2024年5月19日日曜日

戦術分類

1:ポゼッション

ボール保持しながらゲームをコントロールし優位性を保つ、時間支配

1-1:ポゼッション(敵陣ポゼッション)

1-2:疑似カウンター(自陣ポゼッション)


2:カウンター

ボール保持をせずタイミングやチャンス、カオスを作る

2-1:ショートカウンター(敵陣カウンター)

2-2:ロングカウンター(自陣カウンター)


ジュビロが想定しているのは1-1、敵陣でのポゼッション、押し込んでの遅攻

しかし敵陣に入るという事は自陣が大きく空いてしまうのでCBは足が速い選手、カウンターに耐えられる人数を最終ラインに残しておかなければいけない、同時に奪われた瞬間にカウンタープレスによりボールを奪還しなければいけない

ジュビロが敵陣ポゼッションをやろうとしてもカウンターチームはそれを阻止しようとする、また相手がポゼッションのチームでも同じでカウンタープレスの整備がされているチームはすぐに奪い返す、このバトルに勝てないといつまでもボールは支配できない、これではポゼッションを維持することは難しい

ジュビロは被カウンター時のトランジッションではほぼリトリートがメインでカウンタープレスに行かないのでボール支配をしない、ポゼッションを放棄してリトリートしてブロックを形成する、しかしトランジッションの整備されているカウンターチームではカウンタープレスがなければ速攻で攻撃してくるのでジュビロはこれを止められない

ポゼッションの基本はカウンターチーム以上に守備に関しては整備されている必要がある、ポゼッション=ボール支配=パスサッカーという概念が横行しているがこれが常識だと思うからいつまでもポゼッションは強くならない

ポゼッションが弱い理由は簡単でその理解が浅い為、ボールポゼッションはボールを保持するという意味、つまりボールを持たない状態から持った状態に移行しなければならない、つまりボール奪取することがまず第一である、このことを突き詰めない限りポゼッションはカウンターに負ける

なぜポゼッション=パスサッカーになってしまうのか、これはボールを失わない、という概念があるため、ボールの無い状態=0からボールのある状態=1にするのがボール奪取であり、ボールのある状態=1を維持するのがパスサッカー、つまり本来のポゼッションはボールを奪う(0→1)+ボールを失わない(1→1維持)の両方が揃わないと機能しない

ポゼッションが有利になるのは「リードした局面」である、カウンターチームは得点で負けているのでリトリートした状態を維持できない、プレスによってボールを奪わなければ攻撃権がないので無理にでもボールを奪いに出てくる、ポゼッションは「有利であれば」機能するが、同点、無得点、相手がリードした状況では逆に時間を消費してしまうので自分で自分の首を絞める不利な展開を作ることになる

得点、失点によりポゼッションでも自陣からの擬似カウンターの方が有利に働く場面のある、敵陣に入る必要がない、無理にリスクを取る必要のない場面=リードした場面である、一方敵陣でのポゼッションは相手がブロックを作っている、自陣が大きく空いているという2点からリスクが非常に大きくかつリターンの少ない戦術である、ジュビロが何故この戦術を取りたがるのかが不明

ジュビロにおいてポゼッションが良かったのはフベロだと思う、常にサイドチェンジをしてプレスを回避してボールを奪わせないポゼッション本来の形をやっていたと思う、しかしやはり被カウンターに関しての整備がなくリスクの高い敵陣ポゼッションを基本としていたために被カウンターによる失点は止まらなかった

ポゼッションはサイドチェンジも必要だが、疑似カウンターでもわかるように前後の深さを使う必要もある、ポゼッションは敵陣に入るほどリスクが高くなりリターンが低くなる、疑似カウンターはポゼッション戦術ではリスクを低くしつつもリターンを得られる選択肢である

敵陣ポゼッションのリターンとしてはボールが敵陣にあり自軍で保持しているので敵の攻撃が到達するまでには時間がかかるという点、しかしカウンターチームはこれを高速FWとロングボールにより解決する、敵陣ポゼッションする場合は常にこのロングカウンターの対策を考えなければいけない、例えばCBの足が遅ければ足の速いSBを残しておくなど、またロングボールを蹴らせないように敵陣内でフリーにさせない、前線ではマンマークを付けるなどの方法がある


ジュビロのポゼッションが機能しないのは

1.ボール奪取出来ない:ボール奪取出来ないのでボール保持ができない

2.先制点が取れない:先制点が取れないのでポゼッションの時間支配が無効

3.被カウンター対策が未整備:敵陣ポゼッション時のロストからのネガティブトランジッションが機能していない

4.局面に応じたポゼッションと疑似カウンターのミックス、使い分けができない

5.固定フォーメーション:ポゼッション、疑似カウンターがより有効で被カウンター整備が出来るフォーメーションを選択しない

6.ショートパスのみ:高速サイドチェンジがないので横スライドさせて逆サイドを空けても意味がない

少なくともこれ位のことが出来ていない

ポゼッションへの理解度の浅さと準備の無さによってポゼッションが全くポゼッションとして機能しない


ジュビロはもっと突き詰めて研究した方が良い、「感覚」で物事を決めることの無意味さをもっと深く理解すべき


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