2021年4月15日木曜日

ボール奪取とボール保持

中山コーチの話しだとボール保持による相手の攻撃時間の減少を望んでいる=ポゼッションをもう少し上げたい。

という部分だが、これはボール保持前提で話を進めてしまうと厳しい結果になりうる。

ボール保持の為に遠藤を迎えたりしているわけで、その結果が序盤の躓きでもある。

ボール保持「以前」の問題としてボール奪取の部分が弱ければそれだけボールを保持される時間が長くなり、守備の時間が長くなる。

ボールを保持したいのなら、まずボール奪取=組織的守備もしくは1対1で勝てる場面の強要をしていくことが重要になる。

この部分がそっくり抜け落ちるとポゼッションの方だけに話が流れてまたおかしなことになる。

ポゼッションが低いのはまずボール奪取が出来ないから。

そしてポゼッションしていてもボールロスト率が高いから。

この2点。

ボール保持時間と攻撃できる時間はイコールではないので、攻撃しない時間はボールを持っている事自体にもカウンターのリスクがある。

だから一概にボール保持率を高くすればいいわけではない。

むしろ組織的守備によって守備の省力化が出来ていればボールを持たせているだけで攻撃されない時間を作ることが出来る。

ボールを持たずに相手をコントロールできるならそれはそれで問題ない。

リスクの高いエリアにボールを入れさせない守備が重要であり、リスクの低い所で持たせる分にはこちらも休めばいい。


中山コーチ的にはボールを持った状態でコントロールしたいという考えがあるのと、縦パス入れたい的な部分が見えたのでまたポゼッションに戻したい感じが見て取れる。

しかし、果たしてそう上手く行きますか?

多分これやるとまた同じ間違いを繰り返しかねない。

ポゼッションに誘導しているけど、現実問題としてポゼッションの時の守備の悪さとか得点力の低さとか改善できていない。

むしろポゼッションうんぬんより重要なのはこちら。

ボールを持っている時にどう動かしていくかが統一されていない。

どこを狙うのか統一されていない。

ネガティブトランジションの整備がされていない、もしくは穴のある形でしか整備されていない。


ポゼッション率にこだわることなく、ボールを持たない時のコントロール方法、ボールをロストした時のコントロール方法をまず考える事。次にボールを持った時に統一された形で維持する方法論を持つこと。

この辺りがしっかりとルール化されないと同じことの繰り返しになるだけ。

4-1で内容が悪かった、という言い方は余りよくない。

結果に見合った内容だから結果が出ているわけで、それをまたポゼッション率みたいな数字ありきの流れに引き戻すのは元の木阿弥。

4-1勝利は良い内容だったから4-1になった。

そう考えるべきで、自分達のやり方よりももっと大事なものだと考えるべき。

むしろ内容が悪いのになぜ4-1で勝てたのかを研究して伸ばすべき。

どうして4-1という結果を重視できないのか。

その方が問題。

ボールを支配して勝ちたい、という欲望の結果がJ2落ち+J3降格圏になったわけだが、たった数か月前のことすら忘れるほどの鳥頭なのか?

ジュビロがやるべきなのは結果を出した試合の徹底的な研究。

自分達の感覚ややり方以前が正しいと思い込んでいる方が間違い。

結果が出ている以上、その結果から逆算して何が起こっていたのかを分析した上でチームのシステムに組み込むべき。

ジュビロがやっていることは真逆。

だからJ3降格圏まで下がったという事を未だに認めないどころかまた戻そうとしてる。

非常に危険だ。

J1定着してからの発言ならわかるが、今この時点で言うべき話題ではない。

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