2022年12月31日土曜日

5バック構成と6バック

3バック+2の5バック構成

___CB____CB___

_SB___SW___SB_


__WB______WB__

___CB_SW_CB___



M型:2CB(ストッパー)を前に置いて背後にSWを置いて中央を守りSBがサイドをケアする

V型:2CB(ストッパー)とSWで中央を堅く守りサイドはWBが前で抑える


M型はCB脇からSWとSBの中間スペースに斜めのパスを出されると弱いのでSBの前方にもう1枚サイドを置いて斜めに入るパスを抑える必要がある

V型はWBが攻撃参加するとCB脇が抜かれやすいのでサイド守備に難がある、WB1枚に対してサイド2枚で対処されるとCB脇を突かれやすい



3バック+3の6バック構成

__LB__CB__RB__

_SB___SW___SB_


_WB___CB___WB_

___LB_SW_RB___


M型+1:2CBから3CBにして中央の幅を広めに塞ぐことで中央を前から抑え背後を広く守る、幅が広めになったことでサイドから中央への斜めのパスが通りにくくなる、SBがサイド攻撃に出ても3CBが守れるので後ろに余らせることもないが背後のスペースが広くなるのでカウンターでロングボールを放り込まれないようにする必要がある

V型+1:3CB+SWの4枚が中央にいるので中央を堅く守れる、WBが攻撃参加した時のサイド守備はRBLBがサイドに展開、CBが下がってスペースを埋める、固い中央守備+サイド展開守備が可能なのでWBが攻撃的に出られるので中盤の圧力を高められるがサイド展開守備時にCBが下がるのでバイタルが空きやすくなる、両WBが同時に上がらずに一方がステイ+中央締めすることでバイタルを空けないようにする必要がある

2022年12月29日木曜日

3バックと中盤制圧力とサイド守備

3バックの利点はオフサイドトラップのかけやすさと中央の堅さ

4バックに比べるとサイドに弱くなるが-1の人数差を中盤に上げることでより前方で守備をすることで欠点となるサイドを塞ぐことができる

しかしWBを攻撃参加させてしまうと弱点の3バックの脇を空けることになるので3バックにWBの上下動を合わせるのは戦術的に有効ではない

WBの上下動による5バック化や5トップ化は3バックの極端な攻守戦術になる

はまれば強いがバランスは4バックに劣る

3バックをバランス良く使用するには中盤の面の制圧力とサイドの攻守分担にかかってくる

3バックの脇となるサイドを守る為にWBを置く

WBを7レーンでいうハーフレーンとインサイドレーンの2レーンを担当させ、アウトサイドレーン側とセンターレーン側を分断する位置取りをさせる

アウトサイドからはインサイドやハーフレーンへの侵入を阻止する

インサイド、ハーフレーンは中央へと囲い込みを行い包囲してボール奪取する

この守備の動きをさせることで3バックの脇を守る

WBだけだと中央が薄くなるので中央に1人置く

WBとDHの3人が3バックの前にいることで早い段階から相手のパスやスペースを制限できる

中盤3-3の2層化は広い中盤全体をカバーしてスペースを消すことでパスコースを潰してプレス範囲を狭くして走る範囲を短くすることで戦略的に省エネ化し体力の損耗速度を緩くする

中盤3-3の面制圧+3バックのカバーでショートパスでの攻略、ドリブルでの攻略、ロングボールの攻略を防ぐ


2022年12月26日月曜日

リトリートとプレスバックの時間差

守備ラインが揃っていてもラインから飛び出したレーンはスペースを生んでしまう、守備ラインがズルズルとリトリートしてしまうと中盤のプレスバックが効かない

守備ラインはただ引くのではなく3バックのメリットであるオフサイドトラップのかけやすさを活かして出来るだけリトリートの速度は緩くする、中盤はスプリントでプレスバックすることで相手の攻撃は前方を塞がれてスペースもなく後方から囲まれて逃げ場がなくなる

守備ラインは出来るだけ維持するリトリート、中盤はスプリントのプレスバックをすることで相手を囲い込める

3バックから一人だけファーストディフェンダーとして残ろうとしてラインを崩してしまうとスペースが生まれて縦に走り込まれてしまう

3バックはラインを維持しながらスペースを埋めコースを切る壁の役割をし続ける必要がある

その分一列前にいる選手がプレスバックをする必要がある

3バックだけでなく、中盤でも同じ事で三列目ラインが壁になっているなら二列目がプレスバックして囲んで奪う事

3-3-3の構成は同じ並びの連続なので守備の基本形は同じで良い

3-3-3のメリットの1つは同一レーンに並べて縦の壁を作ることができること、縦の壁はサイドと中央を切り分けることができるので横パスを防ぎサイドチェンジさせないことで同一サイドでの数的優位を崩さないことができる

3-3-3は2x2のボックスを作っている状態なので左右どちらのサイドに対しても囲んで奪うという守備がやりやすい

囲む為には前を塞いで後ろを詰める必要がある、その為にリトリートとプレスバックの速度の差を意識する必要があり、中盤の選手は自分の背後のボールを守備しないという意識があると囲めない

この為に中盤を二層化するより守備ラインを二層化した方が守備に対する意識が強く守備の強度も連携も高くなるはずだ

三列目がまず最初の壁となって二列目がプレスバック、それでも奪えない場合は四列目が壁となっては三列目がプレスバックする二段構えの囲み守備を準備する


対WB2対1攻略

5トップ、5バックの5レーン制圧を3-4-2-1でやるとWBが攻守にサイドを移動しなければならない

サッカーは時間と空間のゼロサムゲームなので一人で同時に2つの場所に存在することはできない

サイドに2枚置いたフォーメーションに対してネガティブトランジッションが発生した時に弱点が現れる

WBを攻撃参加させると守備は3バック+2DHか4バック+1DHか4バックのSBを上げた2CB+3DHになり中央を守れるがサイドを守れない形が多い

フラットな4バック+1DHならサイドの対応がしやすいが後ろに遊兵が多くなってしまう欠点があるので偽SBでSBをDH化することで中盤の押し上げ、前からの守備として配置することが多い

4バックでも攻撃時にアンカーが降りてSBがあがる3+2に可変することもある

3バックの場合は広がった3バック+2DHで中央が1CB+2DHの逆三角形になりやすくサイドからの放り込みに対して1CBのみの対応になりやすくサイドから崩されやすい

5トップは中央CF+2シャドーのパターンが多くサイドにWGやWBがくる形になる、WBが上がっている間はサイドの守備がかなり緩くなるのでWBに対してSBとSHで2対1を作り前線に足止めさせつつ背後のスペースにSHが侵入して崩すことで5トップ5バックの5レーンを攻略する

SBとSHが離れすぎないようにしてWBを挟み撃ちにするのが早い、5レーン理論だと同一レーンは1ライン飛ばして並ぶ、隣のレーンとは1段ずらして並ぶなどの基礎知識があるが、それをやり過ぎると孤立した時に応援もなく個の打開を求められやすくなるのでチーム戦術としてルールを破るルールを押し付けることで有利に立てる

ポジショナルプレー的には量的優位を作ることになるが5レーン理論的には微妙になるのでどちらを優先するかはチームの原則に依存する

局面の優位を取るなら量的優位の取れるポジショナルプレーを選択、全体のバランスを取るなら5レーン理論ということになる

WG+SBの3トップ+フラット4バックでなければWBの5トップ化の背後を突いて攻略するのは定石になる


2022年12月25日日曜日

攻めのダイヤモンド+SB


2列目3人+1列目1人のダイヤモンド+SB

______FW______
SH____OH____SH
__SB______SB__


SB__CB__CB__SB
______FW______
____DH__DH____
SH__________SH
______OH______
__SB______SB__


_CB__CB__SB___
__FW___SH___SB
SB__DH__DH____
SH____________
______OH______
__SB__________

左SHのボールホルダーを前で受けるようにFWがサイドに流れ逆SHが中にカットインして3バックをボールサイドに寄せて逆サイドのワイドを解放する

解放した逆ワイドにSBが走り込んで大外ノーマークでクロスを上げる
FWと中央化したSHがCBSBの背後から侵入してフィニッシュ



半歩先の戦術を目指せ

5トップ5バックベースの戦術が今のトレンド

同じ戦術を使った場合は個の強さ、連携の良さが勝る方が勝つ

補強もなく練習時間もない今のジュビロにはトレンド戦術のメタ戦術を作り上げなければ後手に回り続けることになる


5トップは3トップ+2インサイドハーフ、1トップ+2シャドー+2ワイド、2トップ+1トップ下+2ワイドなどの5レーン制圧

前からのプレスでパスミス、ボールロストを狙いショートカウンターで得点を狙う

5バックは3バック+2ワイド、4バック+1アンカー、4バック+1ワイドなどの5レーン埋めてパスを通すスペースを与えない


5トップには中央の3トップに対して堅く守りつつサイドで1対1、2対1を作るようにしてサイドで奪い薄い中盤のサイドへ持ち上がる、攻撃時は3バックか4バック、4バックの場合でも中盤のスペースが空かないようにSBが上がりつつ中央寄せする偽SBの位置を取りやすいのでサイド突破から裏のスペース狙いorマイナスクロスからのフィニッシュ狙いで攻撃する

5バックは初期位置で5レーンを埋めるが飛び出しを誘発させることでレーンが空く、サイドが一番空きやすいのでサイドで縦に2対1を作りおびき出しつつ背後のスペースに中央側からワイド側に斜めに侵入し守備ラインの視界外の動きで背後を取る


一番まずいのは5トップの押されて無理にボールを蹴って回収されること、回収されるなら相手陣内でのサイドアウトを狙ったロングボールで相手のラインを一旦下げさせることで5トップの位置を自陣内からセンターライン付近まで押し下げられる、これにより自陣内にスペースが出来て安定したボール保持ができる+相手を下げることで押され続ける状況をリセットできる


トレンド戦術に乗らずにメタ戦術をしっかり作って相手を喰うこと、これは弱者のサッカーの基本、弱者のサッカーは力量差を戦術で上回る知恵の戦い、J2という位置に限らず日本サッカー自体が世界では弱者なので世界と対抗するには常に弱者のサッカー、戦術の優位性を活かせるサッカーができなければ勝つことはできない

試合に勝つには常に相手の状態を理解し、強みを消して弱みを攻めること、これが戦術の強さ

補強できない今こそ戦術の重要性を理解して戦い抜いてほしい

2022年12月24日土曜日

対5トップ

4-3-3、3-4-2-1などの攻撃時に5トップ化する形はトレンドとして存在する

5トップ化した状態では前からのプレスでパスを誘発させてインターセプトしショートカウンターを狙う、ロングボールを4バックで回収するなど前から押すことで優位性を得る戦術

対抗するには後ろからのビルドアップを試行錯誤するよりいかに守備ラインから中盤まで持ち上がるかになる

5トップ自体がパスサッカーのビルドアップ潰しの戦術なのでパスで攻略するのは相手の戦術に自ら嵌りに行くだけになる

4-3-3も3-4-2-1も5トップ時は中盤のサイドが空く、RBLBとSBで3トップのWGを2対1で挟み撃ちにし、そのままSBが中盤を持ち上がる形を作ることが出来ればSHとSBの2枚で相手SBを攻略することができる

中盤の2層化(OMF-DMF)から守備の2層化(ADF-DF)に変えることで対5トップに対する守備を固めつつ攻め口になる中盤サイドへの侵入、起点作りを行う


2022年12月23日金曜日

6バックは対5トップ

多くのチームは攻撃時5トップとなる4-3-3や3-4-2-1などのフォーメーションを使う

4-3-3の3トップと2インサイドハーフによる5トップ化で前からのプレスに対抗しなければならない

4-3-3の弱点となるのは中盤のサイドのスペースなのでSHやSBを置いて中盤の両サイドを制圧することで攻撃時の起点に使える

4-3-3は前のめりなので自陣に引きつけておいて中盤や背後にスペースを作らせることでカウンターの破壊力が高くなる

6人の並びは4-2だと中央をボックス、サイドは深めに位置した形、3-3だとサイドを浅目に置いて高い位置から守備する

4-2-3-1だとSBを低めに置くのでオフサイドトラップが取りにくい、中央は堅くなるがサイドの対応は1対1で4-3-3に対してマンマークに近い並びになる

6バックの2層化の3-3は相手WGに入るボールを3バックのオフサイドトラップとSBのカバーシャドーの前後で機能させない形を作る、RBLBがインサイドにいるので相手WGに渡った場合はRBLBがサイド対応に出てCBが下がって埋める+SBのプレスバックで挟み撃ちにして詰める

6バックで深い位置からプレスをして相手のバックパスを前向きに追って囲んで奪う守備構成にする

パスの出し手ではなくパスの受け手を囲んで潰すことで前線で受けても前に向くことが難しいのでバックパスをする、囲みは前方、左右の三方でバックパス方向のみ開けてバックパスを誘発させる

RBLBが正面、SBとCBで左右を囲んでインサイドハーフを囲んで潰す

並びが3-3-3なのでどのラインでもサイドとセンターで左右を囲んでパス方向を塞いで囲むことでバックパスを誘発、後ろ向きにパスさせることでチーム全体を前向きに前進させてゴールに迫る

5トップは前でプレスして後ろで回収する戦術なので前のプレスを突破できるだけの強度がないと意味がない、よってMFの弱さよりDFの強さと持ち上がりを使うことでプレスを突破するか、こちらから5トップを包囲プレスすることでバックパス誘発して戻させることで5トップの優位性を奪って4バックに戻させることで前進し5トップを無力化する


ADF

3列目のAttacking DFは守備力のあるDFから選出するが、MFより強度があり、スタミナがあり、ドリブルでボールを押し上げるか、広角、サイドチェンジなどの性格な中距離パスを蹴ることができることが必要

身長に関しては4列目にDFが控えているので高さ勝負しなくても良いかもしれない

DFも含めたタイプでは

SB、SW:スピード、ドリブル、テクニック

CB、RBLB:パワー、高さ、強さ


配置的には

_SB___CB___SB_

__LB__SW__RB__


CBが中央のボール奪取を、SBがワイド+インサイドの広い守備を

SWが中央のカバーを、RBLBがFWとの1対1を

それぞれ行うイメージ


SBはサイドチェンジ、インサイドのドリブル突破、ダイアゴナルのインナーラップで背後を突く動きなど攻撃的な立ち位置

CBは中盤の底、ボランチにあたるボール奪取と両サイドのSHへの広角パスをしつつ中央が薄い場合にはOHやFWへの縦パスを狙う

3列目は攻守の起点になりやすいのでしっかりした守備力の土台+パス、ドリブルの攻撃力の両方を満たせる質の高い選手を置きたい

MFの強度の無さでDMFを置こうとしても結局守備に関しては最低限しか役に立たないので守勢に回されると手も足も出なくなる

それならばむしろ攻撃的DFを一列前に置いた方がより効率的だ


黄金期の服部、福西も単体でDFクラスの守備強度を持ちながら、服部のサイドチェンジ、福西のBox to Boxの攻撃参加とどちらも攻撃的DFと言った方が良いレベルのDMFだった

ポジションとタスクとアビリティがマッチしないとやはり機能的なチームは構成できない

CMFがDMFに降りても同じことでやはり足りない部分がある

攻撃的DFを一列前にすることで守備の穴をより小さくできることと強度のある中央攻撃を生み出せるのは大きな違い

またSHがワイドに残る+DFが背後にいるのでボールの逃がし所、幅や深さ使った展開を維持できるのは攻撃の継続上意味がある

攻撃の厚みと展開力の維持、弱点の強度不足を補い得意な攻撃力をさらに高めるにはやはり3列目の改革が必要だと感じる


2022年12月22日木曜日

DMFからAttacking DFへ

 中盤の底をDMFにしようとすると強度守備力のない選手を置きがちになるのでDFから攻撃的な選手を中盤の底、3列目に起用した方が効率的な気がする

そもそもMFに守備力がなく、OMFを多く採用するジュビロではMFの中からDMFに向いたタイプがいない

DFの守備力をベースに考えてDFの中の攻撃的選手を3列目に置いて攻守の起点にしていく方が良い


SH

強度の無い選手はインサイドで競り合いもできないのでインサイドハーフにいても消えてしまう

強度の無い2列目選手を活かすにはどうしてもワイドにおかないとならない

藤川や針谷のように軽いタイプはワイドに張りつく代わりに外からゲームを作り3列目のSBの攻撃をコントロールする

SBが上がった時はSHが下がって入れ替わりボールの逃がし所になる+サイドの守備対応をする

SHが幅をキープすることで守備をサイドに寄せて中央を薄くする役割をする

ジュビロには強度の無い2列目が多すぎるのでインサイドで使うよりワイドに置いた方が仕事しやすい

その代り中央が薄くなるのでOHやCBに強度を持つ選手を置きSBを中央の攻撃に上げていく


2022年12月21日水曜日

6バックの多層化

______FW______

SH____OH____SH

_SB___CB___SB_

__LB__SW__RB__


DMFの代わりにDFを多層化する

SBとCBはゲームメイクできるタイプを置く

以前にジュビロにいた高橋翔平みたいなDFの位置から組み立てのできるDFを置きたい

SHはサイドの高い位置からの攻撃をさせたい

SBはインナーラップでサイドから中央への攻撃へと参加、もしくは逆サイドのSBがインナーラップで背後を突くなど

SHとSBの両サイド2枚を置いてサイドの優位性を確保するのとSBの偽SB化でCBの左右を締めてSBがSHとCBの中間を埋めてポケットへの侵入を阻む

攻撃はSHの幅を活かして左右に振って守備を分散、SBやRBLBへと戻して深さを使いつつ誘導、前にプレスに来るならSHを進めて背後を狙う

フベロ時代の442の両サイドとサイドチェンジによるボールキープのポゼッションを鍛えたが2CBの薄さからカウンターに弱い部分があった

両サイド2枚にすることで幅を使ったボールキープの持続と逆サイドから背後への攻撃の両方を満たしつつ、中央の守備の堅さも維持する

幅を使った攻撃の良さは守備を左右に広げられることでありゾーンの距離が空くので侵入しやすくなる、そこにSBがダイアゴナルの動きで侵入することで中央、背後の死角を突く攻撃ができる

伊藤時代にWBからのダイアゴナル侵入と得点も経験があるのでこの形はフベロや伊藤の時代の攻撃パターンの積み上げもできる

SBの下がりによる5バック化と中盤3人の下がりによる5-4-1化も3-4-2-1からの変形の5-4-1と変わらない

選手の登録的にはSBをMF登録のWBにすれば4-5-1になるしOHかSHをFW登録選手を使えば4-4-2などの構成でも問題ない

3列目の攻撃力、守備力、ゲームメイク力が必要になるのでSBとCBの人選は非常に重要

スタミナ、強度、配球力、バランス能力などが必要とされる

2022年12月19日月曜日

DFのDMF化

MFのほとんどがOMFCMFタイプでDMFタイプが少なすぎる
DFをDMF化して中盤の守備力を高めて中央の固さ、ボール奪取、エリア制圧力を高める必要がある
中の強さがないとどこにも奪い所がなくボール保持を許してしまうことになり不利な状況が長くなる

体幹

選手の体幹の弱さ=チームの体幹の弱さ

3-4-2-1で中央に4人でボックス作っても体幹が弱くボールキープやボール奪取のできない状態なので人数がいても意味がない

名波時代に復帰した小林祐希がトップ下で機能したのは体幹の強さ

トップ下やボランチの位置=センターラインの中盤にしっかりとした軸が作れないとチーム自体が死ぬ

3-4-2-1も中央に集まり過ぎでWBがサイド全体をカバーできないので3バック仕様ではハイリスク

ポジションの配置は全体に平均的において前後、内外の最短可変が一番隙が少ないのでWBのサイド全体を移動するのは非効率で体力の問題を考えると良策ではない

5レーンも逆に空きレーンを作ることでスペースを作り、空きレーンの相手を無効化し同一レーンで数的優位を作って無効化することも考えるべき

5レーンは各レーンに2人配置する形になりやすいので3人並べることでレーンを縦に制圧突破可能

基本形から大きく変化する可変フォーメーションではなく、基本形から柔軟かつ効率的に可変しかつそのトランジッションに置いて優位性を持たせられることが重要になってくる

FW-MF-DFの3ラインではなく、FW-OMF-DMF-DFの4ライン、3-3-2-2もしくは3-3-3-1などの形で平均的に配置しサイド中央ともにカバーしやすい形の基本形が良いと思う

4ラインで中盤をOMF-DMFで並べることで3ラインのMFを前後に挟み込む制圧、縦パスでの貫通でバイタル侵入など3ラインより攻撃的に中盤を使える

中盤2層化は同一レーンで2対1を作るのも良いし、ずらして5レーン制圧でも良い、これは場面に応じて対応する

OMFは2列目からサイド前方のスペースを使った攻撃が可能、DMFはDFラインの前から予備的守備が可能で中盤を厚くすることで制圧力の強化とFW、DFへのシフトによるデリバティブな対応がしやすい

WBが5バックからWG化まで酷使されやすくサイド1人による数的不利など3-4-2-1だとサイドの出来不出来と中央の的確なサポートの有無がかなり重要になるがどちらも個と連携の両方が必要

ミシャ式の5トップ、4バック化の4-3-3シフトは中盤が空く上にWBが攻守に走り回り疲弊しやすい、中盤2層化とFW、DFへのデリバリーの方がタスクの分散化平均化明確化がされやすい

ジュビロのMFは3ラインのMFタイプがほとんどでDFに近いDMFタイプが少ない、更に攻撃的な地蔵パサーを置きがちで守備ができない

サッカーは空間と時間のゼロサムゲーム、パスの速さ、長さが伴わないとただの空間のゼロサムゲームになりがち

時間を活かしたゲームを作るにはパスの速さ、長さが必要、その為には広く深い配置で守備を広げること

中央から広角にサイドへ、サイドから中央への三角、逆三角の両方が出来る必要がある

守備のできない地蔵パサーを中盤の底に置くのではなく、CBの広角パス、CB、WBのアーリークロスの両方が重要になってくる

3ラインだとDFからFWに当ててMFが回収して前向きに、という流れになるが、3-3-3-1の4ラインだとDFからOMFに当ててDMFが回収、DMFからFWに当ててOMFが回収のどちらも可能

3-3-2-2だと2列目をワイドに置くかインサイドに置くかの選択になってしまう+どちらかがサイド、もう一方が中央だとすると逆サイドが空く+中央の範囲をカバーしきれない

中盤2層化/多層化はトランジッションの面で重要になる、オープンな展開、トランジッションが多発するゲームではどちらに傾くかの綱引きが必要

サイドや後方に逃がして落ち着かせるか、奪い切るパワーを持つかの選択肢が必要になる

この時に中央ラインの強さは奪い切るパワーを提供できる+多層化とワイドのいる陣形では密集を構成できるので包囲による奪取の選択肢、広がった時には逃がし所にも使えるのでどちらの選択肢にも対応できる

中央ラインが弱いと外に逃げざるを得なくなり中央は制圧されプレーエリアが狭くなり結果としてスペースがないのでプレーの質を高めないと役に立たない

狭いエリアでプレーできる能力がないので中央エリア制圧下ではまともなプレーができない、サイドに何枚並べても中央からの圧力でコースは限定される為にパスが単調になりインターセプトされてしまいカウンターの起点になる

中央を制圧できると広角のコースが取れるので両サイドを使った攻撃につなげられるのでサイドから逆サイドの背後を狙う形で得点しやすくなる

中央の制圧は攻守の要になるので中央ラインの強度や中締めのプレーが重要

2022年12月7日水曜日

ドリブラー

三笘が注目されているが、ドリブラーもスピードタイプ、テクニックタイプ、パワータイプといるが、ドリブル自体は相手の守備を引きつけるからこそ周りの味方を活かす立ち回りをしないとチームを傾けることも簡単


スピードタイプは1対1に強くサイド突破しやすいが直線的で軽いので当たりに弱い、スピードを落として囲まれると何もできなくなる、サイドのスペースのある場所で1対1などに向く

テクニックタイプは密集に対して強いのでクラウドコントロール向き、守備をはがしたり誘導するのに向いている、中盤やバイタルなどの密集向き

パワータイプは突破に向くがスピードがないので囲みが多くなるとスピードタイプと同じで難しくなる、当たりに強いので前線中央に近い位置が良い


三笘はサイドで活きるタイプだが中央に入って自分で決めようとして逆サイドのフリーの味方に出さなかった、あそこで出していれば得点するチャンスはもっと高かった

得点しなければ勝てない試合でのドリブラーは微妙、正直リンクマンになって守備の薄いタイミングで前線に大きく出してFWに任せた方が良い

ドリブラーの問題点はロングボールと違って走って追い付けるという点、守備がゴール前に集まってしまうので逆に得点するチャンスを逸する可能性も高くなる

だからこそドリブラーは自分が囮になってスペースを作ったり守備を引きつけたり味方をフリーにさせるという役割が重要

ドリブラーがカウンターで自分で決めたいのならFWの位置でCBと駆け引きして勝ち、オフサイドトラップに引っかからずにボールを受けてGKと1対1になった上でシュートに行くのが一番

ドリブルでカットインしてバイタルに入るのは良いが味方も敵もゴール前に密集することでコースもなくなりスペースもなくセカンドボールも奪われやすくなる

シュートコースの広さ、守備の人数、ゴールできなかった場合の次の展開での有利を取れるか、そういう部分まで含めて考えるとドリブラーが周りを引き連れて突破するのは派手なだけでチーム全体として有利な展開を生めるのかというと微妙

ポゼッション狙い、相手陣内で攻撃継続、という戦術を取るならドリブラーが活躍できるが、ロングカウンター狙いならドリブラーは中盤で長く持つよりリンクマンとして正確で速いロングボールを供給した方がよっぽど仕事をしたことになる

シュートが入らずチーム全体が相手陣内に上がってしまい、相手のGKで再開、ロングボールを裏に飛ばされたら一気に形勢不利になる

ドリブラーはドリブルにこだわるより状況判断力を磨いてパスを出せることの方がよっぽど重要

ドリブルできるからこそ相手を引きつけられるわけで、その時点で仕事は終わっている

自分に2人マークするなら1人分のスペースを生み出しているわけで、そこにボールを供給できる方がマークを引き連れてスペースを消してしまうような下手なドリブラーより優秀

サッカーは時間と空間のゼロサムゲームなのだから、ドリブルで空間を潰してしまうのではなく、ドリブルで相手守備を釣り出して裏は逆サイドにスペースを生み出し、パスによって時間を短縮してそのスペースに決定的なパスを通すのが良いプレー

ボール持って守備引き連れてシュートまでいきました、派手なプレーでした、メディアは持て囃すだろうが戦術としては評価に値しない

エンターテイメントとして面白かった、以上、でしかない

本当に8強に出るつもりなら最後に逆サイドにパスを出してチャンスのある選手にボールを託すべきだった


2022年12月3日土曜日

スペイン戦評価

5-4-1のフォーメーションでSHとSBでスペインのサイドを2対1で潰したり、SBの1対1で負けない、サイド1対1にボランチが寄せて2対1にする、など相手に持たせながらも中央を固めて空けず、サイドで奪う形を作りそのままサイドを駆け上がるカウンターで少ないチャンスをものにした

守備陣の仕事も良かったし、後ろが安定していることで前線もハイプレスでGKまで詰めてボールの逃がし所を潰して奪えるタイミングを作った

カウンターの良さは良い守備から良い攻撃作れる安定した基盤を作れること

ボール保持にこだわるサッカーは水物だしむしろボールを持ち続けないといけないので余計に神経を使う

余程の力量差がないとボール保持にこだわったサッカーは無理

J3やJ2ではボールを持てるし攻撃はできる、しかしJ1や世界ではもはやボール保持にこだわる事自体にリスクが高い

カウンターは強いチームを倒す為の戦術なので非常に合理的、しっかりとやる事さえやれば勝つことができる

ジュビロが水物のパスサッカーを望まないことを祈る

2022年12月1日木曜日

スペイン戦

 スペインは4-3-3でMFが3センターだがサイドにスライドして4バックが中央を守る形のようで逆サイドがかなり空く

ゾーン2でワンサイドに寄せて3センターをサイドにおびき出し、逆サイドにサイドチェンジして中央に寄った4バックの脇を速攻で突けばよい

4バックが防いでも3センターが戻る前に中盤がこぼれ球をミドル狙いで拾う

中盤をサイドに追いやって逆サイドとバイタルを制圧しそこを起点に攻めるのが良いと思う

その為には左右への広角パス、サイドチェンジで中盤の幅をしっかり使った攻めができるといいと思う