2022年3月4日金曜日

縦列フォーメーション

縦列フォーメーションは縦型に複数ラインを敷いた陣形。

中央に縦に並ぶことで前にパスを出せば攻撃、横に動けば守備となる。

前後に並ぶのでライン間のスペースが空きにくいがサイドにスペースが出来やすい。

サイドのスペースはフリーで持たせると正確なキックでクロスを上げられるので中央から出来るだけ早くカバーが出て行くのが良い。サイドは出来る限り前からの守備を心掛ける事。

中央を縦に並んでいるのでその時点で危険なエリアをポジションで守備出来ている。同時に危険なエリアにいることで攻撃にもなる。

縦に並ぶことで横パスを中央の危険なエリアに入れさせない。

サイドと中央を分離することでピッチの半分をコントロールする。サイドチェンジをさせないことで横列型のフォーメーションの逆サイド半分の機能を奪う。自軍はほぼ全員をボールサイドに集めることができ、相手は半分しか機能しない。この時点で数的優位を作ることが出来る。

NBOXも縦列フォーメーションで縦に動くのではなく横に動くことで走行距離を減らして長期戦に有利にしたり工夫をしている。サイドのカバーは服部と秀人の飛び出しで対応していた。

縦列フォーメーションはそれ自体攻撃的なのでアクションサッカー向き。ジュビロがサイド1枚の縦4列のフォーメーションを好みやすいのは縦列フォーメーションの方が攻撃力があるからだろう。

同時に中央に人数をかけられるので危険なエリアをポジションで守ることができる。その分サイドが空きがちでサイドからの崩しに弱いことが多い。サイドが1枚なのでサイドは高い位置で守備しつつ、低い場所のサイドの守備は中央からの飛び出しでカバーする必要がある。

しかしその飛び出しで出来たスペースを突かれやすいので全体でスライドしてスペースを空けないことが大事。

縦列フォーメーションだと4列以上なので中盤の厚みでボール回収がしやすい。相手はサイドに逃げがちになるので中盤サイドに1枚置く必要がある。

逆サイドに1枚余らせてしまう必要はないので、逆サイドの1枚を中央に吸収して飛び出しの1枚の穴をスライドして埋めると遊兵を作らずに済む。

攻撃型フォーメーションの為やはり守備の難しさがあるので攻撃より守備の方をシステム的に補強していく必要がある。

攻撃では中央での攻撃をメイン、サイドをサブに中央で戦いがちなので中央の守備は出来る限り強化しておくこと。

幅を使った攻撃では中盤のワイドで幅を作っておいてボランチやCBのインナーラップでの連携で横に引き出しておいてその中間スペースを破る。

サイドが絞っておいてCBのオーバーラップというのも連携的にはあり。より深い場所までサイドを崩して中央にクロスを入れる。

縦列フォーメーションの攻撃は前方の選手だけでなく後方の選手の追い越しの波状攻撃で連続的に攻撃することで相手の守備を破る。

波状攻撃によって後方の人数が少なくなりすぎるとカウンター発動になるので前にいる選手がそのままプレスして後方のリトリートを助けること。

3バックはやはりフラット3が安定する。中途半端に止めようとセンターが出てしまうと中間を突破されるのでフラット3を維持しながら壁を崩さないようにする。

フラット3の場合はサイド側に展開されて引き離されるので動き方が難しい。

3ボランチが下がって3バック化するなら3バックがそのままボールサイドにスライドするのはあり。

SB1枚だけ出ていくと角度のない位置にスペースが出来るので縦にボールが入ってしまう。3バック全体がスライドするとスペースが空かないので中央側に角度のない形でパスを入れなくてはならないので結果的に下がってくるボランチがそれを防ぐことになる。出来れば3ボランチの方がスライドして3バックは正面を守り続ける方が良いが3ボランチのラインを超えられてしまうと3バックで対応しなければならなくなる。

3バックは横スライドしつつも横パスが入ってくるので前に出てインターセプトする動きも準備する必要がある。

3ボランチのボールサイドのみ1枚がサイドのカバーに出ていけばCBのスライドもサイドまで行かなくて良いので3ボランチがやや幅を取り、3バックは中央を固める方がより安定した守備になる。

3バックが正面を切っていればGKはニアをしっかり守ればよい。逆サイド側は逆サイドのボランチが担当し正面はアンカー、ボールサイドのボランチはボールへ行く。

3列目のスタミナと守備範囲の広さが守備では非常に重要。しっかりマークしてスピードを落とさせて選択肢を減らす事。自軍のボール回収地点に誘導する事。1対1で抜かれないこと。広い守備力でボールを止めつつ味方と囲んで確実にボールを奪取する。


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