2017年12月17日日曜日

サッカーの戦略

戦略とは戦闘、戦術より大きな視点をもった作戦。

サッカーでの戦略はトップチームのレギュラーメンバーだけに限らず、ベンチメンバー、育成、スタッフも含めた全体の構成調達を含めたもの。

長い期間のリーグ戦、短期集中のトーナメント戦、チーム内の世代交代、選手の怪我の発生率や回復率、稼働実績、練習メニュー、スタッフのレベルなど試合には現れない部分のすべてを担う。

チーム運営は戦略が土台となる。常勝不敗のチームを作るには土台となる戦略が充実していなければ無理。

リーグ戦 : 1年、半年の長期間に渡る試合形式。選手の調子やアウェー移動の疲労、連戦の疲労、イエローカード数、戦術を補うベンチ補充、など多くの項目で考慮しなければならない。レギュラーメンバーだけが強いとベンチメンバーの出場機会が少なくなり成長が阻害される。疲労度に応じて選手の入れ替え、ターンオーバーをしても戦闘、戦術上の質の低下がない選手構成、育成が出来ているか。フィジカル系スタッフの充実による怪我の予防、疲労の回復、怪我予後の早期回復、筋肉体調の維持管理、食事の管理など、選手のメンテナンスを担うスタッフを充実させることで選手の不安要素を無くし、試合に集中させることができる。

トーナメント戦 : 多くは短期間の勝ち上がり制なのでリーグ戦以上の短期間での連戦を強いられる。戦術上のミスマッチに対応できるベンチ体制や怪我の発生頻度上昇などトラブルの出やすい状況になる。短期決戦なので集中力が切れることは少ないが、強度が上がり過ぎて怪我の発生率が高くなる。また短期間の連戦で疲労度も上がりやすいのでベンチメンバーとの入れ替えで質を落とさない戦術も必要になる。多くの選手を使うことで疲労度を分散して誤魔化すことが出来るが、後半まで残った場合に疲労度が全体に溜まるのでフレッシュなメンバーを望めなくなる。 無難に勝ち上がる為にはいいが、後半やや厳しくなるか。序盤と終盤でターンオーバーすると疲労度は一方に集中しているのでフレッシュな選手を維持できるが試合勘や体調などの維持でマッチするかが問題になる。

育成 : 多くのチームでレギュラーメンバーが固定されて黄金期を作った場合に育成できずに黄金期が終了することが多くなる。チーム全体の強さを維持するためにはレギュラーメンバー固定ではなく、ベンチや育成も含めて短時間でも試合を任せることは重要になる。レギュラーメンバーのイエローカード数や疲労度なども考えて下位チームとの対戦で使用するなど出場機会を増やして育成するタイミングを計画的に作らなければならない。

スタッフ : チーム全体のカラーが定まっている必要がある。それに合わせたスタッフが必要となり、さらにそのスタッフの知識、技術、経験が選手を育成することになる。選手のスカウトなどにもかかわるのでスタッフの質は重要になる。技術スタッフやフロントスタッフだけでなく、フィジカルスタッフなども選手の体調管理、怪我予防、怪我回復、練習メニュー、など選手の土台を作りメンテナンスする重要な存在。怪我しない、回復が早い、というのはチームの質を保ち苦しい連戦を戦いやすくしてくれる。

資金調達 : 良いスタッフ、良い選手を集めるためには資金調達は重要になる。観客、サポーターを多くする為の対外的な広報宣伝スタッフも重要になる。資金繰りが悪くなればチーム自体が存在しなくなる。ビジネスとして維持できる状態になければチームは強くなることはできない。


戦略はチームの土台であり、土台がしっかりしているチームは戦術戦闘=試合に集中できる。チーム全体の底上げが出来ていれば常勝不敗のチーム作りはかなり楽になる。

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