2024年10月18日金曜日

3バック3ボランチ

4バック2ボランチではボランチ脇が手薄でSBが釣り出されてCB脇を突かれる

3バック3ボランチだとボランチ脇が狭くWBがサイドを埋めることで5レーンに配置出来る為隙が少ない、WBの縦の動きで5バック、中盤5枚3トップと中盤以降の守備面の堅さを攻撃時の幅の広さの両方を活かすことが出来る

ジュビロは中央に適性のある選手が多くサイドに適性のある選手が少ない、その為サイド2枚の4バックより中央に寄せた3バック3ボランチの方が中央を堅くすることができるのとサイド適正の無い選手を無理にサイドに置いたり少ない人数で配置せずに強みである中央に固めて守備面での薄さを解消して安定した守備を構築する

3ボランチだと相手の中央2枚に対して幅が出来るのでWBへの繋ぎ、サイドチェンジが容易になる、中盤で5枚並べられるとWBが両サイドで幅を取った位置で相手中盤ラインの背後へ送り込める位置を取れる事と、両サイドを中央から切り離すことが出来ればサイドを使わずに中央からラインの背後にボールを縦に送り込める

相手中盤4枚ならば3ボランチ+2WBの5枚で幅を取りサイドチェンジでスライドを強制してオープンサイドのWBを上げて背後を取りやすい、背後を取られないように両サイドのWBにマークを付ければSHが中央のCH/DHから切り離され3ボランチから直接縦にボールを付けることが出来る

3バック+3ボランチ+2WBの構成なら中央の堅さ、サイドの幅のどちらも両立でき攻守に利点がある、より守備的にするならWBを下げるだけでよいが下げ過ぎるとサイドで持たれてマークなしでクロスを入れられやすいのでやはり中盤の位置で相手にマークすることで蹴らせない守備が最善手ではある、抜かれたとしても3ボランチ3バックで縦に並んでいるので中に切り込めずに縦に走らされることになるのでWBは並走してマークを解かなければよい

4バック2ボランチは攻守でそれほどバランスが良いとは思えない、特にトランジッションに対する弱さがある、後ろに4枚いることでロングボールに対する安定性はあるが2ボランチで中央だけを守っているので脇が甘くトランジッションでボールを取り切れない、攻撃時にSBが上がって行くので2CBが残ることで1トップに対しては機能するが2トップに対して対峙してしまうので中央のコースがない

3バック3ボランチ2WBだと1トップ2トップに対してコースを持てる上にWBがいるのでサイドの高い位置で受けることが出来るのが大きい、4バック2ボランチでは後ろが2CBでWBもそれ程高い位置を取ることが出来ず、ボランチに幅がないのでCBからSBの距離が長くなってしまうとインターセプトされやすくなり、逆にSBを下げると距離は近いが有効な位置にSBを置くことが出来ない

ビルドアップ時にSBが大きく上がらなければならない事でトランジッション時に大きな不利を抱えることになるのも欠点、2CB2ボランチで中央だけしか守れずハーフへの守りが手薄でありやはりSBの位置を高くできないという場合が多くなる

手堅いビルドアップと攻撃時の幅と高さを使うには3バック3ボランチ2WBの形が良く1トップ2トップに対してゲートを無視してゲート外を使って前に進めるので効率が良い

WBがワイドに居ることでゲート外を意識させることができ、ボランチが3枚いることで中央のゲートを通しやすい、5枚いることでサイドチェンジで両ワイドを自由に使える、中3枚なのでコースが空けば縦パスを入れる、ドリブルで進むという選択肢が生まれることで相手中盤ラインに対して数の有利から選択肢を得られ、選択肢が生まれることで相手の守備の動きを封じることが出来る
WBが相手ラインの両ワイドにいることでラインを抜けやすくなり、マークが付くならハーフ中央が薄くなるので3ボランチが動きやすくなる

トップ下がラインの背後で受ける態勢をとり3ボランチからの縦パスを受ける、3ボランチは幅があるのでトップ下への角度があるのでWBが相手SHを釣り出すことで3ボランチの幅を活かした角度のある縦パスを受けやすくなる、SHがそれを嫌がるなら中央を締めてトップ下へのコースを完全に消すが、逆にWBがフリーになって突破しやすくなる

3ボランチに対して3枚対峙する配置を組んだとしても3バックの左右からWBへ入るコースを作ることが出来るのでビルドアップを止めることは難しい

WBとトップ下がいることでWBの幅、トップ下の中央の受ける位置を設定しつつ、3ボランチ左右がハーフスペースを持ち上がることで攻撃参加、ボールキープ、ライン裏への縦パスと繋ぎと攻守の軸になる、3バックの左右CBはボールの逃がし所、WBへの迂回ルート、トップ下への縦パスを刺すなど支援的なプレーが出来る

ボランチの数が多いので種類の違う組み合わせを試すことができ選手の特性を生かしやすくなる、人数が少ないと特性の組み合わせは限定的になる、人数が少ないので外れの組み合わせを組むことが出来ず、多様性がない、人数を増やすことで特性の違いを組み合わせて異なる戦術を平行して組み込むことが出来る

まずは3枚の安定性を活かした守備、WBトップ下を絡めた幅と深さを使った攻撃の厚みを作りやすい、中盤での安定性を活かしたポゼッションで有利な展開でゲームを作る

WBは縦の動きだけでなくオープンサイドなら中に入ることでトップ下2枚になれば3-4-2-1、3-4-3の形にもなるので前線の枚数不足を補う事が出来る
ボールサイドのWBが引いてサイドの守備をしながら逆サイドは中に入って中央を固めるなど幅を埋めるだけでなく中央の支援に入ることでバリエーションのある形で攻守に機能できる

0 件のコメント:

コメントを投稿