3バックの可変で2バック化するのは1トップに対応する為だが、問題となるのは3トップに対しての場合。
J1のフォーメーションは442、4231、433、3421がほとんど。
2トップには3バック、1トップには可変3バック=2バックで良いのだが、2トップの両SHが上がった4トップや433の3トップに対しての守備がWBを下げた5バックのみになると中盤の人数が足りなくなり押し返すことが出来なくなる。
3バックを基本にしながらも4バックへの可変が出来ないと3トップ対策ができない。
J1では433が一定数いるので3トップ対策は必須。
3トップはCFと2WGなのでWBが下がって対処するのかCBがサイドに出るのかでまた守備の問題点が発生する。
CBがサイドに割れるとIHやCFに中間スペースを狙われる。
WBが下がると中盤の抑えがないので相手のSBが自由にアーリークロスを上げまくる。
433のチームとの対戦はかなり重要になると思うのでWGとSBのいる433に対してWBがどう位置取りして攻守に絡むのかはかなり大事な点になる。433は3トップだけではなくIHを上げた5トップ化もしてくるので5バックで防ぐことが出来るのかも問題。
4231のチームも攻撃時には3トップ化するのでこれも同じ。
同じ様に442の両SHを上げた4トップに対して5バックで対応してSBにチェックが行かずに放り込まれることも考えないといけない。
チームとしては3421を継続するようなのでその辺りの攻守の組織化がどうなるか。
可変3バック=2バック化はポゼッションを基本として自分達がボールを支配している時に後ろに余らせない手法という考え方ができるが、逆に攻め込まれた時の対処を先に整備できているかどうかの方が大事な気がする。
J2をポゼッションサッカーで制覇したわけだが、カウンターも交えての結果。一概に全てポゼッションであったわけではない。
マリノスからの移籍が多いのもマリノスがポゼッションでJ1上位に君臨出来たからということだろう。
遠藤の完全移籍も含めて2022ジュビロは2021ジュビロのポゼッション路線を継続するということになる。
ポゼッションによってMFメインの攻撃と得点という流れだとFWの役割も少し変わってくる。押し込んだ状態だとFWの高さ強さを活かした放り込み戦術で攻めるというのもあるがスピードタイプだと押し込んだ状態より引いた状態からの攻撃に使うというポゼッション遅攻ではない第二の攻めの軸として選んでいる可能性もある。
FWはカウンターに合ったタイプのように見える。DFは数と質の両方があるしMFも数も質も一番かけている。
1トップということもあるがFWの質がポゼッションに合ったタイプなのか、それとも逆カウンター狙いでカウンタータイプのスピードタイプを置いているのか。その辺りの戦術とFWの質のマッチが出来ているかどうかも見どころ。
キャンプで何をやるのか、開幕の数試合でどれくらい機能できているのか。
ポゼッションメインとしてもまずはボール支配が出来るかどうかという点は大事。DFの質とMFの連携でどれくらいボールを取れるのか。攻める為にはまずボール奪取から。ここが微妙だと守備も攻撃もできない中途半端なチームとして終わってしまう。攻撃型チームだからこそ守備は守備型チーム以上の質が大事になってくる。
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