歴史的に最強なのは鎌倉武士とローマのカクラフト
両者は共に重装弓騎兵という兵科
遠距離では弓、近距離では太刀やメイス、馬の機動力と大鎧の防御力を持つ
攻守に万能なユニットだった
騎兵が主力になるには「鐙」(あぶみ)の存在が欠かせない
鐙は人が馬に乗る際に足を乗せる部分
この部品が発明されたことで騎兵が主力に躍り出ることになる
では何故この鐙という地味で目立たない部品の登場で騎兵が最強になったのかが問題
鐙は鞍といっしょに馬と人を繋ぐ部品
鐙があることで人は足を踏ん張ることができる
鐙がないと馬のスピードに人が負けて振り落される
馬に乗るだけなら軽騎兵で十分だが、打撃力と防御力を持つ騎兵=重装騎兵には鐙は欠かせない
馬のパワーを人に伝えることができるので槍を持てば槍騎兵となって高いだけ気力で歩兵を潰すことができる
人間に例えると「体幹」
体幹の無い選手はスピードがあっても速いだけで当たり負けする
スペースのある場所では速い選手が有効だが、守備組織が揃った守備陣形を突破するには体幹を持った重ドリブルタイプの選手が必須になる
遠距離攻撃の弓はミドルシュートやサイドチェンジなど長いボールを正確に蹴ることのできる能力
防御力は当たり負けしない体幹
これらの能力を持っていたジュビロの選手は黄金期では服部年宏、最近では伊藤洋輝、鈴木雄斗あたり
ハーフレーンからインサイドレーンくらいの位置で内外の両面ににらみを利かし攻守に貢献できるポジションがいい
重装弓騎兵以前はメソポタミアやギリシアの重装歩兵が強い
こちらは馬の機動力は無いが長槍と大盾を持ち密集した陣形を作る
スピードではなく密集することでスペースを作らない戦術
旧世代のファランクスに対してカタクラフトなどの重装騎兵がどのような戦術で戦ったのか
それが「鉄床戦術」(かなとこ)
ファランクスの防御力に対して同様に重装歩兵をぶつけることで相手を足止めする
その間に重装騎兵がサイドから側面、背後に回り込み攻撃することで陣形を分断する
中央で重装歩兵がぶつかり合う間に機動力のある騎兵が側面背面を突く
ジュビロではこの「中央の重装歩兵」が足りていない
そもそもボランチの役目がこの中央の重装歩兵であって、CBと同じ対人の強さを求められる
ジュビロでは「騎兵によるサイド攻撃」は取り入れているのだが、「相手の主力を拘束する中央部隊」がCBのみでボランチやCHがその役割ができない
結果、相手の中央の主力を拘束できずに押し込まれることになる
鉄床戦術は中央の拘束部隊がまず相手を止めないと意味がない
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
ジュビロは賢者になるべき
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