2023年2月28日火曜日

針谷BOX

針谷BOX

変形5-4-1の構成

______後藤______

_古川________吉長_

______針谷______

_松原________雄斗_

______リカ______

__中川__義道__海斗__


松原、リカルド、雄斗の3人がボール奪取とドリブルによる押上げで攻守のキーマン

針谷はフリーマンで後ろ3枚と前3枚を繋いでパス供給と守備時に1列下げて挟み込み+ボール回収からの展開

松原、雄斗は攻撃時にオーバーラップやインナーラップで攻撃参加

WG+WBの2枚のサイドアタックとカットインからの中央攻撃の両方を使った厚い攻撃

守備を厚くすることでボール保持を高めつつ攻撃時3トップ+WBの攻撃参加で得点力を上げる

WGが幅を取って相手の守備を広げつつ、WBがインナーラップで中央攻撃参加する形で松原と雄斗の得点力を活かす形

古川がカットインする場合は松原はそのままステイするか、オーバーラップしてワイドの深い位置を取ってクロスを上げる

針谷の縦パスだけでなく、松原、雄斗のアーリークロスやクロスを後藤に供給したり、古川、吉長の突破、カットインしてのシュートも攻撃パターン


松原、雄斗 → 後藤 :中央裏へのアーリークロス

針谷 → 後藤 :中央裏へのスルーパス

針谷 → 古川、吉長 :ワイド展開

古川、吉長 → 後藤、松原、雄斗 : 中央へのクロス

松原、雄斗 :カットインからのミドルシュート

古川、吉長 :カットインからのシュート

後藤 :中央裏への抜け出し


古川、吉長は松本、小川、高野などに変更しても良し、スタミナのあるタイプをワイドの攻撃に置く



2023年2月27日月曜日

山口戦振り返り

ハイライトを見返しているが、悪くないだけに引き分けが悔やまれる

失点したわけではないが、4-4ブロックを作ってもゾーンで守ると自分のゾーンに来た相手に食いつかないといけないという状況で食いつきに行ってスペースを空けてしまい、結局そのスペースに侵入し、カバーのDFも前で出ざるを得なくなりまた同じようにスペースを空けて結局CBが出た裏のスペースがシュートコースになってしまったシーンがある

ブロックを作った時は前に飛び出さずにブロックの中に入ってきたタイミングで囲んで奪う方が良くて、釣り出されるとそのスペースを使われる

ブロックの前にいるFWがしっかり走ってブロックから飛び出さなくても済むようにするなど対策が必要、ブロック組んでいるのに飛び出したらそもそもブロックの意味がない

序盤のパスミスもそうだし、ブロックから飛び出してシュートまでいかれたのも遠藤

アシストしているから帳消し扱いにされるけど遠藤のやらかしはかなりある

失点シーンを見返すと雄斗が右WB位置、ドゥドゥが左WB位置の5バックのような形からロングボールを放り込まれる、3バック体制にはしているがその脇のスペースに放り込まれた状況、后とリカルドの2枚で相手FWに対応し、雄斗が中に絞って前目のボランチが戻れていないスペースを埋める、針谷もスプリントでプレスバックして2枚で挟んで中央で受ける選手を妨害するがスルーして逆サイドの選手に渡ってしまう、残っていた槙人がハンドを取られてしいPKになる

ドゥドゥと遠藤が戻るのが遅くて守備が間に合っていない、ロングボールなので中盤パスされたのは大きいが后とリカルドが追い付いて妨害し、雄斗と針谷も中央を守った、あそこで2枚で挟んでなかったら中央で既にやられてたと思う

中盤はやはり守備の意識の高い選手が3列目にいないと機能しない、針谷は遠藤と同じ高さにいたがスプリントで戻っているので0.5列後ろの雄斗に追いついていたので中央に走り込んで選手に対して雄斗と一緒に挟んでチャンスを潰している

ドゥドゥが使いにくいのはボランチ位置だと守備に下がってくることがない、遠藤も上がると下がれない

中盤の選手はスタミナが条件、とにかく走れる選手がいないと話にならない

上手い下手はその後

針谷はきちんとスプリントでプレスバックして守備貢献した

こういう選手は使い続けないといけない

逆に走らなかった選手はスタメンにする必要もない

監督は「走れるチーム」と言っていた割に走らない選手が当たり前のようにスタメン固定されている

スタメン起用に監督の人選以外の要素があるならそれこそジュビロの内部に問題あり過ぎ


失点より前のシーンだがやはりPKシーンと同じように縦に入れるシーンがあり、その時もシュートまでいかれていた、多分あのシーンでシュートまでいけたので同じ形を継続したのだと思う、攻撃にパターンがきちんとあれば、同じことを繰り返して相手がミスすれば得点チャンスになる

ジュビロの攻撃はアイデア、連携メインで再現性がないのでどの攻撃を続ければ守備が崩れるか、というのを検証できない、科学的で実証的な攻撃を卑下している非科学的チームなので未来がない

前節でも相手CBにプレスに行かずに持たせてしまい縦に入れられたシーンがあったと思うが今回もCBへのプレッシャーを与えずにCBに持たせてしまい全然に入れられてシュートの形に持っていかれ、最終的にはそれがPKにつながってしまった

山口は4-3-3なので前線がストロングポイント、なのでいかに前線にボールを入れさせないかが重要な部分だったのだが、中盤のパスコース封鎖ばかり考えていたのかCBへのプレッシャーを与えなかったことで正確なロングボールを蹴り込まれてDFラインと中盤とのスペース、バイタルを空けられて使われるという相手の戦術通りに進んでしまった

シュートまでいかれたシーンだが、DFラインから前線にロングボールを入れられる、4バックがリトリートして対応、ドゥドゥ、遠藤、針谷も戻る、ドゥドゥは1列目から相手がロングボールを入れるのを察して下がっていく、ロングボールはリカルド槙人で対応、リカルドが体を当てて阻止、遠藤がこぼれを邪魔するがその後は棒立ち、DFラインに立っている選手がいて雄斗と槙人の中間にいるのに遠藤は棒立ちでボールウォッチャー、ドゥドゥは遅れて入るがセカンドを拾おうとしている相手選手にチャレンジしている、リカルドとドゥドゥでセカンドを拾わせないようにスプリント、SBの后と3人で囲んで潰す、ドゥドゥが最後まで競って邪魔するがDFラインの中間にいた選手の所にボールが転がってしまいシュートされる、遠藤はPA外で棒立ち、結局槙人がハンドで直接ゴールを阻止してPK

遠藤がなんかいアシストしてもこういう守備でのやらかしが「かなり」溜まっているのでやはりスタメン起用は厳しいと思う

守備的MFはネガティブトランジッション時にDFラインに吸収されるくらいでいい、前に出て行く分には問題ないから、しかしDFラインの前でプレーに関与せずに棒立ちしている時点で守備には全く貢献していない

マジでこういう選手嫌いだわ



2023年2月26日日曜日

2023 第2節 山口戦

前節の康裕と大津を抜いて遠藤とドゥドゥを入れた布陣

前節は康裕がアンカーと刈り取り役をやりつつ針谷がこぼれを拾って攻撃にという流れだったが今回は速攻は針谷、遅攻は遠藤という感じなのか…

ドゥドゥ、后、雄斗のいずれかが1列ずらして3CHで守る形もなくはないが如何せん針谷と遠藤の2枚に1枚足してもスペース封鎖しかできないわけで縦パス封鎖だけの意味しかない

ボランチ2枚の薄さを考えると中盤での刈り取りはかなり厳しい

後ろ4枚で守るにしてもその前2枚が薄いので康裕がいた時より守備は微妙になると思う

ドゥドゥがトップ下から下がってアンカー兼任とかやるにしてもドゥドゥが守備時にスプリントして下がることも余りないので手遅れになる可能性の方が高い

前節から修正してきた、というより更に攻撃的にしてきたわけで、これが失敗すると更に失点数が多くなるわけで序盤で相当遅れることになるよ

そこまでリスク取ってやることなんだろうか…


山口は4-1-2-3の4-3-3の布陣

ジュビロは左にドゥドゥ、左ボランチ遠藤、右ジャーメイン、右ボランチ針谷

攻撃的な山口に対してどのように応じるのか…

守備時に4-4-2の形

右へのロングボールにジャーメインが追いつきドゥドゥが前に飛び出したがオフサイドに

やはりボランチ脇にCBが飛び出す形で守備してるので中央割られる可能性が高い

これ前回も同じだった危ないところ

雄斗の脇にボランチ2枚が下がって埋めることでポケットをケア

ジャーメインのドリブルで押すが狩られて右の奥に差し込まれて突破されるがクリア

ジャーメインとドゥドゥが絡んでプレス

ボール回すがファール取られて逆にパス回されてゴール前まで突破される

遠藤が康裕の様にアンカーと下がってスペース埋めする形をやるが連携ミスで真正面でシュート打たれる

山口のCK

ニアに入るがクリア、ゴールエリアで山口の選手が倒れる

序盤は良い所なし

ドゥドゥの展開から雄斗がニアに入れるがジャーメイン間に合わず山口がクリアもCKに

遠藤のCKにニアに針谷がショート狙い

健勇がニアに入ってヘディングするがサイドネット

山口の組み立ては中央で針谷が寄せてパスミスでジュビロボール

雄斗からジャーメインに出すがファール

ボール保持できないジュビロ

前からのプレスは単発で後ろにスペースを作って受けられるのを嫌っている感じ

ジャーメインの裏を狙われ押し込まれて逆サイド展開される

山口はラインの裏狙いで后の裏に放り込むがファール

山口は引いてジュビロのラインが上がった裏に放り込む形を何度もトライ

両サイドを前にはがして裏を狙う形

中央で奪って山田が受けてドリブル、カウンターでPA付近まで進むが一度戻して建て直し

后が上がって受けようとするがボール受けられずラインアウト

后が削られてFK、前線にロングボールを入れるが山口もロングボールで蹴り返し

遠藤針谷でパス交換しながら前線の守備を引きつけGKに戻してから逆サイド展開

同じ形で前線の守備がプレスに来ないタイミングで針谷が縦パスを入れるがオフサイド

スローインをドゥドゥが前に蹴り出し山田が走るがサイドに逃げられる

山口の守備ラインでの組み立て、ジャーメインが潰しに行ってファール

サイドの后、中央の針谷、ジャーメインでチャンスを作る

ジュビロは守備時4-4-2、4-4-1-1でブロックを作り攻撃時はFW+3枚で攻撃

針谷が触ってプレスに来られた時は遠藤に逃がし、遠藤についてくるなら針谷に逃がしてボールを保持してどちらからもチャンスにボールが出せるようなスタイルにしている

2021のWパサー型をやってる感じ

山口のカウンターは全力で戻ってGKセーブ

4バックなのでサイドのファーストディフェンダーが早くつけるのでCBがカバーしやすい

中盤でボールを奪いに行く時の形は2トップの健勇山田が左右に追い込みつつサイドの2枚とボランチも絡んで奪いに行ってる

抜けられそうな時はCBが最終カバーになってる

徐々に山口からボールを奪えて攻撃出来始めているが肝心のシュート、フィニッシュまで行けない感じ

山口は大外から素早くゴールに向かう形が多い

4-4ブロックにしているので守備が安定しているので大崩れはないが奪うのも攻めるのも低い位置になるので攻撃に転じてからゴールまでが遠い

槙人から針谷へのパスが合わずに危ない場面、外から入り込んできた選手を后が上手く逸らしてGKキャッチ

自陣からロングボールを出さずに繋げようとして山口の網から出られない

4-3-3の山口に対して後ろから繋ごうとするのはちょっと危ない

山田が前で受けるがファールで潰される

后のカットインがら逆サイドの雄斗へ繋げて中央でドゥドゥが狙うが阻まれる

左の山田からファーの健勇に良いパスが通るが触れず

結構決定機だったから外したのはまずい

健勇のポストプレーがオフサイドに、オフサイドのルール変更されてるのにやけにオフサイド多すぎないか?

体の一部でも残っていればオフサイドにならないだろ

VARないJ2だからしょうがないが

山口のDFがミスしてボール回収できたがカウンター繋がらず

健勇ミスした後にプレー止める癖止めたら

倒れたらすぐ立てよ

山口のGKが健勇倒したのにGKの方が治療で遅延

自分から健勇の足に突っ込んでる

ジャーメインがボール奪われてカウンター

決定的チャンスだったが山口も外す

リカルドの攻撃参加でボールを奪われずに運べた

ファールももらってPA前でドゥドゥがミドルを打つがゴール上

AT+2

山田とジャーメインで右サイドでファールをもらって遠藤のFK

PAライン付近のアウトサイドから中央へ

雄斗が飛び込んで先制点

前半中に1点はギリギリ合格点か

雄斗の前に山田が飛び込んでその裏に入ってきた感じ

雄斗の得点力が光った

得点するFKの前の段階で右サイドの多重の攻撃が効いてたと思う

逆サイドのドゥドゥやリカルドなんかも右サイドに入ってきて攻撃参加する場面があったし、それで押し込むことで山田のファールが生まれた、で、遠藤がFKを蹴った

後ろからボールを運べたことで相手もファール覚悟で止めざるを得なかった結果のFK

遠藤が良い所持って行ったけど山田ジャーメインドゥドゥリカルドなどの攻撃陣にDFの攻撃参加も加わったことで生まれたチャンスだった

健勇が何度もチャンスを逃して流れが変わりそうだった中でしっかり押してチャンスを作って決めたのは良かった

2列目だけで運べないというのがちょっと問題点ではある

戦力集中すれば行けるわけだがそれだけ人が集まるので逆サイドにボールを逃がしてしまった時のリスクが大きい

一応4バックではあるので最低限のリスク管理はされてるが攻撃参加した時は4バックが崩れるのでリスクは上がる

後半

ジャーメインがミドルシュート狙うがGKキャッチ

山口はゆっくりボール回し、GKが出てきて組み立て参加

針谷がカバー、ターンでボールキープ、細かい所はやはり上手い

健勇に縦パス入れるがファールでプレーが止まる

リカルドから縦パス→横パスで后に出されるがちょっと早過ぎて受けられず

サイドに寄せてドゥドゥの裏の后が出てきたスペースを狙うがリカルドがナイスカバー

山口陣内にロングボールを入れてから奪い返し押し込んで攻撃

后からジャーメインに上がるが届かず

リカルドが落として針谷が素早く回収、良い動き

山口はアウトサイドからクロスを入れるがクリア、山口のCK

ショートコーナーのふりをして中央に速いグラウンダーを入れる

後ろで回してロングボール、落としたボールを混乱に乗じてシュート

山口の9番の体格差を活かしたパワープレーで中央突破しようとしてきた

リカルドが結構運ぶシーンが多い

健勇へのボールはオフサイド

ジャーメイン?のトラップミスでロスト

サイドアウトでジュビロボールだが自陣内

山口に奪われる

CKに逃れる

クリアするがGKが回収してまたロングボール投入

カウンターするがGKキャッチ

攻め込むも自陣まで戻される

結局山口ボールに

ん~なんだかなぁ…

山田がプレスバックしてるのに遠藤が挟み込みに行くタイミングが遅すぎ

継続的に攻め込まれボールをかき出せない

CKにされる

カウンター、遠藤が受けて松原が追い越した所で相手SBのタックルでファールを受ける

山口交代2枚替え

後藤イン 健勇アウト

同じタイミングで後藤を投入

遠藤のFKから后を縦に走らせてクロスを入れる作戦だったようだが阻止される

山口のカウンターでCKを取られる

ヘディングは梶川がキャッチ、危ない

カウンター、後藤に入って一人で走って1対1でファーの隅を狙うが外れる

しかしチャレンジは良かった

遠藤のCK、防がれるがドゥドゥが遅らせる

サイドから低いボールを入れられるが間一髪で失点は免れる

山口のCK、ファーに落ちるが触れず

山口が優勢に進めるがジュビロもどうにかギリギリで耐えている状況

ここは後藤が一発決めてくれると試合の流れが固まるんだが…

后が前で受けてサイドを崩そうと試みるが縦を切られて下がるしかなくGKに出すが触れずにCK献上してしまう

これきょう2回目くらい、后からのボールの逃げ場を作れない状況をカバーする形がまだできていない

山口のFK

ゾーン2から3の辺りのハーフスペースから

サイドアウトに逃げるがスローインでPAに

奪ってカウンター

ジャーメインの右サイドを攻める、後藤が奪ってジュビロボール

一度戻してから再度左の攻撃

ギリギリキープしている状態

山田が負傷退場

金子イン 山田アウト

ふくらはぎをやったか?

山口も2枚替え

梶川からのロングボールを後藤に投入

後藤、金子の2トップの4-4-2守備

ボールはオープンでリカルドが蹴り出し山口のGKに

山口が建て直し

金子がチャレンジして回収、ジャーメインが右サイドを突っ込んでCK獲得

遠藤のFKはミス

針谷がファールでカウンターを止める

山口は引いてからロングボールの形で裏狙い、槙人がハンドを取られてPKに

山口は色々なパターンの攻撃方法を組み合わせて攻めてくるからどのタイミングで何が来るのかがわからない

相手が前がかりの時に縦で裏に蹴り込んでくるので結局それが当たった

PKを決められ1-1

山口はホーム敗戦は回避したか

ジュビロはアウェイ勝利を逃したかも…

流れが山口になりCKに

ここを決められると厳しい

どうにか逃れて梶川のロングボール

回収できずにゴール前まで詰められCKに逃れる

ジュビロ2枚替え

大津イン ドゥドゥアウト

上原イン 針谷アウト

守備を固めて負けだけは回避する形か

カウンターで攻め上がるが雄斗が潰される

大津が潰されジュビロボール

遠藤のボールに飛び込んだが触れず、GKに

AT+4

山口のプレスが早くボールキープできず

スローインのボールを後藤が奪うがジャーメインが潰されカウンターできず

残り1分

山口のCK

ニアへのボールを跳ね返す

ジュビロはボールを握れず

リカルドが競って守るがゲームセット

1-1のドロー、勝ち点1に終わる


やはり「奪えない」「運べない」という部分の気がする

それとSBの后が上がった時に後ろに逃がすことが出来ない部分

4バックの2CBなので幅が取れずSBの后が戻らないと角度的にパスが出せない

后自身の問題もあるだろう

あとは中央側の選手が后の裏に下がって中央側のスペースを空けて動ける場所を提供するとか

そういう連携が出来ずにパス出したらあとは任せた的に孤立することが多い

連携面が全くないのが大きな問題点でもある

リカルドが運べるというのは大きいと思う

后、リカルド、雄斗の3人が3列目に並べば攻守に運べて潰せる形が出来ると思う

その分3バックに中川、海斗、義道、槙人を入れるというのが良いと思う

ドゥドゥは針谷と2枚がサイズ的に同時起用は結構厳しそう

やはり普通のチームは攻撃パターンが複数あってそれを切り替えながら最適なパターンで攻撃、いずれどれかしらが当たる、という感じ

ジュビロは攻撃パターンが少なく使用の状況、タイミングのような部分も時々で変わるので安定した攻撃にならない

攻撃すると守備がおろそかになって2つの事を同時に考えたり実行できないタイプのチームのようだ

連敗してたら早くも降格圏

いつ勝利が来るかで今年の順位はだいぶ違くなる

横内監督は徐々に変えながらという感じでやってそうだけどその時間で勝てない続くと茹で蛙になる

早い段階でドラスティックに変えないと後の時間で巻き返しは出来ない

分岐点はラッソの復帰する5月半ば辺りだろう

タイムリミットはそれほどない


2023年2月21日火曜日

3列目はDFから

ボランチ、WBなど3列目、中盤でも守備も担当するタイプの選手はMFから下げるのではなくてDFから上げるように考えた方が良い

そもそもMFだと守備の考え方がDFと違うので自分より後ろのボールに対してアクションしないという悪癖がある

DFなら自分の背後にあるボールの危険性をMFより理解しているのでアクションは違うだろう

どの場所が危ないかも理解しているはず

中盤の選手はやはり2列目タイプでしかなく、良くてCH程度の攻守のバランスを持つくらい

ボランチやWBなど4ラインの3列目に配置される選手はDFの中のより攻撃的な選手を前に上げるという考え方の方がネガティブトランジッションを考えた上では有効だと考える

ジュビロの様に攻撃ベースで物事を決めていくタイプのチームなら尚更中盤の底に2列目の選手を置く場合の守備の酷さを理解しなければならない

攻撃を最大化するにはトレードオフで守備がおろそかになる、だからこそ守備に関しては攻撃以上に細部まで力を入れて整備しなければ攻撃を最大化できない

守備を全く考えずに攻撃に特化するなら遅攻ではなくどこからでも得点できるようにならなければならない

失点を気にせずに攻撃特化するのか、失点を抑えた上で攻撃も向上させるのか、その結果は2022に既に出ている

J1で遅攻の攻撃特化は全く通用しなかった、ジュビロは攻撃を速攻に切り替えて攻撃特化するのか、守備を整備してバランスを取るのかを選ばないといけない

どちらも取りたいなら3列目をDFから上げたメンバーで固めて守備を安定させながら攻撃的DFを利用した速攻スタイルを導入するべき

そのどちらもできていないから結局失点も収まらず得点も伸びない

初戦の時点で全チームある程度の力量は見えるはず

ジュビロは全く改革する気がないし何が悪いのかも全く分かっていない

攻撃サッカーとお題目は結構だがJ1最下位、失点数の多さ、得点チャンスを活かせない、攻守どちらにも利点がないということをまず認める所からスタートしないといけない


ジュビロの弱さはメカニズムの脆弱性

ジュビロは攻撃を先に守備を後に考えている、結果全てのメカニズムが攻撃優先で守備優先ではない、その為守備、ネガティブトランジッションの脆弱性が高く失点が止まらない

3バックにしろ4バックにしろWBやSBが攻撃参加して高い位置を取る、この為にサイドの守備がなくサイドの裏を突かれるのが弱点

Wボランチを採用しているので2枚が中央を締めるがサイドに対応できないのでサイド守備向きではない

Wボランチが前から守備できない+スプリントプレスバックせずネガティブトランジッションではCBが飛び出して守備してしまう、結果CBの枚数が減り中央が割れてしまう

「守備的」MFのボランチがネガティブトランジッションでスプリントプレスバックしない+CBの飛び出しで枚数不足=中央が割れ、前後も挟み込みできない

CBは最終ラインであって、最後までゴール前の壁でいないといけない、その為にリトリートによって時間を潰すことが重要、かつ守備的MFが「スプリント」で駆けつけて挟み込み+「最終ラインに入って」中央にスペースを作らない、という守備をする必要がある

ジュビロはこれらの原則が全く出来ない、ボールが自分より後ろにある時点で守備をしない、この為にネガティブトランジッション時にCBが最終ラインでそれより後ろにカバーがいないにもかかわらず飛び出していく

CB一人が飛び出して他のCBがカバーすれば、というのはゴールの幅を考える上では無意味、CBは複数枚がいてゴール前のスペースを潰してサイドの狭いコースに限定することでGKがより狭い範囲の守備で済むように誘導しなければならない、だから出来るだけ中央側に寄せないように外に誘導することと、カットインされないポジション取りやコース切りをしないといけない

3失点目を見ればわかるが、CBの槙人がいないので槙人は飛び出して守備に行っているか攻撃参加、遠藤がリトリートしているがカットインされる、康裕、ドゥドゥはプレスバックしているがジョグ、リカルドはシュートブロックしている、松本はサイドから寄り切れていないので実質リカルドのCB1枚で凌いだが押し込まれたという結果

守備的MFがスプリントして戻らない時点で守備的MFとして貢献してないんだよ

ジョグでプレスバックってこれ全くプレスバックとして役してないから

森下俊とか新里亮とかいたらゴールの中まで下がって守るくらいやるよ、リカルドも位置取りもそうだった

守備的MFならそれくらいやらないといる意味がないんだよ

ボランチ=舵なんて後付を信じてるような情弱じゃ理解できないか

フォーメーションを4ラインにしている意味も全く理解できていない
FW、MF、DFの3ラインだとライン間にスペースが出来てバイタルが大きく開く
だからMFをOMFとDMFに分けて「守備をする為」にDMFを置いた4ラインにしてるわけで、DFが飛び出さないといけないような状況を作らない為にDMFがいるんだよ

守備しないDMFはDMFとしての存在意義がない


2023年2月20日月曜日

次節 山口戦

山口は4-3-3で中盤は3センター気味の代わりに両WGが下がってサイドを埋める様な形をとる

前後に揺さぶった場合は中盤の脇が開きそうな感じなので針谷がそのエリアに入って前線に良いボールが送れると得点チャンスは出てきそう

4バックなので2トップか3トップで中央に戦力を集めると得点率は上がると思うが3センターで中盤中央を守るので縦にボールを入れるよりサイドから速いボールを前線に入れるアーリークロスやサイドからPA内への斜めの速いミドルパスを差し込むとチャンスになると思う

中盤中央の3センターを相手にするのはいまいちなのでサイド側をメインにした組み立てとボール奪取の策を作っておくと良いと思う

WGが上がって中盤サイドの開くタイミングでのカウンターが効きそうではある

WGが下がって4-5-1の形で守られるとパスを差し込むスペースはほぼ無いので無理にパスを入れようとしない方が無難だと思う

出来ればSBかWBがWGの裏のサイドのスペースを持ち上がってから早めに裏に通せるパスが出てくるとチャンスは作れると思うが、前線がしっかり裏狙う動きをする+守備が引いたバイタルに走り込む2次攻撃の形を作れる選手が揃わないといけない

健勇だと裏狙いしないどころか下がって受けに来てしまうので良くないのと、チームとしてそれをやらせるというのも良くない

遅攻になればなるほど結局は守備が揃ってチャンスは少なくなる

テクニックベースのベテランメインだと遅攻ではがして狭い場所入れられるだろ的な発想なのだろうが、時間も労力もかかり過ぎる割に得点率はそれほどよくない

守備のいないタイミングを狙うのが一番効率が良いしそうしなければ大量得点にはならない

得点が少なければ失点を埋められないので結果的に得失点差で負けることになる

常に速攻の選択肢を第一に持つチームにならないと改善なんて夢のまた夢

スタイルとか言う問題じゃなくてチームの存続レベルの問題になりかねない

既に開幕17位でボトム勢なわけで昇格どころか残留目標に変えないといけないかもしれないレベルで攻撃も守備も終わってる

たった1か月のキャンプで変わりようがないんだから当たり前

ベテランのプレーに必死さも感じられない

絶対に勝つんだ、というメンタルが見えないし、そういうプレーをしない

だから負けるってことすら理解していなさそう

そういう人はチームに要らないんだけどそういうのを引っ張ってくるんだよなぁ…

川又みたいに怪我されても困るけど彼みたいに闘志の見えないベテランって周りに負の影響しかないよ

松原は若手に指導するしアドバイスして花持たせるし若手を現場で育ててくれてるからマジでいい補強だった

それに比べるとベテランと呼ばれる選手がどのように貢献しているのか全く分からん

松原の様に去年の途中から入って超短期間に結果出している選手に比べてベテランは何年やってどれだけ結果出してるわけ?

それが全部だよ

期待するだけ無駄

期待するのは松原、針谷の様な中堅や古川、後藤の様な若手

針谷はレンタルの武者修行から帰って来て仕事してるのは見て取れた

自分の強みを活かす形を理解できてるし弱みもわかってる

でも必死に競る場面は行ってるしベテランみたいな呑気なジョグのプレスバックや守備ラインのスペース埋めないみたいなことはしてない

針谷のプレーに呼応できない程度の前線はマジ無得点に終わって当たり前

針谷は全盛期の名波のようにかなり使える選手になってる

彼を支えられる守備の出来る中盤や前線で仕掛け、突破、フィニッシュまでいける選手と組ませたら結果出すよ

開幕戦は周りが微妙過ぎて針谷が浮いたように見えて交代した遠藤が結果出した感があるけどむしろ真逆

針谷のプレーについていけず遠藤のおっとりプレーにしか合わせられない程度、遠藤も3失点目のコース消してるけど康裕、ドゥドゥの下がりの遅さとか最終ラインのスペース埋めないとかそれ以前に槙人が飛び出さないといけないようなポジションで攻めてるからカウンター食らって2CBの1人が既に飛び出していなくて最後はリカルド一人で止めに行って失点してる

結局攻め込んで押し込み過ぎ、前に飛び出して守備して裏のスペース空け過ぎ、プレスバックがジョグでスプリントしない、守備ラインのスペースを埋めない、とか守備する気がないんだよね、そういうプレーしかしてない、だから失点は絶対に止まらない

日本代表の「攻撃」コーチを連れてきちゃったのはその時点でどうなのかなぁ…と思ったが、やはり守備に関しては全く整備されず得点出来れば勝てるでしょ的なノリならジュビロは来年もJ2出し守備構築できないなら下手したら残留どころか降格争い、J3降格も見えるくらい危ない

針谷はそのままの方が良いし主軸にしながら守備できる選手をしっかり使う、走れる選手しっかりつかうというのが勝利への道

初戦のスタメンで走れる選手ってどれだけいた?

スタミナなくてみんな足止まるベテランばっかりだったろ…

横内監督が選んだのか、天の声でどうしようもできないのか、それがかなり重要

天の声とか契約が問題ならマジで運営方法もスカウトの方法間違えてるしジュビロ内部のヤバさが改めて確認できることになってさらに外部から誰も寄り付かなくなるぞ…

ユース育成の充実化しなければならない状況でそれがさらに先輩後輩の属人的なコネクションにつながり、いい方向に回ればいいけど、それが悪い方向に行くと結局外の血を許さないチームが維持されて全く改革できずに10年20年と過ぎていくことになる

どれだけサポーターが残るだろうか…

かなりの部分やり方間違えてる気がしてならん…

2023年2月19日日曜日

ナラティブを追うな

今のジュビロがやっていることは2000年代のナラティブの回想

本来ジュビロが今やるべきことはナレッジの深化

藤田SDと横内監督が昔からの知り合いでコネクションという属人的な方法で選考されてしまったのは微妙

ジュビロ全体がかなり属人的で仕組み化することが苦手なのか人と人を大事にしているせいなのかわからないがどちらにしても内部はコネクションのしがらみが物凄く強いのだろう

黄金期の物語を目指して劣化コピーを量産するようなことは止めるべき

黄金期の物語を夢で見続けて目の醒めない一生寝たままのチームになっている

もうヴェルディやジェフと全く変わらないチームになってる

相当ヤバいというか終わってると思う

若手を主軸に

______後藤______

古川____針谷____吉長

_松原___藤原___雄斗_

__リカ__槙人__海音__


FWは後藤の1トップでフィニッシャーとして活躍してもらう

2列目は古川吉長の両ウイングを攻撃の主軸に

針谷はボール回収、展開、シャドー役で得点にも絡める

3列目に守備力と攻撃力の両方を持てる選手を置く、ここでボールを絡めて奪い取る

両サイドは張ったままではなく、カットインの選択肢もあり、WBもWGがカットインしたらオーバーラップ、ワイドに張ればインナーラップで攻撃参加


ラッソはFWに、金子はWG辺りで

30超えたベテランの遅いプレーに合わせる限りジュビロは勝てない


チームは老人の所有物ではない

名波などのOBが言っていたのは現役時代のベテラン切りに対しての批判

しかし30超えたベテランが居座ることでチームの新陳代謝が無くなり若手が出場できなくなり育たないという現実

次世代を育てて戦えるチームを維持するには若手を出場させて育てなければならない

同時にチームとしてのナレッジの集積と落とし込み

ジュビロは余りに属人的過ぎる

ベテランが自分のスタメンと報酬を維持する為だけに若手にチャンスも技術も与えないならいらない

なぜ松原だけが若手を活かせるのか

そう考えるとジュビロのベテランがスタメンで居続けることの大きな弊害の意味が分かるだろ

ジュビロの中は大きな膿の塊ばかりになってしまった

何が改革だ…

こんなチーム捨てられて当たり前

そういうチームに成り下がってしまった

余りに酷い

経営、スポンサー、理事などの中に膿の原因があるのではないのか

現場を変えようとしても全く変わらない

外部から招聘した監督なら尚更

これが続くなら本当にサポーターが離れてチーム無くなるよ


戦略と戦術のミスマッチ

これはどうしようもないことなのだが、ジュビロの採用する選手、各ポジション(FW、MF、DF)の構成など戦略面とフォーメーション、攻撃、守備の戦術面とのミスマッチがある

原因はジュビロがテクニック重視で選手選考する部分が長かったこと、最近ではユースでパワータイプ、スピードタイプなどテクニックタイプにこだわらない選考をしているので若手はそうでもないので徐々に改善されている

やはり補強禁止の影響は大きい、それとCFの健勇のプレーがどうしてもMF、プレーメーカー的でストライカーの動きを選択しない、その原因の一つはタスクとしてポストしろという部分、これはチームとして中盤を押し上げて攻撃する遅攻の選択からくるもので後ろに重たいと選択肢はポストを選ばざるを得なくなる

雄斗をSBに置いてサイドの守備を堅くしたのは良いが攻撃力が落ちてしまい、それを使う為にはどうしてもポストしてSBを押し上げる時間稼ぎをしないといけなかったという部分

針谷はミドルパスを入れられるがSHが中央によってワイドに張らない守備型配置でそもそも針谷の広角ミドルパスが有効に入らないのとさらに健勇が降りてきて中央が渋滞し過ぎた

岡山が4-4-2ダイヤモンドで中央を固めていたことに対してこちらもSHを中に絞って中央で人数差を作らないようにしたかったのか、SBが縦に出るコースを防ぎたくなかったのか、いずれにしても全体のポジショニングは最適化されていなかった

フォーメーションは4-2-3-1を選択したわけだが、選手全体が中盤寄り、2列目寄りの構成になり過ぎて純粋な3列目やサイドの選手が非常に少なく結局4-2-3-1の2ワイド構成の利点が活かせるようなものではなかった

中盤タイプ、特に2列目タイプばかりを集めるジュビロの構成=戦略的なミスが大きいのだが、これにラッソの契約問題で補強禁止、戦力流出を止める、という部分と重なって代謝もなく修正もできないという自縄自縛な状態でシーズンを戦わないといけないという状況にある

4バックにしたから上手くいく、というものでもなく、そもそも選手選考の部分でSB適正のある選手は希少でボランチ適正のある選手をどうにか下げて使うなどの応急処置的な状況に近い

3バックか4バックかという問題でないのはWボランチという構成の部分で3-4-2-1だと3バック+WB+Wボランチだが攻撃時にWBが前に出て3バックの脇という弱点が空くのでボランチがケアするのか、CBが飛び出してボランチが下がるのかの2択なわけだが、その部分も曖昧、1トップの偽9番で2シャドーが上がるような1トップから可変で2トップになるような感じかというとそうでもなく2列目が飛び出さない

4-2-3-1でも同じで2列目に人数いるのにCFが下がって渋滞する、SHが中絞りでワイド空いてて簡単にWボランチ脇まで侵攻される、SBと康裕の3人が当たりに行って針谷がフォロー、相手の2トップに入りそうな時はCBの飛び出しと結構スペースを空けてしまったり釣り出されたりする形になりやすい

Wボランチ、という形自体がまずいという話しにならないのが問題なのだと思う

3バックなら3CB+WBで脇をWBが封じる形が必要で中央は1ボランチで3バックの前をケア、3+3の形の2段構えでサイドも中央も前から、外から対処できる=次善の策でカバーしやすい守備の方がいい

4-2守備だとWボランチの脇、SBの前のスペースを使われるのと針谷がフリーで中央の康裕が中央ケアするが左右に出にくいのでどうしてもSBは前にでないといけない、これによってSBのスペースを空けざるを得ない形になりやすい、針谷が下がってスペースをケアする場面も見られたが1対1で負けやすいので相手が突破覚悟で来られた場合は針谷では防げない

松原や雄斗の攻撃力を前目で使いたいという部分があるが、結局は守備の堅さのある選手が少なく後ろに置かざるを得ないという形が足を引っ張っている

松原と雄斗は3バックならWBとして置いて攻撃時に前目で活かしたいが3バックだけだとカウンターを止めにくい、そうなると3ー3の中央の1ボランチを下げて4バック化するオプションを持った3バック+1ボランチ+WBの形が守りやすいと思うのだが

3-3は中央の堅い3CBの前に1ボランチを置いてバイタルのケアとWBを置いて3CBの脇を塞ぐことで中央にもサイドにも強い守備を作れる、攻撃時はWBが上がるので3CB+1ボランチの4枚で基本中央を対応するがサイド侵攻される時は1ボランチが下がって4バック化してRCBLCBがサイド守備に展開というオプションが取れる、その間にWBなどが帰陣してバイタル埋めるなどサポートに戻る

3バックか4バックかの選択ではなく、3列目=守備的な中盤、との兼ね合いで守備形式を作らないと全く守備は機能しない

4バックも両SBが攻撃時に上がってしまえば2CBで3CBより人数少ないのだから3CBより失点しやすいのは当たり前、それもSBを上げてしまうから2CBでは中央の幅すらカバーできない

結局1ラインを守備するには最低3人は必要、最終ラインは3人以上が絶対で攻撃時でもそれは同じ、4バックの攻撃時、両SBを上げるならボランチが1枚下がって3バックにするか、片方のSBだけ上げて3バック化するか

3-3守備はWBが縦を切って相手を中に誘導すればボランチや逆サイドのWBの中への絞りで3センター化して囲めるのでボールを奪う守備としてはやりやすい

4-2ブロックだとSBが上がって守備すると裏が空いてしまう飛び出し型守備なので釣り出される形になる上にWボランチは中央の幅だけしかカバーできずサイド部分の守備に関しては全く機能しない

4-2-3-1だとWボランチの脇に入ってきた相手をSHのプレスバックも含めてSH、ボランチ、SBで囲んで奪わないといけない、SBが釣り出されずSHとボランチの寄せでサイドに押し出して潰していく必要がある

いずれにしても今の選手構成と戦術的にマッチしない部分が大きいのは前年度の影響にもよるしジュビロのチーム色がテクニカル単色になりがちという部分もある、上手いだけの選手を取り過ぎて強い選手、守備の上手い選手、速い選手などバラエティに富んだ選手層にはなっていない、悪い意味で均一化され過ぎている

スキル的な標準化=一定レベルの保証、は必要だが、選手のプレータイプや特徴をすべてそろえる必要はない、揃えてしまうことで多様性が無くて変化を作ることが出来ないのが今のジュビロになっている

2023年2月18日土曜日

相手に選択肢を与える

ジュビロの攻撃は両ワイドを高くした逆三角型の攻撃

これだと前がかりで人数を攻撃に使ってしまうので必然的に守備人数は減ってしまう

また相手をゾーン3に押し込むので守備がゴール前に固まる+ボールサイドに固まることになるのでより守りやすくなる

押し込む攻撃は相手に選択肢を与えない=考える必要がないのでそれだけをやればよい、ということになる、押し込むことで相手は守備だけに専念できる、一方、押し込んだジュビロは自軍ゴールまでの広いスペースをケアする守備をしなければならない

疑似カウンターの良い所は攻守に置いて押し込み過ぎず、中盤の広いスペースを使った攻撃を行えること、押し込み過ぎる=ロングカウンターの機会を相手に与えてしまう、スペースがあれば相手は「押すか、引くか」の選択が生まれ、個人の選択とチームの選択で不一致が生まれる、これが攻撃側としては相手の守備の隙を生むことになる

攻撃で押し込み過ぎて相手にスペースを与えてネガティブトランジッションでも奪い返せずに失点する、こういうのはもうパターンだから意識して避けるだけで防げる話、しかしこうも当たり前のように同じことを繰り返すチームって改善する気もないのだろう…

サイドを押し込んで得点するのが「ジュビロらしい」攻撃だと思っているのだとしたら、それ自体をどうにかしないとどうにもならない、「攻撃の選択肢」がなければ相手は予測しやすい=守りやすい

余りに速攻できないので結局攻撃チャンス=得点チャンスを活かせない

後藤が得点出来たのは結局「個」の強さで属人的な部分、チームとして得点できない状況を個で打開したに過ぎない、結局チームとしての攻撃の上澄みがないから前半0-3無得点なわけだ

前半戦の駄目な部分を徹底的に洗い出して改善しないと同じことを繰り返す

監督が代わると中身も変わるのも酷過ぎる、チームとしての技術戦術のストック、相互理解がされずに終わっている

もうちょっとやれることあるだろうと思うが、ジュビロは基本的に焼き畑農業的なその場しのぎが多いので安心できない

土台作りといっても結局ナレッジとしてチーム内で永続的にブラッシュアップされるわけではないのでそれを土台と言って良いのか疑問


2023 第1節 岡山戦

いよいよ2023シーズン開幕戦

短い準備期間だったので「最低限」だけを仕込んだものと思って期待度は20%

気になるのはスタメンを勝ち取るという部分が練習だけ力入れて本番機能しないタイプが出て来たら困るということ、「プレゼントはしない」と言っていたが「チャンス」は与えてもいいと思う、特に若手は最初の出番が回ってくるまでが長すぎる場合が多い、チーム内の新陳代謝のこともあるがチーム力をどれだけ維持できるかというのは結構問題点、実力=スタメン固定にならないように上手くミックスして欲しい部分はある

岡山は昇格を逃したが前年3位ということで実質的に現在のJ2トップにいるのと同じ、ここでジュビロの実力と今のJ2の実力が図れる

岡山は守備が良くカウンター攻撃を仕掛けてくるようなのでボール奪取とネガティブトランジッションというジュビロの問題点、課題の部分がフォーカスされやすい試合になりそう

もし横内監督が課題解決に取り組んでいてくれたらこの岡山戦でそこそこいい試合になりそうだが、課題がそのままだと失点が止まらない大敗コースもあり得る

余りにも準備期間が短すぎたので期待したいが出来ないという状況なのでしばらくは負けても分析と強化ポイント洗い出しと思って我慢

5月のラッソ復帰のタイミングまでにどれだけ順位を下げずに耐えられるかが前半戦の見どころになってしまうかなぁ…


スタメン発表された模様、健勇、大津、山田、ジャーメイン、山本、針谷、松本、リカルド、槙人、雄斗、梶川の4-2-3-1、ベンチに三浦、海音、后、ドゥドゥ、遠藤、金子、後藤

藤原、古川などは今回は出ていない、見た感じだと前年度から余り変わりはない感じがする、健勇トップだがアーリークロスを入れるかどうかもあるし、多分この形だと下がってポストしそうな感じ、大津とジャーメインが上がって追い越すのだろう、針谷がどう活きるか…周りがしっかりカバーしないといけないのと針谷自身のポジショニングで周りの動きも多少変わってくる、

感じとしては4バック+1ボランチの4-1の守備ラインとパサー+3-1の1-3-1を組み合わせた感じ、パサーがダイヤモンドの底から左右と縦2枚に供給、パサーに詰め寄られても4-1の守備がスペースを埋めているので出し所はワイドのみに限られるので攻撃を遅らせることができる

パサーの針谷から左右の大津、ジャーメインへの展開で守備を左右に広げて中央の山田、健勇への縦パスを通したいという流れかな

針谷の位置でボール取られた時が一番厄介、雄斗の位置取りや槙人がステイするのか飛び出すのかなど結構選択を迫らせやすい、飛び出すと中央裏狙われるので飛び出せない、Wボランチで脇のスペースを突かれるので雄斗もステイしないとならないのでジャーメイン、山田、山本が囲みに行って潰すなど針谷のフォローを常に心がけないといけないのでポジションが前目というよりやや後ろ目になりがちで攻めきれなくなるのはいただけない、針谷が持ちすぎないで即展開、即縦に入れるなど速攻で球離れ良く組み立てると逆にSBも攻めに上がるタイミングは出来そうだが…

まぁ杞憂で終わればOK、あと2時間が待ち遠しい…


いよいよ試合開始

岡山は4-4-2のダイヤモンド予想、中央は岡山が支配しそう、2トップに4バックなので中央1対1になる数的同数は不利、フォーメーション的には相性悪い

立ち上がり多分練習で作ったパターンの攻撃で山田がシュートしたがミートがいまいちでGKキャッチ

針谷はこねずにもらったらすぐにSBに展開、リンクマンに徹する役のようだ

Wボランチがサイドの守備に出られないのでSBの雄斗が前に出てサイド守備に

針谷がそのカバーに入ってオフェンスファール奪取

針谷はフリーマンっぽく左右に展開してボールを裁く

後ろ目に下がってSBを押し上げてSBの攻撃参加、針谷と周りが上手く入れ替わって攻撃の形を作れている

全体的に運動量があって良し

康裕とSBが中盤裏のスペースをケアして針谷が拾って攻撃展開するのが基本戦術のようだ

完全分業制を取りつつそれぞれの強みを生かすようにしている

中央を康裕、左右をSBが前に出てスペースを潰して針谷が回収、攻撃への形になる

攻撃時には針谷がボールの逃がし所兼攻撃のスイッチになるような位置取りと機能になってる

岡山の縦のボールを梶川が反応して防ぐ、梶川の反応なかなか良し

岡山も攻撃力があって侮れない

ジュビロがボールを握って攻撃はしているが岡山の守備からのカウンターの場面が多い

しかし4バック+1の守備を敷いているので中盤カットして後ろで守る形を取っている

岡山は針谷マークでボール回収

4-2-3-1はどうしても前後分断型になりやすいので中盤でカットするショートカウンターは余り望めない

ちょっと岡山ペースに傾き始めたか…

針谷先読みで健勇に通らなかったボールからのカウンターに一番に寄せて次善の守備

さすがスタメンに入るだけあるな、一歩先を読みながら動けている

前半半分終了でジュビロペースから岡山ペースになりつつある

CKからのボールを防ぎきれず岡山が先制点

CK5本目ということでCK数が多い+2トップと2CBの同数の不利が出てしまったか

健勇はもっと小手先じゃなくて自分で決める動きしないと駄目だよ

健勇のはCFじゃなくてシャドー的な動きする癖がある気がする

右サイドで潰しきれず逆サイド展開される

ん~前に引き出されてサイドを中央の寄せられて裏突かれるような感じ

岡山はサイドからも中央からも攻撃してくる

岡山が追加点

守備の人数はいるが防ぐことが出来ていない

30分で2失点か…

攻めて1点くらいは取って欲しいが…

ジュビロがサイドを深く攻めてるが中央の縦のギャップもない3トップが並んでしまっているのでサイドを深く攻める利点を自分達で活かせていない

健勇のCFが足引っ張ってる気がするが…

CFというより偽9番なんだよね…

決定力がないのも原因あると思うので分析して改善して欲しい部分

岡山はジュビロのプレスも上手く回避してボールキープする

ジュビロは奪い返せずに得点される

問題点の洗い出し急務

Wボランチ+4バックでやはりSBの位置が低いので中盤のサイドが空いてそこを足がかりされている

Wボランチの脇という弱点を使われている

岡山は高さの有利でセットプレーで先手を取れている

ジュビロはセットプレーに持ち込ませないような形を取りたい

健勇から縦に大津に出す、こういうプレーするなら最初から低めの位置にいた方が良いわけで、わざわざトップの位置を消してるのと同じになるんだよね…だからトップには裏狙いとかかき回せたりできる選手を置いた方が縦に相手の守備を散らせるから大事なんだよ…

トップから降りちゃうと結局中盤に吸収されて相手の守備ラインは上がっちゃうんだから

入れ替わりに2列目が飛び出すにしてもそれに合わせる縦パスが入らないと意味がないから針谷がそれを入れないといけない

サイドの中盤に戻した所でアーリークロス入れないといけないのにゾーン3に入ってからクロス入れるから防がれるんだけどさ…

キック力なくてアーリークロス入れられないのかね?それが「遅攻」なんだよ…

結局サイドを深く攻める逆三角型の攻撃しか手段がなくて三角型の速攻ができない=守備を散らさないと攻撃できないって後手選択なんだよね

三角型の速攻を鍛えないと全然得点できないよ

健勇ポストしたけどこの場面でポストじゃなくてそのまま縦選択する攻撃していかないと結局守備が揃ったところを崩さないといけないんだよね

攻撃チャンスを大事にし過ぎることで相手は守りやすくなる+時間当たりの攻撃回数が減る=試行回数の減少=得点率が下がると考えた方がいい

軽い攻撃だろうと速攻の方が試行回数が増えることで得点チャンスは多くなる

サッカーは何があるかわからない、だから1回の攻撃の得点率を上げることを考えるより攻撃回数を増やした方が得点率は上がるはず

前半の前半だけ調子良かったが通用せずに結局中押し負けで2失点という感じ

外を使った攻撃は中を締める岡山に対して有効なのだがそれは「速攻」をするから有効なわけで遅行では無意味

フォーメーション的に2トップに2CBの数的同数も不利だしCBの体格差も含めて質的にも不利

選手の良し悪しというより戦術面のミスマッチが大きい気がする、ジュビロはCBが弱いから3バック運用なわけで、4バックにすれば2CBで弱いCBが2枚に減るのだから更に弱くなるに決まっている。槙人より義道のような対人に強いCBの方が良かったと思う

スタメン選考を個人の勝ち取りにしてしまったことで戦術面からの選考が抜け落ちてまんまと岡山のペースにはまった感じは否めない、チーム内競争は必要だがスタメンベンチの選考にはやはり監督が責任もって戦術面も含めて選考して欲しいと思う

今回の問題点は個じゃなくて戦術部分だと思う

遠藤イン 針谷アウト

ドゥドゥイン 大津アウト


ドゥドゥと遠藤が入ってきた

が、遠藤また元に戻ってんじゃん…痩せたのキャンプだけか…食い過ぎだろ…

大津の代わりにドゥドゥか…?

後半頭で交代は悪くはないが…

右サイドで崩して逆サイドでドゥドゥが触ったがGKキャッチ

雄斗がSBだと攻撃面で活躍が出来ないからもったいない…

山田とドゥドゥとポジション被り過ぎな気がするが…

ん~、これ悪い流れだと思うなぁ…

山田がサイドに流れてジャーメインが中でシュートするがDFに当たる

遠藤のCKはGKキャッチ

岡山のカウンターで3点目

ジュビロが前に詰めれば詰めるほど裏のスペースが大きくなって守備が出来なくなる

だから押し込んで遅攻するよりスペースのあるタイミングで速攻した方が良いんだよ

はぁ…いつになったらわかるんだろう…

ボール持って攻めてる気になってるだけで相手にチャンス与えてるって理解しないのかな…

味方が「スルー」って言わないのにスルーするのはトロールだろ

そういうのアイデアとかじゃないんだよね…

まぁ準備期間は最短だったからこんなもんだろうねぇ…

戦術仕込んでない=守備も攻撃もその場しのぎってことだし

健勇降りてきても意味ない

FWが降りてこないといけないなら中盤の配置がミスマッチで機能していないってこと

健勇ヘッド決めろよ、あそこ決めないとチャンスもうないだろ…

Wボランチだと幅守れないのが問題なんだよね…結局SBが前でないといけなかったり位置が安定しない

4-2より3-3の方が初期位置で危ない場所埋めてるから次の動きがやりやすいんだよ

後藤、后投入か

後藤イン 健勇アウト

后イン 松本アウト

康裕がポジション固定し過ぎてるのも問題点だなぁ…

やはりパサー1人置く=守備ー1人の重さもある、攻撃で得点に直接絡まないと意味ない

カウンターしてるのに幅取って遅攻、岡山は守備固めるだけだから全く怖くない

ジュビロに必要なのは「速攻」なんだよ、相手の「裏」を狙えよ…

岡山は後方でダイレクトにつないでボール保持

サポーターが倒れた?


問題は守備できないのに日本代表の「攻撃コーチ」を招聘しちゃったことだよ

チームはきちんと守備コーチつけないと駄目だよ

今のジュビロの実力はJ2トップの岡山以下、まぁそうだろうね…仕方ない…


後藤のシュートはオフサイドだが惜しかった、ギリギリを狙っているので仕方ない

とにかくチャンスを多く作ることが第一、押し込んでカウンターはフベロ時代に嫌というほどやられたろ…

4-2-3-1は前後分断することが多い=戦力が分断して機能不全になりやすくなる

戦力は集中して使うことが一番

金子イン ジャーメインアウト

康裕と金子が同じスペース狙いでかぶり過ぎ

后→後藤で得点

無得点は回避

後藤は初出場で初得点、健勇より仕事してて笑えない


遠藤のCKは康裕へのショートパスからの戻り、それをまたも後藤

2得点目

最悪の初戦にならなくて良かったな…

来年後藤9番でいいじゃん

健勇1億円とか冗談過ぎるだろ…

1点1億円とか酷過ぎるわ…

後藤なんていくらで契約してんだろうな…

金子のシュートはGKキャッチ

惜しい


2-3で岡山

収穫は針谷と後藤か、問題点はフォーメーションのミスマッチや質のミスマッチを監督が修正するような感じがないってことか

チーム内競争で「ポジションを奪い取る」ということらしいのでもちろん後藤の1トップだろうな次は

そうでないとおかしい

もし次戦でまた健勇をトップに置くようなことがあるならこれは問題になる

J2トップの岡山に結果2-3だが後藤、后が出るまで0点で機能不全だったわけで今回のスタメンが攻撃的でないのはわかるがそれにしても微妙過ぎる

攻撃的でないにしても守備的ならば失点は阻止しなければならない

どちらもできなかったのがスタメンなわけなのでそれなりに改善しないと次戦でも通用しない状態になりえる


後藤、健勇のツインタワーも面白いが縦の2トップで後藤が前、健勇が後ろにしないとまた機能不全になる、あと健勇が中盤近くでプレーしてもFWの仕事ができるかというとそれもいまいちでもうOMFかSBかという感じのプレーの方が向いているのだと思う

健勇CFは機能しないのはわかっているのだが何故か未だにCFに置かれる

チームとしてもうちょっと分析して再配置した方が良いと思うがどう考えているのだろうか…

後藤が出るまでのジュビロは悪い所てんこ盛りで出てたので改善は必要

色々と微妙な所が多いが大体放置なので治るか不明

2023年2月17日金曜日

プレースキッカー、パサーはサイドに

名波の流れを受け継いでいるせいか、ボランチ=舵取りという「後付け」認識が広がっているせいかパスを使う選手を中央に置きたがり、サイドにドリブラーを入れたがる傾向がある

大事なのは中央から左右への展開のビルドより速くて正確なクロスの方

中央には強さとパスを展開できるCBがいれば良くて、DHに強さの無いパスだけの選手を置くほど危険なことはない

サイドはスペースもあるしフォーメーション的に1人か2人しか置かれず、2人いても間にスペースがあるので比較的自由度が高く中央のボールを奪い合う戦場に置くと機能不全になりやすい

名波が成功したのはN-BOXだったから、という制約付きだと思う

中央に名波がいても実際ボールを奪いに行くのは服部や福西で囲む場合も前に藤田や奥がいたので「最終的に奪える」のが名波で、かつ名波なら奪ってからのパスが正確なのでFWとの連携も良かった、のだと思う

今のジュビロのWボランチ体制でパサーを置くというのは余り良くないし、事実結果に結びついていない

一つ目はWボランチの守備範囲は狭い=センターレーンを塞ぐくらいの幅しか機能しないのでサイドのスペースをケアできない

2つ目は中央はボールの奪い合いの発生するインテンシティの高いエリアでプレスする強度とスタミナがないといけない

3つ目は2つ目と繋がるがゴール正面のエリアでボールを奪われた時のリスクが高すぎる

強度の低いパサーを中央に置くだけでその場所でボールも奪えない+ボールを奪われた時に大きな穴となるハイリスクの両方を抱えてしまうことになる

パスで重要なのはむしろサイドからどう攻めるかの攻撃の部分

サイド深くを攻める、斜め前ゴール最短、サイドチェンジ、バックパスで落ち着かせる、という選択肢が全て有効になる

中央にパサーがいるとバックパスがCBに行くことになり相手FWのプレス範囲にかかるのでボールロスト率が上がってしまう

中盤サイドにパサーがいればバックパスしてもWBかSBが預かって組み立て直しができる

パサーの鋭いパスはサイドからの攻撃の起点として使えるがこの形を使わずにサイドをドリブル突破の形だけで作りがちなのでサイドからの速攻ができずにFWの裏抜けがない、スペースのある段階でFWの高さにアーリークロスを入れられない、など攻撃の機能不全になっている

パサーを中央に置きたがる理由の一つは「縦パス」通せれば決定的な一発を決められる、と思い込んでいること、確かに理屈ではそうだがチャレンジ回数とリスク率がサイドからのクロスに対して高くなってしまうので縦パスを奪われれば即相手の中央カウンターを浴びることになる

リスク管理と攻撃の選択肢を考えると遠藤、康裕、針谷辺りはサイドのスペースから前線にボールを供給した方が効率も良いし特徴も活きる

ボランチは舵取りではなく守備的MFが正しい、守備が出来てボールを奪えるからこそ縦パスが活きる

状況を考えればわかりやすいが、ボランチが活躍する場面というのはネガティブトランジッションである、中盤でボールを奪われてカウンターされる場面において守備ラインより前でボールを止めることが出来て、かつ相手の攻撃陣が前向きに走って裏にスペースが出来ているからこそ縦パスが入るということ

ポゼッションでボールを中央で持つ=相手のプレスを中央で受けてカウンターされる、ということなので、更にこれにサイドから包囲して相手のプレスを潰して中央に集まった相手の裏をかいてスペースの出来たサイドから攻撃する、という流れならわからなくもない、しかしそうした作戦があるわけでもないのに中央にパサーを置くというのは合理的ではない

N-BOXでは中央に名波がいたが周囲に4人、うち2人はボール奪取できる人材だったので奪ってからカウンターができたし、そういう戦術だった、今のジュビロを見てるとそういった戦術とはかけ離れたところでただしきたり的にパサーをボランチに置いているだけの様で何がしたいのかが全く理解できない

Wボランチもパサーボランチも合理性があって運用しているならもっと効果的だと思うが、効果がないのなら合理性は無い=続ける必要はないし新しい形を模索するチャンスでもある

強度の高い選手を活かしたプレスでボールを奪いポゼッションを稼ぐのが今のJ1仕様、中央に強度の低いパサーを置くだけで失点の起点になる

そもそもフォーメーションと攻撃には大きく2パターンがあって三角型、逆三角型がある
三角型は4バック5バックで守備は幅を取り1トップ2トップでアーリークロスなどで攻撃を中央に集中する、逆三角は3バック4バックで中央を守りつつサイドを高い位置に置き2トップ3トップでサイドの深い場所からのクロス、マイナスクロスを入れる挟み撃ちする形

しかし、どちらかだけにすると相手の守備がはまってしまうと全く攻撃が機能しなくなってしまう、どちらかではなく、両方を使えるようにしていく必要がある

ジュビロは基本的にサイドを高い位置で使って深く攻めるので中央から両サイド展開する逆三角型の攻撃を好む、健勇の様なアーリークロスにヘディングを合わせるような三角型の攻撃をする選手とは戦術やフォーメーション的にミスマッチを起こす、ジュビロで活躍できない選手はこうしたミスマッチで機能しないことが多い、逆に外に出てマッチするタイプのチームに入ると活躍できる

ジュビロは3バックでWB1枚を高い位置に置きたいチームなのでどうしてもサイドの守備がおろそかになりがちだしWBの体力面やポジショニングなど運用面で厳しい部分が多い、こうした部分もじっくり考えて改良していかないと単調な攻撃しかできない=ミスマッチなチームに勝てないという流れが止められなくなる、よって攻撃のバリエーションを増やすことはチームにとって重要な生命線になる

攻撃型のチームを自称するならどれだけ攻撃のバリエーションがあるのかが大事な攻撃力になる、中央のパサーから展開してサイド崩して中で決める「だけ」ではあっという間に行き詰る

速攻、遅攻、中央、サイド、FK、GK、スローイン、どこからでも得点できるような攻撃戦術をどれだけ用意できるか、重要なのはボールポゼッションではなく得点、やり方ではなくて結果

勝利こそチームを輝かせる最重要項目

勝利の為にこそもがき苦しんでこのJ2シーズンを抜け出して欲しい

勝利に貪欲でないチームが勝てるわけがない

勝利とは得点であり失点しないこと

J2の長い闘いをくぐり抜けてJ1昇格をつかんでくれ

2023年2月16日木曜日

開幕直前

漏れ出てくる情報を見た感じだと期待度20%くらいまで上がってきた

まず「個の強さ」を強化するようにキャンプを組んできた

インテンシティ、トランジッションという「ボール奪取」の有無に関わる動きを高めた

これによりチーム全体がストロングでスパルタンな感じになっている気がする


攻撃に関しては中から外、アウトサイド展開しつつそこからクロスを入れて得点を狙う

問題は展開されたサイドからどれくらいのタイミングでクロスを入れてくるのかという部分

以前はFWの偽9番タスクで中盤で繋ぎ外から入れるにしてもトップがいない、もう一度上がらないと前に人がいないのでサイドでボールを持って時間稼ぎして押し上げる=敵も守備がゴール前に下がる、という形で得点しにくくなるケースが多発していたので、速攻の選択肢がある上で相手の動きや味方の動きに応じて押上げの選択へも移行できるように優先度と選択肢の両方を整備されているとより得点の期待と勝利の期待が高まる


横内監督も言っているが「完成されたチームではない」ということで、開幕からしばらくは勝利の有無とは別にボール奪取、やファーストディフェンダー、カバーシャドーなど守備面の動きが良いか、サイド展開からの攻撃速度、タイミング、選択肢などがあるか、などを注目したい

守備面での安定度が高い場合はそこからどう攻撃に移行するか、または守備のやり方をより効率化して攻撃時間が増やせるか、チャンスメイクしやすいか、など発展的な部分が望めるのでその場合は得点するチャンスの増加などが見込める

最悪の状況ではあるが、チームとしては逆に不安定だった部分を固めるような動きが見えるのでそれを維持しつつ結果を出せることを願う


2023年2月11日土曜日

ベースと深化

ジュビロは3バックか4バックかを監督によって変えているが、これではチームとしてのベースは無いと言っているのと同じではないか

3-5-2をベースにするとFW、MF、DFの数もそれに応じた人数になる=戦略的部分

3-5-2の明確な利点、欠点を認識して、相手のフォーメーションや戦術とのミスマッチをシステムとして対応する=可変による対応

同じ3-5-2でも選手の配置によってタスクも変わる

そもそもN-BOXが生み出されたのも3-5-2がベースでありその上で

戦術的に攻撃的な選手=WBを前線に置きたい

サイド守備をどうするか=N-BOXで対応

速いサイド攻撃への太陽をどうするか=服部、秀人の飛び出しで対応


というふうに戦略→戦術→局面と徐々に詳細化した


まず戦略としてベースをどこに置くのか、鹿島は長い時間4-4-2をベースにしてその深化をしてきた、清水も4-4-2ベース

このようにチームとしてのベースをどこに置くか、そのベースの利点欠点は何か、相手とのミスマッチをどう解決するか=ナレッジベースの蓄積=チームとしての戦術の蓄積、という流れになるのだが、ジュビロは属人戦術のすり合わせ→交代するだけで機能不全になる、これではフォーメーションもシステムも全く機能しない

だからベースを作るというのは属人的な部分ではなく、チームとしての土台=選手に求める最低限のレベル、平均的レベルを数値で決定したり、ベースフォーメーションの決定、ベースフォーメーションからの可変システムの構築、どのような選手をポジションに入れるか、そのタスクは何か、タスクに必要な能力は何か、を細かく決める必要がある

選手の特徴を活かす、というのは「最終的」な部分であってそれを基軸にしてしまう=属人的システム=その選手がいないと成り立たない=ベースにならない、ということである

ベース=土台とは「変わらない事」が一番重要であり、「基準」である

ジュビロが黄金期から得ている部分は「表面」だけで「本質」ではない、だからいつまでも弱くなり続けているというのが未だに理解されていない

ジュビロのポゼッション指向における重大な誤認

ジュビロ黄金期の再生を目的にポゼッションサッカーを復活させようとしているが、ジュビロ内部におけるポゼッションに対しての大きな間違いがある

まず、ポゼッション「以前」の部分

ボールがイーブンでオープンな展開の場合、どちらのチームがより早くボールを奪取できるか、という部分にかかってくる、セカンドボールへの対応の速さ=フォーメーション、ポジショニングとスピード、ボールに対して同時に到達した場合は高さと強さによる奪い合いとフリーな味方へのパス技術が必要になる

攻守が固定されるようなクローズドの場合、ボールを「持たない」時にはいかにボールを奪取するかのチーム戦術=守備戦術

この両者が整備されているかどうか


次にポゼッション「自身」の部分

ポゼッションを考える上で
「攻撃的なポゼッション」
「守備的なポゼッション」
の2つがある

攻撃的なポゼッション=攻撃のチャンスメイク=チャレンジ回数
ポゼッションはボールを長く持つことが目的ではなく、攻撃時間=攻撃回数を増やすことが目的、つまりポゼッションを攻撃的に使う場合はロングボールだろうが縦パスだろうがアーリークロスだろうがとにかくゴール前のFWに対してボールを突っ込む回数をできる限り増やすというのが正しい、チャレンジ回数を増やせない攻撃的ポゼッションという考え方はあり得ない、同時にこの戦術の場合は被カウンター回数も多くなるので当たり前だがカウンター対策が整備されていないと機能しない、もちろんパス回しでボール保持にこだわる時点で攻撃チャンスを作っていないのでそれ自体攻撃的なポゼッションと言えない、奪い返せないからボールを回し続けるのは言い訳に過ぎない、攻撃=ゴールを狙う為の戦術でなければならない

守備的なポゼッション=相手の攻撃チャンスの奪取、相手の体力奪取
こちらはボールをより長く持ち相手の守備時間を長くして相手の攻撃時間を短くする消極的なポゼッション、味方の体力を温存することもできる、しかしこの戦術は5人交代ルールによってフレッシュな選手をどんどん投入できる、若手構成のチームなどに対しては余り機能しない


ジュビロは攻撃的なポゼッションを指向するには攻撃チャンスが少な過ぎ、守備整備がされずボール奪取とカウンター対策がなされず、守備的なポゼッションではジュビロほど平均年齢が高いチームはほとんどなく、5人交代ルールで意味をなさない


以上の様な戦術的未整備やルール環境に対する浅い理解が未だに継続されている

ジュビロがどれだけ黄金期のポゼッションを望もうとしてもこうした状態では夢のまた夢

2023年2月9日木曜日

阿吽の呼吸は針小棒大

物事には順序や順番がある

「阿吽の呼吸」がベースになることはない

そもそも阿吽の呼吸は個人間の関係性でタイミングや方向や「あいつだったらこう」という個別の事象であって、それは重箱の隅

より大きなものである戦術が決まっていないのに個別の部分のすり合わせを積み重ねたところでそれは土台にはならい

戦術的にこう攻める、こう守る、「その中」で個人間の連携の些末な部分をすり合わせていくべき

物事は大きい方から決めて行かないといけない

小さい方から積み上げるというのは「砂上の楼閣」を作ろうとしているのと同じ

より大きい戦略、戦術から落とし込んで最後に個人間の細かい部分を詰める、これは順序

逆は無理だし個人ベースを許したらそれこそ「土台作り」と真逆なことをやっているわけ

「土台」とは人が入れ替わっても同じことができるようになるから土台なわけで、属人的な戦術の張り合わせはパッチワークでしかない

フォーメーションやシステムというフレームワークが機能しているならパッチワークでも機能するがパッチワークをシステム化することは不可能、これは不可逆的なことであって個のすり合わせでシステム的な機能を補うことはできない

迷走が過ぎるわジュビロ…


2023年2月6日月曜日

ジュビロのイデオロギー

鈴木政一監督の思想は間違っていない

ジュビロは真面目過ぎて要領が悪い部分がある

その辺りをカバーしてくれる人材が揃うといいと思う


政一監督の指導方針は理に適っている

黄金期が生まれたのも理解できる


ジュビロファミリーにイデオロギーは伝わっている、しかし十分なナレッジが伴っていない気がする

政一監督のイデオロギーは伝わっているが、ナレッジは不十分かもしれない


N-BOXで取り上げられるのはそのイデオロギー的な所が多く、みんなで話し合って欠点を補いあった、という話しなど


「知る」ことが判断の材料になり、素早い判断が可能になる、その為には自分を知り、仲間を知り、相手を知る


政一監督のN-BOXの理論的な構成は現代サッカーで十分証明されていると思う

ゲーゲンプレスやオーガナイズドカオスなど中盤の攻防、量的優位などN-BOXの設計思想が何年も後になって海外で実践されている


トランジションの重要性はN-BOXの守備から攻撃に転じるプレーでよくわかる

攻撃時のポジション変化など無秩序に見える攻撃もパスを繋ぐ為のコースや誘導など各自のアイデアを表現しつつトータルで攻撃が成り立っていた


多分問題点は判断材料、パターンでありナレッジだと思う

考えろの前にこれを覚えろ、優先順位はこれ、状況に応じてプレーを変えろ、ということだが、その最初の部分が不十分なのだと思う


チームとしての戦術知識の蓄積=ナレッジをまとめてその知識を覚える為の同じ動きをする練習メニューを作り体にナレッジを覚えこませる


この辺りが出来ていないと感じる


あとはフォーメーションの部分できちんと理論、計算、理屈をベースにしているか、その上で選手の能力の向き不向き適正を当てはめて補完関係を作るかどうかなどのすり合わせという順番のはずだが、前半の部分が継承されず、後半の部分だけが切り取られているような気がする


ジュビロのベースをどこに求めるか、という部分ではN-BOX、3-5-2、というのが基本かもしれないがその形からの可変、相手のフォーメーションとのミスマッチ、有利不利などもう少し深く突き詰めていく人材は必要だと思う

ジュビロはインサイドタイプの選手を多くとってアウトサイドタイプの選手を余りとらないという傾向とかもフォーメーションの基盤には重要な要素、ここは選手という材料(戦略性)とフォーメーション(戦術)のマッチが大事になる


ジュビロ内部で理論派の人材育成をしていく必要がある


ダブルボランチからトリプルボランチへ

ダブルボランチは機能するのか?

ダブルボランチは2人で守備ライン前のスペースを埋めることで守備ラインの飛び出しによる穴が空くことを事前に防いだりミドルシュートを打たせないなど「事前の守備」が仕事になる

しかしダブルボランチは機能するのかが問題

ピッチの幅に対して2人は少なすぎる、少なくともPAの幅に対して3人、センター、ハーフの3つのレーンに各1人ずつ配置できるくらいの方が良い

ダブルボランチだとセンターとハーフの3レーンのうち、中央を締めるならセンターレーンの端に立つことになる、これがハーフレーに立つとセンターレーンが空いてしまい中央を縦に通されてしまう
センターレーンの端に立つとハーフレーンが空きハーフレーンからインサイドレーンにかけての縦のパスに対して届かない

このように中央の3レーンダブルボランチで守れるかというと無理ということになる

トリプルボランチ、3センターだと各レーンに1人が配置されるので中央3レーンを埋めることができるのでまず初期配置で中央を堅く守れる利点がある

3センターの利点は初期配置だけではない、左右のボランチがハーフレーンに配置されるのでその外側のサイドレーンへの移行がスムーズになる

この左右のボランチのサイドレーンスライドは攻守に置いて利用可能

3バックに3センターを加えた3-3ブロックの場合、サイドからの攻撃に対して左右ボランチがサイドレーンスライドでファーストディフェンダーとして止めに行きつつ残りの2人のボランチが中央を守ることができる、3バックのスライドが必要ないので中央3枚を維持できるのでサイドからのクロスに対して壁の幅を維持できるのは大きい

もし左右ボランチのスライドが間に合わない場合はCBのスライドになるが3センターから1枚が降りることで4バック化し、左右CBがサイドにスライドしたサイド守備、残り2枚が中央+3センターから降りてきた1枚の3枚で中央守備の4バックの組み合わせに可変できる
ここで大事なのはダブルボランチのうち1枚が降りて4バックを作った場合、中央を1枚で守ることになり点の守備になってしまう、点の守備は効率が悪くトップ下に1対1マークで付くくらいしかできない上にスペースがあるのでそれも外される可能性が高い

ボランチ2枚が残っていれば人とスペースの両方を同時に潰せる可能性が高いのでダブルボランチよりトリプルボランチの方がより汎用性が高い

初期配置で4バックダブルボランチの4-2ブロックと3バック3センターの3-3ブロックではどちらの方が良いか

4-2ブロックだとサイド守備がSB選任になる+ダブルボランチが中央の幅を守り切れないという部分で不備を突かれやすい

3-3ブロックだとサイドにスペースがあるが左右ボランチと左右CBのどちらかが出る、もしくは両方が出ることでサイドに2対1対応も可能
3-3ブロックの場合は選手の初期配置が平均化されているのでどの状況にも対応しやすい、重要なのはハメられない場合の次善の策の対応が出来るかどうか
4-2ブロックだと次善の策を用意しずらいが3-3ブロックだと次善の策も対応しやすい

3-3ブロックは初期配置で中央3レーンを埋めて中央を堅く守りながら左右ボランチや左右CBにサイド適正のある選手を置くことでサイド対応しやすくし、サイドでの攻防にも対応できるようする

N-BOXの守備思想はいくつかの要素がある
「前から連続的にチャレンジ&カバー」+「ワンサイドカット」=縦列陣の守備
「囲んで奪う」=N-BOXの守備

サッカーの基本的な守備の基盤は横列陣によるライン守備だが、攻撃的なサッカーを基本とするジュビロでは攻撃に向いた縦列陣を組みつつ、相手の戦力を削ぎながら自軍が有利になるワンサイドカット、インサイドディフェンスで逆サイドの相手選手を孤立させて遊兵にし無力化する、ボールをサイドに寄せるほどボールサイドは孤立し逆サイドは無力化される

N-BOXの利点は名波のポジション、前にも後ろにも動くことができる良い位置でトップ下とボランチの両方の役割をこなせる、しかし逆に両方の能力を持たないとN-BOXとしては維持できなかった

N-BOXも半分は3センターのトリプルボランチであり初期配置が2.5ボランチだったということ

名波が怪我をして藤田が中央に入ったが機能しなかったのは藤田はトップ下の能力はあってもボランチとしてのカバー能力などが名波ほどなかった、結果N-BOXは伝説で終わってしまった

3センター、トリプルボランチは守備の安定化には非常に良い構成なので不安定で守れないダブルボランチよりキチンと人数の揃ったトリプルボランチを採用してもらいたい

2023年2月5日日曜日

3-6-1(3-3-3-1)の外誘導/中誘導からのボール奪取

N-BOXは中締めで外誘導してサイド側で潰して奪うのが基本だがサイドの速い展開に弱いので服部と秀人の飛び出しによる対応があった

3-3-3-1では外誘導だけでなく中誘導のパターンも作ってみる

外誘導では4バック化


3-3-3-1では外誘導と中誘導の両方を使って奪う形を選択してみる


基本形

______FW______

__SH__OH__SH__

__CH__DH__CH__

__CB__CB__CB__



サイド1枚に対しての外誘導

______FW______

__SH__OH__SH__

__CH______CH__

______DH______

__CB__CB__CB__

DHを守備ラインに統合して4バックを形成しておく


______FW______

_SH_____SH____

____OH________

_CH_____CH____

CB_DH_CB__CB__

ボールサイドのCBがサイドに展開し縦(サイド)をカット、DHが動いたCBのスペースを埋める
中盤はOHが下がってN-BOXを形成してボールサイドに寄せてボールを奪う


サイド2枚に対する中誘導

______FW______

SH____OH____SH

__CH__DH__CH__

__CB__CB__CB__

SHをサイド展開してSBに対してマークをつけ縦(サイド)を切って分断し中央にボールを誘導する


______FW______

SH____OH____SH

____DH________

__CH___CH_____

__CB__CB__CB__

DHが中に入ってきたもしくは中でボールを受けたボールホルダーに対してチャレンジし、逆サイド側のCHが中にスライドしてボールサイドでN-BOXを作る
奪ったら逆サイドに残るSHに展開、SHは縦に攻撃して2トップに
3-5-2のN-BOXの形にする

健勇は絶対にトップ下

健勇をワントップに置きがちだが絶対にトップ下の方が活躍できる
直接点を狙うのではなく間接的に狙った方が良い
2列目中央でポストしつつ遅れてPAに入ることでマークなしもしくは高さの差の無いミスマッチしたボランチに優位性を持って高さを活かせる
健勇自体もスペースの確認と受け、ターンと狭い場所での正確なプレーが可能だしワントップで孤立するより周りと連携できる1列下の方がチームとして活きる

N-BOXの攻撃面

N-BOX自体は守備戦術だったが名波が中央固定で他の4人が自由なポジションを取れることで攻撃面では創造性=個を活かす組み立てができた

決まり事が少なく自由度が高く、個を活かせる良いパターンといえる

どのエリアで戦うのか戦局、局面を中央にいる選手がポジショニングで指示できることと周りの選手は入れ替わりのポジショニングでマークをはがしたりスペースを作ってパスコースを増やしたりと多様な選択肢を生み出せる

初期ポジションだけでも4の字、Z字のパスのしやすい構成でポジショナルプレーの同一レーンは1ライン飛ばし、隣のレーンと高さをずらす、というルールが全く同じ

名波と服部がサイドチェンジのパスを出せるのも強み


良いシステム、パターンとは何か

良いシステム、パターンは属人性がなく大体誰がやってもできる、習得することが少なく即効性があるもの

個の特徴を考慮する必要がなく、失敗してもそれをカバーできるようにシステムが組まれていること

必要なタスクが少ないが汎用性があること

自由度が高いパターンはその自由度が個を活かすのでパターンと個の相性が良く出る

悪いパターンは個を殺す自由度が少ない

清水

清水は基本4-4-2のシステムをベースにし続けてきたが4-2-3-1、3-4-2-1を試している

2トップの4-4-2でも2CHから1枚上げもしくは逆サイドのインサイドプレーの3トップ気味のスタイルだったものをより前目に攻撃する形にしてきたような感じもする

3-4-2-1だと3-4-3の3トップ、4-2-3-1だと1トップ+2列目両サイドを上げる3トップ、という感じ

後ろの人数を少なくしてより前にウエイトをかけているような気がする

もともと4-4-2の2CHが2DHではない運用なので中央をやや高めにプレーできる

4バックということもありSBがインサイドでプレーすれば中央を押し上げられる


ジュビロの場合だと中央が2DHのWボランチで中央の重心が低い、これは3バックの左右を広げて使うことも含まれているので中央のCB1枚孤立しがちになるのでその前に2枚のボランチがいないといけないという配置

この配置と運用は前から機能していないことが多い、具体的にはWBが高い位置に攻撃参加してカウンターされた時にCBがサイドにはがされるがサイドのクロスを入れるタイミングに間に合わないので結局中は1枚少ない状態かつWボランチが下がって埋めないことがあるので結果的に中央のCB1枚のみの守備になってしまい失点する

ジュビロの3-4-2-1は配置と運用のバランスが悪く結果として失点を抑えられない

これは「負のパターン」を学習しているわけでこのパターンに関しては廃止と改善が必須

新しい戦術の模索

横内監督は特に戦術やフォーメーションは加えていない、その前に個の特徴を見極めている

N-BOXは政一監督の守備戦術ベースに個の特徴を組み合わせて補完したもの

個の特徴を見極めることと互いの補完の組み合わせからどのようなフォーメーションと戦術を生み出していくのか

問題は個の特徴を活かすという戦略は選手の入れ替えで大きく変化してしまい安定しないということ

ジュビロがN-BOXを継続できなかった理由、上手に世代交代できなかった理由、どちらも属人的な部分が強かったから

N-BOXで出来なかった部分をもう少しパターンや戦術、ナレッジに落とし込んで同じタスクができるポジションの同じ選手が出ればほぼ60~70点くらいであれば問題ないと思う

N-BOXの先進的な戦術をさらに推し進めることが出来たら違っただろう

属人性からシステム、パターンに落とし込めと組織として継続できるというのが利点
N-BOXのように伝説で終わらせないためには戦術や技術のナレッジ化を継承を進める必要がある

強度と予測

横内監督は今現在選手には何も与えずに個のテスト段階、いわば入試をしているような感じなのか

コメントからすると戦術以前の個の強度とトランジションに関するもの

どちらも攻守両面で使える部分ではある
トランジションについてはポジティブかネガティブかは明確でないがどちらもと考えるべき
つまり局面が変わった時の次のプレーをどうするか、どう動くのかを見ている
ここで遅いというのはプレーの判断や優先順位が明確でない場合があり、個人の中でもそれが均一でなくバラバラなので見た目はチグハグなプレーになる
まずプレー以前の首振りによる状況認識が大前提
情報の差が大きな差を生む
周りを見ない時点で大きく負けている
プレーの優先度や選択において正確な判断にならないので目の前に起こっていることだけに対応してしまいがちになる
同時に周囲の選手も自分が動くべきかとどまるべきかの判断も足を引っ張られる
フォーメーション、ポジションによってどちらを切ってどちらに誘導するかは異なるので意識や理解が共有されていないと動きが統一されない
情報無しでどこまでやれるのか実戦テストするのはギャンブルだし選手のレベルを測るには荒っぽい手法ではある
しかしそれ位の事をしないとならない状況でもあるし、そういう理解が選手に無いなら何を仕込んでも多分身にならない
ただ漫然とプレーしているだけの選手はふるいにかけられるだろう
周りをみて予測し動ける選手は使われる
出来ない選手には1から仕込み直さないとならないが理解が追いつくかどうかすら怪しい

開幕まで時間は多少あるが大きく様変わりすることはないと思う

ただ練習はキツいのか遠藤が去年の様な無様な身なりではなくサッカー選手らしい姿に変貌していたのは好材料かもしれない

古川にマークがついていたようなのでサイドで相手の守備をピン止めできるようなのでその裏に走り込む選手と古川がパスを入れるかマークが剥がれてクロスを入れるかにという連携が瞬時にできると攻撃の軸になる
これがずっと古川がキープし続けたりドリブルで突破しようと時間をかけるような攻撃だと逆にゴール前は固められて得点しにくくなる
古川は球離れを良くした方が結果的にチームに貢献できる
古川にマークがついた時点で1枚剥がしているのでその裏を突く、中を突くというのが攻撃の流れ的正しい
時間を浪費する攻撃はそれだけでマイナス
タイムパフォーマンスは攻撃では非常に重用

2023年2月4日土曜日

4-2-3-1 VS 3-4-2-1

清水3-4-2-1、ジュビロ4-2-3-1のマッチアップ


__CB__CB__CB__

______FW______

WB__DH__DH__WB

__SH__OH__SH__

__OH______OH__

___DH____DH___

______FW______

_SB_CB__CB_SB_


これ多分やりにくいと思う、前線で起点も作れないしSBが持ち上がっていくことはできるがそこからどうするって感じだな…


清水のOHの位置取りによるけど、外に開くならOHが下がって受ける形、中を締めるならSHが下がってWBを釣り出してCB脇を空ける、という組み立てができないと前線に入れる場所がない

1トップに4バックで後ろが重たいので中盤の枚数が少ない

SBを上げて7対6にしても枚数的に欲しいのは前線で中盤ではない

この辺りがフォーメーションのミスマッチな感じもする

前で受ける枚数が欲しい

__CB__CB__CB__

__FW______SH__

___DH__DH__WB_

______OH____SB

WB_OH____OH___

SH__DH__DH____

______FW______

SB__CB__CB____

ボールサイドのSHを下がらせてWBを釣りだしFWがスライドして逆サイドのSHとSBが攻撃参加して前線と中盤の枚数を増やす

WBを釣り出すのでCBの脇が空くのでFWとSHが狙う

下がってきたSHがSBからのボールをCBに返して逆サイドに展開、逆サイドの高い位置を取っているSBが受けてさらに前に出ているSHと揃ってサイドを突破、ポケットに侵入するFWへのクロスとこぼれをOHが回収ミドル

これくらいの流れが出来れば良かったかも


ジュビロ自身が長年3-4-2-1をやってきているから弱点くらいは知っているしそこを突くくらいのことはできそうなものだが、それすらできないんだな…

ジュビロのアイデンティティの確立と深化

ジュビロはやる事がわからなくなっている

土台といってもどのような土台を作るのか

そもそも自分達のやるべき道、やるべきことを見誤っているのではないか

ジュビロ黄金期復活、常勝チームの構築

その為の土台

N-BOXが作られた経緯や戦術

そうした部分の理解に誤謬がないか


ジュビロの黄金期のパスサッカーはN-BOXでもわかる通り強力な守備戦術からのポジティブトランジッション時のショートカウンター、しかもスペースへの展開とポジションの入れ替わりが合わさっている

これは混沌と秩序の融合、カオス+コスモス=カオスモス

重要なのはN-BOXの形であってボックスの位置は流動的、選手の立ち位置も入れ替わりで固定されない、初期ポジションは決められているがサイドにあるスペースへの寄せと逆サイドに空いた大きなスペースへの展開、後ろからの追い越し、入れ替わりによるポジションのカオス化による相手守備のマーク消失とパスコース拡大

ジュビロの黄金期は現代サッカーを先取りした全てが詰まっている

ジュビロがそれを継承できなかったのはN-BOXのタスクの特殊性

N-BOXの中心の名波の展開を読む能力、ポジショニング、パス技術が揃わないと中央に穴が開いてしまいボックスの左右を繋ぐことが出来なくなる

ジュビロがやるべきなのはN-BOXを属人的な特殊なフォーメーションとして忘れ去ることではなく、その先進性を受け継ぎ汎用化できるように深化させていくことである


N-BOXの弱点はサイドと中央の1人、これを克服すればN-BOXも汎用化できる可能性がある

N-BOXの形はボックス形状だが中に人がいるので幅がやや広くなる

同時に左右に2人ずつ並ぶのでファーストディフェンダーとカバーが明確

N-BOXは中盤2.5層化でサイドにスライドして縦の2人を押し付ける+中央の選手が3人目で奪い取って展開という形ができる

さらに逆サイド側にも同じく2枚が縦並びなのでサイドチェンジがしにくい

密集した陣形を押し付けることで局所的に量的優位を作り出すポジショナルな守備

ただサイドの深い位置への速攻に対しての守備が後手になりがちなので中央から飛び出していかないといけない

この時間の差を利用されると崩されやすい

サイドの深い位置への展開とダイレクトなクロスを連続で繋がれるとサイドに寄せるまでの時間で間に合わなくなる

これは局所に密集した陣形の欠点

N-BOXの汎用化にはこのサイドへの速攻をどう潰すのか、組み立てさせないのか、防ぐのか、の多段の防衛が必要になる

そもそも初期ポジションがN-BOXであることが弱点の一つでもありタスク過多にもつながる

中央の1枚のポジションの悪さで中央が薄くなること、左右の繋ぎが崩れること

中央を2枚にすることで1枚が動いてももう1枚が埋めれば中央は保たれる

これは5レーンでも同じだが、5人で5レーンを埋めるということは1枚が動いた時点でそこのレーンには穴が開くので動かないことが守備の前提になり、動いた場合は残った4枚のスライドで誤魔化すというものだが、それより早くダイレクトに飛び出したレーンの裏を突かれるとスライドは間に合わない

守備におけるポジショニングはその場所にいることが重要な場合があるので後手に回った時のカバー方法はきちんと決められていなければならない

守備の未整備は失点の原因であり、改善されない限りはずっとそれを使われ続けるので守備構築をチームの大前提とするのは非常に重要なこと

守備の未整備を放置して攻撃特化は絶対にできない、失点が減らない為に得点する以上に失点してしまう上に守備が構築されていない為にボール奪取が容易ではなくセカンドボール奪取のオープン展開のギャンブル的な方法論しか残らない



中盤6枚、3-3化はN-BOXをより柔軟に運用する為の案

______FW______

__OH__OH__OH__

__DH__DH__DH__

__CB__CB__CB__


初期ポジションを3-3にすることで中盤に厚みを持たせる

プレスエリアはN-BOXと同じでボックスの内側へプレスして中央の選手が奪い取り展開する

6枚の柔軟なポジショニングによって穴の少ないN-BOXへと移行する


1トップは中央でボールを左右どちらかにワンサイドカットする

ボールサイドのOHが上がり、中央のOHがスライド、中央のDHが中央を埋めて2トップ化し3-5-2のN-BOXへとシフトする

__OH__FW______

_↑OH←_____OH__

______DH______

__DH__↑___DH__

__CB__CB__CB__


弱点となるサイドの高い位置への対応

ボールサイドのDHがサイド対応し、中央のDHがスライド、中央のOHが中央を埋める

4バックの4-5-1のN-BOXへと移行

これはN-BOXのサイド対応で服部がスライドして名波が下がる形の応用

4バック+N-BOXにすることで最終ラインのサイドを埋めつつ中央のN-BOXでボール奪取を試みる

______FW______

__OH__↓___OH__

______OH______

_↓DH←_____DH__

DH____________

__CB__CB__CB__


CBが横スライドしてDHが下に降りた4バックの場合

______FW______ ______FW______

__OH__↓___OH__ __OH__↓___OH__

______OH______ ______OH______

__DH←_____DH__ __DH_↓____DH__

CB←DH↓CB__CB__ CB←DH_CB__CB__


ライン守備の場合

______FW______

OH____OH____OH

__DH__DH__DH__

__CB__CB__CB__

左右のOHをサイド展開してサイドを埋め5レーンを支配

サイド展開と中央を通すタイプの相手には左右展開できないようにサイドを埋めておく


中盤3-3の構成は前後左右に必要な部分だけ動かすことで5枚+1の形を作れるのが利点

柔軟でありながら堅い守備を構築できる

中盤の2層化によってFWラインへの攻撃参加、DFへの守備参加もしやすい

各ラインに3枚いることで前後のカバーの関係、中央ラインの左右スライドと中央埋めも可能なので人数を使った柔軟な対応がしやすい

通常の守備では初期ポジションに必要な人数を置くが飛び出しによって穴が空く

しかし多層化とスライドによって柔軟かつ穴のない守備を作ることができる

3-3構成は攻撃時でもサイドに2枚が近くで連携できるのでカバーがしやすい

サイドの配置が1列飛ばしの2枚構成だと中間ポジションを取られるとやりにくいが

2枚が近くにいることでポジションの入れ替わり、ワンツー、チャレンジ&カバーがしやすい


攻撃時

______FW______ ______FW______

__OH__OH__OH__ OH____OH____OH

DH____DH____DH __DH__DH__DH__

__CB__CB__CB__ __CB__CB__CB__

中盤がサイド展開して幅を取り攻撃

オーバーラップインナーラップできるので攻撃でも多層化の恩恵あり

DHがサイド展開する場合はOHが中央を締めて縦パスを防ぎつつ中央攻撃を集中、DHはサイドからアーリークロスでFWを狙いOHが回収して攻撃

OHがサイド展開する場合はDHがインナーラップで中央攻撃に参加幅を使った展開で守備をサイドに誘導しつつ薄くなった中央にDHが入ってクロスをヘディング、FWやOHのこぼれを回収してミドルなど中央の厚みのある攻撃を作る


ポジション移動を含めた攻撃

______FW______

_OH___OH___OH_

____○____○____

_DH___DH___DH_

__CB__CB__CB__

中盤をサイド展開し中央にスペースを作りN-BOXの中心のない形を作る

中心となる○の位置とボックスの四隅の5点、もしくは中央にできるダイヤモンドを維持するようにポジションチェンジしながらボールを受け渡しポゼッションする

ボールホルダーがポジションを動かしても良いし、オフザボールの選手がポジションを動かしても良い

ポジション移動は無秩序よりある程度ルールがあった方が良い

ゴールに近い位置ではボールを中央に寄せたいのでサイドにスライドして守備をサイドに誘導しつつサイドの選手は内側に入って上がる形でボールを中央に運び縦にパスを入れる

ボールを持たない選手が動きでどちらにボールを運びたいのかをボールホルダーにメッセージする

重要なのは相手のいないポジションへの移動、誘導で別の選手へのパスコースやスペースを生み出すこと

相手が動かないのなら長いパスで飛び越えればよい


ジュビロは黄金期のパスサッカーの「一部」だけをせっぴょうわからなくなっている


土台といってもどのような土台を作るのか


そもそも自分達のやるべき道、やるべきことを見誤っているのではないか


ジュビロ黄金期復活、常勝チームの構築


その為の土台


N-BOXが作られた経緯や戦術


そうした部分の理解に誤謬がないか




ジュビロの黄金期のパスサッカーはN-BOXでもわかる通り強力な守備戦術からのポジティブトランジッション時のショートカウンター、しかもスペースへの展開とポジションの入れ替わりが合わさっている


これは混沌と秩序の融合、カオス+コスモス=カオスモス


重要なのはN-BOXの形であってボックスの位置は流動的、選手の立ち位置も入れ替わりで固定されない、初期ポジションは決められているがサイドにあるスペースへの寄せと逆サイドに空いた大きなスペースへの展開、後ろからの追い越し、入れ替わりによるポジションのカオス化による相手守備のマーク消失とパスコース拡大


ジュビロの黄金期は現代サッカーを先取りした全てが詰まっている


ジュビロがそれを継承できなかったのはN-BOXのタスクの特殊性


N-BOXの中心の名波の展開を読む能力、ポジショニング、パス技術が揃わないと中央に穴が開いてしまいボックスの左右を繋ぐことが出来なくなる


ジュビロがやるべきなのはN-BOXを属人的な特殊なフォーメーションとして忘れ去ることではなく、その先進性を受け継ぎ汎用化できるように深化させていくことである




N-BOXの弱点はサイドと中央の1人、これを克服すればN-BOXも汎用化できる可能性がある


N-BOXの形はボックス形状だが中に人がいるので幅がやや広くなる


同時に左右に2人ずつ並ぶのでファーストディフェンダーとカバーが明確


N-BOXは中盤2.5層化でサイドにスライドして縦の2人を押し付ける+中央の選手が3人目で奪い取って展開という形ができる


さらに逆サイド側にも同じく2枚が縦並びなのでサイドチェンジがしにくい


密集した陣形を押し付けることで局所的に量的優位を作り出すポジショナルな守備


ただサイドの深い位置への速攻に対しての守備が後手になりがちなので中央から飛び出していかないといけない


この時間の差を利用されると崩されやすい


サイドの深い位置への展開とダイレクトなクロスを連続で繋がれるとサイドに寄せるまでの時間で間に合わなくなる


これは局所に密集した陣形の欠点


N-BOXの汎用化にはこのサイドへの速攻をどう潰すのか、組み立てさせないのか、防ぐのか、の多段の防衛が必要になる


そもそも初期ポジションがN-BOXであることが弱点の一つでもありタスク過多にもつながる


中央の1枚のポジションの悪さで中央が薄くなること、左右の繋ぎが崩れること


中央を2枚にすることで1枚が動いてももう1枚が埋めれば中央は保たれる


これは5レーンでも同じだが、5人で5レーンを埋めるということは1枚が動いた時点でそこのレーンには穴が開くので動かないことが守備の前提になり、動いた場合は残った4枚のスライドで誤魔化すというものだが、それより早くダイレクトに飛び出したレーンの裏を突かれるとスライドは間に合わない


守備におけるポジショニングはその場所にいることが重要な場合があるので後手に回った時のカバー方法はきちんと決められていなければならない


守備の未整備は失点の原因であり、改善されない限りはずっとそれを使われ続けるので守備構築をチームの大前提とするのは非常に重要なこと


守備の未整備を放置して攻撃特化は絶対にできない、失点が減らない為に得点する以上に失点してしまう上に守備が構築されていない為にボール奪取が容易ではなくセカンドボール奪取のオープン展開のギャンブル的な方法論しか残らない






中盤6枚、3-3化はN-BOXをより柔軟に運用する為の案


______FW______


__OH__OH__OH__


__DH__DH__DH__


__CB__CB__CB__




初期ポジションを3-3にすることで中盤に厚みを持たせる


プレスエリアはN-BOXと同じでボックスの内側へプレスして中央の選手が奪い取り展開する


6枚の柔軟なポジショニングによって穴の少ないN-BOXへと移行する




1トップは中央でボールを左右どちらかにワンサイドカットする


ボールサイドのOHが上がり、中央のOHがスライド、中央のDHが中央を埋めて2トップ化し3-5-2のN-BOXへとシフトする


__OH__FW______


_↑OH←_____OH__


______DH______


__DH__↑___DH__


__CB__CB__CB__




弱点となるサイドの高い位置への対応


ボールサイドのDHがサイド対応し、中央のDHがスライド、中央のOHが中央を埋める


4バックの4-5-1のN-BOXへと移行


これはN-BOXのサイド対応で服部がスライドして名波が下がる形の応用


4バック+N-BOXにすることで最終ラインのサイドを埋めつつ中央のN-BOXでボール奪取を試みる


______FW______


__OH__↓___OH__


______OH______


_↓DH←_____DH__


DH____________


__CB__CB__CB__




CBが横スライドしてDHが下に降りた4バックの場合


______FW______ ______FW______


__OH__↓___OH__ __OH__↓___OH__


______OH______ ______OH______


__DH←_____DH__ __DH_↓____DH__


CB←DH↓CB__CB__ CB←DH_CB__CB__




ライン守備の場合


______FW______


OH____OH____OH


__DH__DH__DH__


__CB__CB__CB__


左右のOHをサイド展開してサイドを埋め5レーンを支配


サイド展開と中央を通すタイプの相手には左右展開できないようにサイドを埋めておく




中盤3-3の構成は前後左右に必要な部分だけ動かすことで5枚+1の形を作れるのが利点


柔軟でありながら堅い守備を構築できる


中盤の2層化によってFWラインへの攻撃参加、DFへの守備参加もしやすい


各ラインに3枚いることで前後のカバーの関係、中央ラインの左右スライドと中央埋めも可能なので人数を使った柔軟な対応がしやすい


通常の守備では初期ポジションに必要な人数を置くが飛び出しによって穴が空く


しかし多層化とスライドによって柔軟かつ穴のない守備を作ることができる


3-3構成は攻撃時でもサイドに2枚が近くで連携できるのでカバーがしやすい


サイドの配置が1列飛ばしの2枚構成だと中間ポジションを取られるとやりにくいが


2枚が近くにいることでポジションの入れ替わり、ワンツー、チャレンジ&カバーがしやすい




攻撃時


______FW______ ______FW______


__OH__OH__OH__ OH____OH____OH


DH____DH____DH __DH__DH__DH__


__CB__CB__CB__ __CB__CB__CB__


中盤がサイド展開して幅を取り攻撃


オーバーラップインナーラップできるので攻撃でも多層化の恩恵あり


DHがサイド展開する場合はOHが中央を締めて縦パスを防ぎつつ中央攻撃を集中、DHはサイドからアーリークロスでFWを狙いOHが回収して攻撃


OHがサイド展開する場合はDHがインナーラップで中央攻撃に参加幅を使った展開で守備をサイドに誘導しつつ薄くなった中央にDHが入ってクロスをヘディング、FWやOHのこぼれを回収してミドルなど中央の厚みのある攻撃を作る




ポジション移動を含めた攻撃


______FW______


_OH___OH___OH_


____○____○____


_DH___DH___DH_


__CB__CB__CB__


中盤をサイド展開し中央にスペースを作りN-BOXの中心のない形を作る


中心となる○の位置とボックスの四隅の5点、もしくは中央にできるダイヤモンドを維持するようにポジションチェンジしながらボールを受け渡しポゼッションする


ボールホルダーがポジションを動かしても良いし、オフザボールの選手がポジションを動かしても良い


ポジション移動は無秩序よりある程度ルールがあった方が良い

ゴールに近い位置ボールを中央に寄せたいのでサイドにスライドして守備をサイドに誘導しつつサイドの選手は内側に入って上がる形でボールを中央に運び縦にパスを入れる

ボールを持たない選手が動きでどちらにボールを運びたいのかをボールホルダーにメッセージする

重要なのは相手のいないポジションへの移動、誘導で別の選手へのパスコースやスペースを生み出すこと

相手が動かないのなら長いパスで飛び越えればよい


ジュビロは黄金期のパスサッカーの「一部」だけを切り抜いているので上手くいかない

重要なのはトータルデザインとそのエッセンスであって、表面をまねることではない

仏作って魂入れず、の言葉と同じで黄金期のデザインを無視して一部だけを切り取ろうとしても上手くいくはずがない

何年も失敗している理由はジュビロ自身が自分達の黄金期の何たるかをきちんと理解していないから

ポゼッションサッカーではなくショートカウンターのパスサッカーをしていたのをポゼッションしていると思っている時点でおかしい

4-2-3-1?

https://pbs.twimg.com/media/FoFaRmHaUAI24VC?format=jpg&name=medium

https://pbs.twimg.com/media/FoFbJ8eakAAnLXt?format=jpg&name=large

https://pbs.twimg.com/media/FoGFTdtagAA4gaM?format=jpg&name=4096x4096


ツイッターの清水勢の情報が流れているので分析中

清水は3-4-3/3-4-2-1で守備時に5-4-1のようだ


ジュビロは3トップ、トップ下、中盤4枚、CB2枚なので両SBとSHが1列ずつ上がったとみると4-2-3-1の形に見える

大津がSBかWBをやっている様子、ポジションはバラバラなのか

鈴木雄斗が清水の選手にスライディングして痛めたらしくサポが荒れている

ジュビロ側は守備はチグハグで攻撃では前線にボールを送れないようだ

多分守備はファーストディフェンダーが強く当たりに行くという感じだろう

その後のカバーの連携で誰が行くか、空いたスペースをどうするかなどの全体のマネジメントは出来ていないと思われる

3バックから4バックに変わったとすると中央がCB2枚になることと攻撃時にCBが開きがちになることでカウンターで中央を割られる可能性が非常に高くなる

この辺りもチグハグな守備と関連あると思う


プレシーズンTM 清水戦

0-3だったらしい

ツイッターの情報では清水はワイドに揺さぶって薄くなった中を通すという感じの組み立てだったようだ

中央から左右に展開しつつ戻して縦、もしくは横パスで中、中央縦パスか

ジュビロの守備がサイドに寄せているとは思うが中を締めてない状態のようで中を縦に出されているのはどういうことだろうか

ワイドから戻して逆サイドハーフレーンを外に開くように縦に入れているイメージか

走ってはいるが食いつき守備をパスでいなされている感じを受ける

マンツーマンというわけでもないと思うのでラインやブロックの作り方とファーストディフェンダーで食いつく守備との間に隙があるのかもしれない

縦に通されているということなので中央か逆サイド側のハーフレーンの守備が薄くなっていたのだろう

この辺りはフォーメーションやシステム、局面によって変わるので清水の攻め方とミスマッチで負けるような組み合わせだったのだろう

詳細な情報が漏れてこないのでプレシーズンでアレコレ考えても仕方ないわけだが

清水はJ1得点王を擁する強豪で守備さえしっかりすれば破壊力はバツグン

失点を止められない、守備改善をしないジュビロでは負けて当たり前なのでどこまで考えているのか次第で今年の昇格は今の時点でほぼなくなったと思ってもいいくらいだろう

2週間後開幕なので序盤1~2か月の守備改善は全く期待されないし、その期間でまずいと考え直して守備構築し始めたとしても結果が伴うのは半月、1か月先なので結局前半戦は負け越しで折り返しにならざるを得ないだろう

ジュビロはチームとして自由度の高い攻撃を選択してしまったので過去の過ちを既に選択している

自由度の高い攻撃にも必要な前段階がいくつもあってジュビロはそれを全く用意せずにただ自由度の高い攻撃「だけ」を導入しているので全く機能しない

これは何年も継続されてきている「負」の側面

このブログでも何度も何度も警告しているが全く改善されない守備、攻撃パターン、トランジッションの速度など自由度の高い攻撃に絶対的に必要な要素を全て無視し続けている

ジュビロのチームの内部全体がその意味を理解していないので何一つ改善されない

十数万支払ってプレミアムメンバーになって意見しないといけない、という事自体がおかしな話で、自分達が理解できていないのに大枚支払わせて改善案なり分析なりを得ようとする乞食ぶりには呆れる

むしろ逆の立場だろ?

金払って分析買って研究練習するくらいの事をしないから負け続けてるってわかってないのな…

地方の部活や企業スポーツの延長くらいの気持ち、扱いしかしていない

どこがプロなんだ?


2023年2月3日金曜日

2023-2-18 開幕戦 対ファジアーノ岡山

昨シーズンの岡山は3位フィニッシュ、フォーメーションは複数試しているが結果を出しているのは4バックに対して4-2-3-1と3バックに対して3-1-4-2

4-2-3-1の4バックから1枚上げて3-1を作りトップ下を上げて2トップにすると3-1-4-2に可変するが3バックと4バックでメンバー入れ替えての運用かシフトしての運用かは不明

右サイド起点で中央を攻撃、ファールをもらってセットプレーという感じのデータが出ているので右サイドの起点に対して詰めて中央に上げさせない、ボールがサイドにあるうちに詰めて中央との連携を断つ守備をする感じでいくと起点を潰せてショートカウンターできるはず

敵陣ポゼッション+ショートカウンターなのでボールを高い位置で持ちたがる、全体を押し上げてくるタイプなので背後のスペースは大きく空きそう、ショートカウンターが高いのも前から守備、奪われた時に即時奪還しての攻撃によるものだと推測できる

右サイドはドリブル突破とアーリークロスのロングパスベース
中央攻撃はロングパスベースなので後方でボールを保持しつつ縦に入れてくると思われる
中央攻撃のシュート率30%と高いので相手CBに対して同数のマークで縦への配球阻止、右サイドへの展開阻止、をしていく必要あり

ショートカウンターもロングパス率が高いので奪ったら即縦へ配球して前線で決める形に思える

ジュビロとしては前に人数を投入してCBを中心に後方からの配球を阻止していく必要がある
リトリートすると岡山は敵陣ポゼッションから縦配球、ファールもらいからFKと攻撃が止まなくなるので出来れば自陣にリトリートせずにPAより前にラインを敷いて中盤から前もセンターラインを封鎖、前線はCBへのプレスをしっかりという守備が必要になる

縦のロングボール主攻+右サイドの助攻の2つがベースのようなので起点のCBを止めることが必要

ジュビロとしては高い位置での守備からのショートカウンター狙いが得点しやすいはず

ロングボール主体なのでアーリークロスも入れてくる可能性あり
中盤引き過ぎの3-4-2-1だと相性は悪そう

中央攻撃に対しては3バックの方が良いと思うが4バックでもSBが中央に寄せた形を作った守備をしても良い

岡山が1トップか2トップかでも変わってくるが起点はそれほど変わらないと思うので1列目2列目の人数を増やした陣形を組んだ方が良さそう

キャンプ情報にはフォーメーション関連については何もないが大分の動画をみた限りだと大津がサイドに寄せてファーストDFをしつつ鹿沼がその背後でカバーしていたりしたのが見えたのでボランチからサポートに出て行く形はとっていそう、奪いに行く意識は高めに見えた

開幕戦まで2週間、J23位の実力の岡山なので初戦で今のジュビロの力量を図る試金石になると思われる

ただジュビロはキャンプ等準備は遅めなのと連携等は話し合いで序盤では活かせないと思われるので後手に回る形は否めない、問題はそうなっている状態での守備がどうなのかという部分

キャンプのTMでは失点しているのでほころびはありそうでまだ改善はされていないのだろう、動画から察すると結構寄せにいく意識が高いのでターンやパスなどでいなされる場面が多くなりそう、奪いに行くのが点の動きではなく、囲んだタイミングで奪いに行くような全体の連動性の中で出ているなら良いんだが個々の判断で闇雲に食いつきに行くような感じの守備だとダイレクトなショートパスを繋げられていなされて終わるのでそういう守備ではまずい

ジュビロ自身が守備に対する改善の意識が薄いので失点止む無しだろうし、常に攻撃の事しか頭にない割に自分で考える、話し合いで連携というのんびり過ぎるドクトリンとメソッドなのでいつ戦術が花開くのかは不明、たぶん開花することに期待すると裏切られると思うのでイデオロギーベースではなく普通にナレッジベースの戦術浸透をして欲しいとしか思わない

プレシーズン雑感

横内監督に代わって新体制になったわけだが、たぶん中身は何も変わらないと思う
やっていることは

・選手を活かす
・話し合いによる連携強化

これは鈴木政一元監督のメソッドの継承が軸になっている為だと思う
ある意味「ジュビロ磐田らしさ」の原点がこれであって、戦術的な意味での「らしさ」というものは存在しない

多分ジュビロはイデオロギーベースでチームを再構築していく算段をしていて
戦術的、技術的に土台を再構築するという考え方ではない

つまり中身は何も変わらないし変えられない
チーム自体がイデオロギーベースなので技術、戦術というナレッジベースの土台構築をしない

今まで問題点がナレッジベースであるかどうか、どのような新規のナレッジを投入するべきかという観点から見ている人は多かったと思うが、チームはそうした部分よりイデオロギーベース、感情がメインのチームというのがわかる

イデオロギーベースであってもある程度の所まで行くと結局ナレッジベースでの問題点が出てくるのでそれをどう解決するのかというものが出てくるわけで遅かれ早かれそうならざるを得ないと思うが多分そこに到達するかどうかは不明

選手を活かす為には活かせる環境をどう作るかという話しになる、つまり選手のポジショニングや質の部分であり、それが活きる局地的な環境を生み出す為に他の選手のポジショニングや受け方、出し方などの技術的な対応、相手の守備形態がゾーンかプレスかマンツーマンかで局地的な環境は大きく変わるのでそれをどのようにマッチアップさせて選手の活きる形にもっていくのか、ということになっていく

ポジショナルプレーの質的優位は1対1のミスマッチを狙ったものだが、スピードのある選手を足の遅い相手に当てることで優位を取るということができるがもしこの環境がスペースの無い守備ブロックの揃ったサイド、という状況だと質的優位は無くなってしまう

スピードのある選手を活かすには大きなスペースが空いた逆サイドでアイソレーションさせるなど質の特徴と活かす為の環境と相手の守備形態とのマッチ、ミスマッチが重要になる

ゾーンのブロック守備なら逆サイドは空くかもしれないがマンツーマンでは1対1の状況になるのでアイソレーションしてもマークはなくならない

同じように量的優位はブロック守備や密集を作ることでボール奪取、ボール保持に有効だが密集していない場所に大きなスペースを作ってしまうので正確で速いパスを繋げられると量的優位は消えてしまう

ポジショナルプレーの重要性はポジショニングの「意味」であって、何故その場所にその選手がいるべきなのかを考えなければいけない

重要なのは考えることはピッチ外でもできるわけで、マインドのトレーニングはプレー中ではなくプレーしていないタイミングで行った方が良い

プレー中に重要なのは考えることではなく、判断の速さ、選択肢を増やすプレー、または相手の選択肢を少なくするプレーになる

ボールを蹴る技術も重要だがそれ以上に素早く的確な場所にポジションを移すことが大事なる

ポジションが良くても判断が遅い、選択肢がない、パスが遅いなどすべてのプレーの速度が落ちるような要素が多くなればなるほど優位性は消えていく

大事なのはすべてを考えるのではなく、まずはパターンを知り共有すること、プレー中の状況がどのパターンなのかを判断し、その対策になる形にポジションを再配置すること

ボールホルダーもオフザボールの選手も全員が状況認識を均一化できないと次のプレーの判断や選択肢は共有されない、よって連携は弱くなってしまう

パターンというナレッジの共有が出来ていないと各選手の判断に整合性がない連携の無いプレーとそれを押し付けあうだけになってしまう

パターンの理解と練習はアカデミーでやるべきことでトップチームがやるようなことじゃない

パターンがあればポジションの入れ替わりや選手の入れ替わりがあってもやることは同じなので判断や選択は最小限になるので脳がやるべきことはプレーの質を上げることだけに注力できる

考えながらプレーする、話し合いながら連携する、という手間はシーズン中にやる事ではなくてそれ以前にやっておくべきこと

プレーが遅いという事は全てにおいて準備されていないということ

準備されていればその選択肢の中から選べばよい

もし想定外ならばその時は最悪の想定で動くと決めておけばよい


ラッソの契約問題の影響から新規登録不可、移籍による新戦力投入が難しくなったが逆にアカデミー出身を戦力として使わなければならないという状況になったことでジュビロの内部の力がどれほどのものなのかというのがわかりやすくなったかもしれない

昨シーズンの降格決定が最終試合までもつれてしまったことで今シーズンへの向けての準備も遅くなりスケジュール的にはゆっくり、しかし中身はハードにならざるを得ないという切羽詰まったような状況でのキャンプだがハードになったことで怪我人も出ている

J2は試合数も多くターンオーバー必須なのでスタメン、サブの固定ではなく調子の良い選手をスタメンに、調整をサブに、と工夫する必要が出てくる、またトーナメント戦をどうするかという部分もある、トーナメント戦を調整用に使うような余力はないと思うので逆にさっさと負けてリーグ戦に注力する方が良いかもしれない

ただリーグ戦で戦績が芳しくない場合はトーナメント戦で一定以上の勝ちを取らないと何も残らないので結果を重視するならトーナメント戦継続も視野に入れなければならない可能性もある

序盤の出来によってリーグ戦、トーナメント戦のどこに戦力を入れていくはの判断は変わってきそうだが、キャンプの感じだと序盤の出来は良くなさそうな気がする

ジュビロはやる事に時間の概念、タイムパフォーマンスの意識が欠けているので即結果を出さなければいけないという状況に非常に弱い

多分ジュビロはイデオロギーベースのチームなのでJ1復帰も難しくなっていく可能性はあり得る

J1昇格目標とはいうもののJ1に戻っても全く歯が立たないのは昨年でわかっているので同じやり方を選択している時点で結果は変わらないと思う

理念や概念を理論に落とし込めるような選手やスタッフがいないというのが大きな問題点

藤田SDが「自分はふわっとしたことしか言えない」と言っていたがそういう部分

選手に考えさせるというイデオロギーをベースにしているがその土台となる基礎知識や頻出パターンの理解など問題を解くためのツールを提供できない、だから考えている間にプレーの速度は下がり手詰まりになってバックパスになってしまう、結果全てが後手になる

考えてプレーすることを完全否定はしないがそれはトップチームでやることではない
「歩くサッカー」というものがあるが、それを導入してワンプレーの判断と質を上げるような練習をしていかないと無理

多分いつも通り後の祭りになる

上手くいってもJ2で無双、J1で通用せずの形になる可能性は高い

「土台を作る」とは言っていたが、その土台がナレッジではなくイデオロギーなので実質的に土台になり得るかどうかは微妙

なので序盤は全く期待しない