2021年12月30日木曜日

ショートパスポゼッションの弊害

ジュビロは中盤が厚いので中盤メインでボールを回したがる。

その為に視野が狭くFWを見ていないことがある。

中盤でボールをこねくり回して肝心のFWの動きにタイミングが合わない。

それでFWが死んでいることがある。

ショートパスを素早く回すという手段が目的化してしまいパス数ばかりが多くなってシュート数、ゴール数が少なくなるのが一番の問題点。

重要なのはパス回しではなくゴールすること。

常に前線を視野に入れてチャンスにはFWに放り込むこと。

これができずに長い間中盤コネコネのバックパス引っかけ失点とかが多かった。

手段と目的を取り違えることなく中盤はあくまで相手の守備をおびき出すのが役目。

FWがゴールしやすいように守備を薄くするのが中盤。

だから中盤の詰めすぎとかこねすぎは味方のFWを殺してしまう。

ジュビロはFWが死んでもボールポゼッション優先のことが多い。

よってFWが活躍できずに終わることが多い。

この辺りをきちんと整備しないとどんなに良いFWを加入させたとしても自分達で殺してしまうことになる。

2列目重視のジュビロだとよくありがち。

チームとして押すのか、引くのかでタスクを分け合うべき。

押す場合は2列目の上り、引く場合はFWへのロングボール、この二つを場面によって使い分けられると相手も守備が難しくなる。

押されないようにプレスに出てくると引かれて裏への速攻が来るし、引いて守れば押されて守備時間ばかりになる。

2021で遠藤がいない時にロングボールでの攻略ができていて逆に遠藤がいる時は遅攻が多かった。

チームとしては遅攻、速攻のどちらもできたわけだが、遠藤がいる時はやはり遅攻メインになりがちなのでFWが死んでる時間は長くなる。

さらに遠藤山本のWボランチ、Wパサーだったので尚更。

セットプレーには強かった。

2022では2021で出来た速攻も維持してもらいたいが監督のスタイルはやはりショートパスのポゼッションのようなのでまたFWが死にそうな感じはする。

その割にFW陣はラインブレイカー、速攻型の方が多いように感じる。

厚い2列目とスピードのあるFWでショートパスポゼッションの戦術だと合わなそうな気もするがタスクが分かれていて上手に切り替えることができるなら両方の戦術が使えて2021の遅攻、速攻を混ぜた万能型の攻撃型チームとして中位以上を狙えるかもしれない。

しかしボランチと守備陣の堅さ強さがどれくらいかにもよる。

相変わらずボランチは微妙な感じが否めない。

まずはキャンプで何をやるかだな。

開幕戦である程度スタイルはできるだろうから何をやるのかは明確になるはず。


2021年12月28日火曜日

ABC

A:Attacker

  攻撃:前線、中央

B:Blocker

  守備:中盤、最終ライン

C1:Command

  奇襲:サイド、2列目

C2:Controller

  ゲームメイク:2列目、ボランチ、SB


ポジションごとの役割としてABCを用意する。

ポジションにより複数の役割も持つ。

攻撃はボールサイドからの攻撃:対人に強い、ボールキープできる、高さのある選手

奇襲は逆サイド、死角からの攻撃:スピードとタイミングで勝負する選手


2021年12月27日月曜日

可変3バック

3バックの可変で2バック化するのは1トップに対応する為だが、問題となるのは3トップに対しての場合。

J1のフォーメーションは442、4231、433、3421がほとんど。

2トップには3バック、1トップには可変3バック=2バックで良いのだが、2トップの両SHが上がった4トップや433の3トップに対しての守備がWBを下げた5バックのみになると中盤の人数が足りなくなり押し返すことが出来なくなる。

3バックを基本にしながらも4バックへの可変が出来ないと3トップ対策ができない。

J1では433が一定数いるので3トップ対策は必須。

3トップはCFと2WGなのでWBが下がって対処するのかCBがサイドに出るのかでまた守備の問題点が発生する。

CBがサイドに割れるとIHやCFに中間スペースを狙われる。

WBが下がると中盤の抑えがないので相手のSBが自由にアーリークロスを上げまくる。

433のチームとの対戦はかなり重要になると思うのでWGとSBのいる433に対してWBがどう位置取りして攻守に絡むのかはかなり大事な点になる。433は3トップだけではなくIHを上げた5トップ化もしてくるので5バックで防ぐことが出来るのかも問題。

4231のチームも攻撃時には3トップ化するのでこれも同じ。

同じ様に442の両SHを上げた4トップに対して5バックで対応してSBにチェックが行かずに放り込まれることも考えないといけない。

チームとしては3421を継続するようなのでその辺りの攻守の組織化がどうなるか。


可変3バック=2バック化はポゼッションを基本として自分達がボールを支配している時に後ろに余らせない手法という考え方ができるが、逆に攻め込まれた時の対処を先に整備できているかどうかの方が大事な気がする。

J2をポゼッションサッカーで制覇したわけだが、カウンターも交えての結果。一概に全てポゼッションであったわけではない。

マリノスからの移籍が多いのもマリノスがポゼッションでJ1上位に君臨出来たからということだろう。

遠藤の完全移籍も含めて2022ジュビロは2021ジュビロのポゼッション路線を継続するということになる。

ポゼッションによってMFメインの攻撃と得点という流れだとFWの役割も少し変わってくる。押し込んだ状態だとFWの高さ強さを活かした放り込み戦術で攻めるというのもあるがスピードタイプだと押し込んだ状態より引いた状態からの攻撃に使うというポゼッション遅攻ではない第二の攻めの軸として選んでいる可能性もある。

FWはカウンターに合ったタイプのように見える。DFは数と質の両方があるしMFも数も質も一番かけている。

1トップということもあるがFWの質がポゼッションに合ったタイプなのか、それとも逆カウンター狙いでカウンタータイプのスピードタイプを置いているのか。その辺りの戦術とFWの質のマッチが出来ているかどうかも見どころ。

キャンプで何をやるのか、開幕の数試合でどれくらい機能できているのか。

ポゼッションメインとしてもまずはボール支配が出来るかどうかという点は大事。DFの質とMFの連携でどれくらいボールを取れるのか。攻める為にはまずボール奪取から。ここが微妙だと守備も攻撃もできない中途半端なチームとして終わってしまう。攻撃型チームだからこそ守備は守備型チーム以上の質が大事になってくる。

2021年12月24日金曜日

リトリートプレス

リトリートは引いてスペースを潰して背後を取らせない守備。

プレスはボールホルダーに向かって詰めてボールを奪う守備。

リトリートプレスはリトリート守備+プレス守備の複合型。

ボールホルダーの前にいる選手はボールホルダーにできるだけボールを持たせながら速度のみ落とさせる。相手にボールを持たせながらゆっくりと攻めることを強要させる。速攻、パスをさせないようにするのがポイント。ボールを持たせた状態でサイドに停滞させる。

一方でボールホルダーの背後や側面にいる選手はボールホルダーを囲むようにして詰めていく。ボールホルダーはリトリート守備の選手によって速度が遅くなっている+ボールを持ち続けることで守備の網にかかる。

重要な点はボールホルダーをサイドでボールを持たせ続けながら気づかせないように囲むこと。サイドのドリブラーなどに持たせながら速度を落とさせて囲んで奪うようにする。

パスを出させない、サイドチェンジさせない、という部分が重要。

バックパスしようとしてもプレスバックしてくる選手に囲まれるので中盤全体で囲むことで奪いきることができる。

運用する場合、中盤の選手が多いフォーメーションで行う。

ゾーン2の自陣サイドに引き込んで孤立させ囲んで奪う。

最終ラインはボールホルダーに1人が付きスピードを遅らせ、残りはリトリートしてゴール前を塞ぐ。

中盤の幅と厚みのある361や451などで運用する。

ボールを奪取した後は相手の守備が戻る前に速攻を仕掛けること。

速攻する為にはアーリークロス、ロングボール、俊足FW、4/5ラインの縦長のフォーメーションを使うこと。

ボール奪取からの速攻、ポジティブトランジションの攻撃が重要。

2021年12月20日月曜日

361/451(N-BOX)

361基本形(352の派生形)
中盤を1-2-3の3層の多層化によって中盤で5レーンをカバーしながら中央のダイヤモンドで制圧力も維持する。厚い中盤を生かして攻守に連携する全員攻撃全員守備を展開する。
WBが高い位置を保つので相手SBを簡単に攻撃参加させない前からの守備ができる。SBからのゲームメイクができないのでCB/GKから3バックの脇を狙った中央からワイドへ展開するサイド攻撃をしてくるので中盤のダイヤモンドを動かして守備をする。オープンな展開はこの形で行い、CB/DHの跳ね返しー>中盤ダイヤモンドで回収ー>WB/FWへの横展開/縦速攻で攻撃する。ジュビロは2列目、2.5列目タイプが多く3列目タイプが少ないので中盤前方に人数をかけた構成。その分DHはCB役もできる長身+強度のある守備専門を置く。

______FW______
WB____OH____WB
___CH____CH___
______DH______
__CB__CB__CB__


451守備時
中盤のダイヤモンドを維持しながらそのままワイドにカバーに出たCBのスペースに落ちて逆サイドのWBが中央にスライドし中盤をN-BOXに変化する。
変形することで4バック(ライン守備)+N-BOX(ゾーンプレス)を作り堅い守備を構築できる。
逆サイドに人を余らせずにボールサイドと中央に戦力を集中することでボールサイドにスペースを作らせずショートパスによるビルドアップを無効にさせる。
バックパスを強要することでカウンターに転じることができる。
ロングカウンターはサイドのWB、中央のFW/OHを下げた5バックスタイルに変更する。5バック(ライン守備)+ダイヤモンド(ライン守備+ゾーンプレス)する。CHとOHが中央で3枚ラインを構築+DHがバイタルのつぶし役+FWのプレスバックで中央エリアも5枚で守りかつ中央ラインにDH/OH/FWが並んでいるので縦速攻がしやすい。中央のダイヤモンドの横スライドで同じようにサイド側のスペースを潰して奪う。

・ショートカウンター
___FW_________
WB____WB______
___OH_________
CH____DH______
CB_DH_CB_CB___


・ロングカウンター
______FW______
___CH_OH_CH___
WB____DH____WB
___CB_CB_CB___

____FW________
_CH_OH_CH_____
WB__DH__WB____
___CB_CB_CB___


攻撃時(ポゼッション)
CBを開いてSB化し中盤に両CHを中心としたN-BOXを横方向に2つ繋げる。
中央とサイドの両方を攻撃できるように中盤の厚みと幅を強化したポゼッション+ゾーンプレス(被カウンター時)で攻守に機能させる。
両WB+両CBの大きなボックスとOH+両CH+DH/CBのダイヤモンドの組み合わせで構成される。
多くのトライアングルを作ることができるのでローテーションが容易。
・WB/CB/CH(サイドのローテーション)
・OH/CH/DH(中央のローテーション)
・WB/OH/CH(サイドと中央のローテーション)
中盤の多層を生かした連動で幅と深さのスペースを使い攻撃スタイルを限定せず自由な攻撃を構築できる。
・両CB->OH/FWへの三角形(アーリークロス+中央攻撃=ロングボール速攻)
・CB/DH->両WBへの逆三角形(ワイド展開+サイド攻撃=サイドチェンジ攻撃)
・両CHを経由したショートパス連携(ポゼッション+ショートパス=遅攻)
・両CB->WB(サイド突破攻撃)
・CB/DH/CH->OH/FW(中央突破攻撃)

ボールを奪われたときはそのままゾーンプレスに移行する。
CHのレーンが1枚なので両CBの中央スライド、DHのカバー、451守備陣形への移行などで対処する。CHは動かないかリトリートで背後のスペースを突かれないように注意する。

______FW______
WB____OH____WB
___CH____CH___
CB____DH____CB
______CB______

______FW______
WB____OH____WB
___CH_DH_CH___
CB____CB____CB




2021年12月18日土曜日

リカルド

ブラジルのオリンピック世代

俊足攻撃型DF


2022ジュビロは敵陣ポゼッションをやろうとしているようなので、その戦術的には必要な選手。

俊足DFなので被カウンター時の守備に最適。

敵陣ポゼッション時ではなく、自陣ポゼッション時やカウンター時に攻撃参加すれば攻守に機能する。

使い方を間違えて敵陣ポゼッション時に攻撃参加させると被カウンター時に前線に出てしまっていて俊足を生かした守備が出来なくなる。


縦パスを入れるのが上手いのでカウンター時に中盤をカットして前線のラッソに送ることが出来ると非常に効果的なカウンターになるはず。


世界トップクラスのDFが加入するとなると同じ世代の小川航基の奮起に期待する。

小川はCFとして機能するがそれ以外の部分が弱い。

ラッソやリカルドのように武器は多い方が良いしトップクラスは主軸の機能+αを必ず持っている。

小川は速さより高さや強さの方がポイントになると思うので基本はセンターラインのCFから下がる位置、トップ下、ボランチ、CBの役割を何かしら勉強すると良いかもしれない。

全体を把握するのなら練習でSHの位置をやってみると前後のバランスが見えるようになるだろうし可能性を広げるには複数のポジションの練習をしてみるというのは悪い選択肢ではない。

何より世界トップクラスのDFが身近にいることでそこから盗み取れる技術はいくらでもある。

小川はCFでフィニッシャー役という立ち回りから選択肢が縦の攻撃かポスト役でレイオフかなど少ない選択肢からのピックアップになりやすいので、一度ポジションを下げるなりサイドをやるなりして選択肢の多いポジションをやってみると面白いと思う。

トップ下ならポスト役+サイドへの配給+FWへの縦パスと周囲との連携を学べる。やる事は多くなるが選択肢が多くなるのでより幅の広いプレーが出来るようになるしそれをやった上でCFに戻ることで周りとの意思疎通や連携はさらに高くなると思う。


2021年12月17日金曜日

ファビアン・ゴンザレス

 Fabian Gonzalez

CF、WG、トップ下、SHと前線、2列目エリアならどこでも機能する万能型の選手。

身体は大きいがスピード重視でインテンシティよりスピードとテクニックと高さで勝負するスタイル

自身がボールを持たないフィニッシャーの場合は密集地でも見えないポジションを使うので機能するがボールをキープした状態では密集地よりスペースのある場所の方が機能しやすい。

身体が大きい分、プレーする為の十分なスペースが必要となる。

2列目としても飛び出しや縦パスが出せるタイプで複数のポジションができる。

視野も広く背後からの飛び出し、逆サイドなどが見えているのでパス速攻の前衛向き

ジュビロのショートパス遅攻だとスペースを殺してしまいがちなのでラッソを機能させるにはスペースのある状態で早めにボールを出す事の方が重要。

カウンターからのパス速攻が活きるタイプでポゼッションでスペースを殺す戦術では中央から逆サイドに流れて消えることでフィニッシャーにはなる。

ボールを持ったプレーを期待するならスペースをしっかり作ること、フィニッシャーとしてのプレーを期待するならポストからの連携や消えた位置からのフィニッシュ。


https://www.youtube.com/watch?v=Rdic90ZRkv4

1.カウンター時サイド展開からカットインシュート 1対3

2.攻撃時CFでDFとやや距離を保った位置でPA外から侵入、高さを活かした1対1

        PA外からの侵入なのでGKが飛び出せずDFとの1対1を作れている

3.FK?攻撃時ファー側で視界の外に逃れて離れながらバイシクル

4.左サイドの1対1からカットインシュートをGKがワンハンドで防いだこぼれを押し込み

        ファーサイドでDFよりディレイして入っているので見えないポジション

5.左サイドからのマイナスクロスをニア側に寄せて受けてからのシュート

        やはりやや遅れて入り状況に合わせて動いている

6.左サイドからの攻撃にファー側背後のポジションを取る、見えない位置

        クロスはラッソがPAに入ったタイミングで上げているラッソはゴールエリアでヘディングシュート

7.右サイドカットインに中央で合わせる、背後から飛び出して押し込む

8.3トップ左サイドから縦パスで中央と入れ替わりでセンターに入ってシュート

9.右サイドからのクロスに高さで合わせてシュート、逆サイドの一つ後ろから入っている

10.CFでポスト、レイオフ、味方がミドルシュート

11.センターサークルで縦パスを受ける2対2で1人抜かして1人釣って味方フリーでシュート

12.左サイドからのボールを1対3で受けてクロス

13.3トップ右サイド2対3でCFが離れる動きでフリーになった瞬間にパス

14.左サイドを突破しPAに入ったところでマイナスのグラウンダーを逆サイドまで通す

15.右IHでWGとのワンツー

16.センターサークルで2対2、2CBの外に動きながらCBを誘導して内側にターンしつつ背後から来た味方と入れ替わりで背後にパス、自分に2CBのマークを引き付ける動きで味方をフリーにする

17.中央から斜め外に走ってDFラインの背後に侵入、クロスを上げる

18.左サイドからのボールを中央右で受けてからの縦パスでDFラインを抜く

19.縦パスを中央で受けてSHの飛び出しにパス、2トップ、トップ下のポストとして機能

20.右サイドでボールを受けて中央縦に大きくパスを出してチャンスメイク

21.左サイドを縦に侵入して折り返し

22.右サイドで受けて味方が前方に出るがそれを囮に中央へとカットイン、逆サイドの見方がフリーで縦に走っている味方に縦にパス、ボールを受けてからも周りを見て状況判断しながら決定的なプレーを選択できる

23.中央のポストで受けるがターンできず挟まれる前に逃げて味方にパス

24.PA付近でボールを受けてターン、挟まれるが味方にパス

25.右サイドで1対3、詰められる

26.左サイドの低い位置で受けて囲まれるがテクニックとスピードで抜け出るがファールで潰される

27.DFラインからのハイボールを前線中央で受ける

28.ハイボールを受けて胸トラップ、スペースのある方に逃げて味方とワンツーから背後へ抜け出てシュート

29.左サイドを味方が突破、逆サイド側の見えないポジションで詰める


2021年12月6日月曜日

攻撃型ゾーン論

サッカーは広いピッチに対して11人のみで戦う競技。

つまり守備に徹する場合は必ずどこかにスペースが存在する。

5レーンは横の分割だが縦に分割するとゾーンやラインで現わすことが出来る。

442フラットは3ラインのフォーメーションで1ライン4人をベースにしている。

1ラインをラインとして成り立たせる=ライン守備が機能するには最低3人が必要になる。

3人の場合、センター+ハーフスペースを埋めて中央を固める。

4人の場合、各レーンの中間に位置して中央3レーン+スライドによるワイド守備でライン守備を成り立たせる。

ハイプレスを戦術の核とする443は前線で3人がワイドに並び2列目3列目に多層化した3枚で中央のみを守る。最終ラインは4バックで守備を安定させる。

前線3枚とIH2枚はゲームメーカーがボランチであってもSBあっても1対1を強要してゲームを作らせないスタイル。この為に対ハイプレスにはCBやGKにロングフィードの能力が必要とされる。

ただワイド3枚と多層化した3枚の中盤ではCBからSHへのワイド展開をカバーできないので中盤サイドを使うことがハイプレス対策の重要なポイントになる。

433側もそれを理解しているのでSBのプッシュアップとWGの下げによる中盤の厚み構築によってそれを回避する。ゾーン3とゾーン1からゾーン2制圧に変化する。

WGを下げさせればSBが自由になるので後方からのロングボールが上げやすくなる。ハイプレス側がゾーン2制圧することでハイプレス側ゾーン3、ゾーン1制圧ができなくなるのでそれを利用する。

WGを下げずにSBのみを上げてくると中盤にスペースがなくなるので対ハイプレスは後ろにスペースを作らないといけなくなる。ただしハイプレス側ゾーン1の守りが薄くなる。対ハイプレス側はゾーン1内でのスペース確保が必須になる。

パスで打開するのではなくドリブルで中盤全体を押し上げながら後方にスペースを生み出し、バックパスからのロングフィードでSBのいなくなった前線サイドを狙う。ゾーン2進出によるプッシュアップでゾーン1のプレスエリアを薄くしてゾーン2にヘイトを向ける。

ハイプレスの前線3枚はワイド2枚中央1枚なので2CB+GKの3枚で中央で回せるので中央から中盤左右のスペースへのボール供給ができる。ハイプレス側がこのスペースをプレスエリアとして考えている場合はSBの上がりとIHのサイド展開、WGのプレスバックで3人で囲んで奪いに来る。この場合は逃がし所がない。インサイド側のアンカー脇のスペースにドリブルしてSBの裏に走り込んだ味方にパスを出して打開する必要がある。ゾーン1のスペースを使って正確なロングフィードをゾーン3に入れる。

サッカーは必ずどこかにスペースが発生するのでそれをどのゾーンに生み出して自分達のボールが安全に運ぶことが出来るのかを考える。

攻撃サッカー=得点=FWのチャンス

ルキアンにオファーが来て完全移籍の話しも流れてきている。

ジュビロが攻撃サッカーにこだわるならまずは得点力を第一に考えないといけない。

得点力=FWのチャンス

出来る限りFWにチャンスを与えられるゲーム展開を作る事。

ジュビロのFW=得点王にするにはFWに出来る限り1対1のチャンスを与えること。

ハイプレスの多いJ1では自陣ポゼッションでプレスを受けながらもFWに繋げられれば得点チャンスは出来てくる。

しかしその為には下準備が必要になる。

中盤でプレス回避できることと相手4バックのSBを引き付けておくこと。そして2トップを組ませること。

2CB+アンカーに1トップはかなり厳しい。うまくFWがCBの脇に滑り込めればいいがその為には中盤への引き付けと正確は縦パスが必要になる。

相手SBを中盤に引き付けるので中盤のスペースは余りないので狭い場所で背後のCB脇に正確にパスが流し込めるパサーが必要。パスを出す前にボールをキープできる能力やボール回しが出来る事が前提。

2トップの場合一方がボールの受け手となりもう一方がバックドアの動きでファーのスペースやセンターに背後から入ってフィニッシュに繋げられる。

1トップの場合だと受け手となるのでWBかOHの上がりを待たないといけないので微妙にタイミングが遅くなり相手の守備もリトリートするのでチャンスが少なくなる。

一回のチャンスをものにするには瞬間的な戦力の投入が重要になる。

ボールサイドのWBからFWに流し込むタイミングで逆サイドのWBが上がって背後を狙わないと間に合わない。逆サイドの動き出しが早くてもいいくらい。

FWの横スライドで中央も空くのでボールホルダーのWBは縦のFWへのパスと逆サイドのWBへのサイドチェンジと2択がある。

ショートパス+遅攻はゾーン3に詰め過ぎでFWは2CB+アンカーに囲まれて1トップは1対3にされてしまう。出来る限りゾーン1、ゾーン2でゲーム展開しつつゾーン3、PAにはFW、WBが入るようにする。

サイドのローテーションはFWが中央からワイドへ、WBがワイドからハーフスペースへ、OHがハーフスペースからセンターへそれぞれローテーションする。

逆サイドは縦にWBとOHを並べる。ボールサイドはワイドに向かってラインを作ることで守備をサイドまで伸ばすが、逆サイドは縦に並んで横向きの二等辺三角形を作る。縦に並べるとゴールに近い方がシュート、遠い方が外れた後の押し込みができる。またクロスの曲がりに対してどちらに曲がっても対応しやすい。

FWがセンターからワイドに移動することでSBの背後を突くのが一つ、SBが下がればWBがボールを持ったままアンカー脇のハーフスペースを突くことが可能。そのまま斜めにカットインすればSBとCBの中間スペースを割ることが出来る。OHはハーフスペースからセンターに移動することでアンカーとCBを中央に釘付けにできる。もしWBへ対応してハーフスペースをケアすればOHがセンターでフリーになりWBのクロスを決めることが出来る。WBがシュートして外れてもセンターにいるOHが押し込む展開もある。

攻撃はタイミングと速度が重要。特にハイプレスに対してはチャンス自体が少なくなる。今までのショートパス遅攻だとプレスにかかるばかりなので逆カウンターの速攻が重要になる。


2021年12月5日日曜日

対ハイプレス551

______FW______

_SH_CH_CH_CH_SH_

_SB_CB_GK_CB_SB_


451フラットのままゴールキーパーのラインまで4バックを下げてGKを含めた5バックと中盤の3CH+2SHの5枚を作る。

5レーンを5人x2ラインの10人で埋めるのでスペースはなく動かずにショートパスの連携はしやすい。

443の3トップ+2IHのハイプレスに対してスペースを潰すこととWGの背後のスペース=SHの位置をボールの出口として使う。

SB対WG、CBGK対CF、CH対IH、FW対DHになる。

3CH対2IHで中盤中央でボールを奪い切る。

CBとSHは比較的マークがされずに空くのでCBからSHへのパスでボールの出口を作る。相手SBが中盤に出てきてSHのマークがきつい時はCBから中央CHのフリックかスルーでFWの斜めランに縦パスを入れてSBの裏側を狙う。

攻撃時はSH中がカットインしてCHの前のスペースに出てSBがオーバーラップするコースを空ける。SBはSHを追い越してワイドを上がってSHとCHがキープしてるボールを受ける。SBがスペースのあるワイドをドリブルしている間にFWSHCHが中央を駆け上がってカウンターに移行する。SHがハーフスペースにいることでワイドのSBとセンターのFWの2択を維持できる。4バックの弱点はSBとCBの間なのでSBの攻撃参加でワイドを警戒させてSBを切り離すことは攻撃の前提条件。SHがCBSB間に突っ込むこともできるし上がってくるCHを使う選択肢もある。

SHは初期位置はサイドだが攻撃時には中に入るので山田大森金子などインサイドで連携できる選手を置いておく。SBは長距離を走れる松本小川大貴などを置く。

CHの強さが重要なので小川航基大津今野鈴木雄斗鹿沼など強さのある選手を置きたい。

SHの攻めはカットインせずにそのまま上がっても良し。その場合CHSBがインナーラップすることも考慮する。またサイドチェンジして逆サイドのSHSBを上げるのも有効。基本はSBがボールをワイドでキープしながらインサイドのFWCHがゴール前に詰めるまで時間を作る。SHはワイドとインサイドを繋ぐようにどちらにも参加するフレキシブルなアタッカーの動き。CHは強さ+BoxtoBoxで走れるスタミナが必要。守備ブロックを作っている間は余り動く必要はないので攻撃時に走る為に体力を使い守備時は余り体力を使わない体力のマネジメントが出来るはず。

コンパクトな3ラインにする代わりに幅で制圧するシステム。その為にハイボールによるラインの押し上げは考慮していない。ハイボールを使う場合はSHをFWの横まで上げて中盤を多層化しないとセカンドボールが拾えない。

幅を使ってボールを回しながらプレスを回避して体力を削る。それを繰り返し時々FWがフリーランしそこにロングフィードして最終ラインにハラスしつつSBCBの攻撃参加を抑止する。FWはボールをポストすることはなくラインブレイクして背後のスペースのみを狙う。ポストしてしまうと中盤のプレスを誘発してしまうことになるので無理にポストしてCHの上がりを待つのではなく直接ゴールのみを狙う。逆にSHやSBはサイドでボールをキープして中央のプレスエリアをサイドに誘導して中央の圧力を減らしてFWCHが攻撃しやすいようにする。

ジュビロのショートパスと遅攻をメインとした攻撃だとプレスにかかることが前提の上で優位性を作って戦わないとならない。ドン引きポゼッションしながらプレスをかわしてサイドの出口からボールを逃がしてSHSBのサイド攻撃で相手SBを突破しつつFWCHの中央攻撃でフィニッシュする。

中盤に厚みがなくFW1枚がサイドに流れながらの逆カウンターもあるが4バック+アンカーに対しては有効打はなさそう。

SHに入ったらサイドのスペースを使いながらライン全体を上げて攻撃に移行する。

SHが中を使った場合FWSHCHと3枚x2列の6人が中央に集まるのでセカンドボールも奪いやすい。SHが定位置だとFWのラインに人がいないので回収は難しい。中盤でボールを奪われている時にはSHはFWのラインに上がって中央のブロックを作ってプレスにいくとカウンターしやすい。


対プレス中盤

 https://www.footballista.jp/special/44683

中盤の質と量の両方が大事。中盤の攻守はそれぞれ2列目3列目の役割なので3列目の質は大事になる。


ハイプレスは前線と中盤に人数をかけてくるのでお互いに人数をかけてしまうとスペースが全くなくなる。よってショートパスを繋ごうとしても大人数が狭いスペースにいるのでそこを無理に通すことはプレスにかかりに行くようなもの。

4バック5バックの最終ラインの人数を増やす+多層化などPAライン前後のエリアで幅と深さの両方を使ってボールの逃がし所を作る必要がある。また狭い範囲で繋ぐ=1対1の勝負で勝つ必要も出て来るので個の質も重要になる。前線のポスト役より後方のポスト役が必要になってくる。狭い範囲でボールをキープできることとスペースを見つけて逃げることが出来る。

フィジカル勝負の強さ、ハイボールを前に繋げられる高さ、などパス技術よりもフィジカル重視部分が大事になる。中盤で個の打開が出来ればプレスの網を突破できる。そこから速攻に繋げられる。

CBやCFのようなフィジカル勝負の出来る選手を中盤のポスト役に使うというのは一つの案。中盤のプレスに対してボールキープできればそこから味方がつなぐなり、下げた後に前線に送り込むなど選択肢ができる。

多分、今のパサータイプのボランチはSBやWBの低い位置でボールを逃がす役をやった方が良い。逆にWBにいるサイド攻撃タイプを前線に出して速攻カウンターに使う。

CF、DH、CBなどセンターラインのフィジカル勝負の出来る選手が中盤でしっかりボールをキープできるか奪い切れないとプレスを逃れることは容易ではない。

ジュビロはショートパスだけでハイプレスを回避して攻撃サッカーをやるつもりだろうがそうそう成功するとは思えない。

秋田戦

開始5分で1点目

ハイプレスで厳しい感じがあったが上手くWBの走り出しとCBからのロングフィードで背後を取ることが出来た。

来年のJ1のハイプレスに対してこれが出来ると非常に強力な武器になる。

その前の中盤でのパス交換で中盤中央に注目させておいて前後にスキを生み出していた。

上手く相手を動かすことが出来た。


松本がルキアンの攻めの後の相手のボールに詰めて反撃のタイミングを潰してワンチャン狙ってたのはいい動き。

秋田のコンパクトな442に対してワイドにボールを回してからの前線狙いと大きなボール回しのサッカーが出来てる。これができるとプレスをかわして逆カウンターが出来るので非常にいい。

秋田は全体的にハイプレス気味。対してジュビロがボールを回してかわそうとする。

多分来年もこんな感じのゲームが多くなるかもしれない。

ここで打開方法をしっかりと用意しておかないと来年ボコボコにされてしまう。

やはり中盤から前に出す部分で出口がない。1点取られていることもあり秋田も背後狙いに大して警戒している。逆にその分直後は中盤にスペースがあるのでジュビロ側がボールを繋いで攻め上がれるようになる。

しかし遅攻によって秋田側も守備を固める。6バックの守備固めでかなり固い。

中盤のパス回しにプレスが来ればバックパスから前線へのロングいフィードで下げさせてもう一度中盤にスペースを作る。この繰り返し。

中盤が厚い場合は左右に散らしながら自陣の深さも利用して全体を薄い守備にしてパスを通しやすくする。

それを嫌ってハイプレスに来ればロングボールでかわして攻撃にシフト。

結構ハイプレス対策の形はあるようだ。

中盤広がってくればインナーラップも使いながら幅と深さの両方を使ってサイド展開。

秋田の守備はだいぶばらけてコンパクトな状態は保てていない。


失点直後の左から斜めのパスは結構いい感じだった。GKに取られてしまったが。

ああいうパスを収められれば得点に繋がるんだが。

前線の方が準備していなかったのか。


1対1で負けてる。ポゼッションしてても出口がない。出口を1対1で潰されてカウンターされる。

秋田は4バックで中盤をボックス+SHの6人の0トップで中央を固めている。

中盤でスペースが無い状態。サイドはSBも上がって来るのでサイドでもスペースがない。

両WBの小川から松本へのパスも触れば1点だった。

両WBを使った攻撃は結構機能している。その分インサイドの大森大津がインファイトして引き付けて外をフリーにしている。

後半、ゾーン2に引き出して裏狙いのロングフィードを入れているが不正確でとりあえず入れた感。相手の守備ラインを下げる用か。

秋田の最終ラインは高めなので繋ぐよりどんどん裏狙って走った方が良いと思うが。

秋田はコンパクトにやりたがるから中盤両サイドや最終ラインからのフィードでどんどんゴール狙って欲しい。

秋田の潰しが強くてキープが出来ない。テクニカルに対してフィジカルで対抗されて解決策が見いだせない。

ルキアンから鹿沼で2点目。どうにか勝ち試合になりそうだ。

ハイプレスに対してこれだと選手のフィジカルが低すぎて持たない。怪我人だらけで負ける。

小川航基は使える。フィジカル強いしトップの置物ではなく中盤で使いたい。FWではなくDHやCBSBに転向してもいいかもしれない。高さのあるSBは余りいないのでSBからの攻撃参加はあり。1列だけ下げてOHでも良い。フィジカルを活かした活躍は必ずできる。

前線にパスを出す時に味方がバックドア側に出さずに同サイド側に出してしまうことで守備が予測と対応できている。前線の選手に出す時には長い逆サイド側に流れるパスを出すと守備の背後に走れるので攻めやすい。守備は振り向かないといけないので対応が難しくなる。

結構厳しい勝負だったが最終戦を勝利で締めることが出来た。


ハイプレス対策

J1はハイプレスからのショートカウンターが多いのでポゼッションする為には対策が必須。

ハイプレス対策はGKのビルドアップ参加が必要。重要なのはボールの回し方より「ボールの出口」

どうやってボールを相手のプレスから回避しつつ出口を作って攻めるか。

ポゼッションとしては逆カウンターの考え方が一つ。ハイプレスに対して後方の3列目4列目の人数を増やしボールを安全に確保するとともに左右に散らしてプレスの横スライドに合わせて逆方法にロングフィードを入れる。


ジュビロの場合は繋いで遅攻する可能性が高いのでハイプレスを回避しても相手は守備を整えて待つので遅攻から崩すのが難しくなる。

もしジュビロが今後もずっと遅攻ばかりを指向するとまたJ2降格の引き金になるので出来る限り速攻にシフトするか速攻遅攻のハイブリッドになって欲しい。

2021年12月4日土曜日

3421対4123

5バックでWGをかわすならOHを開いてWGとSBの中間位置をとる。WボランチがWF,IH,WGの中間位置でWB/CBからのボールをフリックしてOHに出す。ここからはOHとSBの1対1。

5バックの作り方をWBではなくDHを下げてWBを上げOHを下げるという形で作るのもあり。上の形のローテーション版。OHとSBの1対1が上手く行かない場合はWBを上げてWB対SBで1対1にする。これは質的問題なので相性の良い方を選ぶ必要がある。

逆サイド側は余るので逆OH/WBは1列上がって2トップにすると2CBと2対2の同数で勝負できるので攻撃側有利となる。どちらにしても同数なので個の質的有利がないと話にならない。相手が逆サイドのSBをセンターに置いて3バック+1の形を作ると数的には不利になってしまう。逆サイドのワイドで位置的な有利を作りサイドチェンジ、SBを釣ったサイド側をフィニッシュに使うように変更するなどオプションが必要。

1トップだと2CBと1対2の数的不利からスタートしてしまうので3421より2WGの0/2トップの方がCBと対峙せずに対SBのみの1対1の数的同数を作る+逆サイドのアイソレーションによる位置的有利が作り出せるので1トップ2シャドーより2WGか1トップ2ワイドの形の方が4バックに対しては攻めやすい。さらに433だと2CB+DHのトライアングルで中央を守るので両ワイドを使った攻撃の方が守りが薄い。ボールサイドのSBとの1対1と逆サイドのアイソレーションの2択を作れる。

3421も少しシステムを考えないと433に対しては厳しいかも。

ハイプレス対ロングカウンター

ハイプレスは対ビルドアップ目的の為の戦術。

ボールを繋ごうとするジュビロの戦術はハイプレスの良いカモ。

ハイプレスをかわすには後方に人数をかけてボールを逃がす必要があり、そうすると前線の攻撃陣の戦力は人数的に少なくなるので結果的に個で打開できる質の高さが必要になる。

ルキアンの1トップだけだと厳しいのでスピードとパワーのある2トップが必要になると思う。

結局はロングカウンターが必須になる。遅攻=ハイプレスの餌食なのでいかにボールを直接前線に投入できるかが問題になる。ロングボールの距離と精度、タイミングの良さがある選手がいるかどうか。遠藤のキック力では難しい。伊藤洋輝のようなボールを蹴れる選手が必要。

ハイプレスをかわしながら全体で攻めるとなると結構大変。中途半端なボールは大抵中盤で回収されてしまう。

今年のサッカー継続のようだが果たしてハイプレスをかわせるのか。そこが重要になる。

433対策

川崎対横浜で横浜は4231でビルドアップできずに川崎のハイプレスから逃れられなかった。

WボランチがIHと1対1になることと川崎のSBが上がってボールの逃がし所+WGへの供給として中盤に支援として上がって来るので厄介。

4バックで3トップには対応できるがIHとSBの両方を抑えるかIHだけでも徹底的に潰さないとビルドアップできない。

パスサッカーをやるというよりドリブルで持ち上がる事をオプションとして考える必要がある。

サイドにドリブラーを置いてSBが対処に来た所に中央から背後に走り込んでSBの後ろのスペースを攻略するなどプレス対策を考える必要がある。

WGの背後、SBの前のスペースにどう進むか、そこからSBを釣り出して背後を取る。

SBのスペースを使えれば2CBの脇からシュート、クロスを上げられる。


443でSBの上がりWBの下がりで中盤を7人にされると中盤を飛ばすロングボール戦術を考える必要がある。中盤7人を繋げて崩すのはほぼ無理。

WGのみ下がるかSBのみ上がるか、ゾーンの位置やボールの状況でコントロールできるので中盤は3人、5人、7人の可変が可能。

WGとSBが連携できないように前後に分断した状況を作る必要があるのでやはりビルドアップだけでなくロングボールをサイドに放り込んでSBを最終ラインに押し込んで中盤を3人のままにしておく分断戦術をまず最初に仕込んでおく必要がある。

もしくはCBとSBとのパス交換でWGを引き付けておいてWGの背後にボランチがスライドして中盤でパスを受ける。IHとDHが詰めてくる前にドリブルで持ち上がりSBを引き付ける。SBが釣れたらその背後に走り込んでパスを受ける。

3421で行う場合はWBが下がってSB役をやる。5バックでWBとSB間でパス交換してWGを引き付ける。OH/DHがWGの背後を取ってパスを受ける。SBを釣ったらFW/OHがSBの背後に入ってパスを受ける。その間にOH/DH/WBが中盤サイドから中央側にカットインで侵入してパスかクロスをシュートする。

ロングボールも絡めてのパスサッカーをしないと簡単には崩せないと思う。J2で無双できたのはJ2だから。J1で同じような無双は簡単にできない。

J1はチーム数も多くなって以前の10チーム制ではない。半分近くはJ2と同じでJ1.5と言ってもいい。つまりJ2はプロの3軍レベル。J1の10位以内=真のJ1なので10位以下は2軍、J2は3軍と考えた方が良い。

ジュビロがJ2落ちした=2軍以下の成績しか残せなかった、というのが事実。J1といえども上位と下位とでは全く違う。一桁順位でなければ意味がない。出来れば5位以内、ACL圏内と上位に居続けるべき。

と言ってもJ1復帰1年目でそれは望めないのでまずはJ1残留、出来れば中位クラス維持のリハビリから。2~3年はそれを維持しつつ徐々に順位を上げて5年目くらいには上位に顔を出すくらい。10年目くらいには上位に定着、というロングスパンでチームを構築する必要がある。

その間にどんどん戦術も変わるだろうが、そういう物も含めて常に変化しつつも変化に対応できるノウハウを積み上げるようにしていって欲しい。


2021年12月3日金曜日

対433用 442ダイヤモンド0トップ

WG__________WG

______OH______

_SH/CH_____CH/SH_

______DH______

_SB__CB___CB_SB_


WG__________WG

_SH/CH__OH_SH/CH_

_SB____DH____SB_

____CB____CB___


対443

443の戦略はロングボール、ハイボールを蹴り込んでのキックアンドラッシュ。SBを押し上げて中盤に厚みを与えるプレスやポゼッション。ハイプレスからのショートカウンターなど。

3トップ+2の5枚に対して4バック+3ボランチで各ライン+1を作ってスペースを埋める。守備ラインで常に同数+1なのでビルドアップにハイプレスされてもGKも含めると+3の数的有利が発生するのでショートパスを繋げることが出来る。

攻撃はWGとトップ下で2CB+DHの外側のスペースを使う。3対3の同数での勝負になるので個の質の高さとスペースとスピードを活かした速攻を仕掛ける。

中央のダイヤモンドで中盤中央を制圧し433の中盤3枚に対抗してボール回収で勝つ。

WGがSBを抑えて中盤への上がりを阻止したりロングボールを蹴らせずに押し込むなどSBのゲームメイク機能を低下させる。

SBが上げられずWGを下げてきた場合はこちらはSBも上げて中盤に参加させる。

攻撃時にSH/CHとSBを押し上げて中盤を6枚にして中央だけでなく中盤全体をカバーできる。

SH/CHのサイド展開でSBとWGとサイドで3枚を作れるのでサイド2枚に対抗できる。443側もIH/DHをサイドに展開できるがその場合OH/DHの中央の+1枚の優位があるのでサイドが同数だとすると中央で2対1の数的優位を形成できる。

中央が下がり目で両サイドを上げたサイド攻撃スタイルなので中央ラインにしっかりとした守備型を置く必要がある。OH/CH/DHにはきちんと守備ができるタイプが必須。

SH/CHは中間位置で前後、内外の位置バランスを考える必要がある。対433だと中盤サイドにスペースがあるのでCH/SHは比較的動きやすく自由にプレーできる。ボールの逃がし所があるのでボールキープしやすい。外にターンして逃げつつSBのインナーラップとWGへのクロスなど2択3択を仕掛けやすくなる。

WGがサイドに張り続ける場合はOHやSH/CHの中央攻撃が大事になる。

WGはサイドを突破するほかにカットインで中央を攻撃、サイドチェンジで裏から攻撃など0トップのスペースを活かした機動的な攻撃が可能。

ジュビロならルキアンファビアンの2WGで両サイドを機動的に動かす。

WGが内側に入った場合はSH/CHがサイドにオーバーラップしてもよいし、SBがオーバーラップしても良い。

OHは山田、大津あたり。

SH/CHは守備力もある鈴木雄斗、松本などサイドとの絡み、サイド展開もできるタイプ。中で動くなら大森も選択肢。ゲームメイクできるタイプが居てもいい。

DHはCBに近い守備専タイプ。場合によってはCBに入って3CBになる。

SBは433のWGを抑えられることとWGの背後のスペースにSH/CHがパスを受けに入るのでそこにパスを供給できること。鈴木、松本はこちらでも使える。

SH/CHは中盤のサイドのスペースでボールを受けてSBとCBの中間スペースにカットインドリブルで侵入してもよい。WGが張っているので外に逃がしてWGからのクロスを逆サイドのWGがファーで決めても良いし、WGの方がニアに入ってサイドをSH/CHが使ってクロスを上げてもいい。


433の攻撃はWGからCF/IHへのパスによるサイドを起点として中央に人数をかけた攻撃。WGに気を取られ過ぎると中央の3枚を抑えられない。まずWGが機能しないように対処する必要がある。WGにSBが付くことと、WGに入る前にボールを奪取すること。ロングボールをSB/CBから上げさせない。自軍WGによるSB/CBへのハイプレスと中盤へ繋ごうとする時に中央のダイヤモンドで奪い切りカウンターに移行する事。中央をスルーする場合もあるので3トップに入ることを考えて4バックが1オン1でマッチアップしてスイーパーがカバーすること。IHがWG、CF間に走り込むのでCH、DHのボランチ3枚がマークにつくこと。+1のスペース除去能力と1オン1+スイーパーを中盤と最終ラインの両方で組むこと。

SBはハイボール対策もあるのでCBと同じように背の高さも重要な質的要素。背の高さ+WG対策のスピードが必要になる。速さだけを重視して背の低いSBが置いてしまうとハイボールを通してしまう可能性がある。速さと高さの両方が欲しい。


DHをCBにし、SBをDHにした352スタイルでも良い。

4バックか3バックかは余り問題ではない。2CBが中央を制圧しながらその前の3人が中央とサイドのスペースに下がって3バックか4バックを作る機動的な守備にする。

2CB+3の5バックと考えてよい。核となるのは2CBとその前のDHの3人。両サイドのSB/DHがサブ。3CBのトライアングル+2DHと考えた方がわかりやすいかも。そう考えると疑似的な4バックともいえる。

相手の布陣や攻め方に応じて前で対応するか後ろのスペースを埋めるか対応する。


ビルドアップを考えるとスイーパーシステムの3バックは中央でCBとGKが被るので2CBのスタイルで考える方がやりやすい。これはルール上PA内に選手が2人入ることが可能という部分も関連する。2CB+GKの疑似3バック化で深い位置でビルドアップをすることで中盤が2層化しても1ラインあたりの人数が少なくならない。こういうこともあるので攻守に2CB+1の3バック、2CBの前後にDH、GKを置く守備のダイヤモンド形成を考える必要がある。



2022ジュビロ=2020ジュビロ+徳島

https://jubilotactics.blogspot.com/2020/11/blog-post_6.html

https://jubilotactics.blogspot.com/2020/08/361.html

https://jubilotactics.blogspot.com/2020/08/blog-post_29.html


伊藤監督のやるフォーメーションとCBの飛び出しに関しては去年のこのブログに書いた通り。

既に1年前の1周遅れ。

それを何故今やるわけ?

ジュビロの首脳陣って何考えてるのかホントにわからん。

違いはショートカウンターではなく敵陣ポゼッションでやるということ。


361ワイドボックスとしてブログに書いて金沢戦で6点取った。

ジュビロはこの時ショートカウンターで大量点を上げている。

その後サイド2人が張り過ぎでCHの背後のスペースをワンタッチパスで崩されてピンチになってCHを下げることで結局強みを活かせない形で終わってしまった。

それを徳島がCB上げの形でクリアしていた。

ジュビロはCHの1枚を下げたがこれだとワイドボックスが逆に広すぎることになって中盤がスカスカになってしまい強みが無くなる。2CHが揃わないと両サイドの2枚が分断される為ボックスの意味が無くなる。

徳島は中盤の形をキープしてCBを上げてCHCB間のスペースをケアした。

甲府はそれをやっただけの話し。

フォーメーションの意図を理解しているかどうかで運用面でこれほど成功と失敗の違いがある。フォーメーションは真似すればよいのではなく、そのフォーメーションの目的と運用を理解しないといけない。


ある意味ジュビロの1周遅れの先祖返りみたいなもの。

目新しいどころか自分達がやって失敗して捨てたルートを拾ってきただけ。


2020ジュビロに2021ジュビロを足して2022ジュビロになるならいいんだが、フォーメーションは2020ジュビロで戦術が2021ジュビロのミックスされたのが2022ジュビロになりそうな感じになっている。


恐いのはやはり敵陣ポゼッションにこだわりカウンターによる失点。フベロ時代に逆戻りするのは勘弁して欲しい。

2021ジュビロでやっと速攻と遅攻のハイブリッドが上手く行って結果が出せたのにまたショートパス遅攻にこだわり無駄パスと時間つぶしで負けるのは見たくない。

中盤厚めにしたからと言ってロングボールのキックアンドラッシュを食らうとひとたまりもないわけで、433ベースのハイプレスやキックアンドラッシュで攻めてくるチームに対する守備形態をどうするのかがまず先決。そしてどのようにボールを回収するのか。敵陣ポゼッションの最大の問題点はボール奪取にある。

中盤6人を敵陣PA前のエリアに密集させてプレッシングゾーンを作るのか?

1トップ+2CH+アンカーCBの中央ダイヤモンドに強力なインテンシティを持つ選手を置く必要がある。遠藤は2CHに入れない。むしろDHかSH/WBでサイド側にいた方がいい。中央のダイヤモンドがボール奪取に機能しない場合はDHとRB/LBがそれを抑えなければならない。2CHは攻守の要なのでセンターラインになるCF+2CH+CBは強力な選手で構成される必要がある。

2CHは攻守もそうだしインサイドとアウトサイドの両方に参加する為にどちらでも機能する選手が必要。かなりマルチな選手である必要性が高い。鈴木雄斗のようなタイプがいいかもしれない。DHでサイドで待つより中央で攻守、内外の両方で機能する方がいい。

SH、CH、DHはローテーションで動くことで相手の守備を釣ることもできるし内外の入れ替わりで守備と攻撃を入れ替えてもいい。

希望としては戦術は2021の速攻遅攻ミックス、自陣ポゼッションメインで敵陣ポゼッションはサブ、あくまで選択肢として考えて欲しい。

一番大事なのは2-0以上の得点で勝つこと+引き分けの負けなし。

ジュビロのスタイル=ハイブリッド+結果という路線を作り上げて欲しい。

ポゼッションとカウンターの2極化で話す時代はもうとっくに終わっている。

そもそもスタイルで結果が出るわけではない。

サッカーはパス=芸術点の評価競技ではない。

得点して勝つことがサッカーなのだから。

ジュビロの首脳陣か株主か知らないが、以上にパスサッカーのみにこだわる無知がいる。

その為にいつまで経ってもジュビロが強くなれない。

その方が問題。

ジュビロは何でもテクニカルでオシャレに解決しようとする部分があるから実はそれこそが問題点。



果たしてどうなるか…。

2021年12月2日木曜日

対ポジショナルプレー

https://www.football-zone.net/archives/312411/2

最終ラインを増やしてしまえばポジショナルプレーは封殺可能。

プレス

https://www.football-lab.jp/column/entry/812/


敵陣PAより前の中央エリアが特にプレスの頻度が高いがサイドにかかる幅までカバーする場合もあり。


2列目3列目を広く布陣させて人数をかけて網を作りボールを捕える必要がある。

つなぐサッカーをやりすぎるとプレスにかかって負ける。

攻撃サッカーのメタなのでプレスからカウンターしてくるチームには素直にロングボールや逆カウンターでプレスを回避して攻撃する必要がある。

またフベロ式に戻るとあっという間にJ2降格になる。

もしジュビロ首脳陣が全く理解していないのならJ1残留は厳しい。

監督選びの時点で既にその兆候が見えるので非常に心配。


2021ジュビロのスタイルを継続するのがプレス回避の一つの答えではある。

それを捨てるならJ1残留は厳しいし上位チームには勝てない。

監督交代

ジュビロと甲府の2021年のスタイル 


ジュビロ

https://www.football-lab.jp/iwat/style/?s=11


甲府

https://www.football-lab.jp/kofu/style/


ジュビロは遅攻の敵陣ポゼッション+速攻のロングカウンターの両方の値が高い。

しかし甲府は敵陣ポゼッションのみ。


ジュビロ

26勝10分5敗 73得点41失点+32

甲府

23勝10分8敗 62得点35失点+27



これはフベロの再来になる可能性が含まれていて危ない。

今年のジュビロの良さは遅攻だけに固執せずに速攻とのバランスが良かった。

しかしまた遅攻だけに戻ると非常にバランスの悪いチームに逆戻りする可能性がある。

敵陣ポゼッションは一見有利に見えるが諸刃の剣でカウンター対策が徹底されていないとカウンターによる失点が多くなる。

フベロ時代はこれでかなり失点、負けた試合があった。

敵陣に攻める=自陣の守りを手薄にして敵に塩を送る行為と同じ。


敵陣ポゼッションでボール支配率を高くし、かつ攻撃時間を長くしていることで失点の可能性を低くしているが、逆に敵陣に押し込んでしまってこじ開けるのがむずかしくなり得点しづらくなる。今年のジュビロが負けない試合と共に高い得点率を作ったのは遅攻+速攻の両方があったから。また遅攻地獄にはまるようならまたJ2に下がってくる。今年のジュビロの攻撃スタイルは最適解の一つであって、遅攻だけに戻るのならまた同じ間違いを繰り返すことになる。

攻めるのにはタイミングが必要。自陣ポゼッション率が高い逆カウンターは敵陣背後にスペースを生むのでFWが1対1の勝負をしやすくなる。個の攻撃が通用するし自陣ポゼッションはポゼッション率も高く悪い選択肢ではない。

J1では433ハイプレスからのショートカウンターの対応を迫られるので自陣ポゼッションより敵陣ポゼッションの方がリスク管理的には多少の利があるかもしれない。

J1復帰1年目はまず各チームの分析と対応が迫られる。自分たちのスタイルで勝つ以前にJ1に残留できるかどうかが問題。

とにかく負けないこと。守備から入ってチャンスを虎視眈々と狙う必要がある。

ポゼッションによるボール支配=守備、ではあるが、まずボール奪取ができるところから。

ボール奪取できなければボール支配は完成しない。

その上でどの位置でボールを持つか、どう攻め崩すのか、どう得点するのかを考えられるようになる。

まずボールを持たなければ何も始まらない。


GKとの相性も大きな問題になる。三浦は自陣ポゼッション時に有利なので引き気味のポゼッションで有効だが敵陣ポゼッション時の被カウンター時は八田の方が合っている。八田は背が高く手足も長いので壁のない被カウンター時の長距離からのシュートには対応できる。三浦が得意なのは距離のない状態からの反応の良さでセーブする事。GKをアレックスにした方が良いかもしれない。

敵陣ポゼッションはハイプレス回避という考え方もあるかもしれない。問題はハイプレス相手にどう敵陣までつなげるのか。足元のショートパスでつなげるとなるとハイプレスは回避できないので後方から中盤にかけて厚めに布陣する必要がある。もしくはロングボールを蹴りこんで中盤で回収するか。ジュビロ的にはつなぐスタイルを選択すると思うのでやはり遅攻で攻め込んでボールをキープし続けるということになる。

去年も今年もあったが、長い時間ボールキープをすると時間ばかりが過ぎてチャンスがなくなる。特にこちらが先に失点すると先制した相手チームは守りに入りさらに崩せなくなる。よって敵陣ポゼッションをやる場合には常に先制点を取りに行く必要がある。

セットプレーで学ぶ部分はあるかもしれないが、全体としてみるとグレードダウンの可能性がある。J2優勝チームが3位チームの監督を招聘する意味はなんだろうか。

J1とJ2では守備力が大きく異なる。攻撃サッカーが通用するのはJ2だから。まずこの点をよく理解する必要がある。

今のジュビロの方がトータルバランスはまだ良いと思う。

この監督交代が悪い方に転がらないと良いのだが…。

現状、監督交代に期待はできない。