2024年11月7日木曜日

N-BOXコア/ミドル

原型のN-BOXは3-5-2の中盤をサイコロの5の目にしたもの

N-BOXコアは「5枚の構造」だけに注目する

N-BOXミドルは「中盤5枚の構造」に注目

2トップ3バックは考慮しないので1トップ4バックでも問題なし


あえて中盤5人だけにフォーカスすることで中盤の構造の仕組み、理解の促進、トップバックの組み合わせの検討など応用までを考える


4人のボックスの中央にセンターを置いた構造

ボックスだけの場合はセンターレーンに2枚を前後に置くか、センターレーンに2人、ハーフレーンに2枚を置いた形になる

センターがいないのでセンターレーンだけに集まっている場合は狭い範囲に人が集まり過ぎて展開力がなく、逆にボックスを大きくしてしまうと中央という中間ポジションに入られてボックスの左右、ボックスの背後に送られてしまう

N-BOXではボックス中央にセンターがいることでボックスのサイズ(幅、高さ)を調整でき、中間ポジションも取らせない

センターから前の2枚に攻撃的なパス、後ろの2枚に回避のパスをを送ることができ、後ろ2枚から直接前2枚に縦パスを送ることも可能

トップの枚数や位置によってはセンターから直接トップに縦パスを送ることが出来る(センターを底としたダイヤモンド型=中央攻撃型の布陣)

守備の基本は5枚の密集を活かした中盤中央の制圧力、数的優位を活かすことで面制圧をし、中央スペースを使わせない=ゴール正面の最短ルートをシャットアウトする

逆にサイドに対する守備が弱くなるのでサイドチェンジの多い両サイドを使った攻撃には弱いので4バックでSBが対応するか、3バックの場合はサイド側の選手がサイド展開する必要がある

変形した形ではセンターが前後に移動して3-2(M型)もしくは2-3(W型)の形になることでやや前目、やや後ろ目の調整が効くので攻守の切り替えやサイド対応時などセンターの戦術眼と指示でサイド側のどの選手が動くかが変わってくる

ボックスを形成する4枚のうち前2枚、後ろ2枚のどちらかをサイド対応できるタイプ=WBかSBタイプを置くことで弱点となるサイドへの対応が素早くなる

N-BOXの戦術では2トップがボールをどちらかのサイドに前から追い込み、中盤5枚がサイドへ寄せて密集によるプレスで奪うことになっているが、サイドから背後への速い展開や連続するサイドチェンジへの対応は非常に難しい問題点として残った

より速く寄せるには5枚で寄せるには速度が足りない、ビルドアップをベースにする遅攻タイプの攻めに対して大きな効果はあるが速攻タイプとは相性が悪い

中盤中央に人数をかけているの為左右や前後に回避されるのには弱い、細かいパスで中央突破する戦術には強いが左右に素早く展開するタイプとは相性が悪い

センターの位置とその左右を広げた変形を使った幅への対処を追加することで相性の悪い組み合わせに不利を補う事が出来る

3バックの場合は特に中盤と3バックとの連携でどのように対処するかの取決めを作っておく必要がある

変形しない代わりに3バックが飛び出した場合、ボックス全体が下がって中央をカバーする必要がある

変形した場合中央が薄くなるので3バックは中央をキープし前向きに対応する必要がある

4バックの場合はSBがサイド対応するのでボックスは中央をキープするかSBが前を切っている間に寄せ切って奪う

SBは縦に突破されないようにしつつ相手のスピードを止めてボックスの寄せる時間を作る

ボックス+センターは内部に向かう圧力が強いが外に向かう圧力には強みが活かせないのが特徴であり、ボックス左右のサイド狙い、左右サイドチェンジによるボックスサイズの拡張からセンター脇、センター背後狙いをされると攻略されやすい

バックとの連携にもよるが、ボックス+センターがどの程度まで中央を守りどの程度まで横幅を保つのかの部分は細かい規則を作り守る必要がある、そうでないとサイドを使われサイドに対応しようとすると中央を抜かれるというどっちつかずになりかねない

ボックス+センターが中央を守るならサイドはSBやWBのカバーに頼るという割り切った方が責任分担が明確なのでどこに問題があったのかが分かりやすくなる





神戸の4-3-3(4-1-2-3)でも4バックのSBをDHの脇に押し上げて3-2-2ブロックを形成する

これはN-BOXを横に2つ繋げた状態であり、横方向=ゾーンに対する大規模な面制圧を戦術の核としていると考えられる

2ボックス+2センターになりかなり密集している状態になり逃げ場が少ない

ただセンターの前後左右が一番のスペースとなるのでセンター脇からセンター背後に向かってボールを繋げていくことが攻略の鍵になる

通常のボックス+センターの弱点となるサイドに対して2ボックスで対抗しているのでサイドの問題部分は無いが2センターの孤立、周辺スペースのケアに問題がでないようにボックスのサイズ調整やライン調整が必要になる

逆に言うとボックスの外側を使うような戦術には弱さがあるのは原型と同じである

サイドアウトというのはボックスの外側を使った戦術でもあるのでサイドアウトからロングスローで背後狙いなどはかなり攻略しやすい戦術であると考えられる

ロングボール戦術も面制圧を逃れる手の一つだが前線でキープできる選手が必要、最悪敵陣サイドアウトを狙って敵陣内に押し込める手を使って自陣から追い出すというのも一つの手ではある、何故なら自陣内でずっと面制圧されているとクリアボールはすべて回収されてしまうからである、少なくとも相手陣内深くでのサイドアウトは敵のラインを強制的に下げる効果があるのでこちらのラインをリスクをおかさずに上げることが出来る、ただ漫然とロングボールを蹴るのではなく、蹴った直後にラインを上げて相手をオフサイド位置にすることで無力化できる、ラインを上げないからいつまでも攻撃されるのであって、オフサイドラインというのは相手戦力を無力化できるという意味では非常に強力な戦術の一つである

どうようにサイドアウトも相手のフィールドプレイヤーをライン外に強制的に出すことができるのでそれだけでピッチ内の戦力は自分達の方が多くなる、漫然とプレーしているチームにはそれに意味がある事すら理解できないだろう

ルールを味方につけるというのは非常に重要である

細部まで分析解析し使えるものは徹底的に準備する、勝つ為にはそれ以外に方法はない

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