４－２より３－３

多分４バックの構造的問題点が弱点になっている可能性が高い

４バック２ボランチ

ＷＧ＿＿＿＿ＳＴ＿＿＿＿ＷＧ

＿＿＿＿ＤＨ＿＿ＤＨ＿＿＿＿

＿ＳＢ＿ＣＢ＿＿ＣＢ＿ＳＢ＿

攻撃時

ＷＧ＿＿＿＿ＳＴ＿＿＿＿ＷＧ

＿ＳＢ＿＿＿＿＿＿＿＿ＳＢ＿

＿＿＿＿ＤＨ＿＿ＤＨ＿＿＿＿

＿＿ＣＢ＿＿＿＿＿＿ＣＢ＿＿

ＳＴの位置が高いか低いかもあるがＤＨ前、ＳＢ間の中央スペースからＳＢ裏ＤＨ脇ＣＢ前のサイドのスペースに展開されるとＣＢ間に一発で繋がれるので逆サイドのＣＢが中に絞っても２トップに挟まれて１ｖ２で数的不利、２ＤＨは中央から移動すると縦パスが入ってしまうので動けない、この構造はあくまで攻撃特化でネガティブトランジッションに対処する構造になっていない

３バック３ボランチ

ＷＢ＿＿＿＿ＳＴ＿＿＿＿ＷＢ

＿＿＿ＤＨ＿ＤＨ＿ＤＨ＿＿＿

＿＿ＣＢ＿＿ＣＢ＿＿ＣＢ＿＿

攻撃時

ＷＢ＿＿＿＿ＳＴ＿＿＿＿ＷＢ

＿＿＿ＤＨ＿ＤＨ＿ＤＨ＿＿＿

＿ＣＢ＿＿＿ＣＢ＿＿＿ＣＢ＿

ＣＢが広がりＷＢと縦関係をサイドに構築し縦パスを狙う

ＤＨが中央とハーフを締めて中央の縦パスを防ぐ

３ＤＨが中央を閉鎖することでＤＨの脇を狙う場合ＷＢの背後を狙う必要があるがＣＢが前に出て迎撃、中央のＣＢと逆サイドのＣＢがスライド＋中央のＤＨが下がり中央３バック化しゴールに蓋をする

３ＤＨの壁があることでワイドレーンまで迂回しなければならず、ＷＢが下がって塞ぐかＣＢが迎撃に出るかの２つの選択肢があり、かつボールがワイドに流れた場合迎撃に出たＣＢがＳＢ化＋ＣＢのスライド＋中央ＤＨのＤＦ落ちで中央３バック化することで擬似的に４バック（１ＳＢ＋３ＣＢ）を作りボールサイドへの対処＋中央３枚の壁が作りやすい

何より２ＤＨは幅がなく中央にいるだけのことが多くオプションがすくない、３ＤＨだと幅があるのでサイドのサポートが可能になりかつ縦パスを防ぐ範囲が広い、中央に長い壁を作ることで出入り口になる場所が両ワイドしかなくなり、ボールを繋ごうとするチームではワイドまでボールを移動させなければならない、これによりサイドチェンジの強要＝ミドルボール、ロングボール、浮いたボールを使わなければならなくなり、精度の無いキックを共用できる、３ＤＨを迂回しても３ＣＢがそれをスイープする＋中央ＤＨのＤＦ落ちで枚数も増やすことでボールを遠回りさせて時間を作る＋中央は堅く守るの両方が可能になる

サイドＣＢの迎撃、中央ＣＢのスライド、中央ＤＨのＤＦ落ちとローテーションが可能なので中央を堅く守りながらもサイドに有効なスペースを与えず、こちらの迎撃のしやすい形で対応ができ、かつその後もＤＨの落ちを使った中央締めができる＋２ＤＨが残ってバイタルを空けない、という対応力のある守備構築ができる

前から４－２守備では２ＤＨ、Ｗボランチが機能しにくいというのは気になっていたが、やはり構造的な問題が大きいと感じる

さらにジュビロではＷボランチが組み立てタイプを置きやすく守備タイプを置かないことが多いので中央突破に弱い

中央を堅く守る、という守備の原則ができていないことが多く、大抵は「攻撃型のチーム」「アクションサッカー」という名のもとに守備が軽視される

本当にいつも感じるが自分達で選択肢を無くして硬直したサッカーを選ぶんだな、という感じ

あとは３－５－２をチームのベースとしてその可変システムで深化していく、ということをせずに、毎回監督ごとに別のチームになってしまう、こうなると選手もその都度入れ替えになってしまう

チームの縦軸がないので積み上げが無い、鹿島や清水は４－４－２というベースがあり、それを縦軸にしながら可変することで時代に合わせている、ジュビロはＷボランチに固執することはあるが逆にそれが弱点になっているが多分理解していない