2021年11月30日火曜日

名波は何故勝てないのか

名波の「大きな勘違い」=「守備=下手糞がやる仕事」

小学生の頃から「上手い奴は攻撃、下手糞は暇な後ろで守ってろ。」

「カウンターはダサい」


こうした「経験」こそが名波の監督としての経験を蝕んでいる。


サッカーに限らずすべてのチーム戦スポーツの原点は戦争。

つまり戦争のセオリーが基本にあるべき。

しかし名波は自分の経験とサッカーというサッカーの独自部分=「足でボールを扱う」

という部分にフォーカスし過ぎて本質を理解していない。


戦争には攻撃3倍の法則という者がある。

完全に準備された守備に対して攻撃側は相手戦力の3倍必要という原則である。

これをサッカーで例えると自陣に引いて541など全くスペースを与えない守備に対しては同数の戦力では簡単に得点できない。

ジュビロの悪い時の流れはボールは支配できているが押し込んで敵陣まで攻め上がり自陣の守備はなし、2CBのみが守備として残るがカウンターを止めることが出来ずに失点する。

フベロの時も442で攻め上がりボールを支配し続けていたがカウンターを止められずに失点するシーンが多かった。

まず敵陣に攻め上がり過ぎる事自体が非常にハイリスクローリターンである認識がない。「ボールを支配し続ければ」有利であるが、そもそもサッカーは「足」でボールを扱う競技であって「絶対」がないスポーツ。不確実性の方が高い。つまりポゼッション+遅攻の「大前提」である「ボールを支配し続ける」という原則がサッカーの原則である「不確実性」と真っ向から対立している。つまりはサッカーをやっているのに矛盾した戦術を掲げているという事。これすら気づかない時点でだいぶ「俺は上手い」という上から目線で物事を見過ぎている。

守備構築は「負けない」試合をする一番重要なポイント。負けない=勝ち点を積み上げられる=降格しない。しかし悪い経験をもとに判断する名波は守備はダサい。守備は下手糞の仕事としか認識していない。この時点で降格圏のチームを残留させることは最初から無理。ジュビロがJ1定着できなかったのも同じ。ボランチに宮崎を起用するなど守備軽視の布陣ばかり。獲ってくる選手は左利きのキッカー、パサータイプばかり。自分が強い=自分のコピーを並べたチームが強い。という勘違いでチームを潰した。ジュビロはそれを経験済み。

名波が活躍できたのはむしろ後ろに強固な守備陣がいたからこそ。

対人も強くサイドチェンジやミドルも撃てる服部。対人に強く攻め上がれる福西、俊足でカバーできる秀人、クレバーな守備の出来る田中、対人に強い大岩。

3バックとWボランチがこれだけ強いのだから前が自由に攻撃できる。

理解していないのは名波の方。


ジュビロの攻撃重視は守備軽視ではなく守備重視からの攻撃重視なのだが名波はそれをわかっていない。今のジュビロは布陣としては守備軽視の部分もあるが全体でみると全体守備をすることで補っている。ただしこれがJ1で通用するのかは不確定要素。


2021年11月29日月曜日

361(3331/3151)

基本形

______FW______

WB_____OH_____WB

____CH____CH____

______DH_______

__LB___CB___RB__


3421のWBを押し上げ、中央をダイヤモンドにする。

守備の要はDHと2CHの逆三角形。

中盤は常に4人でダイヤモンドかボックスを形成して囲んで奪う。


■守備

DHとCHの逆三角形がCBの左右に落ちてサイド側に3バック+ボックスを形成してサイドを堅く守る。カウンター時は逆サイドのWBが幅を作りとLB/RBがインナーラップなどで押し上げる。逆サイドLB/RBを上げると3331の形を崩さずに常に中盤に3人ラインx2を維持できる。全体のスライドより一部のスライドだけでフォーメーションをキープすることで局所対応+全体最適の両方をこなす。最終ラインの横スライドは余りやらない方が良いので守備的中盤のスライドで補完する。

左サイド守備

 ______FW______

_WB___OH____WB__

_CH___CH____(RB)_

LB_DH_CB___RB___


右サイド守備

 ______FW______

__WB____OH___WB_

__(LB)____CH___CH_

___LB___CB_DH_RB__


■攻撃

CHがスライドしてサイドに2枚、3枚を作る。ボックスを作りボールを回す。CHがサイド側にスライドするのでサイドからボールを配給出来る。CHの一方はパサー、もう一方はBoxtoBoxで縦に動けるタイプだと良い。WBとOHの中間スペースを縦に攻めることが出来ると良い。WB、LB/RBを前に出して攻撃参加させるのもあり。


左サイド攻撃

(WB)____FW___(WB)

WB_____OH_____WB

_CH____CH___(RB)

_____DH_______

__LB___CB___RB__


右サイド攻撃

(WB)____FW____(WB)

WB_____OH_____WB

(LB)_____CH____CH_

_______DH______

__LB___CB___RB__


名波が失敗した3151だがその時はDHに宮崎が入っていた。それとCHに田口と上原だったかな。これじゃ守れない。CHがバランサーと言っていたが、守備を基本にしながら前の4枚を支援するボランチ型が良いと思う。


ジュビロ黄金期は3バック+3ボランチなのでやはりその形が安定するのだと思う。

4バック+2ボランチも同じで結局は6枚をどう構成するのか+攻撃時に何枚を使えるか+攻守切替時のバランスが安定するか。

この辺りをどう考えて構成するかでシステムが変わってくる。


3バック形式のように見えて実態は4バックの変形として考えるとわかりやすい。

____DH___DH____

______CB______

__SB___CB___SB__

CBを縦に並べてアンカー化しボランチ2枚を前に出してより前でコントロールできるようにする。

3ボランチかつアンカーをスペース管理役の宮崎にしてしまったのが名波の失敗だった。

スペースがあるから、と考えるより、相手がどれだけの戦力を投入する場所なのかを考える必要がある。

スペースを一人で見るのはまず無理。さらに中央はインテンシティの強い選手が来る場所。そこに対人の弱い選手を置くことは自ら穴を空けてしまう事と一緒。

ジュビロの3列目は2列目程度の強度しかなく、4列目に近い強度がない。3列目はむしろ4列目と同等の強度が無ければいけない。だからDHにはCBを上げることで3.5列目を作って中盤の厚みと強度を与える。


名波がJ3落ちしたのは「サッカー=球蹴り」を教えていたから。ボール回しメインでやっていた為に勝負の部分が欠落して負けてしまった。

プロシーンではなく育成としてやるなら問題はなかったと思う。

TPOを間違えているから残留できない。

J1、J2はプロリーグ。つまり金もらって勝負する仕事。育成ではない。

J3なら育成メインでいいと思うけどJ2はその中間にある微妙なリーグ。しかしプロだけにまず勝つこと、負けないことが前提条件にある。何故ならプロリーグはビジネスだから。

プロだからこそ夢も希望もあるように見えて一番厳しい判断をしなければいけない場所。

厳しさこそ優しさなのがプロの現場。


2021年11月26日金曜日

ボランチ

川崎の橘田


https://www.youtube.com/watch?v=73oUIHhn1zw

https://www.youtube.com/watch?v=zbFNlP-X07w


J1覇者のチームで機能するボランチ

中盤を制圧する強さ、キープ力、まずこの能力があってからさらに縦に動いてパスを出せる。

スパルタンで本格的なボランチは必ず1人は必要。

守備の要であり反撃の起点になれること。

ボランチの基本はこの選手に見ることが出来る。

2021年11月22日月曜日

4321+

3421に近い形とNBOXを融合した速攻型の攻撃と433型のワイドな遅攻型の柔軟な攻撃システム。


SBには上原、鈴木雄斗などを置き、SHに松本、小川大貴を置くとよいかもしれない。

OHには山田、大津。

問題はDH、守備型メインのDHが皆無なので現在の3CBの一人を1枚上げても良いかもしれない。


ダイヤモンドとアワーグラスの融合

攻撃時にダイヤモンドとアワーグラスの両方の攻撃方法を選択できる。

攻撃時のSHとSBの位置によってダイヤモンドとアワーグラスの両方に対応した攻撃が可能。相手の陣形に応じて速攻と遅攻を使い分ける。


守備時4321

フラット4バックでサイド2枚を近い位置でサポート。中央をOHとDHで囲む。

FW,OH,DHはダイヤモンドで中央速攻をのこす。ポゼッション時の逆カウンターはCB,SH,OHのダイヤモンドもビルドアップに使う。FWをOHの間に落とした守備形式もあり。

______FW______

__OH______OH__

SH____DH_____SH

SB__CB___CB__SB


攻撃時

SBを中に入れて中央にNBOXを形成。SHからはFWにアーリークロス。全体が大きなダイヤモンドを形成しながらもその中に小さなダイヤモンドを形成するフラクタル構造。中盤を7人で構成したショートパス交換による崩しとCB,SH,FWを使ったダイヤモンドの速攻の両方を同時に行える。縦方向の速攻を目的とした攻撃。SBがボランチ役になるので上原鈴木雄斗当たりが良いと思う。FW,OHの中央攻撃がメイン。

______FW______

__OH______OH__

SH____DH_____SH

__SB_______SB__

____CB___CB____


SHを大きく上げてアワーグラスを作る。3トップの433型に近い。SHとSBで大きくサイドチェンジしながら左右に展開して幅を使った攻撃を行う。横方向の展開と遅攻を目的とした攻撃。FW,OH,DHの中央をゴール前に進めてフィニッシュする。SHのサイド突破がメインで折り返しをFW,OH,DHのフィニッシュを狙う。

______FW______

SH_______SH

__OH______OH__

_____DH______

SB__CB___CB__SB

ダイヤモンドとアワーグラス

ダイヤモンドはCB/DH、SH/WB、CFを結んだ菱形の攻撃。サイドは1枚で速攻向き。自陣に引いているカウンター状態ではSHからCFへのアーリークロスを入れて背後のスペースを狙う。相手を押し込んだと時はCB/DHからSHへとワイドに展開することとSHからCFへとマイナスのクロスを入れる攻撃。サイドが1枚なので時間をかけずにサイドはリンクのみでボールを素早く前や中に展開する。


アワーグラスはSB/WB、OH/CH/DH、SH/WGを結んだ砂時計型の攻撃。サイドは2枚で遅攻向き。砂時計型は中央OH/CH/DHを経由してもいいがボトルネックになるので奪われやすい。ショートパスを連携するなら中央を経由。ロングパス、サイドチェンジを使うならSB/WBから逆サイドのSH/WGへとパスを展開する。サイド2枚で前後に位置しているが縦パスで繋ぐのではなく、斜めのサイドチェンジで逆サイドに展開する。最終的には中央のOH/CH/DHがゴール前に詰める形でフィニッシュする。逆サイドへのサイドチェンジを多用し広く展開するので相手の守備が広がり中央が開きやすくなる。左右の展開が上手くできたら中央が薄くなるので中央攻撃でフィニッシュする。


ジュビロは3421で陣形的にはダイヤモンド型なのだが、実質アワーグラス型の攻撃をしがち。ルキアンがサイドに流れてCFがいなくなるのとボランチもサイドに流れて両サイドでWB+1の2枚を作るような場合が多い。

遠藤が最後にシュートして得点する場合などは事前にショートパスで左右に散らして中を空けさせてシュートをしているなどアワーグラス型の攻撃が多くみられる。

逆に遠藤のいない時はWBからCFにアーリークロスが入るダイヤモンド型の速攻が見られた。

ジュビロはポゼッション+アワーグラス型の攻撃をメインにしつつ、カウンター+ダイヤモンド型の攻撃をサブとして使えるようなチームになっている。


2021年11月21日日曜日

4321(451)

4321(451)

中盤中央を3枚で守りサイドをSHSB2枚で守る。

現在の3421のボランチを一人少なくしてSBに入れる。

SHの高さでサイド攻撃と中央攻撃を変化させる。

DHはアンカーで守備重視。

SBがパサータイプでSHはドリブラー、クロッサータイプ。

CHは中央の守備と攻撃の攻守のバランスを取れること。

CHとDHのボール奪取が重要。


______FW______

SH__________SH

___CH____CH___

______DH______

SB__CB__CB__SB


______FW______

___CH_____CH___

SH____DH____SH

SB__CB__CB__SB


______FW______

SH__________SH

___CH____CH___

SB____DH____SB

___CB__CB___


世界で勝てないリーグに高年俸はありえない

遠藤は選手の年俸の魅力が必要というが、そもそもJリーグや日本が世界と戦って結果出さない限りスポンサーやチームは金を出さない。

選手基準で何を言ってもビジネスとして成立することが大前提。

視聴数、チケット販売、グッズ販売が伸びなければ年俸が増えることはない。

だからこそ各国のリーグではなくアジアリーグのような広範囲なリーグが出来た方が各国ごとに分かれているリーグより人も金も集まる。

1つの国の中のリーグで何を言っても仕方がない、国内のパイはほぼ固定されているのだから最初から無理。

野球より人気が出るならまだしも野球にも勝てていない。

Jリーグの実力が世界的に低いから問題なのであって年俸を高くしてヒーローを作れというのは言っていることが逆。


2021年11月20日土曜日

長崎戦

長崎の監督はS級ライセンスのインストラクターだった人らしいので監督力は非常に高い。

442ベースで場面に応じて少し変形している。442フラット、442ボックス、4231など。

守備では2CBにCHが残って2+1のトライアングルを作ることが多かった。SBがあがりCBが少し離れる分CHがアンカーに入って中央を割られないようにケアした2.5バックを作っていた。

先制点、追加点と長崎に先行されて引き分けに出来たので最悪の事態は免れた。

まだ自力優勝もできるし勝ち点でも2位を突き放しているので十分優勝の可能性は高い。

ホームで自力優勝する、というのがチーム全体の意志なのだろう。

必ず自分達の手で悔いなく優勝、昇格を果たしJ2制覇してJ1に戻る。

そういう意気込みが伝わってくる。

1点目は大森の中央からSB裏への斜めのランでニア側を攻略してファーサイドの鈴木雄斗に入れる形はよく出来ていた。大森が支持して縦に出せと要求していたので良く連動できた場面だった。

2点目もカウンターでみんな走ったのが結果に出ていた。走る人数が多かったので選択肢もありその点でキーパーは出ざるを得なかった。キーパーが飛び出た時点でチェックメイト。

勝ち点を落としたと言えば落とした、拾ったと言えば拾った、どちらとも評価が難しい試合結果だった。

長崎は3位で上位対決だったのである意味引き分けは妥当な結果だったともいえる。

上位対決で叩きのめせるほどまだ実力が高いわけではない、という事もできる。長崎も攻撃型チームでありジュビロも攻撃型チーム。お互いに得点力があるなかでの撃ち合いで結果も引き分け。

まだやはり課題が残っていると考えてもいい。

撃ち合いになった場合にどう相手に勝つか。

引いた相手を打破できるようになったが、撃ち合いで一歩負けている。

圧倒的な攻撃力=得点力と強固な守備力を両立するにはどうするべきか。

さらにそれをチームの軸として若い選手もマッチする形で育成出来るものなのか。

攻撃型チームとしてどんな場面でも得点を狙える形を作っていけるのか。

J1でそれが試される。


パサーフリーマン化

パサーの位置を中央と左右に自由に動かすフリーマンにして守備免除。

その代りに守備を1枚増やす。

中村俊輔が守備と逆の位置に常に動いてフリーなスペースでボールを待っていたような感じになる。

パサーは守備から切り離してカウンター時のリンク優先。その為に守備時は相手のボールサイドと逆に動いて広いスペースで味方からのボールを待つ。守備的にはー1になるのでより強い守備の選手や人数が必要になる。

ボールを奪い切ったら第一選択肢はパサーでパサー経由でトップに確実なボールを送り込む。

ジュビロの中盤は攻撃+パサーがメインで純粋にDHとして動くタイプがほぼいない。これがCBへの負担増にもなるし中盤で奪い切れないでボール支配される形にもなりやすい。

攻撃メインの戦術は良いが攻撃すればするほど守備の負担も大きくなりカウンターを食らいやすくなってしまう。

現代サッカーはポゼッションかカウンターかではなくどちらも必要なので常に柔軟な構成から対応できるようにしておく必要がある。

CFの機能不全

ジュビロのCFが機能不全になるのは何故なのか。

決定力のあるCFをトップにおいても何故か機能しない。

ジュビロの戦術や選手のタイプのミスマッチがあるかもしれない。

過去には442でSBからのアーリークロスを決めるという形があったが、今はWBがドリブルでの持ち上がりとFW、OHの連動で崩す形にこだわっているのでアーリークロスの速攻がほとんど見られない。

CFが活躍するにはカウンターでの速攻が一番良いがジュビロはサイドからアーリクロスを入れることも少なくカウンターもショートパスを繋ぐ遅攻でCFが欲しいタイミングでパスが出てこない。

中野もラインブレイカーでカウンター速攻向きだったがパスが出てこないでやはり1トップとして機能しなかった。

CFシステムにはSBのアーリークロスによるカウンター速攻が重要なサポート。

ボランチにパサーを置いてしまっているので中央から高いサイドにいるWBやサイドに流れたFWに供給するV字の攻撃はできるが、サイドから中央への逆V字の攻撃が出来ない。

押し込んだ時に遠藤がサイドに流れてサイドから上げることはあるがこの場面では既にCFの周囲は守備が固められているので少ない守備との個の対決ができない。

遅攻とパサーのポジションなどの問題で今のジュビロのショートパスメインの攻撃ではCFは活かされない。

攻撃的サッカーをやりたいなら、V字、逆Vの両方が可能であると常に大きく動かすことが出来るので非常にやりやすい。ボランチよりCBからのV字パスとSBからの逆V字パスが入ると3トップが活きるのでCFが死ぬことはない。


攻撃はダイヤモンド

https://www.youtube.com/watch?v=TV75_JW6NqA

攻撃時にボールホルダー+前3人でダイヤモンドを作るとパスで崩しやすい。
パスした後に次のボールホルダーに対しても同じようにダイヤモンドを作る。
左にパスしたら右回りで移動してダイヤモンドを作る。
右にパスしたら左回りで移動してダイヤモンドを作る。

パスで崩す攻撃をしたい時は局地的にダイヤモンド形を作ることで突破しやすくなる。

5レーン理論の攻撃をエッセンスだけにするとダイヤモンドになる。
5レーンはピッチの横幅を選手のカバーできる範囲で割ると5レーンとなる。
1レーンに前後並ぶ場合は1ライン飛ばした位置に並ばないといけない。
隣のレーンとは1ラインズレて並ぶ。
ボールホルダーの隣のレーンの1ラインズレ、ボールホルダーと同じレーンの1ライン飛ばしズレで配置する。
するとダイヤモンドになる。

守備時は1ラインズレをするとギャップが生まれるので5レーン理論は攻撃時の配置であって守備時は適用しない。
むしろライン形成の方が5レーン理論のダイヤモンドに対しては耐性が高い。
ライン守備だと前後のギャップが無いので縦パスを通しにくい。

その為攻撃側はサイド展開してライン守備をサイド側に剥がして4人ライン、3人ラインを3人ライン、2人ラインに減らしてスペースを生み出している。
釣り出されるとスペースが空き、出てこなければ突破かアーリークロスを入れるという攻撃の選択肢が可能。


2021年11月18日木曜日

3バック論+

3バックは中央を強力に守るスタイルでサイド攻撃に弱い。

最終ラインを3人にすることでラインコントロールの連動がやりやすくオフサイドトラップをかけやすい。

守備人数を減らすことで中盤より前に人数を多くできるのでより攻撃的にすることが可能。


ハイプレスの対処方法はボランチの下がりとGKの参加で5対3を作ることでビルドアップは可能になる。

攻撃的になる分サイドの守備が徹底されないとサイドを突破されやすい。それをカバーしようと3バックから人が離れると中央にスペースが出来て中央を突破されやすくなる。

WB1枚だと攻撃から守備へのトランジッションが大変で5バックに押し込まれると今度は抜け出すのが難しくなる。

3バックは5バック化も含めた攻守に変化できるスタイルだが4バックよりバランスを取るのが難しいのでWB/ボランチも含めた運用形態をしっかり決めておかないと簡単に破綻しやすい。

中盤でサイドを抑えないといけないので中盤のWB1枚では攻守切替が間に合わずサイド2枚のフォーメーションに対して相性が悪い。

また攻撃時には3枚が残るので後ろが余ることもあり4バックの攻撃時2SBが上がって2CBが残る2バックへの変形に比べて攻撃力が下がることもある。超攻撃的に3バックの両側を上げて1バックにしてしまうと全く守備が機能しないので最低限2バックは残す必要がある。

3バックは守備時3バック/攻撃時1・2バックと守備時5バック/攻撃時2・3バックとオプションがあるので戦況や相手に応じて使い方を変える必要がある。

チーム全体でバランスを取る必要があるので4バックより難度が高くなってしまう。

しかしはまれば攻守に違いを作ることが出来るので無失点複数得点を取ることもできるが短期決戦向きで長期間のリーグ戦ではやはり疲労やチーム編成などの点で難しさはある。

4バックスイーパーシステムの3バック+アンカーで3.5バックを作るのは3バックの難しさを抑えると考える。

現在の3バックは2バック+スイーパーシステムで3人で守るが4バックスイーパーだと4人を3人+1人の多層化する。

バイタルにストッパーのCBを1枚置くことで中央を前から止める+最終ラインに吸収されることでフラット4バックに可変してサイド守備+中央を割られない守備にする。

相手が中央攻撃をメインとしている場合は3+1で中央を守り、サイド攻撃をメインとしている場合は4で守る。

攻撃時も相手が1トップなら4枚を2+2にしてSBを上げる。2トップなら3+1にする。

3+1だとSBがサイドに飛び出して守備が可能になる。今の状態だとボランチが弱く下がってスペースを埋めるだけで終わってしまい飛び込んでくる相手に競り負けてしまう。失点パターンはサイドにCBが釣り出されて空いたスペースに後ろから走り込んでシュートを撃たれるというのが多かった。

現在のWボランチでは守備力が足りないのとWBが5バックに下がらないといけないので攻守のバランス面で不安定感がある。

WBをより攻撃的位置に置く、ボランチの守備力を補いボランチをフリーになれるスペースに出して決定的パスを蹴らせる。

CBの出来る背の高いアンカーでボール奪取能力が高い事。

もし能力があればサイドチェンジ、サイド前方へのロングボールが出来ると両WBが高い位置で攻撃に移ることが出来る。

3+1の時にボールを奪ったらサイド側にドリブルしてプレスをかわしながらパスコースを見つけてWBやOHにパス、CBに戻してCBからロングボールを出す、ボランチ、OHとのパス交換で中央を突破する、などの攻撃の起点になれる選手だと非常に助かる。

4バックのバランスの良さと3バックの攻守の強さを上手く組み合わせて安定した守備から強い攻撃を作っていけると強くなれると思う。

アンカーは前への飛び出し、RCB/LCBは横への飛び出しができるので固定されている3バックよりより機動的能動的な守備が可能になりカウンター対策も早くできる。

フラット4バックにすることでハイプレス回避もできるので3トップ対策にもなる。

アンカーの上げ下げで柔軟な守備を構築し中盤4・5人が安定して攻撃にいけるようにする。

多層化の問題点は縦に並ぶ分横の幅が取れないことと横に並べた時にライン間が空くこと。

サイドへの対応はせずに中央のみを守ることも可能だが、キッカーをフリーにしてしまうと自由に蹴られてしまい失点確率も上がるので最低限キッカーへのチェックはしなければならない。

サイド対応でフラット4バックにする場合はリトリートでスペースと時間を潰して中盤の戻りを促す必要がある。中盤が下がればアンカーが下がった分のスペースを埋めることが可能。

逆にアンカーを上げている時は中央でのプレスが効くので奪いに行くことが出来る。

3人の3バックと4人の3.5バックでは人数差の分だけ4人の方がより安定する。いくら強力な3バックを作ってもやはりサイドのフリーな選手からのボールに対抗することは厳しい。結局サイドを守る選手が必要になるのでその負担がWBやボランチにかかってくる。

3421のフォーメーション構造上WBの背後はボランチかCBが守らなければならない。CBがサイドに飛び出ると中央が空くのでやはりそこを狙われ続けた。

フォーメーションの変更をしないならボランチ1人をアンカー役のできる選手に交代いして3.5バックにすることでCBのサイドへの飛び出しをカバーできる。中央ではアンカーが飛び出すことで3バックのラインに穴が開かずに済む。

対1トップで2バックで済む時は両SBを上げても良いし、3+1でボールサイドのCBを上げて前から守備してもいい。

ピッチの幅を考慮すると純粋な3バックは非常に難しく必ずサイドの守備を考慮する必要がある。これは選手の問題だけでは絶対に解決しない。

よって4人の3バックを作ることが解決策の一つになる。


2021年11月17日水曜日

流動的サッカーとユーティリティー性

ジュビロのサッカーは人もボールも動く攻撃サッカー。

全員守備全員攻撃なのでポジションの移動も多く足の速さ、持久力、パス精度など高い能力を必要とされる。

小川航基がフィットしないのはいわゆる9番、CFとしての能力が高いのだがポジションを移動する流動性やユーティリティー性の部分でルキアンと比べるとマッチしにくい部分がある。

小川自身はCFとしての能力は高くボールが入ればチャンスを作ってくれる。問題はそこまでボールを持っていけるかどうかという部分。

多分442などサイド2枚の方がサイド展開と突破が楽なのでCFが動く必要がないのだが、361のWB1枚だとサイドが薄くまたアーリークロスを入れるより突破し崩して入れてくるのでCFのように待っているとチーム全体の上がりと守備の下がりが同時に押し寄せてスペースが無くなってしまう。確かにスペースが無い中でも高い技術でボールを受けてシュートまでもっていけるのだがやはりスペースのある方がもう一手を挟むことが出来るのでチャンスが広がりやすい。

442でSHやSBがどんどん放り込んでくれるという形やCBやCHが縦に入れてくれるというような場面の方が小川が活きるのだと思う。

現在の361の1トップ+サイド1枚だとどうしてもサイド前方に起点を作る時にFWが流れて0トップ化することからスタートする。ルキアンはWGの選手なのでそれがやりやすい。またボールをサイドに置き0トップになる事で中にいるOH2枚が中央攻撃に行きやすい。2列目の上がりが本命の攻撃になるし、流れたFWとWBのパス交換でWBがさらにサイド突破してサイドの多層攻撃からOHのフィニッシュに繋げている。

FWが流れることでゾーンディフェンス対策になったりサイドに釣り出す事でマークをずらしたりスペースを空けたりしてOHの2次攻撃を支援する形が出来ている。

小川がやるなら1トップではなくむしろOH役でフィニッシュに絡む方になる。

体格を生かして中央でブロックを組んでセカンドボールの回収からミドルシュート、サイドに流れたFWやWBからのクロスをシュートなどフィニッシャー役をやるにしても最初からいるのではなく味方との連携の中でフィニッシャー役をやるということができればマッチしてくる。

小川がCF役から抜け出さないなら今のスタイルとはマッチしにくいので難しい。脱皮してよりスキルを上げるのか、自分の良さを生かしてマッチするチームに行くか、どちらにしても小川自身がどう考えるかによる。小川は能力も高いのでマッチする方向で課題をクリアしてくれればチームとしては助かると思う。

自分で決めるという姿勢だけでなく、周りを使うことも覚えると中盤でいい仕事が出来そうな気はする。CFにこだわるより中盤で仕事をする方がボールにも絡めるし得点もできる。小林のようにトップ下など中盤の真ん中で強さを活かしたボール支配とサイド展開から縦に動いてゴール前でフィニッシュに絡むという動きが出来るとゲームメイクと得点の両方に絡めるので活きると思う。

縦の2トップの下の位置で後ろからのボールを受け取ったり相手ボランチに絡んでボールを奪いに行ったりと結構重要な位置でもあるので少し下がるだけで強さや大きさを活かせる仕事もある。中央はサイドより動きは少ないのでそれほど動かない小川でもプレイはしやすいと思う。

451/361NBOX

______FW______

__OH______OH__

______CH______

__DH______DH__

______CB______

__SB___CB__SB__


______FW______

__OH______OH__

______CH______

__DH______DH__

_SB__CB__CB__SB_


4DFをスイーパーシステムで3バック+アンカーで構築。

中盤はNBOX形式で1トップ。

4DF+2DHの6人で3バック+3ボランチ/4バック+2ボランチ形式の守備をする。

対1トップ3トップ対策にはフラット4バックに移行。

対2トップでもサイド展開から突破を狙ってくる場合は4バックにすることでSBがサイドに展開し突破を防ぐ。


中盤中央を守る時はNBOXスタイルで5人で密に制圧

対433の場合OHが対SB、CHが対DH、DHが対IH、SBが対WG、CBが対FWでマッチアップする。

5枚で中央を制圧してサイドに誘導、4DFシステムにすることでサイドでのボールの出口になる前方をSBが抑え、背後はOHがプレスバックで挟み込む。前方とゴール側をSBとDHの2枚でサイドを抑えられ、横パスで中に逃げようとしたところをCHが捉えて反撃する。


CHの裏のスペースを狙ってくる場合があるのでフラット4バックの場合はCB1枚が一つ前に飛び出して潰しにいく。さらにその穴にワンタッチで縦に通して来ることも考えてSBや残ったCBはスペースを潰して前を塞ぐ。オプションでSBが中央に寄った場合にサイドに戻す場合も考えられるのでDHが下がってSBのスペースを埋める。SBがWGについている場合はDHが下がってCBとSBの中間スペースを埋める。

中央を抜こうとする相手にはCBがDH間、CHはOH/DH間に入って3人ラインを構築して縦のギャップを埋める。


2021年11月16日火曜日

国際的に強くなるには

Jリーグの特殊性を考えるとJリーグに特化した強さと世界で通用する強さはことなる。

国内最強と海外で戦えるのとでは話は違う。

国内最適化してしまうと海外では通用しない、という場面も出てくる可能性は高い。

国際的に強いチームに育てていくにはどうするべきか。

世界を知った選手を加入させることも大事。

やはり多国籍化することで世界を知ることができてそれがより広い世界を見る視野をもたらす。

そして小さな世界のマインドを捨てて世界で通用するマインドを手に入れる。

マインドセットの更新をする必要がある。

コロナの状況さえなければ若い選手を近い海外にレンタルして育てるという方法論があってもいいかもしれない。

海外を知る選手が若い選手に話をしたり海外で行われている練習や戦術などについても情報共有できればチームとしての戦力の継承になる。

チーム自体も情報をまとめて内部の育成に使用することで常に新しい生の情報を仕入れて更新できる。

チームとしていろいろなことが出来るとチーム自体も大きく成長するはずだ

今のままでは無理

J1王者川崎のダイジェストを見る限り今の状態だと厳しい。

中途半端なハイボール回避はIH、DH、SBに回収されてしまうのでハイプレスに対して苦し紛れで前にボールを蹴ると不利になる。川崎はハイボールを前向きに回収して勢いを持って攻撃に転じることが出来る。そしてその攻撃が止まらない。

J1の切り替えスピードの速さ、強度とジュビロの紙遅攻だと相当厳しい。

ただし川崎の433も諸刃の剣なのでいかにハイプレスをかわすかが重要な課題となる。


433はその構成上戦力は分散されている。特にサイドはWGとSBと離れているのでサイド2枚構成なのだが単体x2で連携ありきではない。さらに中盤が中央だけなのでその両脇のスペースが弱点となる。

3トップといってもWGがサイドに広がっているので単体x3で中間スペースが空いている。そして2列目のIHがその中間スペースで待ち構えているが実際は縦のギャップと横のギャップの両方が存在している。

現在は遠藤が下がって4バックの形にしていることでハイプレスを4対3、GKも含めた5対3などにして回避している。



ジュビロのビルドアップとしてはWBを下げずにむしろ上げて3トップのWGの裏に配置する。OHとFWもそれぞれIHの裏、DHの裏に配置する。

そしてWキッカーのボランチを3バックの中間に落として5バックの構成にする。

Wボランチを下げてWBを上げることで3トップ+2IHの中間スペースに人がい無くなりプレスを回避できる。

3トップには3バックがマッチアップして中間スペースにボランチが落ちることでボランチはIHからのプレスを回避することと後方でのポゼッションを高める。

3トップのWGは孤立しているので3トップの中間スペースからWGの背後にいるWBに斜め外側にパスを出すことでIHを回避すると同時にWBからのボールをIHの背後にいるOH、DHの背後にいるFWと連携して一気に攻撃に転じることが可能になる。

3トップのWGに対してはCBがマッチアップするが、背後のWBと前後に挟み込んで2対1で潰すこともできるのでカウンター起点や攻撃の起点となるWGを最初に潰すことで危険の目を小さいうちに全力で潰すことが可能。

川崎の失点シーンはWGの背後のスペースからが多い。SBが前にでればSBの背後のスペースを狙われる為にSBがステイしてラインを維持する場合はラインの裏にハイボールを放り込んで中央で個の強さを活かした戦いが可能。SBが釣り出されるならOHが中央から斜め外側に走り込んでWBの縦のボールをもらえばいい。

WB、OH、FWを相手のプレスエリアの背後に置く+ボランチを最終ラインに吸収して中盤を無くすことで3トップ+2IHのプレスエリアを無効化し、孤立するWGを回避してサイドから一気に速攻を仕掛けられる。ボランチが下がってGKも連動すると6対3の状況でCBが前で3トップのストッパーを、ボランチとGKが後ろでスイーパーを出来るので後方の厚みを作ってボランチとGKから安全にプレスエリアの外側にいるWBへとボールを放り込めれば一気に反撃になる。


ボランチをCBの前で運用するとFWとIHに挟まれてロストする確率が高く、横パスで逃れようとするとWGに引っかかる。なのでボランチがCBの前、定位置で機能しない。無理にボランチを定位置で使おうとせずに下げてしまった方がプレスを回避でき後方でのポゼッションを高められるのでその方が理にかなっている。

またボランチがCBより後方のGKとの間のスペースまで下がってサイドのCBがIH前のスペースに走って受ける形を囮に使い、WGが内側に釣れたらボランチはCBの動きと逆に外に移動しながらWBへのパスコースが開けているので攻撃に転じることが出来る。もしくは中央のCBがFWを釣って中央のスペースを空けて逆サイド側のWBへと入れるなど。

WGの背後にいるWBにボールが通れば攻守交替で一気に速攻できるチャンスが生まれる。WBはサイドを縦にドリブルしてから速い横パスを入れる、ドリブルせずにアーリークロスを入れる、カットインして中央に向かってドリブルしてミドルなどWBからの攻撃のバリエーションは多彩に出来る。

4バック+アンカー構成の433に対してWB、OH、FWの5枚で人数的には5対5だがFWは既にアンカーの背後にいて2CBと1対2。アンカーは2枚のOHに挟まれているのでニア側に突くしかない。すると背後のOHにはSBが付かなければならず逆サイドのWBが時間差でSBの大外を回って背後を突くことが可能になる。

433のハイプレス対策はWGの攻略。サイドで孤立させてその背後を突くこと。2対1で早めに潰す事。IH、FWの連携をさせないこと。プレスのエリアに入らないこと。WGを攻略してプレスエリアを回避できたら必ず速攻すること。


J1王者を倒すことは他のチームに対しても大きな影響がある。今のトレンドである433に対するメタ戦術を作り上げることで上位戦を攻略しJ1定着を目指して欲しい。

2021年11月15日月曜日

2021の成果と2022の課題

戦術的成果は「ダブルキッカーシステム」
遠藤と山本の2人のキッカーを使うことで引いた相手をセットプレーからこじ開ける方法論を一つ獲得した。

もちろん諸刃の剣なわけでCH2人が守備面での問題点を持ちながら攻撃全振りで押し切ったわけで、これがJ1で通用するか否かがJ1での課題になる。

つまりJ1復帰1年目で遅攻対策に引いたチームをダブルキッカーで通用するのか、ダブルキッカーの弱点を突かれる対策の攻守両方の課題が存在する。

遠藤がレンタル終了でガンバに戻るのか、完全移籍してくるのか。

セットプレーで違いを作ることができるという部分はハイタワーCBが攻撃参加できる場面がより多くなることでDFの得点がより多くなり総合得点が高くなる。

クローズドの展開ではFWをスピードタイプのカウンター速攻の得点源とし、遅攻ではCBを得点源とする。オープンな展開の場合は中盤の連携からFW、OH、WBが得点する。

ジュビロが遅攻「だけ」に依存するのではなく、総合的にどのような場面でも「得点を狙う」という超攻撃的スタイルを突き進めば面白いかもしれない。

しかしやはり大きな問題点としてはセットプレーのカウンターの守備。ダブルキッカー+ハイタワーCBで後衛が全てセットプレーに参加している状態になりカウンターの守備をする選手がいなくなる。セットプレーで得点するかカウンターで失点するかのギャンブル2択になりかねない。

高い得点能力を維持しながらどうやってその後の守備を維持するのか。守備の形を考慮した攻撃というものを生み出さなければならない。

4DFシステム

ジュビロは3バックスタイルが基本の所があるが少し微妙な部分がある。

433の3トップに5バックだと5対3になってしまうので中盤が薄くなってしまう。

3トップには4バック、2トップには3バック、1トップには2バックが良いが、4バックだと3トップ1トップに対応し3バックだと2トップに対応する。

どちらも同時にこなすには4DFの配置で対応することになる。

3トップにはフラットラインの4バック、2トップにはスイーパーのダイヤモンドの4バック、1トップにはSBをDHに上げたボックスの4バックに変更する。

ライン、ダイヤモンド、ボックスは中盤の守備でも同じでそれぞれに特徴がある。

ラインは直線に並ぶ為に縦に入れるパスコースを消すことが出来る。しかしハイボールでラインを越される可能性がある。横に長いのでサイドへの守備対応が早いが前後の厚みはないので背後のカバーがなく中央を抜かれてしまうと一気にピンチにもなりやすい。リトリートして背後のスペースが無い状態を作る必要がある。

ダイヤモンドは3ストッパー+1スイーパーで中央に3人のライン形成し中央の縦を切ることが出来るがサイドから背後に入れられる可能性がある。背後のスペースを消す場合は1アンカー+3バックにする。

ボックスは2ストッパー+2スイーパーで中央を厚く守る。攻め込んでいる状態でSBがサイド攻撃ではなく後方からパサーとしてゲームを作る+カウンターに対処するために中盤中央を締めてスペースを消す。

ジュビロの中盤は2列目タイプが多くDHが機能しないことが多い。さらに守備が3バックメインなのでその前のフィルター役がないのであと1枚守備がいると守備が安定するはず。守備の安定はよりダイナミックな攻撃を引き出すことが可能になる。

攻撃スタイルのチームこそ守備は鉄壁にすること。少ない人数で守備しなければならないからこそ選手の質から守備スタイルの構築まで徹底しないといけない。


チーム編成的には442のDF4、MF4、FW2で配置を変えるシステムをベースにしてもいいかもしれない。3バックはスイーパー4バックで代用することが出来る。

中盤はラインとボックスの2タイプ。

FWは2WGの0トップ化と縦に並べて1トップ+トップ下として1人を中盤に下げる2タイプを使う。


ジュビロはサイド攻撃をメインにするがサイドを1人にする場合が多くカウンター守備に問題が残ることが多いので、チームの方向性を攻撃メインに据えるならきちんとサイド攻撃に適したシステム、カウンター対応できるシステムを構築していく方がJ1に定着し上位を狙うなら必要な事だと思う。

中盤にコントローラーを置くのではなく、DFがコントローラーをするというのが良い。守備の出来るパサーをSBに置くとサイドの横展開、縦展開をコントロールできる。もしくはSHにパサーを置いてSBが縦に突破するスタイルもあり。しかしこの場合はDFの人数に余りがある状態でなければならない。SHのパサーならばCHやSBに縦の突破をするタイプを置いておく。いずれにしてもパサーはサイド側にいた方がやりやすいが守備面での不安がある場合はSHに守備が出来るならばSBに置きたい。



2021年11月14日日曜日

水戸戦

水戸は3421のミラーマッチでスタート。

何故いつもの442ではなかったのか。

序盤は微妙だったがジュビロのサイド攻撃が嵌って前半3得点。

ジュビロはやる事が無くなって後半は水戸が意地の1点。

水戸は失点から442に切り替えてジュビロのサイド攻撃も抑えられるようになった。


ジュビロとしては前半は攻撃の集大成、後半は守備の集大成という感じだった。

セットプレー、崩し、カウンターと3得点全てが違う。

水戸も後半は怒涛の攻撃でジュビロは終始守備の展開。


ジュビロは全員攻撃、全員守備の形で全体が有機的に連動して動くスタイル。

パスは一つ前の横展開と二つ前の縦展開を混ぜた形で突破。ダイヤモンドの形を意識。

崩しでもN字のパス連動でサイドからのカットインで切り崩す。

カウンターは死角スペースへのランとスルーパス。


守備では前線からプレスしてコースのカットとリトリート支援。相手のスピードが落ちるようなら中盤はステイかプレスの支援に切り替え、相手が止まらない場合は中盤もリトリート。

勢いのある相手には最終ラインから飛び出してカットに出て中盤は出て来た選手と交代で後ろを埋めるように最終ラインに参加して最終ラインの密度を保つ。

442のライン間を横にドリブルして密集地帯から逆サイドに持ち出してボール保持など、

かなり攻守ともに多種多様な動きが見えて面白かった。



来年の課題としては攻撃時の守備の準備。

対カウンターのコントロールと強度。

攻撃時に中央の守備に何人置けるのか。カウンターのパスの出し手をいち早く潰すことと、それが出来ない場合にコントロールして遅らせること。パスの受け手に何人マークに行けるのか。

そもそもカウンターを食らいやすい攻撃をするかどうかも含めて何人でどこを攻めて、何人でどこを守るのか、という部分をある程度決めておく必要があると思う。

横展開+縦展開でスルーパスが入ったとしてもインターセプトからのカウンターの可能性があるので、そこは横展開の選手が絞ってコントロールに入るなど攻撃の形とそれが崩れた時の守備の切り替えパターンが連動しているととてもいい。

インターセプトから繋ぎに来る相手ならコントロールしやすいが、スルーパスをそのままロングボール、ハイボールでカウンターに移行されると中盤でのコントロールが全く効かないので最終ラインと相手FWの個の対決になる。逆にジュビロも高速カウンターをやる場合はこのスルーパスをロングボールで蹴り込むカウンターができると相手からするとかなりやりにくい相手になる。CBにはこの相手のスルーパスをロングボールでカウンターする方法を身に着けてもらいたい。

ジュビロの攻撃は遅攻でサイド展開からの流れなので中央がやや薄くなる。ここのケアをCBが担うわけだがその前のボランチの位置にスペースが空きやすいので3バックを維持するのか、1人が前に出てスペースを消して2バックにするのかなどの形の検討は必要かもしれない。


J1昇格1年目はとにかく「負けない」試合で挑みたい。

まずはJ1残留でいい。J1にまず慣れること。1年目の順位は諦める。1年目でJ1にどう対応できるのかを徹底的に分析して2年目を迎えて欲しい。

負けなければ勝ち点は積み上げられるので悪い順位には行かないはずだ。


2021年11月13日土曜日

来年

昇格はマストなので問題なのはJ1で来年生き残れるのか。

4チーム降格J1の弱いチームはほぼ全滅。

J2で攻撃サッカーが通用したからと言ってそれがJ1で継続できるわけではない。

来年は上位半分にいるかどうか。


J2では攻撃サッカー特化したがJ1ではどうなるかわからない。

J1の切り替えの早いサッカーに対してジュビロのテンポの遅さがどう影響するか。

基本はポゼッションなのでボールを維持できるがプレスの速さと強度に対してパスが通用するか。バックパスを強要された場合にGKの三浦まで戻してロングボールを蹴る時もあったのでハイプレスに対してはGKからのロングボールで回避することは可能だが、このボールを中盤で回収できるのか。フォーメーション的には中盤6人中央4人なので人数差の優位性で回収率は高いがここで回収できないとプレスを受け続けることになり自陣から一歩も出ることのできない状態が続く。

J1では433が使われているので特にハイプレスと4バックに対する対処を準備しておかないといけない。京都戦が一つの試金石だったわけだが、かなり苦しんでいる。そこから類推するとJ1の433に対応できるかというとやや厳しいと感じる。

ハイプレスは後ろから繋ごうとするポゼッションに対するメタなのでポゼッション側も無理に繋がずにハイボールを入れて中盤で奪い合いを制するという形の対策をし、433の弱点の中盤サイドのスペースと相手SBの釣り出しからSBの裏突破などの連携による速攻が出来ると攻撃できるようになるはず。SBを下げたままでWGが下がってくるようなら後方で回せる時間ができるのでこの辺りは場面によってコントロールすればよいと思う。

今の3421がマッチしているかどうかも微妙。

サイド攻撃に特化するなら1トップも止めて2トップにするという考えもあり。

しかし2トップといっても2WGの形の0トップに近いやり方で一方へ放り込んで逆サイド側がゴール前に走り込んでくる形で背後を突く。守備側はボールを見るので大外から背後に入ってくる選手にはマークをつけられないしつけても守りにくい。

サイド攻撃を有効にするにはやはりSBの位置にいる選手が重要になる。ボールの出し手になる選手で今はWBが攻撃に出るのでボランチがサイドの背後に入ってSBの位置からボールを入れる。

今のジュビロの布陣はWBがSH役、OHがCH/DH役、DHがSB役をやるような感じで攻撃時に内側から外側にローテーションする形をとる。逆に守備時はWBが下がりOHが外に広がる。攻撃時と守備時でローテーションすることで機能するような感じになっている。OHは攻撃時はインサイドの攻守、守備ではインサイドからアウトサイドへのプレスをする。WBは攻撃時にWG/SHでアウトサイドの攻め、守備時は下がってSBとして機能。DHは攻撃時に広がってSB役で供給、守備時はインサイドでスペースを埋める。

来年も3421は継続しそうだが何かしらオプションが欲しい。攻撃的スタイルを継続するなら対リトリート、対ハイプレスは必要になる。

2021年11月9日火曜日

ボールを動かせ

Jリーグの遅攻は夏の暑さの問題が大きい。

ヨーロッパ北部は寒いので長時間走ることができる。


ショートパスで全体を移動させるよりボール自体を大きく動かした方がより省エネで戦える。

J1では433などロングボールからハイプレスして得点する形が多くなっているので前後分断式フォーメーションの方が中盤厚めより勝り始めている。


J1対策としては433を倒す為の方法を模索する必要が出てくる。

442、4231と4バックのチームが多いので4バック対策は必須。

SBの釣り出しでCBの脇を狙うのが良いが遅攻だとそうもいかない。


守備面では攻撃が4トップ5トップで来るのでWBが下がらざるを得ない。

これを押し返してもロングボールで返されてまたハイプレスと繰り返される。

こうなると京都戦と同じでハイプレスを回避できずに自陣から出られない。

どうにか抜けても上がる選手が皆無もしくは非常に遅い。

そしてゴール前まで詰めても4バックが固く守るのでシュートコースもなくロングボールで返されるとまた自陣までリトリートしなければならず体力的にも精神的にも疲労が多い。


J2での戦いはあくまでJ2内で通用しただけであって、これがJ1で通用するわけではない。

もしJ2で勝ったスタイルがJ1で通用すると思っているなら非常に残念でならない。


フォーメーションとシステムの高い柔軟性を求めること。

戦略性戦術面を考えると、全体を利用するように前後左右に長いボールを蹴る事。

しかし人数差、個人差を活かした局地戦をで戦う事。

この両方を両立できるような形が取れると非常に良い。

問題点はジュビロがサイド攻撃、特にサイドを縦に攻めたがる習性があること。

全体を広く使いたいのでサイドは重要だがそこにボールが長い時間とどまる必要性はなく、逆に選手がサイドに寄ってしまうとゴール前の局地戦で人数差の負けが生まれてしまう。

なのでサイドは人をかけずに1人置く程度にして、サイドはアーリークロスメインの放り込み、逆サイドへのサイドチェンジ展開、ディフェンスラインと前線を繋げるリンクとしての仕事をメインにして欲しい。

役割としてはSB的な感じ。無理に前線には上がらずにサイド後方から中盤でボールの逃げ道として残りつつ攻撃では支援を、守備ではカウンターへの対処とリトリートして裏のスペースを無くすなど。

サイドが1人なら中央に集中できるので攻守にゴールに近い位置に配置したい。中央の人数が少ないとセカンドボールを奪えないので主導権争いとしては弱くなってしまうが、しっかり守備をして跳ね返しサイドを経由して前線に少ないタッチで回すことが出来れば反撃は出来る。

ポゼッションでもカウンターでもどちらもできるような形が一番良い。

ポゼッション時も逆カウンター狙いなら基本的にボールがあっても無くても同じことをやればいい。

これが遅攻で敵陣に詰め寄るとなると自陣を空けてしまうことになるのでカウンターの餌食になりやすい。

ゾーン3に大挙して攻撃に行っても相手の守備が固くなるだけなので出来るだけ引き出して攻撃した方が得点しやすい。

ジュビロはポゼッションメインでクローズドな形を望みがちなのでオープンな展開からの速攻ができにくい。オープンx速攻だとワンチャンありえるので特に失点している時は速攻の方を選択したい。


今の3421だと両サイドの高い位置に人がいないのでやはり速攻には向かない。2列目が2人でワイドに開いてしまうと弱いボランチが晒されてしまうのが問題点。

弱いWボランチより強いトップ下とボランチを入れて中央の軸を作りたい。

トップ下がいることで2列目が左右に広く位置を取れるようになり攻守にサイドに対応しやすい。高い位置にいるので速攻の時にワイドを一気に攻められる。WBだと低い位置がスタートなので速攻には向かない。1トップと2列目ワイドの3人が速攻向きの快速だとかなりの確率でカウンターが決まる。

トップ下とアンカーが中央でボールを奪いたい。スペースを埋めるより中央におびき寄せて中央で奪う形。サイドにいる選手はサイドを切りつつ中に誘導して中央の強い選手がボールを奪い速攻に移る。トップ下とアンカーのボール保持が強いと守備が中央に集まるのでサイドの攻撃はより通りやすくなる。

トップ下は場合によって下がってWボランチ化しても良いし上がって2トップ化しても良い。1トップが流れるなら上がって中央に入っても良い。2列目左右がいるので1トップは流れにくいと思うので1トップが落したボールをミドルで決めるというのもあり。または2列目左右が上がった時に1トップがニアに入るならファーに入る、1トップがファーに流れるならニアに入るなど連携したりタイミングをずらしたりして中央の攻撃参加が期待される。


世界を目指さないJリーグ

 https://number.bunshun.jp/articles/-/850538


まんまジュビロだな…

速攻捨てて遅攻


2021年11月7日日曜日

京都戦

序盤からハイプレスに対して繋いで進めようとしているので自陣から全く攻めることが出来ない。

サイドに逃がした後に裏に一本ロングボールを入れて1,2列目が一気に走っていく以外に攻める方法はない。

繋ごうとし過ぎてボールを守り結果ファールでFK献上したりCKに取られて攻められ続ける形から逃げられていない。

前半引いてハイプレスを受けつつも凌いで体力を削って後半反撃するプランも考えられるが交代枠を考えると相手の前線はいれかわるとしてもDFはそれほど体力を奪われていないので交代はないだろう。4バックなので一人当たりの負担も少ないので京都的にはそれほど影響はないと思う。

むしろジュビロのDFが前半のうちに体力を結構削られるので後半京都の入れ替わったFWに対して後れを取る可能性の方が高いので良いプランではない。

むしろロングボールで相手のハイプレスを機能させないようにした方が良いのでは。

ジュビロ的には3トップのWGを引き出してその背後のスペースを取ってSBをさらに釣ってSBの空けたスペースからゴールに攻める形を取っているが余りに手間と時間をかけ過ぎている。

ルキアン2人背負ってるのに倒れてるの京都の選手。

ジュビロには快速FWが足りない。

快速だとしてもサイドのドリブラーとかにしてしまってFWで使わないせいでこういう押される試合で得点チャンスを逃し勝ち。

カウンター嫌い構成なので尚更。

押される展開はチャンスが少ないからこそ快速FWFが重要になる。

遅攻メインにする弊害が大きすぎる。

ボール回してはいるけど得点出来るようなチャンスにはまではなっていない。

ボール回しすぎで相手の4バックはきっちりゴール前埋めているしルキアンにはバイスが付いてくるから2列目3列目の押し上げが必要。

ルキアンがターゲットになってバイスを釣った所に入ってくるのがWBの小川だけだと遠くて遅いし守備の穴にもなる。

山田、鈴木雄斗、ルキアンの繋ぎが得点の匂いがしたが、ここもタッチが多くまだシンプルに縦に出せた。その分遅かった。


前半はほぼ押されてカウンターも遅攻で得点できるような状況がほぼなかった。

京都がハイプレスで来ることがわかっているならもうちょっとやり方はあると思う。

ボール支配率53%になっているがほぼ京都の支配と言った方が納得する。

左からの攻撃だとバイスが守備で残るのでルキアン対バイスを避けることが出来る。左の鈴木雄斗の側から攻めてルキアンと小川でフィニッシュする方向で攻めた方が良さそう。


オープン目の展開になって来ているのにボランチのフィルターが効かないのでCBラインでの攻防になる。ボランチで跳ね返すことが出来れば攻めの展開にできるが遠藤山本のWボランチだと全く守備が機能しない。押し込まれてタッチラインに逃げるなどセットプレーになりやすくそれがまたピンチになる。

京都は最終ラインからトップにロングボールを入れてから回収に来る。本来なら中盤ボックスのジュビロの方が中盤3人の京都より有利なはずだが回収できずに攻められる。

京都は433で中盤サイドが弱いがゲーム支配しているのでSBが上がって穴がCBの横になっているがジュビロが繋ぐ為に中盤にスペースはなく奪い返される。

ルキアンがサイド展開してSBの穴でロングボールを受ければ攻めの起点になる。

今日は右サイドの攻めなのでジュビロとしてはそれを受ける形で左で守るが逆に出て来た背後を突くようにしないと4バックなので逆サイド側は簡単に対応できてしまう。

左で受けてそのまま左でカウンターするのが良い。

ルキアンがフィニッシュでバイスとマッチアップしない方が良いのでバイスにはアジリティの高い山田で攻めつつルキアンに繋いだ方が良い。

あわやカウンターで失点のピンチ。

この分だと引き分けか。

しかし京都がFWを交代で入れて来たのでやはり攻撃の手は休めず前からのプレスとショートカウンターの形を続けるようだ。

ジュビロ的には良くない展開。

ルキアンが徹底的にマークされているので金子や山田、小川に散らしてシュートさせておいた方がいい。ルキアンのマークが減ればルキアンに繋げられるし、ルキアンにマークが付き続ければ守備が一人死ぬので攻めやすくなる。


右の崩しと同じように左からの崩しを山田が決めて得点。

77分なので残り時間は20分以下。これは大きいがまだまだ時間があるので気は抜けない。

京都も大きなサイドチェンジ+クロスでチャンスを作ってきた。

ジュビロは5バックで1点を守る形か。

WB小川と松本を交代。

京都も交代を入れて激しい展開が期待される。

遠藤抜かないとまずいのでは?

京都の猛攻。セットプレーは怖さがある。

大津、今野を入れて守備を安定化。

もう少し早くても良かった。


時間つぶし成功で逃げ切り。

どうにか上位戦で勝ち切った。

これは大きな結果。

J1昇格前の大勝負に勝ったのは大きい。



2021年11月3日水曜日

フォーメーションと戦術のミスマッチ

新潟が4231で後ろにスペースが余りない。

ルキアンへの縦へのパスもSBがいるのでスペースが余りなく、中央では2CBと1対2になるのでやはり不利。

ルキアンに直接入れる形はできにくい。


またサイドではSBとSHの2枚がWB1枚に対して有利なのでジュビロのサイドは不利になる。

無理にサイド展開、サイド突破などサイドでどうにかしようとせずに人数差で勝る中央で戦った方が余程有利。

しかし不利なサイドでゲームしがち。

何でもかんでもサイド攻撃すりゃいいってもんじゃないんだけどね…。

サイドで勝る為にサイドによって人数差作っても逆にサイドに寄り過ぎて中央が薄くなってしまう。

やはりサイドへの釣り出しに乗って裏獲られるような形が見られる。


やり方考えないとちょっと難しい試合。

サイド使うよりハーフスペースを使った攻めの方が良さそう。

サイドに釣られて結局サイドで奪われてる。


ボランチで奪うことが出来ずにポストに入って守備を中央からサイドに剥がされている。

これ最後は中央抜かれるパターン。

ボランチが全く機能していないのが守備の問題点。

攻守の要が攻守の穴になってる。

もういい加減止めてくれよ。


ゲーム展開がオープン目だからいつ失点してもおかしくない。

ちょっとしたミスや判断の遅れが失点になる。

ボランチでボール奪取、ボール保持が出来ないからボールが落ち着かずゲーム展開もコントロールできない。


新潟の方が攻勢でSBが上がり目になってきている。

前半終了で終わりだろうがSBが上がってからのカウンターでサイドのスペースを狙える可能性はあるかもしれない。

しかししっかりと守備して速攻決めないと意味がない。

セットプレーの後に義道が持ち上がったのに前に蹴らずにサイドアウトしてしまったシーンがあるがああいう風だとこの試合の得点は期待できない。

ワンチャンスを潰す時点で準備が出来ていないので次に同じシーンが来たとしても期待できない。


WBを上げずに引かせておいて相手のSBを釣り出してOHがSBの背後に入り込んでいく形で攻めが出来ると崩しやすい。

押しても4バックがスペースを埋めるだけなのでまったく得点の匂いがしない。

新潟はサイド2枚でジュビロの中央をサイドに釣り出して中央に縦パスを入れる形で中央突破すら狙っている。

3バックがどうにか止めることが出来ているがトップ下に入れられてCBが釣り出されたところに縦パス繋がれると即失点するのでボランチのスペースが非常に重要になる。

簡単にサイドに釣り出されると中央やられる。


ハーフタイムのスタッツだと全くボール支配できずに新潟の方がパスが回っている。

パス数だけではなく危険な攻撃がいくつもあるので実質的にゲーム支配されている。

前半だけ見ると新潟優勢。

新潟の方が堅い試合している。


後半初動から完璧に崩されてる。

これは相当まずいね。

失点不可避だよこれ、時間の問題。

守備の形を完璧に把握されて穴の開け方を把握されてる。

先制しないと負けるよこの試合。


SBの裏に入れたのは良いけど全体が既に奥に詰まっているからゴール前も固められてる。

2回目はルキアン一人に2~3人の守備がいて無理。

やはり4バックが堅いな。

しっかり引き出して背後取らないとスペースもないし1対1も作れない。

新潟はリトリートですぐに引くからスペースを与えない守備。

速攻で攻めないとチャンスない。

1トップというのも不利かもしれない。


60分過ぎてジュビロの攻めが少し有効になって来ている。

セットプレーからルキアン得点。

これは大きい。

流れがいまいちだったのでこの時間で得点出来たのは良かった。

大森が動いているので新潟の守備も釣られてゾーンが崩れている。

スペースに動くジュビロの攻めが効いているかも。


ルキアンにボールが入っても2列目以降の押し上げなし。

これではカウンターが全くできない。

交代してフレッシュな選手を入れるなり対応しろ。

また新潟に主導権を握られている状態。

10分+ATで逃げ切るつもりなのか…。

やっと小川を入れたがどうなるか…。


新潟はサイドに釣って中央突破狙う形が多いな。

時間的には逃げ切りできそうな感じではあるが…。

交代枠も使って逃げ切り。

前半は酷かったが後半得点して持ち直したので良かった。


3バックの穴

ボランチがボール奪取できないのでCBから上がって跳ね返す。
この為にCBが穴を空けてしまいそこを突かれる。

つまりボランチの方が穴。

だからボランチをどうにかしないとどうにもならない。

中盤に必要とされる能力

ボール奪取能力とボールキープ能力。

まずこの2つ。


何故この2つの能力が重要なのか。


「戦力転換点」


攻撃側は守備側の3倍が必要なので戦力を集中する必要がある。

攻撃側の戦力を減らすためには攻撃側の戦力のうち後方からの増援が届かなくなる距離まで引いて味方の増援を参加させること。

中盤は押し引きをコントロールする重要なプレイヤーなので守備+コントロール能力が必要になる。

まず拘束力としての守備力=ボール奪取能力。

そしてコントロールする為にボールキープ能力を持ち相手に主導権を渡さない。

決してパス回しの能力ではなく、個で安全にボールを支配するとともにゲーム全体の押し引きをコントロールして流れを作ること。

キープ能力の高さはボールを落ち着かせることで流れをコントロールできる。


ポゼッションに必要な能力はボールを奪い取ることとボールを保持できること。

中盤ではこの2つが出来ることで支配率を上げるとともに流れをコントロールする。



戦いのサイエンスー戦術の本質

戦術の本質という本の中に戦いのサイエンスという章がある。

この章は結構重要で現場でどうするべきかが良く書かれている。


「拘束」と書かれている部分は本来のボランチ、CBのストッパーの役割。

スペースを埋める、パスコースを消す、というのは地形効果であって拘束には当たらない。

ボランチやCBはストッパー=拘束を役割として中央で相手を止める役割。

ここがしっかりしていないと迂回による主攻が効かない。


攻撃には迂回、包囲、突破がある。迂回はロングボール速攻、包囲はサイドアタック、突破はサイドアタックを囮とした中央突破。迂回が基本戦術であり、包囲、突破は次点の攻撃方法。

狙うのはまず迂回のロングボールから。背後のスペースがある場合は常に狙い続ける。

ボランチ、CBからCF、WGへのロングボールがこれにあたる。


次に包囲となる中央攻撃を囮にしたサイドからの侵入によるサイドアタック。ボールは中央で回しながらサイドアタッカーが前線に入って縦のボールを受ける。

ボランチ、CBからWG、SH、WB、SBへのボールがこれにあたる。


突破はサイドでボールを持ちながら中央を縦に侵入してアーリークロスを受ける形。

SH、WB、SBからCFへのアーリークロスがこれにあたる。



2021年11月1日月曜日

DFをボランチに

ジュビロの中盤は守備が弱すぎる。

2列目タイプがボランチにいるせいで守備が弱い。

ボランチはDFやっている選手の位置を上げる方向で考えた方がまし。

中盤6人で人数を増やしてコースを切ったりスペース奪ったりと補助的な守備はできるが肝心の「奪う」という部分で個が弱い。

結局はCBが奪う形に持っていくしかないので、サイド攻撃にCBが釣り出されるとCBが奪う形が崩れてしまう。

現在の状況だと3バックだけがやはり守備負担が高いので最低1人は守備専を増やさないとゲームが破綻する。

現在の形を維持しようとするならCBは絶対に動かないこと。

サイドは中盤が走ってスペースを埋めるなりコースを切るなりして使わせない。

出来るだけ中央に追い込んでCBで跳ね返す。

しかし下手をするとファールからFKを与えてしまうリスクがある。

サイドで奪おうとするならWB1枚だけではCB脇という弱点を守りながらボールを奪いにいくのは非常に難しい。

フォーメーションの工夫をするか選手のタイプを変えるか奪う場所を工夫するかもっと策を考えないといけない。