ジュビロと甲府の2021年のスタイル
ジュビロ
https://www.football-lab.jp/iwat/style/?s=11
甲府
https://www.football-lab.jp/kofu/style/
ジュビロは遅攻の敵陣ポゼッション+速攻のロングカウンターの両方の値が高い。
しかし甲府は敵陣ポゼッションのみ。
ジュビロ
26勝10分5敗 73得点41失点+32
甲府
23勝10分8敗 62得点35失点+27
これはフベロの再来になる可能性が含まれていて危ない。
今年のジュビロの良さは遅攻だけに固執せずに速攻とのバランスが良かった。
しかしまた遅攻だけに戻ると非常にバランスの悪いチームに逆戻りする可能性がある。
敵陣ポゼッションは一見有利に見えるが諸刃の剣でカウンター対策が徹底されていないとカウンターによる失点が多くなる。
フベロ時代はこれでかなり失点、負けた試合があった。
敵陣に攻める=自陣の守りを手薄にして敵に塩を送る行為と同じ。
敵陣ポゼッションでボール支配率を高くし、かつ攻撃時間を長くしていることで失点の可能性を低くしているが、逆に敵陣に押し込んでしまってこじ開けるのがむずかしくなり得点しづらくなる。今年のジュビロが負けない試合と共に高い得点率を作ったのは遅攻+速攻の両方があったから。また遅攻地獄にはまるようならまたJ2に下がってくる。今年のジュビロの攻撃スタイルは最適解の一つであって、遅攻だけに戻るのならまた同じ間違いを繰り返すことになる。
攻めるのにはタイミングが必要。自陣ポゼッション率が高い逆カウンターは敵陣背後にスペースを生むのでFWが1対1の勝負をしやすくなる。個の攻撃が通用するし自陣ポゼッションはポゼッション率も高く悪い選択肢ではない。
J1では433ハイプレスからのショートカウンターの対応を迫られるので自陣ポゼッションより敵陣ポゼッションの方がリスク管理的には多少の利があるかもしれない。
J1復帰1年目はまず各チームの分析と対応が迫られる。自分たちのスタイルで勝つ以前にJ1に残留できるかどうかが問題。
とにかく負けないこと。守備から入ってチャンスを虎視眈々と狙う必要がある。
ポゼッションによるボール支配=守備、ではあるが、まずボール奪取ができるところから。
ボール奪取できなければボール支配は完成しない。
その上でどの位置でボールを持つか、どう攻め崩すのか、どう得点するのかを考えられるようになる。
まずボールを持たなければ何も始まらない。
GKとの相性も大きな問題になる。三浦は自陣ポゼッション時に有利なので引き気味のポゼッションで有効だが敵陣ポゼッション時の被カウンター時は八田の方が合っている。八田は背が高く手足も長いので壁のない被カウンター時の長距離からのシュートには対応できる。三浦が得意なのは距離のない状態からの反応の良さでセーブする事。GKをアレックスにした方が良いかもしれない。
敵陣ポゼッションはハイプレス回避という考え方もあるかもしれない。問題はハイプレス相手にどう敵陣までつなげるのか。足元のショートパスでつなげるとなるとハイプレスは回避できないので後方から中盤にかけて厚めに布陣する必要がある。もしくはロングボールを蹴りこんで中盤で回収するか。ジュビロ的にはつなぐスタイルを選択すると思うのでやはり遅攻で攻め込んでボールをキープし続けるということになる。
去年も今年もあったが、長い時間ボールキープをすると時間ばかりが過ぎてチャンスがなくなる。特にこちらが先に失点すると先制した相手チームは守りに入りさらに崩せなくなる。よって敵陣ポゼッションをやる場合には常に先制点を取りに行く必要がある。
セットプレーで学ぶ部分はあるかもしれないが、全体としてみるとグレードダウンの可能性がある。J2優勝チームが3位チームの監督を招聘する意味はなんだろうか。
J1とJ2では守備力が大きく異なる。攻撃サッカーが通用するのはJ2だから。まずこの点をよく理解する必要がある。
今のジュビロの方がトータルバランスはまだ良いと思う。
この監督交代が悪い方に転がらないと良いのだが…。
現状、監督交代に期待はできない。
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