2022年10月31日月曜日

ボランチ原論

そもそも「ボランチ」とは何か

カルロス・ボランチ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81

「えっ!《ボランチ=舵取りが語源》って間違いなの?」 日本でほぼ無名な「名MFカルロス・ボランチ」の革命的功績とは
https://number.bunshun.jp/articles/-/851155

「お前もボランチのようにプレーしろ」中盤深めで守備の要+攻撃の起点=ボランチ… “伝説の初代”ナゾ経歴を調べてみた
https://number.bunshun.jp/articles/-/851156

ブラジルの超大物監督も「ボランチの語源」を知らなかった!《なぜ日本で「ボランチ=舵取り」説が広まったか》
https://number.bunshun.jp/articles/-/851158


ボランチのポジションをみると、WMフォーメーション(3-2-2-3)の3列目の右
しかし中盤の左が上がったボックスということなので、実質的には3-4-3ダイヤモンドに近い陣形だったと思われる

この時点でトータルフットボールの匂いが強い
事実、ボランチは攻守に活躍した


中盤ダイヤモンド化=MFの多層化

OMF・CMF・DMFの3層化に変換される
ボランチは一番後方のDMFとして機能したということ

ダイヤモンドの底にいるという事はボールを持った時に前方の2CMFとOMF、その前の3トップに対して広角にボールを出す役割を持つとも考えられる
つまりどちらのサイドでゲームを作るかという配球役
中盤から一歩引いた位置で全体を観察しつつ、危険なボールに対しては中盤で潰し、ボールを回収して逆サイド展開からのカウンターの起点になる
このようなプレーが想像できるが、フォーメーションとポジションを見る限りそういうプレーが望まれることは理解できる

ボランチの語源は人名であり舵取り役ではないが、実質的に舵の役割をしていたとも考えられる
しかしながらこれは守備的MFと3-4-3ダイヤモンドというフォーメーションがそうさせる機能性であり、他のフォーメーションではその必要性や機能性は変わると予想できる

現代サッカー、今現在のスタイルに当てはめると4-1-2-3の3列目、ワンボランチで守備の機能をしながら奪ったボールをワイドのウイングへとフィード、もしくはインサイドへとつないで攻撃の起点になる、というプレーだろう

ボランチの機能としていえることは、
・DFの1列前にいること
・DFにボールが入る前にフィルター役になること
・DFにボールが入った時にはプレスバックして挟むこと
・DFが跳ね返したボールを回収すること
・DFがサイドに出た時にはDFラインに入ってスペースを消すこと
・ボールを奪ったら2列目、1列目に広角にフィードすること
・CMFの背後のスペース、バイタルのスペースを埋めて中央のコースを消すこと

これらの機能を果たせる人材がボランチということになる

ボランチのポジションと機能から考えると
ワンボランチ、Wボランチという呼び方も微妙で、そもそもボランチ=1人というのがフォーメーションから理解できること
しかし、これが機能的にアンカーだったのか、というとそれはわからない
ボランチは攻撃にも参加しているのでポジション重視のアンカーとはやや機能的には異なると思われる

ボランチ、と呼ぶなら最低限3バック4バックの前に置かれるDMF1人で前方に2CMFとWGを置くなど3-4-3ダイヤモンドに類似するようなフォーメーションと機能がマッチしている状態で呼ぶべきだと思う

もしくはDMF=第一ボランチと分類されることがあるので第一ボランチと呼ぶべきだと思う

まず守備力がないと話にならないので、ボール奪えることが第一、広角フィードできることが第二、最低限この2つのタスクをこなせないと中盤の底=ボランチとは言えない

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