3421でSHとSBのサイド4枚時にボールがサイドに寄った時にCHの1枚がアンカーに降りてくるスタイルを取り入れた。これでサイドでのダイレクトパスによる囲み回避で3CBの前にサイドからボールを入れてくるのを一歩手前でケアできるようになった。3CBから1枚が上がって潰しに行くこともやっている。CHと3CB間のスペースを両方から1枚ずつスペースに入ることで底に入ってきたボールや相手を挟み撃ちにして奪うことが出来ている。
ボールが正面ならCHは横関係、ボールがサイドなら縦関係に変化してサイドを封鎖、中央へ入らないようにすることでサイドチェンジも封じる形ができる。
5バック化はスペースを潰せるが逆に中盤の圧力を弱めてしまう。
541でSBを最終ラインに収めてしまうと横方向の対応は問題なくなるが、縦の深さの部分で問題が発生する。1トップが定位置を外れてサイドに行ってしまうと、相手のCBから前線へフィードされてしまう。
問題点はCHがボランチ状態で攻撃に加われない部分と、WB/SBが比較的浮いたポジションという部分。浮いたポジションの利点はボールの逃がし所になるわけだが、逆に言うとゲーム展開上無力化している状態であり、人数的にー2の状態になってしまう。しかも3CBなので後方やサイドに人数が散り過ぎて中央の制圧力がより低くなってしまう。
CHの中央攻撃の不足が決定力の弱さに繋がっていると思う。これはCHが高めにいるボランチ、という役割になってしまっているから。CHが前目のポジションを取る理由は中央の制圧=相手ボランチへの素早い対応でもあるが、中央が2枚だけだとセカンドボールを取り損なう可能性が高い。3CBとの距離があるのでここはWB/SBが中に絞ってボランチ化することでCHの高い位置を維持するという事が必要。
偽SB化することでCHが高い位置の維持=ハイプレスからのショートカウンターが可能。
ただし、偽SB化は相手のフォーメーションを見て対応する為に使うべきで、常時それをやる必要はない。
ただ、SHSBの2枚が常にサイドにいると中央のCH2枚が浮きやすいので、SBがやや内側でCHが後ろを気にしなくてもいいような形でポジションを維持できると一番良い。
しかしこれも相手との兼ね合いなので状況によって変わる。
ボールが正面にある時は両サイドにボールが出る可能性が高いのでSBは定位置が基本。サイドにボールが出た場合、CHが1枚降りた中央に逆のSHSBが寄せて埋めることで中央がソリッドになってサイドから出させない+カウンター時に中央攻撃に行くことが出来る。
通常の3421の場合は中央がボックスでサイドはWBのみ。中央の制圧力はあるが、サイドが1枚なのでサイド攻撃をされるとWBが引かざるを得ず、その為に攻撃が不発してしまう。
逆に3421ワイドボックスだとSHSBの4枚のサイドとCH2枚の中央で中央のセカンドボールがが取れない場合が発生しやすい。またCHが後ろのスペースを気にし過ぎて前に出ないと中央の攻撃力が皆無になる。
3421ワイドボックスではSHCHSBの並びが横方向には重ならないので、サイド攻撃時にSHSBの2枚で2対1を作るだけではなく、相手が442などサイド2枚の場合はCHがサイドに出て3対2を作ってサイドを突破しても良いし、逆に中央を固めたい時はSBが絞ってSBとCHのボックスを作ってもいい。
通常の3421の場合はWBの縦の動きのみになって横の動きは余りないが、3421ワイドボックスでは縦横に動けるスペースがあるので、これを上手く利用することが鍵。逆にスペースを使われない対応も必要。その為にスライドするのが良い。
WB/SBにはCB/ボランチが出来るタイプで良い。日本でブラジル型のWB/SBを求めるのは困難。そもそもブラジルではトップ選手が取り合うポジションで人材は豊富だが日本ではそうではない。
ジュビロでもサイドの選手は人数が少なく戦略的に使いこなすのが難しいポジションとなっている。なので、無理にWB/SBタイプを置かずに、CB/ボランチタイプを置いて守備特化することで、逆にCHを前に出して中央攻撃することでSHのサイド攻撃と合わせて相手に的を絞らせない多層的な攻撃を仕掛けて複数得点を狙う方が良いと思う。
WB/SBに伊藤藤田のパサーが出来る守備ボランチタイプを置いて、偽SB化でボランチもやってもらう。するとCHの山田上原が後ろのケアより前に出る方を優先できるようになる。守備時はCHとして中央に壁を作り、攻撃時はOHとしてFWとSHを繋いで中央攻撃できる位置に上がる。その為には偽SBによるボランチ化でCHを押し上げる必要がある。
WB/SBが穴となるのは宮崎、小川など守備強度の低い選手を置いているため。またそこが3バックの穴でもあるので相手は積極的にサイド攻撃で1対1を仕掛けてくる。WB/SBは攻撃的に使いたいと思って守備強度が低い選手を置いてしまうと、そこを狙われ続ける。宮崎がいた時は左を狙われ、現在は右の小川が狙われている。
黄金期の福西服部、鈴木田中大岩のような布陣を考えるいいかもしれない。大武の負傷は痛い。
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