2022年2月27日日曜日

ジュビロは何がしたいのか

・サイド攻撃

・ポゼッション

・攻撃重視


多分、考え方はこの三つ

ではこの考え方にあった戦術やフォーメーションはどういうものか。


ポゼッションの「前提条件=ボール奪取」がまず第一。ボール回収は中盤の多層化が必要。中央の守備力が最重要。


サイド攻撃はサイドの高い位置にアタッカーを配置すること。両サイドを広く使うことで中央を迂回した攻撃を仕掛けられる。


サイド攻撃を生かす為に両サイドにボールを供給したい為に配給役を中央に置きたい。その為に中盤中央にレジスタを置きたがる。


中盤のボール回収機能とレジスタ機能を両立することが難しい。またサイドを高い位置に置くと背後のスペースが空きやすいのでそのケアも必要になる。

サイド攻撃は幅を使って相手ブロックをサイドにおびき出して中央を薄くして逆サイドの死角から侵入してフィニッシュするのが良い。サイドのアタッカー自身がフィニッシャーとなるか、アタッカーを置いて中央にフィニッシャーを置くかでフォーメーションも変わる。背後を取る前向きの攻撃とサイド深くからマイナスのクロスでFWのタイプや並び方も変わる。速攻なら前向きにクロスを上げる。中央の遅攻をメインにするならマイナスクロスを選択。速攻の場合逆サイドを余らせずに前に走らせる。遅攻の場合は両サイドに展開したままで外れたクロスの回収と再クロスによる攻撃の継続を試みる。

レジスタが中央にいるとボールロストした時に直接脅威度の高い場所なので致命的なピンチに陥る。その為にレジスタを中央に置く場合は守備強度の点で難点があり周囲、背後に強力な守備を敷く必要がある。レジスタは中央に居座るのではなくハーフスペースからアウトサイドにかけた位置にいることでロストしても脅威度の低いエリアにいることで自軍のピンチを招きにくく味方がコントロールしやすい形で済ませることができる。

3バックだとWG1枚を高い位置に置いた時の背後をどうカバーするかが問題になる。ボランチやCBがカバーする必要があるのでそれが整備される必要がある。Wボランチより3ボランチの方が広い幅をカバーでき、サイドに1人出ても2人が残るので点の守備にならない。3ボランチがサイドまでカバーをできれば3バックが維持できるので中央の守備は堅いままで済む。


ポゼッション ≠ 遅攻、なのだがジュビロは遅攻メインで速攻が余りない。しかし得点できる時は遅攻ではなく速攻時なのでやはり相手の守備がブロックがまとまる前に速攻していくのが大事になる。

ジュビロがやりたいサッカーをやるには433や343のようなフォーメーションで中央を堅い選手にする必要がある。スタイル、フォーメーション、選手のタイプがミスマッチしているのでいつまでもチグハグな状態から抜けられず結果がついてこない。

ショートパスによるビルドアップは手段の一つであるべきで手段と目的が入れ替わってしまっては勝てない。

攻撃は相手のブロックが固まる前に動く速攻が基本。ブロックをパスで崩すことはできない。攻撃重視で戦うなら速攻は基本。遅攻での攻撃はチャンスがない。

ボールを回すなら中央レーンを絶対に使わないこと。両サイド、ハーフスペースのみを使い中央は徹底的に守ること。直接脅威度、間接脅威度の低い中盤のサイドを使うことを基本にすること。ボールを持つならサイドの高い位置に置く、流し込むなどしてサイドアウトも含めて相手をコントロールする。サイドの高い位置ならサイドアウトしてもゴールから遠いのでリスクは低くて済む。守備リスクが低いのでリスクの高い攻撃を選択できる。サイドのアタッカーは守備タスクを持たない方が良い。WBだと3バックの弱点との兼ね合いがあり守備タスクがあると攻撃の判断が鈍ってしまう。攻撃サッカーがしたいのならタスクの分割と適切な配置が必須になる。



●_____CF______

WG__________WG

1・3トップ型。中央にスペースがありCFが下がったりWGがカットインするなどスペースを使って動きの変化で攻撃のバリエーションを増やせるスタイル。


●_____CF__↖___

WG____↓_____WG

CFを偽9番の動きでマークを外し逆サイドWGが背後からスペースに入る。CFが下がることでDFラインが上がるタイミングを作りそれに合わせて逆サイドのWGの裏狙い、ボールホルダーのWGの前向きのクロスを入れる。CFが囮になるパターン。CFがこぼれ球を決めたり、マイナスクロスに対応する。


●____←CF__↖___

WG__________WG

CFがニアに、逆WGがファーに入る形。2トップにシフトする。

●_____CF→_____

WG______↖←__WG

CFがファーに逃げることで姿を消し、WGがカットインしてCFの開けたスペースを使う形。

●_____CF_____

WG____OH___WG

CFやWGが動かずファーストポジションで機能をする場合。CFとOHの縦のツートップの形なのでサイドからの前向きのクロス、マイナスのクロスにシフトなしで対応できる。速攻向き。

●____←CF_____

WG____OH↗__WG

CFがニアにOHがファーに入る2トップ化。縦のツートップ→横のツートップの変化


●____←CF_____

WG____OH__↖WG

CFがニアにWGがファーに入る2トップ化。WGが動かずにマイナスクロスに対応。

ツートップに配給しつつWGがこぼれ球を押し込める。



ポゼッション論

・ポゼッションとは
ボール支配率を上げることでゲームを自軍に有利な展開を作ること。

・メリット
ボールを支配しているので相手に攻撃権がないこと。常に自軍が攻撃可能なこと。


一般的な説明は上記の通り。では何故ジュビロのポゼッションは上位チームに機能しないのか。

ポゼッションとは「ボール支配による間接守備」が本意。メリットである「相手に攻撃権がない」という部分を生かした「守備」という部分が重要。しかし、この解釈ができずに「攻撃権を持ち続ける=攻撃サッカー」という解釈のみに固執するとデメリットの出る運用に向かってしまう。

攻撃権を持ち続ける=常に攻撃できる。という単純解釈から攻撃サッカーという部分に固執すると何故上手くいかないのか。

まず、ゲームの中の状態を理解する必要がある。

1.ボールを持っている=攻撃側
2.ボールを持っていない=守備側

とまず解釈するのだが、
では、

1.ボールを持っているので相手は攻撃できない
2.ボールをもっていないがボールは敵陣のゴール正面、ゴール付近にある=自軍がボールを持っていないだけでボール自体の位置は攻撃した時と同じ

と異なる角度からの解釈ができる。

2.についてはわかりやすいが、プレスディフェンスからのショートカウンターの概念はこの2.の解釈から類推することができる。つまり、ボール自体を持たなくても高い位置からプレッシャーをかけてボールをロストさせてしまえば攻撃権はフリーの状態になる。このボールを高い位置で回収できれば即、攻撃可能になりビルドアップの必要性がなくなる。これがハイプレスからのショートカウンターの論拠である。

同じように1.を考えると、「ボールを持った守備」という概念になる。ボールの支配権は自軍にあり、相手は攻撃不可能。よってこれは守備である。

しかし、重要な点はここから。ボールを持っていても「攻撃」だと考えているチームはシステムをビルドアップにしてしまう=守備のシステムではない、状態に移行する。このことでボールは持っているが状態は攻撃状態=ビルドアップになっているので守備に向いたシステムではない。このことがハイプレスに対して弱い状態を作り上げてしまう。

守備はプレスかブロックかに分かれる。つまりボールを持った状態でもゴール前を固めてゴール正面のエリアでボールを持たないことでロストからのカウンターリスクを考えた持ち方、システムを採用しているのか、もしくはボールロストした時にプレスによる即時奪回のできるシステムを採用しているのか、ということ。

ボールを持っている時にそれが「攻撃」なのか「守備」なのかをはっきり切り替えられているか。システムがどちらにも対応しているのか、システムを利用して攻撃が機能しているのか、という部分が重要になる。つまりフォーメーションの変化、可変システムというのはポゼッション的には微妙で基本フォーメーションの状態でそのまま守備と攻撃がマッチした形であるのが望ましい。フォーメーション=戦術であるのが一番わかりやすい。

3421のフォーメーションは3バック、WB+DH、OH、FWの4ライン制。サイドの高い位置にWGやSHがいない為にWBが上がる必要がある。しかしWBが上がると3バックの脇が空いてしまうのでカウンターに弱い。このことを考慮するとWBは上がり過ぎないプレーが求められてしまう。

3421のフォーメーション自体は3バックで中央を固める。WB+DHの4人ラインでパスを切る。OH+DHのボックスで中央を締めて固める。というブロック守備のスタイル。一方で攻撃はFW+OHの3人による中央攻撃の速攻が合理的。問題点はサイドの高い位置に選手がいないので守備時にSBをフリーにしがちになってしまい、SBからのアーリークロスが入りやすいこと。その為に3CBやDHには高さ、堅さ、回収後のドリブルでの持ち上がりなどの能力が必要になる。サイドの高い位置は直接脅威度も間接脅威度も低いエリアなのでボールの逃げ場所になりやすい。ブロック守備の場合だとどうしてもそこまで手が出せない。プレス守備の場合は前から当たっていくのでサイドの高い位置へのマークは必須になる。

2017ジュビロが上位に入ったのはフォーメーションと戦術がマッチしていたため。しかし今はそうではない。

世界的にポゼッションが廃れた理由は「引いたブロック守備で守ればカウンターで仕留められる」ということ。ポゼッションの攻撃面での考え方はボールを奪いに来ることでブロック守備をプレス守備に変更させてブロックを自ら崩させ、そこに出来たスペースに人もボールも動いて小さな隙を突いていくスタイル。しかし小さな隙というのはワンタッチの攻撃が必須。止めて蹴るという基本スタイルは狭い場所では時間がかかりすぎるのでプレスに囲まれてしまう。トラップする場合はわざと大きくトラップしてスペースに置いたり自分の体をスクリーンにして逆に置くなどのテクニックを使ってキープする必要がある。しかしそれも時間がかかる。時間がかかるとプレスはより強くなってしまうのでいかに時間を使わないでパスをつなげるかというのが大事になる。プレス回避にはワンタッチでつなげることが大事。相手がブロックを崩さなければポゼッションは攻撃の意味合いが薄れてしまう。

ポゼッションはパスをつなぎ続けないといけないという大きなデメリットがある。なのでそのパスがつながるような陣形を採用しなければならず、かつロスト時に即時奪回できるか危険なゴール前エリアを避けた位置に誘導できるのかが重要になる。それが予め準備されていないフォーメーションではボールロスト率は高くなる。ボールロストが多ければそれだけカウンターの確率は高くなる。

・逆カウンター
ポゼッションにおける攻撃の一つには逆カウンターがある。危険なショートパスをつなぐという方法論を止めてロングボールによる相手背後の攻略をする手法。ボールをあえて自陣のブロックで回しながら相手のプレスを引き出して背後をカウンターで狙う。ポゼッションを攻撃=ビルドアップと認識するのではなく、守備=ブロックとして認識しているのでロスト率も少なくロストしても既にブロックが形成されているので守備での問題はない。ボールを持ったカウンターなので相手がプレスで前のめりになってくれば背後に大きなスペースができるのでそれを速攻で突くのが逆カウンター。2021ジュビロで遠藤がいない時に使われた手法。FWが速攻できる選手である必要がある。

・可変システムの問題点
可変システムは柔軟性はあるがポジションの移動という時間が発生する。これは局面が変わるトランジッション時に大きな隙を生み出すことになる。3421でWBが攻撃参加した時の背後のスペースはその大きな例。3バックの弱点である脇を突かれることで失点確率が上がる。現代サッカーにおいてトランジッションは非常に重要なファクターなので可変によってデメリットが大きくなる場合は再考する必要がある。

・サイド攻撃
3421とサイド攻撃は合わない。そもそもサイドがWB1人の上に3バックの弱点が丸出しになる。WB1人が上下動する時間はトランジッションにおける大きな隙になる。それも含めて可変しているが清水戦ではそれで失点している。WBが5バックで引いた状態でOHがサイドに開いてサイドの高い位置でプレーすると中央に守備の弱いボランチが残されるだけになりカバーのCBの負担が大きくなる。

・相手の守備
自軍がポゼッションだとして、相手がプレス守備なのかブロック守備なのかでどう攻めるかは異なってくる。プレスなら回避しなければならないのでロングボールを入れて回収するようにこちらがプレス守備に移行する逆プレスによる攻めを選択できる。ショートパスによる回避でプレスを回避する方法論もあるが選手のテクニックがチーム全体で高くないとロスト率が高くなる。逆プレスの場合は中央の選手の強度が高く回収率が高い必要性がある。プレス守備だとブロック外周でボールを回すだけになりがちだがミドルシュートを積極的に撃ってこぼれ球を押し込む攻めを選択できる。ポゼッション=ショートパスだけの選択肢では相手に合わせて合理的に攻めなければ得点には至らない。

・環境
パスサッカーの重要な要素に環境がある。第一節でも第二節でも雨や水撒きやピッチの芝の長さや荒れ具合のせいでボールが走ったり止まったり影響を受けてしまう。ロングボールは風の影響を受けやすい。ヤマハの芝や環境が良すぎるせいでパスサッカー思考になってしまうと他のスタジアムでは力を発揮できなくなることになる。影響を受けにくい戦術を使うのは重要なこと。上手く利用するを考えて足を引っ張るような要素はできるだけ排除すること。

ジュビロはそもそもパスサッカー出来るほど上手くない。というかパスサッカーやるにはいろいろな条件が多すぎる。ポゼッションの解釈やシステムとの調和性、攻撃のスタイルとのミスマッチ、中央の守備の弱さなど攻撃の最大化だけを求めただけでリスク管理が全くなされていない。楽観主義的な思考で前向きになるのはいいがそれだけで結果が生まれるわけではない。むしろ楽観的過ぎなくらい。J1残留すら危ういレベル。

2022のJ1は去年の4チーム降格によって弱いチームはほぼふるい落とされた選抜済み。その中で残留争いし続けた清水の1.5軍に先手を取られてボールを持たずにコントロールされていた時点で残留争いも厳しいと考えた方がいい。福岡戦にしても清水戦にしても得点時のラッキーさがある。しかしそれはいつまでもつづくわけじゃない。むしろ34試合の少ない試合数の中でより鮮明に実力が表れてくる。偶然は何度もつづかないし結果に対して偶然は誤差の範囲。2試合で勝ちなし、失点3ははっきり言って厳しい。

2022年2月26日土曜日

何年経ってもいつものジュビロ

いい加減レジスタをボランチに置くな。

3421も戦術とミスマッチだから使うな。

ショートパス、遅攻止めろ。

勝てるチームを作れ。


FWにはロングボールを

ラッソうんぬん以前に遅攻、ショートパスでFWにボールを入れないサッカー自体がダメ。

ラッソの特徴を考えればゾーン3を開けた状態で裏に十分なスペースがある状態がベスト。

ゾーン2のサイドの位置でPAまでのバイタルのスペースにハイボールを入れるのがラッソの上手い使い方。

ラッソは背も高く速度もあるのでその個の強さを使わないと生きない。

密集した場所に待つラッソに上げても意味がない。

使い方が間違っているのにラッソをいらないというのは馬鹿すぎる。

問題はボランチにレジスタ置いてるから。全部の問題がそこなんだよ。

そしてそこからロングボールが出てこないことだよ。

一番合わないタイプをFWに置いたところで意味があるのか。

レジスタ置きたいならサイドに置け。

守備できないボランチが中央にいるだけでピンチを作ってるんだよ。

ボールキープと持ち上がりの出来ない奴は中央にはいらない。


あるべきボランチに

まず遠藤や山本康裕のような守備のできないボランチを排除する事。

ボランチに必要な能力の優先順位は

1.守備

2.攻撃(ドリブル)

であってレジスタのタスクではない。


ショートパス主体の遅攻サッカーはJ1で勝てる戦術ではない。


J2で勝てた ≠ J1で勝てる


全く異なるリーグで同じことをする愚策。

J1で10位に届かないチームはJ1の2軍と同じ。J1.5に過ぎない。

10位にすら届かないのだからJ1上位に食い込めるわけがない。


ボランチ=守備はセオリー中のセオリー。

セオリーの優先順位の最上位と言ってもいい。

それを全くやらないのだからこういう結果になるのは当たり前。

名波が自分のコピーを並べて失敗したのと全く同じことを繰り返す愚かなチーム。

いつになったら学習するんだ?

2022 第2節 清水戦

8分 カウンターでボールと選手とどちらにいくかで入れ替わりされての失点。

守備からサイドにボールを出して早めにボールを縦に入れたカウンター。やはりサイドにパス出せる選手がいた方が何かと合理的。

山本がイエロー。ボランチがフィルターにならないのでCBが遅めに当たりに行くことになって無駄にカードももらいやすい。

ボールを持たされているだけでカウンターの餌食にされまくっている。ボランチにキープ力がないので中央を縦に持たせてそれを潰して直接脅威度の高いエリアでカウンターをくらわせている。

22分 鈴木のナイスな侵入からGKの頭を超すシュート。難しいシュートだったが対角フィードから上手く決まった。

前半早めに同点に戻したことでゲーム展開はこれで一度落ち着ける。

前半は動きなし。

ジュビロはロングボールも交えて3ライン442の清水を前後分断しつつジュビロの中盤多層を生かすような動き。ロングボールを入れることで全体が間延びしてジュビロの4ラインが清水の3ラインの中盤を挟めるのでセカンドボールが取りやすくなった。清水は前からプレスも来るので引き出しておいてからのロングボールで全体を深く使える。縦列のジュビロの方が有利になる。ショートパスで回してしまうと4人ラインの清水の方が有利でショートパスは距離が短い為に清水の3ラインがコンパクトになってしまうのでジュビロが不利になる。


後半

清水は両翼を使った攻撃。サイドチェンジで的を絞らせない。サイドの優位性を存分に使っている。ジュビロは縦列の良さを生かす為にはボールを前後に動かす必要があるがサイド守備の問題で守備が横列にせざるを得なくなり縦列を生かしたカウンターにはならない。

ボランチがトップ下に入りがちだがボランチ一人になってしまいちょっと危ない。トップ下に入ること自体はいいんだがボランチのスペースがケアされないとそれが問題につながる。1トップの裏、シャドー間のスペースが埋まるのは相手のビルドアップをコントロールできるので中を使わせる前に中を守る形で先の先の守備をしている。清水はサイドに回している。

67分 カウンターで2失点目。大井が3バックの並びを崩してディレイさせたがフラットを維持した方が良かった?後からスペースを埋めに行ったが押されて適切な位置には入れていないはず。

73分 山本がレッドカード。これはやってしまったな。

このままだとどうせ負けるので攻めるしかない。守備を考えずにとにかく速攻しかない。清水はプレス指示。ジュビロは繋ぐがシュートまでいけず。ロングボール使わないと速攻できない。

77分 交代で入ったファビアンがレッド。酷い試合になった。

これは守るも攻めるもできない状態になったな。

ボランチが使えない。その尻拭いをするCBがレッド。点取るしかない展開でFWがレッド。ボール取れないキープできないデススパイラル。いい加減ボランチテコ入れしないと…。ボランチ聖域化されてしまった為に他のポジションが全てしわ寄せ食らってる。

もっとシンプルで強靭なスタイルにしないと弱いテクニカルを極めたところで勝てないのにな…。

9人しかいないのにパスで繋げようとか無理だって…。ロングボール蹴りまくるくらいしないと意味ないのにいつまでパスサッカーやりたがるの?それがどれだけチームのマイナスになっているかってのが未だに理解できていない。2度も降格してまだこれ。

レッドもらった2人を不用品的に言ってる奴がいるが、遠藤と山本康裕のWボランチが機能していないからとは思わないのかね。ロングボール使わないショートパスばかりの戦術で守備スカスカ。CBが守備のツケを払わないといけないくなり、FWは欲しいタイミングで裏にも抜けられない。ゴール指向の戦術にシフトしないとこのチーム本当に未来ないよ。折角J1昇格してスポンサー増えてるのにまた自滅の道を見続けないといけないのかね。勝つ為のチームを作れよ。


1-2の得失点差1で済んでよかった。運が良かったレベル。さすがに降格筆頭にされるだけある。ホント最悪…。

2022年2月25日金曜日

位置から考えるタスク

ハーフスペースの利点はインサイドとアウトサイドの両方にアクセスできること。同じように中盤は攻守に参加できること。つまり中盤のハーフスペースの選手はどちらにも動くことのできる利便性がある。これを選手の素質と組み合わせると、2CHに鈴木雄斗を置くのが正解になる。ポリバレントな選手はポリバレントな動きができる位置に置く方が良い。これはフォーメーションでも同じ。可変によって柔軟な動きをしたい場合は中盤のハーフスペースに人を置くこと。しかしそこに人が多すぎてもいけない。人が多すぎるとスペースが無くなり局面が硬直しやすくなるので柔軟性の維持は保てない。逆に密にすることで柔軟性を排除するという選択肢を作ることもできる。しかし密にした場合は他のエリアが手薄になるのでそれだけでは解決しない。

中盤は位置的に攻撃の時は繋ぎ役でもありチャンスメイク役にもなる。守備ではハイプレス後のボール回収やプレスを抜けてきた相手のチェック、カバーシャドーでパスコースを切る。DFにボールを取らせる為にできる限りコースを限定したりシュートコースを塞いだり位置取りが大切になる。ラインの数が少ない場合はライン間の間延びによって応援が来るのが遅くなるので一人で担当しなければならないことも増える。

中盤は左右も広く使われるので外に動く必要性が高い。最初に中央に近いポジションで外に誘導してから外に動くという流れがあると直接脅威度の高い中央から外すのは大事。中盤は横の幅全体が直接脅威度を持つのでセンターライン付近のSHの初期位置、SBの高い位置からのアーリークロスは直接ゴールも期待できるので中盤の幅は守備面でも大事になる。中盤は広く守らないとならない。

直接脅威度の高さは両チームのゴールとセンターラインで作るダイヤモンドになる。ゴールからコーナーまでのエリアは直接脅威度は低いがマイナスのクロスや逆サイドの死角から侵入してくるフィニッシャーは大きな脅威になる。SBやWBが下がった一に必要なのは間接脅威度の高い位置を守備する為。しかし直接脅威度と比べると優先順位は下がるのでサイドの守備は1人を置くことになる。

直接脅威度の高い中央のエリアは角度があるので自陣ゴールを頂点とする逆ピラミッド型になる。逆に攻撃時は敵ゴールを頂点とするピラミッド型。フォーメーション的には逆になる。サイドの位置は余り動かずに位置をキープすればよいのでスペースのあるサイドを利用しながら正確なクロスやゲームメイクができるタイプを置いた方が良いかもしれない。ただし守備に関しては位置による守備だけになるので突破される可能性があり、背後をケアできるシステムにする必要はある。ハーフスペースにいればサイドの背後をカバーしやすい+中央から外に追い出す形でコーナー方向に誘導し狭いエリアでボールを奪取しやすい。しかし相手ボールになる可能性も5分5分なので出来れば高い位置で抑える方が間接脅威度は低いままになるので侵入されない守備の方がより理想的ではある。SBはスペースを埋める守備だがWBは侵入させない守備になる。侵入された場合も下がることで埋める守備に移行できる。守備の2段構え3段構えは必要。

守備と攻撃は両ゴールが基本になるのでセンターを固める。距離と角度を考えると中盤に行くほど横幅が広くなり相手を捕える確率は低くなる。キック精度の高い選手は中盤に置くことで中盤でスペースがあればロングボールやロングシュートを撃てる。3バックは中央に壁を作ることができるが3人並んでしまうことでその前のエリアの人数が少なくなってしまう可能性もある。特に5バックになってしまうと前のエリアの人数が少なくなってボールの回収がしにくくなる。44ブロックが守備しやすいのはSBが外をCBが中を、2列目が4人いて中盤の広さをある程度カバーできる。4141や4231の451だと中盤5人で5レーンを守れるので44ブロックに近い守備と攻撃面では5レーンをワイドに使った可能になるので攻守でメリットはある。44ブロックは5レーンをカバーできないのでスライドが必要となり対角パスが通りやすくなってしまう。5レーンを守れると対角パスもスライドよりは守りやすいかもしれない。

攻撃では中央は直接危険度が高くシュートを撃てばサイドより入りやすいので積極的に狙った方が良い。サイドは高い位置からのマイナスクロスは強力だがサイドの高い位置まで侵入するのが難しい+最初から高い位置に置くと背後のスペースが空きすぎるのでサイド守備の分業が必要。WB一人の場合だと攻守を一人で行わないといけないのでハーフスペースからのカバーが必要。2トップを横に並べるとニアとファーの両方を選択肢にできる。縦のツートップだとアーリークロスとマイナスクロスの両方に対応できる。横のツートップなら背後にトップ下を置くことで縦のツートップ的な互換が可能。縦のツートップならWG/SH/WBなどの高い位置のサイドへの攻撃があれば後方のFWが前のFWと逆サイドに流れて対応しやすいので横のツートップの互換が可能。

1トップは背後への走り込みだけではなくGKも含めたポゼッションに対してオールコート、もしくはハイプレスのマンツーマンでGKへのチェックに行くというタスクが考えられる。2列目や3列目の中盤全体が相手のDFの人数に合わせた数を並べてハイプレスした時GKに逃がしたボールをロングボールで返されるのでGKへの1トップのチェックは必要になる。4バックのCBが開いてGKと3人で並ぶこともあるので両サイドが上がる3トップ形も必要。すると1トップ+WG/SH/WBの形になる。相手DFはトップの数+1の形を取りやすいので1トップなら4バックの2CBを選択しやすい。この場合2列目を4枚並べて4バックにあてながら1トップがGKに行くことで前線のハイプレスがマンツーマンで当たることになる。ボールの逃がし所がなくなるのでミスキック率が高くなる。残った5枚が5対6で回収できる形を取る必要はある。



2022年2月24日木曜日

インサイドのドリブラー

ジュビロにはインサイドでドリブルして引きつける選手が少ない。

ボランチがドリブルで運べないのでギャップが作れずスペースができない。

キープ力、ドリブル力の個の力で中盤にギャップ、スペースを作ることでやっとパスが通る。

パスだけで打開しようとするとスペースも開かずコースもカバーシャドウで切られる。

パスだけに頼りすぎた単調な戦術はチームの総合力を減らしてしまう。

選手の個の能力の違いを組み合わせることでもっと強くなれる。

同質化されて過ぎてしまうチームでは違いを作ることができない。


絶対に見るべき動画

https://www.youtube.com/watch?v=dDtKFvsGPhU


戦術の局面、選択肢などやるべきことが短い動画によくまとめられている。

縦列横列

攻撃的な布陣は縦列を作り縦につなぐ。

守備的な布陣は横列を作りパスコースとスペースを消す。


3421は基本形では3列目に4人並んだ横列と中央に4段並んだ縦列のミックス。

この状態のままを維持して戦う基本形は3列目の横列4人ラインの守備と2-3列目の中央のボックスを使った中盤の制圧力を生かしたショートカウンター。

WBが3列目で引き気味になるのは3バックのサイドのスペースをケアする必要もあるため。

WBを定位置で使う場合は守備的な状態からアーリークロスをトップに入れることでCFと2シャドーの中央3人攻撃に集中すること。さらにチャンスを拡大するなら3列目の4人の押し上げで中盤を封鎖してしまうこと。パスコースやスペースを消してしまう。相手はロングボール頼みになるので3バックのオフサイドトラップにかかりやすくなる。

逆にサイド攻撃でWBを上げ過ぎてしまうと3バックの弱点を露出してしまう。3列目の4人ラインが崩れることで守備の網がなくなってしまう。3421とサイド攻撃は微妙に合わない。

サイド攻撃を主軸とするなら4バック、サイド2人のスタイルの方がより向いている。

ポゼッションは

0.ボール奪取

1.ボール保持

2.攻撃

とまず前提の0番目がある。

ボール奪取できないポゼッションチームは最弱チーム。

つまり基本は堅守速攻のカウンターができないことにはポゼッションすら始まらない。

ポゼッションをやりたいチームはまずカウンターのできるチームを作り上げること。

カウンターのできないチームにポゼッションはできない。

ボールの奪えないポゼッションチームはその時点でボールも守備も失っているのでチームとして崩壊している。

福岡戦を見ればよくわかる。WボランチもWBも肝心の3列目の強さ堅さが全く足りていない。この時点で守備が全くできていない。

ボランチとはDFの1列前で「守備的」な役割をすること。

つまりジュビロにはボランチは存在しない。

守備の役割のできない中盤がそこにいるだけ。

この誤解、誤認を正さない限りジュビロの復活はあり得ない。

2022年2月23日水曜日

堅守速攻こそ王道

堅守速攻が強いのは思考時間が少ない為。
守備の時間と体力はリトリートとプレスの併用でどうにかなる。
ボールポゼッションは無いが相手が自陣を空にすればカウンターが刺さる。押し込まれたとしてもリトリートでスペースを消して体力の温存をしつつカウンターのチャンスを待つ。自陣に引くならハイプレス、ショートカウンターを狙う。
パスコースをカバーシャドーで消してパスコースを限定しボールを誘導する。
バックパス、中央へのパスに対してプレスをして奪いに行く。
中央は直接脅威度の高いエリアなのでそのままゴールを狙う。
サイドで奪った場合は中央にスペースがあればカットインかパスを繋いでシュート。スペースが無ければマイナスクロスからのシュートを狙う。

ポゼッションの利点はボール支配による守備時間の軽減だがロストによるリスクが高いので管理出来ないのなら戦術的に失敗する。直接脅威度の低いサイドでボールを持つことが多くなるのでサイド2名のフォーメーションの方がポゼッションとの相性は良さそうだがサイド2名にすると中央が薄くなるのでサイド1名+中央からのスライドでの2名以上でボールを持つ必要がある。ボールの逃がし所となるのはSBが多いので4バックでないとWBが下がって後ろに重くなり過ぎでボールを前に運べなくなる。ポゼッションをやるとしてもハイプレスが来るのでロングボールは必須。ロングボールを入れないポゼッションでは相手のプレスエリアを超えられずにカウンターの餌食になる。ポゼッションをやるならロングボールという選択肢はハイプレスを抜ける為には必須。ポゼッションサッカーに必要とされるのはパス技術だけでなくボール保持能力。プレスしてくるカウンターチームに対してボールをどれだけ保持できるかが重要になるのでパスだけではなく単独でボールをキープできることが重要になる。カウンター以上に個の強さが必要になるポジションがあるがパスで逃げれば済むと勘違いし過ぎ。中央では相手のプレスを受けても耐えられる選手が必要。むしろプレスを誘導して周囲のエリアにスペースを作るのが大きな仕事になる。パスではなくドリブルで持ち上がることで相手のプレスやマークが来るのでスペースができやすくなる。中央に堅い選手がいると攻守に有効だがパスをさばくだけで強さのない選手だと攻守に厳しい。ボールを奪われた後のプレス強度も堅い選手ならば大丈夫だがパスだけの選手ではプレス強度がなく奪い返せない。第一ボランチ第二ボランチがレジスタ以上に重要なのは攻守に作用できるから。レジスタタイプだと守備を崩せずボールを奪えない。ボランチの人数が少ないので単騎での能力の高さが重要になるがパスをメインとすると個の強さではなく周囲との連係になる。周囲に選手がいないと個として孤立すると1対1の弱さによって相手を止めることはできない。

ムサエフ、川辺が機能したのは第一ボランチ、第二ボランチという役に合っていたから。レジスタ型をボランチに置かず基本形の第一ボランチ、第二ボランチだったから機能した。名波はボランチではなく2列目の選手。ジュビロは3列目であるボランチに2列目タイプを置きたがりそれによって守備力が無くなりボールの奪取が出来なくなっている。ずっとこの状態が続いている。宮崎がボランチやったり上田がボランチやったりとずっと強いボランチではなく弱いボランチを置き続けている。その為に全く機能せずに中央での脅威を潰すことができていない。蹴鞠サッカーはすでに通用していない。パスサッカーがカウンターサッカーをどう乗り越えるのかが今のポゼッションサッカーの重要な課題になっている。カウンターが全盛になっている今の状況でどのようにパスサッカーを機能させるのか。


SB対策

3421と523に形ではどちらもSBへの対抗策が無い。

フォーメーション的にSBへのアクセスが緩いのでボールを奪取出来ないと何時までもボールを取り返せない。WBが引き過ぎると5バックになり中盤サイドが空いてしまう。OHがSBを抑えに行くと中央が空く。

343的な並びで逆サイド側のWBがトップ下に入ってWボランチとトライアングルを作って締めるのが良さそう。OHはCFと3トップ化して両SBに対抗する必要がある。


3421と523で引いた位置から遅攻でセット済みの守備を崩そうとするのは効率は悪い。

J2仕様を引きずってJ1仕様にシフト出来ずにまた落ちるのは止めてほしい。

wボランチは守備で機能していない。フォーメーション的にもそうだし守備力のある選手ではないので取りに行っても交わされて引き出された背後を突かれている。

相変わらずフォーメーション、戦術、人選がチグハグで何がやりたいのかよくわからない。


2022年2月21日月曜日

守備の並びとタイミング

●_____________

___↘__CB______

__CB__◎___CB__


リベロ+2CBの脅威になる点は中央のCBが前に出てしまうことでサイドからの斜めのボールが中央に入ってしまう事。福岡戦での被シュートで危なかったのはこのケース。偽9番の組み合わせと逆サイドからのカットインと組み合わされると失点の可能性が非常に高くなる

●_____偽9______

___↘__CB__〇___

__CB__◎↙__CB__



●_____________

WB____DH____WB

__CB__CB__CB__

352のWBを下げた守備の場合

サイドのボールホルダーにWBが当たり、中央をDHとCBが守るのでシュートを撃たせない、スペースを空けない守備になっている。



______FW______

__SH______SH__

_●__CH__CH____

__WB_↘____WB__

___CB_CB_CB___

WBを下げている状態でCH/DHが上がってサイドからCH/DHの裏を狙われる時の対処としてリベロが上がるが、「後の先」としての動きであって、「先の先」の動きではない。逆に先の先でリベロが上がってしまうと福岡戦のように自らシュートコースを空けてしまうことになるので相手に選択肢を渡してしまうことになる。

あくまで相手がサイドから中央を狙ってパスを出した時にトラップするタイミングで当たりに行く「後の先」としての動きが重要であって、それを「予防的」にリベロが上がってしまうとスペースを空けてシュートを撃たせることになってしまう。

福岡戦で問題になるのは中央のCBが自ら先に上がってしまい中央のコースを空けてしまった事。サイドから中央へのコースが空きゴール隅に流し込まれるか、走り込んできた選手にワンタッチで決められるお膳立てをしてしまうことになる。


3バックの良さは中央が堅い事であって、そのメリットをリベロの動きのタイミングのミスで帳消しにしてしまう。動きのルールにはタイミングも重要になる。


リベロ+2CBの危険度

福岡戦での被シュートシーンを見返してもらいたいが、相手のFWが中央にいて3バックの中央がライン間に出ている。そしてその後そのスペースをシュートコースとして使われている。

https://youtu.be/Zq-UucuXi2w?t=111

3バックの中央がスペースを開けてしまいそれをサイド側から斜めに使われる。ゾーンを敷いているが目の前の相手にマンツーマンに行く守備とミックスされてスペースを埋めるべきか人に当たるべきかの部分で釣られている。被ゴールシーンでもボランチがゾーンからマンツーマンになろうと釣られて一つ奥に入ってしまったことでスペースを開けた部分がコースとなってしまっている。

この監督の守備は最初はスペースを潰すが局所的にマンツーマンもありという感じ。しかし結果は非常に危ない。

最終ラインに縦のギャップを作らずCBがラインを保ってコースを限定し続けられる事が被シュート時のコース限定に繋がる。


https://youtu.be/Zq-UucuXi2w?t=214

失点時はボランチの遠藤とシャドーの大森が対応できず。遠藤が釣られて大森は付ききれなかった。

福岡のパスの速さは攻撃時の選択肢が既にオーガナイズされているから。ジュビロの様に考えながらという時間はJ1には存在しない。

プレーにあえて幅を持たせず選択肢を絞る変わるに無駄な判断時間を無くしプレー時間を早めている。

FWが中央正面で囮になりマークがそこに行ってズレる事を意図したポジショニングとパスを使っている。

その場でマンマークに切り替えようとするより動かずにコースを切っていた方が失点確率は下がっていたはず。

4バックとWボランチだとニ列目の逆サイドをケアできない。4バックはボールサイドにズラシてFWで中央を釣り出し/押し込みしてコースを作り逆サイド側ボランチ脇のスペースを使ってのシュート。

全体で形を作らないと実現しない。ジュビロの様なパサーとフィニッシャーの1対1での阿吽の呼吸、アイデアの共有だけではできない。

ジュビロとしてはスペースを開けずコースを切る事を徹底することと中盤のプレスバックやクロスに対して逆サイド側の守備を怠らないことが大事になる。ジュビロの選手はオフザボールでボールウォッチャーになりがちなので首振りで状況確認はした方が良い。


守備時に中央のCBの飛び出しは失点確率が高い。出来るならCBの飛び出しがない方が良い。やはりアンカー=本来のボランチ=守備型ボランチが必要だと感じる。

同時に2列目の位置がハーフスペースで中央を空けてしまっている。中央を絞ってコースを切らないので中央を使われている。これはフォーメーション的な問題でもあるのでSBを防ぎたい為に広がると中央を使われる。2列目が2人の3421なので問題は解消されない。

2022年2月20日日曜日

442からの変化

___FW____FW___
SH__CH__CH__SH
SB__CB__CB__SB


442からCBを1枚上げてDHとした352
___FW____FW___
WB__IH__IH__WB
______DH______
__CB__CB__CB__


442からFWを1枚下げてOHとした4231
______FW______
SH____OH____SH
____DH__DH____
SB__CB__CB__SB


442では中央が2CHだけで弱いので前後から1枚増やしたのが352や4231
352はFWと中央が強いので中央攻撃、4231はサイド2枚なのでサイド攻撃がそれぞれ向いている。


______FW______
___OH____OH___
WB__DH__DH__WB
__CB__CB__CB__
361は中央がボックスだがWBが低い位置なので相手が442の場合にサイドでボールを持たれやすい。SBの対応にOHが開いてしまうとボックスではなくなるので中央がDHのみになる。個の強さの問題が出るのとOHが中央からいなくなることでセカンドボールの回収が難しくなる。

中央に人数がいる361なら中央攻撃をメインとした方がより効果的。WBが低い位置なので守備からのカウンターでWBのクロスを上げて中央のFWOHの3人が突っ込む形が効果的。2CBに対してFWOHの3人が当たれば人数差で押し切れる。その為には相手が戻りきる前に早いロングボールをサイドから放り込んで相手の少ない守備に対して中央攻撃のカウンターをかけるのが361のフォーメーションを生かした戦術。2017で結果が出ていたのはきちんとカウンター戦術を敷いていたため。

パスサッカーの不利な点は「環境」昨日ような「雨」「ピッチコンディション」という環境に左右されやすい。サッカーはどんな状況でも試合がある。荒れた芝生だろうがなんだろうが言い訳できない。世界基準で考えるとジュビロのスタジアムは環境が良すぎる。だからパスサッカーをやりたがるが、その良すぎる環境が逆にジュビロを弱くさせている。荒れたピッチでもできるサッカーを考える必要がある。サイド攻撃は荒れたピッチの時は比較的良い判断ではあるがフォーメーション的に向いていない。


2022年2月19日土曜日

2022 第1節 福岡戦

昨年8位の福岡との対戦

前半最初はオープンな感じだったが、半分以降はすでに自陣はら出してもらえないレベルでボールを運べない。

福岡のネガティブトランジションが素早くボールの回収が非常に早い。

ジュビロ側の問題点としてはボールの回収、キープができないこと。

パスサッカーの前提条件のボールを持った状態にならない。

ボールを持てない=パスサッカーができない。


福岡はサイドとハーフのレーンでのローテーションで上手くポジショナルプレーをしている。選手間の距離も近すぎない。

ジュビロは選手間が近すぎてパスの意味合いが薄れている。



後半

60分ちょっと手前で連続でシュートを防いだ場面、もう失点が近いと思ったら即失点した。

福岡は1点死守のカウンターに移行。ジュビロが無理に攻めればカウンター狙い。ジュビロはボールを持たされている状態でコントロールされている。

ジュビロは攻めが上手くいっていると思っているが福岡はしっかり引いて守っているのでこじ開けられない。引いた相手に詰めてもノーチャンス。

ボールを下げてハイプレスを誘っているがライン間を狙っているのでFWのプレスバックに挟まれる。


ロスタイムに奇跡の1点。2人のマークを交わしてゴール隅に入る。どうにか負けを回避できた。

ゲーム全体としては全くコントロールできずにいた。


テクニック主体にし過ぎ。選手も一番重要になるアンカー、ボランチに第一ボランチ=守備ボランチが全くいないこと。パスサッカーの前提条件であるボール保持以前の「ボール奪取」ができない。前から言っているが攻撃に偏り過ぎて守備のバランスを全く考えていない。J2ではそれが通用しただけの話。J1中位の福岡に対して今日のレベルなので事前予想の降格筆頭に上げられるのも無理はない。まずボールを奪える事。この重要性が全く分かっていない。そして失点してからの交代。ことが動く前にバランスの修正をしなかった。ハイプレスに対してロングボールを使わずに繋ごうとして結果前線に全くボールが入らず途中でことごとく奪い返される展開。サイドの人数の多い442に対してやはりいつも通りのサイドからの攻め。人数差でサイドは攻めようがないので別の展開をしなければならないがサイドからボールを出せないのでバックパスを強要させられる。2列目コレクターで中盤がすべて紙フィジカルなので1対1で勝てない。「パスサッカー」という手段が「勝利」という目的以上になってしまい、目的と手段が入れ替わってしまっている。勝利の条件としてパスサッカーをやっているなら良いがそうではない。とにかくフィジカル軽視。インテンシティが低く1対1でボールを奪えない。

緒戦でアウェイ8位チームに昇格チームが引き分けで終えられたのは奇跡。本当に運が良かった。ゲーム全体ではほぼ負け。J1との差の大きさがかなりあることがわかる。下手するとエレベータークラブになる。


守備力のある中盤の起用。DFを1列上げてもいい。WBを上げてサイドの攻撃位置を高くすること。つなぐことにこだわらず1トップと高いWBに放り込む速い展開のサッカーをした方がいい。ハイプレスに対して中盤でつないでこじ開けようとするのはパーにグーで勝とうとしているのと同じ。

ボランチは第一ボランチ=守備型、第二ボランチ=攻撃型、ボックスtoボックス、レジスタ=パス供給の3タイプがあるが、ジュビロにはレジスタ型の遠藤、山本、攻撃型の上原が置かれて「基本」の守備型ボランチが置かれない。このことがボール奪取できないことと繋がっている。

中盤の構成を大きく変えないとまたJ2行きになりかねない。他の中盤タイプも守備型は皆無で攻撃型やサイド型で守備型の中盤はほぼいない。攻撃特化チームにしたところでボールを奪えない時点で弾の打てない大砲では全く意味がない。攻撃型のチームほど守備型よりも高い守備力が要求されることを未だに理解していない。守備型のチームは一人一人の守備力が低くてもフォーメーションと戦術で「全体として」守備を固めるのでそれほど守備型の選手を集めなくても済む。しかし攻撃型のチームは守備にかかわる選手の人数が少なくなる。よって一人一人の守備負担は大きくなりより高い守備能力が必要とされる。

ジュビロは361のカウンター型のフォーメーションを採用しつつ何故が攻撃型の選手採用しかせず戦術もポゼッション主体でカウンターではない。そして遅攻なので相手の守備が戻ってしまい守備の厚みがある状態からこじ開けようとする無理なことをしている。これがチームとしていつまでも目指しているのだから論理的ではない。やはりしばらくは復活するようなことはなさそう。

中盤ピラミッド

_WB___OH___WB_

___CH____CH___

______DH______


______OH______

___CH____CH___

_WB___DH___WB_



中盤中央をダイヤモンドにすることで、中央3レーンをカバー。

2シャドーWボランチのボックスだと2段x2列なので中間に縦パスが入りやすい。

ダイヤモンドだと3段x3列になり縦パスが入りにくい。

WBを加えると中盤に5人のラインを組むことができるので5レーンをカバーすると同時にパスの入るコースも限定できる。

361だと4人ライン+2人の中央ボックスで4人はスライドしないといけない。スライドする守備は逆カウンターなどに狙われる。

WBの位置によって高い位置からのショートカウンター、低い位置の5バックロングカウンターを使い分ける。


_WB___OH___WB_

___CH____CH___

_CB_DH__CB_CB_


DHが最終ラインに下がることで4バックにも可変。元々3バックは442から352に代わる時に4バックのCBを一人上げてアンカーにしているからそれの逆転現象と同じ。4231にシフトするだけ。WBを高い位置でプレーさせつつ相手のSHやWGの対応をしなければならない時は4バックにシフトできる。


______●_______

______OH______

___CH_DH_CH___


_____OH_______

●_CH_CH_______

_____DH_______


_______OH_____

_______CH_CH_●

_______DH_____


中央のダイヤモンドをボールサイド側に向かって守備を固めた場合

ボールサイドはそのままで後方、逆サイド側の余った1人が中央に入って3人ラインを作る。

凸型の小ピラミッド守備は1人がボールホルダーへのチェック、ファーストディフェンダーとなりその背後に3人ラインを作ってスペースとパスコースを潰す。

サイドにボールがある場合は横ラインの守備は背後に侵入されると守備が崩壊するので縦ラインを形成して中央側へボールが入らないようにする。


2022年2月5日土曜日

ゲームメイク型WB

_____↙FW↘_____

_⇑↗___OH____↖⇑_

WB→__←CH→__←WB

_⇓↘___DH____↙⇓_

_____↖CB↗_____


サイドの位置は直接脅威度が低いので相手の守備は直接脅威度の高い中央が第一。

守備の薄いサイドにゲームメイカーを置くことでボールを前後に動かすことができる。

WBが中央からのボールで前後するのではなく、WBが前後にボールを動かすことで中央の攻撃を継続的に行う。

中央のボランチからOH/FWへの縦パスは警戒されやすいことと被カウンター時の守備が直接脅威度の高いエリアになるので諸刃の剣になる。同時に守備力のないレジスタが中央にいることで守備強度が低くカウンターに弱い。

守備のできないレジスタタイプはサイドに置いてゲームコントロールさせ、中央ラインは守備強度の高い選手を置き直接脅威を排除する。

サイドにゲームメイカーがいる方が良いのはサイドは前方ほど間接脅威度が高い。レジスタがサイドにいることで間接脅威度の高いエリアからクロスを入れることができる。サイドのレジスタを放置すればレジスタから制度の高いボールが供給される。サイドから入るボールは守備が難しい。

サイドに守備が散れば中央の攻撃がより通りやすくなる。直接脅威度の高い中央レーンは守備強度の高い選手を置き、ボールコントロールに長ける選手はサイドの間接脅威度の高い場所に置くことでそれぞれの能力が相互に生きてくる。


2022年2月4日金曜日

ハイWBリトリートプレス

WBを高い位置に配置してSBを牽制。

SBが縦の突破を試みる場合はWBは下がりながらSBに持たせ続ける。

WBは下がりSBを引き込みながら中央から味方がプレスに行く。SBが下がるならWBは上がってまた高い位置をキープする。

ボールホルダーのSBにWBが1対1で奪いに行くのでは無くSBをサイド後方に閉じ込めておく。

WBはSBの突破を第一に潰し第二にパスを潰す。味方のプレスを待つ為に少し下がってSBに持たせた状態を維持する。

プレスに成功すればWBがSBの背後を一気に攻め上がることが出来る。

1対1を匂わせて2対1以上を作って相手SBを嵌める釣り野伏戦法。

ボールの逃しどころかつゲームメイクもするSBが多いのでここを潰してカウンターするのが有効になる。

SBが前に出ればFWやトップ下の選手はSBの視界から消えやすい。

FW、トップ下が中央からスライドしてSBの背後から回り込めばSBはWBとFW、トップ下との前後の挟み撃ちになってロストする確率が高くなる。

WBが直接1対1をするべきで無いのはWB一人がサイド担当である事でWBが抜かれた時のカバーに問題が生じやすい為。

WBが抜かれなければ3バックの脇を突かれる確率は減る。

またWBが下がれば背後のスペースも自然と無くなるのでSBが縦に突破してクロスを上げるのはより難しくなる。

WBの足止めと味方のプレスの速度でカウンターへの移行がより速くなる。

何より相手SBを初手からフリーにさせず相手の攻めの選択肢を初手でいくつか潰すことができるのが大きい。

上がってしまったSBがCBにバックパスする時にはFW、トップ下がスライド+カバーシャドーでパスコースを切っているのでGK方向に戻さなければならなくなる。

後ろ向いたタイミングでWBは前向きにボールを奪いに行けば良い。

守備は常にゴール方向を消しつつ第一ディフェンダーが壁となって止めながら味方が奪いに行く。

第一ディフェンダーが奪いに行くのはボールホルダーが後ろ向きでバックパスを出そうとした時。

プレスバックは非常に重要なプレー。


361:変形4231

______大津______
松本____山田____小川
___鈴木____上原___
______大井______
__伊藤__義道__森岡__


第一ボランチがいないのでCBの大井を上げて中盤の底に置いてみた。ポジション的に足の遅さは関係なくなるので強さとキャプテンシーで中央を締めてもらう。ドゥンガ的ポジション。大井は時々ロングフィードもするので背後のスペースを突くのに良い。
中盤は守備力と前への圧力のあるタイプを置いてみた。WBを高い位置に置いて常に背後へのボールを狙う。上原鈴木はある程度の守備力があるので中盤でしっかり潰してくれるはず。また上原鈴木の両者とも前への推進力があるので中央攻撃で生きる。
WBにボールが入ったらCFがニアに、逆WBがファーに入り2トップを作る。
中央の守備が堅い場合はWBが両サイドに開いた状態でボールを回して守備をサイドに引きつけつつ、中盤の選手がCFとWBの間のスペースを突くようにする。

WBは下がって5バックを作ってもよい。守備時でもまず高い位置にいる状態で相手のSBを機能させないようにプレッシャーを与えること。背後を突かれるような時は下がってスペースを消す。常に高い位置を取るわけではなく、ボールが中央に戻された時には下がって背後にパスの入る斜めのコースを消すなどする。

WBの背後のスペースのケアは中盤の鈴木上原の他に3バックから飛び出して大井が中央に下がって4バックにする方法もある。

中盤の鈴木上原のポジションが攻守に渡って重要になる。
中盤中央は山田鈴木上原大井の4人のトライアングルで囲む。サイドは松本小川が担うが鈴木上原がカバー+4バック化のカバーで背後を突かれる時は対処する。4バック化した時は鈴木上原がボランチとして下がって中央の守備を固める。

中央の鈴木上原大井のところで跳ね返しつつカウンターでWBのサイド突破からのクロス、FWの裏狙いなど前線を広く使いつつ中盤の山田鈴木上原が中央を詰める。

大井の位置は守備力と長距離パスのセンスのあるタイプが入ると機能すると思われる。WBが深く入った時に中央の鈴木上原が横スライドしてWBの背後に入ってボールの逃がし所になりつつ、同じくスライドした大井の位置まで戻してサイドチェンジする。もしくは山田大津の中央ラインに縦に流し込むなどができるのでパスを通せる人材が良い。しかし4バックの中央、CBとしても機能する必要があるのでCBかつパスを出せるタイプであるのが望ましい。

トップ下の山田がいることで中央攻撃がしやすい。鈴木上原がいるので中央からスライドしてサイドへのカバーもしやすい。鈴木上原の中間を埋める大井の位置は重要。通常のWボランチだとサイドへのカバーは距離があるが中間を埋めることで2人の並ぶ距離が開くことができるのでサイドへのカバーが早くなる。

2022年2月2日水曜日

直接脅威と間接脅威

ゴールへの距離と角度からボールが直接ゴールに入る可能性が計算できる。これを直接脅威とした時に守備は中央が基本になる。

次に直接脅威は低いがその場所から直接脅威の高い場所への距離が近い場所を間接脅威と考える。間接脅威度は角度の減衰が高いが距離の減衰は低いのでゴールに近い方が間接脅威度は高い。

ゴール前、ゴール正面は直接脅威が高いがサイドによると角度がつくので直接脅威度は下がる。自軍ゴールに対して低い位置=ゴールに近いサイドでは直接脅威度は低くなるが間接脅威度は高くなり、高い位置=ゴールから遠いサイドでは角度がつかないので直接脅威度が高く間接脅威度低くなる。

守備を構築する時にこの直接脅威度と間接脅威度をどうコントロールするかというのが問題になる。

守備の順番、優先度は直接脅威度、間接脅威度の両方が高い位置を最優先になるのでゴール前が1番→CB、ゴール正面が2番→DH、ゴール斜め前が3番→SH・WB・SB。

問題はどちらかが高くどちらかが低い場合。ゴールから遠くても正面であれば直接脅威度は高くなってしまうがGKが離れない限りロングシュートは入らない。間接脅威度が高いのはゴールに近いサイドなのでSBやWBの位置が重要になる。

相手SBの位置は直接的にも間接的にも脅威度が低いので守備の優先度が低くなるがその為にボールの逃がし所になる。ハイプレスで3トップのWGがSBに対応するのは逃がし所を攻めることでボールを落ち着かせずに中央のCBやGKへのバックパスを誘発して相手自身に直接脅威度の高いエリアにボールを運ばせる。サイドの高い位置にWG・SH・WBを置くことで相手SB・WBへとプレッシャーをかけてミスの誘発を狙う。

守備も攻撃的な守備をするならあえてサイドを高い位置に置いた3トップで相手のボールに常に脅威を与えてミスが誘発しやすい形を狙う必要がある。ポゼッション率を高めたい場合は引いたサイドより高いサイドでボール自体を脅威度の高い位置に誘導することも重要。

高いサイドにした場合の問題点は3バックの脇の守備。3バック+Wボランチだと1バック+2SBの形で3バックが開いてしまい中央に隙ができる。その為にボランチは必ずその隙間に下がるようにしなければならない。

自陣の低いサイドは間接脅威度が高いので相手チームのサイドが高い位置を取っているなら優先順位は高くなる。

中央の優先度は変わらないがサイドの守備は優先度が変化するので対応が難しい。

攻撃面を考えると中央の脅威度の高いエリアを狙い続けると守備優先度が高いので跳ね返されやすいので守備整備の整いにくいサイドから崩すというのは相手の守備優先度の低いエリアを起点として利用できるということ。

中央の攻撃、守備を基幹としつつ、サイドで変化をつけることで中央の攻撃をより有効かするようなスタイルを作ることと、同じようにサイドの変化に対応する守備戦術を作ることが重要になる。

2022ジュビロ=2020ジュビロ+2021ジュビロ

メンバー構成は4321だが見た目は541/361のショートカウンター+4123の3トップ

5バックのラインと5角形の中央制圧で守備。攻撃時は232の6角形ボール回し。


https://jubilotactics.blogspot.com/2021/12/20222020.html


______FW____◎_

__OH______OH_●

____CH__CH___⇑↓

WB__________WB

__CB__CB__CB_○


_________↙◎___

______FW⇒_____

__OH______OH↖●

__○_CH⇒_CH⇒___

WB__________WB

__CB__CB__CB__


●:ボールホルダー、◎:コントローラー、○:アタッカー

清水は442でSHを開いて使うのOHがサイドに届かない。そこでWBが前に出て対処する。清水はサイド2枚でWBを引き出して裏を突く。サイドの枚数有利を利用して5/3バックの弱点となるサイドの背後狙い。

もう一つはジュビロのCHのスライドで逆サイドのOHとの隙に斜めに長いパスを入れてくる。ボールサイドにFWやCHをスライドさせておいてバックパスから逆サイド狙いの逆カウンター的な攻撃。

ジュビロ的には523の形の5バックの守備を意識しているのだと思う。WBが抜かれてもCBがスライドして対処するという形。


ジュビロの戦術としては523の形でハイプレスからのショートカウンター狙いが一つ目。

ボールを保持している時は後ろで回しながら縦パスを入れる。


______FW______

__OH______OH__

___CH____CH____

WB↖_↑↗CB↖↑_↗WB

__↘CB↙__↘CB↙__

攻撃時には2CBで1枚を上げてWBとCBの3枚でワイドと中央に起点を作る。後ろ5枚で回しながらCHへと入れるタイミング狙う。左右に二つのダイヤモンドを作って、2CBからCHへの縦パスを狙う

公開練習ではこのCBWBCHの7枚の2-3-2の形でのパス交換練習が行われていた。


守備時の問題点は前線でのサイド対応が困難な点。相手SBに対応できないのでWBが釣り出される形は3421のWBでも同じ形。

2列目を3枚にして横幅をとれるような形にすればまだSBへの対応が早くなる。

中央の囲み方がボックスなので2x2の中央守備なのでOHの初期位置的にサイド対応が難しい。

ボックス型よりダイヤモンド型の方が良さそうなのはボックスの2+2と違い1+2+1となって3層化されること。中央に縦2枚が並び攻撃時に決定的な縦パスが入れやすい。横に3枚なので2枚のボックスより横幅が取れてサイド対応しやすい。初期位置で斜めパスなのでポジショナルプレーになりやすい。4人で囲むことには変わりないので中央の制圧力が下がるわけではない。両サイドの上がり下がりで3枚を2列目、3列目に作りやすいので攻守に可変でき、その動きに無駄がない。2x2ボックスだと縦横に並んでしまい、パスも動きも硬直しがちになる。


中盤を7枚にして中盤の制圧力を非常に高めている形だが、前からのプレスを欠くとハイボールで2CBのスペースを狙われるので前線3枚のプレスは必須。その分体力消耗も激しくなる可能性が高い。

守備は個の強さが無い分中盤7枚の密度の高さで補いパスコースやスペースをできる限り潰すソフトな守備形式。ある意味相手のミス待ちの部分があるので高いポゼッションは捨てた割り切ったスタイル。

トップ下がいないので中盤中央の制圧が出来ても肝心の中央攻撃につながらない。その分CHとOHの縦関係横関係による中央攻撃が必須。CHからのボールが開いたOHやWBなどサイド側に分散してしまう構成なのでCHからの中央攻撃の圧力がどうしても弱くなるので相手の守備も中央に集中せずに広い守備を意識できるので外側の攻撃も余り生きていない。

清水の守備形式も4バックが4CBスタイルで中央をがっちり守りサイドをSH1枚残して中央を2トップ+2CHのボックスで守っているのでハーフスペースを使った攻撃がしにくい。ハーフスペースを使うとFW+CHの中央からの圧力とSBがスペースを埋めているので前の出しどころもない。かなり守備的な構成なのでボールを持ちながらスペースを突こうとするのは難しかった。

442の攻略はCBとSBの中間スペースだったが、今はSBをサイドに出さずにSHをSB的な守備位置に保つことでポケットをSBが守るスタイルが確立している。特に押し込むとこの形で守られてしまうので無理に前線を上げて相手のドアに鍵をかけさせる必要はない。

TMで流動的だというコメントがあったが、ジュビロもボールの取りどころがなく、清水も押し込まれた時の守備がしっかりしていたのでそうならざるを得なかった部分はあると思う。

それでもハイプレスからのボールロスト狙いで上原1得点と結果を出したのでショートカウンターの狙いは達成したのだと思う。あくまで保証レベルではあるが得点できる形が残っているというのは心強い。

得点はできなかったが結構いい線まで行った部分もあるのでFWとのタイミング、意思疎通などが上手くできるようになってきたら得点はできるようになるかもしれない。

偽CB的な3ボランチの一人が降りてCBをやる形がどうでるか。

長谷部のような感じかもしれない。

問題点は強度不足。得にフィジカルで中央ラインを攻められた時が脅威。そもそも2枚のCHが強度的に弱いとフィルター役にならず、かつ中央のCBが強度不足なのでやはり突破されやすい。速さ高さで勝負されると負ける確率が非常に高いと思う。

ここ数年の積み上げを融合している形ではあるがJ1で通用するのかはまだ不明。

Jリーグ自体がフィジカルよりテクニカルなリーグなので日本人FWなら対処のしようはあるかもしれないが、外国人FW相手にCBでないCBが対応できるのかは疑問が残る。

監督的には自分達がボールを持ち続ければ攻められないし攻められなければ弱点もそうそう突かれることはない。という感じなのか…。

ポゼッションの大前提はボール奪取なので奪取できない時点でポゼッション率の高さは低くなりより弱点が際立ってしまうことになる。

2022ジュビロは2CBに第一ボランチ不在という2バックシステムなので蹂躙される可能性も高い。かなりハイリスクな感じはする。攻撃は最大の防御を地で行くチームになってきた。その割にFWは1トップという中盤厚すぎ問題で2列目コレクター過ぎる構成が非常に懸念点。

鈴木雄斗が重宝されるのは万能性なのだが、守備面の堅さが根底にある。ポリバレントでもフィジカルとテクニックのバランスがあるのでポリバレントでもさらに使い勝手が良い選手になっている。守備で計算できる選手というのは非常に魅力がある。特にジュビロのようにテクニカルで攻撃特化しているチームこそ守備の計算ができる選手がどれだけいるかが重要な点。これは第一ボランチ不在とも通じる部分。

2CBシステムなのでその一列前のWBの偽SB/WB化が重要になる。できるだけ2CBにボールが入らないように前でコースを切ってボールを入れさせないようにしておかないといけない。

シーズンが始まってみないとどうとも言えないが懸念点は残る。それを突くチームがあるかで問題化するかしないかも異なってくる。

監督は戦術のできるタイプのようなので改善してくると思う。

外部監督で結果を出してくれることを祈る。

2022年2月1日火曜日

コシェレフ

カミンスキーばりの高さと反応の良さを兼ね備えた高いレベルで万能タイプのGK
期待できる。
昨年はほぼ活躍の場がなかったがポテンシャルが高いだけに残念だった。
今年は活躍できると思う。

”第一”ボランチの不在

第一ボランチ=守備ボランチがジュビロにはいない。中盤全体が2列目型のタイプで埋め尽くされている。

第一ボランチがいないので中盤の守備が非常に弱い。

攻撃サッカーに必要なのは強力な守備陣。

少ない人数で最大の守備力を生み出せる守備の専門家を並べる必要がある。

攻撃サッカーの起点である「ボールを奪う」という部分が未だにフォーカスされていない。


ダイヤモンド

ダイヤモンドは1-2-1の並びで前後左右に人がいるのでそれぞれ担当位置が決まりやすい=タスクが単純、明確化される。

ダイヤモンドは斜めの配置なのでパスが通しやすく機能する選択肢が多い。
ボックスの場合は縦横の配置で斜めは距離ができてしまう。
縦横配置はパスコースが硬直していて有効な選択肢が少ない。

ダイヤモンドは配置そのものがポジショナルプレー=1レーンの前後の並びを避け隣のレーンと斜めの位置で配置する、というものなのでボックスより攻撃面で機能しやすい。

ダイヤモンドは圧縮すると1+3、3+1になって中央に3人ラインを作ることになるので守備面では中央を堅く守りやすい。また3人ラインはサイドにに出ていけるのでボックスの2-2の並びだとサイド対応がしにくいのでWBがサイド対応をしなければならない。

3人ラインがサイド対応可能なので高い位置のWBの背後をカバーでき守備面の対応力はボックスよりダイヤモンドの方が高い。
ボックスは2-2配置で4人ラインにもなれるが再配置と元に戻るのに手間がかかる。

ダイヤモンドは左右の2枚の前後左右の変化で大きく変わってくる。
後ろの1枚と連携した3ボランチによる中央守備、WBの背後のサイド守備、WBとトップ下の中間スペースを使った攻撃参加と多様な働きができる。

ダイヤモンド自体が4枚の変形ボックスなので中盤中央の制圧とセカンドボール奪取に非常に向いている。トップ下+WBを使った攻撃に移行しやすい。

サイドが低すぎる

3421の問題点はWBの初期位置が低すぎて守備時にSBのボールに対して対応が後手になる。

WBがサイド奥に行かないように止めるとして、シャドーとボランチが中央からプレスに出てこないとサイドのボールを奪えない。

ボランチが中央を締めているので動かないので圧力がなくサイドへの対応は良くない。

WボランチなのでWBが低い位置にいないといけないのなら、3ボランチにしてWBを高い位置においてSBに対応させることでサイドのボールに早くチェックに行きつつ高い位置から攻撃に反転できるチャンスがある。

3ボランチならば高い位置のWBの背後をカバーしやすい。3ボランチがサイドにスライドしてもその背後に3バックが控えているので中央は薄くならない。

3421は中盤の並びがボックスと3列目の4人ラインなので硬直しやすい。

パスコースが微妙で攻守で配置換えが必要になる。

高い位置のWBの弱点は背後のスペース、特に3バックの脇だが、3ボランチにすることで1枚がサイドの守備に出ても中央は堅いままなので問題ない。

3421だとWBの攻守のタスク比重が大きすぎるのでWBの出来不出来はかなり勝負に直結する。特に周囲のボランチシャドーのカバー、連携がうまくいかない時の保障がない部分が厳しい。

3バックから1枚離れることもあるがすると最終ラインに隙間ができて突破されやすくなる。ボランチの下がりで穴埋めが必須。よってボランチがサイドに出るかCBが出るかで動き方が少し異なる。

3421より3331の方がWBの位置を高くできることと並びが縦横のボックスではなく斜めのダイヤモンドなので初期配置自体が5レーンのポジショナルプレーになりやすいので攻守の切り替え時に並び直しが少なくて済む。

高いWBが少し下がって3ボランチの並ぶか3ボランチの2枚が上がってWBとトップ下の中間を埋めることで中盤2列目、3列目に5人ラインを作れるので前からの圧力もやや下げて待つのもやりやすい。

WB、3ボランチの左右、3CBの左右とサイドに縦3枚を並べやすいので人数的にも切り替えがやりやすい。

3421でWBが低いのでWB前のスペースを使われてWBが引き出され裏を使われやすい。WB1枚の弱さは守備時に結構面倒。ボールを持たれ続ける時に打開策が少ない。

結局3421ではサイド対応ができずに541にシフトする。厚みがないのでライン間を間延びさせない為にコンパクトにしなければならず全体の位置調整で高い位置になりやすく背後に大きなスペースができやすい。