2021年4月29日木曜日

3バック4バックとGKの組み合わせ

・背が高いが反応が遅いGK(八田)
・背が低いが速い4バック(速い寄せ)
・ハイライン守備(不正確なミドルを撃たせる)

・背が低いが反応が速いGK(三浦)
・背が高いが遅い3バック(ゴール前封鎖)
・ローライン守備(コースを絞ってGKセーブ)




ジュビロのGKはやっと背が高く反応の速い外国人選手が入ったが、それ以前は背が高いが反応の遅い八田と背が低いが反応の速い三浦の2択になってしまった。中間の志村を出してしまったので両極端になってしまった。

八田の場合は背の高さ=ハイボール処理が出来る+手が長い=ゴールを広く守れる、という特徴があるが、逆に反応が遅いので至近距離でのシュートやタイミングをずらされたシュートに対して弱い。
八田の場合は守備ラインを高めに設定して遠目からの不正確なシュートであればセーブできるので高いラインと横幅をカバーしやすい4バックとの相性が良いと考えられる。4人はスピードがあってボールホルダーに詰めることで早めに不正確なミドルを強制的に撃たせる。その後スピードを活かしてボールを回収。4人いるのでGKが弾いても回収しやすい。出来る限りゴールに近づけさせない戦略で遠目から撃たせること。突破されないことが大事。4バックの身長が低くても守備ラインを高くすることでその分を補える。4バックを超えるボールを撃ったところでハイボールに強いGKなのでセーブ可能。

三浦の場合は反応が速いので至近距離のシュートに強い。しかし背の低さと手の短さがあるのでゴールを広く守ることが出来ない。よって守備ラインを低く設定し、背の高い3バックをゴール全面に立たせて、GKはサイドからのシュートを止める形にする。相手を引き込んで止めるスタイル。背の高い3バックが中央を守るので高いボールは3バックが処理。シュートコースをサイドに誘導することで狭い角度のシュートを強要する。WBも含めて5バックの低いラインでサイドを突破されてもシュートはコース限定でGK、クロスは背の高い3バックが処理することで守備をこなせる。



3バックの運用

守備時:34ラインのゾーンディフェンスの危険なスペース

WB__DH__DH__WB

■■CB__CB__CB■■


攻撃時:WBが上がってCBがSB化して広がった場合の危険なスペース

WB__________WB

■■■■DH__DH■■■■

_CB■■■CB■■■CB_


442のSHからFWにパスを出されると一撃でやられる形になってしまう。

それもボールサイドでも逆サイドでも同じ。逆サイド側からのSHの侵入が縦でもカットインでも1対1でスペースを埋められないから対処しきれない。

攻撃時にWBが上がって裏のスペースを突かれてCBがワイドに釣り出されて3CBの壁が崩れるので中央で決まりやすい。

2021年4月27日火曜日

パスの出口

3421が実際にジュビロのパスサッカーにマッチしているのかどうか。

ショートパス、サイド攻撃などを考えると、3421でサイド1人というのは難しいように感じる。

それはパスの出口の問題。サイド攻撃でWBが上がることでしかパスの出口ができない。

WBが上がれない場合はシャドーが開いて出口になるなど方法はあるが、それならサイド2人にした方が攻撃時には入口出口が両サイドに出来るし、守備ではサイド2枚にすることでサイドのタスクが分散される。


4バック採用でパスの入り口をSBが、出口をSHが担当すれば攻守に分担される為にタスクが単純化しそれぞれの役割が分かりやすくなる。


守備構築

ジュビロの守備は


1.ライン形成によるゾーン

2.マンツーマン


の2つの流れからなる。


現在のフォーメーション3421だと、最終ラインの3バックと3列目の4人ラインの2重ラインでゾーンを構築している。


WB__DH__DH__WB

__CB__CB__CB__


しかしボールホルダーに一人が寄るのでその背後にスペースが出来てしまう。

__(BH)_____

___DH______

WB■■■■■DH__WB

__CB__CB__CB__


通常だと、このスペースを同ラインの選手が狭めたり、背後のスペースの選手が埋めたりする。

__(BH)______

___DH______

WB__DH__WB__

__CB__CB__CB__


__(BH)_____

___DH______

WB__CB__DH__WB

______CB__CB__


ジュビロはこの部分がない。よって前に出てマンツーマン化してしまうことで元居た場所のスペースが空き放題となってワンツーやフェイントからのドリブルなどでかわされてスペースを使われたり、縦パスを入れられたりする。


問題点はこの3,4列目だけではない。

3421の前2列が3トップ化してハイプレスに出てしまうと2列目の場所に大きなスペースが出来てしまう。流れとしては、この1,2列目のハイプレスから上のマンツーマンの状況に至ってしまう。


__OH__FW__OH__

■■■■■■■■■■■■■■

WB__DH__DH__WB

__CB__CB__CB__


4ラインから3ライン化した時はその中間スペースを埋めなければならない。

ハイプレスをすると、4ラインで作っていた中央のボックスが崩れてしまい、中央の支配率が下がってしまう。

問題なのはジュビロのボランチ=DHが3列目で低い位置を取り続けているということ。

このせいで相手の中盤が自由になってしまっている。

442ベースのチームは2CHがDHタイプの場合とCHタイプの場合とがある。

DHタイプ=ボランチなのでCBと一緒に攻撃時に後方でボックスを作って守るスタイルなので中央の圧力は余りない。

しかし、CHタイプだと高い位置にいるのでセカンドボールを奪いやすい。そしてCHタイプは中央で攻撃してくるタイプなのでSHとの連携でボランチをかわしてバイタルに侵入しようとしてくる。

4バックとの連携によって、SBが攻撃参加するタイプだとDHとCBで中央ボックスを作って守るタイプ、SBが中に締めて4CB化しているなら中央をライン守備で守りつつCHが前に出るタイプを作りやすい。


■DHタイプの442

SH__________SH

SB__DH__DH__SB

____CB__CB____


■CHタイプの442

SH__CH__CH__SH

______________

_SB_CB__CB_SB_


ジュビロは3列目がDHとして低い位置を取り続ける為に中央を空けてしまいやすい。

ライン守備の基本は横に並んで隙を作らずパスコースを消す事。しかし個として分断されると意味がない。ジュビロは個で守ってしまう。大事なのは「罠」を仕掛けておくこと。ライン守備は「網」として機能する。


■ライン状態

WB__DH__DH__WB


■WBが囲みに行った時

__WB_(BH)_WB__

____DH__DH____


4人ライン状態から両サイドを中に絞ることで中央のDHにボールを狩り取らせる。WBが網の両端になって網を縮め、DHが待ち構えて取りきる。

サイドでの場合はOHの参加で3人で囲む

■サイドで囲む

OH_____OH__

(BH)DH__DH__

WB_____WB__



前節山形はサイド3人囲み+中央3人ラインで中央にパスコースを空けて罠を張っていた。
___●__●__(BH)
_____FW↑__↑SH
________FW↓
_____●__●__
__SH_CH_CH●__

●はボールホルダーの味方。ここではボールサイドに二人いるがFWとSHにマークされていてスペースが広い中央の選手にパスを出してしまった。ショートパスばかりする欠点はこういう場面で局面の打開ができないこと。本来であれば逆サイドの広いスペースに出してサイドチェンジすることで味方のCBが拾って縦展開が期待できるのだが、まさか罠の敷かれている中央に出してしまうとは…。
FW2枚とSHがボールホルダーに寄って詰めながら味方CBへのパスコースを切って山形の罠のある中央へのコースは空けていた。出したパスも中途半端だったし、中央にいた味方もそのパスが来るとは思わなかったのかファンブルしてしまう。
結果CH2枚とSHの3人ラインが前向きにカウンターが出来てしまう状況を作ってしまった。

パスサッカーの弱点を突かれたともいえる。ポゼッション=ショートパスと考えてしまうとこういう罠に自ら嵌ることになる。
足元へとパスを繋ごうとするとこういう誘導に負ける。
スペースに出せば安全なのにパスを繋ぐことが目的になってしまっている為に手段と目的が入違ってしまっている。

ジュビロらしいサッカー=パスサッカーという先入観を無くさない限り無駄。

中山コーチが言ってるが、「受け手」が動くことでスペースが生まれてパスが通る。疲労蓄積やベテランで回復が遅くスタミナの無い状態の3連戦でスタメン固定。この状況で受け手が動け、というのも無理がある。受け手が動ける状態を整えるのが監督コーチの役割。ターンオーバーせずに試合を捨ててしまった結果だ。

2021年4月26日月曜日

ベテランのメリット・デメリット

ベテランというのは経験値が高い。よって誤魔化しが効く。これがメリット。ベテランの状態が良ければ、多少の難しい試合も誤魔化しが効いて負けにくい。それは戦況、局面の予測から来る「次」の選択肢が複数ある為。危機管理として最良のプレー以外の選択肢があることが重要。若手は「成功」か「失敗」の二つの選択肢しか想定できないが、ベテランは「ベスト」「ベター」「グッド」と複数のプレーができる。1対1で自分が不利な状態でも、時間を作って味方の助けを待つ選択肢や逃げる選択肢も選ぶことが出来る。

しかし、これが逆に足を引っ張るのは事態がより悪い時。誤魔化すことが出来る分だけ監督の目が良くないと正しい状況分析が出来ない。結果、判断が遅く手遅れになる。誤魔化しは所詮誤魔化しであって、短時間の穴を防ぐことはできるが大きな穴を防ぐことはできない。この点でベテランの経験や技術はワンポイントでは活きるが、大局的に見ると誤魔化しはできない。だからこそ首脳陣は多くの知識経験から最良の判断力を持たなければならない。ベテラン選手の誤魔化しがどこまでカバーできているのか。逆にワンポイントでは防ぎきれていないのはどこなのか。それが出来なければいくらベテランを集めても手術が必要な患者に絆創膏だけ張りまくっている状況に変わりはない。つまり全く改善する余地はないという事。

政一監督にはその能力があるようには見られないし、コーチ陣も同じ。


山形戦振り返り

大森のシュートシーンの流れ

https://youtu.be/JX3zTBV061c?t=23

スローインからワンツーで戻してさらに中の縦で大森に繋いだのは良かった。大森とルキアンが同じ高さにいるのでもうワンテンポ外してルキアンが前に詰めるか、ルキアンが2CBより開いているからそっちにパス流した方がチャンスはあったかも。


失点シーンの流れ

https://youtu.be/JX3zTBV061c?t=41

左サイドでボールを持ってるが、中は固められている。CBにも2トップのマークが向かっているのでロブで中央を飛ばして右サイド展開するべきだった。それを相手の裏をかいたつもりで中央に流し込んでしまい、今野が触れずにCHに奪われる。どうみても2CH+逆SHの3枚で3CH作っている状態なんだから中に入れても通る目はないだよ。それをどうして中を通そうと思ったのか?山形は2トップ+SHのトライアングルをボールサイドで作りながら、2CH+逆SHを3CHにして中央に3人ラインを作ってセカンドボールを前向きに奪う+ミドルシュートに行く体制が出来ている。中、中へと選択するジュビロの崩しが相手の守備体制に有利な展開にしてしまっている。つまり選択が自滅的なんだよ。相手を見ていない証拠。

奪われた場面、3バック+WB+Wボランチの6人で山形は2トップ+2SH+2SHの6人で同数。通常守備側は+1するのが基本。この時点で枚数不足。

山形は逆サイド展開してハーフスペースで大井と1対1作ってニアに入れたのを流してファーで決めた。大井は最初のストップとして一旦足を止めた後、外にボールが逃げたのに合わせてハーフスペースの守りに入っている。しかし相手を背後に入れている状態なので守り切れなかった。ボランチも足が止まって下がり切れていない。

とにかく前半から足の重い試合だった。試合開始前に既に勝負ありだったわけだよ。そもそも3連戦で中2日とか中3日とかいうコンディションでターンオーバーなしの固定メンバー。スタメンが最大火力で控えはスタメン以下しかいない構成だから局面打開ができない。

前半トップ+2シャドーの前2列、3枚がハイプレスに動いて背後を使われていた。これは数節前もそうだけど、ハイプレスで引き出されて裏のスペースを使われることが多い。ハイプレスするふりだけしてプレスバックして入ったところを潰す方が良かった。数節前の試合では前半ハイプレスで裏取られて、後半修正でプレスバックして立て直したことがあった。ターンオーバーせずに疲労蓄積した状態でハイプレスする時点でダメ。


鹿沼のヘディングシーン

https://youtu.be/JX3zTBV061c?t=114

ファーに狙い過ぎ。むしろニア側狙った方が良い。流したせいで外れている。流すより叩きつけた方がよかった。GKは左右に流れるボールは視線的に追いやすい。しかし上下に動くボールに対しては追いにくい。だから流すより叩きつけて上下に揺さぶった方が入る確率は高かった。


雄斗、伊藤から藤川のシーン

https://youtu.be/JX3zTBV061c?t=130

何故藤川は左足で蹴ろうとするわけ?左からのボールに左足出してるってどういうこと?右足出せば済む話だろ。


全体的に何故難しいプレーを選択するのか意味不明。一番シンプルで安定したプレーを選択すればいいだけの話し。こういう小手先の誤魔化しをするから自滅する。


山田から小川へのシーン

https://youtu.be/JX3zTBV061c?t=159

ここはGKが単純に上手かった。小川は右からのボールに右足を出してるがこれは走り込んでいて合わせるのが難しいから仕方ない。触っているようだしGKと距離がない状態なのでGKが上手くボールに覆いかぶさって止めているのでどうしようもない。山田もハーフスペースで上手くかわして流し込んでいるので役割をこなしている。


今のジュビロはベテランスタメン固定で連携重視のパスサッカー狙い。これにどれだけ得点力が絡んでいるかが一番の問題点。ポゼッションの悪質な弱点はボールを保持していれば攻撃されないという思想。これが浸透しているせいでまともな守備整備ができない。ボールをロストした時点で失点確定だから。ボールを持たない守備こそまともな守備思想。普通のクラブはそうする。後はいつも通りセカンドが取れない。これはシャドーが3トップ化して動くと343になって3421の4ラインの守備の核である中央のボックスが無くなり、343のライン守備にすり替わってしまうから。この時に3ライン守備=中盤ラインを「上げる」という部分がない。その為にWボランチとWBの4人が4ライン守備の低い位置のままから動かず、結果として1,2列目がいない状態で2列目のスペースを使われてしまうということからくる。ハイプレス時は343と考えて2CH+WBだと意識して中盤ラインを上げて相手のCHSHのラインに合わせないといけない。


2021年4月25日日曜日

2021 第十節 山形戦

監督解任でコーチが代行の山形。

代行だと戦術的に変わりはないと思われる。


1分 左サイドが抜かれるが中に入るボールを三浦キャッチ。

2分 右サイドからのクロス、左からのクロスと2本入れるが合わず。

3分 左サイドを攻められるが耐えてルキアンに収めて大津に繋ぐ。

山形の中盤の囲みも結構きつい。

4分 左サイド展開から戻して裏狙いという流れを今野がハーフに入って防ぐ。

5分 ルキアンがファールで倒れて三浦がFKを前線に入れる。

6分 右サイドで大津が突破を試みてサイドに切れる。

7分 ハイプレスをかわされて中央突破を許してミドルを狙われる。

やはりミドル狙いからのFWの押し込み戦術が攻撃の基本のようだ。

8分 右サイドでの攻防。山田が運ぶが山形が奪って逆サイド展開。

大井のクリアでCKに逃れる。

山形のFWは中央に居座るので大井が潰してくれるはず。

9分 山形のショートコーナー上手く行かず。

10分 右サイドの攻防。

11分 三浦のFKから敵陣で逆サイドに流れて左サイドで山形の攻撃に切り替わる。

12分 自陣でオープンな展開。ボールポゼッションができない。ルキアンに放り込み。

ちょっと流れが良くない。

13分 自陣での守備が続く。三浦に戻して一旦落ち着かせる。

14分 三浦の放り込みから更に前線に送るが山形ボール。奪って三浦に戻して逆サイドに蹴るがまた山形へ。

15分 山形がポゼッションから中央縦パス。中央をしっかり締めて防ぐ。

今野へのファール。

16分 右サイドからルキアンへのボールは防がれる。三浦まで戻して逆サイド展開からさらに前に送って山形ボールに。

ジュビロは無理にボール保持せずに相手に送って守備の立て直しをしている感じ。

17分。カウンター大森から左サイドのクロス。右で大津がクロス。中央で今野がファール。

今野がセカンドボールをミドル狙いの所に突っ込んできた選手に対してファールしたことに。

18分 山形が中央から左サイド側への展開。中央に戻して逆ハーフから中へ。ルキアンがサイドに逃がす。

19分 三浦から右展開。自陣から出ることが出来ない。右サイドでポゼッションして中央の大井へ。抜け出してラインを上げる。ゾーン2へ移行。

20分 右サイドからゾーン3侵入。跳ね返される。右サイドから大井に戻しルキアンへとロングボール。山田が絡みに行くがノーチャンス。

21分。山形が中央経由で左サイド侵入。戻してもう一度入れて来るが中央で跳ね返し。ロングボールは三浦がキャッチ。

22分 山形はゾーン2に下がってゾーン3引き込みからのロングボール狙い。ジュビロは自陣から余りでないでまだ警戒態勢。

23分 飲水タイム

ジュビロはカウンターの裏狙いな感じ。それほど攻め込まない。山形のミドルシュートを潰す為に中盤が余り上がらず警戒。無難な試合運びだと思う。

24分 三浦のGKから再開。右サイド展開のルキアンに入るがおさまらず。

25分 山形はゾーン2からのポゼッション、縦パス狙い。

26分 中央はジュビロが締めてミドルを撃たせない。サイド展開は切れる。ジュビロボールで右サイドへ展開。

27分 雄斗のスローインから大森に流れてシュートするもバーに当たる。ポゼッションはなおジュビロ。

28分 大津が右サイドCKを獲得。山本がキッカー。ショートコーナーで大森が前に入れて中川のヘディングはオフサイド?

29分 山形が左サイドを深くパスで突破しようとするがサイド切れる。スローインで逆サイド展開して右サイドでポゼッションしてボール維持。

30分 左サイド展開から三浦に戻して左展開。山形に取られる。中盤でのポゼッションが難しい。

31分 左サイドから三浦に戻してロングボールを入れるが左サイドに返される。

32分 三浦が右サイドに放り込み。右サイドで山形から奪うが中央で取られ左サイドを攻められる。

33分 三浦に戻して最終ラインでポゼッション。2トップ+2列目の6人のラインを越えられない。

左サイドからのボールを三浦が取れずに決められる。

0-1

34分 リスタート。

35分 右サイドから攻めて中央に入れるがつながらず。

36分 前線からハイプレス。ファールを取られて山形ボール。

37分 自陣右サイドを攻められる。奪ってカウンターもファールで止められる。再度右サイドでポゼッション。

38分 ポゼッションにこだわり過ぎている感じ。右サイドでファールをもらう。ゾーン3の境目のサイドでFK。

39分 FKは山形の守備でCKに。大津の当たり損ないとロストを追いかけてファールで止める。

40分 今度は山形がゾーン3の境目サイドでのFK。大津と大森の壁2枚。ヘディングは枠に飛ばず。

41分 山形のサッカーに付き合い過ぎ。セカンドボールを取られて攻め込まれる。ジュビロ運動量がない。全体的にパフォーマンスが悪い。

42分 最終ラインから左サイド突破するがカウンターされる。大森が守備に回っている。

43分 山形が右サイドを強行突破しようとするができず。

44分 左サイドにGKを飛ばす。敵陣ゾーン3。しかしカウンターをくらう。これボール維持全くできない。常に後手後手。これは前半終了で交代枠3枠くらい使わないと駄目なレベル。

45分 AT+2 山形のCK。ファーに飛ぶが枠に行かず。前半はこれで終わりか。

46分 右サイドにGK。ルキアンが2人マークで潰される。味方のフォローも無し。カウンターを食らう。逆サイドのハーフスペースを縦につかれてシュートされるが枠の上。

47分 山形のCK。どうにか守りきる。

前半終了


まずスタメン固定で運動量がなさ過ぎ。これでは勝てない。多分前半の半分くらいしか動けていない。前半の後ろ半分はもう動けていない。

パス回しも動きのない足元だけのパスなので繋がらない。

中山コーチが言っていたが、パスの出し手ではなく受け手が動いて…ということができない。そもそも運動量がなさ過ぎ。疲労蓄積の為に何もできていない。

今日は負けるレベルに酷い内容。

山形のハイライトは一通り見たが、決して弱いチームではない。今のJ2のレベルはそれほど違いの無い乱戦状態。それだけに戦術や戦略の重要性が増している。政一監督は「連携」だけの為に固定スタメンにしている。これは「戦闘」レベルの問題で「戦術」「戦略」レベルのことが全く考えられていない。日本式の悪い典型だと言える。

中盤フレッシュな伊藤鹿沼などを起用して守る必要がある。人数的に中盤は負けていないはずだが全員の質が悪すぎて全く機能していない。このゲーム采配間違えるとマジ負けるよ。

前節も采配酷かったし、ここで負けると昇格なくなるぞ。新潟が負けない試合しているんだから一敗が非常に高い意味を持ってしまうんだよ。それくらい厳しい昇格争いの中で全く戦略的に管理されていないチームって酷過ぎるんだよ。出来れば後半4~5枠全部使ってもいいくらい酷い。最初からターンオーバーした方が良かったかもしれない。相変わらず危機感の危機管理もないチームだな…。

伊藤イン 大津アウト

鹿沼イン 今野アウト

やっと後半2枚「だけ」変えたか。少ないんだよ!


後半

45分 右サイドから左展開して中央へ入れるがキープできず。

46分 左サイドのボールは三浦まで戻って最終ラインでポゼッション。右サイドに出す。

47分 右から左サイド展開してもう一度右へ。一度戻してルキアンへのクロスが入るが触れず。ルキアンにはマンマークが付いている感じ。これは山田のサポートがあると得点の匂いがするはず。

48分 ハイプレスからルキアンシュート。枠を外れる。ゲームの流れが変わって来たか。

49分 ここで流れを変えないと厳しくなる。早めに得点が欲しい。中盤での攻防に勝てないのでリスクを負ってハイプレスに作戦を切り替えたか。しかしかわされて山形ボール。

50分 ロングボールで対抗される。自陣に押し込まれる。奪ってカウンター。左、右と揺さぶってゾーン3侵入。サイドに切られる。

51分 右サイドのスローインは切れてジュビロがスローイン。逆サイドまで流す。左サイドで山形のポゼッションを奪い返して逆サイド展開。松本にもマンマークか。

52分 縦パスをカウンターされる。

53分 守備の飛び出しのスペースを突かれる。逆にカウンター。山田、ルキアンとつなげるがPA内で奪われる。パスミスを奪ってゴール前に入るが防がれる。

54分 三浦まで戻して左サイド展開。スペースがなく右展開。こちらも防がれて中央で奪われる。カウンターを食らうがカウンター返し。

55分 右サイド、雄斗と松本の連携で抜けるが防がれCKに。山本のCKは直接キャッチされる。

56分 ハイプレスは3枚だけで中盤が上がらない。連携ミスで奪ったボールを奪われる。ボールが落ち着かない。

57分 右サイド大森のクロスはDFに当たってゴールラインを割る。CKゲット。山本のCKはニアで防がれる。

58分 三浦に戻してロングボールをキープして右展開。大森が最終ラインから前線まで走る。GKがパンチングで逃れる。

59分 ショートコナーでトライアングルを作るが大森がファール。

60分 最終ラインで回すが山形のハイプレス。右サイドを突破しようとするが山形ボールに。

61分 ボール取れず。選手も走れていない。判断も悪くなっている。

62分 山形のCK。ニアに入るが防ぐ。もう2枚交代した方が良い。監督の判断が遅い。全くポゼッションできない。

63分 やっと交代。しかし1枚だけ。遅いし少ない!

小川イン ルキアンアウト

これは運動量負けするぞ。

64分 右サイドに繋いでクロスを狙うが遅くて詰められる。左展開。伊藤が居れるがGKキャッチ。時間がない。

65分 中央を前後の連携で崩されてゴール前まで侵入される。

66分 山形の攻撃が激しい。中央を割ろうと猛攻してくるが三浦キャッチ。どうにかコントロールできている。

67分 カウンターで伊藤がシュートまでいくが枠の上。

山形の交代。

飲水タイム

このまま得点出来ない感じだと0-1負けになる。勝つ為には2点が必要。これは相当厳しいぞ。

これは監督の采配ミス。ターンオーバーしていればよかったのにずっと使い続けて新潟が勝って一つも落とせない中でスタメン固定した結果。

69分 右サイドから侵入して左サイド展開。ゴールラインを割る。

監督が足引っ張り過ぎだろジュビロ。だから変えろって言われるんだよ。

70分 中央攻撃から右展開。深く侵入するが防がれる。スタメン固定、戦術なしの弊害でフレッシュな選手が連携できない。

71分 ハイプレスをロブパスでかわされるがボールは奪う。右サイドの縦パスを囲まれて奪われる。山形の陣形と縦パス狙いのミスマッチでことごとく潰される。

72分 左右に揺さぶってPAラインを越えようとするが逆にカウンター。

73分 後ろでポゼッションからゾーン3まで侵入。鹿沼のヘディングへクロスが通るが枠に行かず。狭い場所を狙い過ぎ。

74分 残り時間が少ない。これは1点入れても引き分けで勝ち点2落とした負けゲームになるぞ。

75分 藤川イン 大森アウト 遅すぎる交代4枚目。 FKからシュートまで行かれる。

76分 右サイド侵入。しかしボールキープできず。ニアに小川が入って狙うが防がれる。

77分 山本のCKはファー。シュートはGKに防がれる。三浦まで戻してロングボール放り込み。 左サイドでボールを回すが味方が座り込んでいる。

78分 山形に奪われるがファールか。ジュビロボールでリスタート。伊藤が走り込んでヘッドで折り返すが藤川が決められず。チャンスを逃した。

79分 右サイドを崩しつつ中央へ。GKが防ぐ。残り10のみ。采配ミスで負け濃厚の試合展開に。引き分けでも負けに等しい。

80分 右サイドから左サイドへ山形の左右の寄せが速く入れる場所がない。

81分 カウンターを防いで右サイド展開はサイドに切れる。山形が微妙なボールを出して崩して来る。シュートは三浦キャッチ。

82分 三浦のボールから中央突破を狙うが藤川が倒される。何故か山田のファール?で山形ボールに。

83分 伊藤の逆サイドロングフィードから狙うがクロスをGKキャッチ。

山形が2枚替え交代。

流れが悪すぎる。前半捨てたようなもの。これは監督コーチ陣が酷過ぎる。今日の負けは首脳陣の失策。

84分 左から右中盤の寄せがきつい。どうにか中央に入るが藤川がキックミス。GKキャッチ。藤川全く機能しない。

85分 右サイドの攻防。ボールを支配できない。同サイドで縦に行こうとし過ぎ。逆展開と縦展開の2択をもうちょっと混ぜていかないと相手の守備は散らないのに。

86分 右展開+中央経由で繋ぐがプレスがきつく維持できない。

87分 スルーから右展開はゴールラインを切ってしまう。

88分 雄斗のロングボールも前線が追わず。ジュビロ首脳陣の無能さが酷過ぎる。3連戦なのはわかっているのに「連携」だけの為にチーム全体が機能不全にされている。


『これがポゼッションパスサッカーの弊害だよ』


これが理解できないから昇格逃すんだよ。

90分 右サイド前線まで入るがGKが神セーブ。小川が詰めたようだが防がれた。

山形交代。山形の方が早く多く交代している印象。

91分 AT+3 PAまで詰めるが1対2で潰される。FKを得るがワンチャンスしかない。これを決めないと負け決定。ヘディングで防がれる。

クロスはことごとく跳ね返されている。

終わったわ。

これ首脳陣の糞采配の結果だよ。

この1敗の価値が全く分かっていない。



2021年4月23日金曜日

山形対策

442フラットベース

守備は44ブロック。攻撃時に4トップ5トップと並べてくる。

シュート単発で終わらずに誰かしらゴール前に詰めているのでこぼれを押し込んで決める決定力がある。

2トップは余り動かないフィニッシャー。9番の選手はCBが抑えないといけない。

2トップを活かそうとボールが入って来るので、2トップを抑え込む+インターセプト出来るといいかもしれない。

シュートはどのポジションでも積極的に撃ってくる。特に2列目。これは2トップが決めやすい為。2列目をしっかりマークする必要がある。

サイドではCHがしっかり寄せてサイドを縦に制圧するのでサイドではセンターラインからPA前まで埋まった状態。ボールを取られるとすぐにPA内に侵入されるので注意が必要。

注意点はやはり2列目攻撃陣のミドルシュート。積極的に撃ってくる+GKが抑えずに跳ね返してしまうと2トップが詰めて決める体制が出来ている。

逆に弱点はサイドチェンジを絡めた裏へのロングボール。伊藤の高速サイドチェンジを使うといいかもしれない。

サイドでのマークが非常に緩いので松本のクロスが活きると思う。

守備は基本的には中央守備重視。中央3人x2段の体制。逆にサイドはワイド1人、ハーフ1人でどちらも突破できる可能性が高いのでオーバーラップ、インナーラップOK。もしくはトライアングルでの背後狙い。

サイド攻撃が得意なジュビロなので多分次も複数得点を望めると思う。

ボランチは山本は止めた方が良いかもしれない。これは山形の2列目が積極的にシュートに来るため。早めに距離を詰めて撃たせない為にスピードとスタミナのある守備の出来るボランチが必要。



町田戦 1-1

1得点目:FKの流れで右サイドからのクロスを放り込んで町田のオウンゴール誘発。

1失点目:右サイドのFKをファーに決められる。


東京V戦 0-2

1得点目:左のFKをファーの打点の高いヘディング、こぼれを詰めて得点。

2得点目:左サイドに寄った形でショートパス連携、シュートからこぼれを押し込み。


松本戦 1-1

1失点目:右ワイドの選手に詰めずにハーフスペース奥に出され、ニアで決められる。

センター3人、センター前3人、ハーフ1人、ワイド1人という守備。

多分SH=ワイド、SB=ハーフでセンターはCB+SB、CH+SHという感じか。

ワイドとハーフが前目に位置している分、その裏のスペースに入られるとCHがマークに行くが、松本のハーフにいた選手がSBとCHの中間位置ではなく、SBの背後、CHからは距離のある場所にいたのでCHのマークが追い付かなかった。

1得点目:右サイドのトライアングルで切り込んでファーにパスしてシュート。

起点の選手がPA隅くらいにいて中央から斜め前外側に走った選手にパス。起点の選手が今度はゴール側に向かって走り込んでファーにパス。この起点の選手と周囲の選手の連携が上手かった。

CKのボールを落としてミドルもある。


栃木戦 1-2

1得点目:最終ラインから中央のFWをポストに楔を入れる。CHが受けてシュート。シンプルに3ラインを使った攻撃。中盤をパス出来る+中盤がシュートすることでポストのFWがこぼれを決めることが出来る。

1失点目:左サイドから右サイドに流れたボールに守備が詰めずにクロスを上げられてニアで決められる。左右に揺さぶられると弱いかもしれない。どうもハーフの守備が弱い感じ。正面には強いがまだハーフスペースの守備がいまいちの様子。その前の流れが左サイドでの攻防だったのでサイドチェンジに弱いのかも。

2失点目:右コーナーからファーへのCKを止められない。栃木の選手が先に肩の上に飛んでいたので飛ぶことが出来なかったようだ。


岡山戦 0-1

1失点目:岡山のCKをクリアするがそのまま岡山の選手のところに落ちて強烈ミドル弾を食らう。キーパーが下向きに抑え込もうと触っているがボールが跳ねてゴール。


北九州戦 0-0

90分台の北九州の攻撃がかなり決定的。サイドチェンジを絡めた背後のボールを折り返し。得点にはならなかったがかなり危ないシーンになっていた。442のコンパクトな守りなのでサイドチェンジ+裏狙いのロングボールに対応できない。両サイドを使った揺さぶりの穀激が効きそう。


新潟戦 0-2

1失点目:新潟のハイプレスでパスの出どころを潰されて失点。新潟の2トップとSHの絞りでCBが潰された形。FWが内側を塞いで前に蹴りだそうとしたタイミングでSHが中に走って正面を潰した。

2失点目:左サイドの新潟のFKがファー側に流し込んで折り返しのボールをGKが触ったのか、そのままゴール。何かアンラッキーな感じのゴール。

得点にはならなかったが、CKをニアに蹴ってヘディングでファーに流すという連携を見せた。少し注意。


秋田戦 0-0

引き分けだが秋田が押していた感じ。やはりシュートを2列目3列目がミドルを撃ってくる。


長崎戦 1-3

1得点目:長崎のパスを拾ってミドルが決まる。

1失点目:長崎が左サイド展開。マークが遅くGKがニアに寄っているのに対応されてロブのクロスを入れられる。ファーに飛び込まれて決まる。これは長崎の選手の対応力が高い。

2失点目:右サイドの長崎にコースだけ切ってマークしない山形。サイドでは飛び込まないのか。正面に来た時に飛び込んで奪いに行くがかわされてミドルを決められる。飛び出した選手のスペースに入り込まれて撃たれているからこれはサイドとセンターの対応は逆の方がいいのでは?

3失点目:中央のCBCHのボックスに突っ込まれて中央を囲みに行くがSBが寄せていないのとパスが斜め後ろで背後の選手のマークがされていなかった為にフリーでミドルを撃たれる。SHの選手がもっとマークしていればよかったのに。

長崎のエジカル・ジュニオのような大型で中央で突破できるような選手が欲しい。こういう攻撃的なCHやボランチが必要。ムサエフがそういう感じだったけど今は伊藤か大津くらいしかできそうにない。




2021年4月22日木曜日

システムのミスマッチと対処

ジュビロは3421、541、523のシステムを組んでいる。

問題点は442のSB対策。

ここが今の所弱点に近い。


相手がポゼッションしている時にジュビロは541、523で見ている。

SBが持っている時にWBが最終ラインから長めの距離を飛び出してマークにいく、

その後SBがCBやGKに戻すとまた最終ラインに戻る。

このプロセスがミスマッチになっている。

ポゼッションしている相手は一旦CBやGKに戻して、すぐSBに出せばWBは戻った位置からまた飛び出さなければならず、WBの負担が増大する。

2シャドーが1トップの横に出て523の形の場合にシャドーがSBをみる。

ここのWBとシャドーのマークの受け渡しなどの連携がしっかりした方が良い。

SBからCBに戻すと前線3人は中央にスライドして戻り、WBは最終ラインに戻る。

シャドーは前線にいるのでWBがまた上がるよりは近い場所にいる。


以前にジュビロが失点していたパターンとしては、442のSHが中央のCHと一緒に中央に4人ラインを作ったり、SHがCHの前に入ってボックスになってサイドにSBだけを置いた形を作っておいて、SBにWBが食いついてきた時にWBの裏にSHが中央から飛び出して縦パスを受けサイドを突破される形。


対処方法としてはWB、シャドーだけでなく、ボランチとCBとの兼ね合いが出てくる。

これは相手の攻撃とも関連する。

大宮の守備を見るとゴール前、センターに3人(2CB+SB)、ハーフスペースに2人(SB+ボランチ)、ワイドに1人(SH)を配置して守備していた。

これはハーフを突破されることを警戒した配置でワイドは抑えるだけ、ということ。

センターでフィニッシュするとして、崩しをワイドからいくか、ハーフからいくか、で2択の攻撃がある。

起点がワイドなら、インナーラップでハーフを突破、起点がハーフならオーバーラップでワイドを突破。起点から2次攻撃経由でのフィニッシュ。

起点ワイドなら、クロス、起点ハーフならニアに縦パス、と直接アシストもあり得る。

1つ戻すとワイドのSBからワイドのSHへの縦パス → ワイド攻撃、ハーフのCBからトップへの楔経由でCH、ボランチ → ハーフ攻撃、という流れから、2択に移る。

これらの流れで現在はSBが起点になりやすい。4バックで攻撃時に1列上がって来てボランチ役にもなるので、最終的にSBがワイド、ハーフのどちらも担う起点になる。

つまりSBを最初に抑えることの重要性は守備の起点、カウンターの起点にもなるので最重要課題でもある。


ジュビロは3421のシステムで2シャドーが中を締める形を取りやすいのでSBが浮きがちになる。それをWBがマークに行くと442の場合裏を突かれやすい。

裏を突かれた場合にはCBかボランチがサイドをケアする。ボランチよりCBの方がより近いのでCBがサイドに流れるとCB間でスペースが出来てしまいボランチがそれを埋める為に下がるとバイタルに隙ができる。サイドからマイナスのクロスをバイタルに上げられ相手の飛び込みやトップの下がりでバイタルからシュートされる可能性が高い。

WBの裏は常に狙われる場所なので、SBの対処は前にいるシャドーがやった方が良い場合もある。

シャドーがSBのマークに行くとなるとシャドーとCFの間にスペースが出来るのでボランチがその中間を見ることになる。

WBが上がるとCBやボランチのポジションも移動して全体のバランスが崩れやすい。

またWBのスタミナの問題も出てくる。

シャドーとCFの中間スペースはボランチの初期位置でもあるのでむしろその場所にいた方が効率は良い。

ということは、523の形で前線3枚が中央を守るより、シャドーはハーフからワイドを守るようにした方がより効率よく守れる可能性が高いということになる。

523というより541の両サイドが上がった形に近い。相手のCBからの斜めワイド側へのパスが通りやすいが、それはSHに入るパスでWBが5バックの初期位置で抑えやすい+ボランチの横移動+シャドーのプレスバックで狭い範囲で囲めるのでカウンター起点となるポジティブトランジションとして考えると決して悪くない。

523は偽4バックスタイルで海外で流行っているようだが、多分日本ではサイドの強度とスタミナを考えると無理がある。

多分、重要なのはWBを前に出さないことだと考えられる。これは弱点を晒すかどうかの問題で、3バックの弱点である3バックの脇を突かれるスペースを相手に与えることはない、ということ。

シャドーがSBにマンマーク的についているだけでかなり相手の攻撃の起点を邪魔していることになる。

ジュビロはシャドーにフリーマンの大森と逆に余り動かない大津なのでちょっと対応としては問題が残る。さらにスピードの無い雄斗のWBやボランチの山本が対応するのも少し違う気がする。

山田と松本などスタミナに自身のある選手が前目でプレーできることを考えると攻守に意味のある配置になるとは思う。

特に今の2シャドーはルキアンとの連携が悪くてルキアンが孤立しがち。

山田、松本ならワイドの動きも中に入っての動きもできる+対SBの前からの守備を考えると両ハーフ、ワイドの高い位置でプレーさせるともっと輝くと思う。

元々ジュビロは2列目が強いチーム。それを他からまた2列目選手を入れても余り意味がない感じがする。

むしろ3列目4列目に守備の選手、1列目のFWを補強した方がジュビロの強みが活きると思う。

今は生え抜きで2,3,4列目といい選手が出てきているので実戦経験を積ませたい。

日本代表のベテランを入れるのはごく少数でいいし、後は外国人選手のアタッカーと若手との融合で中長期的にバランスの安定したチーム作りが出来たらいいと思う。


3バック(5バック)とボランチ

3バック(5バック)の利点は攻守の人数。

攻撃時は3バックでWBを高い位置に置くことができ、守備時には5バックでスペースを作らない守備が出来る。

ただし、攻撃時の隙の大きさが問題点になる。

攻撃時にWBを高く上げ、3バックが1CB+SBの広がった形になるとCBとSBの中間スペース、WBとSBの中間スペースがどちらも広がってしまう。

攻撃時にこのスペースが発生するので、ネガティブトランジション時はこのスペースの管理が重要になる。

今野のボランチ投入でこの部分が非常に良くなった。

サイドにボールがある時はそのままサイドにスライドしてWBとSBの縦のスペースを埋める。

サイドで既に負けている場合はCBとSBの横のスペースを埋める。

この両方の動きが出来るので最終ラインの負担がかなり減っている。

中間スペースを埋めつつ、ボールホルダーに詰めるので非常に助かる。

ボランチ交代後の失点の少なさには今野の良さが出ている。

中盤のフィルターがかかっているのでクロスやシュートの精度が低くなるのでGKのセーブ率が高くなる。

今野のボランチによって守備が良くなり、守備が良くなることで3バックの攻撃的側面も出すことが出来ている。

失点の減少と得点の増加は3バック(5バック)システムと今野のボランチがしっかりと噛み合っている為。

攻撃時に今野と3バックで菱形=ポジショナルプレーが出来るので攻撃時には中央の楔や囮になる。

3バックシステムには要となるボランチがいることで安定する。


2021年4月21日水曜日

2021 第九節 大宮戦

試合はオープン気味に開始。

4分半に右サイドでボランチSBの裏を狙ったが失敗。

逆に左サイドから簡単にクロスを入れられて中野のヘディングからの押し込み。

これは良くないスタートだね。

左サイドの縦にいた2人に対してチェックが甘い。

これずっとそうだけど抜かれないように守備するのとクロス入れさせない守備するのと使い分けないと駄目。

後ろのカバーがいるなら詰めてクロス撃たせないようにしないと。


今日は立ち上がりから良くないね。

442の宿題をクリアできていない。

しかしまだ始まったばかりなので前半のうちに同点にできれば問題なし。


10分、左サイドでトライアングルを作って中央の大津が競り勝って同点!

これで失点帳消し。

ここから再スタート。

今日はボールを落ち着かせるゲームが出来るといいかもしれない。

無理して攻めてカウンターくらうよりもう少しスピードを落としながらリズム作ってもいいかもしれない。


大宮はゾーン2制圧のショートカウンターなので背後にスペースがある。上手く攻めれば裏のスペースを使える。

13分、ジュビロ右サイドのワイド、ハーフ、中央と繋ぐ形。大宮の失点パターンを上手く使っている。ワイドにSH、ハーフにボランチSB、センターに2CBSBと段々に並ぶのでその手前、裏、にスペースができやすい。


15分左サイドのトライアングルで回してクロス。ここは何もなし。

少しジュビロペースでゆっくり攻めることが出来るような感じになった。


16分CK

ショートコーナーから逆サイドへ。クリアを奪ってGKから組み立て直し。

ゆっくり回して右サイドからゾーン3に侵入。

ふわっと浮かせて山田に入れてさらに戻すがそこで奪われる。


19分

大宮はワイドにアイソレーションを置きつつ中央に縦に入れるがサイドラインを割る。

その後大井が中野と競り合ってゴールラインを割る。


ボールがまたオープンになりかけている。

大宮のターンになって来てるかな。


21分

大宮の左サイドアタックは三浦がセーブ。


ジュビロが541カウンター的な感じに布陣してる。

ボランチもプレスに加わって中央の圧力をあげる。


飲水タイム


25分 左サイドCKをショートコーナーからクロスを入れるが外す。


ルキアンへのファールが酷いな。

山本の倒れ込み上手いな。相手に覆いかぶさって動けないようにして1対1で潰してる。


28分山本のファール。後ろから背中押してるのに顔を抑えて倒れる大宮の選手。

いつ顔に当たった?


やはりSBに対してのケアが難しい。WBがSBに向かっているがすぐに戻って来るので結局フリーに近い感じになっている。


ハーフスペースを攻めるがハーフに4枚くらいいて抜けない。

そこじゃないんだよ…。

ワイドからニアにクロス入れればいいだけで別にハーフ経由じゃなくてもいいんだよ。

まぁ、ハーフのケアを意識させてワイドとセンター開けさせれば次の時はそれで攻められるんだけど。


33分

味方と敵と間違えた?それ以前にマーク突いてないのに松本はなんでサイドチェンジ選んでるんだ?

34分

WBの裏の部分突かれるが今野の寄せで上手く凌げた。

サイドの狭い範囲を抜こうとし過ぎじゃないか?

35分

バックパスのミスをGK三浦がカバー。良いポジションにいた。大井危ない。


36分

連携ミスするがファールもらってボール回収。

ちょっと攻め切る感じではないね。

前半は隙を見せずに同点折り返しかな。

38分

ロングボールを入れられるがどうにかボールキープ。

39分

サイドの山田へのパスが繋がらず。

中2日のコンディションなので無理に攻めずに時間つぶしな感じか。

松本がサイドでハンドを取られてFK献上。逆のサイドに蹴りだす。

大宮の時間が続く。

これは後半開始に3人くらい交代した方が良い流れじゃないか?

まぁ今日はゆっくりしたゲームでごまかした方が良い感じがする。

42分

ボールを回しているが落ち着かない。

43分

左サイドで回して縦に入れるがつながらず。

44分

ゴール前までいくが連携が上手く行かず。

AT+3

45分

大宮のDFは引いてジュビロを自陣に引き込んで裏を狙っていく。

大宮は3バック化して引き込むスタイル。そこから作ったスペースを使って前に繋ぐ。


前半終了


中2日のコンディションの悪い状態でのゲームなのでこんなペースなのは仕方ない。

失点が早かったが同点も早い段階で出来たのでよかった。

後半はフレッシュな若手を入れてゲームのペースを変えた方が良いかもしれない。

問題は前半から出ている選手と上手く繋がるかどうか。


後半

ボール落ち着かず。

大宮はWBの裏狙いでパス回し。

48分

ゴール前でチャンスがあるがピンボールになってチャンス無し。

49分

大宮のサイドのボールにマークが緩い。バックパスさせるが立て直し後に中央侵入を許してシュートまで行かれるが三浦セーブ。守備がサイドに寄り過ぎてそこを突いてきた。

ちょっとずつマークが緩いとか追いつけないとか交代した方が良い兆候が出てる。

交代が遅い。もうガソリン切れだろ。

こういう小さいミスに先んじて対応していかないと大きなミスに繋がっていくんだよ。

52分

回して最後シュートに行けてるけどちょっとボールが全員足についていない。

小さいコントロールミスとか連携ミスとかがずっと続いているから結構危ないよこれ。

早めにフレッシュな選手入れて主導権取ってた方が良い。

53分左サイドからクロスで攻めるが入らず。

54分

オフサイド判定でゲームがストップ。大宮の選手のヘディングがジュビロの選手に入ったのがオフサイド判定。どういうこと?

これゲーム荒れる感じするから早めに対処しないとまずいよ。

57分

攻撃からカウンターを受けるが三浦セーブ。

大宮が先に2枚替え

ほら、遅いだろ。

大宮は中3日でジュビロより1日長い。ジュビロの方が不利なのにまだ交代しない。

身体が重くてボール取られ始めてる。

自分の頭の中のイメージと身体とがマッチしていない。

もう60分になるのにまだ交代なし。

どうにかしろよ政一監督。

オフサイド判定の時も大宮はセルフジャッジせずにプレーオン。それが大宮。それに対してやっぱりジュビロはセルフジャッジしてプレー止めてしまっている。J2だと命取りだよ。

もう大宮の方が主導権握り始めてる。

交代しないからこうなる。

このままだと引き分けか負け。

判断力が遅いのは選手ではなく監督の方だよ。

ハーフタイムのコメントは監督自身がよく聞けよ。

63分

ルキアンシュートするが形が作れていない中でのプレー。

全員動きが重いしもう走っていない。

さっさと5人交代しろ!

このままだと負けるぞ。

鹿沼イン 今野アウト

伊藤イン 大森アウト

遅すぎる、少なすぎるの典型だな。

こっちが劣勢なのに同数交代で盛り返せると思ってんのか?

65分

せっかくカウンターに行けたのに味方へのパスが酷過ぎてチャンス潰す。

何やってんだ。

66分

カウンター同数でかなりまずい状態。おいおい。マジ酷過ぎるぞ。これ失点の流れが強いぞ。

交代人数が少なすぎて間に合っていない。

もっとフレッシュな選手をもっと入れろ!!

飲水タイム

この試合良くて引き分けで終わる流れになってるぞ。

勝たないといけないのにペース変えろよ。

ペース変えられないくらいに疲労の方が高くなってるだろ。

週末の試合も酷くなるぞ来れ。

70分

ほらな、前に引き出されて左サイドのプレスが遅くてそこを突破されてる。

前に行くなら同数をしっかり当てないと意味ないんだよ。

逆転されてから慌ててボードみてるアホ監督。

監督もコーチも試合の何見てんだよ。

何も見てない、何も感じてないだろ。

73分

右サイドのチャンスを活かせず。大津突っ込めよ!

藤川イン 大津アウト

今更遅い交代。

自分達でチャンス潰してどうすんだ。

74分

中央にドリブルで突っ込む選手がいないからギャップを作れない。

442がコンパクトなのに外使わない。

75分

右サイドのクロスからルキアンが決める。

あと15分。

三浦のフィードから藤川シュートまでいくが枠には行かず。

ルキアン得点ランキング単独2位。

77分

シュートまで行かれるが三浦セーブ。

長いボールを入れて間延びさせて縦に速く攻めるのは良い形。

終盤殴り合いだな。

ここしのいで勝ち切ったら上位に食いつけるんだが。

大宮交代。

大井はもう後ろじゃなくて前線に行くべきじゃないか?

80分

山田勝ち越し点!!!

右からのクロスに山田がヘディング。

ルキアンの方のマークがきついのに対応して山田の方が決める。

いいね。

これは中山コーチが言ってたルキアンに集めるほど周りも活きてくる形!

第1ターゲットはルキアン固定で第2ターゲットを決めずにその時々で使い分け。

ルキアンが決めるほどマークがルキアンに集まって他の選手がフリーになる。

これで流れは一気にジュビロに来た。

後は上手くクロージングしたい。

大宮交代

大宮まだあきらめずに同点狙いに来てる。

押し負けないように押さないとまずい。

しかしカウンターは食らわないように。

押しながらも後ろは空けないようにしないといけない。

あと5分+AT

どうにかしのいでくれ。

85分

左サイド攻められる。マークが緩い。

小川イン ルキアンアウト


伊藤のWBマッチしてない。

87分

大宮の裏の飛び出しがオフサイド。

ここ危なかった。

WBがどうしてもSBに行った後に戻ってSBがまたフリーになるとそこで使われる。

シャドーとのSBの受け渡しをもっとはっきりさせないとずっとリスク持ち続けるぞ。

88分

時間つぶしスタート

残り数分+AT

守り切れ。

左サイドから放り込まれる。

やはりSHSBの連携にWBが付いていけない。

AT+4

大宮がボールを回しているが5バックでしのぐ。


4連勝!

交代の遅さがあったが山田に救われた。10番の仕事してくれた。

大津は無難な仕事はするがそれだけだな。専業じゃないのが問題だな。

ルキアンはさすが。ルキアンを中心に山田、松本、大津が詰めて決めてくるとさらに攻撃力が上がる。

複数得点で勝つジュビロらしい試合が出来ている。

勝負強さも出て来た。

やっとジュビロらしいといえるチームになりつつある。

大宮対策

442(4222)Wボランチ+ワイドのスタイル。

ゾーン1での守備時にワイドにSH、ハーフにSB+ボランチ、センターに2CB+SBを段々に置く。ワイドのSHのマークが緩いのでクロスを上げやすい。センターの前のスペースからニアに入ってハーフの裏のスペースを狙うといい。

ゾーン2の守備はSHがサイドを縦にカットして中央へと誘導しボランチが奪ってカウンターする。

ボランチは守備型+攻撃型で2トップはポストと何か。

攻撃時にボランチの上がりと偽9番で中央のスペースに降りてポストする4231の形も取る。

442の形をしながら、戦況に応じて上手くワンポイントで別の形を入れてくるシステム。上手い使い方だと思う。

決して弱いわけではない感じ。システムも整備されている。


ジュビロとしてはワイドの攻撃でニアを突くのと、中央経由の逆サイドの2パターン出来ると思う。

大宮のカウンター起点はボランチ+SHなのでそこを潰したい。

サイド経由の攻撃なので出来るだけサイドで潰しておきたい。

ボランチが低い+SHがワイド位置なのでセカンドボールは取りやすい可能性があるが、SHは中央に寄せてくるので早めにSHの裏を突いた攻撃に切り替えたい。



水戸戦 2-1

中央の縦パスを防がれてカウンター。CBが前に出て残り3人がスペースを埋めるがそれより先に水戸の縦パスが通って失点。

1点目:右サイドから中央へドリブルして逆サイド展開からインナーラップの動きを利用してタイミングをずらしてシュート。 

2点目:右サイドでフリーの状態からアーリークロスを合わせて得点。


甲府戦 0-0

2CHが絡んでの攻撃。守備は4ー4ブロック。2トップがカウンターの為に高めの位置を取る。


相模原戦 1-2

右サイドのアーリークロスが裏のスペースに出て得点。相模原の選手がクリア失敗。コンディションは雨。ラッキーといえばラッキだが、右サイドからのクロスがよくあるようなので注意。

1失点目:CK

2失点目:スローインから切り込んだ選手がシュート


京都戦 1-2

SBの裏のスペースを突かれて失点。442でもボランチが低い位置でCBとボックスを作る中央守備にするのでカウンターされる場合はSBの裏を突かれると弱い。

1得点、京都のサイド裏流し込みに失敗するがSBとGKの連係ミスを突いて中央で得点。

ウタカのPKで失点。


長崎戦 4-0

1点目:長崎の緩いマークで右ハーフスぺースの前後とサイドに3人がポジショナルプレーで菱形を形成。ハーフスペース後方のマークが付かない位置でクロスを上げて得点。

長崎はハーフスペースを埋める守備をしたがマークするよりスペースを埋める方を選択したために一歩遅れてノーマークでクロスを入れられた。

中央の選手もクロスのタイミングに上手くCBの前に出て壁を切ったので非常に上手い位置取り。

2点目:右サイドで4対3の状態でカウンター発動。ワイドから中央へと斜めに入りながら横方向にシフト、逆サイドにパス。逆サイドの選手は足を止めて3人目が中央側から斜めに裏に入る動きに合わせて縦パス供給。3人目がワンタッチゴール。

個の連携はとても上手い。左サイドの守備がほぼ2対4でボールを奪えたのがラッキーだった。1人目の右サイドと2人目の逆サイドのパスの時に中央を飛ばしているが、その中央が3人目としてダイアゴナルに入ってきた流れが上手い。一人飛ばし+裏ダイアゴナルランで中央の3人目を一旦外して一人目の右サイドと2人目の逆サイドにDFを食いつかせて中央を割るような形にしているのが上手い。左右に揺さぶりながらもしっかり縦の動きを止めないでいるのが良い。

3点目:右サイドでCBが出て来た裏を突いての攻撃。シュートはGKに跳ね返されるが押し込む。

4点目:スローインを巡って言い合いしている間にプレー続行して得点。ジュビロはすぐプレーを止めてしまう癖があるのでこういうプレー続行ができるのは実は脅威。セルフジャッジせずにプレー続行を確認したらそのまま続けるのは重要。長崎の選手が勝手に主審に言い寄っても主審が無視すればそれまで。VARがないのでセルフジャッジの方が危険。


琉球戦 0-0

大宮の442の守備でゾーン1ではゴール前中央に3バック(2CB+SB)、ハーフスペースにボランチ+SB、ワイドの高い位置にSHがつく。まずSHをワイドに釣り出してハーフスペースのSBとボランチの内側からサイド方向に斜めに走り込んでSHの裏のスペースを使えるといいかもしれない。ワイドにボールのある時は逆サイド側の守備がほぼなくて中央のみになるのでボールサイドのワイドと逆サイドのハーフスペースを繋ぐ攻撃が出来たら通りやすいかもしれない。

ゾーン2の守備は4222の3列目Wボランチ、2列目SHになっていて、SHがサイドをカットして中央に誘導して囲い込みボランチが奪ってカウンター発動。SHが上がってカウンター起点になりつつ、2トップ+ボランチの上がりで仕留める形が見られる。


秋田戦 0-0

4222の中央追い込み、の変形で4231のトップが下がる形もあり。FWがトップ下に下がってSHに繋いでSHから残った方のFWにクロスを入れる攻撃。

サイドでSH+ポストFWで制圧してボールを奪ってスピードFWかSHが決める形。


愛媛戦 0-1

SH裏を突かれてそのままワイドの深い位置まで追うが奪うことが出来ずにクロスを入れられて失点。残りの3バック、ハーフスペースのボランチSB、との段差があるので、中央からニアに入り込まれると防ぐことが出来ない。

2021年4月19日月曜日

松本戦と相模原戦

松本戦は4-1

相模原戦は2-1


ジュビロ自身としては相模原戦の方がボールを持てたしパス回しで来ていた。

しかし結果から考えると松本戦の方が優秀だった。


選手は全員ボールを蹴りたいのでカウンターサッカーよりポゼッションサッカーを欲する。

しかしポゼッションでボール蹴って満足しているだけだとカウンターに負ける。


これをどう解消するのか。


1つはボールをオープンに蹴って敵味方構わず蹴ることのできる状態に持ち込む。

オープンなゲームはボールが落ち着かないのでリスク管理が難しい。

しかしポゼッションもクローズドなゲームにしてボールを一方的に保持出来たとしてもハイプレスを食らったり引いて守られてスペースがないとロングカウンターを食らいやすい。

どちらにしてもリスクはあるわけで、リスクをどう管理できるかが重要になる。


松本戦と相模原戦の中間くらいの感じでゲームを作っていけるといいかもしれない。

相模原戦ではボールの持ちすぎ、押し込み過ぎな部分もある。

ポゼッションで攻める時にシンプルに手数をかけず、時間をかけずに攻撃する。

シュートで終わって、セカンドボールに関しては状況に応じてプレー継続するか、サイドに切ったりゴールラインに切ったりしてプレーをリセットするかを決めておく。

相手の回収の方が速そうな時は切ってリセットした方が良い。

オープンな状態を継続するのは攻守に走らないといけないので厳しい。

クロースドな状態を選択しつつも、長時間の継続でなく、ある程度の時間に抑えておいた方が良いかもしれない。

ポゼッションで押すか引くかは相手の戦術にも依存する。

相手がハイプレスに来る場合に引いてしまうとまずいのでロングボールハイボールを入れてラインを下げない方が良い。

逆に引いて守る相手は攻めてもカウンターを食らいやすいので無駄に押し込むほどカウンターでの失点リスクが高くなってしまう。


序盤は失点しないような立ち上がりでスタートし、徐々にポゼッションを上げたりチャンスを作ったりして行くような今の立ち回りで問題ないと思う。



相模原はジュビロ対策でフォーメーションを442から352(3322)にしてきた。

守備陣形は5バック+3ボランチで中央が3人x2列と442の中央2人x2列に対して中央を厚く守るようにした。その分サイドが1枚になったことでジュビロのサイド攻撃に対して弱かったかもしれない。

逆に442のままでいた方が攻守でサイド2枚を維持できてジュビロのサイド攻撃にも対応できたのではないかと思うが、相模原の監督はジュビロ対策に中央守備を厚めにしてきた。

ジュビロの攻めはルキアンがサイドでポストしつつWBとシャドーでサポートしてルキアンが中央に戻って決める。というスタイルが出来つつあるのでサイド起点を潰す意味でもサイド2枚の方がやりにくいと思う。

ただジュビロがポゼッション時にハーフスペースに縦パスを入れることが多いので、その対策として中央3枚x2列でハーフスペースのケアをしたとも考えられる。

相模原戦の2点はどちらもサイド展開から中央へとクロスを入れての得点。

相模原が縦パスの方をより警戒してサイド1枚守備にしていたからサイドからのクロスが効いたことになる。

ルキアンがサイドに流れることでトップ+WBの2枚を一時的に作れるのでルキアンに相手のWBがついてもその後ろにいるジュビロのWBがフリーで持てることになる。


ジュビロとしては中央の縦パス狙いとサイド展開からのクロスと2つの攻撃方法があるので相手の陣形に合わせてより有利な方で攻めればよい。ただ縦パスが入ることは余りないと思う。現在の流れでは442でもコンパクトにして4CB化、SHのSB化でハーフスペースを使わせなかったり、CHがSBとCBの間に落ちてサイドの間延びを防いだりとシステムが出来上がっている。ジュビロとしては対抗策を作る必要がある。442の方がどちらかというと苦手というか陣形のミスマッチがあるのでしっかりと対策する必要がある。


ポゼッション+縦パスは相手の陣形によって厳しい場合が多いので攻めの選択肢の一つと考えてサイド展開からのクロスと交えて使うのが一つ。

局面の作り方もあるけどそれは相手の守備、攻撃との兼ね合いがあるのでどれが良いということはない。むしろ多くの選択肢を局面に合わせて出せる対応力と判断力が大事なる。


2021年4月18日日曜日

2021 第八節 相模原戦

 相模原の陣形予想は3322のワンボランチ。

ジュビロは3421。

相模原は2トップ2シャドーに両WBが絡んでくるのでかなり攻撃的かもしれない。


ルキアンがWBの裏、3バックの脇狙いでサイドに開いて攻撃。

ほぼいつものスタイルでの起点作り。

相模原がかなり前がかりで守備してくる。

最終ラインでボールを回す時間は余りない。

相模原のCKはGK三浦がキャッチ。


相模原の2トップ+シャドーが3バックに同数ハイプレス。

かいくぐって左から大森が攻めてルキアンが中央で決める。

まずは先制点!

ハイプレスを抜けての攻撃が出来たのが大きかった。

これで相模原のハイプレスがおさまるか。


右サイドで守備を固めて左にサイドチェンジしてカウンター、中央で決める形を作れている。

無暗に攻めずにしっかり守備してからの攻めで自分達のリズムを作れている感じ。

ボールを下げても3バック+今野の4バックに近い形で守備が出来ている。


左サイドでつなげずに相模原のカウンター。

しかしジュビロの守備が速くゾーンを上げることが出来ない。

うまく自陣ゾーン2で待ち構えてエリア封鎖できている。

相模原はサイドから裏を狙うがGK三浦がキャッチ。

お互いにボールが攻めのタイミングで収まらない。

オープンではないがクローズドの状態を交代でやっている感じ。

お互いに手堅くゲームを進めている感じ。

まだ15分にも満たないのでまだまだ序盤。


相模原はハイプレスでくるので自陣でポゼッションしながら裏のスペースを繋いで狙っている。

相模原は中央3人+WBで中盤の厚みで抜かせない。

互いに中盤の厚みがある自陣ゾーン2とやや引き気味のポジショニングなので裏のスペースが余りない。

ゾーン2の攻防からゾーン3に入った時のワンチャンス、非常に短い時間で崩して速攻できるかが鍵になっている。


相模原は一旦引いて2トップへの放り込み、そこから中央へ戻して逆サイドへ、逆サイド側からのクロスを戻してヘディングで落として当たり損ねのシュートで同点。

中央の守備が少なくなったところで中央を使われてサイドチェンジされたことで相手にチャンスを与えてしまった。

相模原が前後左右にうまく揺さぶった形。


相模原が中央でFK。

壁に当たり2度目のミドルはゴール上。


相模原は縦の揺さぶりが上手い。

一つ前に出してもう一度戻す。

縦と横のミックスで斜めのパスで遠目の場所に出してそちらに守備が流れる時に中央のスペースを使っている。

WBに釣られてサイドに引き出されると中央を突かれる形。

サイド同数、数的優位を考えて寄せすぎると裏獲られる。


相模原の左サイドからのクロスを右からカットインシュートに行ったがGK三浦の好反応でクリア。

相模原のCKは三浦が直接キャッチ。


流れは微妙に負けてる感じか。

ただ前半の半分で暑いコンディションなのでハイプレスしている相模原が徐々に体力を失う展開なので前半は耐えながらチャンスを待ち、後半に相模原の体力が落ちたタイミングでゲームを支配したい。

ジュビロはボールを回しながら体力はそれほど失わないような戦略的なスタイルでどうにか維持。

相模原には元エスパルスの藤本がキッカーでいる。


ジュビロは最終ラインで回しながら食いついてきた中盤の裏に縦パスを出して中盤を突破。

ゾーン3に攻め込むが相模原も5バックで守るのでチャンスが作れない。

ボールを動かしながら守備が崩れるタイミングを探っている。


相模原のカウンターを中盤で潰すがファール。


ゲームはゆっくり目の動きで体力セーブ。


ジュビロはサイドに放り込み走り込みでWBの裏狙いが多いが防がれている。

しかしWBが引き気味の5バックにならざるを得ないので結果的に相模原のWBの攻撃参加を潰しているのでボールポゼッションを得る上では大事な構築。


ボールを持ってサイド攻撃に行こうとするが逆に取られて逆カウンターを受ける。

結構走れなくなっている。

サイドの裏を取られてボランチがサイドに出るので中央を攻められる。

ちょっと危ない。

相模原は遠目からのボールを入れてGKのファンブルも含めての奇襲狙い。


サイド展開から中央早めに大森のシュートは枠に行かず。

やはり相模原の5バックが厳しい。

攻撃時もWBが上がって2トップ2シャドーのボックスの脇に来るので中盤を抜けてカウンターするのが難しい。

WBの裏に入ることが出来ればワンボランチ、3バックの脇を突けるのだがWBとシャドーのラインが厳しく抜けにくい。


AT+2

前半はこのまま終わって後半勝負か。

前半終了。


お互いに堅い試合なのでどう打開するかが難しい。

ただルキアンのサイド流れの動きでWBを下げて攻撃させない、ポゼッション率を高くできている部分はある。

これがないとWBがもっと前目になって中盤の厚さが出てきてよりハイプレスがきつくなってくるのでWBを抑えておくことは戦略的に重要度が高い。


ポジション平均みると相模原がゾーン2全体に広がっていて中盤中央が厚く守備されている。

やはりパスで抜けるのがかなり困難。

相模原は2トップ2シャドーでボックスが前方にあって前から守備が効く。

サイドに対してもWBが縦を切りつつトップ+シャドーが内側からプレスにくるので高い位置でのサイドの攻防に勝ちやすい。

ジュビロはボックスが中盤の2シャドー+Wボランチなので相模原よりやや後方になってしまう。

相模原はハイプレス狙いもあるのでボックスを前に置くことで攻守に前から行くことでボールが無くても相手をコントロールしてくる。

ジュビロとしてはこの2トップ2シャドーのボックスをどれだけ素早く回避して前線に入れるかという部分が大事。

多分ゆっくりポゼッションしているからこの状態が相模原のボックスの位置と相性が悪い。

三浦のハイパントやロングボールでサイドの背後スペースを積極的に突いていく方が良いかもしれない。

前半は出来るだけ中盤の厚みを使ったポゼッションで繋いで突破する狙いがあったと思う。

やはり相模原の陣形との相性の悪さが見える。


ジュビロ後半から交代。

鹿沼イン 今野アウト

ジュビロ2シャドーの位置がちょっと低いのかルキアンが孤立してるな。

大森がすぐ下がるのもある。


大津が相手に当ててCKゲット。


前線のルキアンにボールが入るがオフサイド。


ルキアンがサイドに入ってもらってから横パス3本つないでサイドチェンジして…結局、相模原の守備が下がりきって隙が無い状態でクロスをルキアンに上げる。

結局繋ぎすぎで遅いんだよ。

攻める時は一気に手数をかけずにいかないと。


今日の流れは「内容は良かった」とコメントしつつ結果は1-1とかいう悪い流れな気がする。

相模原交代。


大森の殺人シュートで相模原1人交代。


ポゼッションの繋ぎが悪くてあわや失点シーン。

GK三浦がセーブ。


60分相模原CK。相模原の選手が三浦と交錯してファール。


ジュビロはサイドでボール持ってもアーリークロス入れずに持ち続ける。

結果取られてカウンター起点に。

サイドの駆け引きできていない。

アーリークロスを入れることでWBを引き出したりする選択肢を自分達で潰している。

今日のジュビロは「悪癖」が出てる。

この調子だと勝ち点取れても1で終わり。

こういうゲームするから昇格できないって理解してない。

繋いでパスで中央突破する事ばっかり考えてる。

もっとサイド裏速攻で中央にアーリークロス出して仕留めればいいんだよ。

手数かけ過ぎ。

やはり中山コーチがポゼッション率上げて~とか言ってたの見て嫌な予感がしたけど、まさしくその通りになってる。

マジこういうの止めてくれよ。

結局遠藤投入する為の地ならししたいだけだろ?

そういうのが透けてるからさらに嫌なんだよ。

同点でポゼッション高くしても勝てないんだよ。


伊藤イン 大津アウト。

伊藤どこに入るんだ?


速攻しないジュビロに勝ち目はない。

守備が堅いなら回避するべきなのにそれを突破しようとするから勝てないってわからないんだな。

じゃんけんで負けてるのに。


相模原さらに交代。3枚替え。

勝負かけてきてる。

ジュビロの方が相当後手になってる。

速攻の攻撃オプションがない時点でダメだろ。

やり方変えてWB引き出してサイド裏から高速クロスしかないだろ。

ポゼッション出来てるからどうしてもボールを回したくなる。

そうやって時間だけ消費してるって理解できないのかな。


右サイドを崩し切って大森からのクロスでルキアンがヘディングシュートで2点目。

大森が中央からサイドに展開して起点になった。


ルキアン得点ランキングで2位タイ。

ルキアンは得点王狙っているのでルキアンに集めていきたい。


相模原がPAエリア付近からのスローイン。ゾーン3に押し込まれた形。

ゾーン3全体を使ってボールを回してチャンスを狙うが三浦がキャッチ。



藤川イン 大森アウト

また藤川か。吉長の方が良い気がするけど。

勝ち越し点取れたことで一応勝てるところまで来たが、残り15分以下のこの時間をどう使うかが肝心。

ポゼッションで時間を潰すか。

3点目を狙うか。

攻撃に行ってカウンターを食らう。

相模原は一発狙っているので展開がオープンになって来ている。

ちょっとまずい。

3点目狙いに行ってバランス悪くなっている。

一旦落ち着かせないと。

相模原がサイドに逃げてくれたので切れたけど、ちょっとまだ流れが止まってない。

ジュビロは全体がゾーン2にあがってしまっている。

ショートカウンター狙いでちょっと位置が高めになってるから後ろのスぺ―ス狙われてロングボール蹴られている。


守備しつつワンチャン狙いくらいでいいのにちょっと前がかり過ぎる。


小川イン ルキアンアウト

小川そろそろ得点決めないとまずいな。


ポゼッション崩されてカウンターされる。サイドに逃げたがFK献上。

ちょっと流れが悪い。

やはり前がかりの裏狙われてる。

FKは壁に当たりスローインに。さらに悪くなったか。

ロングスローが入るが三浦キャッチ。


山田がPA前の良い場所でFKゲット。

風が強くもしかしたらワンチャンあるかも。

森岡のヘディングは枠に行かず。


守備ラインの連携ミスでちょっと乱れるがサイドに流れて前に蹴りだして回避。

相模原はワンチャン狙うしかないのでロングボールや裏狙い。

残り時間はないのでここはしっかり引いて守るしかない。

カウンターのボールがサイドに出てスローイン。

相模原をゾーン3に追い込んでジュビロのチャンス。

AT+5

終わるまでわからんなこれ。

相模原もまだ死んでないし狙ってる。

ジュビロも追加点狙いでちょっと高めの位置取ってる感じがするので逆を突かれる可能性もある。

カウンターを食らうが外してくれたのでセーフ。

結構厳しいぞ。


CKゲットも時間潰し。

ここはこれでいい。

無駄にカウンターを食らうよりリスク管理が出来ている。


終了。


2点目の大森のサイド展開して相手のマークが外れてくれてクロスを上げられたのがラッキーだった。

無理にハーフスペース使って短く繋ごうとすればするほど得点できなくなるわけで、結果的には素早くサイドから折り返し出来たので得点になった。


これでやっと3連勝。

4シーズンぶりというから相当酷い。

流れを見て何が最適解なのかがわかる選手がいないのかな。

大森をマークしていた選手が足を滑らせて転んだおかげで大森がクロスを入れて得点になったから良かったが、もし何も起こらなかったらずっとボールもってサイドでウロウロして取られてカウンター食らっての繰り返しになってた可能性が高い。

得点後も3点目狙いの時間があってややリスク取っていたから怖かった。

多分ATまではほぼ3点目狙ってた感じ。

ゾーン2に上がってたので裏が空いてしまっていたし相模原も当然狙ってた。

ちょっと得点、時間など考えてもう少しリスク抑えた方が良かったかも。

でも引きすぎると相模原が押してきてそれもリスクになるのでその辺りのバランスは難しい。

押してくればこちらもカウンターチャンスはあるが押し切られる守備だと失点になってしまう。

守備で上回っていればカウンター狙いの守備固めの方が良かったかもしれない。

高い位置で得点狙いしたのでオープンな展開になってちょっと危なかった。


順位は上がったが、こうなると序盤の負けが問題視される。

あとは今日のゲームでもそうだけどポゼッションし過ぎて得点の匂いがしないゲーム。

リスクリターンのバランスが調整できていない。

ゲーム中にリバランスしてコントロールできる選手がいない感じ。

そういうのこと司令塔の役割なんだけど。

得点に繋がる決定的なパスを出すのが司令塔ではなく、ゲーム全体、攻守のバランス、体力時間のバランス、そういうのをコントロールできる選手が必要。

監督の役割でもあるけど監督が放置放任主義だから選手がやるしかない。


今日は勝ち点3獲って3連勝して順位を上げた。

結果出したので良かった。

こうなると問題は上位チームとの6ポイントマッチの重要度。

かつ下位チームに絶対に負けないこと。

というか序盤で負けたツケがあるのであとになるほど効いてくる。

上位チームが負けない限りジュビロには昇格の目がない。

本当に何してたのってことだよね。


2021年4月16日金曜日

451フラットベースシステム

451フラットは433フラットのWGを下げた形。

中盤の広さを使う為に中盤5人フラットかSHを上げた形を使う。

ポゼッション、サイド攻撃を軸にしたもの。

4バック+中盤5人ラインで横幅を使いながらトライアングルを小さくしてショートパスの距離を縮めてボールポゼッションを高める。

3CHが中央を締めながらサイド2枚の支援と中央攻撃をする。

機動性の高いSHがスペースを活かしてサイド攻撃やカットインを狙う。

3CHの強みは中央の守備と複数タイプのCHを置ける点。

オプションとして遠藤をCHに入れることも可能。

Wボランチに遠藤を入れると守備力が一気に下がってしまうが3CHなら抑えることが出来る。

しかし下がることは否めないので、遠藤の投入タイミングを考えて、勝っている状態の後半などに新人と一緒に入れることなどが考えられる。



______FW______

_SH________SH_

___CH_CH_CH___

_SB_CB__CB_SB_

サイド守備ではSHCHSBの3人がコンパクトに囲むことが出来る。

中央をCH3枚で守りSHとSBのサイド攻撃を展開する。

機動性の高いSHが周囲のスペースを利用して崩す。

CHの飛び出し、SBの押し上げ。



______FW______

SH_CH_CH_CH_SH

_SB_CB__CB_SB_

攻撃をしないポゼッション時、カウンター時

2列目と3列目が交互になり小さなトライアングルを複数形成できる。

ショートパスの距離が短く全体で横幅を使えて繋げるのでサイドチェンジしやすい。

2列目がFWの左右のスペースに飛び出せる。




______FW______

___SH____SH___

___CH_CH_CH___

_SB_CB__CB_SB_

SHを中央に絞ることでセカンドボールを拾う確率を上げる。

サイド1枚、1トップ陣形の対策



______FW______

___SH____SH___

_SB_CH__CH_SB_

__CB__CH__CB__

CH1枚を下げてSBを上げた3421
2トップ対策、中央3枚対策


_____FW_____

SH________SH

_CH__CH__CH_

SB_CB__CB_SB

サイドを縦にSHCHSBと3人並べることでサイドの数的優位を作る。

対442などサイド2人の陣形への対策。



_SH___FW___SH_

___CH_CH_CH___

_SB_CB__CB_SB_

SHを上げた433。

3バックの左右を突いた攻撃。



______FW______

_SH___CH___SH_

____CH__CH____

_SB_CB__CB_SB_

CHを1枚上げた4231。
3バック1ボランチの左右のスペースを突いた攻撃。



______ルキ______

_山田________松本_

___伊藤_今野_大津___

_雄斗_大武__義道_海音_

今野がCBとボランチ兼任できるのでCHの中央。

伊藤、大津がサイドの支援と中央の攻撃。


2021年4月15日木曜日

包囲と突破

ポゼッション=遅攻=包囲=横陣

ジュビロがポゼッションを指向するなら442,541(フラット)、451(フラット)などの横陣を使う必要がある。


ジュビロは3ラインではなく4ラインの縦陣を使うが、縦陣は「突破」=「中央攻撃」がメインの陣形。

戦術と陣形のマッチがないと戦術も陣形も機能しない。


3ライン陣形は間延びするとライン間にスペースが出来てしまう。

逆に4ライン陣形は間延びしない代わりに1ラインに欠けられる人数が3人までになってしまい横幅を守ることが出来ない。


ポゼッションは包囲陣形=横陣でボールを維持する必要がある。

縦陣だと横幅がないのでボールを広く回すことが出来ない。


ジュビロは縦陣でサイドが1人の陣形で中央攻撃ではなくサイド攻撃する。

これはずっとそうだがサイド1人でサイド2人の442に対して不利な状態が多い。

ジュビロは中央のラインをボールサイドに広げてサイドの人数を増やして対応するようにはしている。


現代型の戦術はシステムによって陣形は可変なので基本陣形からポゼッション時は横陣で包囲でボール保持しつつサイド攻撃のチャンスを作るようにサイドチェンジする形になる。

これは結局フベロのやっていたシステムでもある。

フベロを切った割りにすぐにまた同じことを指向するというのはどうなのだろうか。

まずチーム首脳陣のレベルアップの方が先のような気がする。


ボール奪取とボール保持

中山コーチの話しだとボール保持による相手の攻撃時間の減少を望んでいる=ポゼッションをもう少し上げたい。

という部分だが、これはボール保持前提で話を進めてしまうと厳しい結果になりうる。

ボール保持の為に遠藤を迎えたりしているわけで、その結果が序盤の躓きでもある。

ボール保持「以前」の問題としてボール奪取の部分が弱ければそれだけボールを保持される時間が長くなり、守備の時間が長くなる。

ボールを保持したいのなら、まずボール奪取=組織的守備もしくは1対1で勝てる場面の強要をしていくことが重要になる。

この部分がそっくり抜け落ちるとポゼッションの方だけに話が流れてまたおかしなことになる。

ポゼッションが低いのはまずボール奪取が出来ないから。

そしてポゼッションしていてもボールロスト率が高いから。

この2点。

ボール保持時間と攻撃できる時間はイコールではないので、攻撃しない時間はボールを持っている事自体にもカウンターのリスクがある。

だから一概にボール保持率を高くすればいいわけではない。

むしろ組織的守備によって守備の省力化が出来ていればボールを持たせているだけで攻撃されない時間を作ることが出来る。

ボールを持たずに相手をコントロールできるならそれはそれで問題ない。

リスクの高いエリアにボールを入れさせない守備が重要であり、リスクの低い所で持たせる分にはこちらも休めばいい。


中山コーチ的にはボールを持った状態でコントロールしたいという考えがあるのと、縦パス入れたい的な部分が見えたのでまたポゼッションに戻したい感じが見て取れる。

しかし、果たしてそう上手く行きますか?

多分これやるとまた同じ間違いを繰り返しかねない。

ポゼッションに誘導しているけど、現実問題としてポゼッションの時の守備の悪さとか得点力の低さとか改善できていない。

むしろポゼッションうんぬんより重要なのはこちら。

ボールを持っている時にどう動かしていくかが統一されていない。

どこを狙うのか統一されていない。

ネガティブトランジションの整備がされていない、もしくは穴のある形でしか整備されていない。


ポゼッション率にこだわることなく、ボールを持たない時のコントロール方法、ボールをロストした時のコントロール方法をまず考える事。次にボールを持った時に統一された形で維持する方法論を持つこと。

この辺りがしっかりとルール化されないと同じことの繰り返しになるだけ。

4-1で内容が悪かった、という言い方は余りよくない。

結果に見合った内容だから結果が出ているわけで、それをまたポゼッション率みたいな数字ありきの流れに引き戻すのは元の木阿弥。

4-1勝利は良い内容だったから4-1になった。

そう考えるべきで、自分達のやり方よりももっと大事なものだと考えるべき。

むしろ内容が悪いのになぜ4-1で勝てたのかを研究して伸ばすべき。

どうして4-1という結果を重視できないのか。

その方が問題。

ボールを支配して勝ちたい、という欲望の結果がJ2落ち+J3降格圏になったわけだが、たった数か月前のことすら忘れるほどの鳥頭なのか?

ジュビロがやるべきなのは結果を出した試合の徹底的な研究。

自分達の感覚ややり方以前が正しいと思い込んでいる方が間違い。

結果が出ている以上、その結果から逆算して何が起こっていたのかを分析した上でチームのシステムに組み込むべき。

ジュビロがやっていることは真逆。

だからJ3降格圏まで下がったという事を未だに認めないどころかまた戻そうとしてる。

非常に危険だ。

J1定着してからの発言ならわかるが、今この時点で言うべき話題ではない。

2021年4月13日火曜日

塹壕対散兵砲撃

近代は銃、砲撃の発達で重装兵科が少なくなり軽装兵科+砲撃の浸透作戦が発達した。

塹壕は4人ライン、5人ラインのライン守備で相手を通させない。

散兵はスピードと位置取りの両方の機動力で相手の守備を回避する。

砲撃=ロングボールの放り込みで塹壕=ラインの裏に散兵を進める。

キックアンドラッシュのスタイル

ライン守備は末端の両サイドを突破するかハイボールでラインを飛ばしてしまうか。

ラインの中央を突破する場合は前に釣り出して背後に斜めに入るか、押して突破するか。

中央を押して突破するのは非常に難しいので前に釣って背後狙いの方が割りやすい。

連携で割るにはサイドから中央方向へラインに平行に運んでサイドの守備を中央に誘導しつつ、サイドの2次攻撃で突破する。

地上戦でラインを突破するのは手間がかかるのでハイボールで飛ばすのは省力化の手段としては低コスト。ただし前線の散兵役のFW、WGの速さ、突破力が必要になる。



速攻と遅攻に合うタイプ

ジュビロの攻撃がマッチしていない部分が攻撃指向(速攻・遅攻)と選手タイプのミスマッチ。


選手タイプは主に4種類

軽歩兵:FW、OH

軽騎兵:WG、SH

重騎兵:IH、CH、SB

重歩兵:CB


軽歩兵は中距離からの攻撃と柔軟な機動性(速さではなくポジションの変化という意味での機動性)

軽騎兵は速さの機動性をつかった奇襲、速攻、攪乱

重騎兵は攻撃の主力、中央エリアの攻撃

重歩兵は高い守備力による拘束


攻撃の主力は重騎兵の突撃、押し込んだ場合は重騎兵と重歩兵の挟み込みで相手を潰す。

軽歩兵、軽騎兵は主力である重騎兵が攻撃する際のサポートや反撃に対する防御などのサポート役。


ジュビロは攻撃指向が遅攻=主力による攻撃スタイルを指向していたのだが、選手構成は真逆で軽歩兵軽騎兵メインの速攻タイプばかりが多い。

山田大森山本松本とほぼ軽量の選手が攻撃のメインとして使われている上に守備力の無い遠藤を使ったりしている。


本来、遅攻=主力=重騎兵、重歩兵による中央攻撃がメインになる。

速攻は逆に軽歩兵、軽騎兵をメインとしたサイド攻撃。


もしジュビロがポゼッション的遅攻スタイルを本当にやりたいのなら、中央には大津、伊藤など大型かつ攻撃的な選手を置いてセンター、ハーフスペースのレーンで戦うのが軸になる。

ジュビロの攻撃陣の軸は軽い選手が揃っていて大型の選手による突撃というスタイルを使わない。


352なら3CB(重歩兵)3CH(重騎兵)WB(軽騎兵)FW(軽歩兵)という並びで3CHに大津伊藤今野などを置くと攻守に強い中央制圧力でゲームのコントロールが出来る。

FW小川もFWに置くより一つ下げて3ラインの2列目、4ラインの2列目、攻撃の主力の重騎兵タイプとして機能させるといいかもしれない。


ジュビロは4ラインの2,3列目が非常に軽い構成が多かったので守備力皆無だったりクロスを止められなかったりと守備の弊害が多かった。


ジュビロでドリブラーというと、サイドの軽騎兵タイプの軽量ドリブラーが多く、中央で相手のマーク背負いながらでも突破するような重騎兵タイプのドリブラーがいない。

ムサエフのように中央付近でボールを縦に持ち上がってくれると相手の守備が中央によってサイドが空くのでサイドに入れやすくなる。


攻撃の方法論として、相手の裏を取るなら速攻スタイルのスピード重視、軽量タイプの前線、サイドの攻撃を活かした方が良い。

逆に遅攻で押すなら中央の攻撃をメインにして大型選手をCHCBに起用して中央を縦に攻めていくべき。

このあたりが整備されていない感じがするのでチームの指向と選手選考とのミスマッチが長い間続いていたと思う。

現在の感じは攻撃を速攻スタイルに集約しているような感じだが、前節4点目の伊藤のミドルのように2次攻撃3次攻撃として後方の選手が遅攻として入ってくるという多段攻撃が出来ているので複数得点を産んでいるとも考えられる。

速攻遅攻のどちらか、というわけではなく、速攻メインだが遅攻をプラスした多段攻撃が出来るジュビロらしい攻撃になっていると思う。

速攻で決まらなくても遅攻のチャンスがあるのでワンチャンスだけではない部分が良い。リスクとしては攻撃時間が長くなりすぎるとその分カウンターのリスクも多くなっていくこと。守備陣の遅攻でも得点出来ない時に守備が薄くなるので流れを見て引くことを覚える必要もある。


3421だとサイドが軽量WBのみなのでボランチに大型の守備型、万能型を置いてサイドのケアに出てもらうことが大事。伊藤今野でボランチやってもいいと思う。

シャドーはWB、ボランチとのタスク分担次第。WBが前に出る形=ボランチがサイド守備ケアになればシャドーは大津や小川航基のような大型で縦に動くタイプを置きたい。中央の縦の攻撃はゴールに直結する。ボランチがWBの後ろのケアをする場合は中央守備兼任なので背後を突かれない位置取りなども大事になる。




2021年4月12日月曜日

将がいない

選手は歩兵、歩兵はある程度の質があるが量がやや少ない。

将はコーチ、監督、分析官、育成、資金調達、など戦術戦略と後方支援ができるチーム力。

今のジュビロに少ないのは選手よりも将に当たる人達なのでは。

チーム、会社全体のバランス感が良くないと難しくなる。


歩兵である選手では諸兵科連合がいまいちかも。

複数ポジションが出来るタイプを求めたという部分もあるかもしれない。

もう少し特徴の出ている選手の組み合わせを考えてもいいかもしれない。


2021年4月11日日曜日

ボランチ伊藤

山本はキッカーとしてのタスクはあるだろうが、ボランチとしては伊藤を使いたい。

伊藤の能力を使わないのは時間の無駄。

得点もしているし攻守に活躍できる選手。

特に重要なボランチで起用してゲームを手堅くコントロールしたい。

伊藤なら守備もゴール前に上がって来てのミドルもいける。

川辺が代表に行ける理由は攻守に機能しているから。

伊藤も攻守に機能するタイプ。

細かい事をやるよりはダイナミックに動くことで機能する。

繋ぐよりオープンな展開で蹴り合いの中で支配率を上げたり得点したりできると思う。

持っている能力が高いのでベンチよりもスタメンで使う方がいい。

やはりボランチで使うのが一番のはず。

相模原対策

4バック 442か4411。守備時にカウンター狙いで1トップになりがち。

442の標準的な布陣。コンパクトな守備をしているが守備の思想や連系は改良中。

個としての能力は少し低そう。全体的に押し込まれる傾向が強い。

10番の外国人選手は上手いので抑える必要がある。

GKは三浦タイプでハイボールに弱いがショートストップには強みがある。

守備のマークが緩いのでクロスが上げやすい。4CBで押し上げがない。中盤がサイド対応してくるので引き出しやすい。

攻撃はジュビロのように1トップに入れて1トップが流れつつトップ下、セカンドが中央に入ってくるスタイルとサイドから深くから攻める形とある。

4CBで堅く守るので正面からの攻撃よりサイドからのアーリークロスと速攻で攻めるのが良い。

高さのあるFW、シャドーとハイボールを中心に攻めたい。

サイドを使った攻撃はしやすいがフィニッシュの中央が固いのでゴール前に引く前に決めたい。

ボールを持たせておいてカウンターを狙ってもいいかも。ただし守備ラインの上がりも遅くリトリートが速い守備的な運用なので引き出すのも面倒な感じのする相手。

守備的チームだが隙はあるので2-0くらいを狙って勝ちたい。



京都戦

守備のマークが緩くキーパーがハイボールに弱い。マークがついても詰めてこないのでクロス、シュート、パスがかなり簡単に入ってしまう。

4バックだがSBがサイドに引き出される守備で4CB化していないので中央が薄くなる。


ボランチもサイドに出たSBとCBの中間スペースを埋めないのでハーフスペース、ニアゾーンに守備が効かないので、ジュビロとしてはWBの攻撃からシャドーやボランチのインナーラップ攻撃が効きそう。


群馬戦

ファーストディフェンスがボールホルダーの前に出るのだが、それ以外の守備ラインがリトリートしてしまうのでその中間スペース、縦のギャップが出来てしまう。よって相手の攻撃を止めることが出来ない。奪いに来るのではなく、遅らせてゴール前を固める守備戦術を取っている。ジュビロとしてはパスが繋がるのでどんどん攻めることが出来る相手だが、リトリートの速度より早く攻めきりたい。ボールが中央だと4CBで壁を作るのでサイドからのハイボールで攻めたい。

サイドに引き出してハーフスーペースに穴が開きやすく、CBかSBが釣られるのでニアに隙がある。

2トップの動き出しは良い。


岡山戦

岡山のハーフスペースと中央の2択からどちらもいける攻撃が良い感じ。相模原はどうにか無失点で終わらせた。

シュートを撃たせてしまうスペースとマークの付く距離の遠さがある。

442の3ラインでライン間のスペースを埋めるようなオプション、システムが余り見受けられない。

10番頼りのカウンターになりがち。

ゴールマウスを徹底的に壁で守るタイプの守備なのでゴール前を横にドリブルして中央に守備を集めてファーにクロスを入れられる。


大宮戦

悪天候の中の試合。サイドでセンターライン付近からのアーリークロスをDFの裏に入れられて失点。4CBなので中央に寄り過ぎている部分を突かれた形か。SBがボールをクリアできずに斜めにCB間に入ってきたFWに決められている。

4CBと2列目も中央に偏る守備でサイドからクロスを上げられるが中の4CBで跳ね返すがセカンドが拾いにくい。守備でも3ラインが間延びして中間スペースを埋められるとセカンドが拾えずマークも距離があるのでミドルを撃たれる傾向が強い。

かなり中央に密集した守備なので、無理に押し込んで攻めるより、広い場所で釣って裏取った方が良いと思う。

得点はCKから1点とサイドのスローインから1点。

スローインをサイド前方でポストして、それをハーフスペースにサイド側から走り込んだ味方にパスしてそのままシュート。サイドからの崩しが上手く決まった形。マークに入った選手をかわしつつのシュート。


金沢戦

サイド攻撃に対してのボランチの位置が修正されて、ハーフスペースを埋めるようになっている。その分ゴール前に人がいないのでクリアを間違えるとセカンドを拾えず二次攻撃を受ける可能性が高い。

金沢は遅攻でハンド誘ってPK。

2失点目は中央のシュートが軌道が変わったのか、巻いたシュートなのかGKの位置も悪く反応はしたが届かず。

やはりマーク距離が遠くてフリーに近い形でシュートを撃たせている。

コース切るだけじゃなくその距離も考えないといけない。

ジュビロもこの傾向が強いのでマークの間隔はもうちょっと場面に応じたものにして欲しい。

得点はサイドからのパスを中央でミドルシュートしてからの押し込み。中央に人数を集中した攻撃。


新潟戦

首位新潟に2-2の引き分け。

1失点目、スローインをクリアしきれずに囲みの外、裏のスペースに繋がれてしまい、クロスがファーまで通って失点。最初の囲みを抜けた部分がクリティカルだったかも。

新潟も素早くクロスを中2枚に通して中央同数での勝負で負けている。

1点目、ゾーン3のスローインをPA内ドリブルでファール誘いPK。

2点目、ゾーン2での攻防で新潟がFWに入れた縦パスをボールサイドのCBとSBで挟んでインターセプト、そこから1トップに繋いでのショートカウンターが決まった。新潟は攻撃のスイッチとしての縦パスをカウンターされたのでかなり厳しい展開。この時は中盤が下がり目でセカンド回収ができ、一発でFWに通したのでチャンスになった。

インターセプトしたCBがFWが降りたタイミングでついて行ったのとSBと挟み撃ち出来たのが大きい。中盤もボールサイドにやや寄せていたので新潟のFWがライン間の中間スペースで受けた時にCBとSBが当たることが出来たのと中盤の寄せですばやく回収できたのがカウンター起点になっていい攻撃に繋がった。ライン間のスペースを突かれることを前提に罠として使って奪い処にしたような感じ。これをやられると攻撃側としてはちょっとやりにくい。

2失点目、コーナーキックをファーのヘディングで決められる。


栃木戦


松本戦振り返り

松本は前節から361に変更、3-0で大勝した状態でのジュビロ戦ということで攻撃力をメインに来ることは予想できた。

両サイドWBを軸とした外からの攻撃にシャドーが合わせる形。

ビルドの部分では両WBを使いながらボールサイドが空けばアーリークロスや突破からのクロス、横パスからボランチDFのインナーラップなどの攻撃。

ボールサイドが防がれていると中央ボックスを経由したショートパスからのサイドチェンジでサイドを変えての攻撃。


ジュビロの失点は1点のみで、かつ三浦が触っていたいのであれを防ぐことが出来ればほぼ無失点だった。

松本の攻撃力から考えると1失点は想定内。

それ以上に価値のある4得点が出来た方に目を向けるべき。


1点目は右サイドからのグラウンダーを大津?がスルーしてルキアンまで一気に入れてMF松本のシュート。

スルーすることでテンポよくゴール前まで行けたことでDFのハンドを誘えたと思う。

一瞬でゴール正面にボールが入っているわけだから、DFとしては身体を投げ出して止めるしか方法がない。


2点目は左サイドから崩して大津にマークしていた2枚のDFがGKと潰し合ってのオウンゴール。


3点目、大津、大森の2枚で3枚釣りながらMF山本をフリーで蹴らせることが出来た。

ファーサイドのポストが上手く繋がって山田が中央でフィニッシュ。


4点目、ゾーン2後方から右サイドに3人4人と数的有利を作ってから中央の小川を経由して裏に抜けたMF山本が3バックの脇をドリブルで侵入してマイナスクロスが逆サイドを上がってきた伊藤まで繋がってミドルシュートが決まる。一番ジュビロらしい攻撃だっと思う。ニアで潰されてるのが囮になってもいた。


ボールサイドをワイドに使って、中央フィニッシュはニア、センター、ファーで決めることが出来ている。


ハイライトシーンだけだとちょっと短くてカウンターの始まりの部分が見えないのが残念。

後半の得点はセンターラインからPAまでのエリアに541で横幅をケアした布陣でのミドルカウンターが決まっていたと思う。

ボランチが下がり過ぎず、ワイドをケアしているシャドーの中間スペースに上がってライン形成したりできていた。

守備エリアをコンパクトにすることで可変システムが機能した感じに見て取れた。

以前はエリアが限定されずにフォーメーションだけだったのでスペースが広すぎてそこを突かれた時があったが、今回は狭いスペースでの運用でお互いにケア出来る距離での可変が出来た。



前半はミスマッチなどもあってちょっと対応が後手になってしまったが、ラッキーなPKもあって1-0で終われたことが大きかった。

松本としては前半に戦力を投入して先制するという狙いがあっただろうが、それを無失点+ラッキーな1点で先制での折り返しは結果的には120%だと思う。

後半の松本は前半程の勢いもなく、次第にジュビロペースに変わっていくのが手に取って見ることが出来た。

終わってみれば4-1の大勝。

攻撃的に来てくれたおかげでカウンターがしっかりと刺さった。


1失点はオーバーラップの選手への詰めが少し短くてクロスを蹴らせてしまった部分。

その前から見ると松本は右サイド攻めからのサイドチェンジ+オーバーラップでの崩しから得点している。

オーバーラップ部分をみると、実はインナーラップを狙っていたが、ジュビロ側がその穴をケアして塞いでいたのを見てオーバーラップに変更したように感じる。

2の手、3の手を考えられている。

こういう可変攻撃ができると攻撃が深くまで継続できるので得点に繋がる。

こういうのがパターンの強み。

逆にアイデアで繋ごうとするとその都度ストップしてしまうのでスピードを殺してしまい、結果的に攻撃継続が出来なくなってしまう。

ジュビロはボランチの選手が穴を塞いでそのままオーバーラップした選手にまで追いかけている。

守備的な動きはこれでいいと思う。

あと一歩詰めて蹴らせなければ満点。

最後の部分でゴール前の選手の中間の位置を取られているので体を寄せることもできなかった。

ボールを見てマークが外れることが多いのでマーク選手を手で触って動きを確認しながら距離間を保てればいいと思う。



ジュビロが良かった部分はハイライトでは出ていないので探しにくいが守備ベースでほとんど崩れなかった部分だと思う。


松本の26分の攻めの形は良い崩しパターンだと思う。大外のWBを使ってハーフスペースを空けて、そこに中央から入って来るだけでなく、大外のWBも入ってきて入れ替わりで連続攻撃してくるというやつ。これはいいパターンだと思う。4の字の連続=8の字の入れ替わりパターン。からのN字パス経由でシュート。

50分も松本の左サイドでWBかCBがフリーでアーリークロスをファーに入れてヘディング。三浦の好セーブがあって失点はなかったが、フリーで蹴らせてしまった。キッカーが遠い場合は詰めずに引いてゴール前を守るという形で守備する体制を作っていたのか。

59分の失点シーンはボランチがボールを追ってスペースとマークを上手く両立させながら隙を減らしていたが、オーバーラップで大外を使われたことでハーフスペース、ニアゾーンから詰める距離があったせいで一歩及ばず、ファーにクロスを入れさせてしまった。

これは松本の方が一枚上手だったので仕方がない。ファーで守っている選手もマークがしっかりつけていなかった部分がある。それ以前にサイドチェンジの展開からで中盤全体がボールサイドに誘導されてゴール付近に選手がほぼいなかった。広いスペースがあったことでマークが付きにくいシーンになってしまっている。

松本のサイドチェンジがゾーン3の一番手前でまだPAラインまで距離のある段階。つまりゴールからかなり距離のある状態のままボールを大きく外周りさせていることになる。こうなるとジュビロの守備もボールに寄せるタイミングない。松本がボールを大きく早く動かすことでゾーン3に入ってもゴールに詰め寄らず、PA外でボールを廻すことでPA内の守備を薄くしている。ゴールエリア付近にDFがいない。

この松本のボールを速く大きく回して守備を散らす方法はゾーン3での攻略としてはかなり面白いと思う。しかも両サイドを使ってサイドチェンジからの得点。ゾーン全体を横に広く使うことでスペースを持たせて守備がスペースを埋めるように守備させてマークが付きにくいように誘導している。

松本もかなり攻撃的で崩しも上手かった。

得点差ほどの実力差はない。

むしろ嵌って来たら怖い相手だと思う。


2021年4月10日土曜日

2021 第七節 松本戦

中川が累積のDF山本の代わりにスタメン。

3412の352でスタート。
松本は3421。

DFがハイプレスを食らってるな。
無理に繋ぐより前に蹴った方が良い。

ハイボールで前線に入れて前3枚がハイプレスという形はお互いに同じような形。
結構オープンな流れ。

後ろで長く持つと前3枚だけじゃなくWBが上がって来るのでさらにやりにくくなる。
なので出来れば後ろで繋がずにどんどん前に蹴りだしてしまった方が良い。

松本は中央4枚の数の多さを利用して中央で繋いでライン上げてWBも上げさせてる。
これはちょっとまずい展開だな。

中央で潰せないからボールを保持できない。

ただオープンなゲームなのでワンチャンスがあれば一気にゴール前まではは入ることが出来てる。

WBにはしっかりついてフリーにはさせていない感じ。

逆サイドに一気に展開されたけど中川の守備でCKに逃げることが出来た。

やはり松本の攻撃力はヤバイよ。

ルキアンに入れるけどマークされてうまく入らない。

2列目が少ないせいでセカンドが回収できない。

中川がPA付近でファールか。
PKにはならずPAギリギリラインのFK。
これは仕方ない。

ここはしっかり三浦のセーブを期待する。
三浦セーブ。

松本は3バック+WBでフィールドの幅いっぱいに使ってくるので抑えるのが難しくなっている。
しかも中央がボックスなので中央でも制圧できず後手に回っている状態。
今野がワンボランチ状態で全く機能しない。
松本は幅と中央の両方が使えているがジュビロはどちらも使えていない。
かなり厳しいな。

松本は順位以上に強いわ。
単純に442が合わなかっただけで3421だとかなり強い方。

大森のファールでFKになったがギリギリ外れる。

大森の回収からルキアンにロングフィードされるが松本が抑える。

ジュビロがボールを持てずにカウンター狙いしかできない状態。
ゲーム全体としてはコントロールは出来ていない感じ。

遠藤が抜けてもMF山本が遠藤の代わりやってるだけで何も変わっていない。
結局後ろから繋ごうとして出し所が無くて潰される。

カウンターがことごとく3バックに潰されている状態。

前半厳しいな。

WBが開いているので釣り出されてる。
危ない。

ただ松本の方がかなりハイペースゲームしているので前半は飛ばしている印象。
ジュビロは無理に飛ばさずにペース維持でスタミナ管理している感じ。
ただルキアンだけは走らされてる。

支配率イーブンだけどゲーム的には松本ペース。
松本は攻撃時にWBが上がって343ボックス的になるのでこっちのWBが押し込まれて押し上げできない。

ジュビロのフォーメーション、システムがミスマッチしている気がする。

松本は守備時5バックで523。

松本はボランチが低い位置ではなくCHに近い前目の位置で中央支配しているのでセカンドボールに対して速い対応が出来ている。

ジュビロはボランチの位置が低く一人が居なくなるのでセカンドボールが取れない。

右サイドから危ないシーンがあったが三浦の好反応でクリア。

やはり三浦の特徴はショートストップの反応の速さ。

山田がWBで後ろなので機能しない。
MF山本も遠藤のようなプレーで機能しない。
大津も消えてる。
中盤が死んでる印象。

松本のファールでFK。
ファーの雄斗に入れるがゴールの上。

雄斗が右にいるが嵌っていない。
ここもちょっとまずい。

全体的にポジションと選手の適性がミスマッチ。

ハイプレスでまたカウンターを食らう。
相変わらず後ろで回して出し所なし。

どんな練習してたんだ?
結局遠藤が居てもいなくても無駄にボール回すゲーム展開で自滅じゃん。
それとも前半無理して餌撒いてるわけ?

ポゼッション止めてくれ。
マジで。
すべて穴になってるじゃん。

疑似カウンター狙っているのだろうがカウンターの餌食になってる。

むしろ前回のロングボール戦術の方がより効果的だろ。

WBがボール持ってまずボランチに渡そうとしている。
で、つなげずにCBに出してしまう。
結局前に出ることが出来ない。
これの繰り返し。

完全に力負けしてる。

右サイドから一人スルーしてルキアンに入った後のシュートがハンドでPK。
腕か背中がどちらだろう。
このPKの1点はかなり重要だな。

前半の打開を後半できないと1点だけだと厳しい。

ルキアン蹴る場所同じなのに防げないんだな。

前半は1-0で終わらせて後半はゲーム展開をコントロールする側に回りたい。

ゴール前乱戦になったが跳ね返すが低い位置で持ちすぎ。
大きく蹴りだした後にしっかり前線上げないとまずいだろ。

とりあえずセンターラインからPA前までのエリアをコンパクトに守って守りきっている。

逆に攻めではセンターラインから敵陣PAまでのエリアでのポゼッション。
3421なので両サイドにスペースがありボールを持つことは出来ているが、そこからどう攻めるか。
縦に深く攻めてから1トップのルキアンに入れる形。

大津のクロスが松本のオウンゴールになりそうな状態。
CKを中川がヘッドも外れる。

AT+2

もうワンチャンスで1点いければかなり良い流れにはなる。

松本は疲れが出ているのか守備を気にしているのか攻め急ぐ感じではなくなってきている。
ジュビロの方が安定してボール保持が出来ている感じ。

前半終了。

松本はハイペースゲームで強襲してきたが、ジュビロがどうにか守りきってファールのPKから得点できたラッキーな流れ。
後半はもう少し安定した戦いが出来るように修正しないとまずい。

相変わらず繋ぐ意識が強くてハイプレスに嵌っている。
押し込まれている状態でもボールを持ち続けロスト=失点のリスクを持ち続けている危険性を理解していない。

押し込まれているならロングにクリアするか、サイドにクリアして一度カットして徐々にラインを戻すようにするとかするべき。

得点後に支配率4%上げているが、それ以前の50%でも支配の質が違い過ぎる。
まぁ、そもそもポゼッション=ボールを持った守備でしかないので当たり前の結果なんだが。


3421と3412と相性が悪いのかジュビロのやり方がまずいのか。


後半

ジュビロはキックランドラッシュで押し上げ。

コンパクトな繋ぎよりフィールドを広く使う方に変えたか。

しかしあっという間に詰められて密集局面を強要される。
足の速さで負けているからオープンな展開だとボールへのアクセスで負けるか…。
テクニカル系選手ばかりだと結局走れない、走ると息が上がる、フィジカル負けか…。

PAの外で雄斗のファールでFK。
PAラインまたいで前に出たのは釣られつつもPKにはさせなかったから最低限は守れたか。
壁4+1枚
壁に当たって失敗、CK。
ニアに入るが跳ね返す。
即アーリークロスをファーに入れるが三浦が好クリア。
三浦の反応の良さがかなり出ている試合だな。
無駄にハイボール蹴られるよりコース空けて短い距離でも蹴らせてセーブした方がいい。

ジュビロのマークが抜かさないこと前提で距離を取っているので蹴られること前提なんだよな。
この辺り使い分けして欲しい。
後ろが揃っているなら抜かさないより蹴らせない方が必要だし。

松本はボール保持しているし攻めることもできているが得点に結びつかない感じ。
ただ攻め方自体は悪くない。

左サイドの攻めから中央で大津が決める。
MF松本がサイドからの低いクロスを入れて、キーパー、DF、大津の混戦状態でのゴール。

オウンゴールだな。

これでゲームがやっと楽になった感じ。

ジュビロはショートパスの繋ぎのスピードが速くなっている。

松本としてはどうして負けているのか不思議な感じだな。

シャドーの大津がボランチの位置までプレスバックして守備している。

右サイド突破されて逆サイドでヘディングを決められる。
三浦止めきれず。
やはりサイドでのマークの位置が遠くてクロスを入れられた。
位置的に深いのでもっと近くにマークしなければいけないのに。

松本が息を吹き返してきた。

今度は右サイド中盤から逆サイド展開。
スライディングで対応。

流れはまだまだわからんな。
得点後の失点は余りよくない。

CK、跳ね返しをさらにクロス。
ファーで落としたボールを山田が決める。

3-1
やっといい流れになってきた。

三浦危ない落ち方で負傷か…。
これはまずい…。
腰やったかもな。
ロスタイム長そうだ。
飲水タイムになったのでロスタイム分にはならなさそう。

ポゼッションするよりボールを広く回してオープンな展開にした方がこうやってチャンスが出てくる。

ショートパス回しはあくまで局面の一つとして利用するべきで軸にすべきではない。

松本交代
2枚替え

やはり前半のハイペースゲームの疲れが出てきているか。
これで残り20分フレッシュな選手が追加されたから攻撃力が戻ってくるかもな。

松本の幅の広さに対して541で対応しているようだ。
ボランチ2枚がシャドーの間に上がって入れさせていない。

523、541で対応している。
ジュビロはカウンターとクロージングを狙っている感じ。

松本のカウンターを防ぎに行った中川が踏まれて負傷。

大丈夫かな?

カウンターを食らうが3バックのリトリートと味方全体が下がって守りきってCK。
三浦のパンチングでクリア。

ショートコーナーからシュートも外れる。

伊藤イン 大津アウト


松本3枚目交代

伊藤は左WB、山田がシャドーか。

ルキアンシュートもGKセーブ。


小川イン ルキアンアウト
藤川イン 大森アウト

3-1なので2枚替え来たな。

残り10分+ATなので若手がこの短い時間でも結果出さないと。

山田のクロスに小川ニアでヘディングするが惜しくもゴール上。
惜しい。

序盤は酷かったがどうにかジュビロらしいゲームに流れを引き寄せることが出来た。
あとはクロージングをしっかりとすること。
3-1で終わらせることが重要。
これが3-2になると余りよくない。
しっかり守備してチャンスがあれば、という流れで閉じるのが良策。

中盤のパスミスからボールを奪われる。

ジュビロはプレスバックの大切さがわかったのか、プレスバックできるようになっている。
これでセカンド拾えている。

フィールドも広く使えているし、ジュビロらしいゲームが出来ている。
やはりクローズドなポゼッションはジュビロらしさを殺す。

こういうオープンで激しいゲームこそジュビロが一番輝くんだよ。

小川のニアへの飛び込みまた防がれるがCKゲット。
チャンスは作れている。
相手の守備が少しでも落ちれば追加点もあり得る。

オープンゲームは疲れるし大変なのだが、そういう荒れた方がジュビロは活きる。

松本さらに交代。

大津はデカいからセカンド取りやすいな。

小川へのスルーが伸びて届かず。
しかし小川何度もチャンス作ってもらえていいな。

ゾーン2のボールの奪い合いが面白すぎ。

お互いに奪い合って裏狙い。

中央で奪って右サイドへ、そこからマイナスクロスを伊藤の4点目!!!

そうそう、これこそジュビロよ!

AT+5

森岡イン 松本アウト

さぁ、残り5分しっかり締めよう。

小川左サイドからPA突破しようとして潰されるがナイスファイト。
小川プレーが段々変わって来たな。
いい方向に来てると思う。
結果に結びつかないだけ。
努力の過程は凄い良い方に向いてる。
もうひと皮向ければエースになるぞ。

藤川競るがボール保持できず。

終了。

まさかの4-1

ゲームの入りは結構厳しかったが、マイペースでスタミナ管理出来てたのが良かった。
松本は交代枠があるからハイペースゲームで潰しに来たが、ジュビロはしっかりと守備して1失点だけで済んだ。
守備力が上がったことでゲーム全体のバランスが良くなって押し負けることがなくなった。

ハーフラインからPAまでのエリアのミドルカウンターが嵌ってた。




2021年4月9日金曜日

疑似カウンター

https://www.footballista.jp/special/92653


ポゼッションの状態で相手がハイプレスによる守備を行う場合を想定している。

ポゼッションがボールを持つ守備であるのと同様、ボールを持たない攻撃がハイプレス。

ハイプレスはボールを持たない代わりにボールを相手ゴールに向けて「運ばせる」戦術。

よってボールを持たなくても奪いどころさえよければ自分達でボールを運ぶより効率的にゴール前までボールを動かすことが出来る。

これに対抗しているのが疑似カウンター。

ハイプレスを攻撃とみなして、前進してくるハイプレスの裏をかくようにパスを入れることで「疑似的」にカウンター状態を作っている。


2021年4月8日木曜日

ジュビロの強みを活かすには

ジュビロの特徴は中盤と攻撃。

活かすには複数の状況に合わせる必要がある。

フィールドの広さや相手の戦術、システム。

自分達のやり方だけで打開できることには限度がある。


遠藤やパサーを活かすにはまず十分なスペースが必要。

スペースは攻守両面で重要になる。

スペースが無いとパスコースが無くなる上にカウンターを食らいやすい。

スペースが無い=守備が密なのでパスコースがない。

プラス、遠藤への距離が短くなりマークされやすくロストしやすくなってしまう。

スペースを作る為にはポゼッションするよりもロングボール、サイドチェンジによってフィールド全体を広く使う。

広いスペースがあれば遠藤への直接のマークも遅くなり、パスコースもできる。

ショートパスによるポゼッションは現在の守備スタイルの流れからすると非常にやりにくい。

スペースがあることで2列目の攻撃的選手が動ける。

特に裏への動きや幅を使った動きでFWのアシストや3,4列目の攻撃参加にもつなげることが出来る。

遠藤が下がってポゼッションをするより中村俊輔の時のように前目にいる状態でボールを待った方が良いかもしれない。

その為にはボランチに守備力のある選手が必須。

まずゲームを支配するにはボール奪取から。

ボール奪取出来ないチームにゲームの支配は出来ない。

パサーが活きるのはボール奪取した「後」の話し。


問題点はスペースの広さは攻撃には必要だが、守備には不必要だという事。

この点でショートカウンターの難しさが出てくる。

ショートカウンターはゾーン2で待ち構えるカウンターだが、横幅いっぱいを守備しなければならないのが問題。

かといってゾーン3まで引き下がるロングカウンターだとカウンターする距離が長すぎてスピードのある選手が少ないジュビロでは不利。

かつスピードのある選手に負担がかかり過ぎてしまう。

センターラインより前のゾーン2に押し込むハイプレスは前線に2トップ3トップが必要になる。

ハイプレスだと前線が上がった時に2列目以降が上がって詰めるのかが問題点。

徹底的に追い込んでロスト狙いで相手のゴールに近い場所で奪って決める、という流れを取るならショートカウンター位置からのハイプレス狙い。

やはり問題点は間延びによるスペース。

カウンターでもポゼッションでも使えそうな位置取りと考えると、センターラインから自陣PAまでのエリアで待ち構えるミドルカウンターを考えてみる。 

ゾーン2の後方からゾーン3の前方という位置取り、センターラインの位置が前線で横幅最大なので最前線に人数をかけることでカウンター時にサイドいっぱいまで幅を使った攻撃が可能になる。



全く異なる発想からだと、442ボックスやNBOXのような縦列フォーメーションによるサイド制圧型カウンターもあり。

そもそも何故サイド攻撃をするのか、というと、これは横列フォーメーションの守備に対しての突破方法だから。

つまり最初期の守備は横列にしておきながら、相手がサイド攻撃による突破を図る場合は縦列にシフトしてサイド全体を面制圧してボールを出させない。一方で自軍は1人だけ逆サイドにアイソレーションしておいてボールの出口を作りカウンターの起点にする。


NBOXではなく、通常の352(3232か3412)で考えると、中盤をWボランチ+ボールサイドのWB+トップ下の4人で中盤をボックスにシフト、逆サイドのWBをアイソレーション。

ボールサイドに3223ボックスを作り面制圧し、逆サイドにWBを残す。

これならサイドをWB1枚の守備で終わらせずにチームの縦列をそのままサイドに寄せて潰しに行く守備が可能になる。

横列フォーメーションの複合型を考えると、3412の形からWBが前方に上がりながら相手のSB、WBを抑えつつ、チーム全体がボールサイドに寄せてWBを囲い込む。

2トップも含めてボールサイドに寄せてボールを出させない。

トップ下に遠藤がいれば、WB+Wボランチの3人で奪ってからトップ下の遠藤経由でボールの出口である逆サイドWBに繋げる。

同時に2トップが中央に入り込む。

3人目として守備していたWBがもう一度上がるか、Wボランチから1枚が上がる。

352だとサイド1枚ということもあり、相手は積極的にサイドを攻めようとするので、余計に中央にいるチーム全体がサイドに寄せる速度が速ければ早いほどサイドで潰せる可能性が高くなる。

できればサイド2枚の状態で全体をシフト出来ると更に良い。

サイド2枚はサイドに穴が開かないので次善の守備ができる。

サイド1枚だとその後のケアがやや難しくなる。


攻撃力=得点力。

得点力を上げるにはそもそも守備をさせない。

中盤に釣り出して背後を。

後ろ向きに走らせて視界を奪う。

相手に思い通りにさせない。

いつでもボールを奪える高い守備力。


攻撃するためにはクレバーかつストロングな守備が必須。

高い得点力は高い守備力から生まれる。

ジュビロは攻撃力はチャンスメイクだと考えている感じがするが、チャンスメイクだけで終わっている感じ。

それがようやくわかってきた感じもする。


確実に勝ちを伸ばすためには負けない守備力とカウンターで確実に決める決定力がいる。

決定力は個人の能力でもあるが、決定的な場面を作る「仕込み」のできる監督、コーチが必要。

それは高い能力と組織力の揃った守備から始まる。


カウンターは決して守備戦術だけではなく、高い攻撃力を持った攻撃戦術でもある。

そしてカウンターは守備からスタートするのでポジティブトランジションがメイン。

攻撃的スプリントが可能。

ポゼッション戦術だとネガティブトランジションが必須で守備的スプリントに追われてしまう。


やはりサッカーは「ボールを動かす」ゲーム。

その為にはフィールドを広く使う方が有利。

よってサイド2枚+中央縦列のフォーメーションによって横列と縦列の可変フォーメーションが出来ることが大事になる。


J2の長期戦を考えると季節による戦術の変化も必要。

夏季のフォーメーションは出来るだけ走らないゲームかつ相手を走らせるゲームができるものを用意する。

交代枠は使い切る。


徹底的に考えつくして準備できるものはどんどん準備する。

考えることはいつでもできる。

むしろプレー外の時間に考えつくして、プランを用意した上でゲームをするべき。

その場しのぎのクリエイティブなサッカーは高度にパターン化されたサッカーに太刀打ちできない。

まずは高度なパターンを仕込むこと。

クリエイティブなサッカーが活きるのはパターンが不得意な場面。

雨や雪などの荒天、ボールが収まらないオープンな展開、守備の難しいオールコートを使うロングボールやサイドチェンジ。

そういう部分にこそクリエイティブなサッカーが活きてくる。

つまりポゼッションである限りクリエイティブなサッカーは生まれにくい。

高度なパターンの得意な分野は80%

クリエイティブなサッカーが得意な分野は残り20%

ジュビロはそれを80%でやろうとしてして失敗した。

そもそも正反対な事を一緒にやろうとしたので失敗した。


ジュビロがやるべきなのはむしろもっと荒れたゲーム。

ボールを収める必要はない。

もっとボールを動かせ。

その中にクリエイティブなサッカーが生まれる。


カオスなゲームをすればするほどクリエイティブなサッカーは活性化する。

「破壊的創造」

それこそジュビロが求めるべきクリエイティブな攻撃サッカー。


それを維持するためには強力な守備力が必要。

いつでもボールが回収できる守備力があること。

ゲームがあれれば1対1の優位性が出てくる。

スピード、スタミナ、ストロング、テクニック、インテリジェンス。

相手に勝てるものを当てることで1対1は有利になる。

ボールをもっと大きく回せ。

小さく回すほどジュビロは不利になる。

ボールを動かせば動かすほど有利になる。

ボールを手放しても構わない。

より相手のゴールに近い場所で奪い返せばいいだけだ。

オープンなゲームこそジュビロが得意とするべきゲーム。

パサーが活きるのはオープン。

クローズドなゲームでは死ぬ。


2021年4月7日水曜日

遠藤起用時を考えてみる

遠藤は前半から入れるより膠着した試合で打開したい時に入った方が良いかもしれない。

遠藤が活きるのはショートパスを繋ぐよりある程度オープンな展開で全体が緩い守備になりがちな状態。

守備がコンパクト過ぎる相手より広がっている相手の方が使いやすい。

ポゼッションで縦パスが通らないのはそもそも相手がコンパクトに守備をしている為。

そこに無理に縦パスを入れてもカウンターの起点にされてしまう。

逆にカウンターでしっかりと守備した後に遠藤から一発で入れることが出来たらチャンスになる。


出来ればサイドでSBやWBに取らせつつ、そのまま囲んで潰してサイド裏を縦につくことが出来るのが理想的。

相手が引いた場合は横パスでニアゾーン、逆サイド狙いも考える。


問題は遠藤の位置。

ボランチでは低すぎ、サイドだとSBが必要。

4バックの4ラインの2列目くらいにいた方が良いかもしれない。

ビルドアップに関わるためにボランチから下がって最後尾にいるより、中盤から前でパスを受けてからFW、SH、オーバーラップのSBなどにパスを出した方が良いかもしれない。

ビルドアップの為に下がってしまうと遠藤の居る場所自体が守備の穴になる可能性があるのでハイリスクになる。

名波と同様に背後に服部福西を置くような感じで守備に穴を空けないようにする必要がある。


451(4231、4321)で中央に置いて、両側2枚に今野と大津か鹿沼、伊藤などを置くような感じで挟み込む。

サイドを2枚置いて攻守分担も分ける。

遠藤以外の2枚は攻撃・万能型の選手と守備型の選手の組み合わせの方が守備2枚よりはいいかも。

攻撃型の選手は中央を縦に走ってくれるタイプ。

両サイドはサイド攻めと逆サイドはダイアゴナルランで背後に入ってくる動き。

SBも上がってボールの逃がし所+アーリークロスでトップへの放り込み+インナーラップからのミドル辺りを狙う。


3バックだと352の低めのトップ下という感じか。

3バックだとどうしてもサイドが薄くなるので出来れば4バックでの中盤中央に置いておければ守備面での不安定な部分は少なるなる。



2021年4月6日火曜日

松本の361を抑えるには

松本は442から361にシフトして得点を伸ばした。

442相手に361を使ってWBがSHを釣ってハーフスペースへの横パス、インナーラップで中央への攻撃を成功させている。


ゾーン3まで攻め込んでもWBは縦深くに走らずにSB的な位置取りでトップへのクロスとハーフスペースへの横パス、インナーラップの2択の攻めを使っている。


まずWBへのきついマークが必須。その為にはシャドーの位置が重要になる。

もしくはWBでサイド1対1にするか。

シャドーを当てた時に中を使ってくるならボランチがやや高めからプレスに行ってカウンター起点を作る。

WBを当てる場合はサイドの守備をボランチかCBがカバーしないといけなくなる。


松本は4バックでもSBがクロスを入れてくるので3バックでも4バックでも起点はサイドの低い位置から。

ジュビロが3421でWBを下げているのでSB、WBへのプレスがかからない。

そうなると松本はSB、WBの起点を作ることが出来るので攻め込んできやすい。


SB、WBを先手を取って抑えることで攻撃の起点を作らせない守備が必要。

松本はジュビロのように不要な手数をかけずに攻めて来るのでボールサイドをしっかり押さえておくこと。

サイドチェンジの為にボランチに横パスしてショートパスでサイドを変えようとする場合もあるのでその時は中央で強く当たる必要もある。

松本は両サイドで攻撃できるのでボールサイドを抑えるだけでなく、サイドチェンジも抑える必要がある。


ジュビロとしてはシャドーがWBを抑えるのか、WBが抑えるのか。

松本のサイドをどうコントロールするのか。

サイドの起点を潰しながらカウンターでサイド裏をカウンターで狙うのも一案。


ジュビロ側が攻撃する場合にはどちらにしても中央は4人ボックスで堅いので3バックのサイドや裏をどう狙うか、という同じ思惑での対戦になる。


秋田戦2点目は中央のCBから442のサイドが上がった裏のスペースへ斜めに入れている。

WBは大きく上がっていてシャドーが受けてワイドのWBに渡す。

WBはハーフスペースに侵入してきた味方へパス。

横に広げて縦に突破、または中間スペースを利用する、という流れが出来ている。

ビルドアップは逆に縦に釣って斜めから背後に入れる形。

横→縦、と縦→横と基本のスペースの作り方、利用の仕方が出来ている。


ゾーン1からゾーン2のビルドアップの阻害とゾーン3での起点潰しの両方が必要かも。

こうなるとシャドーも含めた3トップ気味のハイプレスにWBとボランチも加わった形が欲しいかもしれない。

しかしまだこの形はほぼ出来ていない。

前節の岡山戦では3トップのハイプレスだけで後ろのWBとボランチが動かずにいたのでその前のスペースを使われた。

後半にハイプレスからプレスバックに変更して安定した。


3バックからWBとシャドーの2択パスがあるので対応が面倒。

3バックを抑える+前線起点のWBを抑えるの両方をすると3トップハイプレス+WBマンツーマンが必要になる。

これだと前5枚の疲労度が高くなるので交代も攻撃陣をメインにする必要がある。

他の対抗手段を考える必要もあるかも。


攻めさせないためにどうするか、もしくは、攻め続ける為にどうするか。

攻めさせないためにはWBを抑える、攻め続ける為にはWB、SBを使う。

やはりサイドを2枚状態にして中央4枚に対して避けつつ、サイドの枚数の多さでこちらが攻撃を継続するように考えるのが良いかも。


4バックで2列目にSHを置く形。

4231とか?

361のままならWBは下げた位置からのアーリークロスで3バックのサイドや裏狙い。

相手WBを上げさせない為に2シャドーが開いてマークにつく。

CBからのコースが空くのでWBにはWBがつく。

相手シャドーの動きにはボランチとCBで対応する。


WB+2枚でサイドに3枚を作った攻撃も良いかも。

前節の得点パターンと同じ。

1トップ+WB+CB

1トップ+WB+ボランチ

WB+シャドー+CB

など、WBに追加して2枚を足してサイドからの攻撃を高めたい。


1トップにロングボールを入れるならルキアンがサイドに流れるので、1トップ+WB+もう1枚。

WBを高い位置で使うならCBが後ろから押し上げ+シャドーかボランチから1枚。

という感じでこちらが先手を取ってサイドで2枚、3枚を作って攻撃するパターン。


361の弱点はジュビロ自身がよくわかっているので、WBを引き込みつつサイドで潰し、CBを引き出させるように1トップで釣ってその中間スペースにシャドーやボランチがインナーラップで中央を切り裂いてくる。

もしくはマークされにくい低い位置でのWBからのアーリークロスを逆サイドで決める形。


抑えるのか攻めるのかの違いはあるが松本が442でくるか3421でくるかにもよる。

どちらにしてもWB、SBを機能させないのは同じ事。

あとは左シャドーの金髪選手。

攻撃に絡む選手で得点もしている。

サイドの高い位置の守備をどうするかが重要点。

541や451のようにサイド2枚の形に1トップ、CH、サイドCBのどれか1枚が入って3枚を作ったサイド3枚の攻撃的サイドアタックを作れるといいかも。


2021年4月5日月曜日

松本対策

松本は442

左サイドから中央へ流して来るボールと縦に入ってくるCHの連携でハーフスペースを攻めてくる。

左サイドからの攻めを右サイドで止める必要がある。

ゾーン3に押し込んでからのミドル弾もある。

左サイドからの侵入とニアへの縦の動きを連動させないように分断する必要がある。


まずは左サイドの選手をしっかりマークして潰す事とCHの縦の動きを潰したい。


対水戸戦で3失点。

1点目PK

2点目はゴール前でコンパクトになり過ぎてボールホルダーに3枚付いているがオーバーラップした選手がフリーで裏に流し込まれる。

得点した元ジュビロの中山に2枚付いていたが、ボールホルダー側の3枚との間にスペースがあり、そこを使われる。中山はワンタッチでゴール。

このゴールに繋がる組み立ては左サイドから。左サイドに寄せておいて、中央の中山がポストして逆サイドのハーフスペースでボールを一旦止めて相手の守備の足を止めている。

そこをオーバーラップで抜けてきている。

引いた松本をボールサイドに引き出してからシンプルに中に流してダイレクトに逆サイドまでつないでる。

水戸の逆サイドのフィニッシュの組み立てまでが上手い。



3点目は左サイドを攻められて、それに対してSBが対応。

水戸が一旦下げてCH2枚がボールサイドに寄っているわりに逆サイドのSHが中に絞らず、その間のスペースにCBからボールを通されている。

そこから水戸のFWがSBの外からダイアゴナルランで背中側に走って縦に侵入。そのボールが通って失点。


松本はサイドの守備にSHとSB、さらにFW、CHが寄せて来るので逆サイドのSHとの間があく。

そのスペースを素早く突けばいい。

あとは逆サイドから裏へのランに縦パスを流し込む。


4バックでSBまで攻め上がるので2CBになってサイドの守備が空きやすいのでまずはルキアンに放り込んでサイドに流れてSBを釣る。

岡山戦の得点と同じような流れでSBを釣ってWBやCBが侵入してくる形でいいと思う。

出来ればルキアンが流れるのは逆サイド側で。

松本のCHのタイプを見て、守備型の方のサイドに攻めてCHもサイドに釣り、逆サイド側を使う。

残った側のCHは攻撃型なので中央のスペースを守り切れない。

WBが外からSBの背後を突いて走ればいい。

釣る場所はゾーン2で背後に十分スペースのある場所で。


秋田戦は松本が3得点。

右、左の両方で得点。

1点目はニアに釣られてファーに走り込まれて失点。

左はSHがワイドに釣り出し役で、その内側のハーフスペースに背後からCHかSBが入ってくる形。

ここの連携を分断したい。

ボランチが中央を固め過ぎているとサイドからクロスを上げられることになるので、サイドの2枚からの中への横パス、クロスには注意したい。

3点目もサイドチェンジしてサイド2枚前後で剥がしながらのクロスからのゴール。


SH、SBのサイドでの動きを拘束しないとチャンスを与えることになる。

ロングボールで両SBを押し込んだりしてラインコントロールしつつゲームを作った方が良いかも。

秋田戦は361?

もし442から361にしているならちょっと作戦も変える必要があるかも。


松本は361で3得点したからもしかしたらそのまま継続して361で来るかもしれない。

中央経由で両サイドを攻撃させつつフリーでクロスを撃たせる形。

このSBやWBのサイドからの放り込みの対応がかなり重要になるはず。

とにかくそこを抑えることで勝利できると思う。


サイドでフリーにさせないことが重要。

2シャドーが対応するのかWBが対応するのか、そこをしっかり決めて、スタミナのある選手にマークを任せる必要がある。

もしくはサイド奥にロングボールを入れて押し込んで機能不全にさせる。

361同士だと中央に人が集まり過ぎるのでシャドーをワイドに出してWB対策しつつサイドを高い位置で支配してゲームをコントロールしたい。

シャドーがSH化してくれるとWBがSB化できるので伊藤をWBに入れてサイドチェンジかクロスを入れさせたい。


松本のWBはSB的なクロス主体なので守備との兼ね合いもあって深くまで上がってはこないと考えられる。

高い位置を取らないという事はこちらの守備にかからない位置でのポジションでクロスを入れる為なので攻められている時こそWB対策をしっかりしないといけない。

松本の攻撃の起点はWB、SBなので442でも361でもサイド対策がしっかりできていないと厳しい。



2列目コレクター

ジュビロは「上手いけど勝てない」というチーム

テクニックのある選手が多く、そういう選手を集めている。

しかし、役割が被り過ぎている。

山田、大森、大津、みんな似たポジション、プレー。

同質の選手を集めすぎる弊害はパサーボランチで何度もやってる。

レフティーを何人も集めたり。

質としての幅がない。


ジュビロは攻撃のチームで攻撃の主力は2列目。

だから2列目の選手がメイン、という感じなのだろうか。

2列目を活かすとしても人数やスペース、守備との兼ね合い、相手のフォーメーションとの相性、などを考えてシステムとして組み込める形を作る必要がある。

2列目を3人として両サイドとトップ下の3人置くか、両サイドだけ置くか、2シャドーで置くか。
1トップ、2トップとの連携や相手の守備の剥がし方との関係性などもある。

個々の戦力の高さはあるが、チームとしての形が出来ないとそれぞれが孤立した状態では上手く機能しない。
得意なプレー、得意なエリア、のシナジーが合うといいが、お互いに打ち消すとなると上手く行かなくなる。

山田は左のインサイドが一番輝く。

大森もほぼ同じで被るのと動きに波がある。

大津も2列目のプレーが基本だが、ポスト役やボール保持能力の高さを利用したい。

動きの質は悪くないがスタミナ管理で波がある。

若い時のプレーは良く動いて高い質があるが、年齢と共にスタミナが衰えて動き続けることが出来なくなる。

守備も含めてスタミナ管理がしやすいプレーを考えないといけない。

若手を使う理由の一つはベテランよりスタミナ管理がしやすい。

テクニック主体の選手でスタミナの衰えたベテランを多くチームに抱えた状態でどうゲームを作るのか。

遠藤や山本も含めて2列目、2.5列目のタイプがスタミナ消費を抑えながらプレーできる方法論を考えないといけない。

それ自体が目的になるとボールポゼッション重視に偏ってしまい弊害が出てくる。

動けるポジションはできれば若手を起用して経験を積ませたい。

特に攻撃に関してはチャンスの数が重要なので若手が必須となる。
トップ、サイドには出来るだけ若手を置きたい。

ボランチもスタミナとストロングに特化したタイプが欲しい。

やはりプレー全体をどういう流れでいくのかが重要。


岡山戦振り返り

https://youtu.be/MVRoQ7RLN9M?t=154

得点シーンは大井のロングボールから


https://youtu.be/MVRoQ7RLN9M

ルキアンがCBとSBの間の裏のスペースを狙い縦に走る。

そのままSB側に流れる。


https://youtu.be/MVRoQ7RLN9M?t=164

この時点でゴール前には逆サイド側のCBSB2枚、ボールサイドCB1枚、ボールサイドSB1枚と3カ所に守備が分断される。


https://youtu.be/MVRoQ7RLN9M?t=166

ボールサイドのボランチがサイドに出て、入れ替わりにSHが降りてくる。

ジュビロも左後方からCBSB間に縦に侵入してくるが合わず。

しかしそのこぼれ球をパスを出したルキアンが拾ってシュート。


左サイドにルキアンが流れて、松本と溜めを作りSBを釣ってCBSB間を広げたところに左CBの鈴木雄斗が走り込んでルキアンがスルーを出して雄斗が決める、というパターンで、こぼれをルキアンが回収してシュート。


これは442の岡山に対して1トップから左に流れたルキアン+左WB松本+左CB雄斗の3人で左サイドに人数をかけつつ、SBをサイドに釣って3対1、ボールサイドのボランチが来て3対2、という局所的な戦力差を一気に作ったというのが重要な部分。

4バックの弱点であるCBとSBの間を突いた攻撃。

サイドで1トップ、WB、CBの縦関係をサイドに寄せて横関係に変換。

SBを釣りながら縦関係からインナーラップによって横関係に攻撃を変換している。

これなら相手のライン守備を横に引き伸ばしながら分断各個撃破する形でよりゴールに近い場所に向かって侵入できる。

岡山のボランチも上手くて中央からサイドに寄せてるし、SHもプレスバックして雄斗の侵入に合わせてる。

流石に失点の少ない堅いチーム。


ルキアンのムーブが4の字ムーブでよかった。

中央から斜めに上がってボールを受けつつサイドに流れる。そこから入れ替わりで縦にパス。

さらに詰めてシュート。


大井も三浦もハイボールのロングボールを入れることで3ラインコンパクトに守る岡山の442に対しての攻撃による対策をしたってことか。

まず3ラインフォーメーションは間延びに弱い。その為に前後にコンパクトにして絶対に間延びさせない。

それを利用して背後のスペースにロングボールを出す。

しかもハイボールで落下点周辺のDFの視野を奪う効果がある。

あえて高いボールを入れることでボールを見上げることでフィールド全体を見る視界を奪っている。

攻撃陣のオフザボールの動きを助ける効果になる。

ロングボールで後ろを意識させることと、ルキアンがサイドに流れることでSBをサイドにピン止めする。

そしてCBとの間にスペースを生み出す。

そこをルキアンの背後からWBの松本、CBの雄斗が侵入してくる。

1トップを囮にしながら後方からの攻撃をよりゴールに近い位置に進めるという攻撃が出来ている。


442に対しての宿題はかなり良い回答が出たのではないだろうか。

特に攻撃で攻略したという部分が大きい。

442は守備の堅さとカウンターの鋭さが特徴なので、苦手としていた442をこれだけ合理的に攻略で来たのは大きい。

非常に良いパターンで攻略できたと思う。


ルキアンのプレーが一瞬切れそうになってた部分があるがすぐに気づいてシュートに行けたのが良かった。

ジュビロの選手は練習に問題があるのか非常に気の抜けるのが速い。

プレーオンの状態でもオフザボールになるとすぐにプレーの質が落ちる。

本来なら自分にボールが来るようにする為にオフザボールの質が高くないといけないのだが、そういう部分が足りないことが多々ある。

鈴木雄斗の素晴らしい部分はオフザボールの時に周囲を確認して適切なポジション取りをするし、ボールを持ちながらでも一つ飛ばしや逆サイドなど広い視野で確認しながら次のプレーを考えている部分。

一人背負って捌きながらも、次のプレーに有利な状態でボールを出そうと周囲を確かめながらプレーしている。

本当に実力のある貴重な選手だと思う。

補強120%の当てはまる一人。

よくジュビロに来てくれたと思う。

本当に上手い選手。

ボールコントロールというテクニックではなく、総合力の高い選手。


ジュビロが不得意とする442に対して1-0で勝利。

しかも守備の堅い岡山に得点できたのは大きい。


途中山本が遠藤のコピーのように中に縦パス通そうとして失敗していたが、そういうのは通らないんだよね。

そもそもコンパクトな442相手に中にスルーパス通そうとする時点で間違ってる。


大井、三浦がロングボール、ハイボールを使ったことで大きなチャンスが生まれた。

コンパクトな相手だからこそロングボールが効く。


「相手を見て戦え」


相手に中を意識させる囮として縦パス見せるだけならいいんだが、それに合わせられてカウンターの起点にされるとかならしない方がましだしね。



2021年4月4日日曜日

2021 第六節 岡山戦

遠藤が捻挫で不出場。

大津が先発に入ってきた。

GKも八田が出ずに三浦。

三浦はショートストップの反応が良いのが特徴。

三浦の良さを出すためにもリトリートしてシュートの撃てるコースを限定する守備にするといい。

広いスペースだと守り切れないので、リトリートでキッチリスペースを潰しておく必要がある。

守備陣との連携をしっかりしておくこと。


せっかく加入した鹿沼や加藤を使わないのはもったいない。

今年は昇格すると言いつつ負け半分以上だから使われない可能性が高いか…。

使わないから育たないんだろう。

ジュビロに必要なのは現代にフィットした人財。

情報化された時代だからこそ分析、対応の速さが重要になる。

裏方がしっかりしていないと現場が活躍できない。

チーム全体のマネジメントが出来ないのは親会社から定期的に流れてくる社長というのが問題なのでは?

本社の競争に負けた人が流れてくるような形なら止めた方が良い。


社長に監督と指揮系統に問題があり過ぎなのでは?

何故名波路線=パサーボランチを強硬に続けるのか…。

ゲームを作るどころか守備できずにゲーム壊しているのにな…。


3バック 右:義道、センター:大井、左:雄斗

ボランチ:今野、山本

左WB:松本、右WB:山田

シャドー:大森、大津

トップ:ルキアン


WBが高めで攻撃的

ルキアン、大津の2トップ気味

大森はトップ下的に中間的な位置取り


今野がハンドでゴール前FK

PAギリギリ外


山本が遠藤と同じでまた縦パス狙いで跳ね返されてる。

これなんだよね。

中は通らないのにな。

雨で速攻ができないからゆっくり攻めても問題ないんだが、やるならサイドのトライアングルから崩した方がまだいい。


岡山がボールサイドに密にいるのに同サイド抜こうとするの止めたら?

相手が密にいるならその外を速く回すしかないのに。

グー出してる相手にチョキ出すセンスの無さ。


中盤機能してるか?

動き過ぎでスカスカじゃないか?

前3枚が動いてボランチラインに合わせてWBがいるから3列目の前にスペースが空き過ぎ。

それでセカンドが全く取れない。

前3枚のプレスに合わせてラインを上げていないからこうなる。

上がらないのなら前3枚プレスする意味はロングボールを蹴らせないだけか?

前3枚動かしながら相手が動かすボールにWBが内側に囲んでボランチと4枚で囲んで奪うとかしないわけ?

こういうのが攻撃チャンスを得られない理由なんだけど。


無駄なポジション移動はするのに肝心のポジション移動はしない。

どうして?


前プレスに後ろが連動してないとか追う場所が間違ってるとか色々ありそうだな。

広い場所で追い過ぎじゃね?

守備の目的性がいまいちわからん。

前3枚だけが動いてる感じだとロングボールは蹴らせない対応くらいしか考えられ。


雄斗はプレーしながらでも周りをよく見てプレーを瞬時に替えてるな。

出来る選手だと思う。


選手任せの戦術で核の遠藤がいなくて何もできない。

これじゃ何のためのチームかわからないな。

監督が仕事しない、マジ寄せ集めただけのチームになってしまったんじゃないの。

上手い選手は多いのかもしれないけど、チーム全体での攻守の目的と手段が曖昧過ぎ。


状況に応じたシステム変更しないよね。

目的と手段が入れ替わってるチームは勝てないんだよ。


その場の判断でパターンがないから常に手探り。

プレー速度が遅いからさらに攻められない。

もっとパターンとオートマティックを利用するべきだろ。

自由なだけで野放図なネグレクトサッカーはいい加減にしてくれ。


雨というコンディションも最悪だな。

速攻できないし松本、ルキアンくらいしかいない。

どちらにしてもむずかしい。

遅攻の崩し、セットプレーから得点出来れば御の字か。


雄斗のオフザボール凄いな。

パスコース失わないようにしっかり動いている。


完全に岡山がゲームをコントロールしてるな。

ジュビロは何もできない。

打開策をどうするのか。

走れる攻撃型の若手選手を後半最初から入れてガンガン走らせて速攻するか。

雨だから相手もミスしやすい。

ゾーン3に押し込んでおければスリップでこぼれる可能性もありえる。

ラッキーゴールでもいいから得点が欲しい。


山田引き過ぎだろ。

これWBが引き過ぎなのが問題。

前が突っ込んで追うんだがその後が続かないんだよ。

2列目不在で3列目が上がらない、スペース埋めないから前3枚引き剥がせばそのスペースが使えてその後はジュビロがリトリートするから何もしなくても前進できる。

守備整備されてない。

サイドがサイド寄り過ぎ。

岡山のサイドは絞って中央寄りにするからセカンド取れるけどジュビロはサイドで動かないから孤立して無力化してる。


ラストのシュート惜しかったな。

押し込めるチャンスもあったが。

前半終了。


微妙な前半だった。

本当にこのチームは軸がないな。

チームとしての軸がなさ過ぎる。


山田がシャドーの方がましだろ。

大津機能してない。

山田も機能してない。

大森が前後に動き過ぎで前に枚数が足りなくなったりするし。


選手潰すチームだから何故か抜けた選手が活躍する謎チーム。


やっぱり2シャドーをSHにしてボランチをCHにした方が良いんじゃないの?

大津はCHで。

どうせ動かんし。


後半


お、ルキアンがミドル決めた。

後半序盤にいい流れ。

これは大きな一点。


サイドでN字パスから松本の駆け上がり。

良い攻撃が始まってる。

苦しんだが先制点取れたことで気持ちに余裕が出来たか?

序盤よりチーム全体がまとまってるな。

密集してショートパスで運ぶような感じになってる。


前3枚がプレスに行くのではなく、プレスバックして3列目と前後に挟み込んで潰す形にしてるな。

前半の失敗を修正してる。

あとWBもボール奪取時に中に寄せるようにしてる。

少しはまともな守備に変更されてる。


お、大津やっと仕事してるな。

ポスト役できるけど交代だったからか。


藤川イン 大津アウト。

まぁ大津機能しなかったからな…。

追加点狙いの交代だな。


三浦やはりハイボールに難ありだな。

CBだけじゃなくボランチにも高さが無いとちょっと厳しい感じか。

センターラインに高い選手が複数いた方が良いな。


走れる藤川をWBで遅い山田をシャドーの方が良さどうだけどね。

前が走らないで全体で押し上げるなら尚更。

山田はゴールに近い方が仕事するし。


ルキアンのゴールリプレイやってるけど、マジ上手いな。


岡山交代。

山田が守備を気にし過ぎて下がり過ぎだな。

汚れ役に徹してる感じ。

他の選手に任せてもいいと思うけどな。

WBだから守備バランス難しいのはわかるけど。

やはり山田は2列目の方がより機能する。

ユーティリティ化の悪い点が出てるよな。

尖った部分が無くなる。

出る杭はもっと出せというスタイルの方が機能する。


お、

小川イン ルキアンアウト

ルキアンは仕事したから残り15分で小川が追加点入れればそれでいい。


山田の守備でファール。

ファールっぽくなかったけど。

岡山のFK

ギリギリ逸れたか三浦が触ったか。

リプレイだと逸れたようだ。

三浦は反応良いから枠に行っても入らなかったな。


渋いゲーム。

この流れだと1-0か。


小川ボールをトラップしてるから止められるんだよ。

ダイレクトにシュートしないと。

触るだけでいいんだから、トラップして振りぬこうとする意識が時間を潰してる。

ワンタッチゴールでいいんだよ。


二枚替え?

若手を出すのか。

鹿沼イン 山本アウト

三木イン 大森アウト

やっとかよ


AT+4

少ない時間だが若手頑張れ。


やっと普通のゲームくらいになったな。

これでやっと五分。

後半は安定したゲームになった。

小川は動いてたけどチャンスに慌ててるような感じ。

安定しないな。


大津は微妙だな。

ポジションとか役割とかもうちょっと煮詰めた方が良い。

交代直前しか目立った所が無かった。


やはり今野のボランチが効いてたか。

山本はボランチ向きじゃないと思う。


雨のコンディションで荒れない堅い流れで勝てたのは良かった。




2021年4月3日土曜日

ジュビロの過ち

ジュビロから出て行った選手が活躍する。


ということは選手よりジュビロ自身に問題がある事。


では何故?


名波路線のパサーボランチに価値をつける為だけに他の選手を振り回しているだけ。


パサーボランチにはフィジカルがない。

だから速攻できない。

遅攻になるのはパサーがビルドアップに加わるために下がってくる。そこからまた戻って中盤から前に出す。中盤でボールを留めておかないといけない理由の一つはパサーの走力、スタミナ問題。


結局名波、中村、遠藤とレジェンドパサーを入れて中心にして、という流れ自体がチーム自体を終わらせてる。


このパサー中心路線のせいでチームが潰れかけてる。

これを終わらせないと本当にチームの方が終わる。


ジュビロ=失敗の本質

失敗の本質

 https://www.youtube.com/watch?v=8uyuz6DL0yk


この本を買って読んだことがある。

日本の戦略のなさは結構酷かった。

問題点の本質の一つは「参謀」の存在。

現場を知らない参謀の声が大きく、指揮系統が統一されなかった。



この動画にある「無駄な勝利」とは「ボールポゼッション」にも通じる。

「パス数」「シュート数」「ボール支配率」にこだわり、「得点」「失点」「勝利」「敗北」を無視する。

目的と手段が入れ替わって無駄なことを続ける。



「達人のスキル」=「ベテラン」「パサー」を中心としたジュビロ式



まさにジュビロ式=失敗の本質なんだよね。



大学院大学でオペレーションズリサーチの授業を受けた経験がある。

軍は作戦を立てる為に合理的な計算をもとにやるべきことを決定している。

同じようにサッカーもフィールドの幅や深さ、配置できる人数とカバーできる範囲、そうしたものを計算した上でフォーメーションを決める。

ゾーン分けされる理由はフィールド全体を11人ではカバーできないから。

ゾーンに分けることでカバー範囲を狭くして守備可能な範囲を明確にする。

カバーシャドウプレスや逆サイドからのダイアゴナルランなど明確な原理から生み出される技術を徹底的に教育して取り入れる必要がある。


中山コーチのいう「あともう一歩」という部分をリテラルではなく、実際の原理として明確にした上で対処する必要がある。


GKだけではなく守備全体の整備を

アレックスが入国。

2週間の隔離期間後に合流。


問題はGKのセーブ力だけではなく、守備全体の問題が大きい。

対戦する相手のフォーメーションにこちらのシステムが対応しきれていない。

GKが触れないボールを蹴られている時点でフリーの選手を作ってしまっている。

サイドで1対2、2対3を作られやすいのでそれをどうするのか。


守備思想がマンツーマンだと今のJ2レベルでも抑えられない。

局面、状況に応じてゾーン、プレス、マンツーマンのミックスにならざるを得ない。

ボールとエリアの両方をケアしなければならない。


相手SBをフリーにするとアーリークロスを上げられてしまう。

SBにWBがつくとWBの裏をSHに突かれる。

SHにCBがつくとCHやFWがCBのスペースに入ってくる。


ジュビロの守備スライドはゴール前が空いてしまうスライド方式なので、

動かされるほど手当てが難しくなる。

初期位置が3バックWボランチで危険なゾーンを埋めている為、無理にスライドするより埋めたままで跳ね返す方がよい。

もしくは逆サイドがしっかり中央に入って中央がボールサイドに寄るか。

問題点はずっと前からSB対策。

最初の一歩が遅いのもフォーメーション、システムの相性が大きな問題。


2021年4月2日金曜日

遠藤欠場とその影響

遠藤が捻挫欠場。


超板でも言われているが、遠藤欠場して上手く動かない場合が想定される。


そもそも鈴木政一監督がシステムをほぼ組まずに丸投げ的な部分があるので、それを選手が考えてやらないといけない。

すると経験者が有利になり、ベテラン馬鹿が優先される。

更に連携も同じで長く出ている選手が優先される。

こうなると若手の出る幕が無くなってしまう。


遠藤を変えて後に入った選手がフィットしない確率は高い。

しかもゲームメイカーの代わりとなるので戦術的にはほぼ総入れ替えと考えないとならない。

結果、上手く行かず、遠藤が必要となる流れが再び出てきてしまう。


一番心配されるのは結局遠藤ありきでチームを作らざるを得なくなる形。

出られない若手はサブで若手同士でやっているわけで、遠藤の代わりで一人入れたとしても機能しにくい。

入れるならそもそも5人交代を見越して連携できているサブメンバーを一気に入れないと連携は保てない。

レギュラーの連携に一人若手を放り込んで結果出せ、というのがおかしい。

こうやって若手潰しを続けるなら本当に誰も来なくなる。


そもそもチームとして仕込めるシステムが皆無なのが問題。

やり方が全体としておかしいんだよな。

黄金期世代も自分達が追い出されたからベテラン重用したりするし。

むしろ世代交代できずにチームが落ち続けている方が問題なんだよ。

根本からおかしいから鹿島のように常にチームを上位に維持できないんだよ。


チームが勝ち続ける事の方が重要なのに。

楽しくボール蹴りましょうってスタイルだからな。


ドゥンガにボコボコにされた方が良いよ。

横列↔縦列可変システム

中盤の幅をカバーする為に4人または5人の横列陣形から、サイドや攻撃時には縦列に変化する必要がある。

基本は両サイドが同じラインの中央にいる選手の前に入ってくる形を取る。

サイドは攻撃に使われるので攻撃型の選手が前にいた方が良い為。

中央は守備が重要なのでより後方に置きたい。


5バックのSBをボランチに配置し、中盤4人のSHを2シャドーに配置。

3421は541のSBをWB化、SHの2シャドー化と考えると中盤をより内側に上げて中盤より前をより攻撃型の縦列化し、5バックはSBで引きすぎるよりWBとしてやや前目での守備をするというプランに見える。

サイド型の選手が少ないチームではサイドを駆け上がる選手がいないので逆にこのような横列縦列可変型の方が移動距離が少なくコンパクトな状態を維持しつつ、穴を空けない全体守備が出来ると考えられる。


後衛の5バック(3バック+SB/偽SB/ボランチ)で守備を担当し、中盤より前が攻撃を担う形で構成する。

CHがボランチ役をやらなくて良いので守備負担が少なくなる。

名波タイプはやはりCHとして中央より前目に位置していた方が良いと考えられる。

SHはサイドの短距離スプリント、クロス、ダイアゴナルラン、2シャドーのミドルシュートや前に詰めてこぼれ球のシュートなどのタスクになる。


NBOX現代サッカー再考

NBOXを現代サッカー視点で再考してみる。


NBOXは縦列フォーメーションで守備思想はワンサイドカットからプレス。

縦列なのでサイドライン側から見るとサイドとセンターの間に守備ラインを敷いた形になる。

縦列のままサイドによるのでコンパクトにサイドのエリアを制圧できる。

ボールがサイドにある限り縦列の方が攻守に機能しやすいと言える。



NBOXのサイド守備は非対称。

左は服部が出て右は鈴木秀人が出る。

3バックを5バックの攻撃型と捉えるのか、1CB+SBと捉えるのかで違うのと似ている。

服部が出て行くのはボランチの偽SB化で現代型ともいえる。

3バックが移動しないので、バイタルを空けたとしてももう1枚のボランチとその後ろに3バックが残るので一発で抜かれる可能性は低い。

逆に秀人が出る形だと3バックから2バックになるのでボランチの福西が下がる必要がある。

もともと福西がサイドに出るスピードがない為に秀人が出ているわけだが、そこは連携ということになっている。

今、ジュビロが3バックのサイド守備の基本としているのは秀人型で1CB+SBのスタイル。

ここに間違いがある。

本来は3CB+偽SBの服部型の方が安定する。

しかしボランチにはキッカー、パサータイプを置いてしまう為に中央もサイドも守備が極端に弱くなってしまっている。


NBOXの陣形はブラジル型の442ボックスの3バック版と考えて、かつSBの偽SB化と考えると理解しやすい。


攻撃はサイドで奪った後に服部、名波のサイドチェンジで逆サイドWBに出した後に全体を中央に戻す。

2トップがゴール前に入り、3人目に守備サイドから逆サイドになった左WBの藤田が更に入ってくる。

藤田は逆サイドからの侵入になるので見えにくく警戒、守備しにくい。


中盤のサイコロの5の目の形はポジショナルプレーで説明できる。

同じレーンは前後一つ飛ばし、隣のレーンとは前後関係で斜め。



現代サッカーの基本的思想から考えると非常にマッチしたものだった。

20年先に進んでいたフォーメーション。

だからといってこれが今通用するかと言えば難しいかもしれない。


ただ、NBOXのように革新的な思想のフォーメーションを採用するというチャレンジは非常に面白い。


NBOXの問題点はサイドに人がいないのでダイレクトプレーによるサイドチェンジを使われるとプレスの速度より速いので詰め切れずにボールを奪えない。

サイドを縦に突破しようとする相手にはそのままプレスにいけるので問題ない。

縦列の弱点はサイド。

かつボランチがサイドに出てしまうとバイタルが空いてしまう。

通常の3322(アンカー+WB)の方がサイド守備に関しては良いかもしれない。