2016年5月14日土曜日

磐田 x G大阪 (1-2)

逆転負けの試合

2点共に守備の問題が出た

1点目
サイドに起点を作られた
この時点でサイド守備に5人くらいがサイドに張り付き
中央にはボランチとCBの4人でラインを形成
しかし、ボランチ2人が上がってしまう
G大阪はこのタイミングを待ち構えていた
すかさずパスを出して得点

2点目
3バックでラインを形成
3対1でこのまま前の選手の戻りを待つべきだった
しかし中央の大井が前に出た
その裏にノーマークの遠藤が入り込んで得点
何故、遠藤はノーマークだったのか

磐田の守備は5-2-3で中央を堅くして
反撃時に得点を確実にするようにシャドーがやや前
5-4-1ではなかったので、サイドにはボランチ横にスペース有り

磐田の守備組織の「癖」がある

コンパクトな3ラインで中央厚めでサイドで奪って反撃
これをやるつもりなのだろう
しかし、サイドで囲う為に人数をかけ過ぎる
しかも縦長なエリアを形成する為に中央が薄い
サイドに人数をかけ過ぎる
肝心な中央に人がいない
せっかくの守備ラインを崩してしまい
そこを狙われる

一番酷い「癖」は守備ラインを形成しているのに
ボールホルダーに一人がマークに出てしまうことだ
この裏のスペースを突かれるというパターンが常態化している

ボールホルダーに必ず一人が壁を作りに行く
これが磐田の守備の約束事なのだろう
それを逆手に取られている
ファーストディフェンダーがついて、
まわりはそれをフォローする
ということだろうが
逆にフォーメーションを崩して穴を空けてしまう

最終ラインはラインを崩さない
という約束事を入れるべきだ

守備の優先順位はゴールの目の前の1対1を防ぐこと
ゴールマウスの広さを狭くすること
ボールホルダーの角度と距離、それを防ぐ守備の位置で決まる
一人が前に出て裏に穴を作るより、ラインを崩さずに待つ方がよいはずだ

一人がマークに行くのはフリーでシュートやパスを撃たれることへの警戒だろう
守備ラインが出来ていれば最大幅のゴール前は消せている

磐田は攻撃も守備も逆が多い
守れない、点獲れないのはそのやり方が問題だからだ
それを変えない限り勝ちようがない

ファーストディフェンダーは最終ラインではなく、前の選手が下がって行う
出来る限りそうする
出来ない場合、最終ラインはラインを崩さずにゴール前優先で防ぐ
出来る限りサイド側に逃がして正面は防ぐ
シュートコースを絞ってあとはキーパーに任せる

守備は釣り出されたら負け
我慢して待って対応する
駆け引きが重要になるから経験が必要になる
しかし、ゴール前のシュートコースが最大幅で有利になることは自明
ここは最初に防ぐべき

磐田はサイドの攻撃や守備の戦術がマッチしていない
サイドを見過ぎて逆サイド中央をケア出来ていない
取るべきところで取れないのなら、その方法論は捨てるべき
取れるだけの練習が出来ているか

攻撃も守備もアンバランスな状態が続いている
しかし変化しながら少しは良くなっている

去年の悪い時
名波は4-2-3-1を使い続け
小林は手の抜き方がわかった
などと言っていた

今はフォーメーションも変え、
小林も積極的に動くようになってきた
それで少しは良くなっている

問題としては守備の1対1の堅さがない
その為に人数をかけなければならい
後ろに人数が多くなり前への推進力がない
これが守れない、点も取れない、という状態

守備では5-4-1でサイドで奪う
シャドーがしっかりと下がってボランチ横のスペースを埋める
サイドに寄り過ぎない守備
サイドはWB、シャドー、ボランチかCBの3人で囲んで奪う
しかしサイドに人が集まり過ぎないようにすること
サイドでは縦にならないようにする
最終ラインに下がってラインのスペースを埋める
あくまで徹底した守備を行い、
相手が攻め疲れとアイデアがない状態まで潰し続ける
前に出て守備しない
後ろに下がって城壁を作る
穴を空けない

攻撃はサイドを縦に使うことを減らす
サイドはWB一人
サイドと中央との横パスのワンツー
サイドと前との縦パスのワンツー
これを多用する
WBに強いマークがあるなら中央メインでパスを回す
中央に集まって来るならWBから裏を狙う
両WBのパス精度と距離が重要になる

ワントップのアダイウトンがシャドーを利用できていない
まず徹底したパス練習、ワンツーの練習が必要
自分が囲まれる前にパスを出して裏に走る
これを練習で徹底する必要がある

トップ、シャドーには90分を走るスタミナと速さ
WBはキック精度と飛距離、パスセンス
ボランチはポジショニングと危険察知と1対1
CBは速さと強さと高さ

ボールサイドWBが起点、トップとシャドーで前線に走り込み
もしくはボールサイドの前方にアウトポストになるエリア
逆サイドWBかボランチは機を見てゴールファーサイドへ
トップとシャドーがいかにスペースを生かせるか
速さで抜けない場合はそのエリアを3人で制圧して味方の上がりを待つ
第一には裏のスペースを狙い1対1
第二はサイドのバイタルエリア制圧して二次攻撃で中央、逆サイドを狙う
第三はバックパスして相手守備を前に引き出してロングボール

WBがアウトサイドを縦に行き過ぎるのも問題
上がり過ぎず、裏のスペースを空け過ぎない
アーリークロスで裏のスペースを狙う
シャドーを上げる為に、ボランチとシャドーの間のスペースへとカットインして中央攻撃に参加
WB自身は2.5列目 <=> 4列目を動く
WBがアウトサイドを上がっても孤立する
孤立することで陽動するのなら良いが
味方が近づき過ぎてせっかくの中央の人数を減らして
サイドに人が多くなり過ぎることが問題

小林がサイドの溜めを作って中に走り込んでくる選手に上げる
これはいいんだが、本来はWBがやるべきこと
出来るだけサイドで少ない人数で溜めを作って
大勢の守備陣を引付けておくことが溜めの意味だ
中央の守備を引きはがすことがサイド攻撃の意味
4-4-2のように相手のフォーメーションがそもそも中央に少ないのなら
サイド攻撃ではなく、中央攻撃の方が良い場合もある
サイド攻撃自体が最重要なのではなく、
中央の人数が少ないというのが最重要なのだ
その意味をはき違えてサイド攻撃が重要と考えるから上手くいかなくなる
戦術で重要なのは「人数の差」をどう作るか
守備の最重要なのはゴール前の人数差で勝つこと
攻めで最重要なのはゴール前の守備人数を少なくすること
人数差で勝っていなくても少なければ得点チャンスは高くなる
この優先順位を徹底すること
すべてはここへつなげるための布石
戦術の優先順位をきちんと作り守ること
上手くかないのは優先順位が間違っているか、守っていないから

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