2021年12月6日月曜日

攻撃型ゾーン論

サッカーは広いピッチに対して11人のみで戦う競技。

つまり守備に徹する場合は必ずどこかにスペースが存在する。

5レーンは横の分割だが縦に分割するとゾーンやラインで現わすことが出来る。

442フラットは3ラインのフォーメーションで1ライン4人をベースにしている。

1ラインをラインとして成り立たせる=ライン守備が機能するには最低3人が必要になる。

3人の場合、センター+ハーフスペースを埋めて中央を固める。

4人の場合、各レーンの中間に位置して中央3レーン+スライドによるワイド守備でライン守備を成り立たせる。

ハイプレスを戦術の核とする443は前線で3人がワイドに並び2列目3列目に多層化した3枚で中央のみを守る。最終ラインは4バックで守備を安定させる。

前線3枚とIH2枚はゲームメーカーがボランチであってもSBあっても1対1を強要してゲームを作らせないスタイル。この為に対ハイプレスにはCBやGKにロングフィードの能力が必要とされる。

ただワイド3枚と多層化した3枚の中盤ではCBからSHへのワイド展開をカバーできないので中盤サイドを使うことがハイプレス対策の重要なポイントになる。

433側もそれを理解しているのでSBのプッシュアップとWGの下げによる中盤の厚み構築によってそれを回避する。ゾーン3とゾーン1からゾーン2制圧に変化する。

WGを下げさせればSBが自由になるので後方からのロングボールが上げやすくなる。ハイプレス側がゾーン2制圧することでハイプレス側ゾーン3、ゾーン1制圧ができなくなるのでそれを利用する。

WGを下げずにSBのみを上げてくると中盤にスペースがなくなるので対ハイプレスは後ろにスペースを作らないといけなくなる。ただしハイプレス側ゾーン1の守りが薄くなる。対ハイプレス側はゾーン1内でのスペース確保が必須になる。

パスで打開するのではなくドリブルで中盤全体を押し上げながら後方にスペースを生み出し、バックパスからのロングフィードでSBのいなくなった前線サイドを狙う。ゾーン2進出によるプッシュアップでゾーン1のプレスエリアを薄くしてゾーン2にヘイトを向ける。

ハイプレスの前線3枚はワイド2枚中央1枚なので2CB+GKの3枚で中央で回せるので中央から中盤左右のスペースへのボール供給ができる。ハイプレス側がこのスペースをプレスエリアとして考えている場合はSBの上がりとIHのサイド展開、WGのプレスバックで3人で囲んで奪いに来る。この場合は逃がし所がない。インサイド側のアンカー脇のスペースにドリブルしてSBの裏に走り込んだ味方にパスを出して打開する必要がある。ゾーン1のスペースを使って正確なロングフィードをゾーン3に入れる。

サッカーは必ずどこかにスペースが発生するのでそれをどのゾーンに生み出して自分達のボールが安全に運ぶことが出来るのかを考える。

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