2023年4月1日土曜日

ハイブリッドの時代

ジュビロの調子が戻ってきている

戦術的には「人もボールも動く」スタイル=ジュビロらしいサッカーが体現できつつある

それはポゼッションかカウンターか、という議論の枠の外にある

何故なら人もボールも動くジュビロらしいサッカーとはハイブリッドであるから

今シーズンは結構そういう部分が良く出ている

ロングボール、ワイド展開によるワイドサッカー=フィールド全体を使った中長距離のパス展開=疑似カウンター=相手守備の密度を無効化or密度の減少を狙うビルドと速攻フィニッシュ

一方で敵陣に全体で攻め込んだ時の遅攻ではスモールサッカー=エリア限定と局所に人数を密集させたパワープレイによるフィニッシュ

遅攻で相手の守備ブロックが揃ってしまっている状態ならリトリート、バックパス、自陣に戻りつつ相手の守備を散開させる動きで釣り出し、もう一度ワイドサッカーに転換、速攻を狙う

というハイブリッドサイクルが出来つつある

弱いチームでは複数得点、無失点出来たのでベースはある

DFではリカルドのフィードが高橋翔平の様に良く、更にボールカットと中盤への押上げはムサエフ級というウルトラレア引いたクラスの超優良選手

攻守にかなり効いている

ロングフィードによる中盤カットで前線供給やワイド展開が出来るので別にボランチが下がってこねる必要もなく、フィードとドリブルの併用で長短どちらもコントロールできる

あとは前線が裏抜け狙いで走ってくれること、ロングフィード=裏抜けを攻撃的に仕掛けることで相手DFラインが引き下がり、SBを上げて中盤のボールの出口を封鎖する形を防ぐことができる

SHとSBのサイド2枚体制でサイド攻撃ができるのも大きい

SHが前に進み縦を切られても後ろにSBがいるのでSBへのパスからサイドチェンジしたりSBからボランチ経由でSHに入ったりといくつかの選択肢がある

やや引き気味のミドルブロックでリトリートもできるし前に押すこともできるし、下がりながら裏狙いなど多彩な選択肢が出来ている

ショートカウンターにもなるし、疑似カウンターにもなるし、ボールを持っていても持っていなくてもどちらでも対応できているというのがかなり良い

重要なのは足元のショートパスでつなぐだけという糞なスタイルが無くなったこと

あの閉塞感は絶望的だった

やっと人もボールも動く時代が復活してきて若手も調子を上げてきたので今のバランスは結構良さげ

強いジュビロ復活の起点になりつつある


0 件のコメント:

コメントを投稿