2022年2月23日水曜日

堅守速攻こそ王道

堅守速攻が強いのは思考時間が少ない為。
守備の時間と体力はリトリートとプレスの併用でどうにかなる。
ボールポゼッションは無いが相手が自陣を空にすればカウンターが刺さる。押し込まれたとしてもリトリートでスペースを消して体力の温存をしつつカウンターのチャンスを待つ。自陣に引くならハイプレス、ショートカウンターを狙う。
パスコースをカバーシャドーで消してパスコースを限定しボールを誘導する。
バックパス、中央へのパスに対してプレスをして奪いに行く。
中央は直接脅威度の高いエリアなのでそのままゴールを狙う。
サイドで奪った場合は中央にスペースがあればカットインかパスを繋いでシュート。スペースが無ければマイナスクロスからのシュートを狙う。

ポゼッションの利点はボール支配による守備時間の軽減だがロストによるリスクが高いので管理出来ないのなら戦術的に失敗する。直接脅威度の低いサイドでボールを持つことが多くなるのでサイド2名のフォーメーションの方がポゼッションとの相性は良さそうだがサイド2名にすると中央が薄くなるのでサイド1名+中央からのスライドでの2名以上でボールを持つ必要がある。ボールの逃がし所となるのはSBが多いので4バックでないとWBが下がって後ろに重くなり過ぎでボールを前に運べなくなる。ポゼッションをやるとしてもハイプレスが来るのでロングボールは必須。ロングボールを入れないポゼッションでは相手のプレスエリアを超えられずにカウンターの餌食になる。ポゼッションをやるならロングボールという選択肢はハイプレスを抜ける為には必須。ポゼッションサッカーに必要とされるのはパス技術だけでなくボール保持能力。プレスしてくるカウンターチームに対してボールをどれだけ保持できるかが重要になるのでパスだけではなく単独でボールをキープできることが重要になる。カウンター以上に個の強さが必要になるポジションがあるがパスで逃げれば済むと勘違いし過ぎ。中央では相手のプレスを受けても耐えられる選手が必要。むしろプレスを誘導して周囲のエリアにスペースを作るのが大きな仕事になる。パスではなくドリブルで持ち上がることで相手のプレスやマークが来るのでスペースができやすくなる。中央に堅い選手がいると攻守に有効だがパスをさばくだけで強さのない選手だと攻守に厳しい。ボールを奪われた後のプレス強度も堅い選手ならば大丈夫だがパスだけの選手ではプレス強度がなく奪い返せない。第一ボランチ第二ボランチがレジスタ以上に重要なのは攻守に作用できるから。レジスタタイプだと守備を崩せずボールを奪えない。ボランチの人数が少ないので単騎での能力の高さが重要になるがパスをメインとすると個の強さではなく周囲との連係になる。周囲に選手がいないと個として孤立すると1対1の弱さによって相手を止めることはできない。

ムサエフ、川辺が機能したのは第一ボランチ、第二ボランチという役に合っていたから。レジスタ型をボランチに置かず基本形の第一ボランチ、第二ボランチだったから機能した。名波はボランチではなく2列目の選手。ジュビロは3列目であるボランチに2列目タイプを置きたがりそれによって守備力が無くなりボールの奪取が出来なくなっている。ずっとこの状態が続いている。宮崎がボランチやったり上田がボランチやったりとずっと強いボランチではなく弱いボランチを置き続けている。その為に全く機能せずに中央での脅威を潰すことができていない。蹴鞠サッカーはすでに通用していない。パスサッカーがカウンターサッカーをどう乗り越えるのかが今のポゼッションサッカーの重要な課題になっている。カウンターが全盛になっている今の状況でどのようにパスサッカーを機能させるのか。


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