町田戦の1失点目
https://youtu.be/8FcntvXqMn4?t=44
右WBの小川大貴はCBにバックパスした後にダッシュで下がらずに歩いている。
このプレーの何が悪いのか。
両WBが下がらずにポジションを維持したままだと、GKが両サイド広角にパスの逃がし所がない。
相手はバックパスに合わせて前に出て来るのでWBは下がらないといけない。
WBが歩いている内側を相手の選手が上がっているのでWBへのパスコースが切られている。
CBはWBに戻せないのでGKに戻すしかなくなる。
ハイプレスはこうして一つ一つパスコースを消しながらボールの出し手がパスを出せないような状態に追い込んでいく。
ただボールに向かって走っているわけではない。
WBの小川のこのようなオフザボールのプレーはそもそもポゼッションスタイルとしてはあり得ない。
この時点でポゼッション向きの選手ではないので外すかポゼッションを諦めた方が良い。
GKがロブパスを出して上に逃げるよりも左右ワイドに逃がした方がリスクが低い。
特に右サイドから中央に戻した時は右→中央→左とサイドを変えるようにパスを繋ぐと予測されるので相手の体の向きは中央から左サイドに向けて動く。
だからこそ一旦中央に出した後に右サイドに戻せる選択肢を残しておくと相手は中央→左の動き出しの逆を突かれるので動きが止まる。
ここにカウンターの一瞬のチャンスが生まれる。
ジュビロの選手はオフザボールの動きが非常に悪い。
ボールを持っている時とその周囲の時以外に何も考えない。
ジュビロには戦術もないしプレーの一つ一つにも全く予測がない。
プレーの先にあるリスクを予測できていない。
練習の時にどのような指導をしているのか。
多分、宮崎ならこういうプレーはしなかったかも。
SBやWBは守備時にボールの逃がし所になりやすいから常に自分のポジションが安全なエリアになるように移動しなければならない。
攻撃型の選手だとこういう判断が皆無なのでスペースを埋めるゾーンとしてだけしか機能しない。
八田のミスキック以前の問題。
こういうのを分析できないから見当違いな判断をする。
サポも八田のミスキックを攻めるよりもWBとしてのプレーが出来ない小川の問題を指摘するべき。
サポはプレーの質を見ていないから直接的なミスだけに気を取られる。
一番問題なのはWBである小川の怠慢プレー。
自分からボールが離れれば関係ない。
この時点で相手からすると判断の選択肢が一つ消えて処理するべきものが少なくなりプレーの質が上がる。
つまり怠慢プレーは利敵行為と同じ。
こういうのをサポは見逃さずにチェックするべき。
それすらわからないのなら何も見ていないのと同じ。
サポの質も低すぎる。
ジュビロに本格派のサイドがいないというサポがいるが、ポゼッションをするならサイドでも中央と同じようなプレーが出来る選手が必要になる。
中央でプレーしている選手はボールを逃がすこともできるが自分が動いて向きを変えて相手を上手くかわす方法を知っている。
しかしサイド専門の選手はそれが出来ない。
よってボールを逃がすことしかできず、その後のプレー予測もないので失点の起点になる。
もしWBにボランチタイプを置いていたとしたら、あの時点でバックパスをせずにボールを持ったまま後方に下がり相手をいなす。
ボールを持ちながらウロウロと動き回りスペースを作る。
CBとのパス交換をしながら中央に近い距離でプレーしつつサイドにスペースを作り、CBが持っているタイミングでスペースに戻って安全にボールを受け取る。
小川にはこうしたプレーがない。
八田のGKからのプレーで全体が中盤のサイドよりに密集していた場面。
WBの小川の居る位置はどん詰まりで後方にしか逃げ道がない。
安易に中央のCBにパスを出してしまった為に利敵になった。
後方のスペースを利用して下がって敵との距離を取りつつ安全なポジションを作るのがあの場面で求められるプレー。
中央にバックパスするのは一番危険なプレー。
それすら理解していない。
下がってスペースを活かすことが出来れば自分でロングボールを蹴って相手の背後を突くパスも出せたはず。
非常に安易な選択肢を選んだと共に、ショートパスだけのポゼッションという戦術が使えない戦術というのがよくわかる。
Jリーグでは守備はコンパクトにしてスペースを作らず縦パスを入れないスタイル。
だからこそ前後左右に大きなスペースが出来る。
そしてそのスペースを利用して攻撃するのが理にかなった攻撃スタイル。
しかし一番使えない選択肢のショートパスのポゼッションを戦術として選んでいる時点で戦術センスが皆無。
悲しいがそれが今のジュビロの実力なんだよ。
逆に言うとまともな分析官や監督が居れば今の選手層でもJ2上位に勝ち上がることはできる。
もちろん選手にも問題はあるが、それを的確に指導できない監督コーチ陣にも責任はある。
ジュビロの選手のオフザボールの質の低さはJ2下位相当。
練習メニューからもっとタスクの明確化、リスクの予測と管理を組み込む必要がある。
https://number.bunshun.jp/articles/-/847299
小川大貴は自分のプレーを理解していない。
酷いものだ。
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