2021年4月19日月曜日

松本戦と相模原戦

松本戦は4-1

相模原戦は2-1


ジュビロ自身としては相模原戦の方がボールを持てたしパス回しで来ていた。

しかし結果から考えると松本戦の方が優秀だった。


選手は全員ボールを蹴りたいのでカウンターサッカーよりポゼッションサッカーを欲する。

しかしポゼッションでボール蹴って満足しているだけだとカウンターに負ける。


これをどう解消するのか。


1つはボールをオープンに蹴って敵味方構わず蹴ることのできる状態に持ち込む。

オープンなゲームはボールが落ち着かないのでリスク管理が難しい。

しかしポゼッションもクローズドなゲームにしてボールを一方的に保持出来たとしてもハイプレスを食らったり引いて守られてスペースがないとロングカウンターを食らいやすい。

どちらにしてもリスクはあるわけで、リスクをどう管理できるかが重要になる。


松本戦と相模原戦の中間くらいの感じでゲームを作っていけるといいかもしれない。

相模原戦ではボールの持ちすぎ、押し込み過ぎな部分もある。

ポゼッションで攻める時にシンプルに手数をかけず、時間をかけずに攻撃する。

シュートで終わって、セカンドボールに関しては状況に応じてプレー継続するか、サイドに切ったりゴールラインに切ったりしてプレーをリセットするかを決めておく。

相手の回収の方が速そうな時は切ってリセットした方が良い。

オープンな状態を継続するのは攻守に走らないといけないので厳しい。

クロースドな状態を選択しつつも、長時間の継続でなく、ある程度の時間に抑えておいた方が良いかもしれない。

ポゼッションで押すか引くかは相手の戦術にも依存する。

相手がハイプレスに来る場合に引いてしまうとまずいのでロングボールハイボールを入れてラインを下げない方が良い。

逆に引いて守る相手は攻めてもカウンターを食らいやすいので無駄に押し込むほどカウンターでの失点リスクが高くなってしまう。


序盤は失点しないような立ち上がりでスタートし、徐々にポゼッションを上げたりチャンスを作ったりして行くような今の立ち回りで問題ないと思う。



相模原はジュビロ対策でフォーメーションを442から352(3322)にしてきた。

守備陣形は5バック+3ボランチで中央が3人x2列と442の中央2人x2列に対して中央を厚く守るようにした。その分サイドが1枚になったことでジュビロのサイド攻撃に対して弱かったかもしれない。

逆に442のままでいた方が攻守でサイド2枚を維持できてジュビロのサイド攻撃にも対応できたのではないかと思うが、相模原の監督はジュビロ対策に中央守備を厚めにしてきた。

ジュビロの攻めはルキアンがサイドでポストしつつWBとシャドーでサポートしてルキアンが中央に戻って決める。というスタイルが出来つつあるのでサイド起点を潰す意味でもサイド2枚の方がやりにくいと思う。

ただジュビロがポゼッション時にハーフスペースに縦パスを入れることが多いので、その対策として中央3枚x2列でハーフスペースのケアをしたとも考えられる。

相模原戦の2点はどちらもサイド展開から中央へとクロスを入れての得点。

相模原が縦パスの方をより警戒してサイド1枚守備にしていたからサイドからのクロスが効いたことになる。

ルキアンがサイドに流れることでトップ+WBの2枚を一時的に作れるのでルキアンに相手のWBがついてもその後ろにいるジュビロのWBがフリーで持てることになる。


ジュビロとしては中央の縦パス狙いとサイド展開からのクロスと2つの攻撃方法があるので相手の陣形に合わせてより有利な方で攻めればよい。ただ縦パスが入ることは余りないと思う。現在の流れでは442でもコンパクトにして4CB化、SHのSB化でハーフスペースを使わせなかったり、CHがSBとCBの間に落ちてサイドの間延びを防いだりとシステムが出来上がっている。ジュビロとしては対抗策を作る必要がある。442の方がどちらかというと苦手というか陣形のミスマッチがあるのでしっかりと対策する必要がある。


ポゼッション+縦パスは相手の陣形によって厳しい場合が多いので攻めの選択肢の一つと考えてサイド展開からのクロスと交えて使うのが一つ。

局面の作り方もあるけどそれは相手の守備、攻撃との兼ね合いがあるのでどれが良いということはない。むしろ多くの選択肢を局面に合わせて出せる対応力と判断力が大事なる。


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