2017年10月17日火曜日

静岡ダービー

磐田と清水の静岡ダービー

3-0で磐田の勝ち。
アダイウトンと川又の連携からアダイウトンが抜け出してゴール。
中村の回転のかかったFK。
櫻内のファーへのクロスから宮崎のシュート、山田の押しこみ。

川又は得点しなかったが、トップの仕事をよくこなしてた。2シャドーのアダイウトンと山田が得点できたのも川又の動きがあったから。
川又は足に痛みを抱えているようなので、川又の代わりの選手を誰にするのかも考えた方がいい。


清水は宮崎とデュークのミスマッチを突いた攻め方と、松原の突破の両方を使いながら中央へのマイナスからシュートと両サイドを使った攻めを基本に攻めていた。
前半の清水は悪くなかった。松原と高橋のアクシデントで流れは変わった。
高橋のマリーシアもどうかと思うが、それ以前に松原がヒートアップし過ぎてしまった点も否めない。



後半最後に4231に変更したが、やはり4231は中央を割られてチャンスを作られる。

3バック、4バック論は実は意味がない。
重要なのは守備的MFを含めた守備陣構築であって、最終ラインの数の問題ではない。
4231が機能せず、3421で機能している理由は3列目と4列目の数が重要だからだ。
4231では守備はWボランチ4バック、3421ではWボランチ+WB3バック。
4231ではWボランチが中央を防いでいるが、両サイドはカバーされていない。このために敵は両サイド、Wボランチの脇を突いてくる。サイド攻撃によってWボランチ、2CBは割れる。
一方、3421ではWボランチWBの4人が中盤でスクリーンを作りパスコース自体をかなり限定している。その為に3バックは限定されたエリアのパスコースのみに限定して守備ができる。
またストッパーとしても4人のスクリーンがあることで侵入コースが限定されるのでカバーエリアは狭くて済む。
42=6人に対して34=7人での守備人数の違いに加えて、スクリーンがなく侵入コースパスコースの広い42ではSBとCBの間が割れやすい。もしくは2列目が上がり過ぎてWボランチの周囲に大きなスペースを作りやすい。
4231での守備は3ボランチ気味かつSHはインサイドハーフのように中央に絞ってポジションを取った方がいい。
4231は中央が弱いので、中盤5人がNBOXスタイルになった方がより強固な中央守備とセカンドボールの奪取が可能になる。
2列目の3人をワイドにおいてしまうと攻めでも守りでも機能不全になる。

4231は守備時に3430に近い形になるので中央が323となって中央は簡単に抜かれないし、3人フラットに並ぶことでインサイドの位置だとサイドのWBと連携、カバーしやすい。
43は4人が広く網を広げることでコースを限定できる。
コースが限定されているので3バックは自分のエリアのコースに集中して対応できる。自分のコースでない場合は隣のカバーと切替もしやすい。

守備構築は最終ラインの3バック、4バックだけで論じても意味はない。守備的MFや攻撃陣の守備時の位置取りも含めて全体のフォーメーションでコントロールする必要がある。
3430は強固な壁を作る。カウンターで3421になり1トップのポストから2シャドーの追い越し、WBからのクロス、と形を作る。

今の磐田で不安要因はやはり名波が4バック、特に4231を使いたがる点だ。
去年の後半、全く勝てなかった理由は4231にこだわった結果。
サイド攻撃とポゼッションは捨てるべき。
ポゼッションは相手に攻撃権を渡さないという消極的守備戦術であって、攻撃戦術ではない。
カウンターは相手の攻撃時に薄くなった守備を突く積極的攻撃戦術であって、守備戦術ではない。
まず、この認識を持つべきであって、ポゼッション=攻撃戦術、カウンター=守備戦術という誤りを正す必要がある。
なぜポゼッションが上手くいかないのか、なぜサイド攻撃が上手くいかないのかをよく考えるべき。

中央攻撃といってもインサイドの幅があるわけで、その面積はサイドの面積よりも広い。
サイド攻撃ほど面積は狭いので止められやすい。
相手が中央に集まっている時にサイドを使い、相手がサイドにいるなら中央や逆サイドを使う。
重要なのは相手の守備の弱い所を突く、ということであって、自分達の攻撃サイドは右だ、左だ、と決めないことだ。決めれば相手もそれに対応する。重要なのはどのような形でも柔軟に対応できることだ。

中央から左右中央どこでも使えるようにしておくこと。守備ではどこから来られても対応できること。これをフォーメーションとして考えると、攻撃陣は中央に少人数で、守備は広く多人数で、ということになる。つまり3421は攻撃でも守備でも非常に柔軟で対応できるフォーメーションといえる。

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