フベロの初期のスタイルから今の状態までを考えてみる。
442で両サイドを広く使った初期スタイルで得点もできたが、他チームがサイドに誘導されなくなって中締めで対応してきた。
失点が止まらず352への変更になったが得点もできず失点もしない特徴が無くなってしまった。
初期のサイド展開が機能しなくなった今こそサイドが空いているのでサイド攻撃が重要になってくる。サイド攻撃に必要なのはサイドアタッカー。ドリブル突破できる走力とクロスを上げられること。
最近の攻撃はサイド展開から大森がハーフスペースへと出てパスを受けてシュートに行くシーンが多い。SHがインサイドに入ってSBがワイドに残る形。
ジュビロに対して中締めだけで対応してくるならサイド攻撃でサイドを縦に攻めてクロスを上げるのが攻撃方法として上がる。それを嫌がるならサイドに守備を散らして来るので、ここで中央に縦パスが入りやすくなる。
SHのタイプとポジションで戦術が変わって来るが、第一候補としてはサイドにポジションを取ってサイド攻撃、ドリブルからクロスを上げるタイプが良いか。それを止めるにはSBが必要になるので4バック5バックを強要できる。攻撃時に2トップ+SHの4トップ体制で4バック5バックに対して負けない攻勢をかける。
相手がSBを使ってSHを止めようとしてくるなら、CHがインサイドを上がってSHの斜め前で受ける形で中央攻撃に切り替え。CHの方がよりFWに近いのでそのまま縦にパスを繋げる。
352の攻撃力を上手く行かせなかったのは中央3枚の動きがないから。ボールサイドのCHはSHの動きと相手の守備に合わせて動くこと。SHが止められる形なら自分が出る。サイドが空いているならSHに渡してSHが前に出る。どちらかが前で受ける形でFWに繋げる。
フベロ体制でのサイドチェンジは両翼共に攻守のバランスの良い選手を置かざるを得ない形になる。逆に左だけを攻撃タイプ、右だけを守備タイプとして攻撃するサイドを固定することで戦力を集中するという選択肢もある。バランスタイプの選手は難しいのは、相手が攻撃100%のタイプだとするとバランスタイプは75~80%なので守備をするとなると負ける。相手が攻撃タイプならこちらが攻撃することで相手の弱い守備力を利用した立ち回りをすることが重要。
352は攻守にアンバランスをもたらすので442のようにバランスタイプを集めたような感じではなく、攻撃専門、守備専門のタイプがいた方が活きてくる。この辺りの戦術と選手のタイプのマッチングも大事になる。
ジュビロスタイルとは何か。今の所サイド攻撃と強力な攻撃力。という印象。FW+SHの4トップ化での得点力の高さ。多少失点してもそれ以上に攻撃して複数得点で勝つ。そもそも得点の難しいスポーツで複数得点を狙い勝つスタイルは難易度が高い。しかしそれを目標としているならそれなりの戦略が必要になる。
攻撃スタイルに特化するならサイド、中央の差を無くして、どちらもできることが前提の方が良い。複数得点を狙うならまずどこからでも攻撃できる必要がある。強力な2トップを置いてパスを供給する必要がある。得点するにはPA内に3~4人は必要。2トップ以外にSH、CHの侵入が必要になってくる。4トップのSHがカットインしてPA内勝負+逆サイドSHもPA内侵入してゴール前に2FW+SHでボールホルダーのSHを待つ形。4バック守備がSB+3CBになるのと同じようにSH+3FWのようになること。もしくはCHが上がって3FWの形になる。どちらにしても3FWの形でゴール前にポジションを取ることで得点力は上がる。
4トップはそのまま相手4バックへのプレッシャーとなるので相手にロングボールを強要させる。ロングボールを蹴らせることでオープンな展開が可能になる。ただし相手の守備ラインが上がらないので4トップが自力で崩していく必要がある。相手が5バックの場合はこちらの守備に+1の余裕が生まれる。
2トップ+SHの4トップだと後ろの守備がかなり厳しくなる可能性もある。その分の攻撃力アップではある。3232だとボランチが中央とサイドの両方のケアが必要。3322の方が守備は安定する。3322の中盤の3の並びも位置によって大きく異なる。WB+1ボランチなのか、IH+1ボランチなのか、OH+Wボランチなのか。3バックが中央を堅く守る場合はWBを置いた方がいい。3バックが1CB+SBになる場合はWボランチしてサイドにボールが出た時はWボランチが下がって3CBを作る形にしないといけない。
どの並びにしても利点欠点があるので、かならずカバーする体制を決めておく必要がある。スペースを空けておく守備なのか、スペースを埋める守備なのかなどその戦術の違いで異なってくる。スペースを空ける場合ゴールより遠いサイドに空けておく。サイドを空けてケアしない場合はクロスが入ってくるので中央を堅く守る必要がある。
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