2021年5月2日日曜日

ポゼッションの前提条件

ポゼッションサッカーをやる為の前提条件はパスの上手さでは無い。

前提条件は「ボール奪取能力」

ポゼッションの筋の悪さはパス技術が良かったとしてもグラウンド整備、天候に左右される不安定性。グラウンド整備されているJ リーグや一部の国でしか再現できない。

一番の問題はボールを保持できない時どうするのか。パス技術に長けているとしてもボールを奪い返す能力がなければポゼッションすら出来ない。

ジュビロにポゼッションが何故失敗するのかといえば、ポゼッション=パスサッカーという刷り込み。

ポゼッションの前提条件としてボールを持っている状態を作り出すという部分が抜けている。それが現れているのがボランチのタイプ。

本来、ボール奪取を大前提とする為にボール奪取に優れた守備的ボランチを置くべき。しかしパスサッカーと勘違いしている為にパサーボランチを起きたがる。この違いが守備力の無さに繋がっていた。

パスは手段であって目的ではない。パスだけでは得点にはならない。重要なのは得点に繋がる崩しのパス。そしてパスにこだわる必要性は全く無いということ。

ジュビロはパス至上主義に陥って本来あるべき基礎すら捨てているアンバランスな状態。

それでもやりたいサッカーと考えている。

三浦の最終ライン参加でのビルドアップもそうだし、中川との対談でもそのような事を言っていた。結果、つなぐ意識が強すぎて自ら失点を招き入れてしまった。

ポゼッションをやるならまずカウンターから。これは守備整備と速攻の重要性から。ボールを奪い返せないポゼッションは受け身一辺倒で終わる。最初にやるべきなのはポゼッションできない時の対策であってポゼッション自体ではない。遠回りの様に思えるだろうが、逆に一番の対策の近道。

ポゼッション出来なくてもカウンターで対策できることと、奪い返すことができる。ポゼッションからカウンターされた時でも守備が整備されているので簡単に失点しない。

ポゼッションには疑似カウンターがある。プレスの誘導と速攻を合わせたもの。名波時代にはやっていた。カウンターをやるからポゼッションでも生かされる。

ポゼッションとカウンターは2階建てで出来ている。カウンター出来ないチームにまともなポゼッションは出来ない。

名波がカウンターのベースを仕込んだが結局それを活かせずにオールポゼッションにしてしまったのが問題外。

まずカウンター出来るチームを作り上げ、そこからポゼッション出来るように仕込むのが安全なチーム構築。

ポゼッションかカウンターかの2択でしかものを考えられないなら先はない。

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