2020年12月26日土曜日

中盤の構成

 ジュビロの特徴としては

・カバーに優れるDF

・中盤の人数と構成

・泥臭いFW


こんな感じだが、問題点もある。

・DFの対人能力、特にSB、WBが攻撃的になって守備力が下がり、対人に強いのがCBだけになりやすい。

・中盤の守備力、特にボランチがパサーで攻撃支援になりやすく、カバーには優れるがやはり対人に弱い。

・ワンチャンスで得点できないFW、中盤からのアシスト数が多くないと得点できない。


で、問題点としては中盤の構成

フォーメーション的に中盤の人数は5~6人

あとはどう並べるかの問題になるわけだが、どういう戦略、戦術を取るかで変わってくる。

基本は中央を固めてゴール前に縦パスを入れさせない。

これは基本中の基本。

これを回避する為にサイドへパスを出して迂回する。

もしくは、ドリブルで突破を仕掛ける。

今回、加藤選手をフィンランド2部から移籍させたが、サイドへの縦パスに対してインターセプトするのが得意という非常に期待できる選手。

戦術としては中央を固めてサイドにパスを出させたところを狙って加藤選手がインターセプト。

そのままサイドをカウンターでえぐりつつ、中央へのアーリークロスでFWOHが得点する、というスタイルが考えられる。

これは非常に良い戦術で、相手がポゼッションからアタックに切り替わる縦パスを狙うことで相手の守備配置がより薄くなり得点チャンスが生まれやすい。

攻撃のスイッチとなる縦パスは攻撃の選手が連動して動き出す。

その為に守備側としては非常にカウンターを決めやすいタイミングである。

肉を切らせて骨を断つ、という絶好のカウンター戦術である。

カウンターにはとにかく速さが必要で、インターセプトからのアーリークロスは最速クラス。

問題はジュビロがポゼッションにこだわったりすると加藤選手の特徴が消えてしまうということ。

後は守備がどれくらいなのかによってCBやボランチのサポートがどの程度必要か。


ジュビロはボランチにパサーを置きたがるので、中盤の配置が後ろになりがちになって中央を支配できない。

さらにサイドアタッカー=ドリブラーを求めがちでこれも中央を明け渡してしまう。

結局、ボールを持っていてもサイドにこだわり過ぎて中央を使えず、時間のかかるサイドに展開して時間と体力を使ってしまうという自己崩壊型戦術が当たり前だと勘違いしている。

ボランチが低い位置なので相手のゴール前でも中央に人がいないことが多く、これが得点の少なさにも直結している。

442でいうとCHの二人が、CHなのかボランチなのかの大きな違いがある。

ジュビロの選手だと上原はCHタイプで中央にいるが前後に動くことのできる選手。

戦況を見て中央でコースを潰す、下がってスペースを潰す、上がってパスを受ける、という状況判断と行動が一致できる選手。

ジュビロは中央にきちんとCHを置いて試合をコントロールした方が良い。

ジュビロ式だとボランチ+OHの分業化してるから逆に言うと分断できるということ。

ボランチは動かないことで守備をしている面があるが、攻撃型パサーだとスペースに出て行ってしまうので守備貢献しない。

分業して守備担当なのにそこにいない。

さらに3バックで3人が広がってしまうので1CB状態になる。

こういうサイド攻撃偏重スタイルが得点の低さと失点の多さに繋がっているというのを首脳陣が理解していない。


サイド攻撃といっても攻め方の違いがあり、

1.サイド展開

2.サイド突破

がある。

これは違いがある。

サイド展開=WB・SB(サイド後方)の選手へ中央のGK・CBからのパス展開でワイドに散らすことで相手のライン守備の間隔を広げて中央の縦の突破、縦のパスを入れやすくするのが目的。

もう一つはサイド後方から相手最終ラインの裏のスペース(ゴール前)へのアーリークロスを狙う目的。


サイド突破=WG・SH(サイド前方)の選手がボールを持ち上がり、サイド深くのエリアを使うことで相手のライン守備を側方から攻撃することで無効化する。サイドからゴール前に横にドリブルしてライン間のスペースを狙うことと、マイナスのクロスを入れることで中央で上がって来たCHCBへの守備の難しいクロスの供給を目的とする。


ジュビロはこの2つのどちらの攻撃をしたいのかが問題。

相手の陣形にも依存する。


もう一つの問題点はこのサイド攻撃を1人のサイドの選手だけでやらせるのか、ということ。

そして、サイドの抜けた後のサイドの守備はどうするのか、ということ。

この部分に問題が詰まっていて、3バックの展開による1CB化もこのサイド攻撃問題が発端になっている。


ジュビロのサイド攻撃への異常なこだわりをまず捨てて、もっとも効果的な攻撃方法を相手の陣形も含めて複数の形で実現できるようになること。

これが重要部分。

要するに「自分達のスタイル」ではなく、「相手を見て戦い方を変えろ」ということ。

「自分達のスタイル」=「変幻自在の攻撃サッカー」

となれば王者になれる。


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