2022年2月25日金曜日

位置から考えるタスク

ハーフスペースの利点はインサイドとアウトサイドの両方にアクセスできること。同じように中盤は攻守に参加できること。つまり中盤のハーフスペースの選手はどちらにも動くことのできる利便性がある。これを選手の素質と組み合わせると、2CHに鈴木雄斗を置くのが正解になる。ポリバレントな選手はポリバレントな動きができる位置に置く方が良い。これはフォーメーションでも同じ。可変によって柔軟な動きをしたい場合は中盤のハーフスペースに人を置くこと。しかしそこに人が多すぎてもいけない。人が多すぎるとスペースが無くなり局面が硬直しやすくなるので柔軟性の維持は保てない。逆に密にすることで柔軟性を排除するという選択肢を作ることもできる。しかし密にした場合は他のエリアが手薄になるのでそれだけでは解決しない。

中盤は位置的に攻撃の時は繋ぎ役でもありチャンスメイク役にもなる。守備ではハイプレス後のボール回収やプレスを抜けてきた相手のチェック、カバーシャドーでパスコースを切る。DFにボールを取らせる為にできる限りコースを限定したりシュートコースを塞いだり位置取りが大切になる。ラインの数が少ない場合はライン間の間延びによって応援が来るのが遅くなるので一人で担当しなければならないことも増える。

中盤は左右も広く使われるので外に動く必要性が高い。最初に中央に近いポジションで外に誘導してから外に動くという流れがあると直接脅威度の高い中央から外すのは大事。中盤は横の幅全体が直接脅威度を持つのでセンターライン付近のSHの初期位置、SBの高い位置からのアーリークロスは直接ゴールも期待できるので中盤の幅は守備面でも大事になる。中盤は広く守らないとならない。

直接脅威度の高さは両チームのゴールとセンターラインで作るダイヤモンドになる。ゴールからコーナーまでのエリアは直接脅威度は低いがマイナスのクロスや逆サイドの死角から侵入してくるフィニッシャーは大きな脅威になる。SBやWBが下がった一に必要なのは間接脅威度の高い位置を守備する為。しかし直接脅威度と比べると優先順位は下がるのでサイドの守備は1人を置くことになる。

直接脅威度の高い中央のエリアは角度があるので自陣ゴールを頂点とする逆ピラミッド型になる。逆に攻撃時は敵ゴールを頂点とするピラミッド型。フォーメーション的には逆になる。サイドの位置は余り動かずに位置をキープすればよいのでスペースのあるサイドを利用しながら正確なクロスやゲームメイクができるタイプを置いた方が良いかもしれない。ただし守備に関しては位置による守備だけになるので突破される可能性があり、背後をケアできるシステムにする必要はある。ハーフスペースにいればサイドの背後をカバーしやすい+中央から外に追い出す形でコーナー方向に誘導し狭いエリアでボールを奪取しやすい。しかし相手ボールになる可能性も5分5分なので出来れば高い位置で抑える方が間接脅威度は低いままになるので侵入されない守備の方がより理想的ではある。SBはスペースを埋める守備だがWBは侵入させない守備になる。侵入された場合も下がることで埋める守備に移行できる。守備の2段構え3段構えは必要。

守備と攻撃は両ゴールが基本になるのでセンターを固める。距離と角度を考えると中盤に行くほど横幅が広くなり相手を捕える確率は低くなる。キック精度の高い選手は中盤に置くことで中盤でスペースがあればロングボールやロングシュートを撃てる。3バックは中央に壁を作ることができるが3人並んでしまうことでその前のエリアの人数が少なくなってしまう可能性もある。特に5バックになってしまうと前のエリアの人数が少なくなってボールの回収がしにくくなる。44ブロックが守備しやすいのはSBが外をCBが中を、2列目が4人いて中盤の広さをある程度カバーできる。4141や4231の451だと中盤5人で5レーンを守れるので44ブロックに近い守備と攻撃面では5レーンをワイドに使った可能になるので攻守でメリットはある。44ブロックは5レーンをカバーできないのでスライドが必要となり対角パスが通りやすくなってしまう。5レーンを守れると対角パスもスライドよりは守りやすいかもしれない。

攻撃では中央は直接危険度が高くシュートを撃てばサイドより入りやすいので積極的に狙った方が良い。サイドは高い位置からのマイナスクロスは強力だがサイドの高い位置まで侵入するのが難しい+最初から高い位置に置くと背後のスペースが空きすぎるのでサイド守備の分業が必要。WB一人の場合だと攻守を一人で行わないといけないのでハーフスペースからのカバーが必要。2トップを横に並べるとニアとファーの両方を選択肢にできる。縦のツートップだとアーリークロスとマイナスクロスの両方に対応できる。横のツートップなら背後にトップ下を置くことで縦のツートップ的な互換が可能。縦のツートップならWG/SH/WBなどの高い位置のサイドへの攻撃があれば後方のFWが前のFWと逆サイドに流れて対応しやすいので横のツートップの互換が可能。

1トップは背後への走り込みだけではなくGKも含めたポゼッションに対してオールコート、もしくはハイプレスのマンツーマンでGKへのチェックに行くというタスクが考えられる。2列目や3列目の中盤全体が相手のDFの人数に合わせた数を並べてハイプレスした時GKに逃がしたボールをロングボールで返されるのでGKへの1トップのチェックは必要になる。4バックのCBが開いてGKと3人で並ぶこともあるので両サイドが上がる3トップ形も必要。すると1トップ+WG/SH/WBの形になる。相手DFはトップの数+1の形を取りやすいので1トップなら4バックの2CBを選択しやすい。この場合2列目を4枚並べて4バックにあてながら1トップがGKに行くことで前線のハイプレスがマンツーマンで当たることになる。ボールの逃がし所がなくなるのでミスキック率が高くなる。残った5枚が5対6で回収できる形を取る必要はある。



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