2021年12月30日木曜日

ショートパスポゼッションの弊害

ジュビロは中盤が厚いので中盤メインでボールを回したがる。

その為に視野が狭くFWを見ていないことがある。

中盤でボールをこねくり回して肝心のFWの動きにタイミングが合わない。

それでFWが死んでいることがある。

ショートパスを素早く回すという手段が目的化してしまいパス数ばかりが多くなってシュート数、ゴール数が少なくなるのが一番の問題点。

重要なのはパス回しではなくゴールすること。

常に前線を視野に入れてチャンスにはFWに放り込むこと。

これができずに長い間中盤コネコネのバックパス引っかけ失点とかが多かった。

手段と目的を取り違えることなく中盤はあくまで相手の守備をおびき出すのが役目。

FWがゴールしやすいように守備を薄くするのが中盤。

だから中盤の詰めすぎとかこねすぎは味方のFWを殺してしまう。

ジュビロはFWが死んでもボールポゼッション優先のことが多い。

よってFWが活躍できずに終わることが多い。

この辺りをきちんと整備しないとどんなに良いFWを加入させたとしても自分達で殺してしまうことになる。

2列目重視のジュビロだとよくありがち。

チームとして押すのか、引くのかでタスクを分け合うべき。

押す場合は2列目の上り、引く場合はFWへのロングボール、この二つを場面によって使い分けられると相手も守備が難しくなる。

押されないようにプレスに出てくると引かれて裏への速攻が来るし、引いて守れば押されて守備時間ばかりになる。

2021で遠藤がいない時にロングボールでの攻略ができていて逆に遠藤がいる時は遅攻が多かった。

チームとしては遅攻、速攻のどちらもできたわけだが、遠藤がいる時はやはり遅攻メインになりがちなのでFWが死んでる時間は長くなる。

さらに遠藤山本のWボランチ、Wパサーだったので尚更。

セットプレーには強かった。

2022では2021で出来た速攻も維持してもらいたいが監督のスタイルはやはりショートパスのポゼッションのようなのでまたFWが死にそうな感じはする。

その割にFW陣はラインブレイカー、速攻型の方が多いように感じる。

厚い2列目とスピードのあるFWでショートパスポゼッションの戦術だと合わなそうな気もするがタスクが分かれていて上手に切り替えることができるなら両方の戦術が使えて2021の遅攻、速攻を混ぜた万能型の攻撃型チームとして中位以上を狙えるかもしれない。

しかしボランチと守備陣の堅さ強さがどれくらいかにもよる。

相変わらずボランチは微妙な感じが否めない。

まずはキャンプで何をやるかだな。

開幕戦である程度スタイルはできるだろうから何をやるのかは明確になるはず。


2021年12月28日火曜日

ABC

A:Attacker

  攻撃:前線、中央

B:Blocker

  守備:中盤、最終ライン

C1:Command

  奇襲:サイド、2列目

C2:Controller

  ゲームメイク:2列目、ボランチ、SB


ポジションごとの役割としてABCを用意する。

ポジションにより複数の役割も持つ。

攻撃はボールサイドからの攻撃:対人に強い、ボールキープできる、高さのある選手

奇襲は逆サイド、死角からの攻撃:スピードとタイミングで勝負する選手


2021年12月27日月曜日

可変3バック

3バックの可変で2バック化するのは1トップに対応する為だが、問題となるのは3トップに対しての場合。

J1のフォーメーションは442、4231、433、3421がほとんど。

2トップには3バック、1トップには可変3バック=2バックで良いのだが、2トップの両SHが上がった4トップや433の3トップに対しての守備がWBを下げた5バックのみになると中盤の人数が足りなくなり押し返すことが出来なくなる。

3バックを基本にしながらも4バックへの可変が出来ないと3トップ対策ができない。

J1では433が一定数いるので3トップ対策は必須。

3トップはCFと2WGなのでWBが下がって対処するのかCBがサイドに出るのかでまた守備の問題点が発生する。

CBがサイドに割れるとIHやCFに中間スペースを狙われる。

WBが下がると中盤の抑えがないので相手のSBが自由にアーリークロスを上げまくる。

433のチームとの対戦はかなり重要になると思うのでWGとSBのいる433に対してWBがどう位置取りして攻守に絡むのかはかなり大事な点になる。433は3トップだけではなくIHを上げた5トップ化もしてくるので5バックで防ぐことが出来るのかも問題。

4231のチームも攻撃時には3トップ化するのでこれも同じ。

同じ様に442の両SHを上げた4トップに対して5バックで対応してSBにチェックが行かずに放り込まれることも考えないといけない。

チームとしては3421を継続するようなのでその辺りの攻守の組織化がどうなるか。


可変3バック=2バック化はポゼッションを基本として自分達がボールを支配している時に後ろに余らせない手法という考え方ができるが、逆に攻め込まれた時の対処を先に整備できているかどうかの方が大事な気がする。

J2をポゼッションサッカーで制覇したわけだが、カウンターも交えての結果。一概に全てポゼッションであったわけではない。

マリノスからの移籍が多いのもマリノスがポゼッションでJ1上位に君臨出来たからということだろう。

遠藤の完全移籍も含めて2022ジュビロは2021ジュビロのポゼッション路線を継続するということになる。

ポゼッションによってMFメインの攻撃と得点という流れだとFWの役割も少し変わってくる。押し込んだ状態だとFWの高さ強さを活かした放り込み戦術で攻めるというのもあるがスピードタイプだと押し込んだ状態より引いた状態からの攻撃に使うというポゼッション遅攻ではない第二の攻めの軸として選んでいる可能性もある。

FWはカウンターに合ったタイプのように見える。DFは数と質の両方があるしMFも数も質も一番かけている。

1トップということもあるがFWの質がポゼッションに合ったタイプなのか、それとも逆カウンター狙いでカウンタータイプのスピードタイプを置いているのか。その辺りの戦術とFWの質のマッチが出来ているかどうかも見どころ。

キャンプで何をやるのか、開幕の数試合でどれくらい機能できているのか。

ポゼッションメインとしてもまずはボール支配が出来るかどうかという点は大事。DFの質とMFの連携でどれくらいボールを取れるのか。攻める為にはまずボール奪取から。ここが微妙だと守備も攻撃もできない中途半端なチームとして終わってしまう。攻撃型チームだからこそ守備は守備型チーム以上の質が大事になってくる。

2021年12月24日金曜日

リトリートプレス

リトリートは引いてスペースを潰して背後を取らせない守備。

プレスはボールホルダーに向かって詰めてボールを奪う守備。

リトリートプレスはリトリート守備+プレス守備の複合型。

ボールホルダーの前にいる選手はボールホルダーにできるだけボールを持たせながら速度のみ落とさせる。相手にボールを持たせながらゆっくりと攻めることを強要させる。速攻、パスをさせないようにするのがポイント。ボールを持たせた状態でサイドに停滞させる。

一方でボールホルダーの背後や側面にいる選手はボールホルダーを囲むようにして詰めていく。ボールホルダーはリトリート守備の選手によって速度が遅くなっている+ボールを持ち続けることで守備の網にかかる。

重要な点はボールホルダーをサイドでボールを持たせ続けながら気づかせないように囲むこと。サイドのドリブラーなどに持たせながら速度を落とさせて囲んで奪うようにする。

パスを出させない、サイドチェンジさせない、という部分が重要。

バックパスしようとしてもプレスバックしてくる選手に囲まれるので中盤全体で囲むことで奪いきることができる。

運用する場合、中盤の選手が多いフォーメーションで行う。

ゾーン2の自陣サイドに引き込んで孤立させ囲んで奪う。

最終ラインはボールホルダーに1人が付きスピードを遅らせ、残りはリトリートしてゴール前を塞ぐ。

中盤の幅と厚みのある361や451などで運用する。

ボールを奪取した後は相手の守備が戻る前に速攻を仕掛けること。

速攻する為にはアーリークロス、ロングボール、俊足FW、4/5ラインの縦長のフォーメーションを使うこと。

ボール奪取からの速攻、ポジティブトランジションの攻撃が重要。

2021年12月20日月曜日

361/451(N-BOX)

361基本形(352の派生形)
中盤を1-2-3の3層の多層化によって中盤で5レーンをカバーしながら中央のダイヤモンドで制圧力も維持する。厚い中盤を生かして攻守に連携する全員攻撃全員守備を展開する。
WBが高い位置を保つので相手SBを簡単に攻撃参加させない前からの守備ができる。SBからのゲームメイクができないのでCB/GKから3バックの脇を狙った中央からワイドへ展開するサイド攻撃をしてくるので中盤のダイヤモンドを動かして守備をする。オープンな展開はこの形で行い、CB/DHの跳ね返しー>中盤ダイヤモンドで回収ー>WB/FWへの横展開/縦速攻で攻撃する。ジュビロは2列目、2.5列目タイプが多く3列目タイプが少ないので中盤前方に人数をかけた構成。その分DHはCB役もできる長身+強度のある守備専門を置く。

______FW______
WB____OH____WB
___CH____CH___
______DH______
__CB__CB__CB__


451守備時
中盤のダイヤモンドを維持しながらそのままワイドにカバーに出たCBのスペースに落ちて逆サイドのWBが中央にスライドし中盤をN-BOXに変化する。
変形することで4バック(ライン守備)+N-BOX(ゾーンプレス)を作り堅い守備を構築できる。
逆サイドに人を余らせずにボールサイドと中央に戦力を集中することでボールサイドにスペースを作らせずショートパスによるビルドアップを無効にさせる。
バックパスを強要することでカウンターに転じることができる。
ロングカウンターはサイドのWB、中央のFW/OHを下げた5バックスタイルに変更する。5バック(ライン守備)+ダイヤモンド(ライン守備+ゾーンプレス)する。CHとOHが中央で3枚ラインを構築+DHがバイタルのつぶし役+FWのプレスバックで中央エリアも5枚で守りかつ中央ラインにDH/OH/FWが並んでいるので縦速攻がしやすい。中央のダイヤモンドの横スライドで同じようにサイド側のスペースを潰して奪う。

・ショートカウンター
___FW_________
WB____WB______
___OH_________
CH____DH______
CB_DH_CB_CB___


・ロングカウンター
______FW______
___CH_OH_CH___
WB____DH____WB
___CB_CB_CB___

____FW________
_CH_OH_CH_____
WB__DH__WB____
___CB_CB_CB___


攻撃時(ポゼッション)
CBを開いてSB化し中盤に両CHを中心としたN-BOXを横方向に2つ繋げる。
中央とサイドの両方を攻撃できるように中盤の厚みと幅を強化したポゼッション+ゾーンプレス(被カウンター時)で攻守に機能させる。
両WB+両CBの大きなボックスとOH+両CH+DH/CBのダイヤモンドの組み合わせで構成される。
多くのトライアングルを作ることができるのでローテーションが容易。
・WB/CB/CH(サイドのローテーション)
・OH/CH/DH(中央のローテーション)
・WB/OH/CH(サイドと中央のローテーション)
中盤の多層を生かした連動で幅と深さのスペースを使い攻撃スタイルを限定せず自由な攻撃を構築できる。
・両CB->OH/FWへの三角形(アーリークロス+中央攻撃=ロングボール速攻)
・CB/DH->両WBへの逆三角形(ワイド展開+サイド攻撃=サイドチェンジ攻撃)
・両CHを経由したショートパス連携(ポゼッション+ショートパス=遅攻)
・両CB->WB(サイド突破攻撃)
・CB/DH/CH->OH/FW(中央突破攻撃)

ボールを奪われたときはそのままゾーンプレスに移行する。
CHのレーンが1枚なので両CBの中央スライド、DHのカバー、451守備陣形への移行などで対処する。CHは動かないかリトリートで背後のスペースを突かれないように注意する。

______FW______
WB____OH____WB
___CH____CH___
CB____DH____CB
______CB______

______FW______
WB____OH____WB
___CH_DH_CH___
CB____CB____CB




2021年12月18日土曜日

リカルド

ブラジルのオリンピック世代

俊足攻撃型DF


2022ジュビロは敵陣ポゼッションをやろうとしているようなので、その戦術的には必要な選手。

俊足DFなので被カウンター時の守備に最適。

敵陣ポゼッション時ではなく、自陣ポゼッション時やカウンター時に攻撃参加すれば攻守に機能する。

使い方を間違えて敵陣ポゼッション時に攻撃参加させると被カウンター時に前線に出てしまっていて俊足を生かした守備が出来なくなる。


縦パスを入れるのが上手いのでカウンター時に中盤をカットして前線のラッソに送ることが出来ると非常に効果的なカウンターになるはず。


世界トップクラスのDFが加入するとなると同じ世代の小川航基の奮起に期待する。

小川はCFとして機能するがそれ以外の部分が弱い。

ラッソやリカルドのように武器は多い方が良いしトップクラスは主軸の機能+αを必ず持っている。

小川は速さより高さや強さの方がポイントになると思うので基本はセンターラインのCFから下がる位置、トップ下、ボランチ、CBの役割を何かしら勉強すると良いかもしれない。

全体を把握するのなら練習でSHの位置をやってみると前後のバランスが見えるようになるだろうし可能性を広げるには複数のポジションの練習をしてみるというのは悪い選択肢ではない。

何より世界トップクラスのDFが身近にいることでそこから盗み取れる技術はいくらでもある。

小川はCFでフィニッシャー役という立ち回りから選択肢が縦の攻撃かポスト役でレイオフかなど少ない選択肢からのピックアップになりやすいので、一度ポジションを下げるなりサイドをやるなりして選択肢の多いポジションをやってみると面白いと思う。

トップ下ならポスト役+サイドへの配給+FWへの縦パスと周囲との連携を学べる。やる事は多くなるが選択肢が多くなるのでより幅の広いプレーが出来るようになるしそれをやった上でCFに戻ることで周りとの意思疎通や連携はさらに高くなると思う。


2021年12月17日金曜日

ファビアン・ゴンザレス

 Fabian Gonzalez

CF、WG、トップ下、SHと前線、2列目エリアならどこでも機能する万能型の選手。

身体は大きいがスピード重視でインテンシティよりスピードとテクニックと高さで勝負するスタイル

自身がボールを持たないフィニッシャーの場合は密集地でも見えないポジションを使うので機能するがボールをキープした状態では密集地よりスペースのある場所の方が機能しやすい。

身体が大きい分、プレーする為の十分なスペースが必要となる。

2列目としても飛び出しや縦パスが出せるタイプで複数のポジションができる。

視野も広く背後からの飛び出し、逆サイドなどが見えているのでパス速攻の前衛向き

ジュビロのショートパス遅攻だとスペースを殺してしまいがちなのでラッソを機能させるにはスペースのある状態で早めにボールを出す事の方が重要。

カウンターからのパス速攻が活きるタイプでポゼッションでスペースを殺す戦術では中央から逆サイドに流れて消えることでフィニッシャーにはなる。

ボールを持ったプレーを期待するならスペースをしっかり作ること、フィニッシャーとしてのプレーを期待するならポストからの連携や消えた位置からのフィニッシュ。


https://www.youtube.com/watch?v=Rdic90ZRkv4

1.カウンター時サイド展開からカットインシュート 1対3

2.攻撃時CFでDFとやや距離を保った位置でPA外から侵入、高さを活かした1対1

        PA外からの侵入なのでGKが飛び出せずDFとの1対1を作れている

3.FK?攻撃時ファー側で視界の外に逃れて離れながらバイシクル

4.左サイドの1対1からカットインシュートをGKがワンハンドで防いだこぼれを押し込み

        ファーサイドでDFよりディレイして入っているので見えないポジション

5.左サイドからのマイナスクロスをニア側に寄せて受けてからのシュート

        やはりやや遅れて入り状況に合わせて動いている

6.左サイドからの攻撃にファー側背後のポジションを取る、見えない位置

        クロスはラッソがPAに入ったタイミングで上げているラッソはゴールエリアでヘディングシュート

7.右サイドカットインに中央で合わせる、背後から飛び出して押し込む

8.3トップ左サイドから縦パスで中央と入れ替わりでセンターに入ってシュート

9.右サイドからのクロスに高さで合わせてシュート、逆サイドの一つ後ろから入っている

10.CFでポスト、レイオフ、味方がミドルシュート

11.センターサークルで縦パスを受ける2対2で1人抜かして1人釣って味方フリーでシュート

12.左サイドからのボールを1対3で受けてクロス

13.3トップ右サイド2対3でCFが離れる動きでフリーになった瞬間にパス

14.左サイドを突破しPAに入ったところでマイナスのグラウンダーを逆サイドまで通す

15.右IHでWGとのワンツー

16.センターサークルで2対2、2CBの外に動きながらCBを誘導して内側にターンしつつ背後から来た味方と入れ替わりで背後にパス、自分に2CBのマークを引き付ける動きで味方をフリーにする

17.中央から斜め外に走ってDFラインの背後に侵入、クロスを上げる

18.左サイドからのボールを中央右で受けてからの縦パスでDFラインを抜く

19.縦パスを中央で受けてSHの飛び出しにパス、2トップ、トップ下のポストとして機能

20.右サイドでボールを受けて中央縦に大きくパスを出してチャンスメイク

21.左サイドを縦に侵入して折り返し

22.右サイドで受けて味方が前方に出るがそれを囮に中央へとカットイン、逆サイドの見方がフリーで縦に走っている味方に縦にパス、ボールを受けてからも周りを見て状況判断しながら決定的なプレーを選択できる

23.中央のポストで受けるがターンできず挟まれる前に逃げて味方にパス

24.PA付近でボールを受けてターン、挟まれるが味方にパス

25.右サイドで1対3、詰められる

26.左サイドの低い位置で受けて囲まれるがテクニックとスピードで抜け出るがファールで潰される

27.DFラインからのハイボールを前線中央で受ける

28.ハイボールを受けて胸トラップ、スペースのある方に逃げて味方とワンツーから背後へ抜け出てシュート

29.左サイドを味方が突破、逆サイド側の見えないポジションで詰める


2021年12月6日月曜日

攻撃型ゾーン論

サッカーは広いピッチに対して11人のみで戦う競技。

つまり守備に徹する場合は必ずどこかにスペースが存在する。

5レーンは横の分割だが縦に分割するとゾーンやラインで現わすことが出来る。

442フラットは3ラインのフォーメーションで1ライン4人をベースにしている。

1ラインをラインとして成り立たせる=ライン守備が機能するには最低3人が必要になる。

3人の場合、センター+ハーフスペースを埋めて中央を固める。

4人の場合、各レーンの中間に位置して中央3レーン+スライドによるワイド守備でライン守備を成り立たせる。

ハイプレスを戦術の核とする443は前線で3人がワイドに並び2列目3列目に多層化した3枚で中央のみを守る。最終ラインは4バックで守備を安定させる。

前線3枚とIH2枚はゲームメーカーがボランチであってもSBあっても1対1を強要してゲームを作らせないスタイル。この為に対ハイプレスにはCBやGKにロングフィードの能力が必要とされる。

ただワイド3枚と多層化した3枚の中盤ではCBからSHへのワイド展開をカバーできないので中盤サイドを使うことがハイプレス対策の重要なポイントになる。

433側もそれを理解しているのでSBのプッシュアップとWGの下げによる中盤の厚み構築によってそれを回避する。ゾーン3とゾーン1からゾーン2制圧に変化する。

WGを下げさせればSBが自由になるので後方からのロングボールが上げやすくなる。ハイプレス側がゾーン2制圧することでハイプレス側ゾーン3、ゾーン1制圧ができなくなるのでそれを利用する。

WGを下げずにSBのみを上げてくると中盤にスペースがなくなるので対ハイプレスは後ろにスペースを作らないといけなくなる。ただしハイプレス側ゾーン1の守りが薄くなる。対ハイプレス側はゾーン1内でのスペース確保が必須になる。

パスで打開するのではなくドリブルで中盤全体を押し上げながら後方にスペースを生み出し、バックパスからのロングフィードでSBのいなくなった前線サイドを狙う。ゾーン2進出によるプッシュアップでゾーン1のプレスエリアを薄くしてゾーン2にヘイトを向ける。

ハイプレスの前線3枚はワイド2枚中央1枚なので2CB+GKの3枚で中央で回せるので中央から中盤左右のスペースへのボール供給ができる。ハイプレス側がこのスペースをプレスエリアとして考えている場合はSBの上がりとIHのサイド展開、WGのプレスバックで3人で囲んで奪いに来る。この場合は逃がし所がない。インサイド側のアンカー脇のスペースにドリブルしてSBの裏に走り込んだ味方にパスを出して打開する必要がある。ゾーン1のスペースを使って正確なロングフィードをゾーン3に入れる。

サッカーは必ずどこかにスペースが発生するのでそれをどのゾーンに生み出して自分達のボールが安全に運ぶことが出来るのかを考える。

攻撃サッカー=得点=FWのチャンス

ルキアンにオファーが来て完全移籍の話しも流れてきている。

ジュビロが攻撃サッカーにこだわるならまずは得点力を第一に考えないといけない。

得点力=FWのチャンス

出来る限りFWにチャンスを与えられるゲーム展開を作る事。

ジュビロのFW=得点王にするにはFWに出来る限り1対1のチャンスを与えること。

ハイプレスの多いJ1では自陣ポゼッションでプレスを受けながらもFWに繋げられれば得点チャンスは出来てくる。

しかしその為には下準備が必要になる。

中盤でプレス回避できることと相手4バックのSBを引き付けておくこと。そして2トップを組ませること。

2CB+アンカーに1トップはかなり厳しい。うまくFWがCBの脇に滑り込めればいいがその為には中盤への引き付けと正確は縦パスが必要になる。

相手SBを中盤に引き付けるので中盤のスペースは余りないので狭い場所で背後のCB脇に正確にパスが流し込めるパサーが必要。パスを出す前にボールをキープできる能力やボール回しが出来る事が前提。

2トップの場合一方がボールの受け手となりもう一方がバックドアの動きでファーのスペースやセンターに背後から入ってフィニッシュに繋げられる。

1トップの場合だと受け手となるのでWBかOHの上がりを待たないといけないので微妙にタイミングが遅くなり相手の守備もリトリートするのでチャンスが少なくなる。

一回のチャンスをものにするには瞬間的な戦力の投入が重要になる。

ボールサイドのWBからFWに流し込むタイミングで逆サイドのWBが上がって背後を狙わないと間に合わない。逆サイドの動き出しが早くてもいいくらい。

FWの横スライドで中央も空くのでボールホルダーのWBは縦のFWへのパスと逆サイドのWBへのサイドチェンジと2択がある。

ショートパス+遅攻はゾーン3に詰め過ぎでFWは2CB+アンカーに囲まれて1トップは1対3にされてしまう。出来る限りゾーン1、ゾーン2でゲーム展開しつつゾーン3、PAにはFW、WBが入るようにする。

サイドのローテーションはFWが中央からワイドへ、WBがワイドからハーフスペースへ、OHがハーフスペースからセンターへそれぞれローテーションする。

逆サイドは縦にWBとOHを並べる。ボールサイドはワイドに向かってラインを作ることで守備をサイドまで伸ばすが、逆サイドは縦に並んで横向きの二等辺三角形を作る。縦に並べるとゴールに近い方がシュート、遠い方が外れた後の押し込みができる。またクロスの曲がりに対してどちらに曲がっても対応しやすい。

FWがセンターからワイドに移動することでSBの背後を突くのが一つ、SBが下がればWBがボールを持ったままアンカー脇のハーフスペースを突くことが可能。そのまま斜めにカットインすればSBとCBの中間スペースを割ることが出来る。OHはハーフスペースからセンターに移動することでアンカーとCBを中央に釘付けにできる。もしWBへ対応してハーフスペースをケアすればOHがセンターでフリーになりWBのクロスを決めることが出来る。WBがシュートして外れてもセンターにいるOHが押し込む展開もある。

攻撃はタイミングと速度が重要。特にハイプレスに対してはチャンス自体が少なくなる。今までのショートパス遅攻だとプレスにかかるばかりなので逆カウンターの速攻が重要になる。


2021年12月5日日曜日

対ハイプレス551

______FW______

_SH_CH_CH_CH_SH_

_SB_CB_GK_CB_SB_


451フラットのままゴールキーパーのラインまで4バックを下げてGKを含めた5バックと中盤の3CH+2SHの5枚を作る。

5レーンを5人x2ラインの10人で埋めるのでスペースはなく動かずにショートパスの連携はしやすい。

443の3トップ+2IHのハイプレスに対してスペースを潰すこととWGの背後のスペース=SHの位置をボールの出口として使う。

SB対WG、CBGK対CF、CH対IH、FW対DHになる。

3CH対2IHで中盤中央でボールを奪い切る。

CBとSHは比較的マークがされずに空くのでCBからSHへのパスでボールの出口を作る。相手SBが中盤に出てきてSHのマークがきつい時はCBから中央CHのフリックかスルーでFWの斜めランに縦パスを入れてSBの裏側を狙う。

攻撃時はSH中がカットインしてCHの前のスペースに出てSBがオーバーラップするコースを空ける。SBはSHを追い越してワイドを上がってSHとCHがキープしてるボールを受ける。SBがスペースのあるワイドをドリブルしている間にFWSHCHが中央を駆け上がってカウンターに移行する。SHがハーフスペースにいることでワイドのSBとセンターのFWの2択を維持できる。4バックの弱点はSBとCBの間なのでSBの攻撃参加でワイドを警戒させてSBを切り離すことは攻撃の前提条件。SHがCBSB間に突っ込むこともできるし上がってくるCHを使う選択肢もある。

SHは初期位置はサイドだが攻撃時には中に入るので山田大森金子などインサイドで連携できる選手を置いておく。SBは長距離を走れる松本小川大貴などを置く。

CHの強さが重要なので小川航基大津今野鈴木雄斗鹿沼など強さのある選手を置きたい。

SHの攻めはカットインせずにそのまま上がっても良し。その場合CHSBがインナーラップすることも考慮する。またサイドチェンジして逆サイドのSHSBを上げるのも有効。基本はSBがボールをワイドでキープしながらインサイドのFWCHがゴール前に詰めるまで時間を作る。SHはワイドとインサイドを繋ぐようにどちらにも参加するフレキシブルなアタッカーの動き。CHは強さ+BoxtoBoxで走れるスタミナが必要。守備ブロックを作っている間は余り動く必要はないので攻撃時に走る為に体力を使い守備時は余り体力を使わない体力のマネジメントが出来るはず。

コンパクトな3ラインにする代わりに幅で制圧するシステム。その為にハイボールによるラインの押し上げは考慮していない。ハイボールを使う場合はSHをFWの横まで上げて中盤を多層化しないとセカンドボールが拾えない。

幅を使ってボールを回しながらプレスを回避して体力を削る。それを繰り返し時々FWがフリーランしそこにロングフィードして最終ラインにハラスしつつSBCBの攻撃参加を抑止する。FWはボールをポストすることはなくラインブレイクして背後のスペースのみを狙う。ポストしてしまうと中盤のプレスを誘発してしまうことになるので無理にポストしてCHの上がりを待つのではなく直接ゴールのみを狙う。逆にSHやSBはサイドでボールをキープして中央のプレスエリアをサイドに誘導して中央の圧力を減らしてFWCHが攻撃しやすいようにする。

ジュビロのショートパスと遅攻をメインとした攻撃だとプレスにかかることが前提の上で優位性を作って戦わないとならない。ドン引きポゼッションしながらプレスをかわしてサイドの出口からボールを逃がしてSHSBのサイド攻撃で相手SBを突破しつつFWCHの中央攻撃でフィニッシュする。

中盤に厚みがなくFW1枚がサイドに流れながらの逆カウンターもあるが4バック+アンカーに対しては有効打はなさそう。

SHに入ったらサイドのスペースを使いながらライン全体を上げて攻撃に移行する。

SHが中を使った場合FWSHCHと3枚x2列の6人が中央に集まるのでセカンドボールも奪いやすい。SHが定位置だとFWのラインに人がいないので回収は難しい。中盤でボールを奪われている時にはSHはFWのラインに上がって中央のブロックを作ってプレスにいくとカウンターしやすい。


対プレス中盤

 https://www.footballista.jp/special/44683

中盤の質と量の両方が大事。中盤の攻守はそれぞれ2列目3列目の役割なので3列目の質は大事になる。


ハイプレスは前線と中盤に人数をかけてくるのでお互いに人数をかけてしまうとスペースが全くなくなる。よってショートパスを繋ごうとしても大人数が狭いスペースにいるのでそこを無理に通すことはプレスにかかりに行くようなもの。

4バック5バックの最終ラインの人数を増やす+多層化などPAライン前後のエリアで幅と深さの両方を使ってボールの逃がし所を作る必要がある。また狭い範囲で繋ぐ=1対1の勝負で勝つ必要も出て来るので個の質も重要になる。前線のポスト役より後方のポスト役が必要になってくる。狭い範囲でボールをキープできることとスペースを見つけて逃げることが出来る。

フィジカル勝負の強さ、ハイボールを前に繋げられる高さ、などパス技術よりもフィジカル重視部分が大事になる。中盤で個の打開が出来ればプレスの網を突破できる。そこから速攻に繋げられる。

CBやCFのようなフィジカル勝負の出来る選手を中盤のポスト役に使うというのは一つの案。中盤のプレスに対してボールキープできればそこから味方がつなぐなり、下げた後に前線に送り込むなど選択肢ができる。

多分、今のパサータイプのボランチはSBやWBの低い位置でボールを逃がす役をやった方が良い。逆にWBにいるサイド攻撃タイプを前線に出して速攻カウンターに使う。

CF、DH、CBなどセンターラインのフィジカル勝負の出来る選手が中盤でしっかりボールをキープできるか奪い切れないとプレスを逃れることは容易ではない。

ジュビロはショートパスだけでハイプレスを回避して攻撃サッカーをやるつもりだろうがそうそう成功するとは思えない。

秋田戦

開始5分で1点目

ハイプレスで厳しい感じがあったが上手くWBの走り出しとCBからのロングフィードで背後を取ることが出来た。

来年のJ1のハイプレスに対してこれが出来ると非常に強力な武器になる。

その前の中盤でのパス交換で中盤中央に注目させておいて前後にスキを生み出していた。

上手く相手を動かすことが出来た。


松本がルキアンの攻めの後の相手のボールに詰めて反撃のタイミングを潰してワンチャン狙ってたのはいい動き。

秋田のコンパクトな442に対してワイドにボールを回してからの前線狙いと大きなボール回しのサッカーが出来てる。これができるとプレスをかわして逆カウンターが出来るので非常にいい。

秋田は全体的にハイプレス気味。対してジュビロがボールを回してかわそうとする。

多分来年もこんな感じのゲームが多くなるかもしれない。

ここで打開方法をしっかりと用意しておかないと来年ボコボコにされてしまう。

やはり中盤から前に出す部分で出口がない。1点取られていることもあり秋田も背後狙いに大して警戒している。逆にその分直後は中盤にスペースがあるのでジュビロ側がボールを繋いで攻め上がれるようになる。

しかし遅攻によって秋田側も守備を固める。6バックの守備固めでかなり固い。

中盤のパス回しにプレスが来ればバックパスから前線へのロングいフィードで下げさせてもう一度中盤にスペースを作る。この繰り返し。

中盤が厚い場合は左右に散らしながら自陣の深さも利用して全体を薄い守備にしてパスを通しやすくする。

それを嫌ってハイプレスに来ればロングボールでかわして攻撃にシフト。

結構ハイプレス対策の形はあるようだ。

中盤広がってくればインナーラップも使いながら幅と深さの両方を使ってサイド展開。

秋田の守備はだいぶばらけてコンパクトな状態は保てていない。


失点直後の左から斜めのパスは結構いい感じだった。GKに取られてしまったが。

ああいうパスを収められれば得点に繋がるんだが。

前線の方が準備していなかったのか。


1対1で負けてる。ポゼッションしてても出口がない。出口を1対1で潰されてカウンターされる。

秋田は4バックで中盤をボックス+SHの6人の0トップで中央を固めている。

中盤でスペースが無い状態。サイドはSBも上がって来るのでサイドでもスペースがない。

両WBの小川から松本へのパスも触れば1点だった。

両WBを使った攻撃は結構機能している。その分インサイドの大森大津がインファイトして引き付けて外をフリーにしている。

後半、ゾーン2に引き出して裏狙いのロングフィードを入れているが不正確でとりあえず入れた感。相手の守備ラインを下げる用か。

秋田の最終ラインは高めなので繋ぐよりどんどん裏狙って走った方が良いと思うが。

秋田はコンパクトにやりたがるから中盤両サイドや最終ラインからのフィードでどんどんゴール狙って欲しい。

秋田の潰しが強くてキープが出来ない。テクニカルに対してフィジカルで対抗されて解決策が見いだせない。

ルキアンから鹿沼で2点目。どうにか勝ち試合になりそうだ。

ハイプレスに対してこれだと選手のフィジカルが低すぎて持たない。怪我人だらけで負ける。

小川航基は使える。フィジカル強いしトップの置物ではなく中盤で使いたい。FWではなくDHやCBSBに転向してもいいかもしれない。高さのあるSBは余りいないのでSBからの攻撃参加はあり。1列だけ下げてOHでも良い。フィジカルを活かした活躍は必ずできる。

前線にパスを出す時に味方がバックドア側に出さずに同サイド側に出してしまうことで守備が予測と対応できている。前線の選手に出す時には長い逆サイド側に流れるパスを出すと守備の背後に走れるので攻めやすい。守備は振り向かないといけないので対応が難しくなる。

結構厳しい勝負だったが最終戦を勝利で締めることが出来た。


ハイプレス対策

J1はハイプレスからのショートカウンターが多いのでポゼッションする為には対策が必須。

ハイプレス対策はGKのビルドアップ参加が必要。重要なのはボールの回し方より「ボールの出口」

どうやってボールを相手のプレスから回避しつつ出口を作って攻めるか。

ポゼッションとしては逆カウンターの考え方が一つ。ハイプレスに対して後方の3列目4列目の人数を増やしボールを安全に確保するとともに左右に散らしてプレスの横スライドに合わせて逆方法にロングフィードを入れる。


ジュビロの場合は繋いで遅攻する可能性が高いのでハイプレスを回避しても相手は守備を整えて待つので遅攻から崩すのが難しくなる。

もしジュビロが今後もずっと遅攻ばかりを指向するとまたJ2降格の引き金になるので出来る限り速攻にシフトするか速攻遅攻のハイブリッドになって欲しい。

2021年12月4日土曜日

3421対4123

5バックでWGをかわすならOHを開いてWGとSBの中間位置をとる。WボランチがWF,IH,WGの中間位置でWB/CBからのボールをフリックしてOHに出す。ここからはOHとSBの1対1。

5バックの作り方をWBではなくDHを下げてWBを上げOHを下げるという形で作るのもあり。上の形のローテーション版。OHとSBの1対1が上手く行かない場合はWBを上げてWB対SBで1対1にする。これは質的問題なので相性の良い方を選ぶ必要がある。

逆サイド側は余るので逆OH/WBは1列上がって2トップにすると2CBと2対2の同数で勝負できるので攻撃側有利となる。どちらにしても同数なので個の質的有利がないと話にならない。相手が逆サイドのSBをセンターに置いて3バック+1の形を作ると数的には不利になってしまう。逆サイドのワイドで位置的な有利を作りサイドチェンジ、SBを釣ったサイド側をフィニッシュに使うように変更するなどオプションが必要。

1トップだと2CBと1対2の数的不利からスタートしてしまうので3421より2WGの0/2トップの方がCBと対峙せずに対SBのみの1対1の数的同数を作る+逆サイドのアイソレーションによる位置的有利が作り出せるので1トップ2シャドーより2WGか1トップ2ワイドの形の方が4バックに対しては攻めやすい。さらに433だと2CB+DHのトライアングルで中央を守るので両ワイドを使った攻撃の方が守りが薄い。ボールサイドのSBとの1対1と逆サイドのアイソレーションの2択を作れる。

3421も少しシステムを考えないと433に対しては厳しいかも。

ハイプレス対ロングカウンター

ハイプレスは対ビルドアップ目的の為の戦術。

ボールを繋ごうとするジュビロの戦術はハイプレスの良いカモ。

ハイプレスをかわすには後方に人数をかけてボールを逃がす必要があり、そうすると前線の攻撃陣の戦力は人数的に少なくなるので結果的に個で打開できる質の高さが必要になる。

ルキアンの1トップだけだと厳しいのでスピードとパワーのある2トップが必要になると思う。

結局はロングカウンターが必須になる。遅攻=ハイプレスの餌食なのでいかにボールを直接前線に投入できるかが問題になる。ロングボールの距離と精度、タイミングの良さがある選手がいるかどうか。遠藤のキック力では難しい。伊藤洋輝のようなボールを蹴れる選手が必要。

ハイプレスをかわしながら全体で攻めるとなると結構大変。中途半端なボールは大抵中盤で回収されてしまう。

今年のサッカー継続のようだが果たしてハイプレスをかわせるのか。そこが重要になる。

433対策

川崎対横浜で横浜は4231でビルドアップできずに川崎のハイプレスから逃れられなかった。

WボランチがIHと1対1になることと川崎のSBが上がってボールの逃がし所+WGへの供給として中盤に支援として上がって来るので厄介。

4バックで3トップには対応できるがIHとSBの両方を抑えるかIHだけでも徹底的に潰さないとビルドアップできない。

パスサッカーをやるというよりドリブルで持ち上がる事をオプションとして考える必要がある。

サイドにドリブラーを置いてSBが対処に来た所に中央から背後に走り込んでSBの後ろのスペースを攻略するなどプレス対策を考える必要がある。

WGの背後、SBの前のスペースにどう進むか、そこからSBを釣り出して背後を取る。

SBのスペースを使えれば2CBの脇からシュート、クロスを上げられる。


443でSBの上がりWBの下がりで中盤を7人にされると中盤を飛ばすロングボール戦術を考える必要がある。中盤7人を繋げて崩すのはほぼ無理。

WGのみ下がるかSBのみ上がるか、ゾーンの位置やボールの状況でコントロールできるので中盤は3人、5人、7人の可変が可能。

WGとSBが連携できないように前後に分断した状況を作る必要があるのでやはりビルドアップだけでなくロングボールをサイドに放り込んでSBを最終ラインに押し込んで中盤を3人のままにしておく分断戦術をまず最初に仕込んでおく必要がある。

もしくはCBとSBとのパス交換でWGを引き付けておいてWGの背後にボランチがスライドして中盤でパスを受ける。IHとDHが詰めてくる前にドリブルで持ち上がりSBを引き付ける。SBが釣れたらその背後に走り込んでパスを受ける。

3421で行う場合はWBが下がってSB役をやる。5バックでWBとSB間でパス交換してWGを引き付ける。OH/DHがWGの背後を取ってパスを受ける。SBを釣ったらFW/OHがSBの背後に入ってパスを受ける。その間にOH/DH/WBが中盤サイドから中央側にカットインで侵入してパスかクロスをシュートする。

ロングボールも絡めてのパスサッカーをしないと簡単には崩せないと思う。J2で無双できたのはJ2だから。J1で同じような無双は簡単にできない。

J1はチーム数も多くなって以前の10チーム制ではない。半分近くはJ2と同じでJ1.5と言ってもいい。つまりJ2はプロの3軍レベル。J1の10位以内=真のJ1なので10位以下は2軍、J2は3軍と考えた方が良い。

ジュビロがJ2落ちした=2軍以下の成績しか残せなかった、というのが事実。J1といえども上位と下位とでは全く違う。一桁順位でなければ意味がない。出来れば5位以内、ACL圏内と上位に居続けるべき。

と言ってもJ1復帰1年目でそれは望めないのでまずはJ1残留、出来れば中位クラス維持のリハビリから。2~3年はそれを維持しつつ徐々に順位を上げて5年目くらいには上位に顔を出すくらい。10年目くらいには上位に定着、というロングスパンでチームを構築する必要がある。

その間にどんどん戦術も変わるだろうが、そういう物も含めて常に変化しつつも変化に対応できるノウハウを積み上げるようにしていって欲しい。


2021年12月3日金曜日

対433用 442ダイヤモンド0トップ

WG__________WG

______OH______

_SH/CH_____CH/SH_

______DH______

_SB__CB___CB_SB_


WG__________WG

_SH/CH__OH_SH/CH_

_SB____DH____SB_

____CB____CB___


対443

443の戦略はロングボール、ハイボールを蹴り込んでのキックアンドラッシュ。SBを押し上げて中盤に厚みを与えるプレスやポゼッション。ハイプレスからのショートカウンターなど。

3トップ+2の5枚に対して4バック+3ボランチで各ライン+1を作ってスペースを埋める。守備ラインで常に同数+1なのでビルドアップにハイプレスされてもGKも含めると+3の数的有利が発生するのでショートパスを繋げることが出来る。

攻撃はWGとトップ下で2CB+DHの外側のスペースを使う。3対3の同数での勝負になるので個の質の高さとスペースとスピードを活かした速攻を仕掛ける。

中央のダイヤモンドで中盤中央を制圧し433の中盤3枚に対抗してボール回収で勝つ。

WGがSBを抑えて中盤への上がりを阻止したりロングボールを蹴らせずに押し込むなどSBのゲームメイク機能を低下させる。

SBが上げられずWGを下げてきた場合はこちらはSBも上げて中盤に参加させる。

攻撃時にSH/CHとSBを押し上げて中盤を6枚にして中央だけでなく中盤全体をカバーできる。

SH/CHのサイド展開でSBとWGとサイドで3枚を作れるのでサイド2枚に対抗できる。443側もIH/DHをサイドに展開できるがその場合OH/DHの中央の+1枚の優位があるのでサイドが同数だとすると中央で2対1の数的優位を形成できる。

中央が下がり目で両サイドを上げたサイド攻撃スタイルなので中央ラインにしっかりとした守備型を置く必要がある。OH/CH/DHにはきちんと守備ができるタイプが必須。

SH/CHは中間位置で前後、内外の位置バランスを考える必要がある。対433だと中盤サイドにスペースがあるのでCH/SHは比較的動きやすく自由にプレーできる。ボールの逃がし所があるのでボールキープしやすい。外にターンして逃げつつSBのインナーラップとWGへのクロスなど2択3択を仕掛けやすくなる。

WGがサイドに張り続ける場合はOHやSH/CHの中央攻撃が大事になる。

WGはサイドを突破するほかにカットインで中央を攻撃、サイドチェンジで裏から攻撃など0トップのスペースを活かした機動的な攻撃が可能。

ジュビロならルキアンファビアンの2WGで両サイドを機動的に動かす。

WGが内側に入った場合はSH/CHがサイドにオーバーラップしてもよいし、SBがオーバーラップしても良い。

OHは山田、大津あたり。

SH/CHは守備力もある鈴木雄斗、松本などサイドとの絡み、サイド展開もできるタイプ。中で動くなら大森も選択肢。ゲームメイクできるタイプが居てもいい。

DHはCBに近い守備専タイプ。場合によってはCBに入って3CBになる。

SBは433のWGを抑えられることとWGの背後のスペースにSH/CHがパスを受けに入るのでそこにパスを供給できること。鈴木、松本はこちらでも使える。

SH/CHは中盤のサイドのスペースでボールを受けてSBとCBの中間スペースにカットインドリブルで侵入してもよい。WGが張っているので外に逃がしてWGからのクロスを逆サイドのWGがファーで決めても良いし、WGの方がニアに入ってサイドをSH/CHが使ってクロスを上げてもいい。


433の攻撃はWGからCF/IHへのパスによるサイドを起点として中央に人数をかけた攻撃。WGに気を取られ過ぎると中央の3枚を抑えられない。まずWGが機能しないように対処する必要がある。WGにSBが付くことと、WGに入る前にボールを奪取すること。ロングボールをSB/CBから上げさせない。自軍WGによるSB/CBへのハイプレスと中盤へ繋ごうとする時に中央のダイヤモンドで奪い切りカウンターに移行する事。中央をスルーする場合もあるので3トップに入ることを考えて4バックが1オン1でマッチアップしてスイーパーがカバーすること。IHがWG、CF間に走り込むのでCH、DHのボランチ3枚がマークにつくこと。+1のスペース除去能力と1オン1+スイーパーを中盤と最終ラインの両方で組むこと。

SBはハイボール対策もあるのでCBと同じように背の高さも重要な質的要素。背の高さ+WG対策のスピードが必要になる。速さだけを重視して背の低いSBが置いてしまうとハイボールを通してしまう可能性がある。速さと高さの両方が欲しい。


DHをCBにし、SBをDHにした352スタイルでも良い。

4バックか3バックかは余り問題ではない。2CBが中央を制圧しながらその前の3人が中央とサイドのスペースに下がって3バックか4バックを作る機動的な守備にする。

2CB+3の5バックと考えてよい。核となるのは2CBとその前のDHの3人。両サイドのSB/DHがサブ。3CBのトライアングル+2DHと考えた方がわかりやすいかも。そう考えると疑似的な4バックともいえる。

相手の布陣や攻め方に応じて前で対応するか後ろのスペースを埋めるか対応する。


ビルドアップを考えるとスイーパーシステムの3バックは中央でCBとGKが被るので2CBのスタイルで考える方がやりやすい。これはルール上PA内に選手が2人入ることが可能という部分も関連する。2CB+GKの疑似3バック化で深い位置でビルドアップをすることで中盤が2層化しても1ラインあたりの人数が少なくならない。こういうこともあるので攻守に2CB+1の3バック、2CBの前後にDH、GKを置く守備のダイヤモンド形成を考える必要がある。



2022ジュビロ=2020ジュビロ+徳島

https://jubilotactics.blogspot.com/2020/11/blog-post_6.html

https://jubilotactics.blogspot.com/2020/08/361.html

https://jubilotactics.blogspot.com/2020/08/blog-post_29.html


伊藤監督のやるフォーメーションとCBの飛び出しに関しては去年のこのブログに書いた通り。

既に1年前の1周遅れ。

それを何故今やるわけ?

ジュビロの首脳陣って何考えてるのかホントにわからん。

違いはショートカウンターではなく敵陣ポゼッションでやるということ。


361ワイドボックスとしてブログに書いて金沢戦で6点取った。

ジュビロはこの時ショートカウンターで大量点を上げている。

その後サイド2人が張り過ぎでCHの背後のスペースをワンタッチパスで崩されてピンチになってCHを下げることで結局強みを活かせない形で終わってしまった。

それを徳島がCB上げの形でクリアしていた。

ジュビロはCHの1枚を下げたがこれだとワイドボックスが逆に広すぎることになって中盤がスカスカになってしまい強みが無くなる。2CHが揃わないと両サイドの2枚が分断される為ボックスの意味が無くなる。

徳島は中盤の形をキープしてCBを上げてCHCB間のスペースをケアした。

甲府はそれをやっただけの話し。

フォーメーションの意図を理解しているかどうかで運用面でこれほど成功と失敗の違いがある。フォーメーションは真似すればよいのではなく、そのフォーメーションの目的と運用を理解しないといけない。


ある意味ジュビロの1周遅れの先祖返りみたいなもの。

目新しいどころか自分達がやって失敗して捨てたルートを拾ってきただけ。


2020ジュビロに2021ジュビロを足して2022ジュビロになるならいいんだが、フォーメーションは2020ジュビロで戦術が2021ジュビロのミックスされたのが2022ジュビロになりそうな感じになっている。


恐いのはやはり敵陣ポゼッションにこだわりカウンターによる失点。フベロ時代に逆戻りするのは勘弁して欲しい。

2021ジュビロでやっと速攻と遅攻のハイブリッドが上手く行って結果が出せたのにまたショートパス遅攻にこだわり無駄パスと時間つぶしで負けるのは見たくない。

中盤厚めにしたからと言ってロングボールのキックアンドラッシュを食らうとひとたまりもないわけで、433ベースのハイプレスやキックアンドラッシュで攻めてくるチームに対する守備形態をどうするのかがまず先決。そしてどのようにボールを回収するのか。敵陣ポゼッションの最大の問題点はボール奪取にある。

中盤6人を敵陣PA前のエリアに密集させてプレッシングゾーンを作るのか?

1トップ+2CH+アンカーCBの中央ダイヤモンドに強力なインテンシティを持つ選手を置く必要がある。遠藤は2CHに入れない。むしろDHかSH/WBでサイド側にいた方がいい。中央のダイヤモンドがボール奪取に機能しない場合はDHとRB/LBがそれを抑えなければならない。2CHは攻守の要なのでセンターラインになるCF+2CH+CBは強力な選手で構成される必要がある。

2CHは攻守もそうだしインサイドとアウトサイドの両方に参加する為にどちらでも機能する選手が必要。かなりマルチな選手である必要性が高い。鈴木雄斗のようなタイプがいいかもしれない。DHでサイドで待つより中央で攻守、内外の両方で機能する方がいい。

SH、CH、DHはローテーションで動くことで相手の守備を釣ることもできるし内外の入れ替わりで守備と攻撃を入れ替えてもいい。

希望としては戦術は2021の速攻遅攻ミックス、自陣ポゼッションメインで敵陣ポゼッションはサブ、あくまで選択肢として考えて欲しい。

一番大事なのは2-0以上の得点で勝つこと+引き分けの負けなし。

ジュビロのスタイル=ハイブリッド+結果という路線を作り上げて欲しい。

ポゼッションとカウンターの2極化で話す時代はもうとっくに終わっている。

そもそもスタイルで結果が出るわけではない。

サッカーはパス=芸術点の評価競技ではない。

得点して勝つことがサッカーなのだから。

ジュビロの首脳陣か株主か知らないが、以上にパスサッカーのみにこだわる無知がいる。

その為にいつまで経ってもジュビロが強くなれない。

その方が問題。

ジュビロは何でもテクニカルでオシャレに解決しようとする部分があるから実はそれこそが問題点。



果たしてどうなるか…。

2021年12月2日木曜日

対ポジショナルプレー

https://www.football-zone.net/archives/312411/2

最終ラインを増やしてしまえばポジショナルプレーは封殺可能。

プレス

https://www.football-lab.jp/column/entry/812/


敵陣PAより前の中央エリアが特にプレスの頻度が高いがサイドにかかる幅までカバーする場合もあり。


2列目3列目を広く布陣させて人数をかけて網を作りボールを捕える必要がある。

つなぐサッカーをやりすぎるとプレスにかかって負ける。

攻撃サッカーのメタなのでプレスからカウンターしてくるチームには素直にロングボールや逆カウンターでプレスを回避して攻撃する必要がある。

またフベロ式に戻るとあっという間にJ2降格になる。

もしジュビロ首脳陣が全く理解していないのならJ1残留は厳しい。

監督選びの時点で既にその兆候が見えるので非常に心配。


2021ジュビロのスタイルを継続するのがプレス回避の一つの答えではある。

それを捨てるならJ1残留は厳しいし上位チームには勝てない。

監督交代

ジュビロと甲府の2021年のスタイル 


ジュビロ

https://www.football-lab.jp/iwat/style/?s=11


甲府

https://www.football-lab.jp/kofu/style/


ジュビロは遅攻の敵陣ポゼッション+速攻のロングカウンターの両方の値が高い。

しかし甲府は敵陣ポゼッションのみ。


ジュビロ

26勝10分5敗 73得点41失点+32

甲府

23勝10分8敗 62得点35失点+27



これはフベロの再来になる可能性が含まれていて危ない。

今年のジュビロの良さは遅攻だけに固執せずに速攻とのバランスが良かった。

しかしまた遅攻だけに戻ると非常にバランスの悪いチームに逆戻りする可能性がある。

敵陣ポゼッションは一見有利に見えるが諸刃の剣でカウンター対策が徹底されていないとカウンターによる失点が多くなる。

フベロ時代はこれでかなり失点、負けた試合があった。

敵陣に攻める=自陣の守りを手薄にして敵に塩を送る行為と同じ。


敵陣ポゼッションでボール支配率を高くし、かつ攻撃時間を長くしていることで失点の可能性を低くしているが、逆に敵陣に押し込んでしまってこじ開けるのがむずかしくなり得点しづらくなる。今年のジュビロが負けない試合と共に高い得点率を作ったのは遅攻+速攻の両方があったから。また遅攻地獄にはまるようならまたJ2に下がってくる。今年のジュビロの攻撃スタイルは最適解の一つであって、遅攻だけに戻るのならまた同じ間違いを繰り返すことになる。

攻めるのにはタイミングが必要。自陣ポゼッション率が高い逆カウンターは敵陣背後にスペースを生むのでFWが1対1の勝負をしやすくなる。個の攻撃が通用するし自陣ポゼッションはポゼッション率も高く悪い選択肢ではない。

J1では433ハイプレスからのショートカウンターの対応を迫られるので自陣ポゼッションより敵陣ポゼッションの方がリスク管理的には多少の利があるかもしれない。

J1復帰1年目はまず各チームの分析と対応が迫られる。自分たちのスタイルで勝つ以前にJ1に残留できるかどうかが問題。

とにかく負けないこと。守備から入ってチャンスを虎視眈々と狙う必要がある。

ポゼッションによるボール支配=守備、ではあるが、まずボール奪取ができるところから。

ボール奪取できなければボール支配は完成しない。

その上でどの位置でボールを持つか、どう攻め崩すのか、どう得点するのかを考えられるようになる。

まずボールを持たなければ何も始まらない。


GKとの相性も大きな問題になる。三浦は自陣ポゼッション時に有利なので引き気味のポゼッションで有効だが敵陣ポゼッション時の被カウンター時は八田の方が合っている。八田は背が高く手足も長いので壁のない被カウンター時の長距離からのシュートには対応できる。三浦が得意なのは距離のない状態からの反応の良さでセーブする事。GKをアレックスにした方が良いかもしれない。

敵陣ポゼッションはハイプレス回避という考え方もあるかもしれない。問題はハイプレス相手にどう敵陣までつなげるのか。足元のショートパスでつなげるとなるとハイプレスは回避できないので後方から中盤にかけて厚めに布陣する必要がある。もしくはロングボールを蹴りこんで中盤で回収するか。ジュビロ的にはつなぐスタイルを選択すると思うのでやはり遅攻で攻め込んでボールをキープし続けるということになる。

去年も今年もあったが、長い時間ボールキープをすると時間ばかりが過ぎてチャンスがなくなる。特にこちらが先に失点すると先制した相手チームは守りに入りさらに崩せなくなる。よって敵陣ポゼッションをやる場合には常に先制点を取りに行く必要がある。

セットプレーで学ぶ部分はあるかもしれないが、全体としてみるとグレードダウンの可能性がある。J2優勝チームが3位チームの監督を招聘する意味はなんだろうか。

J1とJ2では守備力が大きく異なる。攻撃サッカーが通用するのはJ2だから。まずこの点をよく理解する必要がある。

今のジュビロの方がトータルバランスはまだ良いと思う。

この監督交代が悪い方に転がらないと良いのだが…。

現状、監督交代に期待はできない。


2021年11月30日火曜日

名波は何故勝てないのか

名波の「大きな勘違い」=「守備=下手糞がやる仕事」

小学生の頃から「上手い奴は攻撃、下手糞は暇な後ろで守ってろ。」

「カウンターはダサい」


こうした「経験」こそが名波の監督としての経験を蝕んでいる。


サッカーに限らずすべてのチーム戦スポーツの原点は戦争。

つまり戦争のセオリーが基本にあるべき。

しかし名波は自分の経験とサッカーというサッカーの独自部分=「足でボールを扱う」

という部分にフォーカスし過ぎて本質を理解していない。


戦争には攻撃3倍の法則という者がある。

完全に準備された守備に対して攻撃側は相手戦力の3倍必要という原則である。

これをサッカーで例えると自陣に引いて541など全くスペースを与えない守備に対しては同数の戦力では簡単に得点できない。

ジュビロの悪い時の流れはボールは支配できているが押し込んで敵陣まで攻め上がり自陣の守備はなし、2CBのみが守備として残るがカウンターを止めることが出来ずに失点する。

フベロの時も442で攻め上がりボールを支配し続けていたがカウンターを止められずに失点するシーンが多かった。

まず敵陣に攻め上がり過ぎる事自体が非常にハイリスクローリターンである認識がない。「ボールを支配し続ければ」有利であるが、そもそもサッカーは「足」でボールを扱う競技であって「絶対」がないスポーツ。不確実性の方が高い。つまりポゼッション+遅攻の「大前提」である「ボールを支配し続ける」という原則がサッカーの原則である「不確実性」と真っ向から対立している。つまりはサッカーをやっているのに矛盾した戦術を掲げているという事。これすら気づかない時点でだいぶ「俺は上手い」という上から目線で物事を見過ぎている。

守備構築は「負けない」試合をする一番重要なポイント。負けない=勝ち点を積み上げられる=降格しない。しかし悪い経験をもとに判断する名波は守備はダサい。守備は下手糞の仕事としか認識していない。この時点で降格圏のチームを残留させることは最初から無理。ジュビロがJ1定着できなかったのも同じ。ボランチに宮崎を起用するなど守備軽視の布陣ばかり。獲ってくる選手は左利きのキッカー、パサータイプばかり。自分が強い=自分のコピーを並べたチームが強い。という勘違いでチームを潰した。ジュビロはそれを経験済み。

名波が活躍できたのはむしろ後ろに強固な守備陣がいたからこそ。

対人も強くサイドチェンジやミドルも撃てる服部。対人に強く攻め上がれる福西、俊足でカバーできる秀人、クレバーな守備の出来る田中、対人に強い大岩。

3バックとWボランチがこれだけ強いのだから前が自由に攻撃できる。

理解していないのは名波の方。


ジュビロの攻撃重視は守備軽視ではなく守備重視からの攻撃重視なのだが名波はそれをわかっていない。今のジュビロは布陣としては守備軽視の部分もあるが全体でみると全体守備をすることで補っている。ただしこれがJ1で通用するのかは不確定要素。


2021年11月29日月曜日

361(3331/3151)

基本形

______FW______

WB_____OH_____WB

____CH____CH____

______DH_______

__LB___CB___RB__


3421のWBを押し上げ、中央をダイヤモンドにする。

守備の要はDHと2CHの逆三角形。

中盤は常に4人でダイヤモンドかボックスを形成して囲んで奪う。


■守備

DHとCHの逆三角形がCBの左右に落ちてサイド側に3バック+ボックスを形成してサイドを堅く守る。カウンター時は逆サイドのWBが幅を作りとLB/RBがインナーラップなどで押し上げる。逆サイドLB/RBを上げると3331の形を崩さずに常に中盤に3人ラインx2を維持できる。全体のスライドより一部のスライドだけでフォーメーションをキープすることで局所対応+全体最適の両方をこなす。最終ラインの横スライドは余りやらない方が良いので守備的中盤のスライドで補完する。

左サイド守備

 ______FW______

_WB___OH____WB__

_CH___CH____(RB)_

LB_DH_CB___RB___


右サイド守備

 ______FW______

__WB____OH___WB_

__(LB)____CH___CH_

___LB___CB_DH_RB__


■攻撃

CHがスライドしてサイドに2枚、3枚を作る。ボックスを作りボールを回す。CHがサイド側にスライドするのでサイドからボールを配給出来る。CHの一方はパサー、もう一方はBoxtoBoxで縦に動けるタイプだと良い。WBとOHの中間スペースを縦に攻めることが出来ると良い。WB、LB/RBを前に出して攻撃参加させるのもあり。


左サイド攻撃

(WB)____FW___(WB)

WB_____OH_____WB

_CH____CH___(RB)

_____DH_______

__LB___CB___RB__


右サイド攻撃

(WB)____FW____(WB)

WB_____OH_____WB

(LB)_____CH____CH_

_______DH______

__LB___CB___RB__


名波が失敗した3151だがその時はDHに宮崎が入っていた。それとCHに田口と上原だったかな。これじゃ守れない。CHがバランサーと言っていたが、守備を基本にしながら前の4枚を支援するボランチ型が良いと思う。


ジュビロ黄金期は3バック+3ボランチなのでやはりその形が安定するのだと思う。

4バック+2ボランチも同じで結局は6枚をどう構成するのか+攻撃時に何枚を使えるか+攻守切替時のバランスが安定するか。

この辺りをどう考えて構成するかでシステムが変わってくる。


3バック形式のように見えて実態は4バックの変形として考えるとわかりやすい。

____DH___DH____

______CB______

__SB___CB___SB__

CBを縦に並べてアンカー化しボランチ2枚を前に出してより前でコントロールできるようにする。

3ボランチかつアンカーをスペース管理役の宮崎にしてしまったのが名波の失敗だった。

スペースがあるから、と考えるより、相手がどれだけの戦力を投入する場所なのかを考える必要がある。

スペースを一人で見るのはまず無理。さらに中央はインテンシティの強い選手が来る場所。そこに対人の弱い選手を置くことは自ら穴を空けてしまう事と一緒。

ジュビロの3列目は2列目程度の強度しかなく、4列目に近い強度がない。3列目はむしろ4列目と同等の強度が無ければいけない。だからDHにはCBを上げることで3.5列目を作って中盤の厚みと強度を与える。


名波がJ3落ちしたのは「サッカー=球蹴り」を教えていたから。ボール回しメインでやっていた為に勝負の部分が欠落して負けてしまった。

プロシーンではなく育成としてやるなら問題はなかったと思う。

TPOを間違えているから残留できない。

J1、J2はプロリーグ。つまり金もらって勝負する仕事。育成ではない。

J3なら育成メインでいいと思うけどJ2はその中間にある微妙なリーグ。しかしプロだけにまず勝つこと、負けないことが前提条件にある。何故ならプロリーグはビジネスだから。

プロだからこそ夢も希望もあるように見えて一番厳しい判断をしなければいけない場所。

厳しさこそ優しさなのがプロの現場。


2021年11月26日金曜日

ボランチ

川崎の橘田


https://www.youtube.com/watch?v=73oUIHhn1zw

https://www.youtube.com/watch?v=zbFNlP-X07w


J1覇者のチームで機能するボランチ

中盤を制圧する強さ、キープ力、まずこの能力があってからさらに縦に動いてパスを出せる。

スパルタンで本格的なボランチは必ず1人は必要。

守備の要であり反撃の起点になれること。

ボランチの基本はこの選手に見ることが出来る。

2021年11月22日月曜日

4321+

3421に近い形とNBOXを融合した速攻型の攻撃と433型のワイドな遅攻型の柔軟な攻撃システム。


SBには上原、鈴木雄斗などを置き、SHに松本、小川大貴を置くとよいかもしれない。

OHには山田、大津。

問題はDH、守備型メインのDHが皆無なので現在の3CBの一人を1枚上げても良いかもしれない。


ダイヤモンドとアワーグラスの融合

攻撃時にダイヤモンドとアワーグラスの両方の攻撃方法を選択できる。

攻撃時のSHとSBの位置によってダイヤモンドとアワーグラスの両方に対応した攻撃が可能。相手の陣形に応じて速攻と遅攻を使い分ける。


守備時4321

フラット4バックでサイド2枚を近い位置でサポート。中央をOHとDHで囲む。

FW,OH,DHはダイヤモンドで中央速攻をのこす。ポゼッション時の逆カウンターはCB,SH,OHのダイヤモンドもビルドアップに使う。FWをOHの間に落とした守備形式もあり。

______FW______

__OH______OH__

SH____DH_____SH

SB__CB___CB__SB


攻撃時

SBを中に入れて中央にNBOXを形成。SHからはFWにアーリークロス。全体が大きなダイヤモンドを形成しながらもその中に小さなダイヤモンドを形成するフラクタル構造。中盤を7人で構成したショートパス交換による崩しとCB,SH,FWを使ったダイヤモンドの速攻の両方を同時に行える。縦方向の速攻を目的とした攻撃。SBがボランチ役になるので上原鈴木雄斗当たりが良いと思う。FW,OHの中央攻撃がメイン。

______FW______

__OH______OH__

SH____DH_____SH

__SB_______SB__

____CB___CB____


SHを大きく上げてアワーグラスを作る。3トップの433型に近い。SHとSBで大きくサイドチェンジしながら左右に展開して幅を使った攻撃を行う。横方向の展開と遅攻を目的とした攻撃。FW,OH,DHの中央をゴール前に進めてフィニッシュする。SHのサイド突破がメインで折り返しをFW,OH,DHのフィニッシュを狙う。

______FW______

SH_______SH

__OH______OH__

_____DH______

SB__CB___CB__SB

ダイヤモンドとアワーグラス

ダイヤモンドはCB/DH、SH/WB、CFを結んだ菱形の攻撃。サイドは1枚で速攻向き。自陣に引いているカウンター状態ではSHからCFへのアーリークロスを入れて背後のスペースを狙う。相手を押し込んだと時はCB/DHからSHへとワイドに展開することとSHからCFへとマイナスのクロスを入れる攻撃。サイドが1枚なので時間をかけずにサイドはリンクのみでボールを素早く前や中に展開する。


アワーグラスはSB/WB、OH/CH/DH、SH/WGを結んだ砂時計型の攻撃。サイドは2枚で遅攻向き。砂時計型は中央OH/CH/DHを経由してもいいがボトルネックになるので奪われやすい。ショートパスを連携するなら中央を経由。ロングパス、サイドチェンジを使うならSB/WBから逆サイドのSH/WGへとパスを展開する。サイド2枚で前後に位置しているが縦パスで繋ぐのではなく、斜めのサイドチェンジで逆サイドに展開する。最終的には中央のOH/CH/DHがゴール前に詰める形でフィニッシュする。逆サイドへのサイドチェンジを多用し広く展開するので相手の守備が広がり中央が開きやすくなる。左右の展開が上手くできたら中央が薄くなるので中央攻撃でフィニッシュする。


ジュビロは3421で陣形的にはダイヤモンド型なのだが、実質アワーグラス型の攻撃をしがち。ルキアンがサイドに流れてCFがいなくなるのとボランチもサイドに流れて両サイドでWB+1の2枚を作るような場合が多い。

遠藤が最後にシュートして得点する場合などは事前にショートパスで左右に散らして中を空けさせてシュートをしているなどアワーグラス型の攻撃が多くみられる。

逆に遠藤のいない時はWBからCFにアーリークロスが入るダイヤモンド型の速攻が見られた。

ジュビロはポゼッション+アワーグラス型の攻撃をメインにしつつ、カウンター+ダイヤモンド型の攻撃をサブとして使えるようなチームになっている。


2021年11月21日日曜日

4321(451)

4321(451)

中盤中央を3枚で守りサイドをSHSB2枚で守る。

現在の3421のボランチを一人少なくしてSBに入れる。

SHの高さでサイド攻撃と中央攻撃を変化させる。

DHはアンカーで守備重視。

SBがパサータイプでSHはドリブラー、クロッサータイプ。

CHは中央の守備と攻撃の攻守のバランスを取れること。

CHとDHのボール奪取が重要。


______FW______

SH__________SH

___CH____CH___

______DH______

SB__CB__CB__SB


______FW______

___CH_____CH___

SH____DH____SH

SB__CB__CB__SB


______FW______

SH__________SH

___CH____CH___

SB____DH____SB

___CB__CB___


世界で勝てないリーグに高年俸はありえない

遠藤は選手の年俸の魅力が必要というが、そもそもJリーグや日本が世界と戦って結果出さない限りスポンサーやチームは金を出さない。

選手基準で何を言ってもビジネスとして成立することが大前提。

視聴数、チケット販売、グッズ販売が伸びなければ年俸が増えることはない。

だからこそ各国のリーグではなくアジアリーグのような広範囲なリーグが出来た方が各国ごとに分かれているリーグより人も金も集まる。

1つの国の中のリーグで何を言っても仕方がない、国内のパイはほぼ固定されているのだから最初から無理。

野球より人気が出るならまだしも野球にも勝てていない。

Jリーグの実力が世界的に低いから問題なのであって年俸を高くしてヒーローを作れというのは言っていることが逆。


2021年11月20日土曜日

長崎戦

長崎の監督はS級ライセンスのインストラクターだった人らしいので監督力は非常に高い。

442ベースで場面に応じて少し変形している。442フラット、442ボックス、4231など。

守備では2CBにCHが残って2+1のトライアングルを作ることが多かった。SBがあがりCBが少し離れる分CHがアンカーに入って中央を割られないようにケアした2.5バックを作っていた。

先制点、追加点と長崎に先行されて引き分けに出来たので最悪の事態は免れた。

まだ自力優勝もできるし勝ち点でも2位を突き放しているので十分優勝の可能性は高い。

ホームで自力優勝する、というのがチーム全体の意志なのだろう。

必ず自分達の手で悔いなく優勝、昇格を果たしJ2制覇してJ1に戻る。

そういう意気込みが伝わってくる。

1点目は大森の中央からSB裏への斜めのランでニア側を攻略してファーサイドの鈴木雄斗に入れる形はよく出来ていた。大森が支持して縦に出せと要求していたので良く連動できた場面だった。

2点目もカウンターでみんな走ったのが結果に出ていた。走る人数が多かったので選択肢もありその点でキーパーは出ざるを得なかった。キーパーが飛び出た時点でチェックメイト。

勝ち点を落としたと言えば落とした、拾ったと言えば拾った、どちらとも評価が難しい試合結果だった。

長崎は3位で上位対決だったのである意味引き分けは妥当な結果だったともいえる。

上位対決で叩きのめせるほどまだ実力が高いわけではない、という事もできる。長崎も攻撃型チームでありジュビロも攻撃型チーム。お互いに得点力があるなかでの撃ち合いで結果も引き分け。

まだやはり課題が残っていると考えてもいい。

撃ち合いになった場合にどう相手に勝つか。

引いた相手を打破できるようになったが、撃ち合いで一歩負けている。

圧倒的な攻撃力=得点力と強固な守備力を両立するにはどうするべきか。

さらにそれをチームの軸として若い選手もマッチする形で育成出来るものなのか。

攻撃型チームとしてどんな場面でも得点を狙える形を作っていけるのか。

J1でそれが試される。


パサーフリーマン化

パサーの位置を中央と左右に自由に動かすフリーマンにして守備免除。

その代りに守備を1枚増やす。

中村俊輔が守備と逆の位置に常に動いてフリーなスペースでボールを待っていたような感じになる。

パサーは守備から切り離してカウンター時のリンク優先。その為に守備時は相手のボールサイドと逆に動いて広いスペースで味方からのボールを待つ。守備的にはー1になるのでより強い守備の選手や人数が必要になる。

ボールを奪い切ったら第一選択肢はパサーでパサー経由でトップに確実なボールを送り込む。

ジュビロの中盤は攻撃+パサーがメインで純粋にDHとして動くタイプがほぼいない。これがCBへの負担増にもなるし中盤で奪い切れないでボール支配される形にもなりやすい。

攻撃メインの戦術は良いが攻撃すればするほど守備の負担も大きくなりカウンターを食らいやすくなってしまう。

現代サッカーはポゼッションかカウンターかではなくどちらも必要なので常に柔軟な構成から対応できるようにしておく必要がある。

CFの機能不全

ジュビロのCFが機能不全になるのは何故なのか。

決定力のあるCFをトップにおいても何故か機能しない。

ジュビロの戦術や選手のタイプのミスマッチがあるかもしれない。

過去には442でSBからのアーリークロスを決めるという形があったが、今はWBがドリブルでの持ち上がりとFW、OHの連動で崩す形にこだわっているのでアーリークロスの速攻がほとんど見られない。

CFが活躍するにはカウンターでの速攻が一番良いがジュビロはサイドからアーリクロスを入れることも少なくカウンターもショートパスを繋ぐ遅攻でCFが欲しいタイミングでパスが出てこない。

中野もラインブレイカーでカウンター速攻向きだったがパスが出てこないでやはり1トップとして機能しなかった。

CFシステムにはSBのアーリークロスによるカウンター速攻が重要なサポート。

ボランチにパサーを置いてしまっているので中央から高いサイドにいるWBやサイドに流れたFWに供給するV字の攻撃はできるが、サイドから中央への逆V字の攻撃が出来ない。

押し込んだ時に遠藤がサイドに流れてサイドから上げることはあるがこの場面では既にCFの周囲は守備が固められているので少ない守備との個の対決ができない。

遅攻とパサーのポジションなどの問題で今のジュビロのショートパスメインの攻撃ではCFは活かされない。

攻撃的サッカーをやりたいなら、V字、逆Vの両方が可能であると常に大きく動かすことが出来るので非常にやりやすい。ボランチよりCBからのV字パスとSBからの逆V字パスが入ると3トップが活きるのでCFが死ぬことはない。


攻撃はダイヤモンド

https://www.youtube.com/watch?v=TV75_JW6NqA

攻撃時にボールホルダー+前3人でダイヤモンドを作るとパスで崩しやすい。
パスした後に次のボールホルダーに対しても同じようにダイヤモンドを作る。
左にパスしたら右回りで移動してダイヤモンドを作る。
右にパスしたら左回りで移動してダイヤモンドを作る。

パスで崩す攻撃をしたい時は局地的にダイヤモンド形を作ることで突破しやすくなる。

5レーン理論の攻撃をエッセンスだけにするとダイヤモンドになる。
5レーンはピッチの横幅を選手のカバーできる範囲で割ると5レーンとなる。
1レーンに前後並ぶ場合は1ライン飛ばした位置に並ばないといけない。
隣のレーンとは1ラインズレて並ぶ。
ボールホルダーの隣のレーンの1ラインズレ、ボールホルダーと同じレーンの1ライン飛ばしズレで配置する。
するとダイヤモンドになる。

守備時は1ラインズレをするとギャップが生まれるので5レーン理論は攻撃時の配置であって守備時は適用しない。
むしろライン形成の方が5レーン理論のダイヤモンドに対しては耐性が高い。
ライン守備だと前後のギャップが無いので縦パスを通しにくい。

その為攻撃側はサイド展開してライン守備をサイド側に剥がして4人ライン、3人ラインを3人ライン、2人ラインに減らしてスペースを生み出している。
釣り出されるとスペースが空き、出てこなければ突破かアーリークロスを入れるという攻撃の選択肢が可能。


2021年11月18日木曜日

3バック論+

3バックは中央を強力に守るスタイルでサイド攻撃に弱い。

最終ラインを3人にすることでラインコントロールの連動がやりやすくオフサイドトラップをかけやすい。

守備人数を減らすことで中盤より前に人数を多くできるのでより攻撃的にすることが可能。


ハイプレスの対処方法はボランチの下がりとGKの参加で5対3を作ることでビルドアップは可能になる。

攻撃的になる分サイドの守備が徹底されないとサイドを突破されやすい。それをカバーしようと3バックから人が離れると中央にスペースが出来て中央を突破されやすくなる。

WB1枚だと攻撃から守備へのトランジッションが大変で5バックに押し込まれると今度は抜け出すのが難しくなる。

3バックは5バック化も含めた攻守に変化できるスタイルだが4バックよりバランスを取るのが難しいのでWB/ボランチも含めた運用形態をしっかり決めておかないと簡単に破綻しやすい。

中盤でサイドを抑えないといけないので中盤のWB1枚では攻守切替が間に合わずサイド2枚のフォーメーションに対して相性が悪い。

また攻撃時には3枚が残るので後ろが余ることもあり4バックの攻撃時2SBが上がって2CBが残る2バックへの変形に比べて攻撃力が下がることもある。超攻撃的に3バックの両側を上げて1バックにしてしまうと全く守備が機能しないので最低限2バックは残す必要がある。

3バックは守備時3バック/攻撃時1・2バックと守備時5バック/攻撃時2・3バックとオプションがあるので戦況や相手に応じて使い方を変える必要がある。

チーム全体でバランスを取る必要があるので4バックより難度が高くなってしまう。

しかしはまれば攻守に違いを作ることが出来るので無失点複数得点を取ることもできるが短期決戦向きで長期間のリーグ戦ではやはり疲労やチーム編成などの点で難しさはある。

4バックスイーパーシステムの3バック+アンカーで3.5バックを作るのは3バックの難しさを抑えると考える。

現在の3バックは2バック+スイーパーシステムで3人で守るが4バックスイーパーだと4人を3人+1人の多層化する。

バイタルにストッパーのCBを1枚置くことで中央を前から止める+最終ラインに吸収されることでフラット4バックに可変してサイド守備+中央を割られない守備にする。

相手が中央攻撃をメインとしている場合は3+1で中央を守り、サイド攻撃をメインとしている場合は4で守る。

攻撃時も相手が1トップなら4枚を2+2にしてSBを上げる。2トップなら3+1にする。

3+1だとSBがサイドに飛び出して守備が可能になる。今の状態だとボランチが弱く下がってスペースを埋めるだけで終わってしまい飛び込んでくる相手に競り負けてしまう。失点パターンはサイドにCBが釣り出されて空いたスペースに後ろから走り込んでシュートを撃たれるというのが多かった。

現在のWボランチでは守備力が足りないのとWBが5バックに下がらないといけないので攻守のバランス面で不安定感がある。

WBをより攻撃的位置に置く、ボランチの守備力を補いボランチをフリーになれるスペースに出して決定的パスを蹴らせる。

CBの出来る背の高いアンカーでボール奪取能力が高い事。

もし能力があればサイドチェンジ、サイド前方へのロングボールが出来ると両WBが高い位置で攻撃に移ることが出来る。

3+1の時にボールを奪ったらサイド側にドリブルしてプレスをかわしながらパスコースを見つけてWBやOHにパス、CBに戻してCBからロングボールを出す、ボランチ、OHとのパス交換で中央を突破する、などの攻撃の起点になれる選手だと非常に助かる。

4バックのバランスの良さと3バックの攻守の強さを上手く組み合わせて安定した守備から強い攻撃を作っていけると強くなれると思う。

アンカーは前への飛び出し、RCB/LCBは横への飛び出しができるので固定されている3バックよりより機動的能動的な守備が可能になりカウンター対策も早くできる。

フラット4バックにすることでハイプレス回避もできるので3トップ対策にもなる。

アンカーの上げ下げで柔軟な守備を構築し中盤4・5人が安定して攻撃にいけるようにする。

多層化の問題点は縦に並ぶ分横の幅が取れないことと横に並べた時にライン間が空くこと。

サイドへの対応はせずに中央のみを守ることも可能だが、キッカーをフリーにしてしまうと自由に蹴られてしまい失点確率も上がるので最低限キッカーへのチェックはしなければならない。

サイド対応でフラット4バックにする場合はリトリートでスペースと時間を潰して中盤の戻りを促す必要がある。中盤が下がればアンカーが下がった分のスペースを埋めることが可能。

逆にアンカーを上げている時は中央でのプレスが効くので奪いに行くことが出来る。

3人の3バックと4人の3.5バックでは人数差の分だけ4人の方がより安定する。いくら強力な3バックを作ってもやはりサイドのフリーな選手からのボールに対抗することは厳しい。結局サイドを守る選手が必要になるのでその負担がWBやボランチにかかってくる。

3421のフォーメーション構造上WBの背後はボランチかCBが守らなければならない。CBがサイドに飛び出ると中央が空くのでやはりそこを狙われ続けた。

フォーメーションの変更をしないならボランチ1人をアンカー役のできる選手に交代いして3.5バックにすることでCBのサイドへの飛び出しをカバーできる。中央ではアンカーが飛び出すことで3バックのラインに穴が開かずに済む。

対1トップで2バックで済む時は両SBを上げても良いし、3+1でボールサイドのCBを上げて前から守備してもいい。

ピッチの幅を考慮すると純粋な3バックは非常に難しく必ずサイドの守備を考慮する必要がある。これは選手の問題だけでは絶対に解決しない。

よって4人の3バックを作ることが解決策の一つになる。


2021年11月17日水曜日

流動的サッカーとユーティリティー性

ジュビロのサッカーは人もボールも動く攻撃サッカー。

全員守備全員攻撃なのでポジションの移動も多く足の速さ、持久力、パス精度など高い能力を必要とされる。

小川航基がフィットしないのはいわゆる9番、CFとしての能力が高いのだがポジションを移動する流動性やユーティリティー性の部分でルキアンと比べるとマッチしにくい部分がある。

小川自身はCFとしての能力は高くボールが入ればチャンスを作ってくれる。問題はそこまでボールを持っていけるかどうかという部分。

多分442などサイド2枚の方がサイド展開と突破が楽なのでCFが動く必要がないのだが、361のWB1枚だとサイドが薄くまたアーリークロスを入れるより突破し崩して入れてくるのでCFのように待っているとチーム全体の上がりと守備の下がりが同時に押し寄せてスペースが無くなってしまう。確かにスペースが無い中でも高い技術でボールを受けてシュートまでもっていけるのだがやはりスペースのある方がもう一手を挟むことが出来るのでチャンスが広がりやすい。

442でSHやSBがどんどん放り込んでくれるという形やCBやCHが縦に入れてくれるというような場面の方が小川が活きるのだと思う。

現在の361の1トップ+サイド1枚だとどうしてもサイド前方に起点を作る時にFWが流れて0トップ化することからスタートする。ルキアンはWGの選手なのでそれがやりやすい。またボールをサイドに置き0トップになる事で中にいるOH2枚が中央攻撃に行きやすい。2列目の上がりが本命の攻撃になるし、流れたFWとWBのパス交換でWBがさらにサイド突破してサイドの多層攻撃からOHのフィニッシュに繋げている。

FWが流れることでゾーンディフェンス対策になったりサイドに釣り出す事でマークをずらしたりスペースを空けたりしてOHの2次攻撃を支援する形が出来ている。

小川がやるなら1トップではなくむしろOH役でフィニッシュに絡む方になる。

体格を生かして中央でブロックを組んでセカンドボールの回収からミドルシュート、サイドに流れたFWやWBからのクロスをシュートなどフィニッシャー役をやるにしても最初からいるのではなく味方との連携の中でフィニッシャー役をやるということができればマッチしてくる。

小川がCF役から抜け出さないなら今のスタイルとはマッチしにくいので難しい。脱皮してよりスキルを上げるのか、自分の良さを生かしてマッチするチームに行くか、どちらにしても小川自身がどう考えるかによる。小川は能力も高いのでマッチする方向で課題をクリアしてくれればチームとしては助かると思う。

自分で決めるという姿勢だけでなく、周りを使うことも覚えると中盤でいい仕事が出来そうな気はする。CFにこだわるより中盤で仕事をする方がボールにも絡めるし得点もできる。小林のようにトップ下など中盤の真ん中で強さを活かしたボール支配とサイド展開から縦に動いてゴール前でフィニッシュに絡むという動きが出来るとゲームメイクと得点の両方に絡めるので活きると思う。

縦の2トップの下の位置で後ろからのボールを受け取ったり相手ボランチに絡んでボールを奪いに行ったりと結構重要な位置でもあるので少し下がるだけで強さや大きさを活かせる仕事もある。中央はサイドより動きは少ないのでそれほど動かない小川でもプレイはしやすいと思う。

451/361NBOX

______FW______

__OH______OH__

______CH______

__DH______DH__

______CB______

__SB___CB__SB__


______FW______

__OH______OH__

______CH______

__DH______DH__

_SB__CB__CB__SB_


4DFをスイーパーシステムで3バック+アンカーで構築。

中盤はNBOX形式で1トップ。

4DF+2DHの6人で3バック+3ボランチ/4バック+2ボランチ形式の守備をする。

対1トップ3トップ対策にはフラット4バックに移行。

対2トップでもサイド展開から突破を狙ってくる場合は4バックにすることでSBがサイドに展開し突破を防ぐ。


中盤中央を守る時はNBOXスタイルで5人で密に制圧

対433の場合OHが対SB、CHが対DH、DHが対IH、SBが対WG、CBが対FWでマッチアップする。

5枚で中央を制圧してサイドに誘導、4DFシステムにすることでサイドでのボールの出口になる前方をSBが抑え、背後はOHがプレスバックで挟み込む。前方とゴール側をSBとDHの2枚でサイドを抑えられ、横パスで中に逃げようとしたところをCHが捉えて反撃する。


CHの裏のスペースを狙ってくる場合があるのでフラット4バックの場合はCB1枚が一つ前に飛び出して潰しにいく。さらにその穴にワンタッチで縦に通して来ることも考えてSBや残ったCBはスペースを潰して前を塞ぐ。オプションでSBが中央に寄った場合にサイドに戻す場合も考えられるのでDHが下がってSBのスペースを埋める。SBがWGについている場合はDHが下がってCBとSBの中間スペースを埋める。

中央を抜こうとする相手にはCBがDH間、CHはOH/DH間に入って3人ラインを構築して縦のギャップを埋める。


2021年11月16日火曜日

国際的に強くなるには

Jリーグの特殊性を考えるとJリーグに特化した強さと世界で通用する強さはことなる。

国内最強と海外で戦えるのとでは話は違う。

国内最適化してしまうと海外では通用しない、という場面も出てくる可能性は高い。

国際的に強いチームに育てていくにはどうするべきか。

世界を知った選手を加入させることも大事。

やはり多国籍化することで世界を知ることができてそれがより広い世界を見る視野をもたらす。

そして小さな世界のマインドを捨てて世界で通用するマインドを手に入れる。

マインドセットの更新をする必要がある。

コロナの状況さえなければ若い選手を近い海外にレンタルして育てるという方法論があってもいいかもしれない。

海外を知る選手が若い選手に話をしたり海外で行われている練習や戦術などについても情報共有できればチームとしての戦力の継承になる。

チーム自体も情報をまとめて内部の育成に使用することで常に新しい生の情報を仕入れて更新できる。

チームとしていろいろなことが出来るとチーム自体も大きく成長するはずだ

今のままでは無理

J1王者川崎のダイジェストを見る限り今の状態だと厳しい。

中途半端なハイボール回避はIH、DH、SBに回収されてしまうのでハイプレスに対して苦し紛れで前にボールを蹴ると不利になる。川崎はハイボールを前向きに回収して勢いを持って攻撃に転じることが出来る。そしてその攻撃が止まらない。

J1の切り替えスピードの速さ、強度とジュビロの紙遅攻だと相当厳しい。

ただし川崎の433も諸刃の剣なのでいかにハイプレスをかわすかが重要な課題となる。


433はその構成上戦力は分散されている。特にサイドはWGとSBと離れているのでサイド2枚構成なのだが単体x2で連携ありきではない。さらに中盤が中央だけなのでその両脇のスペースが弱点となる。

3トップといってもWGがサイドに広がっているので単体x3で中間スペースが空いている。そして2列目のIHがその中間スペースで待ち構えているが実際は縦のギャップと横のギャップの両方が存在している。

現在は遠藤が下がって4バックの形にしていることでハイプレスを4対3、GKも含めた5対3などにして回避している。



ジュビロのビルドアップとしてはWBを下げずにむしろ上げて3トップのWGの裏に配置する。OHとFWもそれぞれIHの裏、DHの裏に配置する。

そしてWキッカーのボランチを3バックの中間に落として5バックの構成にする。

Wボランチを下げてWBを上げることで3トップ+2IHの中間スペースに人がい無くなりプレスを回避できる。

3トップには3バックがマッチアップして中間スペースにボランチが落ちることでボランチはIHからのプレスを回避することと後方でのポゼッションを高める。

3トップのWGは孤立しているので3トップの中間スペースからWGの背後にいるWBに斜め外側にパスを出すことでIHを回避すると同時にWBからのボールをIHの背後にいるOH、DHの背後にいるFWと連携して一気に攻撃に転じることが可能になる。

3トップのWGに対してはCBがマッチアップするが、背後のWBと前後に挟み込んで2対1で潰すこともできるのでカウンター起点や攻撃の起点となるWGを最初に潰すことで危険の目を小さいうちに全力で潰すことが可能。

川崎の失点シーンはWGの背後のスペースからが多い。SBが前にでればSBの背後のスペースを狙われる為にSBがステイしてラインを維持する場合はラインの裏にハイボールを放り込んで中央で個の強さを活かした戦いが可能。SBが釣り出されるならOHが中央から斜め外側に走り込んでWBの縦のボールをもらえばいい。

WB、OH、FWを相手のプレスエリアの背後に置く+ボランチを最終ラインに吸収して中盤を無くすことで3トップ+2IHのプレスエリアを無効化し、孤立するWGを回避してサイドから一気に速攻を仕掛けられる。ボランチが下がってGKも連動すると6対3の状況でCBが前で3トップのストッパーを、ボランチとGKが後ろでスイーパーを出来るので後方の厚みを作ってボランチとGKから安全にプレスエリアの外側にいるWBへとボールを放り込めれば一気に反撃になる。


ボランチをCBの前で運用するとFWとIHに挟まれてロストする確率が高く、横パスで逃れようとするとWGに引っかかる。なのでボランチがCBの前、定位置で機能しない。無理にボランチを定位置で使おうとせずに下げてしまった方がプレスを回避でき後方でのポゼッションを高められるのでその方が理にかなっている。

またボランチがCBより後方のGKとの間のスペースまで下がってサイドのCBがIH前のスペースに走って受ける形を囮に使い、WGが内側に釣れたらボランチはCBの動きと逆に外に移動しながらWBへのパスコースが開けているので攻撃に転じることが出来る。もしくは中央のCBがFWを釣って中央のスペースを空けて逆サイド側のWBへと入れるなど。

WGの背後にいるWBにボールが通れば攻守交替で一気に速攻できるチャンスが生まれる。WBはサイドを縦にドリブルしてから速い横パスを入れる、ドリブルせずにアーリークロスを入れる、カットインして中央に向かってドリブルしてミドルなどWBからの攻撃のバリエーションは多彩に出来る。

4バック+アンカー構成の433に対してWB、OH、FWの5枚で人数的には5対5だがFWは既にアンカーの背後にいて2CBと1対2。アンカーは2枚のOHに挟まれているのでニア側に突くしかない。すると背後のOHにはSBが付かなければならず逆サイドのWBが時間差でSBの大外を回って背後を突くことが可能になる。

433のハイプレス対策はWGの攻略。サイドで孤立させてその背後を突くこと。2対1で早めに潰す事。IH、FWの連携をさせないこと。プレスのエリアに入らないこと。WGを攻略してプレスエリアを回避できたら必ず速攻すること。


J1王者を倒すことは他のチームに対しても大きな影響がある。今のトレンドである433に対するメタ戦術を作り上げることで上位戦を攻略しJ1定着を目指して欲しい。

2021年11月15日月曜日

2021の成果と2022の課題

戦術的成果は「ダブルキッカーシステム」
遠藤と山本の2人のキッカーを使うことで引いた相手をセットプレーからこじ開ける方法論を一つ獲得した。

もちろん諸刃の剣なわけでCH2人が守備面での問題点を持ちながら攻撃全振りで押し切ったわけで、これがJ1で通用するか否かがJ1での課題になる。

つまりJ1復帰1年目で遅攻対策に引いたチームをダブルキッカーで通用するのか、ダブルキッカーの弱点を突かれる対策の攻守両方の課題が存在する。

遠藤がレンタル終了でガンバに戻るのか、完全移籍してくるのか。

セットプレーで違いを作ることができるという部分はハイタワーCBが攻撃参加できる場面がより多くなることでDFの得点がより多くなり総合得点が高くなる。

クローズドの展開ではFWをスピードタイプのカウンター速攻の得点源とし、遅攻ではCBを得点源とする。オープンな展開の場合は中盤の連携からFW、OH、WBが得点する。

ジュビロが遅攻「だけ」に依存するのではなく、総合的にどのような場面でも「得点を狙う」という超攻撃的スタイルを突き進めば面白いかもしれない。

しかしやはり大きな問題点としてはセットプレーのカウンターの守備。ダブルキッカー+ハイタワーCBで後衛が全てセットプレーに参加している状態になりカウンターの守備をする選手がいなくなる。セットプレーで得点するかカウンターで失点するかのギャンブル2択になりかねない。

高い得点能力を維持しながらどうやってその後の守備を維持するのか。守備の形を考慮した攻撃というものを生み出さなければならない。

4DFシステム

ジュビロは3バックスタイルが基本の所があるが少し微妙な部分がある。

433の3トップに5バックだと5対3になってしまうので中盤が薄くなってしまう。

3トップには4バック、2トップには3バック、1トップには2バックが良いが、4バックだと3トップ1トップに対応し3バックだと2トップに対応する。

どちらも同時にこなすには4DFの配置で対応することになる。

3トップにはフラットラインの4バック、2トップにはスイーパーのダイヤモンドの4バック、1トップにはSBをDHに上げたボックスの4バックに変更する。

ライン、ダイヤモンド、ボックスは中盤の守備でも同じでそれぞれに特徴がある。

ラインは直線に並ぶ為に縦に入れるパスコースを消すことが出来る。しかしハイボールでラインを越される可能性がある。横に長いのでサイドへの守備対応が早いが前後の厚みはないので背後のカバーがなく中央を抜かれてしまうと一気にピンチにもなりやすい。リトリートして背後のスペースが無い状態を作る必要がある。

ダイヤモンドは3ストッパー+1スイーパーで中央に3人のライン形成し中央の縦を切ることが出来るがサイドから背後に入れられる可能性がある。背後のスペースを消す場合は1アンカー+3バックにする。

ボックスは2ストッパー+2スイーパーで中央を厚く守る。攻め込んでいる状態でSBがサイド攻撃ではなく後方からパサーとしてゲームを作る+カウンターに対処するために中盤中央を締めてスペースを消す。

ジュビロの中盤は2列目タイプが多くDHが機能しないことが多い。さらに守備が3バックメインなのでその前のフィルター役がないのであと1枚守備がいると守備が安定するはず。守備の安定はよりダイナミックな攻撃を引き出すことが可能になる。

攻撃スタイルのチームこそ守備は鉄壁にすること。少ない人数で守備しなければならないからこそ選手の質から守備スタイルの構築まで徹底しないといけない。


チーム編成的には442のDF4、MF4、FW2で配置を変えるシステムをベースにしてもいいかもしれない。3バックはスイーパー4バックで代用することが出来る。

中盤はラインとボックスの2タイプ。

FWは2WGの0トップ化と縦に並べて1トップ+トップ下として1人を中盤に下げる2タイプを使う。


ジュビロはサイド攻撃をメインにするがサイドを1人にする場合が多くカウンター守備に問題が残ることが多いので、チームの方向性を攻撃メインに据えるならきちんとサイド攻撃に適したシステム、カウンター対応できるシステムを構築していく方がJ1に定着し上位を狙うなら必要な事だと思う。

中盤にコントローラーを置くのではなく、DFがコントローラーをするというのが良い。守備の出来るパサーをSBに置くとサイドの横展開、縦展開をコントロールできる。もしくはSHにパサーを置いてSBが縦に突破するスタイルもあり。しかしこの場合はDFの人数に余りがある状態でなければならない。SHのパサーならばCHやSBに縦の突破をするタイプを置いておく。いずれにしてもパサーはサイド側にいた方がやりやすいが守備面での不安がある場合はSHに守備が出来るならばSBに置きたい。



2021年11月14日日曜日

水戸戦

水戸は3421のミラーマッチでスタート。

何故いつもの442ではなかったのか。

序盤は微妙だったがジュビロのサイド攻撃が嵌って前半3得点。

ジュビロはやる事が無くなって後半は水戸が意地の1点。

水戸は失点から442に切り替えてジュビロのサイド攻撃も抑えられるようになった。


ジュビロとしては前半は攻撃の集大成、後半は守備の集大成という感じだった。

セットプレー、崩し、カウンターと3得点全てが違う。

水戸も後半は怒涛の攻撃でジュビロは終始守備の展開。


ジュビロは全員攻撃、全員守備の形で全体が有機的に連動して動くスタイル。

パスは一つ前の横展開と二つ前の縦展開を混ぜた形で突破。ダイヤモンドの形を意識。

崩しでもN字のパス連動でサイドからのカットインで切り崩す。

カウンターは死角スペースへのランとスルーパス。


守備では前線からプレスしてコースのカットとリトリート支援。相手のスピードが落ちるようなら中盤はステイかプレスの支援に切り替え、相手が止まらない場合は中盤もリトリート。

勢いのある相手には最終ラインから飛び出してカットに出て中盤は出て来た選手と交代で後ろを埋めるように最終ラインに参加して最終ラインの密度を保つ。

442のライン間を横にドリブルして密集地帯から逆サイドに持ち出してボール保持など、

かなり攻守ともに多種多様な動きが見えて面白かった。



来年の課題としては攻撃時の守備の準備。

対カウンターのコントロールと強度。

攻撃時に中央の守備に何人置けるのか。カウンターのパスの出し手をいち早く潰すことと、それが出来ない場合にコントロールして遅らせること。パスの受け手に何人マークに行けるのか。

そもそもカウンターを食らいやすい攻撃をするかどうかも含めて何人でどこを攻めて、何人でどこを守るのか、という部分をある程度決めておく必要があると思う。

横展開+縦展開でスルーパスが入ったとしてもインターセプトからのカウンターの可能性があるので、そこは横展開の選手が絞ってコントロールに入るなど攻撃の形とそれが崩れた時の守備の切り替えパターンが連動しているととてもいい。

インターセプトから繋ぎに来る相手ならコントロールしやすいが、スルーパスをそのままロングボール、ハイボールでカウンターに移行されると中盤でのコントロールが全く効かないので最終ラインと相手FWの個の対決になる。逆にジュビロも高速カウンターをやる場合はこのスルーパスをロングボールで蹴り込むカウンターができると相手からするとかなりやりにくい相手になる。CBにはこの相手のスルーパスをロングボールでカウンターする方法を身に着けてもらいたい。

ジュビロの攻撃は遅攻でサイド展開からの流れなので中央がやや薄くなる。ここのケアをCBが担うわけだがその前のボランチの位置にスペースが空きやすいので3バックを維持するのか、1人が前に出てスペースを消して2バックにするのかなどの形の検討は必要かもしれない。


J1昇格1年目はとにかく「負けない」試合で挑みたい。

まずはJ1残留でいい。J1にまず慣れること。1年目の順位は諦める。1年目でJ1にどう対応できるのかを徹底的に分析して2年目を迎えて欲しい。

負けなければ勝ち点は積み上げられるので悪い順位には行かないはずだ。


2021年11月13日土曜日

来年

昇格はマストなので問題なのはJ1で来年生き残れるのか。

4チーム降格J1の弱いチームはほぼ全滅。

J2で攻撃サッカーが通用したからと言ってそれがJ1で継続できるわけではない。

来年は上位半分にいるかどうか。


J2では攻撃サッカー特化したがJ1ではどうなるかわからない。

J1の切り替えの早いサッカーに対してジュビロのテンポの遅さがどう影響するか。

基本はポゼッションなのでボールを維持できるがプレスの速さと強度に対してパスが通用するか。バックパスを強要された場合にGKの三浦まで戻してロングボールを蹴る時もあったのでハイプレスに対してはGKからのロングボールで回避することは可能だが、このボールを中盤で回収できるのか。フォーメーション的には中盤6人中央4人なので人数差の優位性で回収率は高いがここで回収できないとプレスを受け続けることになり自陣から一歩も出ることのできない状態が続く。

J1では433が使われているので特にハイプレスと4バックに対する対処を準備しておかないといけない。京都戦が一つの試金石だったわけだが、かなり苦しんでいる。そこから類推するとJ1の433に対応できるかというとやや厳しいと感じる。

ハイプレスは後ろから繋ごうとするポゼッションに対するメタなのでポゼッション側も無理に繋がずにハイボールを入れて中盤で奪い合いを制するという形の対策をし、433の弱点の中盤サイドのスペースと相手SBの釣り出しからSBの裏突破などの連携による速攻が出来ると攻撃できるようになるはず。SBを下げたままでWGが下がってくるようなら後方で回せる時間ができるのでこの辺りは場面によってコントロールすればよいと思う。

今の3421がマッチしているかどうかも微妙。

サイド攻撃に特化するなら1トップも止めて2トップにするという考えもあり。

しかし2トップといっても2WGの形の0トップに近いやり方で一方へ放り込んで逆サイド側がゴール前に走り込んでくる形で背後を突く。守備側はボールを見るので大外から背後に入ってくる選手にはマークをつけられないしつけても守りにくい。

サイド攻撃を有効にするにはやはりSBの位置にいる選手が重要になる。ボールの出し手になる選手で今はWBが攻撃に出るのでボランチがサイドの背後に入ってSBの位置からボールを入れる。

今のジュビロの布陣はWBがSH役、OHがCH/DH役、DHがSB役をやるような感じで攻撃時に内側から外側にローテーションする形をとる。逆に守備時はWBが下がりOHが外に広がる。攻撃時と守備時でローテーションすることで機能するような感じになっている。OHは攻撃時はインサイドの攻守、守備ではインサイドからアウトサイドへのプレスをする。WBは攻撃時にWG/SHでアウトサイドの攻め、守備時は下がってSBとして機能。DHは攻撃時に広がってSB役で供給、守備時はインサイドでスペースを埋める。

来年も3421は継続しそうだが何かしらオプションが欲しい。攻撃的スタイルを継続するなら対リトリート、対ハイプレスは必要になる。

2021年11月9日火曜日

ボールを動かせ

Jリーグの遅攻は夏の暑さの問題が大きい。

ヨーロッパ北部は寒いので長時間走ることができる。


ショートパスで全体を移動させるよりボール自体を大きく動かした方がより省エネで戦える。

J1では433などロングボールからハイプレスして得点する形が多くなっているので前後分断式フォーメーションの方が中盤厚めより勝り始めている。


J1対策としては433を倒す為の方法を模索する必要が出てくる。

442、4231と4バックのチームが多いので4バック対策は必須。

SBの釣り出しでCBの脇を狙うのが良いが遅攻だとそうもいかない。


守備面では攻撃が4トップ5トップで来るのでWBが下がらざるを得ない。

これを押し返してもロングボールで返されてまたハイプレスと繰り返される。

こうなると京都戦と同じでハイプレスを回避できずに自陣から出られない。

どうにか抜けても上がる選手が皆無もしくは非常に遅い。

そしてゴール前まで詰めても4バックが固く守るのでシュートコースもなくロングボールで返されるとまた自陣までリトリートしなければならず体力的にも精神的にも疲労が多い。


J2での戦いはあくまでJ2内で通用しただけであって、これがJ1で通用するわけではない。

もしJ2で勝ったスタイルがJ1で通用すると思っているなら非常に残念でならない。


フォーメーションとシステムの高い柔軟性を求めること。

戦略性戦術面を考えると、全体を利用するように前後左右に長いボールを蹴る事。

しかし人数差、個人差を活かした局地戦をで戦う事。

この両方を両立できるような形が取れると非常に良い。

問題点はジュビロがサイド攻撃、特にサイドを縦に攻めたがる習性があること。

全体を広く使いたいのでサイドは重要だがそこにボールが長い時間とどまる必要性はなく、逆に選手がサイドに寄ってしまうとゴール前の局地戦で人数差の負けが生まれてしまう。

なのでサイドは人をかけずに1人置く程度にして、サイドはアーリークロスメインの放り込み、逆サイドへのサイドチェンジ展開、ディフェンスラインと前線を繋げるリンクとしての仕事をメインにして欲しい。

役割としてはSB的な感じ。無理に前線には上がらずにサイド後方から中盤でボールの逃げ道として残りつつ攻撃では支援を、守備ではカウンターへの対処とリトリートして裏のスペースを無くすなど。

サイドが1人なら中央に集中できるので攻守にゴールに近い位置に配置したい。中央の人数が少ないとセカンドボールを奪えないので主導権争いとしては弱くなってしまうが、しっかり守備をして跳ね返しサイドを経由して前線に少ないタッチで回すことが出来れば反撃は出来る。

ポゼッションでもカウンターでもどちらもできるような形が一番良い。

ポゼッション時も逆カウンター狙いなら基本的にボールがあっても無くても同じことをやればいい。

これが遅攻で敵陣に詰め寄るとなると自陣を空けてしまうことになるのでカウンターの餌食になりやすい。

ゾーン3に大挙して攻撃に行っても相手の守備が固くなるだけなので出来るだけ引き出して攻撃した方が得点しやすい。

ジュビロはポゼッションメインでクローズドな形を望みがちなのでオープンな展開からの速攻ができにくい。オープンx速攻だとワンチャンありえるので特に失点している時は速攻の方を選択したい。


今の3421だと両サイドの高い位置に人がいないのでやはり速攻には向かない。2列目が2人でワイドに開いてしまうと弱いボランチが晒されてしまうのが問題点。

弱いWボランチより強いトップ下とボランチを入れて中央の軸を作りたい。

トップ下がいることで2列目が左右に広く位置を取れるようになり攻守にサイドに対応しやすい。高い位置にいるので速攻の時にワイドを一気に攻められる。WBだと低い位置がスタートなので速攻には向かない。1トップと2列目ワイドの3人が速攻向きの快速だとかなりの確率でカウンターが決まる。

トップ下とアンカーが中央でボールを奪いたい。スペースを埋めるより中央におびき寄せて中央で奪う形。サイドにいる選手はサイドを切りつつ中に誘導して中央の強い選手がボールを奪い速攻に移る。トップ下とアンカーのボール保持が強いと守備が中央に集まるのでサイドの攻撃はより通りやすくなる。

トップ下は場合によって下がってWボランチ化しても良いし上がって2トップ化しても良い。1トップが流れるなら上がって中央に入っても良い。2列目左右がいるので1トップは流れにくいと思うので1トップが落したボールをミドルで決めるというのもあり。または2列目左右が上がった時に1トップがニアに入るならファーに入る、1トップがファーに流れるならニアに入るなど連携したりタイミングをずらしたりして中央の攻撃参加が期待される。


世界を目指さないJリーグ

 https://number.bunshun.jp/articles/-/850538


まんまジュビロだな…

速攻捨てて遅攻


2021年11月7日日曜日

京都戦

序盤からハイプレスに対して繋いで進めようとしているので自陣から全く攻めることが出来ない。

サイドに逃がした後に裏に一本ロングボールを入れて1,2列目が一気に走っていく以外に攻める方法はない。

繋ごうとし過ぎてボールを守り結果ファールでFK献上したりCKに取られて攻められ続ける形から逃げられていない。

前半引いてハイプレスを受けつつも凌いで体力を削って後半反撃するプランも考えられるが交代枠を考えると相手の前線はいれかわるとしてもDFはそれほど体力を奪われていないので交代はないだろう。4バックなので一人当たりの負担も少ないので京都的にはそれほど影響はないと思う。

むしろジュビロのDFが前半のうちに体力を結構削られるので後半京都の入れ替わったFWに対して後れを取る可能性の方が高いので良いプランではない。

むしろロングボールで相手のハイプレスを機能させないようにした方が良いのでは。

ジュビロ的には3トップのWGを引き出してその背後のスペースを取ってSBをさらに釣ってSBの空けたスペースからゴールに攻める形を取っているが余りに手間と時間をかけ過ぎている。

ルキアン2人背負ってるのに倒れてるの京都の選手。

ジュビロには快速FWが足りない。

快速だとしてもサイドのドリブラーとかにしてしまってFWで使わないせいでこういう押される試合で得点チャンスを逃し勝ち。

カウンター嫌い構成なので尚更。

押される展開はチャンスが少ないからこそ快速FWFが重要になる。

遅攻メインにする弊害が大きすぎる。

ボール回してはいるけど得点出来るようなチャンスにはまではなっていない。

ボール回しすぎで相手の4バックはきっちりゴール前埋めているしルキアンにはバイスが付いてくるから2列目3列目の押し上げが必要。

ルキアンがターゲットになってバイスを釣った所に入ってくるのがWBの小川だけだと遠くて遅いし守備の穴にもなる。

山田、鈴木雄斗、ルキアンの繋ぎが得点の匂いがしたが、ここもタッチが多くまだシンプルに縦に出せた。その分遅かった。


前半はほぼ押されてカウンターも遅攻で得点できるような状況がほぼなかった。

京都がハイプレスで来ることがわかっているならもうちょっとやり方はあると思う。

ボール支配率53%になっているがほぼ京都の支配と言った方が納得する。

左からの攻撃だとバイスが守備で残るのでルキアン対バイスを避けることが出来る。左の鈴木雄斗の側から攻めてルキアンと小川でフィニッシュする方向で攻めた方が良さそう。


オープン目の展開になって来ているのにボランチのフィルターが効かないのでCBラインでの攻防になる。ボランチで跳ね返すことが出来れば攻めの展開にできるが遠藤山本のWボランチだと全く守備が機能しない。押し込まれてタッチラインに逃げるなどセットプレーになりやすくそれがまたピンチになる。

京都は最終ラインからトップにロングボールを入れてから回収に来る。本来なら中盤ボックスのジュビロの方が中盤3人の京都より有利なはずだが回収できずに攻められる。

京都は433で中盤サイドが弱いがゲーム支配しているのでSBが上がって穴がCBの横になっているがジュビロが繋ぐ為に中盤にスペースはなく奪い返される。

ルキアンがサイド展開してSBの穴でロングボールを受ければ攻めの起点になる。

今日は右サイドの攻めなのでジュビロとしてはそれを受ける形で左で守るが逆に出て来た背後を突くようにしないと4バックなので逆サイド側は簡単に対応できてしまう。

左で受けてそのまま左でカウンターするのが良い。

ルキアンがフィニッシュでバイスとマッチアップしない方が良いのでバイスにはアジリティの高い山田で攻めつつルキアンに繋いだ方が良い。

あわやカウンターで失点のピンチ。

この分だと引き分けか。

しかし京都がFWを交代で入れて来たのでやはり攻撃の手は休めず前からのプレスとショートカウンターの形を続けるようだ。

ジュビロ的には良くない展開。

ルキアンが徹底的にマークされているので金子や山田、小川に散らしてシュートさせておいた方がいい。ルキアンのマークが減ればルキアンに繋げられるし、ルキアンにマークが付き続ければ守備が一人死ぬので攻めやすくなる。


右の崩しと同じように左からの崩しを山田が決めて得点。

77分なので残り時間は20分以下。これは大きいがまだまだ時間があるので気は抜けない。

京都も大きなサイドチェンジ+クロスでチャンスを作ってきた。

ジュビロは5バックで1点を守る形か。

WB小川と松本を交代。

京都も交代を入れて激しい展開が期待される。

遠藤抜かないとまずいのでは?

京都の猛攻。セットプレーは怖さがある。

大津、今野を入れて守備を安定化。

もう少し早くても良かった。


時間つぶし成功で逃げ切り。

どうにか上位戦で勝ち切った。

これは大きな結果。

J1昇格前の大勝負に勝ったのは大きい。



2021年11月3日水曜日

フォーメーションと戦術のミスマッチ

新潟が4231で後ろにスペースが余りない。

ルキアンへの縦へのパスもSBがいるのでスペースが余りなく、中央では2CBと1対2になるのでやはり不利。

ルキアンに直接入れる形はできにくい。


またサイドではSBとSHの2枚がWB1枚に対して有利なのでジュビロのサイドは不利になる。

無理にサイド展開、サイド突破などサイドでどうにかしようとせずに人数差で勝る中央で戦った方が余程有利。

しかし不利なサイドでゲームしがち。

何でもかんでもサイド攻撃すりゃいいってもんじゃないんだけどね…。

サイドで勝る為にサイドによって人数差作っても逆にサイドに寄り過ぎて中央が薄くなってしまう。

やはりサイドへの釣り出しに乗って裏獲られるような形が見られる。


やり方考えないとちょっと難しい試合。

サイド使うよりハーフスペースを使った攻めの方が良さそう。

サイドに釣られて結局サイドで奪われてる。


ボランチで奪うことが出来ずにポストに入って守備を中央からサイドに剥がされている。

これ最後は中央抜かれるパターン。

ボランチが全く機能していないのが守備の問題点。

攻守の要が攻守の穴になってる。

もういい加減止めてくれよ。


ゲーム展開がオープン目だからいつ失点してもおかしくない。

ちょっとしたミスや判断の遅れが失点になる。

ボランチでボール奪取、ボール保持が出来ないからボールが落ち着かずゲーム展開もコントロールできない。


新潟の方が攻勢でSBが上がり目になってきている。

前半終了で終わりだろうがSBが上がってからのカウンターでサイドのスペースを狙える可能性はあるかもしれない。

しかししっかりと守備して速攻決めないと意味がない。

セットプレーの後に義道が持ち上がったのに前に蹴らずにサイドアウトしてしまったシーンがあるがああいう風だとこの試合の得点は期待できない。

ワンチャンスを潰す時点で準備が出来ていないので次に同じシーンが来たとしても期待できない。


WBを上げずに引かせておいて相手のSBを釣り出してOHがSBの背後に入り込んでいく形で攻めが出来ると崩しやすい。

押しても4バックがスペースを埋めるだけなのでまったく得点の匂いがしない。

新潟はサイド2枚でジュビロの中央をサイドに釣り出して中央に縦パスを入れる形で中央突破すら狙っている。

3バックがどうにか止めることが出来ているがトップ下に入れられてCBが釣り出されたところに縦パス繋がれると即失点するのでボランチのスペースが非常に重要になる。

簡単にサイドに釣り出されると中央やられる。


ハーフタイムのスタッツだと全くボール支配できずに新潟の方がパスが回っている。

パス数だけではなく危険な攻撃がいくつもあるので実質的にゲーム支配されている。

前半だけ見ると新潟優勢。

新潟の方が堅い試合している。


後半初動から完璧に崩されてる。

これは相当まずいね。

失点不可避だよこれ、時間の問題。

守備の形を完璧に把握されて穴の開け方を把握されてる。

先制しないと負けるよこの試合。


SBの裏に入れたのは良いけど全体が既に奥に詰まっているからゴール前も固められてる。

2回目はルキアン一人に2~3人の守備がいて無理。

やはり4バックが堅いな。

しっかり引き出して背後取らないとスペースもないし1対1も作れない。

新潟はリトリートですぐに引くからスペースを与えない守備。

速攻で攻めないとチャンスない。

1トップというのも不利かもしれない。


60分過ぎてジュビロの攻めが少し有効になって来ている。

セットプレーからルキアン得点。

これは大きい。

流れがいまいちだったのでこの時間で得点出来たのは良かった。

大森が動いているので新潟の守備も釣られてゾーンが崩れている。

スペースに動くジュビロの攻めが効いているかも。


ルキアンにボールが入っても2列目以降の押し上げなし。

これではカウンターが全くできない。

交代してフレッシュな選手を入れるなり対応しろ。

また新潟に主導権を握られている状態。

10分+ATで逃げ切るつもりなのか…。

やっと小川を入れたがどうなるか…。


新潟はサイドに釣って中央突破狙う形が多いな。

時間的には逃げ切りできそうな感じではあるが…。

交代枠も使って逃げ切り。

前半は酷かったが後半得点して持ち直したので良かった。


3バックの穴

ボランチがボール奪取できないのでCBから上がって跳ね返す。
この為にCBが穴を空けてしまいそこを突かれる。

つまりボランチの方が穴。

だからボランチをどうにかしないとどうにもならない。

中盤に必要とされる能力

ボール奪取能力とボールキープ能力。

まずこの2つ。


何故この2つの能力が重要なのか。


「戦力転換点」


攻撃側は守備側の3倍が必要なので戦力を集中する必要がある。

攻撃側の戦力を減らすためには攻撃側の戦力のうち後方からの増援が届かなくなる距離まで引いて味方の増援を参加させること。

中盤は押し引きをコントロールする重要なプレイヤーなので守備+コントロール能力が必要になる。

まず拘束力としての守備力=ボール奪取能力。

そしてコントロールする為にボールキープ能力を持ち相手に主導権を渡さない。

決してパス回しの能力ではなく、個で安全にボールを支配するとともにゲーム全体の押し引きをコントロールして流れを作ること。

キープ能力の高さはボールを落ち着かせることで流れをコントロールできる。


ポゼッションに必要な能力はボールを奪い取ることとボールを保持できること。

中盤ではこの2つが出来ることで支配率を上げるとともに流れをコントロールする。



戦いのサイエンスー戦術の本質

戦術の本質という本の中に戦いのサイエンスという章がある。

この章は結構重要で現場でどうするべきかが良く書かれている。


「拘束」と書かれている部分は本来のボランチ、CBのストッパーの役割。

スペースを埋める、パスコースを消す、というのは地形効果であって拘束には当たらない。

ボランチやCBはストッパー=拘束を役割として中央で相手を止める役割。

ここがしっかりしていないと迂回による主攻が効かない。


攻撃には迂回、包囲、突破がある。迂回はロングボール速攻、包囲はサイドアタック、突破はサイドアタックを囮とした中央突破。迂回が基本戦術であり、包囲、突破は次点の攻撃方法。

狙うのはまず迂回のロングボールから。背後のスペースがある場合は常に狙い続ける。

ボランチ、CBからCF、WGへのロングボールがこれにあたる。


次に包囲となる中央攻撃を囮にしたサイドからの侵入によるサイドアタック。ボールは中央で回しながらサイドアタッカーが前線に入って縦のボールを受ける。

ボランチ、CBからWG、SH、WB、SBへのボールがこれにあたる。


突破はサイドでボールを持ちながら中央を縦に侵入してアーリークロスを受ける形。

SH、WB、SBからCFへのアーリークロスがこれにあたる。



2021年11月1日月曜日

DFをボランチに

ジュビロの中盤は守備が弱すぎる。

2列目タイプがボランチにいるせいで守備が弱い。

ボランチはDFやっている選手の位置を上げる方向で考えた方がまし。

中盤6人で人数を増やしてコースを切ったりスペース奪ったりと補助的な守備はできるが肝心の「奪う」という部分で個が弱い。

結局はCBが奪う形に持っていくしかないので、サイド攻撃にCBが釣り出されるとCBが奪う形が崩れてしまう。

現在の状況だと3バックだけがやはり守備負担が高いので最低1人は守備専を増やさないとゲームが破綻する。

現在の形を維持しようとするならCBは絶対に動かないこと。

サイドは中盤が走ってスペースを埋めるなりコースを切るなりして使わせない。

出来るだけ中央に追い込んでCBで跳ね返す。

しかし下手をするとファールからFKを与えてしまうリスクがある。

サイドで奪おうとするならWB1枚だけではCB脇という弱点を守りながらボールを奪いにいくのは非常に難しい。

フォーメーションの工夫をするか選手のタイプを変えるか奪う場所を工夫するかもっと策を考えないといけない。


2021年10月31日日曜日

ブランド志向の結末

長野県民はブランド志向が強く実力を見る目より肩書を優先する。

名波の事をよく理解もせずに監督にした結果がJ3落ち。

きちんと中身を見ないとこういうことになる。

2021年10月30日土曜日

ボランチ最悪

前半10分でWボランチが味方にハンドのパスでFK献上、ファールから失点につながるFK献上とまったくボランチとして機能していない。


攻撃は無駄にパスを回すばかりでラッソの得意なスペースを活かした1対1を殺すような遅攻の攻め上がり。


失点後にやはり前に詰め過ぎて裏の広いスペースに速攻を食らってあわやのシーンが何度も。


ボールポゼッションしてもゾーン3に入り込み過ぎて守備がかたくなってスペースがない。しかもラッソの高さを活かさない足元のパスばかり。


チームが完全にラッソの良さを殺している。

こんな状態で結果出せとかおかしい。

そもそもチーム戦術とラッソのプレースタイルが合っていない。

ルキアンもそうだけどやはりチームがパス優先でFWを見ていない状況だと遅攻、詰め過ぎで守備が堅い状態で崩そうと必死にパスを回す。

馬鹿過ぎる。

相手の守備を引き出して裏を取る有利な状況を作ることがゲームメイカーの役割。

フィニッシャーが得点できる状況をお膳立てできなければゲームメイカーの意味はない。

パスは何本蹴っても得点にはならない。

パスが多いジュビロは低調な時。

パスが多いほど得点が出来ない。

2021年10月25日月曜日

WBの裏

3バックのフォーメーションなんだから弱点なのは当たり前。

だからWBは低めにおいてボランチ役もできてアーリークロスを入れられるようなタイプの方が重要。

その分ボランチが中央を押し上げ、シャドーがサイドとセンターの両方を自由に使えると前にスペースのある時の攻めに自由度があって良くなる。

WBがサイド張り過ぎたり前に出過ぎたりすると3バックの弱点が出てくる。

常にそこが問題。

そのスペースを埋める為にCBがでればCBに穴が開く。

ボランチが埋めた方が幾分CBに穴が開くよりはまし。


フォーメーションは弱点があるので守備に関しては正面を切ることが大前提として、それに弱点のケアを含めて逆算していく必要がある。

攻撃側は正面の穴か弱点の2択を迫る攻め方が可能。

全て完璧に守ることはできないからこそ、全体が動的に守備形態を変えないとならない。

3421はWBの負担が高すぎる。

WBが攻撃に出てしまうと弱点が空く。

2列目が2枚なので幅が無く中央を絞って守らなければならない。

得にボランチが弱いので必須。

するとサイド前方に対する守備が薄くなり相手SBがボールを自由に持ってアーリークロスを中央に入れてくることになる。

やはり全体を考えるとボランチの守備の堅さと3331にして2列目の人数を増やしてサイド対応を速くする必要がある。

3バックで中央が強いのでWボランチを置くのは微妙。

守備の弱いWボランチを置いても意味がない。

守備の強い1ボランチ+トップ下の方が役割が出来て動きやすい。

チームの一番肝心なボランチが穴という事が大問題。

ラッソ

ラッソの強みは高さ

CBと1対1、1対2の状況でもサイドから高いクロスを上げられれば仕留めてくれる。

問題はこうした高いパスを出すWBがいるかどうか。

アーリークロスを上げる選択肢より、全体を押し上げる遅攻を優先してしまうことで前線で1対1、1対2の状況から守備が戻ってしまい結局はスペースもなく上がるクロスも低くて遅い。

強みを活かすにはそれを使えるだけの準備があるかどうか。

使えない選手より選手の良さを使いこなせていないチーム編成や戦術の方が問題。

選手の質は決して悪くないはず。

要するに道具は使いよう。

その選手が活きる状況を作って使うというのがゲームメイカーや監督の役割。

多種多様な選手がいてそれぞれの個性が活きる布陣、戦術を作り上げると強くなる。

選手が活きないのは状況があっていないから。

形式は基本ではあるが基準ではない。

あくまでたたき台。

形式よりもっと選手が活きる形があるならそれを求めればよい。

個の強さを活かすには速攻が一番。

まず速攻の選択肢を失わないことが重要。

まず遅攻になると全体の移動というコストがかかり過ぎる。

個の強さこそ速攻の醍醐味。

だからこそSBやWBには戦術眼のあるクロッサーが求められてボランチからサイドや後方にゲームメーカーが移っている。

速攻と遅攻をきちんと使い分けられることが重要で、まず遅攻ありきでは1トップの良さも死んでしまう。

1トップ=相手の守備人数が2~3人に抑えられるために速攻が決まりやすい。

ジュビロは遅攻で押し上げて仕留めたがる為にコストがかかり過ぎに対してリターンが低い。

厚い攻撃をしたいのはわかるが、それは状況やチャンス、時間は体力と言ったコストとのバランスにもよる。

試合の後半や同点、負けているという状況で遅攻を選択する時点で間違っている。

まして全体を押し上げてカウンターを食らうという始末ではどうしようもない。

ジュビロがやられる時は調子に乗って押し上げて裏獲られるカウンターが多い。

だから無理して押し上げずにゾーン2くらいまでにしてゾーン3にスペースを残しておいたり、センターラインより後ろに引いて引き出したりと相手をゴールから引きはがす組み立てをまずするべき。

テクニック重視でフィジカル軽視だと結局パスの距離が短くて前に押し込まないといけなくなる。

そういうのが無駄なんだよ。

走力=キック力=シュート距離だからフィジカルの強さはクロスやシュートに重要なファクター。

まずフィジカルの無い時点で大幅に負けてる。

テクニックが必要なのはフィジカルが同じだけ強い場合。

中途半端なテクニックはフィジカルの強さで潰される。

テクニック重視の弊害で全体が遅く弱い。

下位チーム戦で勝ち点を良く落とすのは下位チームは下手だがフィジカルに自信がある。

年俸の高い中堅以上のベテランを使わずに若い選手が多い。

よって走り負けるしフィジカルの負けが発生しやすい。

で、結局勝ち点を取りきれずに負ける。




2021年10月24日日曜日

ボランチの質

 https://youtu.be/vAy3OPsXM8s?t=165


このシーン。すでに山田と遠藤の位置が逆になっているのでどうとも言えないが、

遠藤がサイドのケアに出てパスを出した後にすぐに戻っている。

同時に山本が前に釣り出されている。

これマジで両ボランチの問題だと思う。

遠藤はサイド一人だけを見るのではなくそのまま流れて山本が前に出る必要のない状態を作った方が良かった。

山本もここで前に出るよりはそのままスペースを埋めたままでバイタルの2人にスペースを与えるべきでなかった。

山田が一人をカバーシャドーでケアしているがもう一人が山本の空いたスペース側にスライドして角度を作ってパスを受けたので山田がスライドしても間に合わずパスを裏のスペースにフリックして通している。

WBとCBの中間のスペースが割れるようにサイドに張らせて、さらにそのスペースをケアするボランチやシャドーを引き出してスペースを作ってパスを通す。

よく出来た崩し。

5バックラインは並んでいたが、その前のラインが全体的に引き出されてバイタルを空けてしまっている。

相手のバックパス=縦のパスで引かれることでそれにつられて縦のギャップを作ってしまった為にそのスペースを使われ最終的にフリックした選手に釣られた形でCBも引き出されてしまった。

以前に書いたが「守備の密度」が重要で、この守備を見ると密度が薄い。後ろにスペースを作ってしまうスポンジ守備になってしまっている。

守備に動いた選手が「個」で動いて「ライン」を壊してしまっている。

「守備=鎖」

ラインが繋がった状態で連動しないと守備の密度が低くなりスポンジになってしまう。


https://youtu.be/vAy3OPsXM8s?t=207

2点目のシーン。

左WBが内側に絞らずにずっと外で待ってるだけ。

3バックから危険察知して飛び出しているわけだから後ろの枚数が少なくなるわけで相手の前線は右サイド側にいるのだから自分が余ると考えれば右WBが絞ったのと同じようにうちに絞りながらCBのラインに落ちる方が良かった。

前5枚と後ろの5枚の中間が空き過ぎ。

ボランチ2枚とも前に出過ぎて裏を取られている。それを察知してCBから飛び出しているが左WBは何もせず。飛び出したCBが左WBを見ながら戻っているのは飛び出したスペース見てくれよ、という感じか。左WBがCBのスペースを先に埋めて3CB化してくれていたら右CBが1対2で動けなくなる前に右に押して相手の選択肢を消しに行けたかもしれない。右CBは内側へのフェイクに身体を戻してしまって動きが止まってしまい相手のスピードについていけなかった。体の向きよりも止まらずに相手に詰めて外に向きをそらせた方が良かった。

右WBは内側に絞ってケアを見せたが今度はそのスペースを使われている。

ボランチ2枚のポジションやスペースの管理に物凄い問題がある。


やはりボランチ2枚の質が良くない。

攻撃時に前に行き過ぎ。

どちらか1枚は残っていた方が良かった。


2021年10月23日土曜日

義道

CBが前に出て守備しなければならない状況とは?

そこが問題点。

CBが飛び出していかないといけない状況になってるのはその前のポジションに問題があるから。

もちろん相手もそれを狙っているので最終的にCBが狙い目とされるわけだが、守備システムのルールを理解されてそれを利用されるから引き出されてしまう。

CBに問題があるのではなくその前の部分がどうなのか、ということ。

それをカバーする為に出ざるを得ない。

もちろん相手もそれを狙ってやっていること。

CBの空いた穴を素早く塞ぐ、CBが飛び出さなくても良い守備システムを作る。

どちらにしてもCBが飛び出る状況はシュートを撃たれてもおかしくない状況なのでこのような状態が続くという場合は守備の仕方に問題がある。

相手もそれを分析できているから得点までいける。

CBが飛び出す=その前の守備が剥がされている=CBが飛び出さざるを得ない。

なのでCBの前のエリアをどう守るのかという部分をよく考える必要がある。


ラッソ

ラッソを投入したが息が合わない。

ラッソは裏にスペースがある間に要求しているが周りがパス回してゴール前まで詰めてから渡そうとしているから全く意図があっていない。

ボールを長く持ってパスを回してゴールに詰め過ぎ。

ラッソを使うならルキアンのように引いてスペースがある状態を作って使うべき。

選手の能力、試合の状況、周りの意図と連携。

全てが合ってない。

むしろラッソの方がかわいそうな状況だな。


愛媛は引き分けで笑顔。

それがすべて。

ミラーマッチ

愛媛戦はミラーマッチで序盤で攻撃の糸口がなかなか見つからない。

愛媛は5バックの前に5角形を作る守備フォーメーション。

Wボランチの脇、WBの前、このスペースを連動して崩せていない。

2シャドーと両WBの連動がないと崩すのが難しい。

WBがサイドの縦を守るのでWBを引き出しながらWBの開けたスペースにシャドーが中からスライドして入り込んで縦のパスを受ける。

愛媛の5バックはスライドするので逆サイドが空く。

WBの空いたスペースに入ったシャドーが逆サイドでフリーになるWBに長いクロスを入れることで逆サイドのWBが見えない位置から攻撃が出来る。


サイド攻撃は常に「両翼」の連動が一番大事なポイント。

何故ならボールサイドに守備が引き付けられて逆サイドはフリーになるから。

ボールサイドのWBとシャドーは守備を引き付けておいて逆サイドのフリーになるWBが大外から斜めに背後に入って来て決めるという攻撃が一番大事。

攻撃は常に「奇襲」が重要。

「見えない攻撃」が一番怖い。

ボールサイドや中央の攻撃は「見える」攻撃なので防ぎやすい。

だから逆サイドの「見えない」攻撃を作り出す必要がある。

逆サイドを警戒して守備が幅を取ればボールサイドや中央の攻撃が通りやすくなる。

守備の規則を見抜いてカバーできない場所を作り出してそこを利用すること。


ジュビロは引いた愛媛の守備を崩せないとみて前後の縦に大きく陣形を崩してオープン目にしてより大きなスペースと前後のギャップを作って崩そうとしているようだ。

5バックが厄介なのでWBがサイドの幅を見るように縦にギャップを作ってWBを前目に釣り出して3バックの脇をロングボールで狙う形に切り替えたようだ。


後半、山田のスライドからルキアン、松本と繋いで惜しいシーン。

これですよ。

背後を連続して狙う形。

後は得点になればよかった。

しかし得点できないシーンの中では一番得点に近い崩しが出来ていたと思う。


愛媛の2得点。

ポゼッションを諦めてカウンターに徹して甘いパスは速攻。

ジュビロの守備は疲労のせいかポジショニングが悪い。

早めに3点目決めてシャットアウトしないと厳しくなる一方。

愛媛は引き分け上等だから無理に攻めずジュビロのミス待ち。

中だるみで時間潰した上に愛媛に逆転されたせいで2-2の同点にしてもジュビロの方が焦りの色が濃い。

勝ち点1だと京都が有利。

引き分けで勝ち点2点落とすとだいぶ痛い。

残り少ない時間だが3点目を決めないと。


CBの飛び出しで中央が空いたままになることがある。

ボランチが機能しない分CBが飛び出し手防ぐ形になることで全体の守備バランスが崩れて空いた場所が狙われやすくなっている。


ジュビロの攻撃は急ぎすぎで中央のみで逆サイドがない。

ジュビロが詰める分愛媛も守りやすい。

焦るほど周りが見えずに押せ押せになり突破が難しくなる。

いつもながらジュビロは下位チームに甘い。

だから勝ち点2を落とす試合が非常に多い。

「弱いチームこそ全力で潰せ」

そして勝ち点と得失点を稼げ。

とにかく甘いんだよね…。

弱いチームを潰すのは自チームが生き残るために必要な事。

弱いチームを舐めて勝ち点落としている時点でチームとしてまだ甘くて弱いってこと。

J1上位で下位に取りこぼすなんてないよ。

J1上がっても中位以上に定着できなかったのも対下位チーム戦で勝ち星落としているせい。

甘い試合すればそうなる。

全力で潰してこそ上位チームとの対戦が微妙でも生き残る道が残ることがある。

取りこぼし=上位にはなれない。

弱いチームが守備が下手糞なのと一緒。

守備できないチームは強くならない。

弱いチームに取りこぼすチームは上位にはなれない。

勝てる試合はとことん勝つこと。

これが上位の鉄則。


2021年10月9日土曜日

縦への攻撃

最近は遠藤の使い方がやっと良くなってきた。

必要以上にパスをせずにここという場面で正確なラストパスを入れる一番いいリンクマンの形が出来てる。

特にルキアンへの縦のパスでアシストを稼いでいる。

この準備段階としてきちんと引いた位置をキープしながら相手をおびき出して守備ラインの背後にスペースを作っている。

この準備段階と遠藤が比較的フリーで持てるタイミングを作ってパスを出している点がいい。

きちんと攻める準備が出来てから攻めのスイッチを入れている。

遠藤をフリーにするためにCBとWBとOHで上手くサイドや後方でパスを繋ぎながらチャンスを待って形を作ってから縦に入れている。

今日の北九州戦でも無理押しせずに一度押しても引いて詰め過ぎずに相手をおびき出すポゼッションができて疑似カウンターの形で背後狙いができて大量得点が出来ている。

広いボール回しが出来ているのでライン間を使えて緩いマークになりシュートが正確になって大量得点に繋がっている。

かなり「ジュビロらしい」攻撃が出来ている。

こういう大量得点の出来るのがジュビロ黄金期。

今のスタイルは結構それに近い。

守備も強力だし攻撃のバリエーションもあってとても成熟したチームになって来ている。

攻撃も1トップだけではなく2次3次と連続攻撃出来ているのでそれが得点に結びついている。

今日の試合は教科書レベルで上手い。

ここまで出来ればJ1でも中位くらいはキープできると思う。

多分J1はスピードも強度ももっと高いので通用するかどうかはまだ微妙だけどJ2ではもう十分なレベルまで来れた感じ。

後は「J2優勝で昇格」を決めることが出来れば今年のノルマ達成。


後半交代から別チーム。

相手も前半で大量得点されたこともあるが長いパスを使わずにパスアンドランの形で攻め上がる形が多いように思えた。多分これのせいで前のスペースが無い為に小川航基のシュートもマークの人数が多くて防がれた。

小川のポジションが中央からもらいに行ってしまってその分もらった後にゴール近くまで戻らなければならずその分シュートまでのコースとスピードが無くなってしまった感じ。

周りの崩しがもっとスムーズだったら行けたはず。やはり詰め過ぎ+大量点で北九州が引いてゴール前を固めていたことも原因。大量点の後に得点しようとすれば難易度は跳ね上がる。しかも遠藤がいなくなって優秀なリンクマンがいない場面。

後半交代から攻め方がまた元に戻ってしまったようになり得点できなくなった。

相手の対処もあるだろうけどこちらも効果的な動きができなかった。

小川の得意なのはギャップを突くポジショニング。その一瞬のタイミングとスペースを見つけるのが上手い。

なので小川のポジションが良い場所になるようにし、周りのマークを引きはがしておくことが前提条件。そういう攻めの形が出来ていなかったのと小川自身も動いていたので良さが出なかった感じ。

ボールをもらうにしてもボールサイドに寄ってしまうとマークがつくので上下や逆サイド側への横スライドなどで受けに行くようにした方が良かった。どうしても得点したい意識がチョイスのミスを招いたかもしれない。少ない時間でチャンスをものにするには強引でもいかないといけないと思ったのか。

もう少し2,3列目の質がよかったら小川にも得点チャンスはあったかも。惜しい所までは行っていた。動きの質が分かりやすい分マークもしやすくなってしまった感がある。

試合の流れ的にも相手は失点したくない動きもあったので難しかったか。

結果的には4-1の大勝だったので問題なし。

2021年10月5日火曜日

3-1-5-1

名波が宮崎をアンカーに置いて失敗したフォーメーションだが、3-3-3-1の変形と考えると4-3-3対策になるのではないか。

3バックは1CB+2SBのワイド構成。

その分アンカーがストッパーとなりCBはスイーパー役。

4バックのスイーパーシステム

アンカーの両脇にCHを置いて3ボランチ化して中央を締める。

2列目はトップ下と2ワイド。

サイドはSBとSHの2枚構成にする。

4-3-3の3トップに3バック+アンカーで対策し、2IHは2CHで対応。

2列目のワイドが4バックのSBをどうするかという部分と味方のCHがSHとトップ下の中間に入ってくるボックストゥボックスの攻守の参加が出来ればカウンターできる可能性がある。

CHのインナーラップの攻めがあるとSH対SB、トップ下対アンカー、1トップ対2CBに+1の数的同数になるので攻めの数的不利が無くなる。これに逆サイド側も加われば更に有利になる。

4-3-3のアンカー脇、SB前のスペースをSHとCHの連携で攻撃出来ると非常に良い。

4-3-3のトライアングルはSB、IH、WGなので3ライン合同でまとまらないといけないのでスペースも出来やすい。

3-3-3-1、3-1-5-1だとトライアングルは中盤のSH、CH、トップ下と中盤のスライドで済むので前後のスペースの問題がない。

4-3-3は前後分断されやすいので縦にボールを動かして分断してしまうのも良い。

中盤サイドにスペースが出来やすいのでフォーメーションのミスマッチ利用できる。

CHは守備の出来るスタミナがあり攻撃参加出来る山田とか大津とか大森とか。その分サイドを松本鈴木小川大貴などにしてSBに仕事をさせずに抑えるか崩すかを考える。逆の配置も面白いかも。

どちらにしてもCHSHの攻守の貢献が4-3-3攻略法のキモになる。

トップ下も中盤でアンカーとやり合いながらも下がったりズレたりしてスペースとCHSHを使って攻撃の軸になる重要な場所。大津、小川航基、辺りが良さそう。


4-3-3がハイプレスポゼッションの前後分断型なので逆に中盤を厚くして前後への対応力を高めて対策する。

問題は中央ストッパーのアンカー役。足が早く高く強い選手が欲しい。

役割的にはCBなのでボランチでは無くCBでボランチも出来るタイプ通い。

蹴る為に繋ぐ

https://jr-soccer.jp/2020/07/16/post122258/


この記事の「裏の顔」の部分。

ジュビロの遅攻でゴール前を固められる前に縦に蹴る。

ゴール前から引き剥がす為にポゼッションで繋ぐ。

これが大事。

結局、ゴール前を塞がれる前に攻めることが出来れば点を取れる。


同時にハイプレス対策はかなり重要項目。

ハイプレスをどういなすかはフォーメーションやパスコース、ローテーションなどかなり工夫が必要になるはず。

J2で3トップのハイプレスチームがあれば試合中で練習しておいた方がいい。


2021年10月4日月曜日

J1王者分析

 https://bun-bu.com/2021/04/10/kawasakifrontaletactics2021/


この記事がかなり良い分析をしている。

433の守備パターンから考えると、サイドにあるスペースから4バックの裏へとロングボールを入れて3ラインを間延びさせてギャップを狙うという攻め方が良いかもしれない。

左右CBかWBあたりの位置からのロングボールで一発裏狙い。


中央に33ブロックを組むのでジュビロの42との相性が悪い。中央だけみれば33ブロックの中央の縦2枚を4枚ボックスで囲んでいるように見えるがその外側にも縦2枚がいるので4枚ボックスが6枚のWボックスに囲まれている状況になる。さらにサイドのWBは中央の4枚ボックスから孤立させられて中は1対2、前にいるSBと1対1でトータル1対3で囲まれることになる。

これは非常にまずい。

さらに攻撃時に433のWGが幅を利用しながら2列目のIHがCFの周囲にくるのでCF+2IHの3枚の中央攻撃にさらされることになる。

4バックの場合ならサイドでWG対SB、中央で3枚対3枚の同数を作られて数的有利で守りきることが出来なくなる。

3バックだと5バック化を強要されることになる。

しかしボールを持っている場合は後方サイドのスペースのある状態からのアーリークロスで中央にハイタワー3枚攻撃を仕掛けることで仕留めることは出来そうだ。

ルキアン、ファビアン、大津/小川などの3枚を中央に突っ込ませてやれば4バックの2CBに対して数的有利で攻め込むことが出来る。

大事なのはCBからWBにパスが出た時にWBがダイレクトに裏に送る速さと正確さを持っている事。

これがトラップしたり狙いを定めてとか躊躇した途端にプレスに捕まることになる。

SBの釣り出しの為にサイド1枚+その後方で33ブロックに引っかからない位置にもう1枚のサイド2枚体制で、サイドを縦に楔のパスを入れてSBを釣り、その背後に1トップが入りながら後方から縦のパスを入れる。同時に逆サイド側ワイドからSBの背後狙いで裏に走り込みをして1トップからのクロスを待つ。

サイド後方から縦に出せない場合は逆サイドのワイドへと大きく出して背後を狙う。

どちらにしてもサイドは2枚以上必要になる。

川崎の守備は中央33ブロックのグー、後方は4枚ラインのパー。

なので中央のグーに対しては両サイド、ワイドを使ったパーでボールを回して、後方のパーに対してチョキの突破を速攻で行うのが良い。

すると5バックで33ブロックを回避しつつ、4バックの背後にロングボール、アーリークロスを入れて中央の2CBに対して2対2、3対2を速攻で決める攻め方が必要になる。

3331だと、3バックでボールを回し、3列目のアンカーが前3枚の囮、両サイドのWBがサイドの繋ぎでクロッサー役、2列目の両サイドはWBからの楔の縦パスを返すか釣られたSBの裏にフリックして走り込む1トップへつなぐ。トップ下は33ブロックの中で囮とWBから上がるクロスを中央攻撃。2列目逆サイドはCBSBの裏から背後裏狙い。1トップはSBの裏狙いか中央へのクロス狙い。


川崎の攻撃はWGからくるのでWBがまず止めて時間を稼ぎ中央のCF+IHをCBとアンカーで潰す。カウンターは二列目サイドが中盤サイド、SBの前のスペースが空くのでSBを釣り出しながら1トップのSB背後狙いのサポートもしくは1ボランチ脇のスペースに切り込んで1トップ、トップ下、2列目3列目の逆サイドの攻撃に配給する。

4バックなのでボールサイドに1枚、中央に3枚が来る守備になるので、3列目の逆サイドのWBの逆ワイド、大外の攻撃にまで手が回らなくなる。

4バック3トップは中盤でのサイドが緩いのでそこを突いて4バックの背後狙いやカバーしきれない逆サイドの大外を狙う。


今の34421だと33ブロック回避に3バックではなく遠藤が下がった4バック風にシフトして左右CBが広がり中央がかなり弱くなってカウンターを止められない。しかもショートパスを繋ごうとすると33ブロックに跳ね返されて確実に中央をカウンターされる。3331だと最悪中盤の33ブロックの守備に1対1で勝負できる配置になるので対応しやすい。

4バック3トップはサイドの縦2枚の距離が長い。このスペースを活かすことと、長いパスが供給されてサイドを一気に突破されないように2対2のマークをするか、WGのみに2対1で攻撃の起点を作らせないか、守備の仕方を工夫する必要がある。早い段階でWGに2対1で止めてIHにはアンカーが付くことで中との連携は分断できるはず。

2列目3列目サイドがWGを止めると同サイドの攻め手がなくなるのでそこはトップ下がスライドする。


3421のジュビロの攻めだとWBに入った時にSBとの1対1で前を切られて中央の33ブロックのプレッシャーが4枚ボックスのサポートより早く来てしまうのでサイドで潰される可能性はかなり高い。そうなると中央カウンターの餌食になる。攻撃時にCBは広がり遠藤が下がるので遠藤+大井の中央でカウンターを止められない。

多分何も対策せずに今年と同じ状態で昇格した後も戦うだろうから完全にチンチンにされて完封されるだろうな…。


J1に適応できるのか

J2での試合数も残り少なくなってきた中で今後は来年のJ1での戦いを考える必要が出てくる。

J1も上位チームと下位チームの力量が違い過ぎる事と、中位のチームの力が余りないという風に見える。

一部の上位チームのみが非常に強く、他のチームは潰し合っている印象。

来年この中に入った時にどれだけやっていけるのか。

特にジュビロは試合運びがJ2仕様でJ1の戦いにアジャスト出来るかどうかが非常に難しい問題点としてあげられる。

まずは守備の穴を徹底的に塞ぐこととトランジッションからの攻撃速度の速さ、守備速度の速さが課題になる。

多分ボランチ周辺の弱さ遅さとWBの裏、CBのスライドからのギャップなどを突かれまくるかもしれない。

この辺りは選手の個の強さと守備連携、フォーメーションとシステムという根幹的な部分が関わる可能性が高い。

J2では通用していた部分がJ1では通用せず、課題として残っていた部分がそのまま弱点として露わになると思う。

多分、シーズンオフ中に修正できないと思うので目標としてはJ1残留としなければならないと思う。

J1中位にしがみつけることができれば2年目も考えられるが、初年度は相当厳しいと考えた方が良い。

今のジュビロのやり方は特殊といえば特殊なのでJ2では通用するがJ1ではかなり古いスタイルで攻略済みの可能性が高く、穴を突かれて修正できずに終わるかのせいは非常に高い。

チーム全体の思想をどのようにしていくかというのは大事。

戦える集団にしていくのか、それとも今の形を続けるのか。

思想が変わらない場合はJ1中位以下の状況は変わらず、エレベータークラブで終わる可能性がある。

そうなるとかなり資金を投入してJ1復帰しても回収できずにまた落ちることも考えられチーム運営の戦略的には非常に厳しい状況が続くことと考えた方が良い。


トライアングル・ダイヤモンド・ペンタクル

パスの最小は3人のトライアングル。

3人のトライアングル+1の4人で2つのトライアングル=ダイヤモンドを作る。

ボールホルダーの左右前方の短い距離(ショート)に2人がいてトライアングルを形成。

ボールホルダーの正面の長い距離(ロング)に+1人がいてダイヤモンドを形成。

ボールホルダーの正面を切ればロングは死ぬがショートの2人にはパスが通り、その2人+ロング1人のトライアングルにボールが繋がる。

ショートの2人を切れば中間のロングにボールが通ってよりゴールに近い位置にボールを運ぶことが出来る。


ダイヤモンドの繋げると

ボールホルダーの正面と左右にショート3人、ショートの中間にロングが2人

という形が出来る。

2人のロングが選択肢になる。

中央後方からするとショートはビルドアップに、ロングはサイド展開。

サイドからすると前方へのショート、中央へのショート、後方へのショート、前方へのロング、逆サイドへのロングとなる。

ボールホルダーの位置と方向によって目的は変わるが、基本的には中央側とサイド側でパスの意味が異なる。

中央のショートはその背後にスペースがある場合、ショートの位置の選手がそのまま反転ドリブルして中央突破したり、ボールホルダーがそのまま追い越してワンツーの形で突破したり、ロングの選手がショートの背後に走ってショートがスルーしてロングがパスを受けたり、ショートがフリックしてロングに渡したりなど工夫が出来る。

ワンボランチとトップ下の縦連携でこれが出来ると非常に中央攻撃からのバリエーションの幅が広くなる。トップ下の背後には1トップがいるのでスルーすれば1トップに収まるし、左右ロングは2列目ワイドに展開できる。

これはCBでも同じことができるのでビルドアップの選択肢が広がる。

サイドの位置では左右=前後に変換されるので前方=攻撃、後方=キープというメッセージになる。ロングへのパスは中央への縦、逆サイドへの横として変換されるので縦への強襲や逆サイドへの奇襲といった攻撃の選択肢になる。


3331のフォーメーションではこのペンタクルのパスがやりやすい。

ほぼどの位置からもショート3,ロング2のパスが可能なので常に複数の選択肢を持って攻撃できる。

中央縦に攻撃できると相手ボランチとCBが中央に食いついてきて両サイドの攻撃に対して中央から守備の支援が届きにくくなる。

常に中央突破の可能性を見せる=相手に中央守備を強要させてサイド攻撃への対応を遅らせる。

もちろんこの逆の展開も作ることが可能。

重要な点は中央、サイドのどちらも攻撃の選択肢があり、攻撃の主導権をこちらがもつこと。


3331は1ライン3人なので人数的には足りないが重層化の利点としてエリア制圧力が強くまた前後関係があるのでフォローしやすい。

3人いることで+1すれば4人ラインになるのでボールの位置に応じてボールより前のラインから1人降りることで4人ラインを簡単に形成できる。

非常に応用力のある布陣。

広くも狭くもできるのでタイプの違う攻め方も容易にできる。

3人ラインはスペースもあるので後方からのオーバーラップ、インナーラップなどでの攻撃参加も可能。

前から降りて人数差を埋めたり、増やしたりもやりやすい。

相手チームの弱点に合わせて攻め方も変えられる。

ボールホルダーを含めて2x3、3x2、3x3を作ればいいので理解もしやすいはず。



より攻撃的な布陣

機能しないWボランチと縦関係がないフォーメーション

3421は3列目が重すぎる。

機能しないWボランチより機能するワンボランチの方が良い。

戦力が1/2のWボランチでは人数は同じでも戦力的にはー1。

むしろワンボランチ+トップ下の縦関係で中央に強固なラインを作った方が良い。

同時にボールの受け手となる2列目より前の縦関係が3,4列目と分断されている。

攻撃の初手が単騎のWBで縦関係がない。

中央トップ下がいないので中央の受け手がいない。


3331で中盤を33ラインにして中央と左右のどのラインでも縦関係を作ることで素早い縦への展開が可能になる。

守備では中盤の33ラインが2つのボックスを作るので制圧力はある。

サイドの対応はサイド側の選手が下がって3列目に4人ラインを作って3421に変形できる。


Wボランチを止めてワンボランチ+トップ下の縦関係にして両方ともキープ力のある選手を使うことで強力なボール奪取能力と突破力を持つことが出来る。

中央に攻守の軸ができるとサイド側がより自由な動きが可能になって裏取りもしやすくなる。

現在のWボランチは機能もあやふやで攻守の穴になっている。

役割を明確にして中央ラインに軸を作った方がより明確な戦術プランを作りやすくなる。

トップ下には大津のような大型でキープ力や突破力がある選手が欲しい。

ワンボランチには堅い守備力と出来れば2列目左右、1トップに配給できる能力の両方を持った選手がいるのが理想。


2021年9月19日日曜日

ストロングポイントを理解できないチーム

岡山は442のカウンターチーム
サイド2枚で361のジュビロのサイド攻撃は防ぐことが出来る。

361は中央のボックスと3バックを活かした堅い守りをメインにした戦術を使うべき。
中央が4枚のボックスなので制圧力が高くセカンドボールが取りやすい。

しかしこのフォーメーションのストロングポイントであるボックスの重要な2枚、ボランチが弱すぎる為にこのボックスが機能しない。

しかも問題なのは相手のストロングポイントであるサイド2枚に対して同数、それ以上の3枚を投入したために中央が弱いボランチ2枚になって同数でも負けの状態を作ってしまった事。

サイド2枚の442に対してサイド攻撃で突破する為に3枚を投入して自分達のストロングポイントを捨てた時点で良くない。

しかもボランチが守備の出来ない紙。

失点シーンは大津のオウンゴールだが、何故大津があの場所に居なければならなかったのかの方が問題。
通常ボランチがあそこをカバーするならわかる。

ハッキリ言ってボランチ2枚が全く機能していない+フォーメーションのストロングポイントを活かせていない+相手のフォーメーションのウィークポイントを攻めていない
というダメな部分を混ぜ合わせた結果があれ。
勝ち点2点を落とす結果。

442のストロングポイントは堅い守備と両サイド2枚の攻守のバランスの良さ。
全体的に隙が少ない。
しかし442は3ラインシステムなので前後左右の長いボールを入れて守備範囲を広くしてしまうとCH2枚という中央の弱さが露呈する。
もしくは3ラインシステムの為に4ラインシステムの3421とのかみ合わせで中盤2枚が4枚ボックスに制圧されるという状態になる。

ジュビロがやるべきだったのは、1トップのルキアン、WBの両サイドを使ったロングパスをCBから何回も供給し続けて全体を広く使う事。
すると3ラインの為に前後に開いてコンパクトを保てなくなる。そうなると中央ボックスがCH2枚を挟み込んで中央での勝負で勝てるの2シャドーのニア、ファーへの攻撃が通りやすくなる。
442は1ラインが4人なので片方のサイドに寄せてしまうと1ラインだけで見るとサイドに1枚、中央に3枚になってしまう。これが2列になるので片方のサイドに寄せるだけでは全く攻撃は通じない。両サイドに広角に散らさないと意味がない。
同時にトップへの放り込みで最終ラインと2列目とを分断することで3ラインの弱点のライン間のスペースを使うことが出来るようになる。

ジュビロには戦術を活かすための下ごしらえとなる戦略性の部分がなさ過ぎる。
ボランチにパサーが必要なのではなく、CBとGKにレジスタが必要なのだ。
後方から広角、遠距離のピンポイントのロングボールが出てくることでラインを下げてスペースを生み出せる。
前節の大井から小川へのロングボールのようにケアしなければ失点。ケアすればバイタルが空くという強制2択を突きつける攻撃戦術ができる。

もう一つはボランチの弱さによる対カウンター戦術がないこと。
ボランチは本来守備の要。ここが弱いとゲームが安定しない。
それは対カウンター時のボール奪取とカウンターに対する逆カウンターができないこと。

岡山のような堅守速攻のチームは押し込むと逆にピンチを招いてしまう。
相手がカウンターをスタートした時にボールを奪取して逆カウンターを狙うことで相手の裏を取りやすくなる。

基本的に遅攻自体が無駄な選択肢で、遅攻はあくまでオプションの戦術であるべき。体力や時間のマネジメントで遅らせることはあっても、これを基本戦術とするべきではない。
遠藤のように全力を出さない選手はそれだけ他の選手の負担になるだけ。
終盤体力があった方が強いというのも言い訳に過ぎない。
それは当たり前。
だから体力のある若手を中心にするべきでベテランといえども体力がなければポジションを与えるべきではない。

ポゼッションの要はボール奪取できる能力の高さ。ボール奪取できないポゼッションチームはカウンターされれば負ける。それではポゼッションの意味がない。

本来442のウィークポイントになる2CHをほぼフリーで縦パスを簡単に通させるボランチはチームの戦術としても問題だし相当足引っ張っているというのを自覚するべき。

そもそも監督が生涯サッカーを楽しめる為にはフィジカルよりテクニックと言ってしまっている時点で競技サッカー向きのチームじゃない。実業団でもシニアでもどこでも行ってくれ。

全力で相手を潰すつもりで試合できないんだからJ1優勝なんて冗談でも言えない。
何でこのチームが弱く勝てないのかって理由ははっきりしてるんだよ。
それを取り除かない限りは中位チーム以下で終わり。

J1上位チームでフィジカル無視するチームなんていないし出来るわけがない。
スポーツ=フィジカル。
ここから逃げている時点で終わってる。
勿論フィジカルあってのテクニックであり戦術。
フィジカルないのにテクニックと戦術を求めても上位の壁は絶対に破れない。
そういう部分が物凄い舐めてる。

相手の弱い場所は全力で潰しに行く。
それをやらない時点でプロとしては2流。

2021年9月14日火曜日

名波

弱いチームで361は悪手ではなかろうか。

まず3バック自体が難しい選択肢。

そしてサイドが1人ずつなのでこれも厳しい。

442か352か4231のような基本フォーメーションで守備重視にした方がいいのでは?

もしくは541のような守備重視からのカウンターとか。

361は中盤の厚さを利用するが中央に集まり過ぎているからロングボールやサイド攻撃に弱い。

中央支配でセカンドボール奪取にいいんだがそれ以外のビルドアップやサイドの守備面ではそのままの運用は難しい。361を基本フォーメーションとしても変形して対策しないといけない。

361自体が特殊フォーメーションだと思うので弱いチームでやるのはかなり難しい。

経験があるから採用しているのだろうがフォーメーションにはそれに必要な人材がマッチしないとフォーメーションが生かされない。

もうちょっと考えた方が良い。

2021年9月12日日曜日

遅攻のやり方

遅攻には遅攻なりの攻め方があるがジュビロはそれに向いた配置ではない。

遅攻の場合はWB/SBなど中盤後方の位置から中央へとアーリークロスを入れて高さで勝負するのが一つ。もう一つはミドルシュート。

無理してドリブル突破しようとすると厚い守備に潰されてカウンター起点になりやすい。ただし上手くつぶされるとFKやPKを得られる場合もあるので選択肢の一つとしてはあり。

サイドを深くドリブルでえぐってからのマイナスクロスに長身選手が飛び込んでヘッドというのもある。

サイド深くの場所だと3人でスペースを移動しながらパスで崩すというのもあるが時間と手間がかかる。またカットされると人数をかけた分背後のスペースが大きくリスクが大きくなる。

中央の長身選手へのクロスで個の強さを活かす。

中央がポストして逆サイドの走り込みに繋いで決める。442などの4バック3ライン相手だと中央で決めずに逆サイドに逃がしてから決めた方が決まりやすい。

4ラインタイプのフォーメーションは中央が3人か4人いるので中央のポストが難しくなる。

しかし遅攻の場合相手はリトリートするので幅を埋める為に4ラインから3ラインにシフトする。遅攻の攻撃時は相手を3ラインや2ラインにする為にサイドに開いて横に長い守備を強要する。

遅攻の場合はやはりWB/SBの役割がかなり重要になる。

ほぼゲームメイクはWB/SBが担うと言った方が良い。

ゴール正面にボールを集めると中央が厚くなってしまうのでやはりサイド同士のサイドチェンジが必須になる。

幅を広くとってどちらからでも中央にクロスを上げられるようにすること。

相手が両WB/SBについてサイドで上げさせない対応をしてくると中が空きやすくなるのでハーフスペースに走り込むインナーラップが効く。

WB/SBをフリーにすればアーリークロスをどんどん上げられる。抑えようとすれば中を縦に突破される。という選択肢を強要する。相手は両方を防ぐ為にボールサイドに守備をシフトして逆サイドを空けるのでこうなると高速サイドチェンジが効いてくる。

WB/SBはボールの逃がし所にもなるので安全な位置を常に保ちつつCBやGKとのパスコースが切られないように注意してポジションを取る必要がある。

名波が宮崎を重宝したのはWB/SBとしてのポジションやつなぎの部分。守備部分では個で勝てないのでCBのカバーありきだった。

服部のサイドチェンジやアーリークロスがイメージとしては良いかも。

服部は守備もできてフィードも良かった。ボランチ役をやりながらWB/SB役も出来たタイプ。

長身FWがいない場合はCBが上がってボランチが下がって入れ替わりCBを狙ったクロスを入れると背後から走り込んでくるCBにマークがつきにくいのでゴールしやすくなる。特にファー側の見えない位置から入ってくるといい。

サイドは1人より2人でどちらも高速クロッサーだといい。

どちらかが潰されてももう一人がサイドチェンジするなりクロスを入れるなりできればそれでよい。

442が一番わかりやすい。

サイドの前方は足が速ければ逆サイドからのクロスに走り込んであわせるだけというのもできる。

ドリブルする時はサイドから中央後方に向かってゴールと一定距離で走りながらマークを中央に集めてハーフスペースの守備を薄くすると背後からのオーバーラップした選手がノーマークでパスを受けてクロスを上げられるようになる。

サイドの前後が入れ替わってマークされている選手が囮になりながらマークされない選手にパスを渡して正確なクロスを入れさせることが出来ると得点しやすくなる。

遅攻は相手の守備の動かし方をよくよく考えないと難しい。

出来るだけサイドや前方に引き出しておく必要がある。

引き出した場所には守備が集まっているのでショートパスやドリブルで抜けようとするのは厳しくカウンター起点を作りやすくなってしまう。

なので素直にクロスを入れた方がより単純な攻めが出来る。

WB/SBが上がりきらずに中盤サイドでプレーできるとそれだけカウンターに対しても対応しやすい。その為にやはりサイドは2人体制の方が遅攻としてはやりやすい。


3331

3421のWボランチを守備専アンカーのみにしてもう一人トップ下に移動する。

3421だと中央のボックスが守備の大きな形の一つだが、3331はボックスを2つ作るイメージ。

中盤は左右のスペースを含めて一番広いエリアを守備しなければならないので出来るだけ均等に守備が可能になり全体の体力マネジメントにも寄与する。

中盤を3人x2列にすることでボックスのサイズをやや横に広く取ることが出来る。

中盤6人に囲まれる空間をプレッシングエリアとしてボール奪取する。

左右に広いのでサイドへのスライドプレス時も短い距離で済む。

2列目を3人にすることでサイド対応が2人でできる。

サイドがWBのみにならないので攻守の負担が分散される。

2列目左右がいることで高い位置で幅のある攻撃ができる。

左右が2列目3列目の前後関係ができるので縦の連携が容易になることと中央と左右の縦3ラインでつなぐルートができる。

左右が中を締めれば6人のボックスが出来るので厚い守備を作ることが出来る。

3人x2列なので3列目が中央を締める+2列目左右の5人の中盤での5バック的なライン守備を作ることが出来る。

2列目左右の中締めで6人ボックスと5人ラインを流動的に変化できる。

トップ下がいることで2列目の幅が取れるようになる。

5人ラインからの4人ボックス変形は3列目3人+トップ下の菱形ボックスを中央に作ることが出来る。

3331は名波監督時代の3151にも近い形になるがアンカーが孤立しないような形が望ましい。

3バック+アンカーだと中央は堅いが左右が薄くなってしまう。

3列目の左右が守備では3ボランチ的に動くことが大事。

3列目は守備メイン+攻撃サポート的な役割になる。

2列目左右はワイドを使って高い位置で攻撃の起点になる。

サイド攻撃によって相手のサイド攻撃を抑え込みたい。

左右の幅を広くとることで相手の守備を左右に広げて薄くする役割。

守備でサイドを押し込まれる場合は2列目左右がワイド、3列目左右がハーフスペースを埋めてボールサイドのスペースを潰し、中盤中央と逆サイド側がそのままスライドして中央に4人ボックスを作ることで中央のスペースも潰す。



攻撃時は中盤のボックスを広げることで中央と左右に広いエリアでボールをつなげることができる。

現在の守備トレンドは中央の密集で防いでカウンターという形なので密集を素早く回避する為の左右のルート+回避後の速攻の為の左右の前にアタッカーがいる事、の2つの条件を満たすことが出来る。

左右どちらも2列目3列目に人がいるので3列目左右にボールを散らすことができ、そのまま2列目左右への縦に繋いだ速攻が可能。

3列目左右を抑えに来て中央が薄くなるなら3列目左右から2列目中央のトップ下へと繋いで中央突破も狙える。

2列目左右にいることの大事な部分は3列目左右に入った所からサイドチェンジで高い位置への攻撃が可能な事。

これがWBのみだとサイドチェンジで攻撃された後のスペースを守備することがなくなるが3列目左右に人がいるので2列目左右は攻撃に専念できる。

3列目左右はWB/SBとボランチを合わせたような感じのプレーが必要。

攻守にサポート役ができるタイプが望ましい。

3列目の3人は2列目のアタッカーに繋げるためのパス回しが出来ることが必須でもある。

トップ下がいることで中央エリアへのパスが選択肢にもなるし、トップ下が散らすことでCFや2列目左右の飛び出しのサポートもできる。


今のジュビロの攻守の問題点はやはりWBの負担の大きさ。

一人で攻守の重要な部分を担い過ぎている。

それに対してボランチが機能不全なので中盤の3列目4人2列目2人を3列目3人2列目3人にしてバランスを調整した方が良い。

3列目3人の高さが変わらないので3列目左右のサイド対応、中央対応のどちらも可能になり中盤の守備が安定する。

Wボランチだと左右のスペースへのアクセスが非常に悪い。鈍足紙フィジカル地蔵がボランチにいても守備的に大きな意味がない。

ボランチが攻守に足枷になっているので中盤の再編成でボールをもっと大きく動かして相手を動かすことが大事になる。

WB一人だとサイドで縦に出せないのでワンテンポ遅れる。

結局遅攻の原因でもある。

いかに中盤の守備を回避して速攻で裏のスペースを突けるかが重要。


2021年9月11日土曜日

小川航基

ルキアンのカウンターのアシストをした。

小川航基自身はスペースとポジションのギャップを探すのが上手い。

なのでその視点を活かしてフィニッシュしていたのがFWとしての役割だったが、0トップに近い流動的なスタイルだとほぼ定位置でプレーしがちな小川航基には合わない。

中盤のゲームメーカーとしてプレーするとやはり面白いのかもしれない。

もちろんチャンスがあればトップ下から上がってフィニッシュを狙う。

小林祐希のようなトップ下でボールを受ける、散らすなどの役割が出来ると4231や3331の形が出来るかもしれない。もしくは352の2トップなど。

ゲームメーカーがトップ下で活躍できないのはボランチのフィジカル強化による部分が大きい。だからこそFWのポスト役の出来る人材をトップ下に入れることで新しいフィジカル重視のゲームメーカーを作ることが出来るかもしれない。

大津と小川航基はサイズもありポストができる。大津は単騎で縦に突破もできて縦意識の強さとカウンターや疑似カウンターで利きそう。

小川はスピードで大津に劣るがパスが出せそうなのでトップ下で左右や前後に散らしてフィニッシュに絡むような中盤と前線の中間の役割ができそう。

守備型ボランチにフィジカルで負けないでポスト出来たりボール保持できるのは今のサッカーからするとかなり脅威になる。その分相手のマークが中央に集まるのでサイドの選手がより攻撃的に行けるようになる。

ボランチに負けないとなるとボランチのゲームメイクを潰す事にもなるので攻守の要になる可能性が高い。

ジュビロのポゼッション遅攻スタイルだとFWとしての小川航基の強みは余り出てこない。

遅攻によってゴール前の守備はどんどん固くなってスペースもギャップも埋められてしまう。

むしろスペース、ギャップができるような長くて速いボール回しで守備を広げる方が向いている。

ショートパスを繋げて全体を押し上げる遅攻だとスペースやギャップが無くなる。

この点では名波時代の高橋祥平のようなCBで後方からパス供給できる人材が必要。

ボランチにパサーを入れるより守備の出来るCBから長いパスを入れることで全体を広げて戦う方が個の勝負が出来てジュビロの個の強みがより活きてくる。

ショートパスで中央をメインに戦うと個の弱いチームで簡単に守備されてしまう。

ピッチ全体を活かした長く広いパスとゲーム展開をする方がゲームメイカーも活きる。

まだまだチームのバランスの最適化はされていない。

複数得点

小川の裏抜けとルキアンの2発。

小川は大井?からの裏への走り込み。千葉が裏にスペースを作っているところにWBの小川が斜めに入り込んでの一発。

ルキアンは1対2のマークをされたがポストして逆サイドに繋ぎマークが外れたところで逆サイドから中央へと背後から入り込んでフィニッシュ

ボールサイドに守備が集まる逆を突く、常に守備の薄い場所を狙う。

ショートパス回して守備が厚くなってからシュートしても無駄。

パス回して守備が薄くなった場所を狙うどころかショートパス回して守備が厚くなってからシュート撃ってカウンター起点になる。

堅守速攻は堅い守備をする為に引いて守るだけでなく相手を引き出してゴール付近の守備を少なくする効果が重要。ポゼッション時でもゴール前に詰めるのではなく相手の守備を引き出して裏を狙う。

失点せずに大量得点するには相手を上手く引き出すゲーム展開を刷る事。

相手が攻める気を持つ、前から守る、という状態を作ることで背後が空きやすくなる。


2021年9月4日土曜日

結局カウンター

松本相手に0-4の大量得点。

ほとんどが相手を引き出した状態でのカウンター攻撃や疑似カウンター。

結局大量得点とるにはこれなんですよ。

ボール持ち過ぎて押し込み過ぎればシュート撃っても入りません。

やっと普通のやり方で大量得点取ったわ。

普段からそれやればいいだけなんだけどな。

遠藤がいるだけでそれが出来なくなるから大問題なんだよ。


ボックス+1

守備時に最終ラインは5バック、前5枚の形が少し変わった感じ。

ルキアン、大津大森の3枚+ボランチ2枚の2段が基本だが、ボールがサイドに寄った時に前3枚からサイドに流れて中央はボックス、サイドに1枚の形でボックス+1を作る。

これは5バックのWBが前に出ないでスペースを埋めたままで中盤でサイドのスペースを使わせない形。

WBが弱点となる3CBのサイドを空けないので安定した守備が構築できる。

中央もボックスが形成されているので横パスでサイドチェンジできずに後ろ戻さなければならず相手の攻撃の手が連続にならずに済む。


2021年8月30日月曜日

強みを活かせない

ルキアン、ファビアンはスピードも強さも高さもある。

つまり1対1の「個」で戦う分には非常に有利。

しかしチーム全体の攻撃思想がこれを活かさない。

「遅攻」のせいでルキアン、ファビアンの個の強さを活かした速攻が出来ない。

ボールポゼッションするのは良いとしても、相手を自陣に引き込みつつFWが1対1で戦えるスペースを作るのがゲームメイカーの役割。

出来るだけ自陣でボールを回しながらも1本の速いパスでFWがスペースのある場所で1対1で抜き去ることのできる状態を作ることで得点率は大幅に上がる。

問題はボールポゼッションするとチーム全体を押し上げて相手陣地に入り込んでしまいFWの個の強さを完全に消してしまうこと。

ルキアン、ファビアンはWGタイプであってCFタイプではない。

スペースがありスピードを活かす事こそ彼らの攻撃力が活きる。

ゲームメイカーが活躍するのは味方が得点するからこそ。

ゲームメイカーは裏方であるべきでゲームメイカーが目立ったからといって得点力が上がるわけではない。

逆に全体を停止させてチームとして勝てなくしている。

ジュビロはずっとこれを続けている。

ポジションの仕事、役割をきちんとやるべき。

FWが得点できるという状況をチーム全体が作っていくべき。

「速攻」こそ得点力の高さに繋がる。

速攻がルキアン、ファビアンを活かす方法。


ゲームメイカーが目立つこと自体が終わっている。

裏方が表に出て目立ったところでそこに得点は生まれない。

裏方は裏方として仕事をするべきで目立つ役割ではない。

FWの仕事がスムーズにできるようにするのが裏方であるゲームメイカーの役割。

パスを何本通そうがボールを何分保持しようがFWの1得点には勝てない。

何故なら得点こそが勝つ為に必要な条件だからだ。


裏方のゲームメイカーは影であるべき。

裏方が目立って得点したところでFWの得点力より上になることはない。

逆に目立つことでFWの仕事を邪魔し続けている。


FWの得点力の高さはジュビロの特徴の一つだったはず。

しかし中盤選手の方が目立ちすぎてFWの強さを活かせない。

もっとFWが活躍するようにゲームを作るべき。

中盤が目立てば目立つほどFWが目立たなくなり得点力は減り続ける。


攻撃力とは「得点力」のことである。

得点することが最重要であり、パスもシュートもその過程でしかない。

一番効率的に得点できる方法論を実践するべきであって過程を重視しても意味はない。

それをはき違えている。

2021年8月29日日曜日

相手を見て形を変えろ

昨日の相模原戦

相手は361で同じスタイル。

そのままでは中央のボックス同士がぶつかって中央の乱戦でボールの取り合いになる。
そうなると遠藤がボールを保持できない分、不利になる。

相手が361で中央に人数を置いているのだからこそサイドを使った広い攻撃が必要だった。
それもWBを低い位置に維持したまま高い位置のサイドにFWやOHが入って幅を使える形が良かった。

縦パスも中央狙いばかりで相手の守備の堅い場所ばかりを選んでパスを通そうとした為に余計にシュートに行けない、行ってもコースがない、止められる、外す、という無理な攻め方ばかりだった。

相手の弱い場所を狙わずに戦うのはプロとしては失格。
有利不利は必ず発生するので有利なところで戦い、不利なところでは戦わないのが鉄則。

ボランチの守備力が弱いのでどうしてもOHが中央の守備を優先しなければならず、結果的にサイド展開できずにWBが上がらざるを得ない。
するとWBのサイド守備が効かずにCBが引き出されてしまう。

遠藤はむしろ最初からWBの位置で動かずにサイドのスペースを埋めることとサイドから縦展開、横展開をする方が良い。
無理に中央に居られると守備のしわ寄せがCBにかかり余計に守備が弱くなる。

WBが固定される分はOHの横展開、ボランチの縦展開で攻撃を補う。

2021年8月28日土曜日

サイド2枚のサイド攻撃

特に361の相手に対しては中央4枚ボックス+サイドWB1枚のミスマッチとしてサイド2枚での攻撃が有効になる。

その分相手の中央攻撃に対抗できる中央守備が必要になる。

サイド2枚のサイド攻撃の有効性は「広さ」の攻撃が可能なこと。

ジュビロの遅攻は相手がゴールを固めてから攻めるという「超非効率」な攻撃でいくらシュートを撃ってもそうそう得点に結びつかない。

相手がゴールを固める「前」にシュートを撃たなければ意味がない。

もしくは相手の守備が「広く散った」状態を作り出す事。

その為にはボールを広く回す必要がある。

前後左右の広い面積でポジションを取ることで相手の守備は薄くなるのでそれだけボールが通りやすくなる。

コンパクトなサッカーをやり過ぎると密集し過ぎてお互いにボールに集まってしまうのでシュートコースも無くなりチャンスは少なくなる。

もっと大きな局面を作り速い攻撃をすることが一番。


0トップ352

_WG________WG_
___IH____IH___
_WB___AN___WB_
___CB_CB_CB___


ルキアンの1トップと2シャドー、WBの攻撃の連携が上手くいかない。
ルキアンがサイドに流れた時に逆サイドがルキアンを追い越して前に出ない。
これだとルキアンが偽9番の動きをする意味がない。

2トップだと中央にFWが被ってしまいお互いのスペースを潰して動きを阻害してしまう。

ルキアンとファビアンは両方ともWGタイプなのでサイドの攻撃を徹底する。
ボールサイドのWGWBの縦関係で形を作りつつ、逆サイドのWGが中央裏に走り込んでくる+逆WBの上がりで逆サイドの高い位置も確保しておく。

中央はIHとANの3枚で潰す。

WBはSB的な感じでサイドの守備メインとしつつ攻撃時にはアーリークロスやWGへの縦パスでサイド攻撃を組み立ててもらう。
逆サイドWBは中央に入ってANとWボランチにシフト。

サイド2枚づつだがボールがサイドに寄っている時は逆サイドは空けて中央へ寄って中央を厚くして逆サイドへの展開は許さない。

サイド2枚体制なら442に対して対等、361に対しては2対1でサイド制圧が可能。

442はCH2枚だけなので中央で3対2が作れるのが強み。

361はWBをWGとWBで前後に挟んで3バックの裏を突ける。

IHとANが中央の守備をするが、攻撃時にはWGの間のスペースに入り込んでいくことも可能。

WGは相手SBを、IHは相手ボランチをけん制することでゲームを作らせない前からのプレスでショートカウンターを狙える。

ボランチにゲームメーカータイプを置かず、守備専門のANを置き、WBを後ろに固定することで3バックのサイドを守りつつ後方の安全な位置でゲームの組み立てができるようにする。

WBが実質的なゲームメーカーで前後のWG、CBとのつなぎ役をすることでサイド攻撃の組み立てを行う。
WB同士のサイドチェンジをすることで幅を使った攻撃を展開できる。
WGが高い位置を確保してくれることでWBが安定した攻撃と守備を維持できる。


2021年8月21日土曜日

PKに近い状況を作る

PKはGKと1対1、だから得点しやすい。


シュート数の多さは得点数と比例するが、シュートシーンの状況がPKに近ければ近いほど得点率は高くなる。

つまり相手の守備が整っていない状態。

カウンターや裏を取った時のシュートが得点しやすい状態となる。


一方でジュビロはポゼッション+遅攻で敵陣深くまでチーム全体を押し上げてしまい、自陣を手薄にしてしまう。

カウンターの失点が非常に多いのはこの為。

遠藤を中心としたショートパス、ポゼッション、遅攻サッカーではシュート数当たりの得点確率が非常に低くなる。

ほとんどの時間をパスと入らないシュートに時間を注ぐ事になり得失点差は上がらない。


ジュビロの攻撃がミドルサードからの速攻であれば得点チャンスと得点数が劇的に伸びるのだがそれを捨てて時間潰しがほとんどなのでいつまでも得点は伸びない。

詰め過ぎ

ジュビロの攻撃は遅い上に敵陣内に詰め過ぎ。

その為に相手はゴール前にキッチリと堅い守備を敷くことが出来る。

よってシュートコースもスペースもない状態になり得点が出来なくなる。

そして相手の守備が堅い状態で中央割ろうとし過ぎ。

これじゃ何回シュートしても入らない。


全体的に左右にもっと散らしていくべき。

3421より541で左右の縦関係の攻めを使った方が良さそう。

3421だと中央が厚くセカンドボールの回収がしやすくポゼッション向きだが、それが逆に得点しにくい状態を生んでいる。


541でもSBの偽SB化やSHのOH化でCH+2のボックスを中央に作ればよいので柔軟なボックス形成を考えればよい。

また左右に大きく使える+中央にスペースの使い方でバリエーションのある攻めが出来る。



テンポ

遠藤がいるとボランチが重すぎて攻守に遅くなる。

ジョグしかしない遠藤はスペースに入るチャンスがあっても他の選手との移動スピードの差があり入れずにボールを持っている選手がパスを出すチャンスが潰れている。

全体の動きのテンポが合わないことで攻撃の速度が遅い。



2021年8月15日日曜日

1点の得点差

暫定首位になっているが上位陣で一番得失点差が「低い」のがジュビロ。

つまり「勝利し続けないと昇格できない」状態。


この原因は得点力ではなく守備力の低さ。


2点取っても1失点すれば得失点差は+1のみ。


3-1か2-0の結果を出さない限り得失点差+2は作れない。


高い守備力+高い攻撃力の両方が+2を作る条件。


+2を作れないのは

2得点しても1失点する。

3得点しても2失点する。

ということなのでやはり問題点は「守備」


ポゼッションの場合は「1点勝負」という「コントロールされた試合」を前提としている。

自軍がボールを支配しつづけること=相手に守備を強要する=間接的な守備負担軽減、という思想であって、必ずしも攻撃的思想ではない。

ポゼッション≠攻撃力

全く異なる文脈を当たり前のようにボール支配=攻撃だと思っている時点で間違っている。


特にボール支配しながら敵陣に詰め寄り過ぎて相手が守備しやすい状態を作り出してシュートコースもなく、わざわざ崩す手間と時間を作るような下手な攻撃を望んでいる部分。

そしてその状態からボールをロストしてカウンターされる。

弱い時のジュビロの繰り返しパターン。

完全にチームの根幹的思想がおかしい。


テクニカル重視 = 選手生命の長さ 理論がチームの強さを奪っている。

特に若手の出場機会を奪っている。

そしてそれが「直接的」に若手がジュビロを選ばないという選択肢を積極的に選ばせているという事を理解していない。

この流れでジュビロの選手の新陳代謝が悪くなり余計にベテラン重視へと偏りが生じ続ける。


ジュビロのチームとしての戦略思想が悪すぎる。

トップレベルのチームとしてあり得ない思想を根底にしてチームを作っている。

そりゃ何年やっても陽の目はみませんわ。



2021年8月12日木曜日

ジュビロが強くならないのは「思想」

 https://www.youtube.com/watch?v=gUF5fi8DOeo


このビデオから理解できることは

「サッカー文化」と「プロサッカー」との違い。


政一監督は「サッカー文化」を「プロサッカー」の場でやってしまっている。

これが根本的にジュビロが強くなれない理由。


「プロ」とは「競技スポーツ」であり「ビジネス」である。

競技スポーツは「勝利を争う」ことが重要であり、それを軸にした「ビジネス」である。


政一監督は「サッカー文化」と「サッカープレイヤー」を思想の軸にしている。

だから「テクニック」と「長くプレー出来る事」を重視し「フィジカル」を軽視している。


ではこれが「プロサッカー」の場で通用しているのか?


伊藤の移籍で理解できるように「フィジカル」の強さはプロスポーツでは非常に重要。

黄金期にフィジカルで勝負する必要のないレベルでテクニックとIQで勝負していたのは藤田俊哉くらい。時点で名波。

他の選手は当たり前にフィジカルが強かったしそれで勝負していた。特に守備に関しては1対1の勝負に勝てる強さが求められるのでフィジカルは基本。


政一監督の微妙な点は長くプレーできる、フィジカルを軽視するわりに1対1の守備を押し付けて組織的守備を構築しないこと。

これは言っていることとやっていることが本末転倒。

フィジカル軽視ならむしろ組織的プレー、コレクティブに戦うのは基本中の基本。

ジュビロがいつまでも言っている事、やっている事がチグハグになる理由は指導者自身の言っている事、やっている事が「プロサッカー」の場でやるべき事とは全く違ったものだから。


ドゥンガが教えたのは目の前の勝負に対する熱い思いとプレー。目の前の1勝を奪い取る重み。

対して政一監督は「長くプレー出来る事」が基本。

全く異なる思想。

「ブラジルのサッカー」というが、南米で勝てない選手は撃ち殺されるレベルなんだが。

「プロサッカー」の場に場違いな「サッカー文化」を中心に置いてしまっているのがジュビロ。


遠藤が評価されるのは「長くプレー」しているからに過ぎない。

では遠藤が出続けた試合の勝率はどのていどなのか?

問題は「長くプレー」したことではなく、「プレー時間当たりの勝率」である。

プロにとって重要なのは長くプレーすることではなく、どれだけのプレー時間でどれだけの勝利を積み重ねられているか、ということ。

長くプレーしたところで、勝率が低すぎるならそれはチームの足を引っ張り続けるだけに過ぎない。

実際、遠藤のアリバイプレーで他の選手が2倍以上のタスクを押し付けられることになる。


ジュビロは絶対に強くなれない。

何故なら「思想」そのものが「プロサッカー」にコミットしていないからだ。


長くプレーして楽しみたいだけなら実業団サッカーかシニアサッカーに行ってください。

プロサッカーは「興行」、「勝敗」「ビジネス」が基本で「サッカー文化」は全く別のもの。一番プロサッカーに向いていない人がジュビロの全権を握っているのだから勝てるわけがない。


2021年8月10日火曜日

「圧倒的攻撃力」の概念

ジュビロは「攻撃力」が魅力のチーム。


では「攻撃力」とは何か。


試合に勝つことを条件にするなら「得点力」

試合を楽しませるなら「シュート数」

プレイヤーが楽しむなら「ボール保持率」


ジュビロはボール保持率にこだわり過ぎ。


攻撃力とは「得点力」

ゴール数こそすべて。


どうすれば一番ゴールできる状況になるか、といえば、「カウンター」

攻撃力=得点力、だからこそ守備からのカウンターの一撃が多くの得点を産む。


選手に寄せすぎたせいでチームが弱い。


守備範囲を自軍陣地だけに限定すれば守備範囲は少なくて済む=守備効率が良くなり体力消費が少なくて済む。


ポゼッションが危ないのはその後の守備整備が弱いこと。

先手を取ったつもりでカウンターされて後手に回される。

特に先制点を奪われるとポゼッションによる時間消費は勝利の効率を非常に低くする。

だからこそポゼッション戦術にとって先制点と常に相手より有利な状態を作り続けなければならないというプレッシャーが存在する。

しかしながらボールを持っていればチャンスは作れる。

シュートを撃っていればいずれ得点できるという麻薬に精神がやられて「内容は良かった」といって勝ち点を失い続ける。

ジュビロの失速パターン。


しっかりした守備構築と速攻による得点力は勝利の効率を非常に高くしてくれる。




2021年8月3日火曜日

ボランチとフォーメーション

ボランチの第一の役割は守備。

守備が出来ないボランチは役に立たない。

守備の方法はフォーメーションによって異なる。

3バックで1CBとなる場合はCBの脇のスペースを埋める役割をしなければならないのでボランチ+CBの両方ができるマルチタイプが必要。しかし1ボランチの場合は最悪でかなり厳しい。2ボランチならCB役とボランチ役で分けることも可能。しかし2ボランチだと片方を攻撃タイプにしがちなので守備の穴は開きやすい。

3バックでも3CBの場合は中央が堅いので弱点のCB脇のサイド守備まで出来る広範囲に守備の出来るタイプが良い。中央のスペースを埋めつつWBの背後のスペースを守るようにサイドに飛び出して守備ができること。機動力、スタミナが必要とされる。このタイプだと攻撃時に中央にドリブル出来るので攻守に機能してくれる。

4バックは2CBなのでCB脇とCB間の両方が狙われがちなのである意味もう一人のCBとなるタイプが良い。1ボランチはアンカー役とCB役、2ボランチならもう一人は攻撃的で問題ない。


ジュビロの場合はWBが攻撃タイプなのでボランチはサイドまで守備出来るタイプの方が良い。3CBではなく1CBの守備にするとボランチは1CB脇を守るために下がる必要があるしCB役ができないと意味がないので高さ、フィジカル面で足りな過ぎる。3CBが中央をしっかりと高さ、フィジカルで守るからこそフィジカル面で劣るボランチが広い範囲を守備するという役割分担が可能になる。しかしジュビロだとボランチに攻撃タイプを置いて守備が3バックのみになりがちな為に失点が多くなる。やはり守備はフィジカル面の強さも重要。プラス要素としてポジショニングや先読み、カウンターなどがさらに求められる。

ジュビロがボールを持って攻撃すればするほど守備担当のCBは求められる能力の高さが必要とされる。カウンターを食らった時に1対1で逃さない、潰しきるだけの能力が求められるので他のチームの連携重視の守備戦術ではなく、個の強さが徹底的に求められる。

しかし個は点でしかなく、やはり面として守備ができないとゲーム展開的には厳しい。特に相手にポゼッションされる時間が長ければ長いほど組織守備の効率の良さは重要になる。

フォーメーションから考えると中盤6人が広い面を作って守備することでCBにかかる負担を軽減しつつCBはボールを狩り取る事だけに集中する。ジュビロはCB以外の守備力が低い点に問題がある。

ボランチはチームの要。攻守に軸になれる強い選手がいることが望まれる。


2021年7月22日木曜日

3バックやるならサイド守備の徹底をせよ

3バックの弱点はサイドからの攻撃でCBをはがされることで中央に穴を作ってしまうこと。

3バックの基本はゴール前に3人の壁を作ることで正面攻撃に対する守備を強化すること。

2CBの場合、2対1でも中央を抜かれる可能性があるため。

3バックは正面からの攻撃に強いがサイドを突かれると弱い。

その為にWBがサイドに蓋をしてCBの脇を突かせないようにサイド守備を担う。

しかしWBを攻撃に使うと蓋がとれてしまいCBの脇を突かれることになる。

この時にボランチがスライドしてサイド守備の役割を担う必要がある。

もちろんボランチが移動することでバイタルが開いてしまうが、そこは3CBが正面に壁を作っているので簡単には攻略されない。

だからこその3CB。

ボランチはただバイタルを埋めればいいわけではない。

3CBの露払い役として門番をするのがボランチの役割。

3CBがサイドに広がらずに済むようにするのがボランチの役割。

遠藤と山本のボランチコンビだとこれが徹底されない。

むしろ3CBがWBのカバーをすることで中央に穴を自ら開けてしまう。

そしてその穴を埋める為にボランチが下がることもない。

これでは穴を突かれるのは当たり前。


中央の守備をできる限り3CBに任せるとして、どれだけその3CBのサイドを守れるかが大事になる。

だからこそのWBシステムであり、そのWBがいなくなった時にどう守るのかが一番の問題点。

新潟戦では連動したよい守備が出来ていたが、すぐにポゼッション、足元ショートパスに戻って簡単にカウンターされるダメな戦い方に戻ってしまっている。

直近2試合が引き分けと負けで勝ち点5点は失っている。

遠藤中心のシステムはチーム全体を殺す。

ボランチには守備が出来るタイプを置くべき。

サイドチェンジやクロスを入れるWBこそ今のジュビロの攻撃の軸であり、そもそも遠藤がボランチにいる必要性は全くない。

むしろ足引っ張りすぎ。

ボランチがもっと動けて強い守備ができる選手ならWBの攻撃力、シャドーの攻撃力の両方をもっと生かせる。

遠藤が動かないためにどれだけ周りが動いているのか。

ボランチはチームの核になるべき選手。

そしていざという時こそ輝く選手がやるべき。

大事な時に全く役に立たないボランチなんぞいないほうがいい。

今野が守備やってる時はボール見つつサイドに寄せてタイミングみて奪いに行く。

結局、組織守備が徹底されずに個人戦術の集合体に過ぎないレベル。

だからこそ個人戦術の高いベテランを集めないと機能しないチームになってしまっている。

コーチがコーチとして機能していない。

特に守備コーチ。

監督もそうだけど守備は攻撃のような水物ではないからこそ監督、守備コーチの守備組織構築の高さはチームの軸になる。

同時に守備が良ければ効率の良い守備が出来ることで長時間を耐えられる。これは結構重要なこと。

攻撃の方が有利だからこそ攻撃を選ぶだけではなく、不利になる守備をどれだけ省力化できるかというのは非常に重要。自分が有利なAプラン、イーブンなBプラン、不利なCプラン。

Cプランでどれだけ無駄なく相手をさばいてカウンターできるか、というのは醍醐味の一つ。ボールを持たないことは決して不利なだけの状態ではない。

ジュビロは選手ベースでチーム力はまだまだということ。個人戦術メインの不安定だが瞬間風速が高いというのがジュビロの伝統的スタイルということになってしまう。

そうなると重要なのは選手の目利きと調達ルートそして移籍金など戦略面。

しかし過去のJ1優勝経験時から時間は相当経っているわけで、今は組織力+個人のフィジカルや戦術+チームの戦略物資(資金)の総合力が重要なのがJ1の上位。

ジュビロは組織力に欠け、個人戦術がテクニカル一辺倒からテクニカル+フィジカルにやっと変わりつつある程度。

資金面は親会社の注力が微妙なのとクラウドファンディングで賄う細さ。

これでJ1上位定着はまだまだ無理。

チーム自体が全体像をつかめずに自分流を突き通すという言い分なのが今までの流れ。

狭い世界で足掻いてる古い部活サッカーとか実業団サッカーの延長。

J1上位に定着する為に必要な要素を把握できていない。

それでも少しは若手を育ててたり結果は少しずつ出てきている。

出来れば継続しつつもまだ足りない部分を聖域なしで改変する必要はある。


ボランチやCBはCプラン相当の仕事をやらなければならない。

だからこそ守備力の高さと一発で前線のクリティカルな場所を狙える展開力が必要とされる。

名波の好みでボランチにパサーを置きがちだが、本来重要なのは守備力の方。

ムサエフ、川辺のWボランチでチームが上手くいっていた理由はどちらもパサーではなく守備力があったこと。

そして縦への推進力があったこと。

ボランチ、CHに向いたセットで上手くいった。

中央を押せることでサイドの守備をWBに任せられるしサイドからの放り込みも上手くいく。

今のジュビロだとWBも攻め、ボランチも攻めで3CBのみが守備を押し付けられている。

これだけバランスが悪いのだから大量失点で負けるのは当たり前。


WBが攻める今のスタイルなら中央のボランチがサイド守備に出るしかない。それができないセットなのでCBがサイド守備に出ざるを得ず、結果中央に穴をあけることになる。

さらに問題なのは遠藤ではスペースを埋める程度のことしかできず対人で止められない。突っ込まれたら中央を簡単に破られる。

CBはできる限り中央を守ること。

ボランチがその前にコースを切りつつ詰めていくこと。

中盤の人数が多い構成なので中盤の厚みでできるだけ限定してCBとGKに限定した状況で受け渡すこと。

中盤はできるだけパスの出し手、パスコースを制限していき、CBが受け手を引き受け、GKは狭い範囲の限定されたコースに対応する。

ゴールマウスは広いからCBの壁があることでGKは限定されたコースへの対応で済む。

だから正面の3CBというのは非常に重要。

サイドの狭いコースでシュートを打たれることはリスクを限定出来ているのでまだいい。

CBが飛び出して正面を開ける方が問題。

だからこそボランチが早目にサイド対応してCBが壁役をキープできている状態がしっかりと守られている状態といえる。


遠藤がボランチというのは3CBという守備戦術とミスマッチということ。

守れないボランチはそもそもボランチとしての価値はない。

ボランチの優先順位は守備タイプ、バランスタイプ、攻撃タイプ、パサータイプで優先度は一番低い。

3CBであるからこそボランチにはサイド守備への対応ができる選手が必要。

同時にWBを核としたサイド攻撃メインでボランチにパサーを置く必要性は全くない。

遠藤がボランチにいる必要性は攻守両面で全くない。