_OH____OH_
___CHCH___
_DH____DH_
__CBCBCB__
3バック1トップ中盤6人をワイドのボックスにして中央を2枚。2トップのN-BOXを1トップにして中央を2枚に強化。
現代のサッカーはトランジッションが重要になる。攻守の切り替えの速さとフォーメーションの変化で瞬時に最適化された状態になる必要がある。このフォーメーションは中盤の構成を変化させることであらゆる状態に変化可能。初期位置でのスタイルは中盤の優位性を活かしたショートカウンター。サイドを置かない代わりにハーフゾーンにOHDHを置いて中央とサイドの両方に即応できる。中央2枚のCHが中央の一次攻撃を防いでいる間にOHDHのボックスを狭めることで囲んで奪うことができる。CHより前ではFWOHCHの5人で奪い、中盤ではOHCHDHの6人で奪い、後ろではCHDHCBの7人で奪う。中央のエリアは大人数で囲んで奪うことになる。サイドではOHCHDHの3人またはCHDHCBの3人で奪う。サイドでは人数が減るがやはり囲んで奪う形を取る。
このフォーメーションからの変化形は541、3421、3241、343となる。CHが動くことで3421、3241で中盤の4人ラインを作ってショートカウンターを狙う。OHDHが動く場合は守備的な541か攻撃的な343に変化する。変化形の場合はライン守備が基本となる。3ラインのシンプルな構成にすることと、5人ライン4人ラインを作ることで横幅をとることでサイドまでの守備を安定して構築することができる。ライン守備の欠点はハイボールでラインをパスされること。ボックス守備でパサーへプレスをすることでレシーバーへのCBのプレスもより有効になる。
初期位置のボックス状態では中盤、中央の制圧を基本とし、ショートカウンターを狙う戦術。ライン守備の場合は541では堅い守備とロングカウンターを狙う。3421では同じくショートカウンターを。3241では相手陣内での攻撃、343は更に突っ込んだ攻撃になる。ライン守備では中盤4人ラインが固定なのでどの状態でもサイドには1人が展開し守備を担当する。
攻撃面ではボックスを活かしたポゼッション、ラインを活かしたサイド展開と中央へのスルーパス。中央の3CB、2CH、1FWの3ラインを縦に使った速攻。ボックスの幅と深さを活かしたワイドかつ前後のラインを飛ばした攻撃が可能となる。OHDHのサイド展開に寄ってサイドの幅を活かして相手の3ライン守備やボックス守備を回避可能。サイドチェンジによる幅を使った揺さぶりと縦の3ラインを使ったスルーパスでの速攻の両方がマッチする。横幅を使えば3ライン4ラインのスペースを突くことが可能になる。サイドチェンジ+縦ドリブル。横スライド+縦スルーパスと前後左右の幅と深さを使った人の動きとボールの動きの融合が可能。NBOXで行われた攻撃戦術と同じことができる。
NBOXでは2トップだったために中盤中央が1CHとなってOHDHとの連携面で問題が残る。3人ラインにしかならないのでサイドまで対応できない。2CHだと4人ラインになるのでサイドまでカバーすることが可能になる。1トップになったことで決定力は下がるかもしれないが、2CHで中央の守備力だけではなくサイドの守備力も含めて中盤が強化されるので、カウンター時に3トップに移行しやすい。2OHが上がることで3トップ攻撃になる上、2CHの1人や1トップ相手の場合の余ったCB1人が中央攻撃に参加することでさらに攻撃力は上がる。攻撃時に3バックが開いてサイドへ展開するとCBDHOHのサイドに縦3人ラインが構築され一気に縦へのサイド攻撃が可能になる。この場合は2CHを下げて3421に変化しておかないと1CBのみになり守備が危険になる。両サイドを生かして敵陣に入った場合はCBを閉じてCHを上げていく。CHとDHは守備を基本にする。CHは攻撃時に前に出るのでバランス感覚とスタミナが必要になる。DHはサイドの守備力とパス供給。攻撃時はOHが中央に絞るのでサイドからのクロスを担当。OHは攻撃を基本にしつつもプレスバックで囲むこと。攻撃時は中央に絞ってFWとの連携による中央攻撃。
中盤の人数と構成を生かした多彩な攻守に渡る適応力、対応力の高さが戦術の核になる。どの相手に対しても対応可能。CHDHの守備力の高さとバランス感覚は重要になる。CHはスタミナが必要で前後の動きをしっかりコントロールする必要がある。DHは攻撃面で前に出ない分サイド守備とCHの背後のスペースを埋める守備が必要になる。相手を押し込んだ場合は後方、サイドからクロスを上げて中央のFWOHを支援する。
3CBは中央守備を基本としてサイドはDHに任せる。相手が1トップだった場合、一人が前に出てCHの後ろのスペースを消してボールを掻き出すスイーパーとして動く。攻撃時はワイドに広がってビルドアップする。バイタルが空きがちになるのでDHと共にCBの一人はできる限り前に出てスイープできるようにする。特にサイドにボールが振られた時にDHがサイドに出ていくので中央が空きやすくなる。DH一人が残ることになるので空いたスペースに走り込んできた時に対応が後手になる。サイドに出た場合はボックス守備からスムーズにライン守備へと移行して対応した方が無難。5バック=4バック+1で一人がボールホルダーへとプレスすることで3ラインの間のスペース、バイタルを自由に使わせないようにさせる。ボックスからラインへの移行とライン間をコンパクトにするまでのタイムラグがあるのでこの時間で相手にスペースを使わせずにこちらの守備を固める為にスペースにボールが入る前に動き出し、スペースに入った時にはスイープできるようにする。できるならばスペースへのパスに対してインターセプトした時にダイレクトにロングフィードを前線に供給できると速攻カウンターが成立する。ショートカウンターの囲みの失敗からロングカウンターの為にボックス守備からライン守備に移行する時に起こる可能性が高い。CBはスペースへの飛び出しとスイープ、カウンターを常に準備しておく必要がある。
CHが中央で守備と攻撃の両方に参加する。ここが一人だとマンマークされて潰されやすいが2人いることで回避しやすくなる。また周囲にOHDHCBと囲まれているのでボールを逃がしやすい。ポゼッションでも活躍できる。OHDHはサイド守備とサイド攻撃で2人いるので数的にも負けることはない。CHとの連携でサイドを崩して突破可能。もしくはサイドチェンジなどを使ってスペースのあるサイドを突くことができる。ここでもCHが2人いることでパスコースに選択肢があるのでダイレクトなサイドチェンジでもCHを経由したサイドチェンジでも良い。CH経由の場合、サイドチェンジだけではなくFWへのスルーパスが期待できる。3421か3241で幅を使ったビルドアップもでき、OHとFWの連携で中央に3人+CHかDHの上がりで4人目の動きも出てくる。攻撃の厚みが出るので幅の選択肢と追撃の厚みの両方を期待できる。
中盤の構成がWBを置いた361と違うのが大きな特徴。通常は中央に4人ボックスを作りサイドにWBを置くが、この場合WBのスタミナ次第になる。3バックの最大の弱点はサイド守備になる。つまりWBが攻撃的過ぎたり、スタミナが無くなって守備が出来なくなると3バックは終わり。WBを置くとサイドの守備がWB依存になり危険になる。NBOXでDHがWBの代わりにサイド守備をすることでDHがCBの周囲を守る形が出来た。しかし問題点は少ない人数で広いエリアをケアしなければならないこと。そこでCHが降りて守備参加するのがNBOX。すると今度は中央がいなくなってしまう。守備時に2トップは前がかり過ぎ、かつ2OHも浮くので守備に対して有効に機能しなくなる。1トップにして2CHにするとこの点がクリアされる。2CHは点から線になって中央の壁になり、OHDHとの連携で4人ラインを構築できる。NBOXは縦にソリッド過ぎたのでこれを横のソリッドにしたのがこの361ワイドボックスになる。DHがサイドに下がればCHが下がってボランチとして中央を守れる。ボックスとラインの移行、中央の囲み制圧、サイドの制圧共に問題ない。非常に守備的だが中盤の組織的守備からのカウンターを狙うことを前提としつつも他のフォーメーションへの移行のしやすさがトランジットでの優位性を持っている。4バックの攻撃時3バック化などの縦横の複合スライドによるポジション変更は機能面では充足されるが、速度面では問題点がある。特に変化途中でのプレスなどに弱いので3トップでのプレスディフェンスなどでは手を焼く。その点3バックから5バックへの移行はWBやDHの前後の移動だけになるのでトランジット時のポジション変更による隙ができにくい。
ボックス守備の制圧力、ポゼッションの構成力とライン守備の隙の少なさを兼ね備えたフォーメーション。人数の多さと距離の短さから互いにフォローできる距離にあって連携しやすく攻守に機能する。
0 件のコメント:
コメントを投稿