2023年4月20日木曜日

4バックと3バックの特性

4バックと3バックは大きく異なる

4バックは「待ち」に合う

3バックは「攻め」に合う


4バックは安定した守備を築けるがそれは4枚が揃っている状態での話なのでSBが攻撃に出ているタイミングでは2CBのみでサイド中央ともに守備が薄くなり守れなくなる

3バックは中央のみ守れるがサイドを守れないので相手を受ける待ちの戦術には合わない、最終ラインが3枚で1枚少ないのでその分攻撃に回せる

どちらでもカウンターでサイドを突かれるのは不得意

攻めでは3バック、守りでは4バックに可変するのは守備の最適化ともいえる

3バックはサイドを守れない形なのでWBが深く攻撃に出る場合のカウンター対策は必須、WBが戻れないのであればボランチが下がってCBがサイドを守る形式が必要になる

ジュビロの場合はサイドを深く攻撃するスタイルでどうしてもWBが前線にまで出て行くのでカウンターされた場合には守備の為に戻れない、ボランチの1人は必ず最終ラインに下がって守れる守備型ボランチが必須になる


3バックでも安定した守りを作り出すには3+1が必要なので実質的には3.5バックや疑似4バック的な運用が必要になる

3バックでWBが中盤をキープしてカウンターを受けた時に中を閉めたり下がってスペースを埋めたりする守備型であればボランチが攻撃に出て行く形を取れる

この辺りはどのような攻めの形がメインなのかで配置とタスクが変わってくる

ジュビロのサイド深くを攻める攻撃は効率が悪くカウンターに極端に弱い、特に必要な守備型ボランチがいないので中盤のストッパー役がいないことがDFのタスク量を上げてしまっている

ボランチ=ストッパー、DF=スイーパーという縦の守備関係が重要

守備は4つの形式がある

1.ボールホルダー、パスの出し手を抑える

2.スペースを埋める

3.パスコースを切る

4.ボールの受け手を抑える

ボールホルダーがパサーかドリブラーかで2のスペースの埋める意義が少し変わる

パサーの場合はスペースを埋めることが3のパスコースを切る、4の受け手を抑えるにも繋がる、スペースはパスコースになるし受け手が走り込んで受けることにもつながる、ドリブラーの場合は自分がスペースに走り込んでくる

縦の守備関係が大事なのはボランチがボールホルダー、パスの出し手を抑えに行くことでDFが受け手を抑えるという人に対しての守備ができる

ジュビロのボランチは攻撃でパスを出す、守備ではスペースを埋める、パスコースを切るのがメインになり人に対しての守備が弱いのでドリブラーの侵入に弱い

DFは受け手と侵入するドリブラーの両方とボールの全てを見なければならないので非常に守備が難しくなる

ボランチが前で対人守備が出来るとDFは受け手との1対1を見ればよくなる


4バックは4枚で待つのが強くスペースを空けないのでコースも少なく受け手への対人を見ればよいが3バックはスペースがありコースが多く対人以外も考慮しなければならないことが多い

4バックが安定するのは4枚固定配置で欠けるとそれほど強くなくなる

SBの松原、雄斗が前線まで攻撃に出て行くなら尚更

4バックか3バックかだけでなく、ボランチの特性も含めて全体として守備を見ないと最適化は難しい

ジュビロは攻撃特化の傾向が強いので尚更守備に関しては細部まで構築しないといけない

単純に守備を強化するのではなく、攻撃との兼ね合いがあるので攻撃力を落とさずに守備力をどう上げるかを考えていく必要がある

特に被カウンターに対しての準備は必須になる

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