3421は強固な守備を形成したが、得点力が欠けていた。
3421で足りないものは得点力。
3バックによる中盤の優位性を得たが、WBが守備的にならざるを得なかった。
1トップでマークされやすく中央ボックスを打破するにはむずかしい。
1トップが中央ボックス外に出て受けつつスペースを使う形が活きた。
3バック+1ワイドの守備スタイルは変えずに、2トップ化をすること。
さらに中盤の優位性を失わず、相手をコントロールすること。
352のスタイルで3421を維持しつつ、3421で対策できなかった部分を補うこと。
前提となる3バックは
・3CBのサイドのスペースが弱点なのでWBが必要。
・サイドの守備がWB1枚で攻守両面で重要となる。
・WBが押しこまれるとサイドを制圧されてクロスを上げられて失点する。
・1ボランチではバイタルを守り切れない。
これを克服しなければならない。
問題点はWBのポジションと負担。
・WBを下げたままにせず、高い位置をキープさせる。
・WBの守備負担を軽減する。
これを解決するのがWボランチになるが、WBの裏をケアするためにサイドに出た場合1ボランチになり、今度はバイタルが致命的になる。
結果3ボランチが必要になる。
NBOXで服部福西がワイドに割れた時のバイタルには名波が下がってケアしたのと同じ理屈だ。
NBOXが難しすぎたのはワイドがいない初期配置だろう。
やはりWB1枚は必ずワイドに置くべき。
3ボランチ+WBの初期配置は5人ラインによるショートパス対策になる。
3ボランチ+3CBの初期い配置は中央の強固な守備を生む。
3421ではサイド1枚で後方に置かれフォローはCBのみになりリスクに対するフォローが少なすぎる。
WBを上げて3ボランチにすることでサイドのフォローが2段3段になりより強固なサイド守備が形成される。
3421では相手のSBからSH、WGへのワイドの大きなフィードによるスペースを狙った攻撃とWBのミスマッチ、ボランチのミスマッチなどが狙われていた。
これは宮崎の対人の弱さを狙ったもので、後ろをカバーする森下の援護でどうにかなった。
やはりワイドの守備の枚数の少なさが突破しやすい場所になっている。
これはどのチームでも同じであり、サイド攻撃は守備が薄くなる場所なので突破されやすい。
重要なのは2枚腰3枚腰でのサイド守備。
3322ではまず高い位置のWBがワイドで蓋をしている。
その背後は3ボランチのスライド、その背後を3CBのスライドでフォローする。
ワイドを高い位置に置くことで相手のサイド攻撃を事前に抑えつつ、3センターによる中央制圧プラスサイドに広いスペースを与えない配置を維持する。
3センター3CBによる強固な中央守備は両サイドに長いスペースを与えるが、横幅は狭い。
1ボランチ、Wボランチでは両サイドに広いスペースを与えてしまう。
3センター3CBは両サイドのスペースを最小限にしておけることと、前の列がワイドにプレスバックすることで3センター+1ワイドを2段構えにしておくことができる。
3バックの弱点であるサイドのスペースは前の列がワイドに入る形を維持する。
WBと3センター、スライドしたボランチと3CB。
さらに深い場所に入れられた場合はCBがサイドにスライドし、逆サイドのボランチが下がる。
3ボランチなのでボールサイド、逆サイドのボランチが離れてもバイタルには1ボランチが残ることになる。
絶対にバイタルに穴を空けない。
攻撃面では3421の中央のカウンターとアダイウトンのサイドアタック、ボランチの上がりがメインだった。これに中村のFK、PK、CKによるセットプレーが加わる。
3322では2列目のWBと2FWの4人の初期位置が4バックの攻撃時にマークしやすく、ハイプレスからのロスト誘発を狙う。
WBが2列目なので4バック+SHの中間位置で縦パスを防ぐことが可能。
トップ下を置かないので相手のバイタルに自由に飛び出す攻撃が可能になる。
左右でWBFWか、WBボランチの連携で起点をサイドに作ることができるので、相手のWボランチをサイドに誘導できる。
動かなければ裏やファーにクロスが入り、動けばバイタルに逆サイドWBやボランチが上がってくる。
ワイドと中央のギャップを使った攻撃で相手をコントロールできる。
これも3センター+WBの5人ラインだからできることだ。
サイドで2対1、3対1も作りやすく、中央は3センター2段。
どちらも多重にフォロー可能な強固な守備が取れる。
同時に厚い抗攻撃、相手に選択を強いる攻撃が出来る。
バイタルのスペースは自由に使える。
・FWが下がって受ける。
・WBがカットインして中央に切り込む。
・マイナスクロスにボランチが上がってミドルシュート。
バイタルに囮を置いて、空いたほかのスペースを使うのが本命ということもできる。
・FWがバイタルに下りてCBを釣り出し、WBが斜めにCBの裏に入って受ける。
・WBがカットインしてサイド守備を中央に釣り出し、ボランチがオーバーラップしてサイド深くに侵入してクロスを上げる。
あえてバイタルを空けておくことで相手のマークを外におびき出し、フィニッシュにバイタルを使えるように誘導する。
その為にトップ下やインサイドハーフを初期配置ではおかない。
相手ボランチにノーマークだとゲームメイカーを自由にしているように思えるが、周囲を取り囲んでいるのでパスの出しどころがない。
WBがインサイドハーフに絞れば相手ボランチを囲むボックスで奪うっ事が出来る。
トップ下、インサイドハーフを置かずにそのスペースをユーティリティに使うことでj攻撃の柔軟性を担保している。
0トップでスペースを使うのと同じ要領だ。
0トップでは使える空間が前だけになってしまうが、バイタルなら後ろに動くこともでき応用度が上がる。
バイタルにトップ下、インサイドハーフを置いてもボランチのマークが厳しいので機能させるには手間と時間がかかる。それならばむしろ空けてしまい、その分の人手を他の場所で有効利用した方が効率が良くなる。
バイタルはフィニッシュに必要な場所ではあるが、常に掌握している必要はない。むしろ警戒を強めてしまい有効に利用できるチャンスが減ることになる。
磐田の人もボールも動くパスサッカーはやはり352でないと機能しない。
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