2022年11月1日火曜日

タスクの単純化・専門化

短期的+中長期的に強くするにはどうすべきか


まず

スタイルへのこだわり排除

勝利という結果最優先


この2つを受け入れられないならどれだけ時間があってもまた同じことをジュビロは繰り返す


フォーメーション、ポジション、タスクをできるだけ簡略化してどの選手でもそのポジション、そのタスクでやるべきことがはっきりしていて判断の有無を最小限にする

若手、ベテラン、誰が入ってもこなせるようにポジションごとのタスクの分担を明確化する


戦術はカウンター

ゾーン1ではリトリート、ブロック守備からのロングカウンター

ゾーン2ではゾーンプレスからのショートカウンター

ゾーン3では押し込まずに裏を狙った攻撃をメインに

相手が引いている場合はサイド後方からフリーで精度の高いアーリークロスを放り込んで中央の高さで決める、ゴール正面PA外からミドルを打つなど外から攻める


中盤の構成をDFのDMF化で補う

MFのDMFは強度不足で全く通用してこなかったのはこの10年でよく理解できているはず

もちろんDMFにパサーを置く必要なし

DMFとDFはDFの二重化と同じ

服部、福西、大岩、田中、鈴木の5人の守備=4バック+1・5バックを3-2のDF-DMF配置にしたのと同じ

2列目タイプを3列目に置いてもフィルターにならずバイタルを守れない、前から守備できていないのと同じなので2列目タイプは2列目だけに置いた方が良い

大量にいるMFの一部は必要ないと思うが補強できないので地獄のフィジカルトレーニングで強度を上げる練習をさせる

強度のない選手はDMFには絶対に置かない

ボール奪えない選手はいらない


カウンターは守備的な戦術ではなく一番攻撃力の高い戦術

それを理解できない馬鹿しかいない

むしろポゼッションの方が1-0で勝つような超消極的な守備的戦術

何で日本人はそんな単純なことも理解出来なのだろうか…

ボール持ってるから攻撃的?

ポゼッションの目的はボール支配による相手の攻撃権の剥奪によるコントロール

つまりは守備的な戦術に過ぎない

むしろカウンターは相手に持たせているようで自分たちの有利なエリアでボールを摘み取って守備の薄い状態を攻撃する超攻撃型戦術

だから今のJ1ではプレスからの速攻が当たり前


現代サッカーの原点はジュビロのN-BOXでもある


N-BOXには現代サッカーの思想と同じ部分がかなり多く含まれている

ゾーンプレスによるショートカウンターはストーミングやカオスに通じる

そもそも攻撃的縦陣を使ってワンサイドに追い込むプレスからのカウンター戦術がN-BOX

攻撃的プレスのストーミングそのもの

そもそも黄金期のジュビロとは現代型のカウンターサッカーだった

しかし何故かそのうちのボール奪取後のカウンター部分だけが切り取られてパスサッカーでした的に認識されている

こうした誤解がジュビロを非常に迷走させている原因でもある

ポジショナルサッカーとストーミングサッカーは全く異なる理論から成り立っている

ジュビロの源流はストーミングサッカーであって決してスペイン型のポジショナルサッカーではない

上手くいかないのは当たり前

ジュビロにフィットするのは間違いなくストーミングサッカー

それを20年前にやっていたのはジュビロ自身

ジュビロ内部でそれすら理解できていないのだから低迷するのは当たり前すぎるほど当たり前

ただしN-BOXはただのストーミングではないと思う

その中にポジショナルな部分を局地的に含んでいる複合型かもしれない

ポジショナルサッカーは攻撃時こそそのポジションの意味が強調されるのでストーミングとポジショナルサッカーは同時になしえることが可能であると考えられる

ストーミングのゾーンプレスは内側に向かっていくのでサイド2枚か1.5枚配置で中央に向かって誘導するのがよい

ただし中央がスカスカだと抜かれてしまうので中央は固めに配置する必要がある

日本ではポジショナルサッカーばかりが騒がれるがストーミングもまた重要な戦術

ジュビロはリトリートとゾーンプレスの両方を持つべきで、それはプレーエリアで使い分ければよい

ストーミングは基本的にプレーエリアの制圧がメインでボールにこだわらない

N-BOXも同じで中央の縦陣が中央レーンを制圧してスペースを消すことで相手のボールをワンサイドに寄せることから始まる

ワンサイドカットしてからがN-BOXのストーミングの開始

逃げ場のないサイドへと追い込んでいる+4ラインでライン間のスペースが少なく横パスで逆サイドに逃れることが難しい

DFの二重化=DFのDMF化で縦に守備エリアを持つことでサイドラインに対して平行に守備をする形が取れる

これにより攻める側は当たりの弱い2列目が強度の高いDFと対峙しなければならなくなりボールロスト率が飛躍的に上がる

これはワンサイドカット+縦陣をサイドに寄せることによってサイドのスペースは前後だけになり、かつDFが縦2枚配置になることでFWとSHの両方にDFが当たる

サイドの選手はスピードはあるが強度が低いのでスペースのある状態なら逃げられるが、スペースが無くなると足が止まって逃げられなくなる

縦陣をサイドにプレスしてスペースを奪いスピードを奪うことでスピードの質の差から強度の質の差に変換して有利なポジショナルプレー(質的有利)を作る

ジュビロはもっとN-BOXを現代サッカーの視点で研究するべきで、名波がいたからできた、今はできません、というスタンスを止めるべき

N-BOXを復活する必要はないが、その中にある現代サッカーのエッセンスをしっかりと分析して今のサッカーに還元するべき


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