4-3-2-1
どちらも4バック、中盤5人、サイド2枚の構成
4ラインの縦陣でもあり、サイド2枚、4バックの横陣でもある
3-4-2-1
3バック、中盤6人、サイド1枚の構成
4ラインの縦陣、4人ラインの横陣部分もあるがサイド2枚
4バック、サイド2枚の4-5-1の方がより守備的で安定しやすいと考えられる
まず4バックなので両SBがサイド守備をする
攻撃時は4バックでポゼッションでき、守備時はリトリートでスペースを消すことができる
人数が3バックより増えている分オフサイドトラップは取りにくい
攻撃では2列目の左右がサイド攻撃をしかけることができる
3-4-2-1ではWBがサイド1枚のみで攻守の要になるので4バックサイド2枚構成より難易度がはるかに高くなる
こちらはより縦陣の要素が強いが、ジュビロは可変することで5バックベースの5-4-1、5-2-3などの横陣型にした運用もしている
ジュビロでは3-4-2-1を使いこなせていない
3バックではWBが引くと5バックになってしまい後ろが重すぎてロングカウンター以外できなくなるが、ロングカウンターを狙うことは稀
逆に高い位置で攻撃にいくと弱点である3バックの脇を狙われる
特に4バックサイド2枚のフォーメーションと対峙するとサイドで1対2を簡単に作られて突破されるので分が悪い
3-4-2-1でも3バックの両側をSBとして広く使う場合がある、この時には1CB+2SBになるが、2トップ相手だと数的不利になるので使いにくい
またCBのサイド展開はトップ下の縦の動きの侵入に非常に弱い
SHのサイド攻撃にCBがサイド守備に飛び出した途端にトップ下がそのスペースに走り込んでゴールすることが良くある
ジュビロではサイドに対して人数不利を作らない為にN-BOXのワンサイドカットを用いて中盤のボックスをサイドに押し付けてWBだけでなくCB他ボランチ、シャドーもサイドにオーバーロードしてボールを奪うことが多い
この為ボールサイドには人がい過ぎる状態になるのだがコースを切るだけで奪わない、当たりに行くが負ける、などボール奪取に関しては非常に弱くゾーンプレスを仕掛けるのだがかわされてがら空きの中央を割られて失点することもある
3-4-2-1から両WBがつるべの動きで片方が下がって4バック化、片方が上がってワイド化することで4-2-3-1にシフトすることで安定した状態にすることもできるがこういう横陣型の運用は余りされていない
3-4-2-1の使いにくいのはWBをどう動かすのかという点
守備で引くのか、押すのか
WBを上げないとSBを抑えられない、WBが前に出ると背後のSHに通される
1対2の弱さがどうしても出てしまう
ワンサイドカットしているため逆サイドのWBは遊兵となって戦力ではなくなってしまう
ボールサイドのWBが2列目ワイドに出てSBを抑えると3列目のWボランチ+逆サイドWBの3人がスライドしてボールサイドのボランチがWBの位置を埋めることで逆サイドに遊兵を作らず、ボールサイドに2枚を並べることができる=中盤3-3構成を作ればよいということ
もしくはWBはそのままでシャドーの2枚がスライドし、逆サイドのWBが2列目インサイドに上がって中盤3-3構成にする
ボランチは動かないのでシャドー+逆WBの2列目の方が良いか
SBがターンして逃げるようならインサイド側のシャドーが追いかけて2トップに変化
逆WBが中央を抑えているのでサイドチェンジをさせない
そもそも3バックは運用が難しい
更にサイド1枚の為に攻守のバランスを取るのが難しい
現代サッカーのプレス守備かつ攻守が激しく入れ替わる=トランジッションの発生を考えると
3バック+サイド1枚の構成というのはそれだけでバランスがとりにくい上にトランジッションの変化で更に難易度が上がってしまう
攻撃時の問題はプレス耐性を選手個人が持つこととシステムして持つことの両方を整備しないといけない部分
サイドでボールを持てばプレスされるのは180度だけになるが中央で持とうとすれば360度からプレスを受けてしまう
この点からもパサーを中央に置く意味合いはない
むしろパサーを中央に置く時点で360度からのプレスを受けてボールをロストしてしまう高リスク配置ということになる
サイドの深い位置=SBがボールを持つことでポゼッションは高まる
そうなると3バックより4バックの方がプレス耐性が高い陣形ということ
中央を避ける必要があるのでSBが縦のパスでSHにつなぐか、サイドチェンジで逆SBにつなげるか、対角パスで逆SHにつなげるか、という選択肢になる
中央はプレスがきつくなるのでやはりボールを持てるのはサイド
しかしサイドでもSBとSHに挟まれ、さらにインサイドから3枚目がくるとサイドラインに追いやられて逃げ場はない
WB1枚ではサイドを攻略できず、中央から寄せてもボールを奪う強度がない
これではいつまでも失点をおさえることはできない
サイドの高い位置で奪えるような形ならFKを献上したとしても距離と角度のどちらかがあるので守備できるが、自陣深くで寄せても奪えない、無理に奪ってファールもらうとほぼPAライン付近でショートCKと差がない状態になりかねない
出来ればゾーン2のサイドで厳しく奪いに行くというスタイルが後の安全性を考えると一番良い
サイドの高い位置で奪うことが出来れば攻撃に転じた時にも良い攻撃がしやすくなる
センターライン付近のサイドのエリアは攻守にポイントなのでこのエリアを得られるというのは重要
中盤3-3構成にすることでこの重要な中盤サイドを2枚で制圧できるというのは重要になる
4-5-1の布陣同士で戦う時に1トップに対して4バックなのでSBを上げることでこのボールの出口になる中盤サイドのボランチ脇を抑えられる
ジュビロも1トップのサイドへの移動でこのような中盤サイドのボールの出口を作っていたが、中盤ラインのコンパクト化にSBの押し上げ、偽SB化などでボールの出口を維持できることも少なく、WBの突破でどうにかしようとしてもこれも上手くいかない
シャドーのスライドでボールを受けてWBのダイアゴナルインナーラップでさらに受けて繋ぐという動きがみられたこともある
これは良い動きで成功したことがある
やはり重要なのは中盤ラインをどう突破するのか
中央はボランチやインサイドハーフの3枚で固められると突破が難しい
SHの裏、ボランチ脇を狙いたいがSBが上がると封じられる
SBが上がった裏、CB脇を狙うということになり
1トップのサイドへの流れがここでも必要になる
もしくはトップ下やシャドーなどが前方ワイドへの展開でSBの裏を突くという動き
4ラインでSBとSHが4列目と2列目で離れているのはポジショナルプレー的なポジショニングとしては基本的ではある
同じレーンに並ぶ場合は1つ飛ばした前後に並ぶという原則
しかし守備的に考えるとそのスペースが狙われることになる
3バック+中盤3-3構成の3-3-3だと
サイド3枚構成を作ることができるのでサイドCBがSHを釣り、サイドDMFがSBを釣るとSBの背後にサイドOMFが突破できる
もしくはサイドCBがSHを釣ってOMFがSBを釣ってDMFが中間スペースを得ることでノーマークでアーリークロスを入れられる、もしくはサイドチェンジできる
CBが参加しない場合はサイドDMFがSHを釣り、サイドOMFがSBを釣り、センターOMFがSB背後に斜めワイドに展開する、またはサイドDMFがSHを釣り、センターOMFがSBを釣って、サイドDMFが中間スペースでアーリークロス、サイドチェンジをする
サイドを使わなくても3-3構成の場合、3-2、2-3構成の4-5-1に対しては中盤中央で4対3、6対5の数的優位を作ることができるので数的に負けることはない
個の質=強度・速度・技術で負けなければ中盤で負けることもなくなる
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