メンバー構成は4321だが見た目は541/361のショートカウンター+4123の3トップ
5バックのラインと5角形の中央制圧で守備。攻撃時は232の6角形ボール回し。
https://jubilotactics.blogspot.com/2021/12/20222020.html
______FW____◎_
__OH______OH_●
____CH__CH___⇑↓
WB__________WB
__CB__CB__CB_○
_________↙◎___
______FW⇒_____
__OH______OH↖●
__○_CH⇒_CH⇒___
WB__________WB
__CB__CB__CB__
●:ボールホルダー、◎:コントローラー、○:アタッカー
清水は442でSHを開いて使うのOHがサイドに届かない。そこでWBが前に出て対処する。清水はサイド2枚でWBを引き出して裏を突く。サイドの枚数有利を利用して5/3バックの弱点となるサイドの背後狙い。
もう一つはジュビロのCHのスライドで逆サイドのOHとの隙に斜めに長いパスを入れてくる。ボールサイドにFWやCHをスライドさせておいてバックパスから逆サイド狙いの逆カウンター的な攻撃。
ジュビロ的には523の形の5バックの守備を意識しているのだと思う。WBが抜かれてもCBがスライドして対処するという形。
ジュビロの戦術としては523の形でハイプレスからのショートカウンター狙いが一つ目。
ボールを保持している時は後ろで回しながら縦パスを入れる。
______FW______
__OH______OH__
___CH____CH____
WB↖_↑↗CB↖↑_↗WB
__↘CB↙__↘CB↙__
攻撃時には2CBで1枚を上げてWBとCBの3枚でワイドと中央に起点を作る。後ろ5枚で回しながらCHへと入れるタイミング狙う。左右に二つのダイヤモンドを作って、2CBからCHへの縦パスを狙う
公開練習ではこのCBWBCHの7枚の2-3-2の形でのパス交換練習が行われていた。
守備時の問題点は前線でのサイド対応が困難な点。相手SBに対応できないのでWBが釣り出される形は3421のWBでも同じ形。
2列目を3枚にして横幅をとれるような形にすればまだSBへの対応が早くなる。
中央の囲み方がボックスなので2x2の中央守備なのでOHの初期位置的にサイド対応が難しい。
ボックス型よりダイヤモンド型の方が良さそうなのはボックスの2+2と違い1+2+1となって3層化されること。中央に縦2枚が並び攻撃時に決定的な縦パスが入れやすい。横に3枚なので2枚のボックスより横幅が取れてサイド対応しやすい。初期位置で斜めパスなのでポジショナルプレーになりやすい。4人で囲むことには変わりないので中央の制圧力が下がるわけではない。両サイドの上がり下がりで3枚を2列目、3列目に作りやすいので攻守に可変でき、その動きに無駄がない。2x2ボックスだと縦横に並んでしまい、パスも動きも硬直しがちになる。
中盤を7枚にして中盤の制圧力を非常に高めている形だが、前からのプレスを欠くとハイボールで2CBのスペースを狙われるので前線3枚のプレスは必須。その分体力消耗も激しくなる可能性が高い。
守備は個の強さが無い分中盤7枚の密度の高さで補いパスコースやスペースをできる限り潰すソフトな守備形式。ある意味相手のミス待ちの部分があるので高いポゼッションは捨てた割り切ったスタイル。
トップ下がいないので中盤中央の制圧が出来ても肝心の中央攻撃につながらない。その分CHとOHの縦関係横関係による中央攻撃が必須。CHからのボールが開いたOHやWBなどサイド側に分散してしまう構成なのでCHからの中央攻撃の圧力がどうしても弱くなるので相手の守備も中央に集中せずに広い守備を意識できるので外側の攻撃も余り生きていない。
清水の守備形式も4バックが4CBスタイルで中央をがっちり守りサイドをSH1枚残して中央を2トップ+2CHのボックスで守っているのでハーフスペースを使った攻撃がしにくい。ハーフスペースを使うとFW+CHの中央からの圧力とSBがスペースを埋めているので前の出しどころもない。かなり守備的な構成なのでボールを持ちながらスペースを突こうとするのは難しかった。
442の攻略はCBとSBの中間スペースだったが、今はSBをサイドに出さずにSHをSB的な守備位置に保つことでポケットをSBが守るスタイルが確立している。特に押し込むとこの形で守られてしまうので無理に前線を上げて相手のドアに鍵をかけさせる必要はない。
TMで流動的だというコメントがあったが、ジュビロもボールの取りどころがなく、清水も押し込まれた時の守備がしっかりしていたのでそうならざるを得なかった部分はあると思う。
それでもハイプレスからのボールロスト狙いで上原1得点と結果を出したのでショートカウンターの狙いは達成したのだと思う。あくまで保証レベルではあるが得点できる形が残っているというのは心強い。
得点はできなかったが結構いい線まで行った部分もあるのでFWとのタイミング、意思疎通などが上手くできるようになってきたら得点はできるようになるかもしれない。
偽CB的な3ボランチの一人が降りてCBをやる形がどうでるか。
長谷部のような感じかもしれない。
問題点は強度不足。得にフィジカルで中央ラインを攻められた時が脅威。そもそも2枚のCHが強度的に弱いとフィルター役にならず、かつ中央のCBが強度不足なのでやはり突破されやすい。速さ高さで勝負されると負ける確率が非常に高いと思う。
ここ数年の積み上げを融合している形ではあるがJ1で通用するのかはまだ不明。
Jリーグ自体がフィジカルよりテクニカルなリーグなので日本人FWなら対処のしようはあるかもしれないが、外国人FW相手にCBでないCBが対応できるのかは疑問が残る。
監督的には自分達がボールを持ち続ければ攻められないし攻められなければ弱点もそうそう突かれることはない。という感じなのか…。
ポゼッションの大前提はボール奪取なので奪取できない時点でポゼッション率の高さは低くなりより弱点が際立ってしまうことになる。
2022ジュビロは2CBに第一ボランチ不在という2バックシステムなので蹂躙される可能性も高い。かなりハイリスクな感じはする。攻撃は最大の防御を地で行くチームになってきた。その割にFWは1トップという中盤厚すぎ問題で2列目コレクター過ぎる構成が非常に懸念点。
鈴木雄斗が重宝されるのは万能性なのだが、守備面の堅さが根底にある。ポリバレントでもフィジカルとテクニックのバランスがあるのでポリバレントでもさらに使い勝手が良い選手になっている。守備で計算できる選手というのは非常に魅力がある。特にジュビロのようにテクニカルで攻撃特化しているチームこそ守備の計算ができる選手がどれだけいるかが重要な点。これは第一ボランチ不在とも通じる部分。
2CBシステムなのでその一列前のWBの偽SB/WB化が重要になる。できるだけ2CBにボールが入らないように前でコースを切ってボールを入れさせないようにしておかないといけない。
シーズンが始まってみないとどうとも言えないが懸念点は残る。それを突くチームがあるかで問題化するかしないかも異なってくる。
監督は戦術のできるタイプのようなので改善してくると思う。
外部監督で結果を出してくれることを祈る。
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