2022年5月25日水曜日

編成と戦術

ジュビロの選手はそもそもスペシャリスト志向でポジションとスキルとの統一度が高すぎる

チーム自体が選手の何を見ているか、という部分においてポジションのスペシャリスト、が第一であって、ポジションにかかわらないスキルについての高さを見ていない

雄斗のように複数ポジションができる選手が少ないのでコンバートも難しい

こういう編成のチームなのだから、そもそもパスサッカーができるか、といったら難しいに決まっている

選手の編成はスペシャリスト、しかしやろうとしている戦術は共通スキルの高いもの、この時点で全くマッチしていない

この場合、戦術を変更してスペシャリストが活躍できる形を模索するしかない

スペシャリストが強いのは常に1対1の場面のみ

1対多の場面を作られた状態、スペースのない状態ではスペシャリストは活躍できない

だからこそ長いボールを使って前線、ワイドとボールを散らすことでピッチを広く使い、各局面で1対1を作り出す必要がある

ポゼッションに対しての現在のメタはゾーン型のマンツーマン

常に固定された選手につくマンツーマンではなく、各ポジションを維持しながら、自分のゾーンに入る選手に対してマンツーマンにつく柔軟なマンツーマンになる

ポゼッション側でこれに対抗するにはゾーンの中間位置をとる位置取りと、多対1となる局面の形成、ボールホルダーにスペースを空けて逃がすと同時にボールホルダーのいたスペースに走り込んでマークをはがしながら受けるランニングなどで対抗する必要がある

ジュビロの攻撃の特徴は決してポゼッションサッカーではない

最初にあるのは強力な守備、そしてそこからサイドまで広く使った展開でマークをはがしながらスペースを使うボールも人も動くダイナミックなサッカー

ボールを回すのらりくらりではなく、ボールも人も動くカオスな形

ボールで相手を誘導してスペースを作らせ、できたスペースを使ってボールを前に進めるスタイル

パスだけでどうにかしようというような小さなサッカーでは決してない

そもそもポゼッションではなく、カウンターだからこそスペースを使った攻撃ができる

パスだけみて状況を見ることのできない勢がパスサッカーパスサッカーとほざいているだけ

今のジュビロは誰も走らない動かないサッカーで、全くジュビロらしくない


もう少しどうにかするなら、大森、健勇、あたりの受けに下がる選手を使って遠藤とワンツーさせ、相手のマークがついてくるタイミングでサイドの選手が裏に入るなり前に出るなりしてスペースにはいり遠藤から長いボールを入れる形くらいか、遠藤も含めて中でボールを回す選手は足元がしっかりしていて常に細かく動いてプレスを交わしつつ周りの選手とパス交換してボールを維持できること

これくらいできないとダメだが、問題点はそれに終始してボールが前に出ないこと

ボールキープを目的にするとゲームが死ぬ

あくまでカウンターで相手を引き込んでから潰し、相手の攻撃陣と守備陣を分断した状態からスタートすること

これが肝心

今の環境だと攻撃陣がそのままプレスを開始するのでカウンターでの遅攻スタイルが難しい

現代サッカーでは攻守の切り替え、トランジッションに注力しているので、攻撃の終了=守備の開始として攻撃から守備への移行時間の行動を訓練している

まずプレスを開始してボールを自陣に入れさせない、攻撃陣が前から守備をする

トランジッションの構築、練習ができてない場合は相手のトランジッションによって攻撃する前にボールを奪われる羽目になる

ボールを止めずにいちはやく前に進めるのは自陣の低い位置で奪われた時の失点確率が非常に高いからだ

ショートパス散らして縦に入れて…とやるのがどれくらいハイリスクなのかを理解できていない

そのスタイルのメタ、アンチが今の環境なんだよ

ジュビロのチーム、サポーターともどもそのあたりを全く理解していない

トップチームが遠藤切ったのはいち早くメタ環境に適応したからに過ぎない

それすら理解できずにパスサッカー信者の監督連れてくるチームのセンスのなさの方に問題点が多すぎる


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