックからボール奪還して縦に出してるし、その後すぐにこぼれ球のシュートにも行っている。PA内に5人詰める5トップで決定力を上げるという部分が出来ている。中盤からの上がりが時間差になるので一回で決めるというよりはこぼれを後から詰めてシュート、またこぼれを詰めてシュートという感じで連続攻撃になる。ラッソからのパスも1対1作れている。ただキーパーに対してコースが限定されてしまった感じなのかも。


FC東京が前後分断して中央にスペースが空きトップ下的なポジションで縦パスを3トップに入れることが出来ている。これも1トップ2シャドーがラインの背後にいてカウンターとして位置取りも良いし相手は攻撃しているが人数も足りていない、前後分断していることで割れた中央に入れられるとセカンド取れない。さらにそこから縦展開されると背後のスペースが大きく守れない、というカウンターに完璧なシチュエーション。ラッソがスペースのある背後に走ることでDFのレッドカードも誘えているし得点は出来てないが決定的チャンスにはなっている。だからレッドカードなわけだし。動きも全然悪くない。確かにあのチャンスで得点出来ていれば勝てたわけだし得点できなかったという意味では問題は残るが、得点への組み立てはほぼ満点。後は結果待ちというくらい良い。ラッソの特性が一番活きた使い方が出来たわけで、何もできない選手ではない。むしろ使い方が悪いから活きないだけ。

5トップでの遅攻の場面ではラッソはサポート役をやった方がいいかもしれないが、1トップで裏狙いという場面ではラッソ一択で良いくらい問題はなかった。攻撃の形は一つである必要はなく、むしろ複数の攻撃手段があることでどの場面でも攻撃が可能な超攻撃型のチームになる。相手がブロック作れば5トップで攻めれば良いし、プレスで詰めて来るなら引いて疑似カウンター狙ってもいい。相手を見て攻撃を変えればよいだけ。

ジュビロでFWが死にやすいのはFWの特性に合った場面とボールでFWに仕事をさせているかどうか。つまりは中盤の戦術眼の問題。中盤が攻撃的に行くのは副次的な意味合いを持たせてFWに仕事をさせるか、FWをサポート化させて中盤が活躍するかの違い。ジュビロは中盤の攻撃を重視しがちなのでその分FWが死にやすいとも考えられる。だからこそFWどうこうの問題より中盤がきちんとFWの活躍できる場面を学んだ上でその場面を作り、ボールを渡すという作業が出来るかどうかが問題。それこそゲームメイカー。ただパスして中盤全体が上がればよいというわけではなく、FWが活きる形と相手が嫌がる形をミックスした上で場面を作ること。それが中盤の役割でもある。FWが主役になる為には中盤がきちんと脇役の仕事ができるかどうか。中盤が主役になるとFWは脇役にならざるを得ない。


もったいないのはサイドのターンで抜け出してからの選択肢。前で読んでるのにパス出さずにカットインして逆サイド、鈴木がシュートするもキーパー弾く。

ここは前にスペースがあったし縦に思いっきり出して勝負した方が良かったのでは。こういう場面で遅攻選択してしまうので速攻にならない。まず速攻選択するがきちんと中盤が詰めて遅攻の2次攻撃に移行するのが良い。まず速攻をトライした方が良い。それは速攻ならFW一人がチャレンジすればよいだけなので中盤が詰め過ぎてDFがブロック作り終えてしまう前に攻撃できることと、中盤が詰め過ぎてしまうとスペースが空かないし、何より自分達の背後にスペースを作ってしまいカウンターに弱くなること。第一選択肢に速攻を選ぶ理由の一つはコストパフォーマンスの良さ。時間が短いので無駄になる時間が少ない。FW一人のチャレンジなので他の選手がスプリントで詰めなくてよい。全体が詰め過ぎないので相手も守備ブロックにならない。自分達の背後にスペースが出来ないのでカウンターに強い。これだけの理由がある。

この場面はターンでゾーン2のボール奪取場面で相手はネガティブトランジションになっているので背後にスペースがある。やはり縦に出して速攻を選ぶのが良かったのでは。縦に出さなくても逆のワイドにもボールサイドのワイドにも人がいたわけで人数は揃っている。遅攻可能な場面ではあるが、だからといって何故遅攻を選んでしまったのか。ドリブルでカットインしてしまったことで中央にブロックができ逆サイドの鈴木がシュートしてもコースは切られていたはずなのでいくらシュート出来ても入らない確率の方が高くなってしまう。

一番ゴールしやすいのは無人のゴール。一番ゴールしにくいのは遠いかゴール前に密集している時。つまりゴール前に人を集めるほどゴールはしにくくなる。カウンターがポゼッションより得点できる理由はそこにある。単純に広いスペース=無人に近いゴールを作ることが出来るから。わざわざ敵陣に詰め寄ってブロックをかき分けて難しいゴールを決める必要はない。それが出来れば一番良いに決まっているが、それが難しい為にそれ以外の方法論も含めて戦う必要がある。

確かに試合内容は悪くないが、確実に点を取る為の準備、という考え方を浸透させる必要がある。

2022年3月16日水曜日

戦術と選手のバランス

戦術ベースに選手をはめ込むのか、選手の特徴に合わせてフォーメーションや戦術を作るのか、この辺りの判断は監督やチームの考え方によって違う。


まずGKのタイプ。GKは唯一のポジションかつGKのタイプによって戦術の幅が変わる。

三浦は背が低くハイボールに弱い。ハイラインで後ろにスペースを空けた状態でカウンターを食らうことが一番危険。ポゼッションで押し込む戦術には合わない。強みは反応の速さと足元。反応の速さを活かすにはシュートさせてもコースを限定しておくこと。だから守備ラインは低めに置いた方が壁が出来やすくシュートコースを限定しやすい。リトリートでスペースを潰しておくことでコースを限定してしまうことでGKの反応の良さが活きる。4バックで出来る限り最初からスペースを消しつつローラインでスペースを空けない方が良い。


逆にアレックスや八田は背が高くハイボールに強い。遠目のシュートは距離があり反応できるのでハイラインとの組み合わせができる。逆に詰められた状態は弱くなるので出来るだけロングボールを蹴って相手を敵陣に抑え込むかゾーン2までで抑えるのが得策。高い位置から1対1でマークして遠目からシュートを撃たせる分には怖くない。中途半端なリトリートをすると相手にチャンスを与えてしまう。ゴールに詰められないように高い位置からの守備が重要。中盤で抑えきる方が良い。人数が少なくハイラインと相性の良い3バックだと中盤も増やせて背後もオフサイドトラップしやすいので有利。


次にDFライン。大事なのはスイーパーの足の速さとストッパーの対空、対人能力。大井はスイーパーだが足が遅い。ハイラインの時に立ち止まってストッパー役をやりつつラインがリトリートするのを補助するが逆に中央に穴が開いてそこを狙われる。DFラインが3バックか4バックなのかも大事。GKとの関係性もあるの。守備がしっかりしないと攻撃に転じることが難しい。だからDFラインとGKと戦術のマッチ、ミスマッチは非常に重要。GKのタイプに合わせてDFラインが組まれかつ戦術的にラインの高さがGKの特徴にあった位置でコントロールできているか。


守備の形が決まらないと攻撃に割ける人数やスペース、距離がどれくらいかが決まらない。今の状態だとGKが三浦なのでラインを余り上げられない。上げると大井が下がりきれない。という部分もある。しかも監督がやろうとするのはリベロ。中央を残すスイーパーではなくて中央が上がるリベロなのでハイラインの3バックではなくローライン+リベロでその分足元のある三浦が2バック間に入って3バック+GKのダイヤモンドでのビルドアップを考えているのかもしれない。しかしここでも問題になるのは三浦のサイズ。ビルドアップに対してハイプレスされるとDFラインは広がりきってしまっているので壁が全くない。よってコースを限定できないので失点確率が大きく上がってしまう。三浦を含めたビルドアップを考えるならむしろロングボールでDFラインを飛ばして中盤からスタートというキックアンドラッシュに近い形の方がハイプレスからのカウンターの失点確率を大きく下げられる。もしくは3バックに遠藤が下がってビルドアップに参加する4バック化の方がハイプレスに対して効果的だと思う。


DFラインの人数や位置が決まればやっと中盤より前の攻撃に関しての構築が出来る。しかしここでも3バックならサイドの守備位置は誰が担当するかというのがあるのでWBの位置が問題になる。考え方としては、対カウンターの準備を優先して被攻撃確率を下げるのか、攻撃を優先して被攻撃、失点確率が多少上がったとしても得点確率や攻撃成功率を上げる方を選ぶのか。これはゲームの流れも関係するので得失点、時間帯、体力などの情報を利用してゲーム中に判断すべきこと。ただし、どの場面ではどうするか、というのは予め決定しておく必要がある。その場その場で判断して意思統一しようとするのは無謀。最初にあるプランから選択するのが妥当。


DFラインの高さというのは攻撃の仕方にも関連するので非常に重要。「間延び」=スペース問題が発生する為。ラインが低すぎると攻撃の圧力がなく中盤の人数が少ないとセカンドボールを回収できずに主導権を渡す事にもつながる。これを防ぐためには押し上げる必要があるので攻守のバランスを考えなら攻めなければならない。

ジュビロ自身が攻守のバランスの取れたチームになるのか、攻撃的なチームになるのかでやり方は大きく異なる。失点を恐れずに複数得点を狙うならより攻撃的に考え方をシフトした方が良いが、無理な攻撃をするようなスマートでないことをやると反撃を食らう。やはりそこには守備とのバランスがある。特に引いたチームに対しては押し切るか、無理に押さずに引いてから押し直すか、という駆け引きの部分もある。弱いチームなら押し切ることはできるが強いチームに対しては押し切ることが出来ずに反撃される。

ジュビロは今の所3421のフォーメーションを崩さないので選手を嵌める事を選択している。マッチしているかどうかは微妙。フォーメーションと攻撃、守備の戦術も最適化してるかも微妙。いる選手は変えられないがフォーメーションは変えられる。どちらを変えるかを考えるならフォーメーション。問題は選手の適性がそれぞれ違うので交代するとそれだけで意味合いが変わってしまう。そういう部分も含めてフォーメーションとシステムの作り方、選手の嵌め方は大事になる。同じことをやっても選手によって特性の違いから機能しないこともある。選手に合わせたオプションを作っておくことが大事。特に攻撃の選手は特性が出るか出ないかで結果が大きく変わる。選手を活かせるチームになるかは大事な点。特性を殺さず、むしろ相乗効果でより高い戦術が実現できると良い。

2022年3月13日日曜日

戦術の幅とFW

1トップの特徴は小川航基のようにCFとしてポジションを変えずに決定力でどうにかするか、ルキアンのように左右に移動して受けるか、健勇のように下がって受けるか、タイプがあるが、それがチーム戦術の幅とマッチするかどうかが問題点。

小川航基がいまいちマッチしなかったのは中盤から長いボールが入らない為。ショートパス繋いで中盤を押し上げるというのが最優先されてしまい相手の守備が薄いタイミングでボールを入れてもらえない。

ルキアンは左右に移動して受けることでCBのマークは外れている。京都戦の大津大森がサイドで受けていたがこの仕事はルキアンが以前はやっていた。

健勇は身長があるがスピードがないのでポスト役としての役割をするがやはり中盤の押し上げの方がメインになってFWが単騎で仕事するのは難しい。

何回かチャンスはあったがCBがついていて1対1でも少し不利な感じだった。


ガンバ戦を見ればわかるがやはり中盤のプレスに対しての弱さ。ボールをキープできない、奪えないという部分が出てしまった。逆にガンバは中盤で1対3で囲んで奪うなどハイプレスでとにかく奪う事重視。ジュビロはポゼッション出来る時間はあったが余り効果的な攻撃は出来ていなかった。むしろガンバのサイド突破からいつ失点するか秒読みという時間ばかり。

FWがマッチするかどうかはチームの戦術とのマッチもある。FW一人が合う合わないという議論ではない。

チーム戦術とFWがマッチするか、チーム戦術が一つではなく幅のある戦術を取れるかというであって、ルキアンはボールの出口とポストの両方が出来たので重宝した。

同じ流れでラッソを使おうとしたがフィットしなかった。

チームの戦術面としては中盤を押し上げる必要性の問題。

京都戦のように「押し切る=決定率をあげる」という戦術だと中盤のプッシュアップは必須。

しかし、引いて裏を狙ってスピードのあるFWが1対1で勝てるというチャンスを捨てている事にもつながる。

これを捨てるという選択肢はポゼッションを上げて最終ラインでボールを回す時間が無駄ということでもある。

最終ラインで回して相手の守備を引き出しても裏一発狙いのボールが出なければ相手は背後のスペースがあっても怖くないのでどんどんと前にプレスしてくる。

健勇の1トップは偽9番で下がるので実質0トップ。ジュビロが速攻の選択肢を排除しているので余計に相手は最終ラインに余らせる必要性がないのでSBやCBが押し上げてくる。

ジュビロはプレスに弱いのだからむしろ1トップにスピードタイプを置いて常に背後狙いの牽制をしなければならず、それが機能しないと相手は背後のスペースを空けてもハイラインハイプレスにくる。ジュビロはそれに対してバイタルのサイドを出口に考えているが、最終ラインに余らせる必要のない相手はSBやRBLBを上げるのでバイタルのサイドが防がれやすくなる。結果ボールの出口が塞がれてしまい中盤のプッシュアップのタイミングを逸してしまう。

だから1トップにジャーメインやラッソなどを置いた方が良いということであって、健勇が得点できないからというだけではない。チーム戦術的に厚い攻撃をしたいのはわかるが、ジュビロは攻撃型チームで守備が弱い。守備が弱いのでプレスに弱い。それを防ぐには相手の最終ラインだけを押し下げたい。できれば中盤との距離を空けたい=バイタルを広げたい=バイタルサイドの出口を広く使える。ということでもある。

相手の最終ラインのサイドを守る選手が上がってしまうとバイタルサイドのボールの出口が塞がれてしまう。ガンバ戦で中盤サイドで抜こうとしていたがほぼ負けてカウンターでサイド突破されて中央でどうにか守るという流れが何度もあった。

0トップで中盤を厚くしても逆に相手も中盤を厚くする為に余った選手を中盤に上げてしまう=バイタルサイドが塞がれてしまう為に中盤プッシュアップが出来ずに終わる。

ジュビロ自身の戦術の幅の狭さとFWの適性との問題が解決できていない。

ジュビロは守備に回れば負ける確率が広がってしまう。相手に引かせる選択肢を用意できないと厚い中盤による押し切る攻撃が機能しない。

ロングボールと1トップにスピードタイプを入れて「裏への選択肢はあるんだぞ」というのを見せるというのは重要な点。

ジャーメインを置かなくてもいいけど、健勇が下がるタイミングで大津が上がって背後狙うとかそういう縦連携を見せないと相手はハイラインハイプレスで押し込んでくる。

ジュビロがゾーン2の低めでブロックを組む意味も「背後も狙う」という選択肢から。もし背後を狙わずにショートカウンターだけ狙うならガンバのようにブロックをゾーン2全体に置いた方が良い。

今のゾーン2の低め=自陣でのブロックだと中盤の押し上げに距離と時間がかかる。ゾーン2前目=敵陣も含んだブロックだと距離は詰めることが出来る。その代り自陣の後ろに大きなスペースが空くのでCBのスピードが必要になる。これはトレードオフなのでそれが出来るならブロックの位置を上げればよい。

もしCBが今のまま維持するならブロックの位置も同じ方が良い。無理に上げると守備しきれないスペースになる。それにGKの三浦の特性とも合わない。ハイボールが苦手な三浦にとっては広大なスペースから蹴られるシュートは防ぎようがない。三浦をチョイスする時点でブロックの位置はゴール前方にきちんと3バックの壁を作ることができ、三浦に有利な狭い範囲、短い距離でのシュートブロックへの誘導が出来ることが前提となる。

このような守備事情からブロック位置を維持しつつもハイプレスへの対抗策の一つの案としてはハイプレスへの人数を減らして中盤の密度を減らす=相手の最終ラインを中盤と引き離す=裏へのボールを蹴り込む=1トップにスピードタイプを置く。という結果になる。

相手も裏を狙われるなら最終ラインは低くしたい。そうなるとプレスに参加する人数は1人2人減る。それで中盤にスペースが出来始めるのでプレス回避がしやすくなる。

攻撃型チームほど守備に関してもっと気を使わなければならない。

攻撃チームはあらゆる攻撃の選択肢を持ち、相手の嫌がる形で攻撃をすること。

ハイプレスの弱点は背後のスペース。よってロングボールとスピードを活かした背後への突破はプレス対策への攻撃の選択肢としては最重要。それを放棄しているのでプレスで潰されて押し込まれるのは当たり前。合理的に考えて欲しい。ショートパスで体力消耗を狙うというのはショートパスの「副次的作用」に過ぎない。プレスにとってはショートパスは獲物に過ぎない。よってプレスに付き合わずにどんどん背後狙いで押すのが第一。

プレスにはロングカウンター。この攻撃の選択肢を捨ててはいけない。まずはロングカウンター。相手が嫌がって最終ラインを引けばこちらが中盤でボールを持ちやすくなって選択肢は広がる。

常に戦術ジャンケンで勝つ手を選ばなければならない。

例えサイドアウトしたとしても陣地を回復して相手をゴール前に押し込めるのでボールを持っていなくてもポゼッションxプレスのチームに対して自陣に押し込める選択肢はかなり有利な展開。だからロングボール戦術はプレスに対して有効。

ロングボールを蹴ることが出来ない脚力ってのはやめて欲しい。


2022年3月12日土曜日

鳥かごより尻相撲

パス練習の鳥かごよりやるべきなのは尻相撲。

ボールキープの為のターンや相手を背中で抑えるプレーの練習。

ゴン中山も尻を使ったプレーで相手の動きをコントロールして有利な体勢を作っていた。

プレス耐性に必要な個人プレーの一つなので尻や背中で相手をコントロールするプレーを学んで欲しい。


バックパス

バックパスは場所や目的がはっきりしていないといけない。

バックパス以外の選択肢も常に持つ必要もある。

バックパスが怖いのは中央。中央はゴールに直結するエリア。相手のFWがいるかいないか。見えない位置から迫っていないかを事前に確認する必要がある。

サイドで怖いのは最終ラインの選手へのバックパスの場面。相手のプレスがマンマークに近い形で最終ライン全員に1対1で迫ってくる場合はその後の展開が厳しくなる。

プレス守備はボールをどの場面でも取りに行くわけではなく、中央なら多数で囲んで、ハイプレスなら逃がし所のサイドに持たせつつCB、GKへのコースのみを空けて詰めてパス誘導。CB、GKへのパスを逃さずゴール前で奪ってそのままシュートにいく。

バックパスが相手の誘導になっているかどうかを判断できないと逃げているつもりが取りやすい場所、ゴールに近い場所に誘導されて自分達でリスクの高いパスをしてしまうことになる。

相手が詰める前に前に蹴りだす、詰められてもターンで逃げる、中央に入れずにもう一段背後のスペースに予め移動しておいて相手との距離を空けておいてから受けて前に蹴りだす、などプレスされても逃げられる準備をいくつもしておく必要がある。

ハイプレスに対しては最初から下がり過ぎると背後にスペースが無いので逃がし所がない。

少し前からプレスを受けても逃げられるスペースを常に背後に用意しておく必要がある。

ロングカウンターが厳しくなるのは背後にスペースがないから。逃げ場所がないのでプレスが速攻で潰しに来る。無理に蹴りだしても距離が出ないので相手が回収してしまいまたシュートされる、という繰り返しになる。

ジュビロはゾーン2のやや低めにブロックを作るがゾーン3に閉じこもらないのでまだ後ろに逃がす場所がある。引きすぎると前に出せないのでドツボに嵌ってしまう。

ゾーン2全体のブロックからのショートカウンターだとゾーン3が大きく空いてしまうので放り込みに弱くなる。

位置的にはどちらにも対応できるポジションなので後ろの逃げ場所からロングボール+前に押してショートカウンターの両対応ができる。どちらも活用できるので場面に応じてやり方を変えればいい。

今日の試合の問題点はプレスの速さや密度に対応できていなかった。

どの場所でもプレスがとても速くボールを持ち続けることが非常に難しかった。

ジュビロの生え抜き選手はパスばかりでターンが下手なのかも。移籍してきた選手は中でも外でもターンを使ったボールキープが上手い。パスサッカーをやり過ぎてパスだけでどうにかしようとし過ぎている。まずスペースのあるポジショニングが出来ているか、受ける時にスペースに逃げられるか、ドリブルで相手を動かしてスペースを作れるか、作ったスペースにターンして逃げられるか、という複数の動きのどこかでパスできるタイミングを作れるか、という判断と動きの訓練が出来ていない感じがする。まずパス、そしてパス。ずっとパス。というのがジュビロの選手がやりがち。足を止めてパスしてしまいがち。こういう部分はジュビロの悪い伝統になっている感じがする。

人もボールも動く攻撃サッカーをやって欲しいわけで、地蔵パスサッカーをやって欲しいわけじゃない。

パスを受けるのも立ち止まって受ける。自分から動いて距離を変えるようなこともせず、トラップしてキックすることしかやっていない。トラップ→キックが基本なのだろうが、選択肢がなさ過ぎる。トラップするにも「わざと」大きくトラップしてスペースにボールを逃がすという選択肢がなかったり、スルーしてターンしてボールを隠したり、自分の位置を変えてボールに触らずに相手の動きを誘導したり、というテクニックがあまり見られない。

もっと個人プレーの選択肢の幅を作らないとボールキープできないインテンシティなのだからせめてテクニックでカバーしてくれ。キープできる体幹を作るかボールキープできるテクニックを身に着けるかどちらかを持たないと厳しすぎる。

プレス守備全盛になっているからプレス耐性が重要と言われている。個人で出来ない場合は戦術でプレスをどう回避するかを詳細に詰めないといけない。

早めに動かないとプレスに飲まれて勝ち点落とし続ける可能性はある。

ほとんどのチームがポゼッションxプレスのチームなので対プレスは命綱のレベルの重要度。

健勇

健勇はセカンドトップに置いて中央の守備とビルドアップの受け手になる感じの方が良いのでは。CFとして置いても機能的には下がって受けるのだから0トップ化するわけでそうなると速攻の選択肢は初手ゼロ。

ジャーメインがトップで健勇セカンドトップの方が攻撃の選択肢がある。

セカンドトップなら中盤での守備参加。ボール回収、受け手と機能する。

相手がファールするならFKももらえるし押し込んでいればヘディングで競える。

得点取らせる為より中盤の安定性、プレス耐性をメインに機能させる方が良いのでは。


2022 第4節 ガンバ戦

ガンバは3421で同じフォーメーション。

Wボランチに2シャドーが絡んでくるので遠藤対策をしてくるか。


前半

ガンバは451でWBが片方ずつ上下に分かれる守備ブロックか。5バックで中盤が薄くならないようにしているのかも。パスコースを消す意味でも中盤の5レーンを埋めてしまう戦術か。

大津が痛んでFK。ゾーン2~3のサイドの位置。遠藤のFKはPA中央手前に落ちる。大井が絡む。

ガンバのCK。ニアに入るが跳ね返すがもう一度キッカーに渡りクロスが入る。

ガンバもGKが前に出てボールに絡んでくるチームのようだ。

森岡がガンバの18番を抑えるがFKに。サイド遠目の位置から。PAで跳ね返すが長いボールを蹴って上がるライン裏狙い。GK三浦が抑える。

5分

三浦のGKはロングボールをコーナー付近に落として前からプレス。ガンバが回収して反撃。ジュビロはリトリートして自軍ゾーン2で守備。

ガンバのサイド攻撃。サイドアウトのボールを入れるがゴールラインを割る。ジュビロボールに。

三浦のGKはサイドアウト。中盤サイドでの攻防はジュビロが回収。中央で相手のファールを引き出す。

ボールを取られて攻め込まれる。ガンバの右サイドからの攻撃が主体。松本の左サイド狙いの攻撃か。

ゲームはオープン気味でまだ落ち着かず。

ガンバのボールを中盤サイドで囲んで潰しGKに戻してから組み立て直し。

自陣でのボール回しで中盤を引出してライン間で受けて攻撃へ。

サイドから中央に放り込むが健勇には合わず。CBが付いていて健勇が嫌ったような感じ。

10分

右のハーフスペースを縦に崩して大森が中央で決めてジュビロが先制点。

まず先制出来たのは大きい。

15分

ガンバの動きが速くなってきたか。かなり広がってサイドから入って中央に向かう崩し。

ジュビロは上手く守備してボールキープ。無視をしないでポゼッションに。

ガンバが出て来た所に裏狙いの一本。GKの飛び出してサイドアウトに。先制したのでポゼッションと裏狙いがやりやすくなった。

健勇が降りてビルドアップに絡みつつサイド側に攻撃の選手が散っている。

ガンバの攻撃にプレスで対抗するがガンバはサイドアウトからのスローインをクイックでサイド突破。攻め上がってCK獲得。

ジュビロがクリアするがガンバに回収される。

奪い返してのカウンター。左右に振りつつ全員で前線を上げる。

ガンバが最終ラインで回す間にラインを自陣まで下げる。無理にハイプレスせず。

20分

センターライン付近にブロック形成。プレスからのショートカウンター狙いだがガンバがボールキープ。サイド突破狙いでマイナスお中央に。

ジュビロが中央で潰して速攻中央カウンター。サイドで為を作って遅攻に移行。

ガンバはハイプレスで最終ラインに持たせない。

三浦まで戻してロングボール。ガンバが回収するがジュビロが取り返す。

ガンバが最終ラインで守ってジュビロはまた帰陣する。

ガンバのサイドの崩しを潰して回収するが中央へのボールをインターセプトされてゴール前まで。三浦が抑える。

ゲームは未だにオープンな展開。トランジッションの激しいゲーム。

天気も良く気温高めなので消耗がどうなるか。無理に攻めるゲームをする必要はなし。

ジュビロは523ブロックで対応。

中央にボールが入るが大井のクリアで回避。

25分

クリアボールはCKに。ポケットに侵入して中央を囮にして一旦戻し、ラインの裏に放り込んできたが三浦が飛び出し、ミートせずに済んだ。ちょっと押され気味。

ジュビロは後方で回しながら裏狙い。ガンバのハイプレスへの対応。

ガンバがポゼッションするがブロックを崩せず。ジュビロが回収。

ガンバはゾーン2に陣をひいて前からプレスしてショートカウンター狙い。

ジュビロはそれを疑似カウンター狙いで返す。

ガンバが帰陣を強要される。

ジュビロが押し込んで遅攻。

右サイドでゆっくりボールを回す。

サイドを崩すが中央に入る前に奪われる。

ジュビロは帰陣。

ガンバがまたもサイド突破。

ジュビロがプレスで回収しようとするがこぼす。

30分

ガンバのCK。3本か4本目か。

ファー狙いだが三浦が触る。ガンバが回収して攻撃継続。ジュビロが必死のブロック。

三浦が足で弾き返す。

暑さもあり結構消耗していそうな感じがする。

ポゼッションはややジュビロか。

中盤サイドでガンバのFK。PAには入れさせず跳ね返す。ジュビロは軽いファールで止めつつ守備継続。

ガンバは中央を割ろうとするがジュビロの中央守備が跳ね返す。

ガンバはゾーン2に戻してからの再攻撃に切り替え。

35分

ジュビロが奪いポゼッション回復。

中央を縦に入れるがガンバもそれを潰してのカウンター。

ガンバがまたもサイド突破からのクロス。ゴールラインを割るがワンタッチがあったかCKに。

ガンバの選手が競り合いで痛んだか。

ガンバボールで再開。

ジュビロは541にブロック変更。

ロングカウンターに変更したか。

ガンバがサイドでボールを通そうとする。

40分

ジュビロは背後狙い。セカンドを回収できずにガンバの攻めに。

ガンバも背後狙いだが三浦がセーブ。

ガンバはデコインのランで守備の攪乱も。

ガンバの攻めが左に代わりハーフスペースから中央かサイドか2択攻め。

ガンバCK獲得。サイドのでの攻防は結構ガンバ寄りで負けている印象。

ガンバミドルシュート撃つが枠に行かず。

ガンバの方が盛り返している。ジュビロは省エネという感じでもないがどうにか抑えている。

中央へのロブが入るが三浦セーブ。

三浦からのボールはサイドアウト。

ジュビロが回収するが大津に入った所を潰されてFKに。

遠藤がFK。前半最後のプレーか。

AT+1

PA外に入れるが浮かせたボールをGKがキャッチ。

ガンバの遅攻。

やはり右サイド狙いの突破。

どうにか跳ね返してサイドアウト。

ポケットに侵入されるが中央では跳ね返す。

前半終了


前半は比較的オープンな展開で始まりジュビロが先制。ガンバも良く攻めたしサイドを何回も崩されたが最終的には中央でしっかり守れた感じ。

ガンバのプレスが速い。ジュビロはボールを回せない。同じフォーメーションで中央のボックスが被るという理由もある。同じ位置に相手がいるので距離やスペースが無い。フォーメーション的にポジションのギャップがあるならもう少しやりやすいかもしれないが。3421どうしなので中央でのボール回しは難しい。


後半

ジュビロは5バックの守備から。ガンバがサイドでボールを奪う。サイドの質の違いかサイドの負けが多い。

ジュビロはロングボールを落として大津のミドル。ゴール上に。

ガンバのGK。ガンバが囲んでセカンド回収。1対3で奪われる。

ガンバシュートも三浦セーブ。

45分

ジュビロはサイドの攻防で勝ちライン間のパスでPAライン付近で健勇がシュートもハズレ。

ガンバの攻撃を防ぎロングボールを入れるがガンバボールに。

ガンバのプレスが早くジュビロはボール気プ出来ず。ガンバのプレスが全体でなされている。

ジュビロはどうにか敵陣まで運んで大津がファールをもらう。

クロスを入れてPA内に閉じ込め。

大森が逆サイドを狙うが枠を外れる。

50分

ガンバの攻めが続く。結構ゴール中央まで攻められる機会が多い。

サイドを突破されるがゴール前を守りきっている感じ。

この流れが続くと結構厄介。

引いて守り続けるにはちょっと時間が長すぎる。できれば追加点が欲しい所。

55分

ジュビロが後ろで回してもやはりハイプレスがきつくてボールを持てず。ガンバの方が回収。

低い位置でガンバが回収して攻撃。

シュートを撃たれるが外れる。

小川イン 大津アウト

山田イン 大森アウト

追加点取りに来たか。

三浦のロングボールを回収したがプレスに負け戻し三浦がサイド側の選手に渡すがサイドアウト。ガンバボールに。

ジュビロが即回収してガンバ陣内に。

ガンバ回収。ジュビロは帰陣。

ジュビロは541ブロックでサイド中央共に守る形。

ガンバの対角クロスは三浦セーブ。

ポゼッションはガンバか。

苦しい試合だが1点勝負を勝ちきることが大事。

慌てずにコントロールしたい。

この感じだとFWをジャーメインにしてロングカウンターした方が良い感じ。

まだ30分あるので少し早いか。

早めに2点目を取るか、ギリギリで取って逃げるか。ガンバ側の状態にもよる。

ガンバも交代。ハイプレスで疲れるからだろう。

ガンバのハイプレスをロングボールで返したがガンバが回収。

やはりジャーメイン入れて2点目取った方が良いのでは。

ジュビロが少しポゼッション回復。

ゴール正面でファール誘発。山田がファールを誘う。良い位置なのでここは決めたい。

センターラインとPAの中間地点。遠藤が緩いボールを入れる。バイシクルは大きく外れる。

ガンバがサイドからワンツーでサイド突破、戻して守備の引き出し。GKもPA前まで出てきている。

65分

ガンバのサイド突破を止めるがCKに。

主審が長い時間プレーを止めている。

松岡のボールに行ったプレーが故意に足に行ったどうかVARでチェックしているのか。

その前のプレーもチェック中。

ハンド?

パトリックのハンドか。

70分

三浦のGKで再開。ジュビロはハイプレス。

ボール回収してガンバの守備を誘導。

山本が足の裏見せてファール。

ガンバの攻撃を凌いでボール回収。

コーナー付近で回す。時間稼ぎか。

時間潰しているが1点差のままという判断なのだろうか。

結構リスキーだと思うが…。

健勇に点を取らせたいのかもしれないが勝てる時にしっかり勝たないと後々厳しくなるので今のうちに取って欲しいが…。

75分

ガンバはサイド低めからのアーリークロス。中央で跳ね返してカウンター。

ジュビロは浮き球で守備をパスしながらシュートへ。GKキャッチ。

ガンバのポゼッション。引き出して中央への裏狙い。

押し込んでサイドから中央へのアーリー。

上原イン 遠藤アウト

ジャーメインイン 健勇アウト

やはりそろそろ潮時だよね。

80分

ガンバはサイド突破よりロングボールで跳び越す動きへ移行。

とにかく追いつかないといけないので遠目からでも蹴り込んでくる。

ジュビロとしてはそれをさせないように前からチェックにいってのショートカウンターが出来ればいいし、そうでなくてもブロック作ってのロングカウンターもあり。

ジュビロのブロックポジションはロングとショートの間なので場面によって使い分け可能。状況判断で低めにしてロングもあり、押してショートもあり。

三浦のキックはサイドアウト。疲れが出ているか。

ガンバサイドチェンジから中央に入れるが跳ね返す。

ガンバはサイド突破狙い。ロングスローを入れるが大きく跳ね返し。

ガンバロングボールを入れるが三浦に直接。

三浦は中盤の高い位置のサイドに放り込み。

ガンバが回収して前線に入れるが三浦回収。

85分

ガンバ陣内サイドを崩してポケット侵入。

逆サイドの小川のシュートまで行くが枠に飛ばず。

チャンスが出来つつあるのでジュビロが押せるタイミング。

右ハーフスペースを縦に崩すがガンバボールに。

ガンバは必死に中央にクロスを放り込む。

ここでガンバが追い付いた。

やはり取れるタイミングを見て取りに行かないと流れが変わるな…。

ちょっと健勇に時間使い過ぎた。

これで勝負が分からなくなってきた。

すでに87分

どっちつかずだったのが尾を引いた感じ。

勝ち点2を失ったか。

諦めずに速攻決めて欲しい。

失点してやっとエンジンがかかったのかジュビロの動きが活発に。

ATの1点勝負だな。

金子イン 松本アウト

AT+6

これはw

ここでジュビロのCK。AT+6を活かさないと。

CKは流れてしまう。

ガンバのカウンターを止めて逆にカウンターへ。

GKがキャッチ。

ガンバはロングボールを中央に。三浦がキャッチ。

もうVゴールだな。

中盤で回収するもジャーメインに入らず。逆にドリブルからクロスのカウンターを受けるが三浦キャッチ。

こういう選手がいると助かるな。

ジュビロは時間ないけどブロックの外で回している。

そして縦に入れてカウンターを食らう。これは酷いな。

しかもガンバのCK。

決められたら終了。

今日の試合展開ちょっと微妙。時間は十分にあったし攻撃は凌いだけど逆にジュビロの攻撃力が半減していたような感じ。

95分

ジュビロの猛攻もガンバGKセーブ。

これはマジで勝ち点2点捨てちゃった試合だぞ。

遠藤大森大津辺りが抜けるとゲームにならなくなるの酷いな。

ゲーム終了。


やはりプレス耐性の弱さ。

プレスのスピードや密集度の高い位置でのロストが多くてガンバにやられ続けた。

サイドを突破され続けたのでやはり守りに入ると厳しい。

ボールをキープできる選手がスタメンで出ているのでキープできなくなるとそれっきり。

移籍選手はポゼッションできるタイプだけど生え抜きの選手の方がそれが難しい。

守備もできないし攻撃でもボールキープ出来ないので結局守備に回って押し込まれて最後は破られる。

終盤後ろでボール回す意味ないのになんでやるのかな。

せっかくジャーメインが入っているんだからどんどんガンバみたいに放り込むのが正解だろう。

選手自身がゲームの状態と今何をすべきかなのを判断できていない感じ。


2022年3月10日木曜日

脅威度と5レーン




 赤い線は直接脅威度。ゴール正面からシュートできる角度=センターラインの左右を結んだエリア。正面でゴールに近いほど脅威度は高い。

青い線は間接脅威度。ゴールからの距離が離れると脅威度は低い。コーナーからセンターサークルを結んだエリア。パスが一本ゴール前に通れば危険な位置。ゴールの左右からのクロスや正面だと縦パスが通ると得点になりやすい。

黄色の先は中間線。脅威度の強弱を分ける。中間線より低い位置はより脅威度が高い。



全てが重なるゴール正面が一番脅威度が高い。

2番目はゴールの左右の小さな三角とPAからセンターサークルにかけての大きな三角。左右の三角はポケットのゴールに近い半分はポケットと呼ばれるエリア。

脅威度のラインを使うと自然と5レーンに近い状況がわかる。

中盤サイドは一番脅威度が低いのでポゼッションで攻める時は中盤サイドを使うことで相手の守備の緩い場所を狙っての突破が出来る。

赤線でわかるのは京都戦でのWBの松本、鈴木の中央へのダイアゴナルラン。直接脅威度の高い赤線上を移動することで中盤サイドの脅威度の低い場所からゴール前の脅威度の高い位置に移動することで決定力のあるポジショニングを取る。

アーリークロスはサイドの低い位置から長いクロスを中央に入れることで脅威度の低い位置から一本で脅威度の高い場所を狙う良い戦術。

サイドから中央にスライドしてくる動きもシュート角度のない位置からシュートしやすい角度に入ってくる動き。大津のミドルもこれ。

中盤の広いエリアのほとんどが角度は良いが距離のある場所。こういう場所からのロングシュートを狙うかどうか。まずシュートを狙って、こぼれたボールに詰めてシュートという2段攻撃が良いのではないか。日本のGKは背が低いのでハイボールに弱い。直接ゴールを狙えるが確率は低い。しかしボール自体は脅威度の高いゴール前に落ちるので底を詰めて決めるのは悪くない選択肢。ゴールを狙ったパスという位置づけで蹴ると外してもどうという事はない。攻める側なのでたとえ外してもシュートで終わることでカウンターを回避できる。

各線の交点は位置的に大事な部分。ボランチかWB/SBが抑えて各エリアににらみを利かせられる。ハーフスペースで中央とサイドの両方を使える位置。


2022年3月9日水曜日

ジュビロ対策

ジュビロを対策するとしたら…

京都戦のジュビロの攻撃をみるとサイド突破した時点で結構守備がむずかしくなる。

攻撃の起点が出来る前、ボールを回しているビルドアップのタイミングを狙うハイプレスにくるかもしれない。ハイプレスはWボランチへのプレスから中央の大井が立ち止まるのでその背後にサイドから侵入して縦のギャップ狙い。

サイド展開すると両WBがセンターにダイアゴナルランで侵入してくるので、ワイドに分散スライドすると中間スペースにボールサイドのWBが侵入、全体スライドすると逆サイドのWBが背後に侵入してくる。

カウンターを狙うとすると541などワイドを守備できる密度の高いブロックを作るロングカウンター狙いになるか。攻撃サイドのCBが上がってくる厚い攻撃をするので逆サイドに振らずに同サイドの背後のスペースを狙ったカウンターになるか。

ロングカウンターをされると2バックで対応しなければならないのでジュビロとしては防ぎにくい。ジュビロはネガティブトランジッションになる可能性より得点する可能性の方を上げる方を選択しているのでフィニッシュまで行くことが前提。シュートで終わればGKになるだけなのでカウンターを食らいにくい。ジュビロ側のカウンター対策は得点するかゴールラインを割るかするまで厚い攻撃でネガティブトランジションを発生させないという選択肢。

ハイプレスも前半ジュビロがハイプレス回避するかそもそもボール回しせずに京都戦のようにボールを相手に渡してしまい541ブロックを作ったロングカウンター狙いでボールは渡すがゲーム全体の主導権は主体的に行うという感じになると相手はポゼッションする側になるのでジュビロ対策というよりは自分達がどう攻めるかを考えることになる。

ジュビロが541で引きこもるならどう攻めるのか。釣り出しが機能するのかどうか。ジュビロにハイプレスをさせる選択肢を作れるか。中盤4人ラインのサイドを釣り出して背後のスペースにワンタッチでボールを入れて即クロスから中央の体格差を活かした脳筋攻め。

アーリークロスでとにかく中央で一発狙い。CKになればセットプレーで得点チャンス。ジュビロ側はCKにはさせないようにサイドアウトに出せるようにしたい。一旦キープできればロングカウンターのチャンスにもなるがそこにハイプレスされるとするとちょっと厳しくなるか。ブロックを作る守備の場合ボールをどのように前に運ぶかが問題点になることが多い。ドリブルでいける選手がいると非常に助かる。

今のジュビロはポゼッションもカウンターも使うハイブリッド型なのでその強みを活かして相手の不得意な攻め、守備を強要させる嫌がらせ戦術が可能なのでデバフさせた上で隙を突いた先制点奪取。その後に得意なパターンに嵌め込んでの複数得点というのが黄金パターンになる。

相手が対応する前にスイッチして違うパターンで攻められるというのはジュビロのハイブリッドの良さ。相手が疑心暗鬼でどう動くべきかわから無くなればジュビロのもの。中途半端なポジショニングになりがちになり対応が遅れる。

対策としては強みを崩されないことか。強みの深さ=対応力=バリエーションがどれだけあるかという点では昔から同じフォーメーションを使い続けているチームは対応力も高いのでさばきが上手いと思う。

ジュビロは3バックなので攻守の切り替えははっきりした方がやりやすい。しかし引いたブロックに対する崩しはハイリスクになるのでゾーン2での駆け引きをしつつゾーン3へのシンプルな侵入と人数をかけた厚いフィッシュでの得点。チャンスの数に対する得点の確率は結構高くなるはず。ワンチャンスにコレクティブにアタックすることで確実に得点を狙う。

ビルドアップ潰しをどれだけ回避するか対策するかは問題点か。もう一つはシュートフィニッシュできずにネガティブトランジッションが発生した時の対策。この2点が今の所懸念点かもしれない。

ビルドアップ潰しはハイプレス+マンマークになると思われる。GKへのマークまでしてくるオールコートマンツーマンに来なければGK三浦の足元が機能する。基本は遠藤の1枚落ちの4バック化だが大森の落ちも含めた2枚落ちが前回の京都戦であったので中央を2枚落とす代わりにWBを上げてサイド攻撃をする形を作るビルドになる。ポゼッション時なら中央2枚落ち、カウンターなら両WBのワイドの2枚落ちの形かもしれない。

ネガティブトランジション対策は今の所どうとも言えない。Wボランチ+2バックの4枚でカウンターの対策をしなければならないが、今の時点では完全な対策は難しい。その代りにフィニッシュの精度を上げる、シュートでフィニッシュするという形の方を選択している。

J1チームでカウンター戦術チームは少ないのでジュビロ対策にカウンターを敷くチームは無いと思われる。何故ならJ1のチームだから。J2からの昇格組にわざわざ戦術変更してまで対策はしないはず。自分達の強みで押し切るだろう。するとジュビロとしては前半はカウンター狙いでコントロールしつつ先制点取ってから主導権を握って離さない流れを作ることになるか。京都戦のスタイルと同じ。

今年のJ1のチームのほとんどはポゼッションxプレスを選択しているので541ブロックを作ったら無駄にハイプレスに行かずに迎撃メインで体力温存が良いかも。するとカウンター狙いなので1トップは健勇よりジャーメインかラッソの方が向いているかもしれない。上位陣に対しては前半カウンター狙いのジャーメイン、前半先制点取れたら後半に健勇投入でボール握って遅攻コレクティブ。更に最終盤にラッソ入れて前がかりの背後狙いと揺さぶるのもあり。

ジュビロとしてのポゼッションxプレス対策はどうするか。541ブロックでポゼッションのパスコースを殺してカウンター。プレスに対しては最終ラインの枚数を増やしてプレスエリアを超える対角クロスでプレス回避しつつの疑似カウンター。

ポゼッションに対して523のハイプレスに行ってしまうと大抵サイドのスペースでWBを釣り出されてサイド突破に来ると思われる。541のラインを上げ過ぎてもこれは背後のスペースにロングボールが入って来るので余りハイラインにはしにくい。

ハイプレスで奪いに行く場合はWBをバックに落とすのではなく前に上げて前線でマンツーマンを作る必要性がある。3トップでハイプレスに行っても結局中盤のスペースに侵入されてしまうので前線ラインが揃っていないと侵入は容易になってしまう。

相手のポゼッションにどのように対策して嵌めるかは結構厄介。追えば逃げるので体力と時間を削られがちになる。ポゼッションの強みの一つは得点した後にある。失点した相手から時間と体力を奪う兵糧攻めがポゼッション。結構いやらしい戦術。戦略的に相手を潰せるのでポゼッションしたいのはよくわかる。しかし失点している側がポゼッションをするほど酷いことはない。大抵「内容は良かった」というゲームのほんとんどが失点してもポゼッションでボールを回してるゲーム。この状態を「ゲームを支配している」という「誤認」をしているとポゼッションの強みを活かせない。

若くてアスリート型の脳筋サッカータイプのチームだとハイプレスによるポゼッション対策はできるがジュビロはテクニック型でハイプレスを継続するのはむずかしいチーム。現代サッカー的にはハイプレスの方が流行しているがチーム事情的には無理なハイプレスよりブロックを作った方がコスパは良さそう。

2022年3月8日火曜日

Wパサー

遠藤山本のWボランチのWパサーが次節有効になるか…。

遠藤にマンマークがついて京都戦のように対角クロスを出せない時は山本の方がパサーをやることで遠藤へのマンマークを無効化できるか。

マーカーが遠藤と山本の両方を抑えられるとは考えられないのでどちらかは活きる可能性がる。

もしくは遠藤を使わずにサイドの突破を活かした攻撃で対抗するのか。

遠藤を囮にしてマーカー一人を戦力的に消してしまうという手もある。

ボールサイドに遠藤が動いて局所に相手の人数を集めておいて、遠藤は使わずに山本や別の選手が対角クロスを入れて逆サイドを突破する。

まぁ遠藤対策のメタはいくつかあるので上手く騙して背後を突くと思われる。

伊藤監督の戦術は死角とスペース創造なので遠藤を視線誘導に使うとかスペース創造に使うと考えられる。

遠藤をずっと殺すとは思わないので、先制点を取ることで相手を引かせる成り引き出すなりをして、そこに出来たスペースを使って遠藤が活きてくるような展開になるかもしれない。

山本がここで活きてくるのもそれはそれで良いのでどんな作戦を準備しているのかワクワクする。

J1チームに対しての初勝利も手に入れないといけないのでスタートダッシュできるかの正念場でもある。

ワイドのターン

 京都戦で良かったのは大森や大津のワイドでのターン。

純粋なWBやSBだとサイドアウトで逃げる癖が染み付いてしまっているのだが、インサイドの選手はターンでボールキープして次のプレーに繋げられる。

もう一つはターンを利用したハイド。大森が右ワイドにいてマークを一度引き出した後に伊藤遠藤とボールを戻して京都のブロックが左にシフト。大森はターンしてハイド。

このオフザボールのターンとサイドチェンジの併用で大森へのマークを完全に剥がしてフリー化。

遠藤が対角パスを入れるタイミングで再びワイドに侵入して突破。

この連携はとても面白くて効果的。

鈴木にマークが付く代わりに大森が完全にフリーになってビルドアップの出口になることができる。


大津の場合はあの素晴らしいミドルの前のシーン。ワイドを縦に出たボールに追い付きマークされたらターンで周囲を確認。上がってきた松本にスイッチしてマークを受け渡しつつ自分は空いているハーフスペースへと続けてスプリント。松本のボールを呼び込んでファーに豪快なミドル。

どちらもターンのテクニックとWBにマークを受け渡してフリーになる事で攻撃が継続されている。

なかなか良くできた戦術。

伊藤ジュビロは結構面白い。

2022年3月7日月曜日

大津と鈴木

___■__■健勇_■_■_

松本_______鈴木_大津

__■__■__■__■__

___遠藤____山本___

__CB_大森_CB_■CB__


後半2点目のシーン

大森が最終ラインに落ちてボールをもらい遠藤とスイッチ。大森は相手の2列目ラインの背後のギャップポジションに移動。

遠藤はロングボールを右サイドの大津に出す。

健勇はオフサイドポジションからゆっくり下がって入れ替わり相手のSBとCB間に。

大津はSBと、鈴木はCBとの1対1。

鈴木はCBと入れ替わりCB間に移動。

大津がSBを抜いて入れ替わりポケットまで侵入。

相手CBがカバーに入るが流れた鈴木がファー側でフィニッシュ。

大津は横スライドからの縦突破、鈴木は斜め前への侵入でそのままフィニッシュの形。

OHが間接脅威度の高いエリアに入り、後からくるWBが直接脅威度の高いゴール前にサイドから入って逃げていく形。

守備側は外から中、中から外の動きにマークのスイッチが上手く働かない。

ゾーンで守る時にボールを追った状態で移動しながら逆方向にマークを入れ替えしなければならなくなるので移動方向の変更がスムーズにできない。

ジュビロ側はブロックの敷かれた正面を避けつつワイドに開いて展開し開いた4バックの中間スペースに侵入ボールサイドから離れるムーブなので視界から逃げる為に人につくのが難しくスペースかコースを埋める方向に切り替えざるを得ない。


_◎_■◎_■◎__■■大森

___■_■_■__■鈴木

____遠藤山本__伊藤__

3点目のシーン

大森、鈴木伊藤の右サイド。大森がワイドで鈴木がカバー。伊藤に戻して遠藤まで繋ぐ。大森は下がって鈴木が最終ライン付近に。大森のマークが外れて大森が姿を隠す。

しかし遠藤から大森へのワイドパス。一度引いてマークの切れた大森が再びサイドを上がる。鈴木には2枚つくが大森はフリー。

鈴木がワイドから中央側に抜けるのでハーフスペースが空き、そこに伊藤が侵入。

伊藤からのクロスを健勇背後からの侵入で合わせるがGKとDFFに阻まれる。

しかし予め中央に寄っている鈴木がこぼれ球を収めて決める。

このシーン左の松本もシャドーの位置にいるので両WBが外から中にカットインしてゴール前に詰める形が出来ている。

OHを横スライドしてワイドへ、WBをカットインでセンターにというビルドとフィニッシュが出来ている感じ。

これはWBがワイド突破という考え方を固定せず、OHがワイド展開でマークを外したり、WBがワイドからゴールに向かって攻撃参加出来たり、WBがいなくなってスペースが出来たCBが縦に突破したりとスライドによって出来たスペースを上手く活用した人もボールも動く攻撃サッカーを体現できている。


OHのワイドスライドは外に逃げてマーク外し、ボランチに戻して逆サイド側に相手の守備をスライドさせることでワイドのマークを外して死角に消えるようにしつつ対角クロスで消えたワイドの再利用、というポジションと死角を上手くコントロールしたとてもいい攻撃。健勇も逆サイド側からニアに飛び出しているのでこれも死角からの攻撃で防ぎにくい。

さらにWBをワイドから中央にカットインしてシャドー化させることでこぼれ球にもすぐ詰めて仕留めることのできる体制を作っている。

非常に合理的にデザインされている。とても良い攻撃になっている。

京都戦のような攻撃が今後もできれば上位狙えるチャンスも出てくるかもしれない。

まだ1/3も終わっていないので何とも言い難い。

しかも前半でレッドという条件なので。

ただしジュビロの多彩な攻撃パターンがあり、それが非常に合理的かつ効果的なものになっているのはとても素晴らしい。得点力もありこれぞ攻撃サッカーという形ができた。それも人もボールも動くジュビロらしい攻撃サッカー。

3421の陣形らしい得点が出来たのは4点目のジャーメイン。縦型フォーメーションの速攻らしいワンツーの連携で中央突破。

他の得点は2341とか2332とか言う感じで前線5枚形成でワイドからの崩しを基本にした形。

初期の235のフォーメーションのように後ろには残さずに前線に人数を割いてサイドから侵入しながらゴールまで繋げるような形。

ちょっとラグビーっぽさも感じる。


攻撃理論

伊藤監督の攻撃理論は死角とスペース創造。

ワントップはファーに逃げて身を隠す。GKの視界から消える。

ボールサイドのOHはワイドにスライド。ここが突破口になる。いわゆるボールの出口。

このワントップとワイドの位置が対角線になる横に長いボックスが攻撃を集中させるエリア。

このエリアに集中することで戦力の分散を防ぎ確実なゴールを生み出す戦術になっている。

ワントップとワイドと離れた位置なので相手の守備は分散する。

一方ジュビロはWBとCBがこのエリアに向かって入ってくるので厚い攻撃が可能になっている。

遠藤が中央で微妙に位置を変えて逆サイドに対角クロスを入れる事で擬似カウンターの形を作れる。

この対角クロスとWBの動きが正に真逆になるのでWBがサイドに張り付くという常識しか持たない勢からすると何で鈴木雄斗が中に居るのかを理解できない。

WBは守備位置はワイドだが攻撃に関してはカットインしてという選択肢も増やしたわけだ。

鈴木だけでなく小川もやるが逆サイドのアイソレーション(孤立状態)は視界から消えた形での攻撃。

カットインは対角クロスで視線がボールに行くと上を見るのでさっきワイドにいた鈴木が対角クロスの後には消えている、というマジック。

これは非常に面白い。

ボールによる視線誘導を使いながらWBを守備ポジションから一気にゴール前にワープさせるマジシャン。

こういうテクニカルはきらいじやない。

フィジカル勝負ではなくあくまでテクニカルにいくならこういうテクニックや心理戦なんかを使いまくった攻撃サッカーを見せてもらいたい。

2022年3月6日日曜日

疑似3ボランチ

攻撃に関しては5トップによる決定力の強化があるが、守備面では疑似3ボランチ化が見て取れる。

遠藤と山本のWボランチだと守備力が弱くカバー範囲の少ない。
そこでCBの飛び出し、WB
のスライド、OHのプレスバックとボランチを+1した疑似3ボランチにして守備力やキープ力を底上げしている。
足りない部分を交代でなくチームとしてカバーし合う事で解決しようと試みているようだ。

京都戦では上手く機能していたので多分これからも同じ形で継続されるだろう。

5トップ攻撃

京都戦での破壊力の一つは5トップ。

5レーン理論の応用で前線に5人並ぶ意識が高い。

ダイジェストを見ても攻撃時に5人が並ぶシーンが多い。

単純に5レーンに1人ずつというだけでなく、中央からボールサイドにかけての5トップという場合もある。

先制点、大津のシーンでは5レーンに近い形で広がったところから逆サイドは中に絞っていなかったが1列目2列目で3人+3人の6人がいる。ボールサイドに小さいトライアングルを作って連携し、中央は2トップ+1シャドーのトライアングル。中央側の3人がファーに並びつつ大津がカットインしてファー狙いのシュート。外れても3人が待っているので押し込める形。

前半ロスタイムも右サイドに2人攻めつつ中央にはやはり2トップ+1シャドーの形。ファーの松本に入れたが潰されてしまう。そこから一本でウタカに渡りシュートまで行かれる。

2点目も大津鈴木の背後から更に3人が上がっている。

2トップ+1シャドー+2枚の5人で攻撃するのがルールになっているように感じる。

2点目は大森が下がった位置から入れ替わり、大津のワイド、中央の鈴木とかなりポジションを変えた状態だった。

3点目は中央からボールサイドの距離に5人を並べることで京都のサイド+4バックに対して数的同数を作ることで突破。ボランチが気が付いて下がるが既にジュビロの選手がポケットに侵入してクロスを入れこぼれを鈴木が決める。

4点目はジャーメインの個人技。


全体的に得点に絡めた時は前線に5枚を作ることでマークを散らしてスペースを作ったりギャップを作ったりして攻め崩すことが出来ている。

京都のブロックを中央に引き出して後方から高いサイドに入れて前線を押し上げてフィニッシュまで行けている。

ワイドを意識したコレクテイブな攻めでジュビロらしいサイド攻撃を絡めての得点。


2022年3月5日土曜日

2022 第3節 京都戦

ハイプレスxカウンターの京都

J1のほとんどのチームがプレス守備。プレス耐性が重要視され始めている。

京都は433、2CBとCFが外国人。守備と攻撃の両方でパワープレー前提。押し負けないようにしているのがわかる。


前半

アンカーへのパスにプレスをかけてチャンスを作るが即座にウタカに送り込まれる。

433でアンカーを潰して中央に攻撃を仕掛けるのは良い選択。

京都は左右サイドにボールを寄せて中にアーリークロスを上げるがCBが跳ね返す。

ジュビロはあえてボールを持たずにロングカウンター狙いか。

541のブロックを作ってアンカー横のスペースを使って反撃。カウンター主体の京都に対して引いてブロックからのロングカウンターは悪くない。

今日は1勝上げないとまずいので我慢して攻撃サッカーは封印してきたか。

GKは相手SBに出してサイドの高い位置を起点にしようという感じ。

攻め込めた時は人数かけて遅攻に。

京都は中盤飛ばして前線に入れてからの押し上げ狙い。

序盤の鍔迫り合いは悪くない。

しかしまた押し上げ過ぎた状態で中央を割ろうとし過ぎ。

ジュビロはショートカウンター、ロングカウンター狙い。

しかし速攻ではない感じ。

一度ポゼッションを回復してからゆっくり回してブロックを避けつつチャンスを狙う。

京都は2バックとアンカーの3人だけが自陣に居て後は全員敵陣に上がった攻撃スタイル。かなり攻撃的。

433と3421なので中盤で奪えればジュビロが先手を取れて、中盤を飛ばせれば京都が一本でウタカ狙いという感じ。

10分

お互いに守りつつもチャンスを狙う動き。一方的な展開ではなくジュビロはボールを前後左右に動かして京都の守備を広げる。

おびき出しながらの裏のスペース狙い。

中盤カットからサイド経由で敵陣に入り込む。

遠藤の上げたボールを健勇がヘディングするもゴールにはならず。

ジュビロはハイプレスで押し込んで中盤で跳ね返しショートカウンター狙い。

京都が縦に一本狙い。

京都はSBが上がって中盤厚めにしている。433の弱点をカバーする意識が高い。

ジュビロは541ブロックでしっかり守ってからゆっくり押し上げ。

京都はボール下げるがジュビロは食いつかず。中盤にスペースを作るのを嫌う。

京都が中盤サイドを攻めるタイミングでプレスをかけてカウンター狙い。

今日は我慢のサッカー。しかしこれで1勝取れれば問題なし。

押し込まれてウタカに一本入りそうだったがCBが対応して無事。

シュートを撃たれるがGK正面。

20分

京都のGKが上がり過ぎたタイミングで背後狙いの一本。あわや抜ければ1点のチャンス。

京都はGKと2CBの3枚でDFラインを構築して攻め上がる形。京都側のポゼッションが長い。

京都が一本で中央狙ってキーパーチャージ。やはり京都の攻撃は一撃なので怖さがある。ちょっとしたミスでボールを失って回収できないと失点確率が跳ね上がる。

GK三浦が痛んで長めのプレーストップ。前半のロスタイムが少し長そう。

ジュビロはポゼッション低め。京都に持たせてカウンター狙い。

健勇が守備に挟まれFK。バックパスでおびき出してサイド後方に一本。松本に入ればチャンスだったがサイドアウト。

中央でウタカを山本?が体で抑え込んでからのカウンター。速攻でゴール前までは行ったが大津が触れず。ワンタッチゴールを逃した。大森→雄斗→大津とつないだ。

遅攻大津のシュートはGK。

30分

CBがボールロストして押し込まれる。サイドからのマイナスを落としてシュートまで行かれるがゴール上にそれる。ラッキー。

お互いに小さいチャンスが出来て来たのでここでしっかり押さえないと失点のリスクアリ。

直後に攻め込まれるが遠藤がファールをもらう。

ウタカに入ってピンチになるが身体を張って止めてからのカウンター。

ウタカには大井がマンツーマンか。かなり警戒している。

ウタカはマークされているので引いた位置でコースを空ける。味方がミドルシュート。三浦がギリギリ弾く。

ジュビロのカウンター。サイドを大津が攻めるが守備に阻まれオーバーラップの松本と交代。大津は中にスライドしてパスを受けてミドルシュート。ゴール!

1-0

ここは大津がファインプレー。2枚のマークでサイド突破は出来なかったが松本と交代した直後に空いた中へ走ったのが良かった。

京都はウタカを中央に入れてパス供給、シュートされるが入らず。

ジュビロはブロックを崩さずカウンター継続。

主審の前で相手を倒してファールかと思ったが主審は流す。

そのままサイドを縦に通して中央で健勇がシュートも浮いてしまう。

監督はコーチ達と話しながら支持をしている模様。

カウンターでサイドを縦に通したボールにGKがショルダータックル。健勇はふっ飛ばされるがGKにイエロー。その前のパスがオフサイドなのかどうか確認中?

健勇は横方向マイナスに走っているし逆サイドのDFが残っているのでオフサイドではなさそう。どちらにしてもギリギリの判断なのでこれは難しい。

主審がVARのジェスチャー。

VARは健勇とGKとのタイミングを確認している模様。

GKにレッドカード。これは京都まずい展開。京都本拠地なので雰囲気最悪だろうなこれ。

とうとうアディッショナルタイム突入。三浦の怪我もありなのでATは長め。

AT+4

京都は前半で10人と苦しい展開。

勝ったとしてもちょっと後味の悪い流れだなぁ…。

前回の清水戦の山本のレッドがイエロー相当だったから今回どうかは同とも言えないが一応ジュビロとしては1点先制で11対10なのでこれからポゼッションできるようになる。

しかしそれが吉と出るかは微妙。ブロック崩してカウンター止めることになるのでむしろ京都としてはカウンターサッカーになって調子が良くなる可能性も。

ジュビロはブロック崩さず。前半はとりあえずこのまま行くようだ。

50分

京都のFK。自陣中盤ちょい前気味の位置から。中央で跳ね返して逆サイドに流れ京都がもう一度上げてまた逆に跳ね返す。

敵陣に入って大井のワイドへの対角パスを入れるが逆にカウンター。ウタカに入ってしまうがギリギリ回避も京都のCKに。

CKはファーに流れて折り返しをウタカがシュートするが浮いてしまう。

前半終了


レッドカードが出てまさかの展開になってしまったが、先制点は大津の気の利いた動きからチャンスを作っての得点。非常に上手かった。攻撃の軸として何度も絡んでいたので良かった。守備は541ブロックを作ったロングカウンター狙いとハイプレスのショートカウンターと使い分けだったので体力消費はそれほど酷くはないと思う。

無理にパスサッカーをせず確実に勝負に勝ちに来ている。後半は11対10なのでどうなるか。

ポゼッションは47%でやや京都。ジュビロがブロックを作って引いていたのでこれくらい。ポジションを見ると中央をとにかく守る形を意識しているようだ。

京都の攻撃は右が46%でジュビロの左サイド狙い。右の雄斗の守備力より左の松本の守備力が低いので底を狙いに来たか。

シュート数:大津x3、雄斗x2、健勇x2

この3人はスプリントも多いのでかなり頑張っている勢。

走行距離ではボランチの山本。

後半どう動いてくるか。

京都としてはリスクを取ってでも攻めに来る。ウタカ一人で済むのでコスパは良い。

ジュビロとしては人数差を活かして複数得点狙いで失点数を埋め戻したい。

ピッチにはかなり水がまかれているのでスリッピー。ボールが走りやすい。

京都がカウンターに戻るのか。ジュビロがポゼッションで主導権を掴むのか。

後半の流れ次第で大きく変わりそう。


後半

3バックだけどCB1枚上がる形?ちょっと4バック気味にみえる。

やはり自然とジュビロ側のポゼッションが上がる。人数差で京都が攻めきれずにリトリートせずにはいられない。

ジュビロのCK。GKがキャッチ。

ジュビロがポゼッションを高める。京都はブロックを作って徐々にプレスで上げていく感じ。

ジュビロは後方で回して回避。今日はブロックを徐々に下げる。

ゴール前まで包囲して連続シュートするがやはり引き切った相手のゴールマウスは簡単には開かない。

大森は中盤低めのボランチでボール回しに参加している感じ。

遠藤が中央からワイドに展開。

京都陣内でワイドを使って攻めるがブロックが出来上がっているのでスペースはなし。

ドリブルやランで崩しに入る選手もいないのでブロック外で回すだけ。

京都は元ジュビロの荒木を投入。

やはり攻守交替した感じになってしまった。

この展開になるのが嫌だったんだが…。

ジュビロのカウンターで健勇にウタカが手をかけてしまいイエロー。

PA外からのFKはGKに直接。

京都はインターセプトするがトップのウタカには入らず。しかしその後に回収。

ジュビロの方がちょっと微妙。一人多いとマークする相手が居なくてポジショニングも悪くなるか。

532、523のブロックで中盤の形をボックスにしてボール回収を高めているか。

京都は441か。

60分

ジュビロのCK。ジュビロはボールを下げて京都のブロックをおびき出しての対角クロスからサイドを大津が飛び出して中央に雄斗が入り込んでの得点。疑似カウンターが上手く決まった。

2-0

大津は1G1Aの活躍で交代。十分な仕事をした。

ジュビロ陣内でボールロストするが回収してカウンター。京都は引いて速攻を防いだ。

ジュビロはボールロストの回数が多いが人数差もあって回収できている。

左右を広く使って京都のラインを広げておいて背後をサイド突破。

パス連携のミスをウタカに入れられ失点。やはり京都強いな。ウタカがびくともしない。

2-1

ジュビロはこれ3点目本気で狙って京都の息の根止めに行かないと中途半端にするとまずいよ。

直後に雄斗が2得点目。

3-1

右サイドに大森、伊藤、ニアに健勇、健勇のすぐ外に雄斗が走り込んでのシュート。同サイドに人数をかけてた連続攻撃で得点。

京都も追加点取りに積極的に攻撃に出てきている。

人数差あるけどここは鬼になって得点を取りに行かないといけない。

前の2節分の失点を取り返す必要がある。

70分

中盤で密集を作ってボールを奪取。サイドで回しながら…遠藤が潰されてカウンター。ウタカがサイドを駆け上がるが大井がカット。

京都のCK。小川がカウンターでゴール前まで特攻。

上原IN 大森OUT

ジュビロCK。

京都は遅攻に切り替え。しかしジュビロの網にかかる。が京都が再度ボール奪取からシュートするも距離があり弱い。

ジュビロは再び541ブロックを中盤で組んでカウンター狙いに切り替えか。

京都はパス回しでサイドを崩す。がゴールまでいかず。

山田IN 遠藤OUT

ジャーメインIN 健勇OUT

ジュビロはさらに攻撃的にシフト。

ジュビロは早め、広め、長めのパス回しが出来ている。

京都の守備ブロックが小さいのでパスがすんなり通る。

しかし中に入るパスにはゾーンプレスで入れさせない。

80分

中盤541ブロックのサイドでひっかけてカウンター。するも逆にカウンターを食らいウタカにシュートまで行かれる。ちょっと待ってくれ。それは酷くないか?

京都はウタカが凄すぎるが他の選手が厳しい。ただ速攻の速さは見習うものがある。

京都はボールを持っても入れる場所がない。かなり厳しいようだ。

ジュビロはロングボールを入れて中盤で回収を考えるが京都がキープ。

既に残り時間が少ないのでこのままブロックを維持しつつ時間切れかカウンターで1点チャンス狙い。ウタカを抑えて失点ゼロ。というプランだろう。

雄斗に入るが連携できず。京都は中央を縦に入れてウタカ狙い。

それをカウンターでジャーメイン狙い。お互いにロングカウンター狙い。

ジュビロが中盤から中央を攻め上がり押し込んでからのサイド展開。京都は中央で奪う。上原のファールで京都のFK。GKがキック。京都は押し込んでのボール回し。ここは守備を徹底したい。ファールをもらってジュビロの攻撃。

サイド展開から敵陣ポゼッション。広く回してサイドを縦に入るが上げたボールはゴールラインを割る。

京都のGKを回収して縦に速攻。ジャーメインに入り4点目。

ここはジャーメインの速さとフェイントが効いた。

4-1

京都には本当に申し訳ないが勝負なので我慢してくれ。

ジュビロは降格するわけにはいかないんだ。

AT+4

京都のCBはもう疲労困憊。精神的にも参っている。

今日の勝利と得点は降格の可能性をだいぶ少なくしてくれる。しかし同じ昇格組の共食いにしか過ぎない。

J1下位チームを食いまくって勝利しないといけない。

京都の足は完全に止まってジュビロは好きなようにボールを回している。

試合終了


京都はレッドカードのアクシデントでこういう展開になってしまった。

ジュビロは運がいい。

3戦目で初勝利。1勝1分1敗の勝ち点4。得失点差+2。

今年のJ1チームのほとんどがポゼッションxプレスなので今日の試合は勝ちあがる為の一つの方法論としてはよく出来ている。前2節はどちらかというと攻撃的にいってカウンターで敗れたので今日はカウンターベースで入ってポゼッションできるようであればポゼッションに切り替えというハイブリッドでいけた。

崩しもあり、ロングボールもありで攻撃サッカーが出来たので非常に良かった。

J2優勝の面目躍如できた。


釣り野伏 = 疑似ショートカウンター

戦国最強の戦術 釣り野伏

これをサッカーに応用してみると


______CF______

__OH→_↓__←OH__

______●CH______

ダイヤモンドの頂点のCFが偽9番でOHの中間に降りてくる。

ここでCBやボランチが食いついてくる。

ボールホルダーのCHがCFにボールを入れて

同時にOHが挟み撃ちする。

釣られたCBやボランチがボールを奪っても逆にCFと2枚のOHに囲まれて3対1で中央の危険なエリアでボールを失うことになる。

偽9番にあえて縦パスを入れて3人で囲んで潰して中央でそのままコレクティブカウンターを決める。

OHが広がり過ぎずにすぐにCFと3人で囲めるようにしておくことがコツ。

奪った後に一度CHに戻して浮き球を前に飛ばすのもあり。

CHがミドルを撃ち、そのこぼれを前方の3人がシュートするなど。

相手がボールをインターセプトできると思い込ませること。


______健勇______

___山田____大津___

______遠藤______

健勇が降りてきて山田大津が囲んで奪う。

大森金子だと奪い切れなそうなのでここは山田大津のやや守備力のある選手を置いてみる。

しかしボール奪取後の速攻を考えると2列目にジャーメインを置いてもいいかもしれない。

しっかりと2列目が挟み込んで奪っていくこと。


疑似カウンター

ポゼッションをやるなら疑似カウンターは必須。

ボールを自陣で持ちつつ相手を釣り出して背後にスペースを作りロングボールで速攻する。

戦術ジャンケンならチョキ。

攻撃サッカー = ポゼッション = 敵陣に押し込む

という理屈では

敵陣に押し込む = ゴール前でブロックを形成される = いくらシュートしても入らない

という事態になる。

フベロ時代に押し込み続けてシュートを撃っても入らずむしろカウンター食らって負ける、ということがあった。

これを解消するのが疑似カウンター。

ゴールを守るブロックにあえて突っ込まずにボールを下げて相手のプレスを引出し、敵陣を空にしておいてからロングボールで速攻を決める。

ボールを持ちつつロングカウンターを決めるスタイル。

一番得点できるのは相手のゴールを守っていない時。

だからまず攻撃サッカーはロングボールで敵の裏のスペースを攻撃する選択肢をもたなければならない。

せっかくジャーメインやラッソのような俊足がいるのにもかかわらず、中盤でのパス回しと遅攻でゴール前にブロックが出来るまで攻めない馬鹿な遅攻戦術は止めてもらいたい。

こんな馬鹿なことしてるのはジュビロだけ。

「ジュビロの常識=世界の非常識」

いつになったら改善されるのだろうか。

目的と手段を入れ替えても何一つ勝つ為に必要なものは手に入らない。

むしろ負けを自分で拾い続けているだけ。

いつになったら気がつくんですか?


戦術ジャンケン

・グー:密集攻撃。中央で密集してショートパスを繋いで攻撃。遅攻。ポゼッション。守備はブロック、ゾーンプレスからのコレクティブカウンター。

・チョキ:縦型速攻。サイドを使わず中央を攻撃。裏を突く攻撃。速攻。ポゼッションからの疑似カウンター。守備はブロック、ゾーンプレスからの速攻カウンター。

・パー:ワイド攻撃。サイドに広く広がってサイドアタックで攻撃。スペースを使った動きとパス回し。守備はハイプレス、マンツーマンからのショートカウンター。


ジュビロはフォーメーションはグーチョキパーの混ざった可変形なのでどのスタイルにも適用できる。

失点パターンとしてはサイドアタックのパー出してチョキのカウンターを食らう。

しかも守備する時に3バックがグーのブロックを作らずにわざわざ立ち止まって縦のギャップを作ってパーにしてしまうのであっという間に中央をチョキで切り裂かれる。ディレイさせているつもりが穴開けただけというパターン。

可変形のフォーメーションだけに適切なポジショニングで相手の意図に対してメタの手を出さないと自ら負けてしまう。

グーの遅攻を第一選択肢に置きがちでチョキを出せなくなるパターンが多い。

チョキ → パー → グー の順番で考えると攻撃の選択肢が複数使えるので良い。

まず相手の背後のスペースにCFを走らせるチョキ。

相手がリトリートしてブロックを作るならWBを上げてサイド攻撃するパー。

相手があいこ狙いのパーでサイドに守備を広げて来るなら対角アーリークロスのチョキ。

ブロックを固めつつロングカウンター狙いなら中盤でボールを回して食いついてくる所をコレクティブカウンターのグー。


速攻 → ワイド → 遅攻 の順番で攻撃の選択肢を考えていくのが良い。

戦術ジャンケンの練習=どこにスペースがあるのかを瞬時に判断してパスの出す方向、ドリブルで動く方向をすぐに決められる。アイデアではなく、合理的で少ない選択肢から選びだすことで判断時間を短縮しプレーの速さを高めることが出来る。

縦ポンサッカー面白くないという馬鹿な人はスタイルにこだわって勝負にこだわっていない。だからそういうチームは降格する。大事なのは勝ち続ける事であってスタイルではない。

むしろハイブリッドな攻撃戦術を手に入れることの方がより攻撃サッカーであって、戦術的こだわりは攻撃サッカーになりえない。

攻撃サッカーにこだわるならどんな状況下でも素早く次の攻撃方法に移る事の出来る判断力やポジショニングを訓練するべき。次どうしようか、と考えている時点で降格。

現代サッカーは判断させないスピードで守備が迫ってくる。だから判断しない攻撃を複数回トライするしかない。

攻撃サッカーに大事なのは攻撃スタイルのシフトだけではなくネガティブトランジション。

対カウンターをどうさばくのかが重要。

攻撃が止まった時にどうやって攻撃に戻せるか。

それがネガティブトランジション。

何もせずに守備に移行するのか、早めに対処していくのか。

ジュビロの弱さはネガティブトランジションでコントロールできていない点。

相手のチョキとパーのカウンターの選択肢をきちんと潰せるネガティブトランジションの構築が鍵になる。


2022年3月4日金曜日

縦列フォーメーション

縦列フォーメーションは縦型に複数ラインを敷いた陣形。

中央に縦に並ぶことで前にパスを出せば攻撃、横に動けば守備となる。

前後に並ぶのでライン間のスペースが空きにくいがサイドにスペースが出来やすい。

サイドのスペースはフリーで持たせると正確なキックでクロスを上げられるので中央から出来るだけ早くカバーが出て行くのが良い。サイドは出来る限り前からの守備を心掛ける事。

中央を縦に並んでいるのでその時点で危険なエリアをポジションで守備出来ている。同時に危険なエリアにいることで攻撃にもなる。

縦に並ぶことで横パスを中央の危険なエリアに入れさせない。

サイドと中央を分離することでピッチの半分をコントロールする。サイドチェンジをさせないことで横列型のフォーメーションの逆サイド半分の機能を奪う。自軍はほぼ全員をボールサイドに集めることができ、相手は半分しか機能しない。この時点で数的優位を作ることが出来る。

NBOXも縦列フォーメーションで縦に動くのではなく横に動くことで走行距離を減らして長期戦に有利にしたり工夫をしている。サイドのカバーは服部と秀人の飛び出しで対応していた。

縦列フォーメーションはそれ自体攻撃的なのでアクションサッカー向き。ジュビロがサイド1枚の縦4列のフォーメーションを好みやすいのは縦列フォーメーションの方が攻撃力があるからだろう。

同時に中央に人数をかけられるので危険なエリアをポジションで守ることができる。その分サイドが空きがちでサイドからの崩しに弱いことが多い。サイドが1枚なのでサイドは高い位置で守備しつつ、低い場所のサイドの守備は中央からの飛び出しでカバーする必要がある。

しかしその飛び出しで出来たスペースを突かれやすいので全体でスライドしてスペースを空けないことが大事。

縦列フォーメーションだと4列以上なので中盤の厚みでボール回収がしやすい。相手はサイドに逃げがちになるので中盤サイドに1枚置く必要がある。

逆サイドに1枚余らせてしまう必要はないので、逆サイドの1枚を中央に吸収して飛び出しの1枚の穴をスライドして埋めると遊兵を作らずに済む。

攻撃型フォーメーションの為やはり守備の難しさがあるので攻撃より守備の方をシステム的に補強していく必要がある。

攻撃では中央での攻撃をメイン、サイドをサブに中央で戦いがちなので中央の守備は出来る限り強化しておくこと。

幅を使った攻撃では中盤のワイドで幅を作っておいてボランチやCBのインナーラップでの連携で横に引き出しておいてその中間スペースを破る。

サイドが絞っておいてCBのオーバーラップというのも連携的にはあり。より深い場所までサイドを崩して中央にクロスを入れる。

縦列フォーメーションの攻撃は前方の選手だけでなく後方の選手の追い越しの波状攻撃で連続的に攻撃することで相手の守備を破る。

波状攻撃によって後方の人数が少なくなりすぎるとカウンター発動になるので前にいる選手がそのままプレスして後方のリトリートを助けること。

3バックはやはりフラット3が安定する。中途半端に止めようとセンターが出てしまうと中間を突破されるのでフラット3を維持しながら壁を崩さないようにする。

フラット3の場合はサイド側に展開されて引き離されるので動き方が難しい。

3ボランチが下がって3バック化するなら3バックがそのままボールサイドにスライドするのはあり。

SB1枚だけ出ていくと角度のない位置にスペースが出来るので縦にボールが入ってしまう。3バック全体がスライドするとスペースが空かないので中央側に角度のない形でパスを入れなくてはならないので結果的に下がってくるボランチがそれを防ぐことになる。出来れば3ボランチの方がスライドして3バックは正面を守り続ける方が良いが3ボランチのラインを超えられてしまうと3バックで対応しなければならなくなる。

3バックは横スライドしつつも横パスが入ってくるので前に出てインターセプトする動きも準備する必要がある。

3ボランチのボールサイドのみ1枚がサイドのカバーに出ていけばCBのスライドもサイドまで行かなくて良いので3ボランチがやや幅を取り、3バックは中央を固める方がより安定した守備になる。

3バックが正面を切っていればGKはニアをしっかり守ればよい。逆サイド側は逆サイドのボランチが担当し正面はアンカー、ボールサイドのボランチはボールへ行く。

3列目のスタミナと守備範囲の広さが守備では非常に重要。しっかりマークしてスピードを落とさせて選択肢を減らす事。自軍のボール回収地点に誘導する事。1対1で抜かれないこと。広い守備力でボールを止めつつ味方と囲んで確実にボールを奪取する。


ワンボランチ

https://jr-soccer.jp/2020/08/07/post122597/


ワンボランチの方がスぺ―スを利用したドリブルでプレスを回避できる。

ダブルボランチが良いわけでもない。

ワンボランチにした分、他の選手が前に行くことが出来るので前からの守備がしやすい。


3-5-1-1を2018年と2019年にトライしているが微妙に終わった。

問題点としてはサイドの選手がしっかり守備できなかったことでアーリークロスを上げられたり、サイドとインサイドが被ってラインを突破されたり、サイドの裏を突破されてインサイドがカバーできなかったりという感じ。

CHが中央のボランチ的な感じで居座ってしまうとサイドのカバーにCBが出て行かなければならず、その分ボールサイドにスペースを作ってしまう。ここでスイーパーも一緒にスライドした方が流し込むパスの角度が深くなるのでボールサイドと中央の2枚のCBがスライドしてアンカーを中央に下ろした方が良いということになる。

あと3バックの中央、大井が足を止めて迎撃しようとして左右のCBの中間スペースが大きく空いてしまいそこに流し込まれる形。縦のギャップを作ってしまうより、フラット3でCBがラインを崩さずに壁役をやっている方が良い。

サイドからの崩しもフラット3がそのまま横スライドしていった方が良いかもしれない。その方が中間スぺ―スを作らずに済む。その代りアンカーは中央にとどまって逆サイド展開されないように横パスをさばきに行く。

ジュビロではワンボランチは余り成功したことがない。ちょっと難しい形。3322でチョン・ウヨンとか小林裕紀とかやってたけど前後左右の関係性がしっかりしていないとそのカバーとして動かないといけないので非常に難しい。

ワンボランチというより3ボランチとしてCHとDHが動かないと機能しにくい。同時に中盤を3ボランチにした時に守備的になり過ぎないようにどう攻撃を継続するかというのもある。

CBの1枚がSBとして攻撃参加して3ボランチを越して前に行く形。

3ボランチの1枚が攻撃参加してCBから1枚上がって3ボランチを維持する形。

3ボランチの1枚が攻撃参加しCBはフラット3を維持する形。

SBの攻撃は3ボランチによる中盤のフィルターをしたまま後ろに枚数を残さないようにする為。3ボランチから上がってCBが上がるのもほぼ同じ。

3ボランチから上がってCBはそのままの場合3バックWボランチになる。


3バックが5バックにならないようにサイドを高くする必要があり、その為の3ボランチなので中央を締めるだけではなくサイドの背後のケアをすること。サイドも高い位置でSBをマークして正確なボールを蹴らせないことが重要。前からの守備は後ろの守備を助けてくれる。

3ボランチで中盤を安定させながらサイドと縦の2トップを攻めさせることが大事。ただし3ボランチに必要なのはやはり守備力がメイン。

ボール奪取に特化した選手だと助かる。

名波ジュビロの3-5-1-1は成績的には微妙だったかもしれない。しかしやり方をもうちょっと考えれば行けたのかもしれない。

ワンボランチだけでなくその前のCH2枚を含めて3枚の動きが重要。





2022年3月3日木曜日

対アスリート

現代サッカーのアスリート主体のゲームに旧世代型のファンタジスタやテクニックベースの戦術でどう対抗していくべきか。

対現代サッカーのメタ戦術とは何か。


アスリート型選手はスピードとパワー重視かつ密集ブロック、高速なプレスによってボールを奪いカウンターをしてくる。

これを旧来のスタイルでポゼッションで対策できるのか。

旧世代型の体格に劣るテクニカルな選手はジュビロの主体ともいえる。


テクニカルな選手が勝つにはキックの精度の高さとポジショニングによる優位性を活かすしかない。

現代サッカーではショート&ワイドで前後の密集確保と横方向に伸びた守備でブロックを組んだ状態を維持するこれをショートパスで崩そうとするのはじゃんけんで負ける手を出し続けるのに等しい。

まずは背後狙い。前後の密集によって背後にスペースがあるのでまずはロングボールを入れること。

ショートパスを中央から両サイドに散らしてもショート&ワイドの守備には効かない。むしろカウンターの餌食にされる。

ロングボールを放棄する時点で負け確定。

ジャーメインやラッソのように足の速いCFが背後で一発を狙うのは対アスリートでは良策。ただし背後に広いスペースがあることと1対1の状態を作り出せると非常に良い。

3421ならサイドを縦に3人並ぶ343へ移行し、WBのポジションから後ろのCB、前のOHにボールを動かすというのはあり。サイドを縦にボールを動かす。

WBが前でボランチが中間に入ってボランチの代わりにOHが中央を担当、後ろをCBでもよし。

遠藤がコントロールしたいのなら遠藤が中盤サイドに出てWBとCBの間に位置して前後に動かすことと中央のOHと斜め前のCFにも散らせる。

中央でボールを持つのは非常に危険でリスク管理的にも良くないので中盤サイドで持つのが一番良い。

中盤サイドからの選択肢としては

・前方のWBへのパスでサイド奥からWBのマイナスクロス狙い。

・斜め前方のOHへの楔で守備を釣る。

・CFへのアーリークロス。

・マークされた時にCBへと戻してスペースへと逃げる。

・中央のボランチ、CB経由でのサイドチェンジ。

・逆WBの背後への走り込みへの対角クロス。

・背後や内側のスペースを使ったターンによるボール保持。

・CBがインナーラップで遠藤を追い越して縦に攻める。

・遠藤とCBのスイッチでCBが中間位置から縦に攻める。

遠藤が中央でボールを持つより多くのバリエーションで周りの攻撃を直接コントロールできる。


足が遅く強度もないテクニカルな選手は相手と正面から当たることは難しい。特にドリブル突破に対しての対抗策がない。

アスリートタイプに対してボールを奪う方法論が非常に難しい。一つはロストする位置のコントロール。出来るだけサイドで戦い中央は使わない。ボールをラインアウトさせてサイドから離さない。相手ボールになったとしても相手のフィールド内の人数は一人少なくなる。

遠藤が中盤サイドでプレーしてそこで失う分には周囲を囲んで多対1を作って囲んで奪う。中央で囲んで奪うのは人数的に相手も密集するし中央は直接脅威度が高いのでリスクが大きすぎる。

パスは遅いショートパスではなく強いパス、長いパス、浮いたパスを使う。パスを単純につなぐのではなく、スペースがあればドリブルでボールを動かす。パスを出すタイミングは相手が自分に食いつく前に出す事。遅すぎたパスは出さないこと。

ピッチを広く大きく使う事が大前提。相手は密集ブロックとそこからのプレスを使い分けるので横方向に広く使う場合はロブのサイドチェンジ、対角クロスで中央を無視して逆サイドを使う。

1対1を演出するが食いつかれる前に長いパスで局面を固定しないこと。ボールが止まると一気に潰しに来る。囲まれないように外でボールを回す。

守備はセンターを確実に守る事とサイドの位置にいる選手が中央に寄せて囲むこと。

ボールロストは無理に持つよりサイドアウトで逃げても良い。自陣中央でロストすることだけは絶対に避ける事。

サイドでロストした時には中央に入らせないこと。中央を縦に守って内側に入れないこと。中央に入られると逆サイドへの展開を匂わせながらのミドルシュートもある。相手に選択肢を与えない為に中央は絶対に使わせないようにする。その為にもボランチにはCBクラスの守備強度のある選手を置くこと。


回収できるならボールは捨ててよい

ボールポゼッション=ボール支配はボールを持ち続けることとは異なる。

キックアンドラッシュはロングボールを蹴って前線が攻撃。セカンドボールを回収できれば攻撃は継続する。

ショートパスを繋ぐことが重要なのではなく、ボールを回収できることの方がポゼッションではより重要というここ。


まずポゼッションとショートパスを切り離して考えなければいけない。


ジュビロの中の常識が古くて小さすぎる。

自分達で価値を見出して多種多様なスタイルが出来ることの方が重要。

名波、俊輔、遠藤と心中するのは本当に真っ平御免。


攻撃型ポゼッション

「ポゼッション = ボール支配」


ポゼッション ≠ 攻撃

ポゼッション ≠ ショートパス

ポゼッション ≠ パス本数


ポゼッションとはボールを支配する事であり、決して攻撃、ショートパス、パス本数とイコールではない。ジュビロの誤認はまずこの根本的な部分から発生している。

ポゼッションはボール支配という状態のみを意味しているのであって、攻撃か守備かという局面やショートパスという手法について一切規定されていない。

つまり、ポゼッションをすることによる守備、ドリブルやロングパスを使うポゼッションという存在もあり得る。むしろそういう部分にこそポゼッションの有利な点がある。

ポゼッションの「大前提」としてボール=攻撃権の奪取から始まる。つまり、ポゼッションが「0」の状態から「1」の状態にする必要がある。これに必要なのは「ボール奪取」である。これが出来なければまずポゼッションという状態を生みだす事すらできない。

ジュビロはまずこの「ボール奪取」ができない。この時点でポゼッションを使う合理性がない。ボール奪取に必要なのは守備であって攻撃ではない。「守備力の高さ=ボール奪取能力」なのでボールがフリーでオープンな時にどれだけ早くボールを奪いキープできるかがポゼッションの重要な点。

つまり守備力のないチームにポゼッションは無理ということ。まずこの点でジュビロはポゼッションを選択していることが大きな間違い。ポゼッションをやりたいのならもっと守備力の高いスカッドを組まなければいけない。


ポゼッションによる守備

ポゼッションの状態=攻撃権(ボール保持)=いつでも攻撃可能=相手は攻撃不可能

ポゼッションは守備でもあるのでボールを保持し続けることで相手は攻撃が出来ない。この守備ポゼッションが活きるのは2-0など自軍が既に有利な時。先制点を奪われるような状態では守備ポゼッションは機能しない。

ポゼッションで重要になるのはショートパス云々ではなく、ボールをどこに置くのか、ボールをどう保持するのかということ。ボールを持っているだけなのが重要なのではなく、どのようにボールを持つのかが一番重要な点である。

ボールを持つという事は奪われて反撃=カウンターされるリスクを含んでボールを持たなければいけないという事。パスを回してロストしてカウンターされる危険性というものを常に考慮した持ち方が重要になる。

ゴール正面は直接脅威度=シュートの危険性が高いので、敵陣では中央で持ちたいが、自陣では中央では持ちたくない。この点においてボランチが中央で持つこと自体が非合理的。自陣ではサイドで持ち、敵陣では中央で持つのが合理的となる。ただ、敵陣中央で持つことは敵にとっては脅威度が高いので持たせないように守備をしてくる。結果、敵陣においてもサイドで持つことが通例になる。中盤のサイドにボールがある状態は中央へのアクセスもあり、サイド深くへのアクセスもあるので直接脅威度、間接脅威度の高いエリアに供給しやすく、かつ自陣の直接脅威度の高いエリアから離すという点で合理的な位置である。よって中盤サイドにボールを持つのがポゼッションにおいて一番合理的ということになる。SH/WB/SBがこの役割になるので、1対1でのボール保持能力、パス供給能力の両方のある選手を置くべき。

ボランチ=ゲームメイカーという勝手な考え方自体がおかしい。

「ボランチ」=「カルロス・ボランテ」

ボランチ ≠ 舵

ボランチというのは守備ラインの1列前でプレーした選手の人名が由来している。決して「舵」の意味ではない。

プレーポジションとしては守備ラインの1列前

プレースタイルとしては守備

これが本来あるべきボランチ。

ボランチ ≠ 守備ラインの前でパス供給する

これは正しくないしそもそも合理的ではない。

わざわざ直接危険度の高い位置でボールキープできない選手がボールを持つこと自体「穴」であって、奪われてミドルシュート、縦パスを食らえば失点必至。どう考えても非合理的な意味しかない。

ジュビロの弱い点はこのボランチの誤認から始まる。

つまり根本的に間違っている。


ゲームメイカーという点については、ビルドアップとフィニッシュの2つの面から見なければならない。ビルドアップでは上記の説明通り中盤のサイドにボールを保持するのが有効なのでSBがビルドアップの要となる。現代サッカーにおいてSBがビルドアップのゲームメイカーになっている。フィニッシュではゴールに直接からむのでアシストできる=フィニッシュのゲームメイカーとなる。サイドからのクロスならWG/SHなど。中央ならセカンドトップと2列目の選手がフィニッシュのゲームメイカーとなりやすい。

ボランチはゲームメイカーというよりむしろ守備における要の役割。カウンターの芽を摘む、セカンドボールを奪取するなどポゼッションにおける0から1を生み出す重要な役割がボランチ。決して攻撃の為のゲームメイカーではなく、ネガティブトランジション時にボールを回収することで守備から攻撃への切り替えをするゲームメイカーである。まずこの点が「前提」であって、パス供給はボール奪取後のポジティブトランジション時に相手のブロックが揃う前に決定的な縦パスを入れることで決定機を演出するという部分に繋がってくる。これが守備から攻撃への切り替えができるボランチ。もしくは自ら持ち上がって相手のプレスを引き付けてからの縦パス。

ジュビロではこの「ボランチの大前提」が無視されている。だからボール奪取できないし縦パスのカウンターを食らう。ボランチが守備せずに攻撃の部分だけを見るので結果的に中盤の底が守備の機能をしない。その分をCBが補わなければならず、CBが常に遅れた守備をしなければならない大きな理由。だからカードの枚数も多くなる。


攻撃ポゼッションで重要になるのは中盤サイドからどう攻めるか。やり方はいくつもある。

1.サイド突破

サイドを深くまで攻め込んでマイナスクロスを出す。マイナスクロスは防ぐのが難しい。中央にトップとセカンドトップの縦の2トップを置くことでサイドから前向きとマイナスの両方を選択できる。前向きは速攻向き。サイド2枚の場合は連携して前の選手が深い位置に行く。

2.ドリブル

サイドからボールをもったままゴール方向にカットインしていく。ゴールへの角度が緩くなるのでミドルシュートによる直接攻撃が期待できる。サイド2枚の場合、前の選手がサイドに残りサイドからのクロスの選択肢を残す事もできる。中央のFWにパスを出すこともできるので選択肢のバリエーションがある。

3.中央へのパス

中央はゴール正面なのでフリーなら高めのシュートを狙うことも可能。中央を経由して逆サイドにサイドチェンジも可能。ボールサイドに守備が溜まった状態なら中央経由で逆サイドに展開し、サイド突破しやすくなる。

4.対角クロス

相手の守備がボールサイドに寄った時に逆サイドでアイソレーションしている選手がファーに侵入する。それに合わせて守備ブロックを超すように逆サイド前方にクロスボールを入れる。


攻撃ポゼッションはボールを失わずに攻撃できるか、ボールを失っても奪い返せるかが重要な点。ボールを奪い返せない。危険なエリアに簡単に入り込まれる。これではポゼッションしている意味がない。ジュビロの大きな間違いはポゼッション=攻撃サッカーと誤認していること。そして機能しないボランチを置いている事。これで勝とうとすること自体が無理。何故J2降格したのか、何故昇格しても降格候補筆頭なのか、よくよく考えた方が良い。多くのチームは今のジュビロのスタイルを何年も前に捨てている。それでは勝てないことが分かっているから。ジュビロはそれを無理に続けているだけ。やればやるほど弱くなるサッカーなので誰もやりたがらない。これが本音。

現代サッカーにおいてポゼッションxショートパスサッカーはハイプレスxショートカウンターやリトリートxロングカウンターに対するメタ戦術を提示できていない。戦術先進国でもそうなのだからJ2だったジュビロがどうやっても超えられない壁が既に世界的に出来ている。ジュビロはカウンター戦術に対するメタ戦術を構築出来ているのか。これが答え。メタ戦術がない状態で今のスタイルを何年も続けることは自殺行為。だからJ2に落ちた。今更なんそれを続けるのか。

チーム内部が世界のサッカーの潮流を見ているのか。それとも静岡サッカーにこだわっているのか。余りにも小さなプライド過ぎて何も言うことがない。

結果の出ない戦術に固執するな。

世界は結果しか見ない。

結果が選手を評価する。

結果の出ない努力は選手の価値を下げるだけ。

チームとして「根本的」に見直す点があり過ぎる。

何故今のこの無駄な路線を脱却できないのか。

カウンターやロングボールを嫌う一部の層を重視したところで結果はついてこない。

むしろこうした層が足を引っ張り続けている。

何故なら「基本」を無視しているから。

重箱の隅を見ているだけで全体を見ることのできない近視眼が大きい声を出しすぎ。

まともな層がもっと大きな声で伝え続けるべき。

テクニカルだけの蹴鞠サッカーは既に過去のもの。

アスリートのサッカーが世界の標準。

それを無視してJ1優勝とかありえない。

ACL自体、海外とやりあう為のリーグ。

ジュビロはもっとハイブリッドに戦わなければならない。

ポゼッションもカウンターもトランジッションもこなせるチームであることが第一。

ポゼッションxショートパスにこだわるような小さなチームに将来なんてあるわけない。

2022年3月2日水曜日

442→361(3-5-1-1)

______FW_____
SH____FW___SH
___CH____CH__
______CB_____
___SB_CB_SB__

1.4バックをフラットからスイーパーシステムに変更。
2.2トップを縦に配置。
3.CH間を開いてハーフスペースに置く。

攻撃の縦列を中央に、守備の横列を中盤前方に置いた形。4バックはスイーパーで中央を堅く守り、中盤4人がサイド攻撃とサイド守備を担当、2トップを縦にして中央での連携とバリエーションをアップ。3ライン、4ラインだとライン間の間延び、前後分断になりやすい為に5ライン5レーンとする。中段のCH2枚が攻守に参加でき、攻撃6人、守備6人になるのが利点なのでポリバレントかつスタミナのある選手を置くこと。ジュビロの弱点のボランチの守備力の弱さをCBを上げることで補うこととサイド攻撃の後のカウンターに対してWボランチだとカバーできる範囲が狭くなるのでCHとアンカーのCBの3ボランチで幅をカバーできるようになる。SHを高く置くことで3421のWBのトランジションの時間を無くして攻撃に特化する。その分サイドの守備はCHが担当。CHでカバーしきれなかった時はSBがさらにカバーにはいる。その際にはアンカーのCBが降りて3バックを維持する。アンカーのCBが降りた時は逆サイドのCHがアンカーに下がってバイタルを埋める。サイドを深く攻撃された時は横に守備が広がるので縦の守備を横に変化させて密度を変えないようにする必要がある。


SH____FW___SH
___CH____CH__
______CB_____
中盤の多層化=5レーンを守るラインと中央のブロックの両立
中盤の3層化によって中盤前方に5人を並べて高い位置でサイドまで守備出来る形を作る。
相手のSBにSHが高い位置で対応できるので攻撃の起点を潰しやすい。
中央の3レーンをセカンドトップとCH、CBで守るのでボックス型と違い縦パスが入りにくい。SHの背後のスペースをCHがカバーに入ることでSHの守備タスクを軽減。SHが高い位置で常に攻撃参加しやすくする。CHが中央とサイドの両方に参加しやすいようにセカンドトップとCBの2段で中央を縦に守る。中央をダイヤモンド形にして攻撃の為のパスコースを確保しつつ4人で囲むことでセカンドボールの回収率を上げる。セカンドボールを前向きに取りに行きやすいのでポジティブトランジションしやすい。3421だと4人+ボックスで5レーンを守れず相手の縦パスが入りやすくなってしまう。また中盤が2層なのでライン間が空いてしまい前後分断されやすい。4231だと前後分断されてWボランチが攻撃参加せずに低い位置で守ることになってしまう。

__↙CH____CH__
CH____CB_____
___SB_CB_SB__
CHのサイド守備でSBは3バックを崩さずに中央を守ることが出来る。

________↙CH__
CH___↓CB_____
←SB__←CB_SB__

________↙CH__
CH___↙CB_____
←SB___CB_SB__
CHが間に合わない時にはSBが飛び出すがその際にはアンカーと逆サイドのCHがスライドして4バック+アンカーの形に移行。CBの動きは中央に隙が出来やすいのでどちらが埋めにいくのかは議論の余地あり。重要なのは守備の密度を減らさないこと。中央を縦に守っていた形を横に移行する。


______FW_____
SH____FW___SH
___CH____CH__
______CB_____
逆ピラミッド形の中盤と1トップによるハイプレス。1トップがGK、SHがSBに、CHがボランチに当たる事でボールの逃がし所やゲームメイカーを潰す。ロングボールを蹴らせず蹴っても不正確なボールにすることで中盤の回収率を上げる。FW、SH、CHで左右に2つのダイヤモンドを作ることでFWへのパスコースを増やしている。CHからの配球だとワイドのSH、中央のセカンドトップの左右に散らしつつ本命の1トップに縦に入れることを第一にする。中央のブロックが堅い場合はブロックの外を経由することを考え、SHを奥まで侵入させてサイドからクロスを入れる第二の策とする。FWが縦のツートップなので初期位置でマイナスのクロスにセカンドトップが対応。1トップのシュートのこぼれ球を押し込む、ミドルシュートから1トップがこぼれ球を押し込むなど中央で連携できる。サイドまでしっかり守備されている場合は一度引き気味にしつつアンカーのCBからSHへの対角クロスを上げて逆サイドのSHを使って攻める。縦の攻撃を第三の策とする。逆ピラミッド形なのでワイドへの展開がしやすい。サイド攻撃と中央攻撃のどちらも可能。


SH____FW_CH__
______FW___SH
___CH____SB__
SB____CB_____
SBを展開した場合。左サイドはSBをSHの背後に展開してサイド守備の強化とSHのさいど攻撃を深くまで通した時。右サイドはSHはそのままでCHが上がり、SBがCHの位置まで上がった中央の守備維持。相手の薄い場所を狙って攻撃を前線まで通したい時のオプション。相手の守備の仕方に対応してSHを前に進めるのか、CHを前に進めるのかを使い分けられる。中央のCHがいた位置の守備は維持されるのでカウンターされた時でも対処しやすい。SBが横展開した場合はボールの逃がし所にもなるしSHを奥まで刺したことで相手の守備がサイドに寄ってくるのでSBからの逆サイドへの対角クロスが効果的になる。CHを刺した場合は中央の攻撃を強くしながらSHとSBの並びでサイドへのボールも逃がさない形を維持できる。


______ジャ_____
松本____大津___小川
___森岡____鈴木__
______大井_____
___袴田_伊藤_山本__
______アレ_____

テクニカルではなくフィジカル重視の選考。サイズ感のある選手を置く。GKアレックス。ラインを上げたとしても対応できる。大井をレジスタ兼アンカーとして使う。鈴木はポリバレントなのでCH。森岡はボール奪取と縦パス通せるので中盤にコンバート。両サイドは小川と松本を高い位置に置いてクロスとサイド突破狙い。両SHは下がってWBにもなれるのでオプションとして使える。2トップはセカンドに大津、トップにジャーメインもしくはラッソ。ジャーメインは裏狙いのラインブレイカー。スタイルはショートカウンター。ハイプレスもできるがブロックを崩さないでゾーンプレスも併用。時間や体力に応じて使い分ける。両サイドを下げて低い位置にブロックを敷く場合はロングカウンターに変化。ポゼッション時は両ワイドを使ったサイド攻撃と中央からの速攻との使い分け。大井からのロングボール配球で両ワイドと1トップの裏狙い
、クロスからのフィニッシュを狙う。両サイドは高い位置を維持して攻撃特化になってよい。その分はCHがサイド守備を担い、そのカバーをSBがさらにする。

2022年3月1日火曜日

酷いのはDFではなくボランチ

DFの山本が2枚イエローもらってレッドで退場。それだけを見て山本を酷評し過ぎな掲示板。

ハッキリ言ってボランチの尻ぬぐいなんだよ。

ボランチの守備が全く機能せず、危機予測と危機管理が出来てないからDFが全てを対処しなければならない状況にあるのにそれすら理解できないやつが多過ぎ。

プレーには流れがある。それを予測してポジションを取って準備するのが守備の役割。ボランチがコントローラー役をやろうとし過ぎて肝心の守備がなおざりにされている。

それが一番の問題点。

ボランチの役割はDFラインの前で守備をすること。決してパス回しを前提にやるポジションじゃない。

何時までもボランチにレジスタを置き続けると上田みたいになるぞ。

そもそもボランチの機能を理解していない。

マジで基本が分かってない。基本とはそれが一番重要だから基本なんだよ。

ボランチには守備力を求めろよ。

まずそこからやり直さないと何も変わらないよ。