2020年8月9日日曜日

サイド攻撃とサイド展開

サイド攻撃:サイドを縦に突破して裏のスペースを利用する。中央守備を迂回する。


サイド展開:サイドにボールを展開し中央守備をサイドに広げることで守備にスペースを作り中央攻撃を行う。


サイド攻撃とサイド展開には明確に戦術の方向性の違いが存在する。

相手のフォーメーションによってサイド攻撃とサイド展開を使い分ける必要がある。

フォーメーションには3ラインタイプと4ラインタイプにわかれる。

3ラインタイプは1ラインに4人以上が並ぶことができサイド守備のスライドが速いがライン間にスペースができやすい。

4ラインタイプは前後方向に4人が並ぶので中央攻撃中央守備が強いが再度にスペースができやすい。


松本は532の3ラインタイプで最終ラインを5人で守る。FWMFで32ブロックを中央に作り中央をガッチリと守りサイドに来た場合にはサイドCBかSBが前に出てサイドのスペースに侵入した相手にプレッシャーをかけてボールを戻させる。

この布陣に対しては中央の32ブロックの左右のスペースへ侵入し、5バックの最終ラインの裏を突く。

アタッキングサードまで相手を押し込んでしまうと裏のスペースがないのでミドルサードでボールを保持しつつ最終ラインとゴールの間にスペースを作っておく。

サイドのスペースからアーリークロスを入れることで裏のスペースへの飛び出しで勝負できる。

もう一つはサイドにおいてサイドCBSBが前に出てきた時にそのスペースにフリーの選手が走り込んでボールを受ける。


松本の得点はカウンターでサイド展開から中央攻撃。素早い展開からアーリークロスを入れてゴール前で勝負。

ジュビロは攻撃時にSBが上がるので中央の守備は残るがサイドの守備はいない。空いたサイドのスペースに素早く出して即座にアーリークロスを入れることで守備が戻りきる前に勝負に出た。

松本は532の堅い守備からのカウンター狙いで狙い通りに得点した。

FWMFの32ブロックが攻撃時には中央攻撃を形成する。

中央速攻の形が作りやすくなっている。


松本はジュビロのサイド展開に対して中央を空けることはほぼなかった。この場合はサイドのスペースが空いたままなのでサイド攻撃が有効となる。

サイド展開に対して守備スライドしてこない時にまたサイドチェンジしても流れは変わらない。

自分の戦術を押し付けても相手がそれに乗るかどうかは別の話し。

サイド展開をしても相手の守備組織がそれとは違うルールで動いている場合はそれも含めた2次プランが必要になってくる。

またそもそも3ライン442などに対してサイド展開をしても1ライン4人なのでスライド守備によってスペースを空けずにサイドの守備も可能。MFのラインの4人がスペースを作っても4バックが4CBのように中央に集まってMFのスペースを抜けても強固な守備を構築するようになってきている。

足元にパスを回すのはポゼッションと展開には必要だが、フィニッシュに繋がるボールを受けるにはスペースに走る、走ってスぺ―スを作る動きが欠かせない。

人もボールも動く、スペースを作りスペースを活かすサッカーを目指して欲しい。

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