https://number.bunshun.jp/articles/-/839224
裏抜け+ロングボールで最終ラインを下がらせる。
ボランチへの逆プレス。
鹿島はバックラインからロングボールを前線に供給して中盤をカット。
セカンドボールを拾うボランチに逆プレスしてボールを持たせない。
NBOXは2トップがワンサイドカットしてNBOXがサイドにスライドして奪う。
2トップのワンサイドカットは2CBへのプレスでSBにボールを持たせサイドチェンジさせない。
ここでSBの選択肢としてボールを持てるのでロングボールを出すことで中盤をカットしジュビロのNBOXを無力化するということ。
やはり相手の戦術、ストロングポイントの無力化というのは戦術的カウンターとしては非常に有効。
同時に戦術的カウンターに対するカウンターを用意する必要がある。
メタのメタである。
ロングボール対策には通常オフサイドトラップが有効だが、裏抜けと合わせられるとDFラインは背後のスペースを埋めないといけないので下がらざるを得ない。
プレスされる前にボールを出す、というロングボールに対しては、ロングボールを出される前にプレスする、というハイプレスの形にならざるを得なくなる。
ジュビロ戦を見ていても、3CBのビルドアップに対して同数でのハイプレスを多用するチームが多い気がする。
幸いジュビロは3CBとGKとの連携でハイプレスをかいくぐることが出来ている。
これは3バック+GKがダイヤモンドを形成できるということで、4バックのビルドアップの時は2CB+GKの3人になってしまいハイプレスに対抗できなくなる。4バックベースでも結局ボランチが1枚降りて3バックに可変するので結果的に攻撃時3バックが有効ということになる。
ポゼッションを取ることのできない時はどうするか。東京V戦ではリトリート+541によって引きこもりロングカウンターに移行することでどうにか対処できた。しかし東京Vも541のSHの上がったスペースに前線から戻って受ける形でボールを中に入れてきた。ボールサイドCBがそれに合わせて前に出て止めに行き、そのスペースを使われるようなシーンがあった。
偽5バック論では5バック形成とボール正面のDFが前に出て残りのDFで4バックを形成することでスペースを消す守備を想定しているが、サイドCBが出ただけで残りのDFがそのスペースを埋めないと走り込まれてしまう。
現代サッカーでもCBSBがパサー役をやる機会が非常に多く、以前はトップ下や中盤で行っていたパサーがどんどん後ろに下がってビルドアップをやるようになっている。それだけ中盤のゾーンプレスが強くなっているともいえる。
中盤ゾーンプレスの隆盛の結果として対策にパサーの後退化とロングボールでのビルドアップになったということ。
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