2021年11月9日火曜日

ボールを動かせ

Jリーグの遅攻は夏の暑さの問題が大きい。

ヨーロッパ北部は寒いので長時間走ることができる。


ショートパスで全体を移動させるよりボール自体を大きく動かした方がより省エネで戦える。

J1では433などロングボールからハイプレスして得点する形が多くなっているので前後分断式フォーメーションの方が中盤厚めより勝り始めている。


J1対策としては433を倒す為の方法を模索する必要が出てくる。

442、4231と4バックのチームが多いので4バック対策は必須。

SBの釣り出しでCBの脇を狙うのが良いが遅攻だとそうもいかない。


守備面では攻撃が4トップ5トップで来るのでWBが下がらざるを得ない。

これを押し返してもロングボールで返されてまたハイプレスと繰り返される。

こうなると京都戦と同じでハイプレスを回避できずに自陣から出られない。

どうにか抜けても上がる選手が皆無もしくは非常に遅い。

そしてゴール前まで詰めても4バックが固く守るのでシュートコースもなくロングボールで返されるとまた自陣までリトリートしなければならず体力的にも精神的にも疲労が多い。


J2での戦いはあくまでJ2内で通用しただけであって、これがJ1で通用するわけではない。

もしJ2で勝ったスタイルがJ1で通用すると思っているなら非常に残念でならない。


フォーメーションとシステムの高い柔軟性を求めること。

戦略性戦術面を考えると、全体を利用するように前後左右に長いボールを蹴る事。

しかし人数差、個人差を活かした局地戦をで戦う事。

この両方を両立できるような形が取れると非常に良い。

問題点はジュビロがサイド攻撃、特にサイドを縦に攻めたがる習性があること。

全体を広く使いたいのでサイドは重要だがそこにボールが長い時間とどまる必要性はなく、逆に選手がサイドに寄ってしまうとゴール前の局地戦で人数差の負けが生まれてしまう。

なのでサイドは人をかけずに1人置く程度にして、サイドはアーリークロスメインの放り込み、逆サイドへのサイドチェンジ展開、ディフェンスラインと前線を繋げるリンクとしての仕事をメインにして欲しい。

役割としてはSB的な感じ。無理に前線には上がらずにサイド後方から中盤でボールの逃げ道として残りつつ攻撃では支援を、守備ではカウンターへの対処とリトリートして裏のスペースを無くすなど。

サイドが1人なら中央に集中できるので攻守にゴールに近い位置に配置したい。中央の人数が少ないとセカンドボールを奪えないので主導権争いとしては弱くなってしまうが、しっかり守備をして跳ね返しサイドを経由して前線に少ないタッチで回すことが出来れば反撃は出来る。

ポゼッションでもカウンターでもどちらもできるような形が一番良い。

ポゼッション時も逆カウンター狙いなら基本的にボールがあっても無くても同じことをやればいい。

これが遅攻で敵陣に詰め寄るとなると自陣を空けてしまうことになるのでカウンターの餌食になりやすい。

ゾーン3に大挙して攻撃に行っても相手の守備が固くなるだけなので出来るだけ引き出して攻撃した方が得点しやすい。

ジュビロはポゼッションメインでクローズドな形を望みがちなのでオープンな展開からの速攻ができにくい。オープンx速攻だとワンチャンありえるので特に失点している時は速攻の方を選択したい。


今の3421だと両サイドの高い位置に人がいないのでやはり速攻には向かない。2列目が2人でワイドに開いてしまうと弱いボランチが晒されてしまうのが問題点。

弱いWボランチより強いトップ下とボランチを入れて中央の軸を作りたい。

トップ下がいることで2列目が左右に広く位置を取れるようになり攻守にサイドに対応しやすい。高い位置にいるので速攻の時にワイドを一気に攻められる。WBだと低い位置がスタートなので速攻には向かない。1トップと2列目ワイドの3人が速攻向きの快速だとかなりの確率でカウンターが決まる。

トップ下とアンカーが中央でボールを奪いたい。スペースを埋めるより中央におびき寄せて中央で奪う形。サイドにいる選手はサイドを切りつつ中に誘導して中央の強い選手がボールを奪い速攻に移る。トップ下とアンカーのボール保持が強いと守備が中央に集まるのでサイドの攻撃はより通りやすくなる。

トップ下は場合によって下がってWボランチ化しても良いし上がって2トップ化しても良い。1トップが流れるなら上がって中央に入っても良い。2列目左右がいるので1トップは流れにくいと思うので1トップが落したボールをミドルで決めるというのもあり。または2列目左右が上がった時に1トップがニアに入るならファーに入る、1トップがファーに流れるならニアに入るなど連携したりタイミングをずらしたりして中央の攻撃参加が期待される。


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