ポジションとタスクは別。
ポジションは位置であり、タスクは仕事の内容。
大抵はポジション=タスクのことが多いが、細かい部分では違いがある。
ワンボランチ ≠ アンカー
ボランチはDFラインの一つ前で守備をする選手だが守備の内容については明確ではない。
しかし、アンカーには「動かない」という明確な守備内容がある。
逆にワンボランチの場合は動く動かないの規定はないので3バックが3CB編成の場合はボランチがサイドにスライドしてWBの背後をケアするなど動く。
3バックがCB+SBならSBがサイドに出た穴を下がって塞ぐなどの連携がある。
アンカーの場合はゴール正面のバイタルエリアを封鎖するのが仕事なのでDFラインには下がらず、2列目から上がってくるシャドーなどを潰したり縦パスが入るのを防いだりする。
ポジション名は各国で呼び方も違い、同時にタスクも違う。
ただ位置のことを指す場合もあるし、タスクを含めた場合もある。
呼び方一つにもタスクの有無で意味が全く変わるので使い方は考えた方がいい。
ポジションとタスクについては未だに未分化の部分が多く、各国のサッカー指向、文化でもことなるので簡単に統一できない。
各国のスタイルをベースに各ポジション名とタスクがそこに入っているので個別に分割してポジションとタスクを分けて解説することはかなり面倒なことになる。
逆に言うとこういう前提や常識があると質的優位、ミスマッチを起こすこともできると考えられる。
この位置だとタスクはこれ、というバイアスがあるのでそれを覆すような起用、運用をすることで相手は自分のタスク外のことを求められてしまい困惑する。
判断ミスを誘うことになるので瞬間的な隙を作り出すことが可能。
インサイドの仕事はこれ、アウトサイドの仕事はこれ、というバイアスがあるのでそれにこだわると新しい発想ができなくなる。
文化ベースで考えるとこうした考え方は異物だが、行き詰っている状態を崩して変革するにはバイアスのない発想も必要になる。
新しい戦術は固定された考え方から外れるからこそ生まれてくる。
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