山口は433
ジュビロは442
ジュビロ4バックに対して3トップのハイプレス
ジュビロ中央2CHに対してWボランチ+トップ下
中央制圧とジュビロの守備ラインへのプレスでゲームを作らせない意図。
1失点目
ジュビロは3バック状態。
中央で5対3を作るが山口の右SBが上がってきてボランチからの横パスが通ってしまう。
ジュビロはSHが絞ってサイドのスペースが空いていた。
中央に人数をかけていた割りに簡単に横パスを出させてしまいカットできなかった。
山口の右SBがフリーでボールを持てた+前線がそれを見て一気に駆け上がった=ロングボールをヘディングで押し込み得点、という形が出来た。
ワンチャンスを確実にものにした。
2失点目
山口のCKをヘディングで決められる。
GK八田も反応して防いでいるが防ぎきれず。
位置取りで3人で囲んではいるが既に飛ばれていて抑えきれていない。
山口のセットプレーは縦1列からスタート。
後方の選手がファーに陽動のダッシュ。
中央に3人並びがいて、その3人が縦から横に変化
前から準に中央のニアからファーまでコースに入るようにして最後の選手が決めた形。
二人目までは止めることが出来ていたが、3人目まではできなかった。
最初の最後方の選手がデコイで走ってジュビロの最前線の選手を陽動。
中央3人がCKに合わせて動き出すが、3人目がディレイしている。
このデコイ+ディレイでノーマークになっている。
ジュビロの側は3人に対して3人用意はしていたが、3番目の選手が止まって背中で抑えようとしているが、山口の3人目がマークの背後を取った+ボールが伸びて入って来たのでジュビロの選手は抑えることが出来なかった。
山口の選手の動き出しとキックのタイミングとマークを外された選手がキックを見た時のタイミングが上手く合わなかった。キック、ボールを確認したタイミングで既に動き出してマークの位置がずれて背後を取られたことで先に飛ばれてしまった。
3失点目
交代で入ってきた村田(元清水)が右WGとして高い位置を取っていた。
山口は433で2CBを残してSBを上げて2SB+1ボランチのを3列目に作り、SBがWGとのつなぎをしている。
ジュビロは2CBに2トップがプレスに行っているがかわされてサイドチェンジを許す。
山口のCBはSBへのパスではなくダイレクトにWGの村田にグラウンダーのロングパスを通す。
ジュビロはSHとSBのダブルマークでつくが、村田に突破を許してしまう。
山口は1トップ+2シャドーの中央3人のフィニッシャー。
ジュビロは3バック体制だがファーの中間位置に入り込まれてゴール。
村田のクロスはGKに近い位置でバウンドするようなボールで八田は体をそらしてしまう。
クロスプレーを狙った危険なボールを入れてきた。
ジュビロはSBに守備強度の低い選手を置くためにサイドで止められない。4CBの4バックで確実に止めるということをしない。
何故3バックの方がより守備的かというと4バックでは人数は4人だがSBの守備強度が低く結果2CBのみが守備の頼りになるから。4バックはスペースを埋める為にSBを置いているだけでこれはスイーパーとしてボールを蹴りだす役割。相手を止めるストッパーの役割が出来ないから結局サイドを抜かれてしまう。
SB問題はSB=攻撃と守備の両方を担うが、守備を基本としなければならない。しかし肝心の守備が出来ないSBがほとんど。問題はやはり守備強度が低い。ボランチやCBのような体幹の強さ、体の大きさで相手に対抗できるフィジカルが無い為。
大型SBがいないという問題がサイドを止められない理由の一つでもある。
◆戦術の流行とルール改正
ショートカウンターが流行したことでCB、SBに司令塔を置くスタイルが出てきたが、ハイプレスというメタ戦術でこれも難しくなってきている。
近年のルール改正によってゴールキック時に2人のプレイヤーがPA内にいても良いことになっている。これによりゴールキック時に2CBがPA内に入ってGKからのボールを受けることが可能になっている。これがハイプレスへの対抗策の選択肢の一つになるかもしれない。2CBがPA内に入ることでGKと3人でボールを保持できることと、ハイプレスを狙っている相手に2CBが引いておいてハイプレスを誘ってGKがロングボールを蹴って背後を狙うことが出来る。
GKにはCBと同じく司令塔レベルのキック能力が必要とされている。杉本のように足元の弱いGKは今の流れでは通用しない。かといって志村ではフィジカルが足りず、ロングボールに対して弱すぎる。八田は好不調の波が多く使いづらい。GKは守備陣と同じ練習+GKの練習の2つを同時にこなすハードなポジション。本当に優秀な選手でないとつけない。ジュビロの大きな穴であることは確実。
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