2021年5月17日月曜日

ミドルカウンター戦術

ミドルカウンターはショートカウンターのマイナーチェンジ版。
ロングカウンターほど守備的ではなく、ショートカウンターほどアグレッシブでリスクをかけないモディファイドされたカウンター。
自陣前方で横幅を守り後方に大きなスペースを作らず、ロングボールにはオフサイドトラップかリトリートで対処。
ハイプレスはせずに前に間延びした形は作らない。
ラインを上げても前線は無理にゾーン3まで進む必要はない。
相手陣内に深くは進まず、出来るだけ相手を前に引き出して裏に大きなスペースを作るように誘導する。

FWは1トップか縦の2トップなど少数のスピードとタイミングで突破するスタイル。
その分中盤、最終ラインに人数をかけてスペースを潰して縦パスが入らないようにする。
基本はゾーン1の前方からゾーン2の後方までのエリア(自陣前方)に布陣。
進んでもゾーン2(自陣前方から敵陣前方)のエリアでオープンな展開を求める。

サイドアウトからのスローインに対してはリトリートしてゾーン3を埋めて裏抜けを潰す。
サイドは高い位置に守備が来るようにすること。FWへ素早くボールを入れる+FWがサイドに流れた時に自分が中央に入ってターゲットになれる選手を置く。

フォーメーションは1ラインに4~5人が並ぶ形で中盤の幅をカバーできるものを選ぶ。
1トップ、縦の2トップで敵陣に切り込み、中盤が幅を使って2次攻撃を行う。
FWがサイドに流れた時に2人目、2列目からの攻撃は中央に入るようにする。

枚数をかけたショートカウンターは間延びして前線の裏のスペースを使われてしまう。
ショートカウンターではオープン過ぎる展開になり抑えが効かない場合が多い。
ロングカウンターでは押し込まれた状態で長い時間を耐えなければならない。
ロングカウンターではクローズド過ぎてポゼッション側の攻撃時間が非常に長くなる。
ミドルカウンターはオープン過ぎないように抑え気味にボールを縦に出すもしくはスペース+幅のあるフォーメーションを活かしてカウンター時にFWと中盤が前進しながらショートパスを繋いで守備を攪乱しながらゴールを狙う。

ポゼッションベースのショートパスサッカーではなく、カウンターベースのショートパス+ミドルパスを使った攻撃スタイルを目指すのがミドルカウンター戦術。
多分ジュビロに一番合うスタイルだと思う。
FWへの縦へのボールやサイドチェンジにはミドルパスを、人数をかけた持ち上がりにはショートパスを使って前進する。

前線、2列目にはスピード+スタミナのあるタイプ、ボランチ、最終ラインには高さ+強さのあるタイプを基本に使うと上手く行くはず。

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