2020年9月14日月曜日

ゲーム進行と戦術

まずゲームは0-0から始まるが、先制点を取ることを前提にしたい。

問題点は先制点を取ろうと前がかりになるとカウンターされるということ。
なので先制点を取るのは相手の攻撃のカウンターで、という点があげられる。

先制点を取れるかどうかはメンタル面も含めて相手の作戦を強制的に変える効果がある。逆に先制点を取られればこちら側が強制的に変えざるを得なくなる。なので先制点を取るか取られるかは非常に重要になる。

先制点を取った場合、相手はより攻撃的にシフトしなければならなくなるのでよりカウンターの効果が高くなる。逆に取られた場合は失点パターンかどうかで守備の修正をしつつも攻撃的にならざるを得なくなる。

先制点を取ると時間潰しが戦術の一つとして上がってくる。これは残り時間とも関連するが、後半残り15分程度なら時間つぶしも有効になる。この場合にポゼッションが有利になるし、カウンターでもいい。どちらを使ったとしても時間を潰すことが出来れば目的は達成される。

先制点を取ったが時間が十分にある場合は2点目を狙うことになる。相手も得点しようとしてくるのでお互いが攻撃的になる。しかし先制した側は余裕があるので守備も含めてバランスを取ったゲームを作ることが出来るが、先制されている側はより攻撃的にならざるを得なくなる。

先制点を取られた場合は即座に取り返す必要がある。点差のある時間が長くなればなるほど不利な状態が続く上に逆転するチャンスも少なくなるからだ。失点した状態では出来る限りポゼッションした状態を保ち、最短でゴールへのアタックをすること、そのチャンスを複数回にわたってチャレンジすることが必要になる。ジュビロはこの時に決定的なワンチャンスを作るまでボールを回す。それによりチャンスは少なく、フィニッシャーは失敗が出来ない。相手のチームの守備が落ちない状態では穴が開かないので得点チャンスも生まれない。

ジュビロのスタイル的には広い場所で相手の守備を薄くし、攻撃はゴールに集中して行いたい。その為にはボールを大きく前後左右に動かしてスペースを作りながら、スペースへの侵入による侵攻を行いたい。ジュビロ側の問題点は対カウンターでファーストディフェンスが薄くなること。相手側の守備がゴール前の封鎖に限った場合は釣り出しが難しい点。

ゴール前封鎖に対しては両サイドの突破からのグラウンダー、低いクロス、マイナスのクロスなどサイドからの攻撃とゴール正面からのミドルシュート、こぼれ球の押し込み、ドリブル突入で引き付けてコースから守備を剥がしてパス、シュート。相手の守備をより中央に寄せる為にまず中央のみの攻撃を続ける。すると両サイドも中央によってサイドの守備が段々と薄くなるのでタイミングを見て両サイド突破を行う。

守備に関しては常に中央の守備を堅くした3バックを基本としてカウンターの中央突破を許さないこと。3バックはあくまで予備的だがサイドに対してもある程度までは対応できる。

やはり先制点の取り方が重要。リスクを取らない段階とリスクを取る段階の2つを用意しておくべき。先制点が取れずに0-0で引き分けるより、リスクが取れる時間帯=まだ残り時間が半分以上ある状態でリスクを取って先制点を狙うタイミングを作るべき。時間がある=チャンスがある状態なので、積極的にゲームを作っていく必要がある。前半序盤はカウンター狙いで失点を警戒しつつ、相手の隙をついて得点を狙う。前半20分までに得点出来ない場合はより攻撃的に行くべき。チャンスメイクの回数を多くする方向でボールを回していく。出来れば縦にどんどん仕掛けるスタイルで。ロングボールを使うことでピッチ全体を使うことになりオープンなゲームになる。これにより両者とも攻守に動きが出てくる。得点、失点のどちらも可能性が高くなる。ここでリスクを取っておく。失点しても後半の時間が使える。ゲーム全体を通してリスクを取らないというのはありえない。もちろんそれは相手による。上位に対してはリスクを取らないという展開はあり。しかし下位に対してはよりリスクを取って行ってもよいはず。

やはり序盤にショートカウンターが決まるかどうかが大きいと思う。ポゼッションとボール回しをやるのは微妙。先制した状態であるならポゼッションとボール回しはあり得る。しかし得点していない、有利ではない状態でのポゼッションとボール回しは微妙。特にフベロ式はゴールに向かうボール回しより両サイドを使う横の展開が主体なのでゴールする可能性の低いボール回しに時間を使ってしまう。これが問題点になる。相手がそれにより隙を見せるならいいのだが、隙を見せないような守備形態を相手にする場合はその限りではない。大抵はそうではない。

ジュビロはもう少しボールを縦、前後に動かす動きを多くした方が良い。ボールが相手ゴールに近い方がゴールする可能性が高くなる。サイドにボールを回してもボールはゴールに近づかない。その中で相手がどれだけ隙を作ってくれるのか。緩いミス待ちのボール回しは下手なチームには使えるが、強いチームには全く使えない。

中盤サイドからハーフスペースを使ってゴールに直接向かう形をもっと開発していくといいかも。伊藤のインナーラップが使われているがああいう感じ。大森もそういう動きができる。逆サイドから斜めに入ってくる形が出来るといいかもしれない。するとサイドにいた選手は自分の前に斜めに入ってきた選手と自分が斜め中央方向に入る2つの選択肢が出来る。逆サイドに選手を残しておくより前に出して攻撃に参加させる方がいい。

ジュビロは両サイドを使うがそれぞれが孤立するので結果的に攻撃力が分散してしまう。
両サイドから中央を挟んだ中央攻撃ならもっといい動きが出来ると思うが、基本は片側サイドに攻撃を偏らせてフィニッシュを逆サイドで決めるという形がメインだ。この場合は2トップの方が向いている。361導入前の442のみの6トップに近い形がそれ。今期の初期に442でハーフコートでずっとポゼッションというのがそれに近いが、両翼を同時に使うと中央の守りが薄くなりカウンターにかなり弱くなる。特にハーフコートで守りが2CBだったので守備範囲が狭くさらに後ろに広いスペースを作ってしまっていた。

両翼をハーフスペースまで狭めてV字の形で攻めると中央を挟撃でき前から守備もできるのでそちらの方がやりやすいかも。そうなると4ライン制の方がやりやすい。442でもボックススタイルがそれに近い。攻撃時にSHがFWの後ろに入って近い距離で連携出来る。問題点は2CBになるので、攻撃時には3バック2トップで352系統になるのがやりやすいか。すると3142になってしまい、1ボランチが問題になりやすい。この辺りが微妙な所…。3232でトップ下がボールサイドのFWの下に入るのが無難か。

361から541になった時にサイドのスペースを突かれてそれを囲むが、バックパスで逃れて最終ラインから前線に入れられるというのがあった。自陣541の引きこもりでスペースはほぼないのだが、サイドを釣られてハーフスペースも釣られてしまうこともある。前に引き出されて後ろから深い場所を突かれるというパターン。3ラインで横幅をカバーできるが縦にボールを動かされると弱い。この辺り、ボールがサイドの寄ったタイミングで541から4ラインに変形してボールサイドに詰める形でプレスした方が良いかも。541の4がボックスのような感じとか。


今年の昇格枠は2枠なのでそろそろ上位に食い込まないと枠内に入るのは難しくなる。下位チームに引き分けはもうない。それをやってしまうと勝ち点―2の損になるので足を引っ張られる。リスクをかけても得点を狙わないと難しい。そもそもジュビロのやろうとしてることはいつも難しいことで実用化まで時間がかかり過ぎる。そしてその成果物も長い期間維持できない。なので単純なスタイルを使いながら、それを足掛かりにした発展型を考えていくというスタイルは可能だと思う。いきなり難しいことをやろうとし過ぎて成果がでずに沈むということが多かった。まずは結果。その結果が出ている時に1~2割の実験要素を入れることで変化のチャレンジもしていきたい。

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