2024年2月27日火曜日

神戸ポゼッション殺し戦術

具体的に神戸の対ポゼッション戦術はどのようなものなのか

そしてジュビロはどのようにそれにかかってい待ったのかを考える


神戸の陣形は4-1-2-3の4-3-3、ワンボランチ+2IHの3枚が中盤、しかし3ボランチと言って良い選手構成

陣形の弱点の中盤サイドを消す為にDFラインとFWラインを圧縮して中盤ラインのサイドのスペースを極端に狭くすることで弱点を消している

この中盤圧縮の副作用として前後のスペースが生まれてしまう為、後方はオフサイドトラップによって塞ぎ、前方はIHのWGCF間を埋める動き、5トップ化によって後方からの保持と持ち上がりを潰している


1.基本戦術:中盤圧縮によるゾーン密集制圧型プレスディフェンス

2.対策戦術1:後方のスペースへのロングボール対するオフサイドトラップ

3.対策戦術2:敵陣後方ポゼッションに対する5トップ


これを前提にジュビロの4-2-3-1とのマッチアップを考えてみて欲しいのだが、


1.ロングボールを収める1トップをオフサイドトラップで邪魔する

2.4バック+GKのポゼッションに5トップで1対1


どちらも4-2-3-1に対してガッチリと嵌る対策戦術だということ

1トップは放り込まれても単騎なのでタイミングを崩せない為にオフサイドトラップを逃れられない、これが両サイドが追い越すなど3トップ化するとタイミングが測れないのでオフサイドトラップしにくくなる

3トップに4バックなら+1で安全、という画一的な判断だとIHが上がった5トップ状態に対して4バック+GKの5枚と1対1で逃がし所が無くなる、5バックなら5バック+GKの6枚で5トップに対抗できる

神戸の対策戦術が1トップ殺し、4バック殺しになって嵌っているので、これを抜け出す為の応手を考えなければいけなかった


単純に4-1-2-3にマッチアップする4-2-3-1、という考えで挑むとこうした対策戦術によって簡単に嵌められてしまう

そもそも4-2-3-1自体が既に使い尽くされた古臭い戦術であり、いかようにも対応策がある、というのも問題点、対策戦術がある上で4-2-3-1を使うならまだしも無策で4-2-3-1を使っている時点で戦術的には負けている

陣形の古さ、運用の幅の無さ、対策戦術の無さ、と戦術レベルでは大きく劣っていることははっきりしている、これは選手の上手さとかポジショニングとか強度とかそういうレベルの問題ではない、強度がなければ戦術を実行できないのは言い訳、そもそもの戦術選択や戦術の準備が全くない、というのが正解

サッカーは11対11であの広いスペースを使う競技、よって必ず局地戦をやれば広大なスペースが生まれ、そこを突けば大チャンスになる、しかしジュビロはそれを使えなかった、それ自体が一番の問題点

ロングボールやロングスロー否定者が多いが、そもそもそんなことを言っている時点でプレーの幅が限定されて出来ることが無くなる、自分達で出来る範囲を狭めて自滅しているだけ

特に神戸のような戦い方にはロングボールで逃げるのは得策だし、敵陣内アウトサイド狙いでロングボールを入れれば相手は自陣スローインによってフィールドプレイヤー-1の状態で自陣内セットプレーを始めなければならないので非常に都合が悪い、こういう「状況を構築する」という手段を持とうとしない時点で負けている

ロングスローに関しても同じ、スローインにはオフサイドがない、これだけでも非常に戦力になる上にセットプレーの中でスローインほど柔軟なプレーが出来る状況というのは数少ない、スローインは即インすれば全体のプレーが止まるより早く放り込むことが出来る、その上オフサイドがない、こんな有利なプレーを放っておく時点で戦術眼は皆無といえる

西久保が練習でロングスローをしていないとハッキリ言っているので、ジュビロの戦術レベルはかなり低いと言っていい、戦略性のある戦術、というものの見方が全くない、あるのは「個人のボールテクニック」のみ

こういう矮小化された脳で戦う時点で勝てないのははっきりしている

J2王者町田は勝つ為ならどんなことでもやる、その為にどんなことでも研究する

ジュビロは何を研究しているんだ?

悲しい事にジュビロは全く成長していないと言っていい

無くしたものを取り返す事すら出来ない状況と言っていい


2024年2月26日月曜日

対神戸仮想戦

ジュビロが神戸を崩す方法はどんなものがあったのかを考える

ロングボールの話しはしたのでそれ以外


5-4-1ボックス

5対3、4対3、1対2+2を作る

5バック対3トップ:CBが2枚残るのでGKと合わせて3枚が浮くのでフリーのCBが下がるか上がるかの動きが可能

4ボックス対3ボランチ:ボールハント3枚に対して4人ボックスで囲んで数的優位を作る

局地戦なので狭い範囲でも潰し合いに耐えられる強度の高い選手で構成

1トップ対2CB+2SB:1トップが中央で待つ、ボックスが奪い切ればスルーパスを待つ


戦術としては神戸のやり方に近いが人数差を中盤と後方に設けてバトルで勝ち切ることを考える

1.4ボックス対3ボランチの中盤で制圧勝ち、スルーパスをCFがもらって勝負

2.5バック対3トップで枚数の差を活かした前後の動きで縦のギャップを作りおびき出す、もしくは3トップ間の中間スペース、ゲートに侵入してボックスへ繋ぎ、ボックスからワンタッチでCFにスルーパス

3.5バックの浮いたCBが下がって深さを使ってボールを保持、両SBの幅を活かしてサイドチェンジして保持

4.5バックの幅を活かして逆アウトサイドに空いたスペースへのサイドチェンジとSB単騎での侵入からのアーリークロス


重要なのは人数差を作る事、3トップに5バックでレーン制圧して抜かせない、3ボランチに4ボックスで囲んで奪い切るor奪わせない

相手はSBが浮く一方でこちらはCBが浮いて中央のサポートに参戦しやすい

またサイドに寄せた場合に逆サイドのSBやCBが浮くことで逆サイドのハーフ、アウトサイドの両方で攻撃が出来る、CBの持ち上がりで釣って背後にワイドのSBが突破、スルーパスやサイドチェンジを受けることが出来れば大きなチャンスになる


ジュビロは狭い場所を突破しようとし過ぎでそれを止められればもちろんカウンターの餌食になる、中央の局所戦で勝とうとし過ぎず、後方の余ったCBに戻してボックスから離脱してトップと一緒にラインブレイク、開いたサイドにサイドチェンジしてアーリークロスなど相手の意図する中央の攻防を囮にした戦い方をアレンジできるといい

もちろん主力は中央の局地戦での4対3で勝つことだが、そこが互角の時にどう次の手に繋げるかという次善の策が大事になる、それがバックパスからのロングボール、オープンサイドへの対角ロングボールとそこからのアーリークロスなど大きく速く動かすというオプションがあると更に戦術の幅が出来て相手の見ていない場所を攻めることができる


神戸戦戦術振り返り

ひとことで言うと「玉砕」という感じ
神戸は4-3-3だが中央は3ボランチ編成という超攻撃的守備(ボールハント専門)という構成
前年トップリーグ王者の計算しつくされた戦術に正面から突っ込んで奮戦し玉砕した、という感じ

決して全てに駄目だったというわけではない、強度的には相手と対等とまではいかないが応戦できる部分もあったと思う、これだけでも成長した部分はある

神戸の陣形、運用自体が対ポゼッション戦術の最高到達点=トップリーグ王者なのに対して他力自動昇格の無策ポゼッションが正面からがっぷり四つ相撲組んだわけだから勝つわけがない

掲示板にはポゼッション下手、足元下手、などと書かれているが、上手ければ回避できたのか、というとそれも難しいと思う

ダイジェストから、2点目の失点シーン付近の神戸
https://youtu.be/XAhipxETA0M?t=219

ヤマハの芝目は5.5mなので3つ分=16.5m程度の範囲に3ライン(DF,MF,FW)を圧縮している
更に両サイドいっぱいに配置されているので各レーンに人が必ずいる
DFとFWが4人と3人で前後にラインを形成して封じ込め、その中間のエリアを3人のボランチがボールを奪いまくるという四角いジャングルの中のタッグマッチのような状態

中盤3枚のプレスをかわそうとサイドに逃げてもWGとSBが待ち構えているので出口を封鎖されている状態で逃げ場所がない

むしろ中盤3枚にサイドに追い込まれるとサイドのWGSBとの挟み撃ちで5枚に囲まれるというN-BOXもビックリな仕掛けになっている

N-BOXは縦列に並べてサイドに追い込んでいったが、神戸は横列でこれをやっているような状態、選手のいるゾーンを限定圧縮して密度を高めている分、前後のスペースが広い、本来はここが弱点になるので、広大な裏へのスペースに向かってどんどん走り込んでDFラインを下げさせることで中盤3枚の圧力を逃がすスペースをまず作る必要があった

数度だけジャーメインへのボールからチャンスがあったが決めきれなかった
本来はこうした「枠シュートに行けたシーン」を再現していくことが得点への近道になる
相手がそれを対策しようとしないならそのまま枠に打ち続ける事が出来るし、対策し始めたのなら他の場所にほころびが出来始めたという事

神戸の圧縮されたエリア内でのプレスという局地戦に付き合ってしまったのが非常に残念
神戸の思った通りの展開にされてしまった
もちろんそれを破ろうとトライした部分はあるだろうが、神戸はそうした「対策の対策」まできちんと用意できていたのだと思う
こうした戦術の準備の差が選手の質や強度といった部分以上に致命的だっと感じる

神戸は4-3-3の弱点が中盤サイドであることも承知した上で選択、前後ラインの圧縮によって弱点となるエリアを極端に小さくすることでリスクコントロールしつつ、同時に中盤3枚の中央からサイドへのプレス誘導によってWGSBを含めた5人で囲んで奪い取ることが出来た

中央なら2CBを含めた5人で囲めるので中央サイドのどの場面でも5枚を作れるのでそれは良くできた戦術だと思う、普通にN-BOXのような王者の戦術を仕掛けられたという思いの方が強い

やはり対策としては裏への速いボールと飛び出しを何度も行う事、ジャーメイン一人ではなくスピードのある選手が両サイドに入って3人でラインブレイクを狙って何度も走れるスタミナがあること、まずこれで相手のDFラインを下げさせる
DFラインが下がると中盤3枚のプレスをかわせるスペースが出来たり、バイタルに落ちるボールを回収しやすくなるのでここはリスクを追って裏に何度でも蹴り込む必要があった
神戸の戦術はN-BOXと同じで局地戦エリア構築タイプなのでN-BOXの弱点がエリアを作れないサイドチェンジであったように、神戸の横列タイプの場合は背後の広大なスペースだった

神戸戦は強かった時のジュビロ自身だと思えばいい、あれが強い時のジュビロ、まさしく何もさせてくれない、ジュビロは本当にこのくらいの強さだったわけ、神戸の戦術の核はN-BOXと同じ

N-BOXより守備的な横陣を選択していることで失点確率はかなり低い、特に地上戦型のポゼッションに対しては絶大な威力を見せる
そういう戦術にほぼ無策で突っ込んだとしか思えなかった

試合全体全て神戸がコントロールしていた、ボールを持たせられて、神戸が勝ちを確信して引いたタイミングくらいしかほぼ攻撃的な部分を見ることが出来なかった

やはり1トップ、ジャーメイン単騎の裏狙いだけでは全く無策に近い、彼のスピードとスタミナは認めるが1トップの弊害、2列目が繋ぐタイプ、受けるタイプだと裏に走れないのでどうしても攻撃が単発に終わってしまう、こうなると神戸は簡単に対策出来てしまう
中央両サイドのどこがラインブレイクしてくるのかがわからない、という状況を作らなかったのでマークはラインブレイクしようとする1トップだけでよいのでタイミングは簡単に取れる、マテウスの1トップによるオフサイドも同じこと
神戸は裏狙い対策にオフサイドを使っていたのでやはり裏狙いのターゲットを分散しなかったことでオフサイドトラップを簡単にさせてしまった

相手の戦術への理解度、相手の戦術への対策、対策の対策への対策、など戦術は将棋やチェスの様に局面の打開、その応手、というやり取りで成り立っている
自分達のサッカーだけを突き詰めれば強くなる、というものでは決してない

ちなみになぜカウンターの方が強いのかは合理性の問題
カウンターはゼロからスタートする、つまりボール非保持からのスタート、よって奪うというプロセスによってゼロを1に変える、一方でポゼッションは1からスタートし、ボールをロストすると-1されてゼロになる、その時にこのゼロを1に戻す手段を持っていない、ポゼッションはゼロを嫌い1を1のままにしておこうとする戦術、しかしサッカーに確実というものは存在しない、むしろ偶然や偶発という不確定要素で成り立っているのがサッカー、よってポゼッションはその思想の根幹自体、自立不可能という結論になる

このブログで何度もカウンターが出来なければポゼッションは出来ないと言っているのも同じこと、カウンターが出来る=ゼロを1にすることができる、つまりポゼッションからロストしてもまた奪い返すことによってポゼッションに戻す事が出来る、こういうレジリエンスを戦術的に構築できていないポゼッションはその時点で役に立たない、カウンターが出来るチームこそポゼッションができる、ポゼッションしかやらないチームは決してカウンターのチームに勝つことはない

ポゼッションをやりたければまずカウンターが出来る事、これが理解できないうちは何やっても上手くいきません

物事の合理性を突き詰めて考えることが出来ないから同じことをやって間違え続ける

ポゼッションとカウンターの違いはボール保持からのスピードに過ぎない、速攻か遅攻か、より長く持つか、後で奪い返せば良いか、の違いに過ぎない、なので、どちらにしても第一条件は「ボール奪取」を構築すること、つまり「奪う守備」の確立が大前提、ここを理解していないとポゼッションは永久に成り立たない

ボールロストからのゲーゲンプレス(カウンタープレス)だけでボールが奪えるのかどうか、という部分はポゼッションするチームに置いての問題点、その点、カウンターチームでは守備をセットしている状態で奪いに行けるので応急的なボール奪取とは話が違う
つまりカウンターはより正確かつ確実にボール奪取をおこなうことができるということ
トランジッションの中でどうにかしようというのは下準備が流動的なので運用としては難しい、その点最初から奪う守備で構築されたブロックで待っていればより確実にボールを保持できて攻撃に繋げられる

カウンターの利点は自軍がボールを奪ってからのポジティブトランジッションで攻撃に移行できること、この点がポゼッションのボールロスト時のリスク管理より大きなベネフィットが得られやすい状況になっている、相手が攻撃してきたタイミングを狙うので相手の守備状態はかなり薄く弱いので同数で戦えば得点できる確率が非常に高い、一方でロストしたポゼッション側はリトリートするかカウンタープレスで少ない数で応戦しなければならい

こうした合理性を基にしてポゼッションを捨ててカウンターに移行して王者になっているのか神戸ということ

「俺たちのサッカー」的なメルヘンを追うのではいつまでも王者に戻ることはない

2024年2月25日日曜日

やりたい事を究極に突き詰めろ

やりたい事の合理性を究極に突き詰めているか

結局言ってることはポゼッション遅攻なんだよね…未来ないじゃん…

神戸はポゼッション遅攻捨てたチーム、川崎はポゼッションだが速攻も使うチーム

ポゼッション遅攻に凝り固まってるジュビロじゃ勝ち筋が見えないんだよねぇ…



・ボールを大切に → ポゼッション → パスサッカー

ポゼッション出来ない状況では?

ボールロスト時 → プレス

プレスで奪えなかったら? → リトリート/ブロック守備

守備で奪えたら? → カウンター攻撃

カウンターを止めたられたら? → プレス


・全員攻撃全員守備 → コレクティブ

密集対密集で数的優位が取れなかったら? → 展開/回避

密集対密集で質的優位が取れなかったら? → 展開/回避

密集対展開で密集を回避されたら? → リトリート/ブロック守備



神戸戦では神戸のコレクティブ守備にコレクティブ攻撃をぶつけて質的優位差で負けた

神戸の場合はコレクティブでも強度の高さがメイン、ジュビロはテクニックで繋いで、という質の違いがある、密集対密集で質的優位差で負け、展開(サイドチェンジ)に逃げるが神戸は前後15~20m程度のライン密集、レーン密集している状態なのでスペース自体が全くない、その中に突っ込んでパス繋いで崩しましょう、という戦術が非常に甘かった

神戸の中盤3枚が全て刈り取りタイプの強度持ちでテクニック重視のジュビロとの相性は良くない、神戸が密集を作った上でパワータイプを置いてパワータイプの苦手な部分を密集によって打ち消している、逆にジュビロはテクニックタイプの苦手な部分をどうカバーしていたのか?

強いチームは考え抜かれている、戦略、戦術、個人戦術とそれぞれがしっかり層として積み重ねと組み合わせが出来ている、ジュビロは大戦略自体も曖昧で突き詰められておらず新加入選手との組み合わせや連携連動は未だ手探り

テクニックベースにJ1で負けない強度をトレーニングで補っているが重要な戦略戦術面が全くないのが痛過ぎる

不足というよりは欠乏症レベル

「俺たちの~」が始まってるからマジ負けフラグ

やりたい事だけやって勝てるならどこのチームだって出来るんだよ

やりたい事をやるにはそれが出来る前提条件を徹底的に分析して充足しないといけないんだよ

そういう土台がまず全くない、ただこれやりたい、これが俺たちのサッカ~、で終わってる

レジェンドが何人も同じこと繰り返してるだけなので全く発展がない

横内監督はトレーナーとしては優秀だと思うけど、監督としてはまだ厳しい

戦略戦術のエキスパートがいないで今年は残留目標になる

20チームを5チームごとに分け

S:1~5 優勝争い

A:6~10 安定中位

B:11~15 安定下位

C:16~20 残留争い

とするとB~Cで争う事になる

Bに良ければいい位か…

できればCに居たくは無いが戦略戦術の弱さがもろに出てるのでCに巻き込まれると予想される

どれだけ早い時点で手を打てるか…

しかし藤田SDと横内監督の両方が同じビジョンを描いているようなので、さらに難しいかもしれない

信頼がある分、任せて安心があだになる可能性もある

物事には表と裏があるように、一つの事だけを用意して上手くいくならどのチームも上手くいく

きちんと裏の部分を用意できるかが重要

前半守備的後半攻撃的、とかそういう裏表ではなく、ポゼッション遅攻を捨てられる裏面がきちんと準備されているかどうかの部分

しかしそういうのはなさそうなので神戸タイプのチームには負ける前提になりえる

陣形にしてもそうだが「変えない」タイプの監督なので変化させて状況をいっぺんさせるようなことは出来そうにない

それが去年の自動昇格逃した部分でもあったのだが、そうそう変えられないので今年もまた同じことを繰り返すだろう

2024年2月24日土曜日

2024 第1節 H神戸戦

GK:川島

CB:伊藤、リカルド

SB:植村、松原

DH:レオ、上原

SH:松本、平川

OH:山田

CF:ジャーメイン

SUB:三浦、海音、西久保、中村、古川、金子、マテウス


移籍したポジションを新規加入選手で埋めた感じのスタメン

スタメンとサブとで戦術が違う感じがする、スタメンは守備からのカウンターで攻守のバランスを取りながら、後半はマテウスのポストを利用した中盤押し上げによる押し込んだ攻め、前半堅め、後半動的に、という前後半で色の違う戦術が出来そう

新生ジュビロがどうなるか非常に期待できるしサポファンはかなりそうだろう


前半

神戸はジュビロの右サイドポケット狙いだが中盤が下がってしっかり受け

サイドの攻防戦から押し込んだが神戸が一発で逃げるが松原が抑えに出る

さすがに一発で逃げるの上手すぎるな…ハイプレス対策がしっかりされている

神戸のコーナー付近からのボールは逆サイドへ平川が抑える

神戸CK、ファーに落としてミドル、川島抑えられず…

開始5分以内で失点、セットプレーから

0-1

直接のボールは跳ね返したがその後の外側からのミドルが見えていないのと見えてからの反応で間に合わなかった

引き過ぎるとこういう縦に戻してからのボールに詰められないのが問題点

まぁ始まったばかりなのでここから巻き返そう

神戸右サイドからのクロス、中央に入れるが川島セーブ

後方からジャーメインへの裏へのパス、DFに防がれるがラインを上げて神戸を押せている

神戸はゾーン密集型でパスを潰す守備、どんどん背後狙わないとショートカウンターの餌食になる

神戸は攻撃時3バックか

神戸のゾーン密集型守備に対して縦パス入れるという形は相性最悪なので攻めの形が作りにくいと思う、ジャーメインとマテウスの縦並びでジャーメインの裏狙いからマテウスが空いたバイタルで受けるとかマテウスポストからジャーメインへの縦入れるとか中盤パスする戦術使わないと得点には結びつかない

裏狙いからジャーメインが拾ってシュートまで行けた、この形をどんどん続けたい

個での部分でも負けてはいないと思うのであとは戦術の組み合わせの良さや穴をどう空けて突くのかみたいな部分を早めに見極められるといいんだが…

神戸の守備荒いよなぁ…結構怪我してもおかしくないレベルで削って来てるだろ…

バックパスで神戸のゾーン密集守備を前後に間延びさせてる、神戸を自陣に引き込んでからの裏狙いで縦に出す形だろう

密集作ってからゴール前、シュートまで行けてる、即帰陣して守備、切り替えも早い

ジュビロは4-3-3に近い形を作る感じが多い、ボールサイドのSHが飛び出して前に3枚作ることでショートパスに対して中央のコースを限定してサイド誘導する形か

試合は落ち着いてきている、最初の5分以内の得失点は良く狙う部分なのでまぁ仕方ない、前半1-1でターン出来ればいいが

守備からカウンター、中央にスルーして繋いでジャーメインシュートしたが外れる

神戸はSBが大きく開いて攻撃参加する、そこが狙い目ではあるが…

リカルドいつもいいカバーするな

神戸相手に負けていない、J1で十分やれる、初戦で王者に接戦出来ているので補強は十分出来ている

神戸のサイド攻撃から中央逆への速い攻め、しかし植村や川島がしっかりカバー

危ない所だったがよく抑えた

多分神戸はあそこで決めるつもりで来てたはず、そこをしのげたのは大きい

神戸のチャージがマジ汚いな…しかし笛が無ければきれいなまま…それでも勝ち点にこだわらないといけない

山田のファールよりその前の神戸のバックチャージの方が問題だろ…

AT+2

前半0-1はまぁ上出来だと思う、決して悪くない

前年J1王者の洗礼なので大量失点しないだけでも十分、問題は後半このレベルの守備を保ちつつ攻撃が出来るのかって部分だよなぁ…

オープン、流れの展開での得点は難しいと思うので、ロングボールとサイドアウトを使ったセットプレー戦術で得点して欲しい

ジュビロは何故かシュートまでいけてる攻撃を繰り返さない、シュートまで行けてるってことは相手の守備のほころびを突いていけてるってこと、弱い場所は徹底的に突いて得点まで持っていくことが大事

枠シュートは得点のバロメーターなので、シュート出来ている状況を何度も繰り返して作れるってことは重要

縦パスにこだわり過ぎると相手の戦術に飲み込まれる、大事なのは相手の弱い部分を突いていくこと、強い場所を狙うのは悪手

パス成功率の低さは神戸のゾーン密集守備戦術のせい、自分達のいるゾーン1,2,3にほぼ全員を突っ込んでいるのでそのゾーンを通るパスはほぼカットされる、だから相手のいるゾーンを飛び越えるボールをださないと意味がない

左右に振ってもゾーン密集なので左右も隙がない、神戸は地上戦型なので同じようゾーン密集させるか、裏をかいてゾーンを飛ばす速くて低空のボールを背後の供給して裏に走り込む戦術を取らないといつまでも地上戦に付き合わされてしまい自力の差で押し切られてしまう

だからバックパスとか裏へのロングボールなど縦の動きで相手の密集を解体するか、無視するかしないといけない

それに対して山田平川みたいに足元上手いタイプで地上戦やると強度差で中押し負けになる可能性が高い、なのでジャーメインやブルーノのような高速タイプが背後にガンガン走っていかないと全く打開できないと思う


後半

マテウスが入って来たがジャーメインに変えて、となると裏を狙えないのでそれはそれで厳しい

植村がサイド突破狙う

ちょっとパスが近すぎるよね…一つ飛ばすとか入れないと

神戸のハイラインプレスにボール保持できず

なんでジュビロの選手はすぐ近くの味方にボール渡したがるの?

鳥かごの弊害なじゃないの?

まんまとかっさらわれてるじゃん

これは王者の貫録見せられたな…

まぁ1位と19位の差だな

神戸はゾーン密集してるからショートパスは危ないんだよ…取ったらすぐにゾーン外に出すなり預けるなりしないと

それをボールを大切に、近い味方と連携、とやると神戸の思う壺なんだよ…

もっと大きくサッカーしないと

右サイドからオープンの左サイドに流れていくのは悪くないけど回収されちゃうのはなぁ…

左右に振ってるけど神戸はゾーン内は幅取ってブロックしてるから左右に振っても無理なの

縦に出すしかないのになんで縦使わないの?

だから押し負けるんだって…

相手の相撲に付き合ってどうすんだよ…

SBの植村が出た後の脇をボランチが出て行くのだが距離があって間に合わない

翠富士が横綱に正面から相撲取ってるみたいだな…

これじゃ勝てません

勝つ気があるなら相手の戦術きちんと破らないと

チャンスはあったが奪われて逆襲、植村の上りからカットイン、中央から斜めにワイド展開の入れ替わりでDFかわしたのは良いコンビネーション、あれでサイドからクロスが挙げられた

神戸攻撃の時はポケットに縦に走ってはいるんだな…、守備時のゾーン密集に合わせてしまっていると裏に走られた時に反応が遅れて捉えきれずにチャンスになるのだろう

植村中に入る判断は微妙だな…素直にサイドに逃げた方が良かったが逆取ろうとして中に入って囲まれてしまった

金子イン 山田アウト

中村イン レオゴメスアウト

金子が裏に走ってくれるといいがトップ下だと無理だな…

神戸、サイドを縦に使う攻撃とサイドへの密集で奪い切る立ち回り

ジュビロは密集内を通そうと思うより、密集前後に分断して密集無視した方が良い

密集内を無理に突っ込むとその分時間無駄になるだけ、結局潰れるかファールで止まる

運動性が落ちる=攻撃力落ちるわけだから前後分断でロングボールでゾーン密集回避、無視が一番いい

中締めの為に中央にいる人数が全部無駄になる、それなら両サイドかゾーン端に置いた方が良い

神戸はブロック作って人に付かないなら必要な場所に配置した方が良い


古川イン 松本アウト


サイドでボール持ったら即アーリークロスがいい、持つほど潰される

神戸はもうラストに近いのでハイラインプレスで後方で持たせない動き

ジャーメイントップ下だけど機能してない

結局各駅停車なんだよねぇ…

だから神戸の密集守備に負けるわけで…


西久保イン 植村アウト


戦術、陣形で負けてるからどうしようもない…

選手の質どうこう以前に陣形とか戦術の深さが無いんだよね…何故そうなのか、って部分が…

まぁ初戦だし連携とかはどうしようもない部分もあるだろう、しかし基本部分での食い違いというかこだわりというか勝つ為にやるのかどうかなんだよね…

強いチームは勝つ為に選択してるんだよ、でもジュビロはいつもロマンなんだよね…

勝った者が強い世界でロマンで戦ってる時点で勝てないんだよ…

ロマンで勝とうとするなら相手以上に現実的に全体を分析した上でやらないとロマンなんて通用しないんだよ

AT+6


まず神戸のゾーン密集守備の各選手が守るゾーンの半径を見ればわかる、ゾーンを限定して守るから物凄く狭い範囲に選手が配置されている為にパスのコースは非常に限定されている上に挟み込める距離感、徹底的に奪う事にこだわってるからゾーン内を通そうとしている時点で負けてんだよね

ゾーンの前後を間延びさせるように動きを使わないと全く駄目だし中に入れたら神戸は圧縮するだけでいいからさらに有利になる

ジュビロはゾーン密集内に入れるか入れないかの部分で釣りながらゾーンを飛ばすようにしないと駄目だよ

ゾーン密集で横幅はカバーされているから左右に振るだけでは全く無意味、どうゾーンを飛ばすかを考えないと厳しい、結果その通りになった

相手の戦術を覆すような戦略戦術を用意できないのでこの結果でも仕方ないか

ホーム 初戦 0-2 負け

2024年2月23日金曜日

脇の甘さ

サイド攻撃メインのジュビロの場合、守備における脇をいかに守るか、というのは命題だと思う

3バック4バック両方ともいえることだが、中盤におけるサイドの攻守をどうするか

これは3バック4バックの問題とはまた違った部分でもあり、連動する部分でもある

3バックの場合、WBが下がる5バックを作るわけだが、攻撃時はWBが上がってWBとRBLBとの距離は離れて大きな縦ギャップを形成する

これは4バックでも同じことでSBが攻撃に出た時にはSBとCBとの間に大きな縦ギャップが生まれる

ここを攻撃してくるのがカウンターの初手になる

逆に言えばいかにここを守るかという部分がCBの脇を守る事に繋がる

ジュビロの場合、攻撃にかなりの人数を割いてしまうので守備人数が少なくなる

前線のファーストディフェンダーが重要になるわけだが、被カウンター時にロングボールを一発で飛ばされるとファーストディフェンダーは意味が無くなる

さらに中盤を飛ばされるので中盤のフィルターが効きにくい

となると攻撃時2バックになる4バックは守備的に非常に弱い

3バックならば3枚いるので1枚がスライド、中央2枚で待つことが出来る


問題点としては中盤の2層化した時にサイドと中央をにらむ位置に人を配置出来るかという点

Wボランチだとやはり中央レーンは守れるがサイドは守れない

4-2-3-1の構造と攻撃時のSBの攻撃参加という運用上中央は2CBWボランチで堅いがサイドは誰もいない

この時点でサイド攻撃で得点できず、その背後をそのまま突かれると守れないという形になる

外で持たせて中で迎撃という選択肢はあるが、外で自由に持たせてしまうと精度の高いボールが出てしまうので中央でも後手になる可能性が高い

全体に人を配置しつつ、局面に人数もシフトできる、という形が取れるのが理想的ではある

すると3-5-2の中盤5枚で中央の上下動+左右展開/中央締め、もしくは中央低め3枚+サイド高め2枚を場面で切り替える可変が良いのではと思う

2トップは縦の2トップにしてトップ下が2列目とトップを繋いだり動きでサポートする


3-5-2の5枚を2段で使うので、3枚+2枚の配置をどう置くか

WB____CH____WB

___DH_____DH____


___IH____IH___

WB____DH____WB


WB__________WB

___DH_DH_DH___


前後交互に配置した場合x2と、サイドを上げた場合のパターン

これにトップ下が加わる形

どちらにしても中央に3枚、サイド1枚ずつは変わらない

3枚をフラットに並べると縦のギャップが出来ないのでショートパス、縦パスを刺してくるタイプのチームにはフラットに並べることでコースを消しやすくなる、同時にWBの背後を左右のDHがカバーしやすいのでWBとCBとのギャップを埋めやすい

交互に置いた場合だとCBの脇を埋めるにはWBを下げるのでサイド攻撃はやりにくくなるので守備時の形になる

WBが攻撃時に上がるのでDH2枚でその背後と中央の両方を守備するのはきついのでCHの位置取りが大事になる、N-BOXのように中央をやや下げることで幅をカバーしやすくなる

多分このWBの背後問題はWBの攻撃方法とも連動しているので、攻守の話しを同時にしなければいけないと思う

WBをサイド突破の為に使うとしてもその状況はどのような局面なのか、まずここ

WBが両サイドに張って幅を使うことで4人ラインの4-4-2のようなチームはスライドすると逆サイドが大きく開く、そこを狙うのがWBであるべき

スライドして厚くなったボールサイドを突破しようとすると人数をかけた攻撃になってしまい、その分手数もかかって遅くなってしまう

幅の広さも使えないので同サイドで戦い続ける場合は別の戦術や戦略を軸にする必要がある

幅を使ったゆさぶりと隙を突くサイド攻撃ならばWBを張らせることで幅を作り、高速サイドチェンジによってオープンサイドのWBを突くことで深くまで攻撃できる

これをやる為にはボールサイド、クローズドサイドの後方から高速サイドチェンジを出す必要がある

オープンサイドのWBは単騎で孤立した状態であった方が良く、マークされていない、もしくはマークの届かない位置取りで消えている状態だと深くまで浸透しやすい


守備では5枚が各レーンに配置されることでギャップや間隔を極力排除することでショートパスを通さない

緩い浮いたボールを蹴らせることで後方で奪い取りやすい不安定なボールを蹴らせる

WBの近くにDHがいることでハーフレーンやCB脇への侵入をDHが塞ぐことが出来るのでやや守備的ではあるが中央サイド共に強固な守備を組むことが出来る

WBが中にスライドして中央にプレスエリアを作っても良いし、DHがスライドしてサイドにプレスエリアを作っても良い

守備面で重要になるのは相手に負の2択を強制することと守備の繋がり、密度を切らしたり減らしたりしないこと

縦の2トップはCBとボランチの中央ラインへのハラス、プレスによって中央でボールを持たせない選択肢を強要する、ボールはSBに移り、サイドチェンジするにはGK経由か浮いたボールになるのでプレーの遅延を強要できる、またワンサイドカットすることで戦力の無力化とワンサイドに寄せることで局面の人数を増やす量的優位を作ることが出来る

GKへ戻す場合はトップがCBからGKへとマークを変えてプレスする、SBからGKへのバックパスは失点の確率が高いし、そうなるように配置する

SBからのボールはWBの背後へ蹴り込むか中央に囮を置いてサイドを開けさせるか

背後に蹴り込んだ場合はDHやRBLBによるサイドへのプレスからの回収、中央の囮はプレスから奪い取ってカウンターするか、バックパス誘発からトップ、トップ下が奪ってゴール正面でカウンターする形が出来る

不用意に中央に入れてくるチームには中央をプレスエリアとして奪ってゴール正面でショートカウンターを狙う

仕方なしにロングボールを蹴る場合にはサイドに追い込んで奪い取る

まず初期配置でどれだけ相手の陣形を分断できるか、そこからどのパターンで追い込み奪うか、そこからどの形で攻めるか、の連続的なパターン化が仕込まれると非常に戦いやすくなる


やはり守備的な事を考えるとDFの前に3枚並ぶというのが強いと思う

4バックWボランチだと結局中央に2-2と並ぶだけになり幅のカバーが出来ない

3バック3ボランチで左右ボランチが下がれば5バック化にもなるのでWBが下がり切れないタイミングのカバーがしっかりできて脇を締めることが出来る

Wボランチだとどうしても幅がないので中央守備特化だけで応用が低い

局面が変わりやすく攻守の切り替えの早いリーグなので初期配置とアレンジに汎用性の高さとしっかりとした攻守の軸、ベースの両方が求められる

4-2-3-1はバランスが良さそうで悪い、運用面での注意点はかなり多く選手が考慮する負担は多いと思う、攻撃時のアンバランスを補正できていないのでやはりおすすめできない

4-2-3-1でWボランチで機能する局面は陣形が初期配置で機能してる場合であってSBが上がって後方が2-2ボックスになった状態ではない、またオープン時には4-2と3-1との乖離が発生してやはりWボランチ脇のスペースが大きくなり突かれやすい

あとは守備時4-4-2でスライドするのもレーン全体をカバーできないので体力削られるしどうなのだろう、最初に中盤でレーンを埋めてしまった方が入れる場所が無いので選択肢を削ることができて有利だと思うのだが…

今のJ1だと余りに狭いエリアでの攻防が進み過ぎている気がしているので、むしろ前後左右に大きく振っていく幅、深さを利用した大きな戦術の方が効くのでは、特に前半戦に大きくボールを動かして全体の体力を削っておくのは重要、全体を大きくコントロールすることで中長期的な優位を取る戦術になる

今のジュビロだと上手さ+強さの両方があるので出来ると思うのだが…