2021年3月12日金曜日

名波に洗脳されたジュビロを取り戻せ

 https://www.footballista.jp/regular/39834


2017年の記事だが、すでにファンタジスタの居場所はなかった。

それでもジュビロは今だにファンタジスタの居場所を守ろうとしている。

ジュビロが低迷している理由はこれ。


選手に丸投げの政一監督と声の大きい名波が名波王朝を作ってしまった。



そもそもジュビロのやりたいサッカーとは何なのか。

人もボールも動くサッカー。

それは「トータルフットボール」に他ならない。


ではファンタジスタとトータルフットボールはマッチするのか。


トータルフットボールの概念は「スペース」を活かしたダイナミックなサッカー。

そもそもサッカーのフィールドの大きさに対して11人で守ることは不可能。

つまり常にどこかにスペースがある。

11人をフィールドに均等に並べた場合、一人の守備範囲は広くなり必ず横のギャップ、縦のギャップが生まれる為にパスコースが生まれる。

逆に11人を密に並べた場合、選手間の距離は近くなり選手間を抜けるようなパスは通らなくなるが、一方で集団の外側には大きなスペースが生まれる。

前者は近代サッカー、後者は現代サッカーだ。

スペースが無ければ選手が走って相手の守備を釣りだすことでスペースを作り、そのスペースに後から入り込んでボールを受ける、もしくはボールホルダーがそのスペースを利用する。

トータルフットボールの基本はスペースを使う事。

その為にはフィールドを広く使う事。


トータルフットボールはスペースを使うことが基本だが、

この前提には「ラン&パス」が必要となる。

これはパス&ランではない。

まず選手が走ることが前提。


本来のトータルフットボールは「パス」が基本。

しかし流動的なポジションを取る戦術なのでランも必要。


相手の守備が広い場合はギャップに走り込む。

相手の守備が狭い場合は外のスペースに走り込む。

どちらにしてもまず選手が走ることが前提。

その動きに合わせてパサーがパスを選択する。


ジュビロはラン&パスをしているのか。

ジュビロはパス&パス。

ランしない。

走らない。


トータルフットボールはランが基本でランに合わせてパスをする。

もちろんフォーメーションはパスコースが多くとれる布陣を前提とするが、守備側が常にいるわけだからフリーでもらえるわけではない。

その為に広く布陣を敷いてパスコースの角度も広く取る。

ランで動けばパサーはその角度の広さを利用できる。


ジュビロのパスはどうか。

全員が足元で受けて走ろうとしない。


旧式のトータルフットボールでしかない。


ジュビロは「テクニック」重視のチームで「パス」でゲームを作って勝利する。

というスタイルを望んでいる。

「脳筋」体力バカが嫌いなオシャレなチーム。

しかしそれがどれだけ許されるリーグなのかが問題。


すでにJリーグはテクニックもフィジカルも両方必要とされているリーグ。

世界的にテクニックだけ、フィジカルだけで生き残れる選手は少ない。

J2では守備の緩いチームに対してフィジカルFWを使えば勝てる。

国内の2部リーグだから許される。


ファンタジスタの系統はすでにSBに吸収されつつある。

しかしSBである為にある程度の守備能力は必要とされる。

宮崎がプロチームに入れなくなった理由。

パスの上手いSBだがフィジカルが弱く対人を抑えられない。

同じ理由で遠藤をSBに置いたとして同じことが起こる。

対人守備が出来ないので居場所は既にない。


トータルフットボール自体が全員攻撃、全員守備である。

つまり走る必要性があり対人守備能力も求められる。

トータルフットボールにおける明確な守備戦術はボールポゼッションによる攻撃権の支配。

ボールを渡さなければ攻撃されない、という守備思想。

その為にショートパスでボールを動かし奪われないようにする。


しかしこれに対して現代サッカーはゾーンプレスで密集型守備陣形を敷くのでショートパス自体が繋がらない。


トータルフットボールの攻撃概念と守備概念は反比例する。

攻撃:人もボールも動く、フィールドを広く使う。

守備:ポゼッション、ショートパス、密集。


つまり攻撃はパーで守備はグー。

攻撃陣はスペースのある前方、サイドに置き、守備陣はゴール前をコンパクトに固める+密集した状態でボールを回して取られないようにする。

攻撃と守備との思想がポジション的にマッチしていない。


トータルフットボールでは343のダイヤモンドを使われるが3バックは1CB+SBでアンカーなので中央の守備は縦に2人だけとなってサイドから中央へのクロスとそこへの走り込みで簡単に破られてしまう。

5レーン理論の無い時代の思想なので仕方がない。


これも古い記事になるが、2018年2019年の海外の流れ。

https://www.footballista.jp/special/49105

https://www.footballista.jp/special/77724

この時代既にポゼッションの時代は終わっており、ハイプレスからの速攻が導入されている。
これは中盤のゲームメイカーSBに逃げたことに対してのメタ戦術。
つまりボランチに遠藤を置くスタイルは二回り古い戦術。

既に攻略済みなのだ。

ジュビロは戦術をアップデートするどころか旧式に回帰し下位に甘んじている。
チーム関係者は何を考えているのか。


2020年金沢戦6-0

この試合、やっと現代型の戦術にアップデートしたと思ったら、2021年開幕した途端に下位チームに2連敗。戦術は旧式のポンコツ。

馬鹿を通り越して愚鈍。

このチームに救いはない。


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