ジュビロの戦略面を分析
1.GK
1枠のGKに6人は多過ぎるが計算できるのが川島、三浦、杉本、くらいまでか、、
まず185cmを超えるサイズ感がなく180cm超える位でDFクラスのサイズまでしかない、カミンスキークラスのGKがいないので数が揃っているだけで現有戦力としてはやはり厳しい、、
2.DF
11人で朴、吉村の若手はまだまだ、川﨑、高畑も出せれない、伊藤、森岡は強度と怪我の問題、結局残ったリカルド、ヒル、海音、松原、西久保で4枠を埋めている状況
3.MF
14人、角、川合が若手、中村は怪我の問題、藤川は嵌る場所が難しい、 山田、上原はスピードの問題はあるが技術、ポジショニング、スタミナなどが使える、全体的にサイズ感は中で小さな動き、俊敏さのアジリティがある選手がサイドにいるがスピードが速いわけではない、サイドのサイズ感は小さく体格差で負けやすい、パスサッカー志向の採用で揃っている感があるので強度より技術、ポジショニング、連携、メインの中盤構成を作らざるを得ない、中盤でバトルしても勝てないが大きな問題点ではある、中盤で止められないのでDFの負担は大きめ
4. FW
5人、山本、ウェベルトンはまだまだ、実質的にジャーメイン、マテウス、渡邉の3人、1枠か2枠だが人数的には1枠になる
選手構成的には4-5-1の構成で組まれる比率だがGKが枠に対して多過ぎる、しかし若手の事を考えると日本代表経験者の川口コーチと川島がいるのでかなりの経験値があり、練習環境としては非常に良いともいえる、またジュビロは良質なFWを採用しがちなのでGKが育つには良いかもしれない
伝統的にジュビロは攻撃メインで中盤の構成も守備的より攻撃的構成になり守備は基本的にDFラインが責任を持つ感じが多く中盤のプレスバックも少ないので強力なDFラインを組まない限り失点は収まらない
攻撃が中盤の押し上げからの敵陣封鎖とポゼッションによる攻撃継続を指向したいのだが、これが遅攻なのでただでさえすくない人数のDFが全体攻撃で上がる為にカウンターに弱い
この辺りはジュビロの攻撃指向のリスクなのでそれをバランスする方向に行くのか、それともカウンタープレスを高めてポゼッションを上げるのかどちらを選択するのかという事にもつながる、しかしその為には押し込んだ状態の相手がボールを保持した時のカウンタープレスがどれだけできるか、それを誰が主導してやるかなどの部分がしっかりと整備される必要がある、例えば強度のあるレオに任せて攻撃面は免除するなど、その分配球するタイプをレオの周りに置く事でレオの欠けている部分は補う
ジュビロが攻撃的にチームを編成するとしてもどこで守備を担保するか、もしくはより攻撃的に得点を取りに行くか、という部分が解決しないと攻撃的なチームで行くのか、バランスのチームで行くのかで話がまとまらない
今の状態はバランスで様子を見ているが先制される守備力と追い付けない攻撃力なのでバランスにできないという部分がある、それをどう考えるか
攻撃的に行くなら攻撃のバリエーションが広く、オールコートで速攻、遅攻、セットプレー、から得点出来ないといけない、バランスや守備的に行くよりエネルギーがかかるので全員が攻撃的な指向でいないとならない、走らないとかは論外
バランスで行く場合は守備では相手のストロングを消す、攻撃では相手の弱い所を徹底的に攻めること、自分達のやりたい事よりまず勝ちに結びつく相手の不具合を徹底的に突く事
今のジュビロはどちらも出来ていないというのが現状だろう、上位チームに勝った時はバランス的なやり方で勝てているので出来なくはないが継続できていない、特に下位チームに対して攻撃的に行って勝ち点を落としているので攻撃に対してかけるエネルギー量が低すぎる
省エネの攻撃で相手を崩そうとしても相手はしっかりブロックを作るので崩せない
ジュビロの攻撃に見られるのはポジションを変えずにただボールが来るのを待っている状態がほとんどであること、これをやると相手としてはパスコースを切る場所を切っておけば問題ないか、それを利用して長いパスを蹴らせてインターセプトからカウンターするか、囲いやすい場所を空けてパスを出させて囲んで潰してカウンターするか、ほぼ狙い通りに行く、特に酷いのは動かないので全くコースがなくDFが出す場所が全くないとう状況、そこからサイドチェンジしても同じことで結局逃げどころのないSBに持たせて潰されてカウンターされるなどカウンターの基点になることが多い
パスサッカーで攻撃するなて東京Vのように細かく動いてきちんとパスコースを作ってワンタッチ、レイオフ、ワンツーで繋ぐようなことをしないといけない、ジュビロはオフザボールが全くできないチームで動いて誘導し、ボールホルダーがドリブルするスペースを開けたり、囮になる走りやボールホルダーが進めるようにスクリーンして連携するなどそういう部分がない、個人戦術でやることはあるがチーム全体でこれが出来ないのでチームとしてやることができない
サイド攻撃からクロスを入れるかニアのハーフスペースを使うかというチーム戦術があり機能するがそこに至る部分での構築部分をどうするか、ビルドアップの配球面で配球型のボランチの平川上原がそこを機能させることと押し込んだ狭い空間でも戦えるタイプをセンターとハーフに置かない崩しにくい、また両サイドでそれをやろうとすると5レーンに分散しがちになり薄くなるとカウンターに弱くなる、ボールサイドに寄せても逆サイド展開されると止められない、この辺りはサッカー自体が不完全性の塊なので仕方ない
攻撃の核となるジャーメインが移籍するとなると攻撃の軸が無くなるのでどうするのかという部分、遅攻をやるなら前でキープできるタイプを置けるのかどうか
名波監督時代のトップ下に小林を置いた時、去年のドゥドゥの2列目などボールを前に入れた時の基点、前線での橋頭堡になれるタイプがいるかいないかでジュビロの遅攻が前に押せるか押せないかの分岐点でもある
ジャーメインも同じでジャーメインがトップ下にいたことでボールをキープできて繋げることが出来た
トップ下、IH、センター、辺りのポジションはボールキープ、ターン、サイドやボランチに繋げる、レイオフ、ワンツーなど強度と配球に長ける選手がいると非常に安定した攻撃になるがここにキープできるタイプがいないと人数を置いてパス回しで打開するという方法になる
1人でキープ出来ても相手がWボランチや中央に密集する陣形だと囲まれて奪われるので1人を置くか人数で回すかは相手にもよる、しかし1人はキープできるタイプがいて、それに加えて回せる人数を周囲に置ければ中央の支配と突破がしやすい
そうなると中央に人数をかける陣形の方が向いているわけで4バック、サイドにSHSBの2枚構成にすると中央の人数が薄くなるので難しい、中央の人数を増やす3バックでサイドをWBに任せるようにしないと中央に人数をかけられない
横内監督下では今のところ4バックで3バックはやっていないので4バックでの構成しかできないわけだが基本SHはインサイドで中央に参加、SBがアウトサイド担当するがSBが低い位置での守備を強要されSBが出た後CBがカバーもしなければならずサイド対応も遅れがちになる、守備面で難があるジュビロだと中盤の守備がなく4バックの運用はきついのではないか
3バックをする場合だとCBの数が問題になるが、CB2枚とSB1枚を置く変形の3バックでも問題はないと思う、N-BOXでは大岩、田中のCB二枚に鈴木のSBの3枚だったので2CB+SBの3バックと考えられる、逆に考えるとSBを3バックにおけるならサイド4枚構成で余っているSBを3バックにLBRBにおけるならCB+2SBでもいいし2CB+SBでも良く、選択肢が広くなるので相手によって2CB+LBRBのどちらかとした3バックを作り相手の攻撃サイドにSBを入れてWBの背後をSBで守る同サイドにSBを2枚縦並びにするダブルSBの形を3バックで作ることが可能になる、WBにSHタイプを置くかSBタイプを置くかで戦術もことなる、SBを縦並びにして体格差、スピード、スタミナの差をぶつけても良いし、SHを入れた技術、アジリティ、パスワークで勝負してもいい、3バックが2CB+SBだと後ろに3枚残す、という3バックの形だけでなく、SBが攻撃参加することも出来るので攻撃の選択肢も一つ増える
N-BOX自体をそのままは使えないがその中にある多種多様なエッセンスは今でも使えるものがたくさんあると思う、中盤5枚の集約もそうだし2トップによるワンサイドカットもそうだし2CB+SBの3バックもそう、色々なアイデアが組み込まれているので今のジュビロでも使えるものはたくさんある
例えば西久保を3バックに加えたとして、WBに松原高畑川﨑のどれかを入れる事で攻撃の枚数を4バックより入れながら3バックの守備の強さも使えるので選択肢は今より多くなる
N-BOXでは服部、大岩、田中、鈴木の4バックを服部サイドを上げることで4バックの状態を3バックにしたものと考えられる、事実としてサイドの対応は左が服部、右が鈴木だったのでほぼ同じ、4バックでもSBをWBやボランチに上げることで変形3バックとしても機能はする、普通に3バック+WBで2CB+3SBの攻撃的な構成にできるので変形3バックでもやれる事はある、SBの人数を増やすことでSH以上の強度と攻撃力の増加が見込める、特に3バックに入ったSBは逆サイドのハーフを上がるシャドーとしてファー枚数を増やしてフィニッシュする形に使える、同サイドの攻撃ならインナーラップでポケット侵入などでもいいし、ドリブルでアウトサイドのWBと連動したオープンサイド攻撃ができるとかなりの突破力が見込める
FWとボランチの不足はSBの元FWをFWに戻すとかでもいいし、ボランチの守備力を上げるならCBを上げてもいい、配球に問題があるなら平川上原を入れてもいい、人数的な問題もあるが大事なのは対戦相手を抑えられるか、こちらが優位が取れるか、という部分、それができるなら何でもできる、ミスマッチを作ってこちらが優位になる采配をしてくれ
横内監督のフォーメーション固定、メンバー固定を止めてやれる事は何でもトライする挑戦する気持ちがないなら何もしないのと一緒、やれそうなことは何でもやること、チーム内練習で嵌るかどうかが問題なのではなく、対戦相手に嵌ればよいわけで、チーム内でどれだけ上手くやってもそれは実戦とは違う、仮想敵をきちんと作って練習するとかターゲットを作った上でそれを攻略する方法論をやるべき、現実見るより非現実かつ具体性の無いのやりたい事に時間使った結果が降格圏なんだから少しは現実路線に舵を切らないと駄目じゃないのかな
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