2021年2月28日日曜日

ショートパスに偏った戦術はクリエイティブではない

 クリエイティブでアグレッシブなサッカーとは?

創造性のある攻撃サッカー

パスの出し手と受け手が同じアイデアで動くことが出来るか?

その土台となる知識や連携があるのか

遅攻で相手の守備が完全に引いた状態から攻撃をスタートすること自体に問題があり過ぎる


パスの出し手と受け手がその場のアイデアで合わせなければならず、その為に時間がかかる=遅攻でないと無理

遅攻にならざるを得ないので相手はリトリートして完全に引いてブロックを作ってしまう

走れないから速攻できない

ショートパスベースで選手間が近くないと連携できない

フィールドを広く使えない

スペースがない

結果アイデアがあっても通用しない


ポジションを広くとってショートパス、ロングパス、サイドチェンジ、ドリブル、ローテーションの全てを使って相手を動かして守備を薄くして裏を取る

相手をゴール前に追い込むだけなら簡単だがゴールは簡単には奪えない

中盤に広く誘い出して背後から攻める逆サイドからのダイアゴナルランがなさ過ぎる

中盤中央にパサーが居ても余り意味はない

むしろFWも守備に組み込まれる現代サッカーの守備組織ではボランチの位置は一番マークされやすい

パサーが中盤から下がるならそもそも中盤に置く必要性がない

パーツである選手を前提に考えて戦略や戦術が後回しになっている

中央にいるべきボランチは中央の軸なので対人の強さと縦への意識が欲しい

またボランチの位置が低すぎて中央を明け渡してしまいゲームをコントロールできていない

アグレッシブどころか非常にパッシブな動きしかできない

両サイドが常に開いた位置で逆サイドが浮いたままで機能しない

バケツの穴がまったく直されない

中央が低すぎ

 いつも通り3バックの両側が広がってWボランチが中央を守ろうとして低い位置を取るから中央の制圧力が低すぎる。

サイド攻撃メインで両サイドを上げてボランチの遠藤が下がってしまうので中央が薄い。

何度も何度もやっていることだが、パサーをボランチに置くデメリットをもう一回感が治した方が良い。

チーム全体が機能不全に陥っているし戦術的にも限定され過ぎる。


結局中央の厚さはゲーム全体をトータルにコントロールする重要なエリア。だからこそスタミナと守備力のある選手、縦への速攻が出来る選手が重要性を増す。

ただでさえ2人しか置かないボランチにパサーを入れてしまえば実質一人が抑えているのと変わらない。

さらに3バックが広がれば中央はより薄くなる。


中央を攻められないからサイドに展開せざるを得なくなりサイド守備が薄くなりそこを狙われるの繰り返し。

いつになったら覚えるんだ?

ジュビロは沼から抜け出せない

 ジュビロはチーム内政治やってる時点で終わってる。

外の血を入れるかチーム古参でやるかチーム内政治やってた結果が去年の状況。

そういうことやってる時点で沼からは抜け出せない。

チーム内でコンセンサス取れずにチーム内政治やればやるほど有能なスタッフはいなくなるし良い選手もいなくなる。




シーズン前の温いTMやってる時点で大体わかる。

J1に絶対昇格するならTMからJ1相手が普通なんじゃないのかね。

J2は特有の攻略方法があるのだからやはりそれは徹底的にやるべき。

J1でどうやるかは昇格してからの話し。


ジュビロのパスサッカーはショートパスサッカーではない!

 非常に単純な勘違いだと思うんだが、ジュビロはパスサッカーのチームではないし遅攻のチームでもない。

ショートパスサッカーを中心にし過ぎてそれ以外が全くできないチームになってる。

ショートパスサッカーの弊害が隅々まで浸透してしまっている。


走れない。動かない。密集し過ぎ。


もっとボールも人も大きく動けることが大事。


フィニッシュが問題なのではなく、その前の時点が問題。


もっと広く大きくボールを回さないと相手を動かせない。

動かした上で空いたスペースを使うべき。



2021年 第一節 琉球戦

右サイドからの攻撃。

1分で左サイドからのボールを決められる。

立ち上がりこれは酷過ぎだな。

初動の守備が悪かった。

逆サイドに展開されて3バックの左の伊藤がワイドに引き出されてそのスペースは防いでいたが結果的にはそこを攻略された。

サイドが高い位置を取ってその裏を取られた。

守備を442にしてる。

3バックの時にサイドが高く守備をWボランチと3バックでやろうとしてるからサイドを取られやすい。


攻めに時間をかけ過ぎ。相変わらず自分達でゲームを難しくしている。相手の守備が固まる前に速攻できるかが鍵なんだが遅攻ばかりで結局得点できない。

小川のカウンターは速攻でチャンスだった。こういうのを決めれば勝ちにつながる。

伊藤は左利きだから右切られて出せない場面が多い。むしろ右にポジションを移して広角に散らすようにした方が効果はあると思う。右ボランチか右WBやった方が良い。

ハーフラインサイドからアーリークロスを入れない時点でマジ速攻する気がない。ボール持つ時間が長すぎる。押しすぎて敵陣内が過密になってから攻めるような無駄なことばかりする。

結局またいつもの全く効果のないサイド遅攻のダメジュビロに戻った。

相手がPA内に戻らないようにミドルサードに引き出しておいて裏狙う形を使わないといつまで経っても変わらない。

伊藤のダイブ良かった。惜しい。足も速いしBOXtoBOXで縦に攻めるボランチ役やるのが良いと思う。

小川→遠藤の連携は惜しかった。小川が中央良いポストしてくれた。

前半終了


GPが水撒きまくってる。対ジュビロ対策だな。

こういうのがあるからアーリークロスと中央での高さが必要なんだよ。ショートパスサッカーばかりやってて近視眼でやるべき事すら理解してない。

良い攻めもいくつもあったがどうしても得点に結びつかない。

あと一歩。

まだ一戦目だから…というのは言えない。

圧倒的な攻撃力での優勝を狙うならもっとバリエーションを増やすべき。

後方からのロングボールの精度と距離がある選手がどれだけいるか。

伊藤しかつかえないから伊藤がCBというのも問題。

最後方のCBからのワイド展開、WBからのアーリークロスの両方がある方がサイド攻撃と中央攻撃の両方が効く。ロングボールを突っ込むことで相手のラインをコントロールすることとライン間のギャップを使うことで中盤の制圧力をより強化できる。


後半

支配は出来ている。チャンスも作っている。後は得点のみ。

ハンドでPKか?

伊藤アウト 鈴木イン

新戦力を徐々に入れていくのかな?

遠藤のFKはPKが抑える。

山田がもらってもう一度遠藤のFK。

CKに。

そろそろ得点しないと厳しいぞ。

ルキアンおしい。

チャンスの数はかなりあるが得点に結びつかないな…。

しかし諦めずにチャンスメイクして得点に結びつけよう。


ジュビロの考えている戦略戦術にサイドプランがなさ過ぎる。ポゼッションxショートパスx遅攻だけ。オプションが全くない。

相手の守備構築を待ってから攻める遅攻はそれだけで不利。もっと速攻を考えるべき。いつまで経っても遅攻から離れられない。これだからJ2なんだがいつになったら理解してくれるんだろうか。

ジュビロが考えるべきなのは「どう崩すか」ではなく、『どう得点するか』

相手の守備を崩す必要のない戦術を取るべき。


山田アウト 大津イン

徐々に新戦力が投入。

戦術変わったか?

ちょっと動きが違うような感じ。

3412の模様


FK良いポジションだが入らず。

大森アウト 藤川イン

ルキアンがサイドに流れて上手く受けているのに中央に人がいない。

ポジションにつくのが遅すぎる。

大津→大井の連携は良かった。

押されている琉球が前に出てくるようになってやっとロングボールで裏狙いに動き始めた感じ。

結局ボール持って攻めてるけど相手の守備が揃うまで待ってるノロマだから勝てない。

いつになったら理解するのか…。



2021年2月14日日曜日

攻撃ローテーションとロングパス攻撃

______FW_______

_WG→_______WG_

_↑__CH__CH____

_WB__↓_____WB_

___CB_CB_CB___


______FW_______

_WB___WG___WG_

_CH___CH___WB_

___CB_CB_CB___


WGを中に移動させて同じサイドのWBを上げる。

遠藤をサイドに出させてWBの居た位置でゲームを作る。

遠藤が中央にいてショートパスでコントロールすると全体がコンパクトになり過ぎて相手のブロックを崩すことが出来ない。

遠藤をサイドの奥に置いて前線のWB、逆サイドのWG、WBを使って縦横に長いボールを出して相手の守備ラインをコントロールする。それに合わせて2列目がライン間のギャップでボールを受ける。

WBの選手自身がロングパスでの組み立てが出来る選手である方がより良い。

あくまで遠藤が長短のパスでコントロールすることを想定するとより安全なサイド後方にいることで組み立てがやりやすくなる。

ショートパスを囮に引き付けて縦のロングボール、横のサイドチェンジで相手のラインを崩す長いパスの攻撃をする。

2021年2月9日火曜日

立体的に攻撃せよ

 ジュビロのショートパス戦術は閉所平面の戦術に過ぎない。

エスパルスに対してまったくシュートが撃てなかったのはエスパルスの守備戦術がシュートを打たせないということと、ジュビロの攻撃戦術が閉所平面のみを想定した攻撃なので相性が非常に悪いということ。

遠藤を中心にした「だけ」では攻撃は成立しない。

N-BOXで有効な攻撃だったのは名波のパスと服部のパスの両方が融合したため。

服部のサイドチェンジによって逆サイドのスペースを攻撃に利用できた。

またラインを超えるロブのボールなのでショートパスより戦況の転換がしやすい。

遠藤を中心に置くのは名波型。

同時にWBに服部型を置くことで局所閉所平面での戦術からよりオープンなサイドへの立体的な戦術転換が可能になる。

ボールサイドには遠藤とFW、WGをサイドやインサイドに寄せたゴールのニアを狙う局所閉所の攻撃をしながら、その周辺でWBやサイドCBを使ったより広い攻撃を同時に扱う。この局地戦と幅を使った攻撃の2つの攻撃力を持つことがこれからのジュビロの攻撃力を大幅に上げる為に必要な部分になる。

ジュビロの特徴はサイドを使ったパスサッカーであり攻撃サッカー。

ただしパスの質がショートメインになり過ぎてしまって両サイドを使う広い攻撃が出来なくなってしまった。

重要な事は戦況戦局をどのようにコントロールするか。つまり閉所局所の戦いとオープンな場所での戦いとを同時に見て有利な方を使う頭脳とボールコントロールが出来る事。

遠藤が全てを把握してコントロールするというのは危険なのでもう一人WBにサイドチェンジ出来るタイプを置いておくことが大事。


2021年2月8日月曜日

ショートパス+ロングボール+背後へのダイアゴナルランのミックス

 エスパルスのロティーナ監督の守備はシュートを打たせない守備。

ジュビロのシュート数の少なさはエスパルスの守備が上手く機能していたということ。

ジュビロはショートパスベースで崩しを行うのでエスパルスの守備スタイルはやりにくい相手。

やはりボールも人も動かす必要がある。

問題はジュビロのスタイルがショートパスベースで崩そうとする部分。

人もボールも動いているのだが、ボールサイドから中央にかけての狭いスペースでの崩しを行おうとするのでこれが相手にとっては好都合となる。

打開策は逆サイドを使った攻撃。

相手の守備ラインの背後に逆サイドからダイアゴナルランで走り込んでくること。

この動きは視界の外から見えない位置に入って来るので守備が非常に難しい。

ボールに気を引いて手前におびき出すようにショートパスを戻し、背後に走り込む味方に中盤を飛ばして裏にロブパスを通す。

WBにパスが出せるタイプを置くか、CHの遠藤とWBがローテーションで位置をかえて遠藤がサイドに出てパスを出す。

中盤の崩しはメインのスタイルで構わないが、ショートパスの崩しだけを使い続けるのではなく、他のスタイルとのミックスをすることで相手の守備の弱い場所を狙い崩す事の方が重要。

その為にはショートパス、ロングボール、ラン、ドリブルなどすべての手段を使って挑むべき。

2021年2月7日日曜日

両サイドを攻撃せよ

清水のロティーナ監督の守備戦術を考えると4バック+Wボランチ。SBがサイド守備をしつつニアゾーンはボランチが塞ぐ。SHは中に絞って中央のケア。

これに対する攻めは両サイドのWG、WBの攻撃。ボールサイドのWG、WBはワイドの縦関係を維持。WBとその後ろのサイドCBのどちらかが逆サイドにサイドチェンジをする形がよい。CFと逆サイドのWGは中央に2トップとして攻撃。ここで逆サイドのWBがワイドを縦に深く侵入してサイドチェンジからのクロスを入れる。逆サイドのWBが本命クロッサーとなる。逆サイドWGはニア、CFがファーを狙う。

442のコンパクトな守備で両サイドを同時にケアすることは難しい。しかもボランチがボールサイドのニアゾーンに下がってしまうのでバイタルが空き気味。両WGがボールサイドと中央に攻め込み守備の目をボールサイドとゴール前に引き付けておく。ボールサイドでWGとWBが縦関係でいることでWBはサイド後方からサイドチェンジが可能。逆サイドの前衛が中央に攻め込むことで逆サイドの守備も中央による。この為に逆サイドのWBはフリーで逆サイドのスペースを利用できる。

今年のジュビロはWGとWBの2人が両サイドにいるのでサイドを広く使った攻撃が可能。逆サイドのWBが前線に上がってくることで両翼の幅を活かした攻撃が出来るの。これが352でサイドが1枚だとサイド攻撃とサイドチェンジが同時に行えない。サイドCBがサイドに出てしまうと中央が薄くなってカウンターに弱くなってしまう。両翼に2枚いるので逆サイドの2枚を中央とワイドに攻め上がらせることで両翼+中央を同時攻撃ができる。ボールサイドのWBからのダイレクトなサイドチェンジもあるしCHからの縦も考えられる。

中を固める相手はサイドからの攻撃で崩す。しかも両翼を同時に突く。その為には両翼2枚体制が重要。逆サイドのWGが背後から斜めに入ってくる動きもマークしにくい。逆サイドはWGとWBが同時に切り込んできても良い。相手は背後から複数切り込んでくることに対応できない。ボールサイドからCBを経由してサイドチェンジするのではなく、WBがサイドチェンジ、クロスを入れることが大事。タッチ数が多ければ多いほど各駅停車のパスで相手は対応しやすい。速いボールで空いたスペースを活かすことを考える。

361からローテーションして3511

 ______FW______

__WG→_____WG__

__↑_CH__CH____

__WB_____←WB__

___CB_CB_CB___



 ______FW______

__WB__WG__WG__

____CH__CH____

______WB______

___CB_CB_CB___


CHが上がらない場合はWGとWBのローテーションで3511を作ることが出来る。

右周りでも左回りでも構わない。

中に入る偽WB役の方がボールサイドと考えた方が良いかも。逆サイドから余ったWGがトップ下に入りWBがWGの位置に上がる。


WBの偽WB化とワイド攻撃

https://youtu.be/H9Wcoe5ZQic?t=620


これを見ると今のジュビロに合っている。ボランチが下がって3バックを形成する部分は既に3バックを採用しているのでジュビロの今のフォーメーションで問題ない。

大学生のトレーニングマッチにもこれと似た動きがあった。この時は左WBが中央に入ってCHにパスを繋いでそこから縦に繋いだパターン。

この動画の解説ではWGがサイドを張っているのでWBが中に入ってCHの裏のスペースを使う。サイドCBと中に入ったWBとの縦関係とサイドCBとWGのサイドの縦関係の2択になる。

WBに繋げば中央、逆サイド展開が考えられ、WGに繋げば同サイドのサイド攻撃になる。

こういう2択パターンを作ることが重要。

ドリブルとロングボールでスペースを作り出すこと

清水とのトレーニングマッチはお互いに守備の確認は出来ているのかもしれない。

問題は攻撃面。

ボールを支配しつつも得点に至らない。

ボールを持たされてカウンターされたがリスク管理は出来ているという感じか。

こちらもカウンター戦術は可能なのでポゼッションでどう攻略するのかという部分。

報道を見るとシュート精度の問題はあるが崩しの部分ではフベロ体制のサイドを前後に使う崩しが出来ている。

サイドのWBにCHやWGが絡んでサイドを前後に深く使って揺さぶってサイドと中央を分断、その中間のスペースを使ってゴール正面に近い場所からシュートを打つという事が出来ている。

相手のゴール近くに押し込んでの崩しとなっているので、大学生とやったトレーニングマッチのようなオープンな展開での試合ではなかったかもしれない。するとエスパルスは引いて守る、ジュビロはそれを囲んで崩すという展開の中で崩しきれずにカウンターされるタイミングが多かったのかもしれない。

引いた相手に対しての対策は結構難しい。フベロ式なら押し込んでボールをポゼッションしたままチャンスメイクする。が相手もタイミングを見てカウンターするのでリスク管理が大事になる。この点では3バックになっているので442のフベロ式よりはリスク低減にはなっていると思う。

シュート数が少ないという部分ではその前の崩しが上手く行っていなかったかもしれない。エスパルスは枠内シュート多数のわりに得点が無かったということでジュビロの守備陣がコースを切りつつGKが抑えたと考えられる。枠内シュートが多い割りに得点にならないということは高い守備でコントロールされていたことになる。ジュビロは3バックでWBも引き気味なので正面もサイドもシュートコースはそれほど多くない。よってこの結果でも問題はない。

シュート数の少なさを考えるとエスパルスはコースを完全に切っている可能性がある。まずボールホルダーに対してマークがキッチリとされている可能性。ジュビロのフォーメーションを考えると引き気味にスペースやコースを潰している可能性が高い。

完全に引いた相手を崩すにはドリブラーやミドルシューター、後方ワイドからの放り込みをハイタワーのヘディングで決めるなど複数の攻撃パターンを組み合わせる必要がある。

攻め方も守備をサイドにおびき出すのか、中央に集めるのかでも異なる。ジュビロの場合は基本的にサイドにおびき出して薄くなった中央、逆サイドを狙うパターンが多いか。バリエーションは多い方が良いので中央に集めるパターンも練習した方が良いかもしれない。サイドからドリブルで中央を横切るパターンがそれ。ドリブルに釣られて守備がドリブル方向に集まる。これによってサイドにスペースを作って安全にクロスを入れることが出来る。

サイドのWGがボールを持ってそのまま中央のFWとCHのスペースに横スライドドリブルで入ってくる。ワンチャンFWへの縦パスやシュートを狙いつつ、それを阻止するようにSBやCBを中央から逆サイド側に向かって集める。コースが無ければ後方のCHにパスを渡す。CHはWGの居なくなったスペースに入り込んでくるWBへ直接パスを渡す。WBはWGが横スライドでスペースを空けた場所に移動してそのままクロスを上げるもしくはドリブルで守備の薄くなった同じサイドを2次攻撃で突く。さらにサイドCBが上がってWBのスペースをケア+セカンドのミドルシュートなどの多段攻撃が可能。

サイドにおびき出す形だと味方もサイドに散ってしまうので中央の攻撃が薄くなってしまう。ここは逆サイドの選手が中央に詰めてファーから攻撃する必要がある。サイドにおびき出す場合はボールホルダーが囮、中央に寄せる攻撃ではボールホルダーがアタッカー、フィニッシャーとなる。考え方がことなるのでどちらも戦術としては持っていた方が良い。ボールホルダーがフィニッシャーというスタンスを基本とした方がより囮役が役に立つ。サイドにおびき出すのはボールホルダーがゴールから遠い為に囮であることが分かりきっている。その為にジュビロ対策はサイドを捨てて中央を守るというスタイルを徹底するチームは多い。

パスで崩すというのはオープンな時の方が有効でクローズドな状態では守備がよりソリッドになってしまうのでパスで崩すというのはとても難しくなる。それならばよりソリッドな状態に持ち込んでいった方がスペースが出来てシュートが撃ちやすくなる。被シュートが多くなれば守備側はそれを止める為にまずボールホルダーに対して詰めていかなければならないので自然とおびき出される。

このように一つのスタイルではなく、複数のスタイルを状況によって使い分けることでより自軍に有利な状態を作り出すことが出来る。相手に2択を迫るような戦術が取れることが望ましい。2択のどちらを選んでも相手にとっては不利かより不利になるからだ。そのような攻撃パターンが構築できれば非常に良い。

エスパルスがボールを持たないのであればこちらはどんどんシュートに行けばよいわけだが、枠シュートが少ないことを考えるとボールホルダーに対して早い詰めが行われたのかもしれない。チェックが速ければボールをゆっくり持つことは出来ない。パスを速く出さなければならないので精度も低くなりよりインターセプトされる可能性が高くなってしまう。

ジュビロは「押し」と「引き」の両方の攻め方をもう少し融合した方が良い。ワンパターンではなく複数の攻め、崩し方があった方がより効果的に攻めが回転する。オープンでもクローズドでも人数や全体のスペースは変わらない。相手が引いているならサイド深くから真横の攻撃をしていく必要がある。サイドからの多段攻撃はドリブル、ミドルシュート、ワンツー、クロスなど複数のスタイルで同じ場所を攻め続けるというのも良い。ドリブルで押せばスペースが出来てミドルが撃てる。ミドルを撃たせまいと守備が押してくればワンツーでかわして侵入する。ワンツーをさせない為にサイドに寄ればクロスで逆を突く、と相手の守備の1手先を常に考えながら攻撃を組み立てる必要がある。


2021年2月5日金曜日

CHとWBのトライアングル

 ______FW______

__WG___(1)__WG__

__(2)_CH___CH__(2)_

__WB___(3)__WB__

_(3)_CB__CB__CB_(3)_


トレーニングマッチではFW、WGが上がった時に出来る(1)の縦のギャップにボランチが入ってワンタッチで(2)のSHへと受け渡す。そこから(3)を狙う。

CBの前のバイタルはCBが素早く上がってチェックすることでケアする。CBのサイドのスペースはCBの横スライドでケアしている。

フォーメーションは縦横にパスが通りにくい形なので斜めのパスになる。斜めのパスは縦横に比べて長くなるのでタイミングを合わせることが出来ればインターセプトしてカウンターに繋げられる。

問題点はWBが(2)をケアするタイミング。(1)にボールが入ったタイミングでCHの一人がチェックに行くが、同時にWBが(2)に上がる。(1)のボランチからワンタッチで(2)に受け渡されることを想定してWBがCHの脇、相手SHに対して同時にチェックにいく。

これは(1)に対して2CHが縦パスを防ぐポジショニングと素早いチェックに行くことでトラップやロングボールを蹴る余裕を与えない。

すると(1)にいるボランチの選択肢はCHをかわしてスペースへドリブルするかフリック、ダイレクトパスで(2)に渡すかバックパスすることになる。

CHが相手ボランチにチェックに行くタイミングでWBがSHに詰めればインターセプトできる確率は大きく上がる。

WBの難しい部分は(2)と(3)のどちらを優先して考えるかという部分。

攻撃的に考えるならCHのチェックと同じタイミングで上がってインターセプトからカウンターを狙う。

守備的に考えるとWBは動かずに相手に対応することを考える。すると後手を取ることになってSHとFW、SBとSHの前後関係で1対2を強要されてしまう。サイドCBのカバーが必要になる。

CHがチェックに行ったCHのスペースを突かれることも想定してCBが同時に上がることも考える。この場合はCH、WB、CBのダイヤモンドが前に出ると考える。

一カ所だけその都度守備を構えるのではなく、最初のフォーメーションでパスコースを厳しく限定しておき、出されるタイミングで既にインターセプト位置に構えておく、という相手を嵌める攻撃的な守備を作る事。

これが出来れば相手は中盤を飛ばすロングボールで対抗するしかなくなる。もしくはDFラインを深くまで下げて左右に広げてFWWGを誘い出してCHWBの前の広いスペースにボランチSBを置いてそこから一本で前線に飛ばすようなスタイル。

どちらもCHWBを飛ばすことでボールロストを防ぐような攻めしかとれなくなる。

ロングボールは3バックがオフサイドトラップを仕掛けても良いし、十分対応できるはずだ。

相手のサイド、SHにボールが入った時にWBがチェックに行くのではなく、その一つ前、ボランチにボールが入った時にWBがSHにチェックに行くことでダイレクトパスに間に合う。

よってインターセプトからカウンターが成立する。

重要なのは初期フォーメーションで相手の位置、パスコースやパスのスタイルを限定しておくこと、プラスその限定されたパスを効果的に奪い切る事。

相手の判断やプレーが遅ければWG、CH、WBの3人で囲んで奪うことも可能だ。相手の判断やプレーが速い場合はフリック、ダイレクトパスでサイドに流して来るので予測して飛び出すことで対抗できる。


守備の基本は正面、縦パスを切ることと、その両サイド後方に位置して斜めのパスを潰す事。これはFWとWG、CHとWBと同じ関係性。まずは正面を切る。そしてその左右後方にあるパスコースに対して素早いチェックに行くこと。

正面からチェックに行って抜かれた時はその背後のスペースを自由に使われてしまうので一つ後ろの選手が前に出てカバーに行くこと。

安易にリトリートすると相手の攻撃は止まらず継続されてしまう。まずは一瞬でも遅らせる事。相手のボールホルダーを中央からサイドに寄せるように中央を切る事。詰められない時は壁になりながら中央へのコースは切る事。

サイドへ押し付けることはゴールからより遠い場所でローリスクで奪いに行けるということ。真正面はハイリスク。なのでWGやWBは中央を切ることを最優先にしながらサイドに誘導して中盤全体でサイドに寄せてスペースを狭めて奪いにいく必要がある。



2021年2月4日木曜日

WGとWBの使い処

 今年は523のスタイルで行くようだが、WGとWBの使い方をもう少し考えるとより強くなりそう。

WGの位置取りが中央に寄り過ぎでサイドが空いてWBのサイド守備負担がとCH横のサイドのスペースが空き過ぎる。

トレーニングマッチではCH脇のスペースをケア出来ずに相手SHやSBにボールが入るとワンタッチで縦に出されてWBの裏のスペースを突かれる形が多かった。

対策としてはサイドCBがサイドに出てCHが下がってスペースを埋める形を取ってはいた。

3バックから5バック化して守備はかなり強力になったがサイドの崩しの対策をどうするのかという部分が重要。

これは相手がどうボールを回すかにも依存するのでいくつかの形が必要になる。

3トップを縦に引き込むのか、左右に広げるのか。縦に引き出されるとCH脇はかなり広く使われてしまう。横に展開された場合はCHが中央にいるのでボールが入ってもCHが奪いに行くタイミングはある。縦に引き込まれるのは余りよくない。

サイドのスペースを埋めて別の場所にスペースを作るか、スペースはそのままでそこに入るパスをどうにかするか。

パスをコントロールするなら3トップのハイプレスになる。この場合はWGが広がってCBについた方がいい。WBは上がってCHのサイドを埋めておく。ハイプレスで相手DFラインに詰めてロングボールを蹴らせないことでWBが上がっても3バックのサイドを狙われることは少なくなる。CHのサイドのスペースと3バックのサイドのスペースだと3バックのサイドの方がスペースは狭い。

CHの前後のスペースにWBが入ってボックスを作れると3トップがハイプレスに行ってもギャップを埋めることが出来る。サイドの対応とセカンドボールのダッシュのどちらを選択するのかでWBの立ち位置が異なってくる。

CHが低いと中央を使われやすくサイドに簡単に展開されてしまう。CHが前に出るとCBとの間にギャップが出来て使われるのでWBが中に入ってしまった方がよい。

ボールがどちらかのサイドに寄っている時は逆サイドは遊兵なので中央に入ってスペースを埋めてしまった方が良い気がする。

WGとWBがもうちょっとスライドして動いてくれるといいと思うがサイド対応基本でポジション維持する形のようにみえる。

もし逆サイドのWGWBがスライドして中央まで来てくれると2CHと含めて中央にダイヤモンドが出来て制圧力がかなり高くなるしセカンドを拾えるようになる。



トレーニングマッチ危険分析

1本目

40秒付近 GKからのロングボールを左サイドで奪ってサイドチェンジでCB、CHで受け渡ししたが足元で上手く収まらず相手FWが拾ってシュートを打たれる。

3分40秒付近から 2トップ間、トップ下前のスペースにいるボランチからSB、SBからダイレクトに縦に出されて相手FWがサイドに流れて受ける形。この時はWBがSHについて後方のサイド守備がなかったので3バックが広がって受ける形で対処できた。WBはSHをマークしていたがWGとSBの間に横のギャップがありSBがアイソレーションしていてそこを使われた。

4分50付近 DFラインでのサイドチェンジで左サイドのWBの後ろを狙われる。ここも3バックが広がってWBの裏をカバーしている。ほぼ敵陣に攻め込めているので自陣のスペースが広くGKも上がってパスを受けている。WBの位置取りとCBのカバーとの連携を整えると良いかも。

11分15秒付近から自陣右サイドでボールを回すが3人の囲みをドリブル突破されて中央でCBと逆WBが防ぎカウンター。中盤の3人で奪えなかった時でも3バック+逆WBが中央をカバーするので対応できた。そこからカウンターができたので攻守両面で良かったが、サイド3人での囲みが抜かれた所のみ問題。カウンターはCHから中央を縦にカウンターできたので良い。

16分付近 敵陣内で左サイド側から大きくサイドチェンジして右サイド深くにワンタッチで縦に攻撃された。3分台に攻められたSBから縦の攻撃と同じ。このスタイルの攻撃はジュビロでもできるはず。WBのサイドチェンジからワンタッチでWGに出す形。

その後ロングボールを回収できずに2次攻撃を受けて左ハーフスペースで縦パスを通されてファールをもらっているが危険なシーン。セカンドボールを取られてから下がっているので相手ボランチは自由にパスが出せた。FWとCHとの縦のギャップが広すぎ。自陣でボールを取られたのでリスクを冒さずにバイタルをケアする方向でCHは下がった位置取り。しかし3枚の壁を縦に通されている。ここはまずかったと思う。サイドCBが体を張って止めている。

17分20付近 ハーフラインから自陣付近の左サイドでボールが収まらず速攻を許す。その前のプレーで右サイドにボールがあって大森が縦に出すように指示が飛んでいるが防がれているのか。そのボールを回収はするのだが、CBの横パスにプレスを食らってロストしている。これはかなり致命的なロストになりやすいので今後対策が必要になると思う。

2トップのプレスが3バックを防ぐ形になっていない。

19分付近 中央にスライドしてきた左WGに縦パスが入るがインターセプトで縦にフィードされる。3バックの中央が抑えたがこれは一番怖いカウンター。相手の攻め手のパスをカウンターするのは一番怖い。一気に前がかりになったタイミングで裏を突かれるわけだからカウンターが決まりやすい。

20分付近 左サイドのドリブルに対してラインを下げてしまっている。その前に相手DFが深い場所にFWを縦に誘い込んで前線の守備ラインが構築されていない所をサイドチェンジされている。やはりCHの位置が低く中央を通されている。さらにWBの裏を使われている。サイドCBが対応しつつWBがサイドCBの位置に入って守備ラインは崩さない。

23分50付近から やはりドリブルに対してリトリートし過ぎ。その分相手は自陣内で縦にギャップを作ることが出来てマークなしでボールを蹴ることが出来るタイミングがある。

24分付近 やはりサイドのワンタッチでWBの裏狙いの攻撃を行ってくる。そこからマイナスに出してからのクロス。サイドの縦関係もしくはWG・SHが押し込んでCH・WBに渡してからのクロス。WBが下がらざるを得ないのでWGがSBをケアしないとならない。

25分付近 CB同士のパスを狙われている。その前のプレーでWGにボールが入ったのにWGがWBに下げてしまっているのが問題。ここは縦に突破しても良かったかも。WBもFWが裏を指示しているが出さず。ここで2つもチャンスを逃がしてしている。逆サイドのWBとWGも外れた位置にいるのでどちらか一方でも中に入るかしてもいい。

26分付近 サイドでWBの前にいる相手にボールが入ってWBが前に出ている。その背後を狙う相手とサイドCBがWBの裏をカバー。CHは下がってサイドCBいた場所を埋める。この形は悪くないが、その前の流れが微妙。FW3人がPAライン付近まで詰めてCHとの距離が開きすぎ。CHもせっかく入って来たボールミスタッチで相手に渡してしまっている。さらにそこで引いてしまって中央を使われている。位置を守っていればそこは使われなかった場所。ボールを持たれている時にリトリートし過ぎ。むしろプレスに行くなりして相手がボールを回すタイミングを奪いに行かないといけない。WBも一気に引いてしまって両翼が空いてしまいサイド速攻を防ぐことが出来ない。相手はSHが大外、SBが中で斜めにパスを繋いでSBがそのままインナーラップする形でサイド突破を狙っていた。


2本目前半

34秒付近から 3トップがやはりPAライン付近まで上がって2列目とだいぶ離れている。その盾のギャップを使われ即縦サイドに繋がれて最終ラインを一気に突破される。3トップのハイプレスと中盤の押し上げがマッチしていない。

3分付近から GKの蹴ったボールを自陣内で奪われてシュートされる。蹴る場所、距離に問題がある。

7分付近 自分達のフォーメーションでやられているような感じの状態。GKの中央への縦パスをそのまま中盤が取ってシュート。こういうのは自分達が狙うべき形でやられるのは厳しい。

9分付近から 中央でボールが取れず。FWのラインが前に出過ぎてセカンド拾えず。更にCHがすぐに下がってしまっている。WBがサイドなのか中なのか2択を迫られどっちつかずになっている。結局外を使われクロスが上がる。中はCBに任せて外のケアをすればよかった。

10分40付近 DFラインから一つ前のボランチに繋げられそこからロングボール。ここも3トップがPAライン付近まで上がりきってCHがハーフライン付近まで下がっていて中間スペースが開きすぎている。さらにCHが下がるのでボールホルダーは簡単にロングボールを蹴ることが出来た。

12分50付近 中央で3CHを作られてロングボールを入れられる。


2本目前半はほぼ自陣に押し込まれた形だった。


2本目後半

21分30付近から 敵陣内の右サイドでロストしてカウンターを食らう。内側から2枚で潰しに行ったが、その後WBが簡単に抜かれてCBが引かざるを得ない状況になってしまう。シュートはポストを叩いたが、サイドで奪えない時の対処はかなり重要になる。

24分付近から DFラインで回す時にハイプレスされて横パスを回すも出し所が無くなり、インターセプトからシュートされる。自陣に引き過ぎた状態での横パス回しは非常に危険なのでやるべきではない。ドリブル、ローテーションなどを使って的を絞らせずに繋ぐ方が良い。状況にあったビルドアップをもう少し考えた方が良い。

26分40付近から 3トップとCHとの距離感は近くなったが」ワンタッチでサイドを使われて回避される。

27分付近 今度は左サイドでWGが中を締めているので外のスペース、WBより前の位置でボールを受けて外中外中とサイドとインサイドをジグザグワンツーで突破される。WBがCH、WGと2回ワンツーを繰り返してサイドを縦に突破した感じ。3トップがサイド守備に関わらないと中盤のサイド守備をWB1枚が担うことになりWBの前のスペースを使われてWBが前におびき出されると裏のスぺースを使われる。


3本目

6分20付近 相手DFラインから縦に入ったボールをそのままサイドに流されサイドを縦に使われる。

7分25付近から DFラインから縦のボールを潰せずやはりサイド展開サイド攻撃される。ただCHとFWの位置や対応はその前の時より良くはなっている。押し込まれた後に背後から来た選手にフリーでシュートを打たれているので中盤が最終ラインと同じように引きすぎるのは良くない。多分3列目くらいの選手が遅れてフリーで入ってきている。

8分40付近から 左サイドを突かれてまた同じように中央でフリーで撃たせている。5バックで最終ラインは維持できると思うのでやはりCHの引き過ぎかFWWGが下がらない、逆サイドのWBが余っている、などの部分を動かして対処した方が良いと思う。

15分30付近 自陣DFラインから縦にショートパス入れて取られるのはいただけない。外にWBがいたのにちょっとリスクが高すぎる選択をした。


ジュビロのフォーメーションは523と言った方が正しい。対戦相手は人の居ない2CHのサイドを突くことでサイドの守備1枚のWBを一発で抜くことを何度もやっていた。3トップは中央を守りながらスライドする形なのでサイド守備がは基本的にはWB1枚で行われる形。この為に対戦相手は後方でのサイド展開からワンタッチでのサイド突破を狙っていた。

また自陣深くに3トップを誘い込むことでCHとの距離を空けてそのギャップを使って中央で簡単にもらいそのままサイドに展開することもしていた。

361ヘキサだと3トップのWGがもう少しサイドよりでサイド対応するのだが523だと3トップが中央に寄って2CHとWBの間の縦のスペースを消すような感じで守っていた。

ピンチになりやすいのは3トップがおびき出された後にサイド展開されてWBが前に出るような位置取りをしてWBをおびき出してインサイドからサイドに斜めに入ったりインナーラップでサイドを追い越してサイド突破してくる形。3トップ全員がハイプレスに突っ込まずにサイド対応も考えた位置取りをしてCHのサイドを使わせないか、サイドCBかWBが上がってCHの横を前に出て埋めるなど何かしらの対策が必要。


トレーニングマッチ得点分析

得点パターンは

1.相手GKからのビルドアップミス

2.コーナーキックからの得点

3.中央攻撃

4.サイドで奪ってカウンター


1本目で見られたのは相手のGK、DFラインからボールを回して縦に入れるタイミングでジュビロのCHにインターセプトされる。

これは金沢戦でもあったのだが、3トップが相手のDFラインにプレスをかけて相手がプレスを抜けて縦に入れたボールを2CHが奪ってからのショートカウンターの形。

もしこれが2DHだと後ろ目になってしまってパスが中盤に通ってしまうのだが、2CHでやや前に位置している為に相手ボランチへのチェックが速く奪うことが出来る。

3トップのラインを越える場合、相手のCBは左右から中央にいるボランチにボールを渡そうとする。底にはすでにCHがいるのでボールを奪うことが出来るパターン。


2本目の5点目の形が非常に良かった。

3バックから左WBへとパス。これが1本目だとWBがバックパスすることが多かったが、左WBはここからCBとCHの中間のスペースに走り込んでCHにパスを繋いだ。CHはスライディングしてボールをゲット。そこからWGへとパスが通る。WGがここでもCHの前のスペースへと走り込み、敵を中央へと引き寄せる。それを山田が左からオーバーラップしてパスを受けてシュート。

三つ編みのようにサイドから中央のスペースに入り込んで中央を縦に繋いだ中央攻撃で得点出来た。

この得点パターンは非常に良かった。

1.サイドに張り付かず、スペースを使って移動したこと。

2.中央のCHを経由して中央攻撃が出来たこと。

3.WGが中央攻撃を続けていること。

4.CHがオーバーラップして攻撃参加したこと。

5.何よりボールポゼッションの状態から速攻で来た事。

この得点パターンは100点満点だと思う。


6点目は右サイドで奪ってからカウンター。

右サイドのWGの下がり+WBの上がりで2枚で挟み撃ち+CHのサイド寄せでボールを外に出している。そこからCHが奪って残っていたCFに繋いでCFとWGの縦関係の突破から得点。カウンター速攻が出来た。


トレーニングマッチでも金沢戦に近い形の結果が出せている。このフォーメーションは361だがWBが低い位置の5バックスタイルで3トップのWGがサイド対応もする523に近い。しかしWBは5バックのSBほど下がっているわけではない。

2CHの位置を見るとわかるが、ボランチではなくCHの位置で高めにとどまっている。ビルドアップの時はまだ下がることがあるがWBに寄せてスライドしても良いし、WBがスライドして中央に寄っても良い。そこは相手の守備が中央なのかサイドなのかを見極めながらやればいい。CBからWBにパスを繋いでサイド展開しながら相手の守備をサイドに張らせておいてからWBの中央スライド→CHの縦への繋ぎでもいいし、WBが絞ってCBの前に入って囮になってCHの方がスライドしてサイドのWBの前に来てもいい。CHがそのままならWGが下がってWBの位置に来てもいい。

CHを動かさない場合はWGとWBが縦横斜めに動いてスペースを埋める、繋ぐという形を取りたい。CHの周囲のスペースをWGとWBが自由に使って動き回ることで相手のマークが外れやすくなる。


得点にはならないが良いパターンがいくつもあったし、サイド3人で囲んで奪えたシーンもあったのでフォーメーションの意図する形は出せている。

守備時の初期位置は523の形で上手く行っていた。こそから3トップのプレスが両サイドとGKへと向かって広がり、形としては361ヘキサに近い形になっていく。


戦略としてはピッチを広く使ったパス、スペースに侵入するドリブルやオーバーラップ、アンダーラップ、と人もボールも動くジュビロスタイルが体現できている。

問題点としてはダイレクトプレー、ワンタッチパスに対しての守備が難しい。

バイタル問題に関しては3バックが前に出て当たりに行くことで対策しているが、ここを外されるとかなりピンチになりやすい。

無失点1本2得点ペースでトレーニングマッチを終えることが出来たのでこの調子で勝利してもらいたい。

フベロ体制でパスサッカーが出来たことは良かったかもしれない。

361ヘキサでもN-BOXのように中盤のプレスと長短のパスを活かした変幻自在の攻撃が出来ている。中盤のプレス+CBの刈り取りで今のところは対処出来ている。

左右のWG、WBがサイドに張り過ぎず、逆に中にスライドしてくれると更にパワーアップ出来ると思う。戦況に応じて攻撃的ならWGが中に入ってWBが上がる、守備的ならWBが中に入ってWGが下がる、とか両方中に入るとか、この辺りのバリエーションは戦いながら増えていくといいかもしれない。逆サイドに遊兵が2人もいるというのは無駄なので戦況を見て足りない場所にポジションを移してもらえると非常に助かる。


2021年2月2日火曜日

ビルドアップ

 3-6-1ヘキサで後列からのビルドアップで少し問題点がありそう。

CHが高い位置を取っているのでCBCH間が遠い。WBを経由することになるのでWBがサイドで狙われやすい。

サイドで詰まってバックパスの形が見られる。

ここはWBがCBとCHの中間に横スライドしてCHに近い場所でパスを渡したり、逆にCHがサイドにスライドしてWBの前に入って繋ぐ。

もしくはWBが縦に仕掛けてWGに縦に渡すか斜めに入ってCHの前に入りながらCHに渡してCHが逆にサイドのスペースに出る。WBはそのまま縦に攻め上がりCHがサイドからアーリークロスを入れる。

WBから逆サイドのWGにサイドチェンジしても良い。サイド深くを突くことが出来るので中央攻撃が可能になる。


トレーニングマッチ

 ジュビロは3-6-1ベースで3-4ー3に近い形で守りながらのカウンター。

去年の金沢戦6-0のフォーメーションがベースのようだ。

3トップのWGが中にいる時はWBが上がってサイドをカバー。

WGは中、外の移動をしながらの攻撃。

WBがサイドを縦に動いて幅をカバーする。

ボランチが低めではなく中央に近い位置を取れているので2CHに近い。

中盤中央でも積極的に前に出て中央を使われないようにプレーできている。

その分サイドでの攻防が多め。

相手が最終ラインからビルドアップする時に2CHにボールが入ることもあり、かなり良いポジショニングが出来ている。

これがボランチでもう0.5列下がってしまうと中央を簡単に制圧されてボール配球されてしまうことになる。この点はかなり改善されたと思う。

中盤サイドで持てる場面があってもカウンターに行かずに下げてしまうシーンはもったいない。

パスベースでやっているので動いてスペースを空けてドリブルコースを作るというのがいまいちない。

ボールホルダーがそのままドリブルして移動できればドリブルとパスの2択が生まれる。

ポジション維持し過ぎるとパスコースが無くてプレッシャーに負けてバックパスになってリスクが増すので出来るだけボールを前に運べるような連携が欲しい。

横移動から逆サイド、前のポジションに受け渡しなどで繋げるはず。

WBが3バックと5バックの中間に近い位置取りで低めにいるがCHの押し上げとWGの裏の両方をケアするための位置取り。

5バック気味なので幅をケアできることと、WBがサイド対応している時のCHの裏をサイドCBが前に出てケアする形も見られる。

CBの負傷はこの辺りと関係あるかも。

逆サイドのWBが中央に来てバイタルを埋めると良い。

WBがちょっとサイドに張り過ぎな感じもある。WBを攻撃的に使いたい感じ。

横移動よりCHとCBの縦移動でバイタルを守る感じ。

ボールがサイドにあるなら逆サイドのWBの横移動で中央は埋めたい。

中盤のポジション構成から中盤サイドで奪わないとCHCB間のバイタルが狙われやすい。

出来ればサイドで奪いたいが最悪3バック+WB+CHの囲みで中央で奪うことも。

奪う位置は比較的前から出来る。

3トップのプレッシャーからCHにボールが収まるタイミングもあった。

WBの位置の低さはWGで補うことで3バックが中央を維持できる。

失点はないが逆に攻撃時にやや後ろが重たいかもしれない。

WBにロングパスが飛ばせるタイプを置くと前のWBを走らせたりサイドチェンジ出来たりするからカウンター時に活きる。

CHの裏を横移動でカバーすることとWGが中に絞った時にサイド守備、縦の攻撃と縦横に動けるとマッチする。

CHは攻撃時に一つ前に出てトップ下役も出来ると攻撃時に活きてくる。

CHはトップ下役とボランチ役の2枚のペア。

ボランチ役はボール奪取、パス供給、スペース管理など。

攻撃時にWGが左右に広がっているタイミングではトップ下役が前に出ていく。

WGとCFの中間のスペースを使うことが出来る。

3トップはボールサイドのWGがサイド攻撃、CFがニア、逆サイドWGがファーに。

CHのトップ下が前に出て中央へ入る。

逆WBが中に入ってボランチ役になって2CHを維持。

連動して動けると抜けの無い守備を維持できる。


今年のスタイルはわかった。

他のチームがどういう対策をするのか、そしてそれにどう対抗するのかが次の問題点になる。

前線からのプレス+中盤で奪取してショートカウンターのスタイルは出来たが、対抗策はロングボール。

中盤サイドで奪えないでWBを抜かれてサイド深くをえぐられた時にCBが横に広がるので逆サイドのWBが下がって中央の3バックの壁を維持する必要がある。


攻撃面はサイド攻撃メインでカウンター時にスピードがなく相手の守備が間に合ってしまうと崩しにくい。

ショートカウンターは速攻が大切なので中央速攻を主軸にしながらのサイド攻撃をサブとして使うくらいでいいと思う。

縦の速攻と横のサイドチェンジ、裏狙いの両方を使い分けてバリエーションのある攻撃をして欲しい。

このフォーメーションの利点はWBからCFへのアーリークロスの速攻、CBからWGへのサイド攻撃の両方が可能なこと。

中央攻撃とサイド攻撃の両方ができるのは相手の守備を揺さぶることが出来るのでどちらかを防がれてももう一方を使える。

サイド攻撃単体だけだと速攻が無いので守りやすい。

相手の守備が中盤プレスならアーリークロスの速攻で中盤飛ばして攻撃した方が良い。

相手の守備形態や戦術に応じて中央、サイドの両方を使い分けると良い。